JP2010254111A - 車両用の導風ダクト構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導風ダクト構造20は、ラジエータ31の左右側に設けられた左右の側壁ダクト46,68と、左右の側壁ダクトの内壁面46a,68aからラジエータ31に向けて張り出された左右の第1シール部47,69とを備えている。左右の側壁ダクト46,68は、車両前方の空気をラジエータ31側に冷却風として導く部材である。左右の第1シール部は、ラジエータから車体前方側に所定間隔S1離間させて配置されている。そして、左右の第1シール部を走行時の走行風圧で弾性変形させてラジエータに接触させるようにした。
【選択図】図1
Description
この導風ダクト構造によれば、車両の走行時に、左右側の側壁ダクトで車両前方の空気をケース内に冷却風(走行風)として導き、導いた冷却風で冷却機器を冷却することが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
このため、冷却機器の左右側部がケースから離れている場合、ケース内に導かれた冷却風(走行風)の一部が冷却機器とケースとの間の隙間(空間)を流れ、冷却風を冷却機器に効率よく導くことができないことが考えられる。
そして、この側壁ダクトからシール部を張り出し、張り出したシール部を側縁前面に対して車体前方側に所定間隔離間させた。
これにより、シール部がアイドリング時の冷却機器の振動特性に影響を与えることがなく、例えばシール部が共振して振動が増大することを抑制できる。
シール部を側縁前面に接触させることで、側壁ダクトおよび冷却機器の側縁間の隙間(空間)をシール部で塞ぐことができる。
これにより、側壁ダクトで冷却機器側に導いた冷却風(走行風)を冷却機器に効率よく導くことができる。
これにより、補強用のリブでシール部の剛性を好適に設定することが可能になり、シール部の精度を高めることができる。
ここで、側壁ダクトを樹脂材で形成し、シール部をゴム材で形成する場合、側壁ダクトおよびシール部を2色成形(二色成形)で成形する必要がある。
これにより、側壁ダクトおよびシール部の成形が容易になり、側壁ダクトおよびシール部のコストを抑えることができる。
これにより、走行風圧でシール部を弾性変形させて側縁前面に接触させた際に、シール部で冷却機器(具体的には、側縁前面)を損傷させる虞がない。
図1に示すように、車体前部構造10は、車体前後方向に延出された左右のフロントサイドフレーム11,12と、左右のフロントサイドフレーム11,12のそれぞれの前端部に設けられたフロントバルクヘッド14と、フロントバルクヘッド14に設けられた(支えられた)冷却機器16と、左右のフロントサイドフレーム11,12の前端部にそれぞれ連結されたフロントバンパビーム18と、フロントバルクヘッド14およびフロントバンパビーム18に設けられた導風ダクト構造(車両用の導風ダクト構造)20とを備えている。
右フロントサイドフレーム12の車体外側(右側)に右アッパメンバー23が設けられている。
冷却機器16は、ラジエータ31やコンデンサ32を備え、フロントバルクヘッド14の前方にラジエータ31が設けられ、ラジエータ31の前方にコンデンサ32が設けられている(図5も参照)。
ラジエータ31は、エンジンの冷却水を外気(空気)で冷却するための熱交換器である。
コンデンサ32は、エアコン(空調)の冷凍サイクルで使用する冷媒を外気(空気)で冷却するための熱交換器である。
アッパメンバー27の右端部および右アッパメンバー23が右連結バー35で連結されている。
この導風ダクト構造20は、冷却機器16の左右側にそれぞれ設けられた左右の側壁ダクトユニット41,42と、左右の側壁ダクトユニット41,42のそれぞれの上端部に連結された上部ダクト43と、左右の側壁ダクトユニット41,42のそれぞれの下端部に連結された下部ダクト44とを備えている。
熱可塑性エラストマーは、常温ではゴムの特性を備え、高温では熱可塑性プラスチックと同様に、軟化して圧縮、押出、射出などが可能な特性を備えている。
よって、熱可塑性エラストマーを高温で軟化させることにより、左側壁ダクトユニット41を容易に成形することができる。
この左側壁ダクト46は、上部51が車体前方に向けて下り勾配に延出され、前部52に収納凹部53が形成され、下部54が略水平に形成され、後部55が略鉛直に形成された板状の部材である。
収納凹部53は、フロントバンパビーム18(図1参照)を収容するために側面視で略コ字状に形成された窪みである。
レシーバタンク33は、コンデンサ32で液化した冷媒を一時的に蓄えるタンクである。
バンパ取付孔62a…に差し込んだバンパクリップ65…でバンパ取付フラップ62がフロントバンパビーム18に取り付けられている(設けられている)(図5も参照)。
ダクト取付孔54a…に差し込んだダクトクリップ66…で下部ダクト44の左端部44bに下部54が取り付けられている(設けられている)。
なお、左第1シール部47については後で詳しく説明する。
この右側壁ダクトユニット42は、冷却機器16(図1参照)の右側に設けられた右側壁ダクト(側壁ダクト)68と、右側壁ダクト68に設けられた右第1シール部(シール部)69とを備えている。
よって、左側壁ダクトユニット41と同様に、熱可塑性エラストマーを高温で軟化させることにより、右側壁ダクトユニット42を容易に成形することができる。
この右側壁ダクト68は、上部71が車体前方に向けて下り勾配に延出され、前部72に収納凹部73が形成され、下部74が略水平に形成され、後部75が略鉛直に形成された板状の部材である。
収納凹部73は、フロントバンパビーム18(図1参照)を収容するために側面視で略コ字状に形成された窪みである。
バンパ取付孔82a…に差し込んだバンパクリップ85…でフロントバンパビーム18にバンパ取付フラップ82が取り付けられている(設けられている)(図5も参照)。
ダクト取付孔74a…に差し込んだダクトクリップ86…で下部ダクト44の右端部44cに下部74が取り付けられている(設けられている)。
右第1リブ93…は、右第1シール部69の後壁面69bから右側壁ダクト68の内壁面68aに連なるように略三角形に形成されている。
これにより、補強用の右第1リブ93…で右第1シール部69の剛性を好適に設定することが可能になり、右第1シール部69の精度を高めることができる。
左第1リブ91…は、左第1シール部47の後壁面47bから左側壁ダクト46の内壁面46aに連なるように略三角形に形成されている。
これにより、補強用の左第1リブ91…で左第1シール部47の剛性を好適に設定することが可能になり、左第1シール部47の精度を高めることができる。
左側壁ダクトユニット41の左側壁ダクト46および左第1シール部47を2色成形(二色成形)を用いることなく単一のゴム材で成形できる。
右側壁ダクトユニット42の右側壁ダクト68および右第1シール部69を2色成形を用いることなく単一のゴム材で成形できる。
これにより、左右の側壁ダクトユニット41,42を単一のゴム材で形成することで、左右の側壁ダクトユニット41,42の成形が容易になり、左右の側壁ダクトユニット41,42のコストを抑えることができる。
上部ダクト43は、平面視で略矩形状に形成された硬質樹脂製(樹脂製)の板材である。
硬質樹脂材としては、一例として、ポリプロピレン樹脂(PP)が用いられる。
この上部ダクト43は、冷却機器16(ラジエータ31やコンデンサ32)の上側に設けられている。
下部ダクト44は、平面視で略矩形状に形成された硬質樹脂製(樹脂製)の板材である。
硬質樹脂材としては、一例として、ポリプロピレン樹脂(PP)が用いられる。
この下部ダクト44は、冷却機器16(ラジエータ31やコンデンサ32)の下側に設けられている。
すなわち、左右の側壁ダクトユニット41,42および上下部のダクト43,44は、正面視で略矩形状に形成されている。
図7に示すように、右第1シール部69の先端部69aをラジエータ31の右側縁前面31bに対して車体前方側に所定間隔S1だけ離間させた。
これにより、アイドリング時のラジエータ31の振動特性に右第1シール部69が影響を与えることがなく、例えば右第1シール部69が共振して振動が増大することを抑制できる。
これにより、車両のアイドリング時に右第1シール部69の先端部69aを右側縁前面31bから確実に離した状態に保つことができる。
図8(a)に示すように、車両の走行時に、車両前方の空気が左右の側壁ダクト46,68および上下部のダクト43,44(図2参照)で案内されて、冷却機器16側に冷却風(走行風)として矢印Aの如く導かれる。
右第1シール部69は車幅方向に張り出された弾性変形可能なゴム製の部材である。
この右第1シール部69に走行風圧Fを略直交させるように作用させることができる。
よって、走行風圧Fで右第1シール部69をラジエータ31の右側縁前面31bに向けて矢印Bの如く弾性変形させることができる。
よって、右側壁ダクト68および右側縁31c間の隙間(空間)S2を右第1シール部69で塞ぐことができる。
これにより、右側壁ダクト68でラジエータ31側に導いた冷却風(走行風)を矢印Cの如くラジエータ31に効率よく導くことができる。
これにより、右側壁ダクト68および右側縁31c間の隙間(空間)S2を右第1シール部69で一層良好に塞ぐことができる。
よって、右第1シール部69の先端部69aを右側縁前面31bに接触させた際に、右第1シール部69でラジエータ31を損傷させる虞はない。
また、左第2シール部112は、先端部112aがコンデンサ32の左側縁前面32aまで延出され、かつ、コンデンサ32の左側縁前面32aから先端部112aが車体前方側に所定間隔S3だけ離間して配置されている。
左第2リブ113…は、左第2シール部112の後壁面112bから左側壁ダクト46の内壁面46aに連なるように略台形に形成されている。
これにより、補強用の左第2リブ113…で左第2シール部112の剛性を好適に設定することが可能になり、左第2シール部112の精度を高めることができる。
すなわち、右第2シール部115は、右側壁ダクト68の内壁面68aからコンデンサ32の右側縁前面(側縁前面)32bに向けて車幅方向に張り出された弾性変形可能なゴム製の部材である。
また、右第2シール部115は、先端部115aがコンデンサ32の右側縁前面32bまで延出され、かつ、コンデンサ32の右側縁前面32bから先端部113aが車体前方側に所定間隔S3だけ離間して配置されている。
右第2リブ116…は、右第2シール部115の後壁面115bから右側壁ダクト68の内壁面68aに連なるように略三角形に形成されている。
これにより、補強用の右第2リブ116…で右第2シール部115の剛性を好適に設定することが可能になり、右第2シール部115の精度を高めることができる。
これにより、アイドリング時のコンデンサ32の振動特性に左右の第2シール部112,115が影響を与えることがなく、例えば左右の第2シール部112,115が共振して振動が増大することを抑制できる。
冷却風が導かれることで、走行風圧が左右の第2シール部112,115に作用する。
左右の第2シール部112,115は車幅方向に張り出された弾性変形可能なゴム製の部材である。
よって、走行風圧で左右の第2シール部112,115を左右の側縁前面32a,32bに向けて弾性変形させて、左右の側縁前面32a,32bに接触させることができる。
したがって、左右の側壁ダクト46,68でコンデンサ32側に導いた冷却風(走行風)をコンデンサ32に効率よく導くことができる。
よって、左右の第2シール部112,115を左右の側縁前面32a,32bに接触させた際に、左右の第2シール部112,115でコンデンサ32を損傷させる虞はない。
例えば、前記実施例1,2では、左右の第1シール部47,69の後壁面47b,69bにそれぞれ左右の側壁ダクト46,68に連なる左右の第1リブ91…,93…を設けた例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、左右の第1シール部47,69の前壁面47c,69c(図5参照)にそれぞれ左右の側壁ダクト46,68に連なる補強用の第1リブを設けることも可能である。
例えば、左右の第2シール部112,115の前壁面112c,115cにそれぞれ左右の側壁ダクト46,68に連なる補強用の第2リブを設けることも可能である。
Claims (3)
- 冷却機器の左右側に設けられるとともに車体前後方向に延出され、車両前方の空気を前記冷却機器側に冷却風として導く側壁ダクトと、
前記側壁ダクトの内壁面から前記冷却機器の側縁前面に向けて張り出されるとともに、前記側縁前面から車体前方側に所定間隔離間させて張り出された弾性変形可能なシール部と、
を備え、
前記シール部を走行時の走行風圧で弾性変形させて前記側縁前面に接触させることを特徴とする車両用の導風ダクト構造。 - 前記シール部の前壁面または後壁面に前記側壁ダクトに連なる補強用のリブが設けられたことを特徴とする請求項1記載の車両用の導風ダクト構造。
- 前記側壁ダクトおよび前記シール部がゴム材で形成されたことを特徴とする請求項1記載の車両用の導風ダクト構造。
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