JP2010236263A - 床暖房用床材及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】合板基材1上に、厚さが0.01mm以上でかつ0.08mm未満であって30g/m2・24h以下の防湿性能を有する防湿層3と、含水率が7%以下の木質繊維板層5と、30g/m2・24h以下の防湿性能を有する表面化粧層7とをそれぞれ順に積層一体化する。合板基材1の水分が木質繊維板層5に移行するのを防湿層3により遮断し、床材A表面から木質繊維板層5に水分が移行(浸入)するのも防湿性表面化粧層7により遮断する。合板基材1と木質繊維板層5とを積層一体化するときの圧力で生じる防湿層3の防湿欠損や、床暖房時の防湿層3自体の熱膨張を抑制する。
【選択図】図1
Description
上記合板基材1となる合板としては、針葉樹や広葉樹を始めとした、どのような合板を使用することも可能である。クロス合板や平行合板を始め、単板の積層方向も任意である。樹種もどのようなものでも使用できる。含水率については、著しく低いものや高いものを除けば、どのような合板でも使用することができ、5〜20%、気乾含水率である10〜15%近傍の一般的な合板を使用するのが好ましい。
防湿層3としては、厚さが0.01mm以上でかつ0.08mm未満であって、JIS−Z−0208の透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能(透湿度)を有する防湿材が用いられている。例えば防湿樹脂シートからなる防湿層3が好ましい。
木質繊維板層5となるMDF等の木質繊維板51(後述する製造方法を参照)は、針葉樹繊維を使用したものでも、広葉樹繊維を使用したものでも、どちらでもよいが、床材Aとして使用するので、特に広葉樹繊維を使用したものの方が耐水性に優れていて好ましい。
上記表面化粧層7は、JIS−Z−0208の透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能(透湿度)を有する。
上記表面化粧層7を形成するために表面塗装を行う場合、一般的な紫外線硬化塗料や電子線硬化塗料により行われる。この場合の表面塗装は、使用されている化粧シートにより適宜選定される。例えば、化粧シート自体がJIS−Z−0208の透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能を有する場合は、床材Aに必要な耐摩耗性に配慮した表面塗装でよい。
上記防湿層3と木質繊維板層5とを積層状態に接着する接着剤は、イソシアネート系、ウレタン系、エポキシ系、反応性ホットメルト系等の非水系接着剤、又は尿素メラミン系、水性ビニルウレタン系、酢酸ビニル系等の水系接着剤を使用することができる。中でも、非水系の反応性ホットメルト系接着剤は、木質繊維板の含水率を上げないため、最も好ましい例である。
床材Aの木口端面四周に設けられる上記雌実10及び雄実11は、一般的な回転鋸やルータービットが組み込まれた溝加工機やテノーナーにより加工される。この雌実10及び雄実11が、合板基材1から防湿層3を超えて木質繊維板層5に至るように形成されると、その木質繊維板層5が露出する。
そして、上記実加工や溝加工により露出した木質繊維板層5の露出面は、防湿処理することが好ましい。この防湿処理には、一般的な防湿処理剤であればどのようなものでも使用することができ、例えばUV塗料、アクリル系エマルジョン、防湿PUR等が使用されるが、これらに限定されない。
次に、上記実施形態の床暖房用床材Aの製造方法について説明する。この床暖房用床材Aの製造は例えば第1〜第5の5つの製造方法がある。いずれの製造方法によっても、上記床暖房用床材Aを良好に製造することができる。尚、以下の説明では、説明を判り易くするために、各材料において「表面」とは、床暖房用床材Aの表面となる側の面をいうものとする。「裏面」についても同様に、床暖房用床材Aの裏面となる側の面をいうものとする。また、「表側」及び「裏側」も同様であり、各部材での表裏面や表裏側を特定したものではない。
この方法では、図2(a)に示すように、含水率が7%以下、好ましくは6%以下になるように調整されたMDF等の木質繊維板51の表面に水系接着剤を塗布し、その上に、厚さが0.01mm〜0.08mmでかつ透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能(透湿度)を有する表面側防湿シート71を載置するとともに、その上に水系接着剤を塗布し、さらに、この表面に突板や化粧紙等の化粧シート72を載置した後、木質繊維板51、表面側防湿シート71及び化粧シート72を熱圧プレスにより積層一体化する。
この方法では、図2(b)に示すように、含水率が7%以下、好ましくは6%以下になるように調整されたMDF等の木質繊維板51の表面に、厚さが0.01mm〜0.08mmでかつ透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能を有する表面側防湿シート71を水系接着剤又は非水系接着剤により積層一体化する。
この方法では、図2(c)に示すように、含水率が7%以下、好ましくは6%以下になるように調整されたMDF等の木質繊維板51の裏面に、厚さが0.01mm〜0.08mmでかつ透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能を有する裏面側防湿シート31(防湿層3)を非水系接着剤により積層一体化する。
この方法では、図3(a)に示すように、上記第3の方法において、表面側防湿シート71を、厚さが0.1mm〜1.0mm程度でかつ透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能を有する樹脂化粧シート又は樹脂含浸化粧シートとし、その後の化粧シートの貼着や表面塗装を行わない。その他は第3の方法と同じである(図2(c)参照)。この場合は、表面化粧層7=表面側防湿シート71(樹脂化粧シート又は樹脂含浸化粧シート)となる。
この方法では、図3(b)に示すように、含水率が7%以下、好ましくは6%以下になるように調整されたMDF等の木質繊維板51の表面に、厚さが0.01mm〜0.08mmでかつ透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能を有する表面側防湿シート71を、また木質繊維板51の裏面に、表面側防湿シート71と同様に厚さが0.01mm〜0.08mmでかつ透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能を有する裏面側防湿シート31(防湿層3)を、それぞれ非水系接着剤により積層一体化する。
この実施例は、上記第3の製造方法により床材を製造したものである。すなわち、含水率が5.0%の300mm×300mmの木質繊維板(MDF)の裏面に、厚さ0.05mmかつJIS−Z−0208の透湿度測定により15g/m2・24hの防湿性能(透湿度)を有するポリエチレン樹脂シートを、非水系の反応性ホットメルト接着剤を介して貼着一体化し、防湿層を有する防湿木質繊維板を得た。
実施例の防湿木質繊維板に代えて含水率が7.5%の300mm×300mmの木質繊維板を使用した。この木質繊維板の裏面に水性ビニルウレタン系接着剤を塗布し、厚さ9.5mm、含水率11%の5プライ合板(全ての単板の繊維方向が1枚毎に直交したもの)をコールドプレスにて積層一体化し、複合基材を得た。コールドプレスは、順堆積にて行った。得られた複合基材はやや凹反りであった。
こうして得られた実施例及び比較例に係る床材のX方向及びY方向(互いに直交する方向)の山反り(又は谷反り)を測定した。これは、床材の製造直後の状態に相当する。
1 合板基材
3 防湿層
5 木質繊維板層
7 表面化粧層
10 雌実
11 雄実
31 裏面側防湿シート
51 木質繊維板
71 表面側防湿シート
72 化粧シート
Claims (12)
- 合板基材上に防湿層と、木質繊維板層と、防湿性を有する表面化粧層とがそれぞれ順に積層一体化された床暖房用床材であって、
上記防湿層は、厚さが0.01mm以上でかつ0.08mm未満であって、透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能を有し、
上記木質繊維板層は含水率が7%以下であり、
上記表面化粧層は、透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能を有することを特徴とする床暖房用床材。 - 請求項1において、
防湿層及び木質繊維板層、並びに該木質繊維板層及び表面化粧層がそれぞれ非水系の接着剤により積層一体化されていることを特徴とする床暖房用床材。 - 請求項1又は2において、
端面に木質繊維板層が露出するように溝加工及び実加工の少なくとも一方が施されていて、該露出した木質繊維板層の露出面が防湿被覆されてなることを特徴とする床暖房用床材。 - 含水率が7%以下の木質繊維板の表面に、透湿度測定により30g/m2・24h以下の透湿度を有する表面側防湿シートを接着剤を介して載置するとともに、その表面側防湿シート上に接着剤を介して化粧シートを載置した後、
熱圧プレスにより、上記表面側防湿シート及び化粧シートを木質繊維板の表面に積層一体化し、
次いで、上記木質繊維板の裏面に、厚さが0.01mm以上でかつ0.08mm未満であって透湿度測定により30g/m2・24h以下の透湿度を有する裏面側防湿シートを接着剤を介して積層一体化し、
上記化粧シート、表面側防湿シート及び裏面側防湿シートと一体の木質繊維板を裏面側防湿シートにおいて接着剤を介して合板基材に積層一体化して一体化基材を得、
上記一体化基材における上記化粧シートの表面に塗装を施して、その塗膜層、上記化粧シート及び表面側防湿シートからなる表面化粧層を形成することで、合板基材上に、透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能を有する防湿層と、含水率が7%以下の木質繊維板層と、透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性を有する表面化粧層とがそれぞれ順に積層一体化された床暖房用床材を得ることを特徴とする床暖房用床材の製造方法。 - 含水率が7%以下の木質繊維板の表面に、透湿度測定により30g/m2・24h以下の透湿度を有する表面側防湿シートを接着剤を介して積層一体化した後、
熱圧プレスにより、上記表面側防湿シートの表面に化粧シートを接着剤を介して積層一体化し、
次いで、上記木質繊維板の裏面に、厚さが0.01mm以上でかつ0.08mm未満であって透湿度測定により30g/m2・24h以下の透湿度を有する裏面側防湿シートを接着剤を介して積層一体化し、
上記化粧シート、表面側防湿シート及び裏面側防湿シートと一体の木質繊維板を裏面側防湿シートにおいて接着剤を介して合板基材に積層一体化して一体化基材を得、
上記一体化基材における上記化粧シートの表面に塗装を施して、その塗膜層、上記化粧シート及び表面側防湿シートからなる表面化粧層を形成することで、合板基材上に、透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能を有する防湿層と、含水率が7%以下の木質繊維板層と、透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性を有する表面化粧層とがそれぞれ順に積層一体化された床暖房用床材を得ることを特徴とする床暖房用床材の製造方法。 - 含水率が7%以下の木質繊維板の裏面に、厚さが0.01mm以上でかつ0.08mm未満であって透湿度測定により30g/m2・24h以下の透湿度を有する裏面側防湿シートを接着剤を介して積層一体化した後、
上記裏面側防湿シートと一体の木質繊維板を裏面側防湿シートにおいて接着剤を介して合板基材に積層一体化して一体化基材を得、
次いで、上記一体化基材の木質繊維板の表面に、透湿度測定により30g/m2・24h以下の透湿度を有する表面側防湿シートを接着剤を介して積層一体化した後、
上記表面側防湿シートの表面に化粧シートを接着剤を介して積層一体化し、
上記化粧シートの表面に塗装を施して、その塗膜層、上記化粧シート及び表面側防湿シートからなる表面化粧層を形成することで、合板基材上に、透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能を有する防湿層と、含水率が7%以下の木質繊維板層と、透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性を有する表面化粧層とがそれぞれ順に積層一体化された床暖房用床材を得ることを特徴とする床暖房用床材の製造方法。 - 含水率が7%以下の木質繊維板の裏面に、厚さが0.01mm以上でかつ0.08mm未満であって透湿度測定により30g/m2・24h以下の透湿度を有する裏面側防湿シートを接着剤を介して積層一体化した後、
上記裏面側防湿シートと一体の木質繊維板を裏面側防湿シートにおいて接着剤を介して合板基材に積層一体化して一体化基材を得、
次いで、上記一体化基材の木質繊維板の表面に、透湿度測定により30g/m2・24h以下の透湿度を有する化粧シートを接着剤を介して積層一体化して、上記化粧シートからなる表面化粧層を形成することで、合板基材上に、透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能を有する防湿層と、含水率が7%以下の木質繊維板層と、透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性を有する表面化粧層とがそれぞれ順に積層一体化された床暖房用床材を得ることを特徴とする床暖房用床材の製造方法。 - 含水率が7%以下の木質繊維板の裏面に、厚さが0.01mm以上でかつ0.08mm未満であって透湿度測定により30g/m2・24h以下の透湿度を有する裏面側防湿シートを、また木質繊維板の表面に、透湿度測定により30g/m2・24h以下の透湿度を有する表面側防湿シートをそれぞれ接着剤を介して積層一体化した後、
上記裏面側及び表面側防湿シートと一体の木質繊維板を裏面側防湿シートにおいて接着剤を介して合板基材に積層一体化して一体化基材を得、
次いで、上記表面側防湿シートの表面に化粧シートを接着剤を介して積層一体化し、
上記化粧シートの表面に塗装を施して、その塗膜層、上記化粧シート及び表面側防湿シートからなる表面化粧層を形成することで、合板基材上に、透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能を有する防湿層と、含水率が7%以下の木質繊維板層と、透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性を有する表面化粧層とがそれぞれ順に積層一体化された床暖房用床材を得ることを特徴とする床暖房用床材の製造方法。 - 含水率が7%以下の木質繊維板の裏面に、厚さが0.01mm以上でかつ0.08mm未満であって透湿度測定により30g/m2・24h以下の透湿度を有する裏面側防湿シートを、また木質繊維板の表面に、透湿度測定により30g/m2・24h以下の透湿度を有する化粧シートをそれぞれ接着剤を介して積層一体化した後、
上記裏面側シート及び化粧シートと一体の木質繊維板を裏面側防湿シートにおいて接着剤を介して合板基材に積層一体化して、上記化粧シートからなる表面化粧層を形成することで、合板基材上に、透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性能を有する防湿層と、含水率が7%以下の木質繊維板層と、透湿度測定により30g/m2・24h以下の防湿性を有する表面化粧層とがそれぞれ順に積層一体化された床暖房用床材を得ることを特徴とする床暖房用床材の製造方法。 - 請求項4〜9のいずれか1つにおいて、
木質繊維板の表面又は裏面に直接塗布される接着剤が水系接着剤であり、
樹脂率40%〜60%の上記水系接着剤を塗布した後に、接着力を失わない程度に乾燥し、しかる後に防湿層又は表面化粧層を積層することにより、木質繊維板層の含水率を7%以下にすることを特徴とする床暖房用床材の製造方法。 - 請求項4〜10のいずれか1つにおいて、
木質繊維板の表面又は裏面に直接塗布される接着剤が非水系の接着剤であり、
上記非水系接着剤を塗布した後に、防湿層又は表面化粧層を積層することにより、木質繊維板層の含水率を7%以下にすることを特徴とする床暖房用床材の製造方法。 - 請求項4〜11のいずれか1つにおいて、
溝加工又は実加工を施して木質繊維板を露出させる工程と、
上記露出した木質繊維板の露出面を防湿被覆する防湿被覆工程と
を備えていることを特徴とする床暖房用床材の製造方法。
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