JP2011106924A - 溶接部検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ワークの溶接部Yを検出する溶接部検出方法であって、ワーク100の伸長量とくびれの幅Lとの相関と、ワークの板幅Hおよび板厚Dの少なくとも一方のワーク100の伸長前後における変化量とくびれの幅Lとの相関とのうち、少なくとも一方の相関を予め求めておき、伸長量および変化量とくびれの幅Lとの相関が求められているワーク100の伸長量、板幅H、および板厚Dを取得することにより、相関に基づいて、くびれの幅Lを算出する算出工程と、算出工程で算出されるくびれの幅Lに応じて、搬送速度V2を設定する設定工程と、設定工程で設定される搬送速度V2でワーク100を搬送しながら、所定の間隔でワークの板幅Hを測定することにより、くびれ101を検出する検出工程とを含む。
【選択図】図3
Description
しかし、圧延等によって伸長されるワークの溶接部を作業者が目視確認して検出する場合には、溶接部の位置が非常にわかりにくいため、検出に要する時間が長くなるという問題があった。このようなワークとしては、例えば、金属リングおよび金属帯等がある。
検出用センサは、ワークの内側に渦電流を発生させるとともに、当該渦電流を検出部によって検出することで溶接部の検出を行う。また、検出部によって検出される検出信号は、フィルタリング部でフィルタリングされる。このような検出センサを移動させて溶接部の検出を行う。
これによれば、検出信号に含まれるノイズがフィルタリング部で除去されるため、圧延後のワークの溶接部を検出できる。
駆動プーリおよび従動プーリには、金属リングが巻回される。基準指標検出機構は、駆動プーリと従動プーリとの間に配置され、溶接部に金属リングの板幅に沿って形成される溶接跡を画像認識する。
駆動プーリを回動させてワークを搬送し、基準指標検出機構によって溶接跡の位置を検出する。また、金属リングの欠陥を検出する機構によって欠陥の検出が行われ、当該検出された位置は、溶接跡からの相対的な位置として特定される。
このような溶接跡を検出する基準指標検出機構を用いることにより、ワークの溶接部を検出できる。
このようなくびれを検出することでワークの溶接部を検出することが考えられるが、当該くびれを短い時間で検出するためには、ワークの搬送速度を速くする必要があり、測定間隔の非常に短い高価なセンサを用いる必要がある。つまり、コストがかかるという点で不利であった。
一方、測定間隔の長いセンサを用いた場合には、くびれを読み飛ばさないようにするために、くびれを搬送する速度を遅くする必要がある。つまり、溶接部の検出に要する時間が長くなってしまうという点で不利であった。
まず、溶接部Yの検出対象となるワーク100、すなわち金属リングについて説明する。
ワーク100は、図10に示すように、板状に形成される部材に所定の加工を行うことで成形される。
このようなくびれ101は、圧延工程S5および周長調整工程S6等でワーク100を伸長したときに形成される。
また、図12に示す伸長量が最も大きいワークを「ワーク120」とし、その溶接部を「溶接部Y2」とする。そして、くびれを「くびれ121」とする。
ワーク100は、切断工程S4において円筒状の金属板90を切断して成形された時点では、その板幅Hは全周にわたって略同じである。一方、周長調整工程S6においてワーク100が引っ張られた時点では、図11および図12に示すように、ワーク100には、板幅Hが小さくなるように緩やか(弓なり)に変化する部分が生じる(図11および図12に示す点線部分参照)。つまり、周長調整工程S6でワーク100には、板幅Hが短い部分が形成される。
ここで、ワーク120は、周長調整工程S6でワーク110よりもより多く伸長されている。つまり、周長調整工程S6で多く引っ張られると、板幅Hの変化は大きくなる。
特に、板幅の緩やかな変化量Cが最も大きいワーク120のくびれの幅L2は、板幅の緩やかな変化量Cが最も小さいワーク110のくびれの幅L1の約二倍の長さとなっている。
図1に示すように、溶接部検出装置1は、搬送機構10と検出機構20とを具備する。
駆動プーリ11は、その外形が略円形状に形成された部材であり、所定の駆動源によって駆動する。また、駆動プーリ11には、ロータリーエンコーダが取り付けられる。これにより、溶接部検出装置1は、駆動プーリ11の回転を監視する。
テンションプーリ12は、駆動プーリ11と略同一の形状に形成され、駆動プーリ11との間に所定の間隔が空けられた状態で配置される。
また、溶接部検出装置1は、駆動プーリ11を所望の回数だけ回動させることにより、ワーク100を所定の位置まで搬送する。
また、溶接部検出装置1は、駆動プーリ11の回転数を設定可能に構成される、換言すれば、ワーク100の搬送速度を設定可能に構成される。
第一実施形態において、板幅の緩やかな変化量Cを算出するためにワークの板幅Hを測定する際のワーク100の搬送速度、つまりくびれ101を読み飛ばす速度(くびれ101部分の板幅Hを測定可能な速度よりも速い速度)を「高速時の搬送速度V1」とする。
第一実施形態において、ワークの板幅Hを測定する際のワーク100の搬送速度のうち、くびれ101を検出するときの速度を「低速時の搬送速度V2」とする。
そして、溶接部検出装置1は、予め求めておいた板幅の緩やかな変化量Cとくびれの幅Lとの相関(図14に示すグラフG1参照)に基づいて、くびれの幅Lを算出可能に構成される。また、溶接部検出装置1は、くびれの幅Lに応じて、低速時の搬送速度V2を設定可能に構成される。
そして、溶接部検出装置1よりワーク100を取り外して、溶接部Yの検出を終了する(S230)。
これによれば、板幅の緩やかな変化量Cを測定したときに誤差が生じ、本来のくびれの幅Lよりも大きなくびれの幅Lを算出した場合等においても、確実に溶接部Yを検出できる。
そして、溶接部検出装置1よりワーク100を取り外して、溶接部Yの検出を終了する(S230)。
これによれば、くびれの幅Lに応じて低速時の搬送速度V2を設定できるため、例えば、最低速度で溶接部Yを検出する場合と比較して、より速い速度で溶接部Yを検出できる。つまり、溶接部Yに形成されるくびれ101を検出する際のワークの搬送速度V2を最適に設定できるため、ワークの溶接部Yの検出に要する時間を短縮できる。
また、ワークの板幅Hの測定間隔が長い安価なセンサを用いた場合でも、くびれ101を検出する際のワークの搬送速度V2を最適に設定できる。つまり、ワークの溶接部Yの検出に要する時間を短縮できるとともに、低コストで溶接部Yの検出を行うことができる。
つまり、ワーク100の伸長量によって、ワークの溶接部Yの検出に要する時間を約半分に短縮できる。
図15に示すように、ワーク120のくびれの幅L2は、ワーク110のくびれの幅L1よりも長い。
第一実施形態の溶接部検出方法では、予め求めておいた伸長量とくびれの幅Lとの相関に基づいて、くびれの幅Lを算出しても構わない。
これによれば、伸長量を算出したときに誤差が生じて、本来のくびれの幅Lよりも大きなくびれの幅Lを算出した場合等においても、速やかに低速時の搬送速度V2を再設定できる。
ワークの板厚Dは、圧延工程S5および周長調整工程S6を経ることにより薄くなる。このとき、ワーク100は、板厚Dの薄くなる割合と伸長される割合とが同じ割合となるように塑性変形する。
つまり、ワーク100が圧延工程S5および周長調整工程S6を経る前後での板厚Dの変化量と伸長量との間には相関がある。従って、図17に示すように、板厚D2が薄いワーク120のくびれの幅L2は、板厚D1が厚いワーク110のくびれの幅L1よりも長くなる。
第一実施形態の溶接部検出方法では、板厚Dの変化量とくびれの幅Lとの相関に基づいて、くびれの幅Lを算出しても構わない。
金属帯であるワーク100は、複数の金属板を溶接によって接合した後で、圧延によって伸長される。その結果、図4(b)に示すように、ワーク100には、複数の溶接部Yが形成される。一方、引っ張られて伸長されないため、ワークの板幅Hは、緩やかに変化しない。つまり、ワークの板幅Hは、くびれ101を除いて変化しない。
第二搬送ローラ14は、第一搬送ローラ13・13と略同一の形状に形成され、第一搬送ローラ13・13に対して、ワーク100の搬送方向へ所定の間隔を空けた状態で配置される。また、第二搬送ローラ14は、第一搬送ローラ13・13と同じ回転数で回動可能に構成される。
また、溶接部検出装置1は、伸長量とくびれの幅Lとの相関(図16に示すグラフG2参照)に基づいて、くびれの幅Lを算出可能に構成される。
そして、溶接部検出装置1よりワーク100を取り外して、溶接部Yの検出を終了する(S440)。
そして、溶接部検出装置1よりワーク100を取り外して、溶接部Yの検出を終了する(S440)。
これによれば、くびれの幅Lに応じて低速時の搬送速度V2を設定できる。つまり、溶接部Yに形成されるくびれ101を検出する際のワークの搬送速度V2を最適に設定できるため、ワークの溶接部Yの検出に要する時間を短縮できる。
ただし、第一実施形態の金属帯のように、圧延することで伸長した場合、換言すれば、引っ張ることによって伸長しなかった場合には、ワークの板幅Hが緩やかに変化しない。この場合、ワーク100の伸長量および板厚Dの変化量のいずれかと、くびれの幅Lとの相関に基づいてくびれの幅Lを算出し、当該くびれの幅Lに応じて低速時の搬送速度V2を設定することとなる。
すなわち、溶接部検出方法では、ワーク100の伸長量とくびれの幅Lとの相関、板厚Dの変化量とくびれの幅Lとの相関、および板幅の緩やかな変化量Cとくびれの幅Lとの相関の全てに基づいてくびれの幅Lを算出しても構わない。
この場合、くびれの幅Lを算出する前にワーク100を測定する工程(S120およびS320)において、ワーク100の伸長量と板厚Dと板幅Hとを全て測定する。
また、低速でワークの板幅Hを測定する工程(S160、S360)は、低速時の搬送速度V2および測定間隔を再設定する工程(S210、S420)で再設定される搬送速度V2および測定間隔でワークの板幅Hを測定することにより、くびれ101を検出する。
これにより、くびれの幅Lの算出において誤差が生じた場合等においても、確実に溶接部Yを検出できる。
溶接部検出装置1は、検出機構20の構成が異なる点を除いて図1に示す第一実施形態の溶接部検出装置1と同様に構成される。
また、アナログ出力の測定間隔およびデジタル出力の測定間隔は、それぞれ検出機構20が測定可能な測定間隔のうち最も短い測定間隔に設定されている。アナログ出力の測定間隔は、デジタル出力の測定間隔よりも短く設定されている。
第二実施形態において、デジタル出力を用いて板幅Hを測定したときにくびれ101を検出する際のワークの搬送速度を「低速時の搬送速度V2」とする。
ここで、アナログ出力の測定間隔は、前述のように、デジタル出力の測定間隔より短いため、高速時の搬送速度V1は、低速時の搬送速度V2よりも速い。
また、図7に示す測定結果においては、位置候補P1、P2、およびP4は、ノイズの影響等によってその変化量が大きくなった部分である。また、位置候補P3は、くびれ101によってその変化量が大きくなった部分、すなわち、溶接部Yである。
そして、溶接部検出装置1よりワーク100を取り外して、溶接部Yの検出を終了する(S620)。
図7に示す測定結果においては、溶接部検出装置1は、位置候補P1がノイズの影響等を受けたものであると判断する。
図7に示す測定結果においては、未確認の位置候補として位置候補P2〜P4があることを確認する。
図7に示す測定結果においては、低速で位置候補P2の板幅Hを測定し、ノイズの影響等によるものと判断する。そして、図8(c)に示すように、測定位置20aに位置候補P3が配置されるようにワーク100を高速時の搬送速度V1よりも速い速度で搬送し、低速で板幅Hを測定する。
そして、溶接部検出装置1よりワーク100を取り外して、溶接部Yの検出を終了する(S620)。
そして、溶接部検出装置1よりワーク100を取り外して、溶接部Yの検出を終了する(S620)。
また、ワークの板幅Hの測定間隔が長い安価なセンサを用いた場合でも、くびれ101を検出する範囲が位置候補だけである。また、位置候補の算出および溶接部Yの算出において、ワークの板幅Hを測定するため、一つのセンサで溶接部Yを検出できる。つまり、ワークの溶接部Yの検出に要する時間を短縮できるとともに、低コストで溶接部Yの検出を行うことができる。
なお、金属帯は、第一実施形態の金属帯と同様に複数の溶接部Yが形成される。
また、アナログ出力の測定間隔およびデジタル出力の測定間隔は、それぞれ検出機構20が測定可能な測定間隔のうち最も短い測定間隔に設定されている。アナログ出力の測定間隔は、デジタル出力の測定間隔よりも短く設定されている。
くびれ101と判断した位置が記憶されている場合には、当該くびれ101の位置を溶接部Yとして所定の手段によって作業者等に通知する(S810:Yes)。
そして、溶接部検出装置1よりワーク100を取り外して、溶接部Yの検出を終了する(S830)。
これにより、デジタル出力を用いてワークの板幅Hを測定した場合と比較して、より速い搬送速度V2で板幅Hを測定できる。つまり、位置候補の算出に要するまでの時間を短縮できる。
これにより、アナログ出力を用いてワークの板幅Hを測定した場合にあるようなノイズの影響を受けることがないため、溶接部Yの検出精度を向上できる。
また、溶接部Yが検出できなかったときに低速時の搬送速度V2およびデジタル出力の測定間隔を再設定する工程(S210、S420)を行う、あるいは設定する低速時の搬送速度V2をやや遅い速度に設定することが好ましい。
より詳細には、高速で第一検出機構によって板幅Hの測定を行い、当該位置候補が測定位置20aまで搬送されたときに、低速で第二検出機構によって位置候補の板幅Hの測定を行う。これにより、ワークを一回搬送するだけで溶接部Yの検出を行うことができるため、ワークの溶接部Yの検出に要する時間をさらに短縮できる。
従って、前述したような伸長量、板厚D、および板幅の緩やかな変化量Cによって、溶接跡の幅を算出できる。
つまり、くびれ101を検出する構成とした場合、溶接の条件等の影響を受けることなく確実に溶接部Yを検出できる。
このように、溶接部Yを検出するための手段には、ワークの板幅Hを測定する機構を用いることが好ましい。ただし、ワーク100に傷が生じる可能性があるという観点より、ワーク100に接触することなくワークの板幅Hを測定する機構、例えば、非接触式のレーザセンサ等を用いることが好ましい。
つまり、本実施形態の搬送速度V1および搬送速度V2は、検出機構20に対するワーク100の相対的な速度である。
この場合、ワークの板幅Hを測定する回数を減らせるため、位置候補の算出等に要する時間を短くできる。
10 搬送機構
20 検出機構
100 ワーク
101 くびれ
C 板幅の緩やかな変化量
D 板厚
H 板幅
L くびれの幅
Claims (4)
- 溶接部を有するワークを伸長したときに、該ワークの溶接部に形成されるくびれを検出することにより、前記ワークの溶接部を検出する溶接部検出方法であって、
前記ワークの伸長量と前記くびれの幅との相関と、前記ワークの板幅および板厚の少なくとも一方の前記ワークの伸長前後における変化量と前記くびれの幅との相関とのうち、少なくとも一方の相関を予め求めておき、前記伸長量および前記変化量と前記くびれの幅との相関が求められているワークの伸長量、板幅、および板厚を取得することにより、前記相関に基づいて、前記くびれの幅を算出する算出工程と、
前記算出工程で算出されるくびれの幅に応じて、前記くびれを検出する際の前記ワークの搬送速度を設定する設定工程と、
前記設定工程で設定されるワークの搬送速度で前記ワークを搬送しながら、所定の間隔で前記ワークの板幅を測定することにより、前記くびれを検出する検出工程と、
を含む、溶接部検出方法。 - 前記検出工程で前記くびれが検出されなかったときに、前記くびれを検出する際のワークの搬送速度および前記ワークの板幅の測定間隔の少なくともいずれかを再設定する再設定工程をさらに含み、
前記検出工程は、
前記再設定工程で再設定される前記搬送速度および測定間隔で前記ワークの板幅を測定することにより、前記くびれを検出する、
請求項1に記載の溶接部検出方法。 - 溶接部を有するワークを伸長したときに、該ワークの溶接部に形成されるくびれを、前記ワークを所定の搬送速度で搬送しながら検出することにより、前記ワークの溶接部を検出する溶接部検出方法であって、
前記くびれを検出する際の前記ワークの搬送速度よりも速い速度で前記ワークを搬送しながら、前記ワークの板幅を測定することにより、前記くびれの位置候補を算出する算出工程と、
前記くびれを検出する際の前記ワークの搬送速度で、前記算出工程で算出される位置候補の板幅を測定することにより、前記くびれを検出する検出工程と、
を含む、溶接部検出方法。 - 前記算出工程では、アナログ出力を用いて前記ワークの板幅を測定し、
前記検出工程では、デジタル出力を用いて前記位置候補の板幅を測定する、
請求項3に記載の溶接部検出方法。
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