JP2010287931A - 送受信回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】送信信号の受信系回路側への漏洩による受信感度の劣化を防止することができる送受信回路を提供する。
【解決手段】送信系回路TXに、バランス型電力増幅器30を使用し、このバランス型電力増幅器30から出力される正相と逆相の2つの送信信号のうち、正相の不平衡信号にしてアンテナから放射するとともに、逆相の送信信号を方向性結合器32で取り出し、それを可変アッテネータ33及び可変位相器34でレベル及び位相を調整してサーキュレータ222から漏洩する送信リーク信号に加算し、送信リーク信号のレベルを低減するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、送信と受信を同時に行うことができる送受信回路に関する。
従来、圧力センサや温度センサ等を組み込んだ通信機をタイヤ内に装着することによって、タイヤ空気圧等の各種タイヤ情報を取得できるようにしたTPMS(タイヤ空気圧監視装置)がある(例えば、特許文献1参照)。
TPMSでは、タイヤのバルブと一体となったタイヤ側送信機(以下、「トランスポン
ダ」という)をタイヤに内蔵し、トランスポンダに設けたセンサ回路で空気圧と温度等を計測する一方、車両側装置(以下、「ECU」という)からトランスポンダにRF信号を送信し、RF信号を受けたトランスポンダがタイヤ空気圧、温度等のタイヤ情報を含んだRF信号をECUへ返信し、ECUが、受信したRF信号からタイヤ空気圧、温度等のタイヤ情報を取り出してタイヤ状態を監視する。
図4は、タイヤ空気圧を計測するTPMSのシステム構成図である。TPMSは、タイヤ側に内蔵されるトランスポンダ10と、タイヤから離れた場所に設置されるECU20とで構成される。トランスポンダ10は、アンテナ11、アンテナ整合回路12及びミキサ回路13で送受信部を構成し、圧力センサ回路14でセンサ回路を構成している。圧力センサ回路14の共振周波数をf1として、ECU20から励振信号(周波数f1)を含む周波数f0の搬送波信号を無線送信する。アンテナ11で受信した搬送波信号はミキサ回路13でフィルタリングされて、搬送波周波数f0から周波数f1の励振信号が圧力センサ回路14の水晶振動子17に印加される。励振信号が印加されることで、水晶振動子17が励振する。
圧力センサ回路14は、タイヤ圧力に応じて容量が変化するコンデンサからなる圧力センサ18と上述した水晶振動子17との共振回路が構成されていて、タイヤ圧力に応じた周波数(f1近傍)で共振する。タイヤ圧力情報を含んだ共振信号はミキサ回路13で搬送波信号と混合されてアンテナ11から無線送信される。
ECU20は、アンテナ21、送受信回路22、コントロール回路23及び電源24で構成され、タイヤ情報を運転者に伝達する表示装置などの外部装置25に接続されている。送受信回路22は、コントロール回路23からの指示を受けて周波数f1で搬送波信号を変調して無線送信する一方、アンテナ21で受信したRF信号からタイヤ空気圧のタイヤ情報を取り出してコントロール回路23へ渡す。コントロール回路23は、タイヤ空気圧のタイヤ情報からタイヤの状態を監視する。
TPMSでは、トランスポンダ10をバッテリレス方式とした場合、ECU20から送信された搬送波信号を利用した誘導起電力により動作するため、ECU20は送信時のみならず受信時も搬送波信号を送信するようにしている。
図5は、ECU20に備えた送受信回路22の回路構成例である。送受信回路22は、送信系回路TXと受信系回路RXとからなり、それぞれの回路系でアンテナ21を共用するためにサーキュレータ222を有している。送信系回路TXでは、周波数f1の搬送波信号を電力増幅器223で電力増幅して、サーキュレータ222の入力端222bに入力する。サーキュレータ222の入力端bに入力された搬送波信号は、サーキュレータ222の入出力端aから出力されてバンドパスフィルタ221で不要成分が除去された後、アンテナ21から無線送信される。受信系回路RXでは、アンテナ21で受信しバンドパスフィルタ221で不要成分が除去されてサーキュレータ222の出力端cから出力された搬送波信号をLNA(Low Noise Amplifier)224で増幅し、増幅後の搬送波信号と電力増幅器223から出力された搬送波信号をRFミキサ225で混合してタイヤ圧力情報を含んだ共振信号を取り出す。
特開2009−036697号公報
ところで、ECU20における送受信回路22のフロントエンド部分に用いられるサーキュレータ222は、送受間で20dB程度のアイソレーションはあるが、サーキュレータ222の各端子a〜cに接続されている回路とのインピーダンス整合が悪くなると、アイソレーションも劣化してくる。特に、入力側(アンテナ21側)のインピーダンスは周囲の状況で変化するため、サーキュレータ222のa−c端間のアイソレーションの劣化により送信信号の受信系回路RXへの漏洩が増大し、受信感度の劣化の原因になる問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、送信信号の受信系回路側への漏洩による受信感度の劣化を防止することができる送受信回路を提供することを目的とする。
本発明の送受信回路は、送信回路と受信回路とを備えた送受信回路であって、前記送信回路は、正相出力と逆相出力からなる平衡型送信信号を出力するバランス型電力増幅器と、前記バランス型電力増幅器の平衡型送信信号のうち逆相出力を位相反転させて正相出力と合成し不平衡送信信号に変換するバランス・アンバランス変換器とを有し、前記受信回路は、不平衡受信信号を増幅するアンバランス型電力増幅器と、前記バランス・アンバランス変換器から出力された不平衡送信信号の一部が送信リーク信号として前記アンバランス型電力増幅器へ入力する経路上に設けられ、前記バランス型電力増幅器の逆相出力の一部が送信分配信号として入力し、前記送信リーク信号と前記送信分配信号とを加算する加算器とを有することを特徴とする。
この構成によれば、送信回路の増幅器にバランス型電力増幅器を用い、バランス型電力増幅器から出力される平衡型送信信号のうち逆相出力を位相反転させて正相出力と合成し不平衡送信信号に変換して送信する一方、バランス型電力増幅器の逆相出力の一部を送信分配信号として取り出し、受信回路側へ漏れ込む不平衡送信信号の一部(送信リーク信号)と加算するようにしたので、送信リーク信号のレベルを低減することができ、送信信号の受信系回路RX側への漏洩による受信感度の劣化を防止することができる。
また本発明は、上記送受信回路において、前記バランス型電力増幅器の逆相出力から取り出された前記送信分配信号のレベルを調整する可変アッテネータと、前記可変アッテネータでレベル調整された前記送信分配信号の位相を調整する可変位相器と、を具備したことを特徴とする。
この構成により、送信リーク信号に対して送信分配信号が完全に逆位相となるように可変位相器で位相調整可能であると共に、受信信号のS/Nが改善されるように送信分配信号のレベルを調整可能で、受信感度の改善を図ることができる。
また本発明は、上記送受信回路において、前記送信回路と前記受信回路とでアンテナを共用し、前記バランス・アンバランス変換器から出力された不平衡送信信号をサーキュレータで前記アンテナ側へ結合する一方、前記アンテナから出力される前記不平衡受信信号を前記サーキュレータで前記アンバランス型電力増幅器側へ結合し、前記サーキュレータで前記アンバランス型電力増幅器との間の信号路上に前記加算器を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、送信系回路に、バランス型電力増幅器を使用し、正相と逆相の2つの送信信号のうち、逆相の送信信号を方向性結合器で取り出し、それを可変アッテネータ及び可変位相器でレベル及び位相を調整して、サーキュレータから漏洩(リーク)する送信リーク信号に加算して、送信リーク信号のレベルを低減するようにしたので、僅かな調整でリーク信号の減衰が可能となり、送信信号の受信系回路側への漏洩による受信感度の劣化を防止することができる。
本発明の一実施の形態に係る送受信回路を示す回路図である。 図1の送受信回路に用いられる可変アッテネータの一例を示す回路図である。 図1の送受信回路に用いられる可変位相器の一例を示す回路図である。 タイヤ空気圧を計測するTPMSのシステム構成図である。 図4のTPMSのシステムに用いられた従来の送受信回路を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る送受信回路のフロントエンド部分を示す回路図である。本実施の形態の送受信回路1は、前述した図5の送受信回路22と同様にTPMSにおけるECU部分に適用したものであるものとする。TPMSの構成については図4を援用することとする。また、本発明は、TPMSに限定されることなく、サーキュレータを用いて1つのアンテナを送信系回路TXと受信系回路RXで共用する全てのシステムに適用可能である。
本実施の形態の送受信回路1は、送信系回路TXに、バランス型電力増幅器30を備え、正相(0度)と逆相(180度)の2つの搬送波信号(以下、”送信信号”と呼ぶ)のうち、逆相の送信信号の一部を取り出し、それをレベル調整及び位相調整してサーキュレータ222の出力端cからリークする送信信号(以下、”送信リーク信号”と呼ぶ)と加算して送信リーク信号のレベルを低減できるものである。また、送信系回路TXにバランス型電力増幅器30を使用することから、受信系回路RXには、不平衡信号からなる受信信号を増幅するアンバランス型電力増幅器として機能するLNA224と、LNA224から出力される不平衡信号を平衡信号に変換するためのバランス・アンバランス変換器36と、平衡信号を扱うRFミキサ37を設けている。
送信系回路TXのバランス型電力増幅器30から出力された正相及び逆相からなる送信信号は、バランス・アンバランス変換器31によって一方の送信信号の位相を反転させて合成することで不平衡信号に変換されてサーキュレータ222の入力端bに供給される。たとえば、バランス・アンバランス変換器31からは正相の送信信号が出力される。サーキュレータ222の入力端bに入った送信信号はサーキュレータ222の入出力端aから出力され、バンドパスフィルタ221を通過して不要成分が除去されてアンテナ21から無線送信される。このとき、送信信号の一部が送信リーク信号となってサーキュレータ222の出力端cから受信系回路RXへ漏れだす。
バランス型電力増幅器30から出力される正相と逆相からなる平衡型送信信号のうち、逆相の送信信号を伝送する伝送路上には上述した方向性結合器32が介挿されており、この方向性結合器32によって逆相の送信信号(以下、”送信分配信号”と呼ぶ)が取り出されて可変アッテネータ33に入力される。可変アッテネータ33は、方向性結合器32によって取り出された送信分配信号のレベルを調整する。可変位相器34は、可変アッテネータ33でレベル調整された送信分配信号の位相を調整する。可変アッテネータ33でレベル調整されて可変位相器34で位相調整された送信分配信号は、サーキュレータ222の出力端cと受信系回路RXのLNA224の入力端とを接続する伝送路上に介挿された加算器35に入力されて送信リーク信号と加算される。送信リーク信号は正相の送信信号の一部であるので、これと逆相の送信分配信号と加算されることで、送信リーク信号のレベルが低減する。
サーキュレータ222の入出力端aよりアンテナ21側のインピーダンスが変化した場合、アンテナ21側とのインピーダンスが不整合となり、サーキュレータ222のa−c端間のアイソレーションが劣化して送信リーク信号が増大する。この送信リーク信号と同レベル・同位相となるように、可変アッテネータ33及び可変位相器34で送信分配信号のレベルと位相を調整することで、送信リーク信号レベルを最小限にすることができる。
ここで、送信リーク信号の位相に対して送信分配信号の位相が完全に逆相となっている場合が送信リーク信号を最も効果的に減衰させることができる。例えば2.4GHzの高周波帯ではストリップラインを用いて位相シフトすることが考えられるが、2.4GHzの信号の位相を180度シフトさせるためには、λ/2(=約6cm)程度の長さが必要となる。本発明では、バランス型電力増幅器30を使用しているので、送信信号(送信リーク信号)の位相に対して逆相の送信信号が生成されている。したがって、送信リーク信号に対して送信分配信号の位相を逆相とするために必要な位相シフトは僅かな調整でよく、λ/2(6cm)もの長いストリップラインを必要としない。
可変アッテネータ33に入力する減衰制御信号ATT CTRLは、送信分配信号のレベルを調整する信号であり、可変位相器34に入力する位相制御信号Phase CTRLは、送信分配信号の位相を調整する信号である。受信系回路RXのRFミキサ37で復調された信号の直流レベルあるいはS/N(信号対ノイズ比)の値から、送信リーク信号の打ち消し効率が最大となるように送信分配信号のレベルと位相を調整する。図2にはPINダイオードを使用した可変アッテネータ33の回路例、図3には90度カップラとバラクタダイオードを使用した可変位相器34の回路例を示している。図示せぬDA変換器によってコントロール電圧を発生し、それを可変アッテネータ33のATT CTRL端子及び可変位相器34のPhase CTRL端子に印加することにより、送信分配信号のレベルと位相を調整する。
以上のように構成された送受信回路1では、送信系回路TXのバランス型電力増幅器30の出力である正相出力(例えば0°)と逆相出力(例えば、180°)からなる平衡型送信信号がアンテナ21側へ出力されるとともに、受信系回路RXのRFミキサ37に供給される。アンテナ21側へ供給された平衡型送信信号はバランス・アンバランス変換器31によって片側の位相(ここでは正相:0°)の不平衡信号に変換されてサーキュレータ222の入力端bに入る。サーキュレータ222の入力端bに入った送信信号はサーキュレータ222の入出力端aから出力されてバンドパスフィルタ221に入り、そこで不要成分が除去された後、アンテナ21から無線送信される。
一方、アンテナ21側へ出力された平衡型送信信号のうち、サーキュレータ222へ入力した送信信号の位相とは逆相(ここでは逆相:180°)の送信信号が、方向性結合器32によって送信分配信号として取り出されて可変アッテネータ33に入力される。可変アッテネータ33に入力された送信分配信号は可変アッテネータ33でレベル調整された後、可変位相器34に入力されて位相調整される。このとき、可変アッテネータ33及び可変位相器34には送信リーク信号の打ち消し効率が最大となる減衰と位相シフトが与えられる。可変アッテネータ33でレベル調整され可変位相器34で位相調整された送信分配信号は加算器35に入力されて送信リーク信号と加算される。送信リーク信号に送信分配信号が加算されることで送信リーク信号のレベルが低減する。送信リーク信号のレベルが低減することで、受信感度の劣化が低く抑えられる。
一方、アンテナ21で受信された信号は、バンドパスフィルタ221を通過してサーキュレータ222の入出力端a−出力端c間を通り、加算器35を経由して受信系回路RXに入る。受信系回路RXでは、受信信号がLNA224で増幅された後、バランス・アンバランス変換器36で平衡信号に変換されてRFミキサ37に入る。RFミキサ37に入った平衡型受信信号は、送信系回路TXのバランス型電力増幅器30から供給される正相出力と逆相出力と混合されてタイヤ圧力情報を含んだ周波数成分が取り出される。
このように本実施の形態の送受信回路1では、送信系回路TXに、バランス型電力増幅器30を使用し、このバランス型電力増幅器30から出力される互いに180°位相の異なる平衡型送信信号のうち、サーキュレータ222へ出力される相とは逆相側の送信信号を方向性結合器32で取り出し、それを可変アッテネータ33及び可変位相器34でレベル及び位相を調整してサーキュレータ222から漏洩する送信リーク信号に加算するので、送信リーク信号のレベルを低減することができ、送信信号の受信系回路RX側への漏洩による受信感度の劣化を防止することができる。
なお、以上の説明では、1つのアンテナを送信系回路TXと受信系回路RXで共用する場合について説明したが、送信系回路TXのアンテナと受信系回路RXのアンテナとを独立して設ける送受信回路にも同様に適用できる。送信系回路TXと受信系回路RXでアンテナを分離した場合にも、送信系回路TXから受信系回路RXへ送信リーク信号を混入する場合は、受信系回路RXの入力段に加算器35を設け、送信系回路TXから送信信号とは逆相の送信分配信号を取り出して可変アッテネータ33及び可変位相器34経由で加算器35へ入力する構成とする。
本発明は、タイヤ空気圧を計測するTPMSのECU等のような送信と受信を同時に行う無線装置に適用可能である。
1 送受信回路 21 アンテナ
30 バランス型電力増幅器 31 バランス・アンバランス変換器
32 方向性結合器 33 可変アッテネータ
34 可変位相器 35 加算器
36 バランス・アンバランス変換器 37 RFミキサ
221 バンドパスフィルタ 222 サーキュレータ
224 LNA

Claims (3)

  1. 送信回路と受信回路とを備えた送受信回路であって、
    前記送信回路は、正相出力と逆相出力からなる平衡型送信信号を出力するバランス型電力増幅器と、前記バランス型電力増幅器の平衡型送信信号のうち逆相出力を位相反転させて正相出力と合成し不平衡送信信号に変換するバランス・アンバランス変換器とを有し、
    前記受信回路は、不平衡受信信号を増幅するアンバランス型電力増幅器と、前記バランス・アンバランス変換器から出力された不平衡送信信号の一部が送信リーク信号として前記アンバランス型電力増幅器へ入力する経路上に設けられ、前記バランス型電力増幅器の逆相出力の一部が送信分配信号として入力し、前記送信リーク信号と前記送信分配信号とを加算する加算器とを有することを特徴とする送受信回路。
  2. 前記バランス型電力増幅器の逆相出力から取り出された前記送信分配信号のレベルを調整する可変アッテネータと、前記可変アッテネータでレベル調整された前記送信分配信号の位相を調整する可変位相器と、を具備したことを特徴とする請求項1記載の送受信回路。
  3. 前記送信回路と前記受信回路とでアンテナを共用し、前記バランス・アンバランス変換器から出力された不平衡送信信号をサーキュレータで前記アンテナ側へ結合する一方、前記アンテナから出力される前記不平衡受信信号を前記サーキュレータで前記アンバランス型電力増幅器側へ結合し、前記サーキュレータで前記アンバランス型電力増幅器との間の信号路上に前記加算器を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の送受信回路。
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