JP2010254111A - 車両用の導風ダクト構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却機器に冷却風(走行風)を効率よく導くことができる車両用の導風ダクト構造を提供する。
【解決手段】導風ダクト構造20は、ラジエータ31の左右側に設けられた左右の側壁ダクト46,68と、左右の側壁ダクトの内壁面46a,68aからラジエータ31に向けて張り出された左右の第1シール部47,69とを備えている。左右の側壁ダクト46,68は、車両前方の空気をラジエータ31側に冷却風として導く部材である。左右の第1シール部は、ラジエータから車体前方側に所定間隔S1離間させて配置されている。そして、左右の第1シール部を走行時の走行風圧で弾性変形させてラジエータに接触させるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷却機器の左右側に設けられて車両前方の空気を冷却機器側に冷却風(走行風)として導く車両用の導風ダクト構造に関する。
車両用の導風ダクト構造のなかには、冷却装置のケース内に冷却機器(ラジエータなど)を収納し、ケースの左右側に導風ダクト(以下、側壁ダクトという)を備えたものがある。
この導風ダクト構造によれば、車両の走行時に、左右側の側壁ダクトで車両前方の空気をケース内に冷却風(走行風)として導き、導いた冷却風で冷却機器を冷却することが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−15487号公報
ここで、特許文献1の導風ダクト構造は、冷却機器(ラジエータなど)をケース内に収納し、ケース内に左右側の側壁ダクトで冷却風を導くように構成されている。
このため、冷却機器の左右側部がケースから離れている場合、ケース内に導かれた冷却風(走行風)の一部が冷却機器とケースとの間の隙間(空間)を流れ、冷却風を冷却機器に効率よく導くことができないことが考えられる。
本発明は、冷却機器に冷却風(走行風)を効率よく導くことができる車両用の導風ダクト構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、冷却機器の左右側に設けられるとともに車体前後方向に延出され、車両前方の空気を前記冷却機器側に冷却風として導く側壁ダクトと、前記側壁ダクトの内壁面から前記冷却機器の側縁前面に向けて張り出されるとともに、前記側縁前面から車体前方側に所定間隔離間させて張り出された弾性変形可能なシール部と、を備え、前記シール部を走行時の走行風圧で弾性変形させて前記側縁前面に接触させることを特徴とする。
請求項2は、前記シール部の前壁面または後壁面に前記側壁ダクトに連なる補強用のリブが設けられたことを特徴とする。
請求項3は、前記側壁ダクトおよび前記シール部がゴム材で形成されたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、側壁ダクトで車両前方の空気を冷却機器側に冷却風(走行風)として導くようにした。
そして、この側壁ダクトからシール部を張り出し、張り出したシール部を側縁前面に対して車体前方側に所定間隔離間させた。
よって、車両のアイドリング時には、シール部を側縁前面から離した状態に保つことができる。
これにより、シール部がアイドリング時の冷却機器の振動特性に影響を与えることがなく、例えばシール部が共振して振動が増大することを抑制できる。
さらに、シール部を弾性変形可能な部材とした。よって、車両の走行時には、車両前方から進入する走行風圧でシール部を弾性変形させて側縁前面に接触させることができる。
シール部を側縁前面に接触させることで、側壁ダクトおよび冷却機器の側縁間の隙間(空間)をシール部で塞ぐことができる。
これにより、側壁ダクトで冷却機器側に導いた冷却風(走行風)を冷却機器に効率よく導くことができる。
請求項2に係る発明では、シール部の前壁面または後壁面に側壁ダクトに連なる補強用のリブを設けた。
これにより、補強用のリブでシール部の剛性を好適に設定することが可能になり、シール部の精度を高めることができる。
請求項3に係る発明では、側壁ダクトおよびシール部を単一のゴム材で形成(成形)した。
ここで、側壁ダクトを樹脂材で形成し、シール部をゴム材で形成する場合、側壁ダクトおよびシール部を2色成形(二色成形)で成形する必要がある。
これに対して、側壁ダクトおよびシール部を単一のゴム材で形成することで、側壁ダクトおよびシール部を2色成形を用いることなく成形できる。
これにより、側壁ダクトおよびシール部の成形が容易になり、側壁ダクトおよびシール部のコストを抑えることができる。
さらに、シール部をゴム材で形成(成形)することで柔らかい部材とすることができる。
これにより、走行風圧でシール部を弾性変形させて側縁前面に接触させた際に、シール部で冷却機器(具体的には、側縁前面)を損傷させる虞がない。
本発明に係る車両用の導風ダクト構造(実施例1)を備えた車体前部構造を示す斜視図である。 実施例1に係る車両用の導風ダクト構造を示す斜視図である。 図2の左側部ダクトユニットを示す斜視図である。 図2の右側部ダクトユニットを示す斜視図である。 図1の5−5線断面図である。 図5の6部拡大図である。 実施例1に係る右第1シール部をラジエータから離した状態に保つ例を説明する図である。 実施例1に係る左右の側壁ダクトで冷却風を導く例を説明する図である。 実施例1に係る右第1シール部をラジエータに接触させる例を説明する図である。 本発明に係る導風ダクト構造(実施例2)を示す断面図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
実施例1に係る車両用の導風ダクト構造20について説明する。
図1に示すように、車体前部構造10は、車体前後方向に延出された左右のフロントサイドフレーム11,12と、左右のフロントサイドフレーム11,12のそれぞれの前端部に設けられたフロントバルクヘッド14と、フロントバルクヘッド14に設けられた(支えられた)冷却機器16と、左右のフロントサイドフレーム11,12の前端部にそれぞれ連結されたフロントバンパビーム18と、フロントバルクヘッド14およびフロントバンパビーム18に設けられた導風ダクト構造(車両用の導風ダクト構造)20とを備えている。
左フロントサイドフレーム11の車体外側(左側)に左アッパメンバー22が設けられている。
右フロントサイドフレーム12の車体外側(右側)に右アッパメンバー23が設けられている。
フロントバルクヘッド14は、左フロントサイドフレーム11に設けられた左ステイ25と、右フロントサイドフレーム12に設けられた右ステイ26(図5参照)と、左右のステイ25,26の上端部に架け渡されたアッパメンバー27と、左右のステイの下端部に架け渡されたロアメンバー28(図5参照)とを備えている。
フロントバルクヘッド14に冷却機器16が支えられることで、フロントバルクヘッド14の前方、またはフロントバルクヘッド14内に冷却機器16が設けられている。
冷却機器16は、ラジエータ31やコンデンサ32を備え、フロントバルクヘッド14の前方にラジエータ31が設けられ、ラジエータ31の前方にコンデンサ32が設けられている(図5も参照)。
ラジエータ31は、エンジンの冷却水を外気(空気)で冷却するための熱交換器である。
コンデンサ32は、エアコン(空調)の冷凍サイクルで使用する冷媒を外気(空気)で冷却するための熱交換器である。
アッパメンバー27の左端部および左アッパメンバー22が左連結バー34で連結されている。
アッパメンバー27の右端部および右アッパメンバー23が右連結バー35で連結されている。
フロントバンパビーム18は、左端部18a近傍の部位18bが左フロントサイドフレーム11の前端部11aにボルト(図示せず)で取り付けられ、右端部18c近傍の部位18dが右フロントサイドフレーム12の前端部12aにボルト(図示せず)で取り付けられ、左端部18aが左アッパメンバー22の前端部22aにボルト38…で取り付けられ、右端部18cが右アッパメンバー23の前端部23aにボルト38…で取り付けられている。
導風ダクト構造20は、フロントバルクヘッド14およびフロントバンパビーム18間に設けられ、車両前方の空気を冷却機器16側に冷却風として導くものである。
この導風ダクト構造20は、冷却機器16の左右側にそれぞれ設けられた左右の側壁ダクトユニット41,42と、左右の側壁ダクトユニット41,42のそれぞれの上端部に連結された上部ダクト43と、左右の側壁ダクトユニット41,42のそれぞれの下端部に連結された下部ダクト44とを備えている。
図2、図3に示すように、左側壁ダクトユニット41は、ゴム材で形成された部材であり、冷却機器16(図1参照)の左側に設けられた左側壁ダクト(側壁ダクト)46と、左側壁ダクト46に設けられた左第1シール部(シール部)47とを備えている。
ゴム材としては、一例として、オレフィン系の熱可塑性エラストマー(TPO、すなわちThermo Plastic Olefin)が用いられる。
熱可塑性エラストマーは、常温ではゴムの特性を備え、高温では熱可塑性プラスチックと同様に、軟化して圧縮、押出、射出などが可能な特性を備えている。
よって、熱可塑性エラストマーを高温で軟化させることにより、左側壁ダクトユニット41を容易に成形することができる。
左側壁ダクト46は、車体前後方向に延出され、車両前方の空気を冷却機器16(図1参照)側に冷却風(走行風)として導くダクトである。
この左側壁ダクト46は、上部51が車体前方に向けて下り勾配に延出され、前部52に収納凹部53が形成され、下部54が略水平に形成され、後部55が略鉛直に形成された板状の部材である。
収納凹部53は、フロントバンパビーム18(図1参照)を収容するために側面視で略コ字状に形成された窪みである。
さらに、左側壁ダクト46は、上部51から車体外側に向けて折り曲げられた上折曲片57と、前部下半部52aから車体外側に向けて折り曲げられた前折曲片58と、後部55から車体外側に向けて折り曲げられたステイ取付片61と、収納凹部53から車体内側に向けて折り曲げられたバンパ取付フラップ62とを有している。
また、左側壁ダクト46は、略中央部に膨出部63が設けられている。膨出部63は、レシーバタンク33(図5参照)を収容するために車体外側に向けて膨出された部位である。
レシーバタンク33は、コンデンサ32で液化した冷媒を一時的に蓄えるタンクである。
左側壁ダクト46に上折曲片57、前折曲片58、ステイ取付片61、バンパ取付フラップ62および膨出部63を形成することで、左側壁ダクト46の剛性を高めることができる。
ステイ取付片61は、ステイ取付孔61a…が形成されている。ステイ取付孔61a…に差し込んだステイクリップ64…で左ステイ25(図1、図5参照)にステイ取付片61が取り付けられている。
バンパ取付フラップ62は、左側壁ダクト46の側壁に対して略直交するように設けられている。このバンパ取付フラップ62にバンパ取付孔62a…が形成されている。
バンパ取付孔62a…に差し込んだバンパクリップ65…でバンパ取付フラップ62がフロントバンパビーム18に取り付けられている(設けられている)(図5も参照)。
さらに、左側壁ダクト46は、下部54にダクト取付孔54a…が形成されている。
ダクト取付孔54a…に差し込んだダクトクリップ66…で下部ダクト44の左端部44bに下部54が取り付けられている(設けられている)。
以上説明したように、左側壁ダクト46を各クリップ64…,65…,66…で左ステイ25、フロントバンパビーム18や下部ダクト44に取り付けることで、左側壁ダクト46がラジエータ31やコンデンサ32の車幅方向左側に配置されている(図1、図5参照)。
図5に示すように、左第1シール部47は、左側壁ダクト46の内壁面46aからラジエータ31の左側縁前面(側縁前面)31aに向けて略車幅方向に張り出された弾性変形可能なゴム製の部材である。
なお、左第1シール部47については後で詳しく説明する。
図2、図4に示すように、右側壁ダクトユニット42は、左側壁ダクトユニット41と同様に、ゴム材で形成された部材である。
この右側壁ダクトユニット42は、冷却機器16(図1参照)の右側に設けられた右側壁ダクト(側壁ダクト)68と、右側壁ダクト68に設けられた右第1シール部(シール部)69とを備えている。
ゴム材としては、左側壁ダクトユニット41と同様に、オレフィン系の熱可塑性エラストマー(TPO、すなわちThermo Plastic Olefin)などが用いられる。
よって、左側壁ダクトユニット41と同様に、熱可塑性エラストマーを高温で軟化させることにより、右側壁ダクトユニット42を容易に成形することができる。
右側壁ダクト68は、左側壁ダクト46と略左右対称の部材であり、車体前後方向に延出され、車両前方の空気を冷却機器16(図1参照)側に冷却風(走行風)として導くダクトである。
この右側壁ダクト68は、上部71が車体前方に向けて下り勾配に延出され、前部72に収納凹部73が形成され、下部74が略水平に形成され、後部75が略鉛直に形成された板状の部材である。
収納凹部73は、フロントバンパビーム18(図1参照)を収容するために側面視で略コ字状に形成された窪みである。
さらに、右側壁ダクト68は、上部71から車体外側に向けて折り曲げられた上折曲片77と、前部下半部72aから車体外側に向けて折り曲げられた前折曲片78と、後部75から車体外側に向けて折り曲げられたステイ取付片81と、収納凹部73から車体内側に向けて折り曲げられたバンパ取付フラップ82とを有している。
右側壁ダクト68に上折曲片77、前折曲片78、ステイ取付片81およびバンパ取付フラップ82を形成することで、右側壁ダクト68の剛性を高めることができる。
ステイ取付片81は、ステイ取付孔81a…が形成されている。ステイ取付孔81a…に差し込んだステイクリップ84…で右ステイ26(図1、図5参照)にステイ取付片81が取り付けられている。
バンパ取付フラップ82は、右側壁ダクト68の側壁に対して略直交するように設けられている。このバンパ取付フラップ82にバンパ取付孔82a…が形成されている。
バンパ取付孔82a…に差し込んだバンパクリップ85…でフロントバンパビーム18にバンパ取付フラップ82が取り付けられている(設けられている)(図5も参照)。
さらに、右側壁ダクト68は、下部74にダクト取付孔74a…が形成されている。
ダクト取付孔74a…に差し込んだダクトクリップ86…で下部ダクト44の右端部44cに下部74が取り付けられている(設けられている)。
以上説明したように、右側壁ダクト68を各クリップ84…,85…,86…で右ステイ26、フロントバンパビーム18や下部ダクト44に取り付けることで、右側壁ダクト68がラジエータ31やコンデンサ32の車幅方向右側に配置されている(図1、図5参照)。
図5に示すように、右第1シール部69は、右側壁ダクト68の内壁面68aからラジエータ31の右側縁前面(側縁前面)31bに向けて略車幅方向に張り出された弾性変形可能なゴム製の部材である。
図6に示すように、右第1シール部69は、先端部69aがラジエータ31の右側縁前面31bまで延出され、かつ、ラジエータ31の右側縁前面31bから先端部69aが車体前方側に所定間隔S1だけ離間して配置されている。
この右第1シール部69は、後壁面69bに補強用の右第1リブ(リブ)93…が設けられている。
右第1リブ93…は、右第1シール部69の後壁面69bから右側壁ダクト68の内壁面68aに連なるように略三角形に形成されている。
この右第1リブ93は、右第1シール部69に沿って所定間隔をおいて複数個設けられている(図4参照)。
これにより、補強用の右第1リブ93…で右第1シール部69の剛性を好適に設定することが可能になり、右第1シール部69の精度を高めることができる。
図5に示す左第1シール部47は、右第1シール部69と左右対称の部材であり、先端部47aがラジエータ31の左側縁前面31aまで延出され、かつ、ラジエータ31の左側縁前面31aから先端部47aが車体前方側に所定間隔S1だけ離間して配置されている。
この左第1シール部47は、後壁面47bに補強用の左第1リブ(リブ)91…が設けられている。
左第1リブ91…は、左第1シール部47の後壁面47bから左側壁ダクト46の内壁面46aに連なるように略三角形に形成されている。
この左第1リブ91は、右第1リブ93と同様に、左第1シール部47に沿って所定間隔をおいて複数個設けられている。
これにより、補強用の左第1リブ91…で左第1シール部47の剛性を好適に設定することが可能になり、左第1シール部47の精度を高めることができる。
なお、左右の第1シール部47,69をラジエータ31の左右の側縁前面31a,31bから車体前方側に所定間隔S1だけ離間させた理由については図7で詳しく説明する。
ここで、左右の側壁ダクトユニット41,42をそれぞれ単一のゴム材で形成(成形)した。
左側壁ダクトユニット41の左側壁ダクト46および左第1シール部47を2色成形(二色成形)を用いることなく単一のゴム材で成形できる。
右側壁ダクトユニット42の右側壁ダクト68および右第1シール部69を2色成形を用いることなく単一のゴム材で成形できる。
これに対して、側壁ダクトを樹脂材で形成し、第1シール部をゴム材で形成する場合、側壁ダクトおよび第1シール部を2色成形で成形する必要がある。
これにより、左右の側壁ダクトユニット41,42を単一のゴム材で形成することで、左右の側壁ダクトユニット41,42の成形が容易になり、左右の側壁ダクトユニット41,42のコストを抑えることができる。
図1、図2に示すように、左右の側壁ダクト46,68のそれぞれの上部51,71側に上部ダクト43が設けられている。
上部ダクト43は、平面視で略矩形状に形成された硬質樹脂製(樹脂製)の板材である。
硬質樹脂材としては、一例として、ポリプロピレン樹脂(PP)が用いられる。
この上部ダクト43は、後部94にアッパ取付孔43a…が形成され、アッパ取付孔43a…に差し込んだアッパクリップ95…でフロントバルクヘッド14のアッパメンバー27に取り付けられている。
この上部ダクト43は、冷却機器16(ラジエータ31やコンデンサ32)の上側に設けられている。
左右の側壁ダクト46,68のそれぞれの下部54,74に下部ダクト44が連結されている(設けられている)。
下部ダクト44は、平面視で略矩形状に形成された硬質樹脂製(樹脂製)の板材である。
硬質樹脂材としては、一例として、ポリプロピレン樹脂(PP)が用いられる。
この下部ダクト44は、後部97にロア取付孔44a…が形成され、ロア取付孔44a…に差し込んだロアクリップ96でフロントバルクヘッド14のロアメンバー28(図5参照)に取り付けられている。
この下部ダクト44は、冷却機器16(ラジエータ31やコンデンサ32)の下側に設けられている。
以上説明したように、ラジエータ31やコンデンサ32の左右側に左右の側壁ダクトユニット41,42をそれぞれ配置し、ラジエータ31やコンデンサ32の上下側に上下部のダクト43,44をそれぞれ配置することで、左右の側壁ダクトユニット41,42および上下部のダクト43,44はラジエータ31やコンデンサ32を囲むように設けられている。
すなわち、左右の側壁ダクトユニット41,42および上下部のダクト43,44は、正面視で略矩形状に形成されている。
つぎに、車両用の導風ダクト構造20の左右の第1シール部47,69の作用を図7〜図9に基づいて説明する。なお、左右の第1シール部47,69は左右対称の部材であり、図7〜図9では右第1シール部69について説明して左第1シール部47の説明を省略する。
まず、車両のアイドリング時に右第1シール部69をラジエータ31の右側縁前面31bから離した状態に保つ例を図7に基づいて説明する。
図7に示すように、右第1シール部69の先端部69aをラジエータ31の右側縁前面31bに対して車体前方側に所定間隔S1だけ離間させた。
よって、車両のアイドリング時には、右第1シール部69の先端部69aを右側縁前面31bから離した状態に保つことができる。
これにより、アイドリング時のラジエータ31の振動特性に右第1シール部69が影響を与えることがなく、例えば右第1シール部69が共振して振動が増大することを抑制できる。
ここで、右第1シール部69は、後壁面69bに補強用の右リブ93が設けられている。よって、補強用の右第1リブ93で右第1シール部69の剛性を好適に設定して右第1シール部69の精度を高めることができる。
これにより、車両のアイドリング時に右第1シール部69の先端部69aを右側縁前面31bから確実に離した状態に保つことができる。
つぎに、車両の走行時に右第1シール部69で右側壁ダクト68およびラジエータ31の右側縁31c間の隙間(空間)S2を塞ぐ例を図8、図9に基づいて説明する。
図8(a)に示すように、車両の走行時に、車両前方の空気が左右の側壁ダクト46,68および上下部のダクト43,44(図2参照)で案内されて、冷却機器16側に冷却風(走行風)として矢印Aの如く導かれる。
図8(b)に示すように、冷却風が矢印Aの如く導かれることで、走行風圧Fが右第1シール部69に作用する。
右第1シール部69は車幅方向に張り出された弾性変形可能なゴム製の部材である。
この右第1シール部69に走行風圧Fを略直交させるように作用させることができる。
よって、走行風圧Fで右第1シール部69をラジエータ31の右側縁前面31bに向けて矢印Bの如く弾性変形させることができる。
図9に示すように、右第1シール部69を右側縁前面31bに向けて弾性変形させることで、右第1シール部69の先端部69aを右側縁前面31bに接触させることができる。
よって、右側壁ダクト68および右側縁31c間の隙間(空間)S2を右第1シール部69で塞ぐことができる。
これにより、右側壁ダクト68でラジエータ31側に導いた冷却風(走行風)を矢印Cの如くラジエータ31に効率よく導くことができる。
ここで、右第1シール部69は、後壁面69bに補強用の右第1リブ93が設けられている。補強用の右第1リブ93を設けることで、右第1シール部69の剛性を好適に設定して右第1シール部69の精度を高めることができる。
よって、車両の走行時に、右第1シール部69の先端部69aを右側縁前面31bに確実に接触させることができる。
これにより、右側壁ダクト68および右側縁31c間の隙間(空間)S2を右第1シール部69で一層良好に塞ぐことができる。
さらに、右側壁ダクトユニット42(右第1シール部69)をゴム製の柔らかい部材とした。
よって、右第1シール部69の先端部69aを右側縁前面31bに接触させた際に、右第1シール部69でラジエータ31を損傷させる虞はない。
実施例2に係る車両用の導風ダクト構造110について説明する。なお、実施例2の導風ダクト構造110において実施例1の導風ダクト構造20の構成部材と同一類似の部材については同じ符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、車両用の導風ダクト構造110は、コンデンサ32用のシールユニット111を備えたもので、その他の構成は実施例1の導風ダクト構造20と同じである。
シールユニット111は、左側壁ダクト46に設けられた左第2シール部(シール部)112と、左第2シール部112に設けられた補強用の左第2リブ(リブ)113…と、右側壁ダクト68に設けられた右第2シール部(シール部)115と、右第2シール部115に設けられた補強用の右第2リブ(リブ)116…とを備えている。
左第2シール部112は、左側壁ダクト46の内壁面46aからコンデンサ32の左側縁前面(側縁前面)32aに向けて車幅方向に張り出された弾性変形可能なゴム製の部材である。
また、左第2シール部112は、先端部112aがコンデンサ32の左側縁前面32aまで延出され、かつ、コンデンサ32の左側縁前面32aから先端部112aが車体前方側に所定間隔S3だけ離間して配置されている。
さらに、左第2シール部112の後壁面112bに補強用の左第2リブ113…が設けられている。
左第2リブ113…は、左第2シール部112の後壁面112bから左側壁ダクト46の内壁面46aに連なるように略台形に形成されている。
左第2リブ113は、実施例1の左第1リブ91と同様に、左第2シール部112に沿って所定間隔をおいて複数個設けられている。
これにより、補強用の左第2リブ113…で左第2シール部112の剛性を好適に設定することが可能になり、左第2シール部112の精度を高めることができる。
右第2シール部115は、左第2シール部112と略左右対称の部材である。
すなわち、右第2シール部115は、右側壁ダクト68の内壁面68aからコンデンサ32の右側縁前面(側縁前面)32bに向けて車幅方向に張り出された弾性変形可能なゴム製の部材である。
また、右第2シール部115は、先端部115aがコンデンサ32の右側縁前面32bまで延出され、かつ、コンデンサ32の右側縁前面32bから先端部113aが車体前方側に所定間隔S3だけ離間して配置されている。
さらに、右第2シール部115は、後壁面115bに右第2リブ116…が設けられている。
右第2リブ116…は、右第2シール部115の後壁面115bから右側壁ダクト68の内壁面68aに連なるように略三角形に形成されている。
右第2リブ116は、実施例1の右第1リブ93と同様に、右第2シール部115に沿って所定間隔をおいて複数個設けられている。
これにより、補強用の右第2リブ116…で右第2シール部115の剛性を好適に設定することが可能になり、右第2シール部115の精度を高めることができる。
以上説明したように、コンデンサ32用のシールユニット111によれば、左右の第2シール部112,115の先端部112a,115aをコンデンサ32の左右の側縁前面32a,32bに対して車体前方側に所定間隔S3だけ離間させた。
よって、車両のアイドリング時には、左右の先端部112a,115aを左右の側縁前面32a,32bから離した状態に保つことができる。
これにより、アイドリング時のコンデンサ32の振動特性に左右の第2シール部112,115が影響を与えることがなく、例えば左右の第2シール部112,115が共振して振動が増大することを抑制できる。
一方、車両の走行時に、左右の側壁ダクト46,68および上下部のダクト43,44(図2参照)で案内されて、冷却機器16側に冷却風(走行風)が導かれる。
冷却風が導かれることで、走行風圧が左右の第2シール部112,115に作用する。
左右の第2シール部112,115は車幅方向に張り出された弾性変形可能なゴム製の部材である。
これら左右の第2シール部112,115に走行風圧を略直交させるように作用させることができる。
よって、走行風圧で左右の第2シール部112,115を左右の側縁前面32a,32bに向けて弾性変形させて、左右の側縁前面32a,32bに接触させることができる。
これにより、左側壁ダクト46および左側縁(具体的には、レシーバタンク33の左側縁)32c間の隙間(空間)S4を左第2シール部112で塞ぐとともに、右側壁ダクト68および右側縁32d間の隙間(空間)S5を右第2シール部115で塞ぐことができる。
したがって、左右の側壁ダクト46,68でコンデンサ32側に導いた冷却風(走行風)をコンデンサ32に効率よく導くことができる。
さらに、左右の第2シール部112,115をゴム製の柔らかい部材とした。
よって、左右の第2シール部112,115を左右の側縁前面32a,32bに接触させた際に、左右の第2シール部112,115でコンデンサ32を損傷させる虞はない。
なお、本発明に係る車両用の導風ダクト構造20,110は、前述した実施例1,2に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例1,2では、左右の第1シール部47,69の後壁面47b,69bにそれぞれ左右の側壁ダクト46,68に連なる左右の第1リブ91…,93…を設けた例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、左右の第1シール部47,69の前壁面47c,69c(図5参照)にそれぞれ左右の側壁ダクト46,68に連なる補強用の第1リブを設けることも可能である。
また、前記実施例2では、左右の第2シール部112,115の後壁面112b,115bにそれぞれ左右の側壁ダクト46,68に連なる左右の第2リブ113…,116…を設けた例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、左右の第2シール部112,115の前壁面112c,115cにそれぞれ左右の側壁ダクト46,68に連なる補強用の第2リブを設けることも可能である。
さらに、前記実施例1,2では、左右の第1リブ91,93をそれぞれ複数個設けた例について説明したが、これに限らないで、左右の第1リブ91,93をそれぞれ1個ずつ設けることも可能である。
加えて、前記実施例1,2では、左右の第1リブ91,93を設けた例について説明したが、これに限らないで、左右の第1リブ91,93を設けないことも可能である。
また、前記実施例2では、左右の第2リブ113,116をそれぞれ複数個設けた例について説明したが、これに限らないで、左右の第2リブ113,116をそれぞれ1個ずつ設けることも可能である。
さらに、前記実施例2では、左右の第2リブ113,116を設けた例について説明したが、これに限らないで、左右の第2リブ113,116を設けないことも可能である。
加えて、前記実施例1では、左右の側壁ダクト46,68および左右の第1シール部47,69をゴム材で形成した例について説明したが、これに限らないで、これらの部材を樹脂材などの他の部材で形成することも可能である。
また、前記実施例2では、左右の第2シール部112,115をゴム材で形成した例について説明したが、これに限らないで、これらの部材を樹脂材などの他の部材で形成することも可能である。
さらに、前記実施例1,2では、左右の側壁ダクトユニット41,42および上下部のダクト43,44をそれぞれ別部材で形成した例について説明したが、これに限らないで、左右の側壁ダクトユニット41,42および上下部のダクト43,44をゴム材や樹脂材などで一体に形成することも可能である。
加えて、前記実施例1,2で示した冷却機器16、ラジエータ31、コンデンサ32、左側壁ダクト46、左第1シール部47、右側壁ダクト68、右第1シール部69、左第1リブ91、右第1リブ93、左第2シール部112、左第2リブ113、右第2シール部115および右第2リブ116などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、冷却機器の左右側に設けられて車両前方の空気を冷却機器側に冷却風(走行風)として導く車両用の導風ダクト構造を備えた自動車への適用に好適である。
10…車体前部構造、16…冷却機器、20,110…導風ダクト構造(車両用の導風ダクト構造)、31…ラジエータ、31a,32a…左側縁前面(側縁前面)、31b,32b…右側縁前面(側縁前面)、32…コンデンサ、46…左側壁ダクト(側壁ダクト)、46a…左側壁ダクトの内壁面、47…左第1シール部(シール部)、47b,69b,112b,115b…後壁面、47c,69c,112c,115c…前壁面、68…右側壁ダクト(側壁ダクト)、68a…右側壁ダクトの内壁面、69…右第1シール部(シール部)、91…左第1リブ(リブ)、93…右第1リブ(リブ)、112…左第2シール部(シール部)、113…左第2リブ(リブ)、115…右第2シール部(シール部)、116…右第2リブ(リブ)、S1,S3…所定間隔。

Claims (3)

  1. 冷却機器の左右側に設けられるとともに車体前後方向に延出され、車両前方の空気を前記冷却機器側に冷却風として導く側壁ダクトと、
    前記側壁ダクトの内壁面から前記冷却機器の側縁前面に向けて張り出されるとともに、前記側縁前面から車体前方側に所定間隔離間させて張り出された弾性変形可能なシール部と、
    を備え、
    前記シール部を走行時の走行風圧で弾性変形させて前記側縁前面に接触させることを特徴とする車両用の導風ダクト構造。
  2. 前記シール部の前壁面または後壁面に前記側壁ダクトに連なる補強用のリブが設けられたことを特徴とする請求項1記載の車両用の導風ダクト構造。
  3. 前記側壁ダクトおよび前記シール部がゴム材で形成されたことを特徴とする請求項1記載の車両用の導風ダクト構造。
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