JP2011232425A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非定着時に定着部材にて加熱された空気がファンモータに到達することを阻止するように構成した定着装置。
【解決手段】加熱された定着部材と該定着部材に対して加圧する加圧部材とにより形成されたニップ部で記録材のトナー像を定着する定着装置において、
ファン、該ファンを回転させるモータ及び該モータを制御するファン制御部を有するファンモータと、記録材の定着時に、前記ファンモータによって送風された空気を前記ニップ部の出口部近傍に吹き付けるエアノズルと、記録材の非定着時に、前記定着部材にて加熱された空気が前記エアノズルを通って前記ファンモータに到達することを阻止する加熱空気阻止手段と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、定着部材と加圧部材とにより形成されたニップ部で記録材上のトナー像を定着する定着装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの諸機能を備えた複合機等の電子写真方式の画像形成装置においては、原稿に対応した潜像を感光体に形成し、この潜像にトナーを付与することによって顕像化し、この顕像化されたトナー像を記録紙上に転写し、この後、記録紙上に転写されたトナー像を定着して排紙している。
このようにトナー像を定着する定着装置として、ハロゲンヒータ等を内蔵した定着ローラと、定着ローラを加圧する加圧ローラとによって形成されたニップ部で、トナー像が転写された記録紙を挟持・搬送しながら加熱・加圧する熱ローラ定着方式の定着装置があり、このような定着装置は構成が簡便であるため、広く利用されている。
また、無端状の定着ベルトをハロゲンヒータ等を内蔵した加熱ローラと定着ローラとに張架すると共に、定着ベルトを介して定着ローラを加圧する加圧ローラを有し、定着ベルトと加圧ローラとによって形成されたニップ部で、トナー像が転写された記録紙を挟持・搬送しながら加熱・加圧するベルト定着方式の定着装置がある。このような定着装置は熱供給(加熱ローラ)と加圧(定着ローラ)という機能を分離しているため、定着ローラに厚いゴム層を用いて、幅広いニップと耐久性能を両立させることができる。
ここで、記録紙上のトナー像のトナーはニップ部を通過する際に加熱されるので、トナーが粘着力を有し、ニップ部を通過した記録紙が定着ローラや定着ベルトの表面に付着して巻き付いて分離せず、ジャムを発生させる虞がある。特に記録紙として、斤量の小さい紙(薄紙)、しかも斤量の小さい印刷用コート紙を用いたときは、分離性能がより低下する。
一方、画像形成装置は高速化が進み、充分な長さのニップ幅を確保するために定着ローラを大きくすると、これによっても定着ニップ出口でのローラ曲率が小さくなるため、分離性能が低下する。
定着部材から記録紙を分離し易くするため、定着部材の表層に離型性の高い耐熱樹脂を用いたり、シリコンオイルなどの離型剤を塗布したり、トナー中に加熱によって溶融し離型剤として機能するワックスを含有させたり、様々な対策が取られている。しかし、前述したコート紙への画像形成や、カラー画像を形成する複数色のトナーを重ねるためトナー量が増えることによるトナー接着力の増大など、分離性能を低下させる要因が増えており、記録紙を分離する分離手段が必須となっている。
分離手段としては、ニップ部に対する記録紙の排紙側に離型性の良いフッ素樹脂をコーティングした分離爪を設け、その先端部をファンにより送風された空気の外表面に当接させ、記録紙を定着ローラ等より分離させる方法がある。
ところが、分離爪の先端部が定着ローラ等の表面に当接しているので、定着ローラ等の表面を被覆するフッ素樹脂等から形成された表層に擦り疵が付き、画像にも疵が転写されてしまうという問題がある。特に、カラー画像の場合には光沢画像が要求されるために顕著に顕れる傾向がある。
このような問題に対処するために、ニップ部の出口側に空気を吹き付けて記録紙を定着ローラ等より分離させる技術が開発されている。
この一例として、ファンの回転により送風された空気をエアノズルを介して定着装置のニップ部出口側に吹き付けて記録紙を分離する定着装置が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2005−258035号公報 特開2006−113173号公報
上述の如くファンにより送風された空気により記録紙を分離する場合には、ファンによる電力消耗が生じるので、プリントを行わないとき、即ち定着を行わないときにはファンの回転を停止することが望ましい。
一方、ファンの回転により送風された空気をエアノズルを介して上方からニップ部に対して吹き付けるのが一般的である。また、定着ローラや定着ベルトは定着のために加熱されており、ニップ部出口では120℃以上になっている。このため、ファンの回転を停止して送風を行わないときには、定着ローラや定着ベルトにより加熱されて水蒸気を有する空気がエアノズルの流路を逆に通って上昇し、ファンに達する。ファンはモータに接続されており、モータに電力供給したりモータを制御したりする複数の電子部品が実装されているプリント回路板等から構成されるファン制御部が設けられている。なお、ファン、モータ及びファン制御部が一体的にユニット化されているものをファンモータと称す。水蒸気を有する空気が上昇し、ファンモータの複数の電子部品の間に到達して結露すると、電子部品がショートして破損し、モータが作動しなくなることがある。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、ファンモータによって送風された空気をエアノズルを介してニップ部の出口部近傍に吹き付けて記録材を定着部材から分離する定着装置であって、非定着時に定着部材にて加熱された空気がファンモータに到達することを阻止するように構成した定着装置を提案することを発明の目的とする。
なお、特許文献1,2には、定着ローラや定着ベルトにより加熱された空気がエアノズルを介して上昇する問題は記載されておらず、ましてそれを解決する手段は記載されていない。
上記目的は下記に記載した発明により達成される。
1.加熱された定着部材と該定着部材に対して加圧する加圧部材とにより形成されたニップ部で記録材のトナー像を定着する定着装置において、
ファン、該ファンを回転させるモータ及び該モータを制御するファン制御部を有するファンモータと、
記録材の定着時に、前記ファンモータによって送風された空気を前記ニップ部の出口部近傍に吹き付けるエアノズルと、
記録材の非定着時に、前記定着部材にて加熱された空気が前記エアノズルを通って前記ファンモータに到達することを阻止する加熱空気阻止手段と、
を備えたことを特徴とする定着装置。
2.前記加熱空気阻止手段は、前記エアノズルの流路に設けられた開閉弁と、記録材の定着時には該開閉弁を開放状態にし記録材の非定着時には該開閉弁を閉鎖状態にする開閉弁駆動手段と、を有することを特徴とする前記1に記載の定着装置。
3.前記開閉弁駆動手段はアクチュエータを有し、該アクチュエータに通電したときは前記開閉弁を開放状態に駆動することを特徴とする前記2に記載の定着装置。
4.前記開閉弁駆動手段は前記開閉弁を閉鎖する方向に付勢する付勢部材を有することを特徴とする前記3に記載の定着装置。
5.前記開閉弁は自らの重力によって閉鎖状態になることを特徴とする前記3に記載の定着装置。
6.前記エアノズルは上部に前記ファンモータから送風された空気を通過させる開口部を有し、
前記加熱空気阻止手段は、前記開口部と、記録材の非定着時に前記ファンモータを退避させ前記開口部を露出させる手段と、であることを特徴とする前記1に記載の定着装置。
7.前記加熱空気阻止手段は、屈曲して形成されて端部に前記ファンモータが配置され、該ファンモータより離れた位置の上壁に開口部を有する前記エアノズルであることを特徴とする前記1に記載の定着装置。
8.前記1〜7の何れか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
本発明の定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置によれば、記録材の非定着時に、定着部材により加熱されて水蒸気を有する空気がエアノズルを通ってファンモータに到達することを阻止するので、ファンモータの故障を防止することができる。
画像形成装置の構成図である。 開閉弁を開放状態にした定着装置の断面図である。 開閉弁を閉鎖状態にした定着装置の断面図である。 開閉弁の部分拡大図である。 開閉弁を作動させるブロック図である。 開閉弁が自重で閉鎖状態になる定着装置の断面図である。 開閉弁が自重で閉鎖状態になる他の定着装置の断面図である。 ファンモータを内蔵する筐体が回転する定着装置の断面図である。 ファンモータを内蔵する筐体が摺動する定着装置の断面図である。 加熱された空気が逃げる開口部をエアノズルに設けた定着装置の断面図である。
以下に本発明に関する実施の形態を、図を参照して説明する。
先ず、本発明を用いる画像形成装置の一例を図1の構成図に基づいて説明する。
本画像形成装置は画像形成装置本体GHと画像読取装置YSとから構成される。
画像形成装置本体GHは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10K、ベルト状の中間転写ベルト5、給紙搬送手段及び定着装置8等からなる。
画像形成装置本体GHの上部には、自動原稿送り装置YS1と原稿画像走査露光装置YS2から成る画像読取装置YSが設置されている。自動原稿送り装置YS1の原稿台に載置された原稿dは搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置YS2の光学系により原稿の片面又は両面の画像が走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれる。
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されて形成された信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が行われた後、露光手段3Y,3M,3C,3Kに送られる。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部10Yは、感光体ドラム1Yの周囲に帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y及びクリーニング手段7Yを配置している。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部10Mは、感光体ドラム1Mの周囲に帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M及びクリーニング手段7Mを配置している。シアン(C)色の画像を形成する画像形成部10Cは、感光体ドラム1Cの周囲に帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C及びクリーニング手段7Cを配置している。黒(K)色の画像を形成する画像形成部10Kは、感光体ドラム1Kの周囲に帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K及びクリーニング手段7Kを配置している。そして、帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光装置3C、及び帯電手段2Kと露光装置3Kは、潜像形成手段を構成する。
なお、現像手段4Y,4M,4C,4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の小粒径のトナーとキャリアからなる2成分現像剤を内包する。トナーは発色剤となる顔料若しくは染料と、定着後に定着部材からのトナーの剥離を助けるワックスと、これらを保持するバインダー樹脂とからなる。
中間転写ベルト5は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持されている。
定着装置8は、加熱された定着ベルト81と加圧ローラ83との間に形成されたニップ部で記録紙(記録材)Pのトナー像を加熱・加圧して定着する。
かくして、画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写ベルト5に転写手段6Y,6M,6C,6Kにより逐次転写されて(1次転写)、カラー画像合成されたトナー像が形成される。給紙カセット20内に収容された記録紙Pは、給紙手段21により給紙され、給紙ローラ22A,22B,22C,22D,レジストローラ23等を経て、転写手段6Aに搬送され、記録紙Pにカラー画像が転写される(2次転写)。カラー画像が転写された記録紙Pは定着装置8において加熱・加圧され、記録紙Pのカラートナー像が定着される。その後、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25に載置される。
一方、転写手段6Aにより記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを曲率分離した中間転写ベルト5は、クリーニング手段7Aにより残留トナーが除去される。
なお、以上はカラー画像を形成する画像形成装置であったが、モノクロ画像を形成する画像形成装置であってもよいし、中間転写ベルトを用いても用いなくてもよい。
次に、定着装置8について、図2の断面図に基づいて説明する。
定着ベルト81は、無端状に形成され、例えば、導電性のPI(ポリイミド)から成る厚さ70μmの基体の外周面を、耐熱性のシリコンゴム(硬度JIS−A30°)から成る厚さ220μmの弾性層で被覆し、更に、耐熱性樹脂であるPFA(パーフルオロアルコキシ)から成る厚さ30μmのチューブで被覆している。なお、内径寸法は例えば80mmである。
加熱ローラ82は、定着ベルト81を加熱するハロゲンランプ82Aを内蔵し、例えば、アルミニウム等から形成された肉厚3mmの円筒状の芯金82Bの外周面を、厚さ30μmのPFAでコーティングした樹脂層82Cで被覆している。なお、外径寸法は例えば52mmである。
また、ハロゲンヒータ82Aとしては、異なった紙幅に対応するため例えば930Wと600Wの部分を設けて軸方向に異なる発熱分布にしてある。
定着ローラ83は、鉄等の金属から形成された中実の芯金83Aを、耐熱性のソリッドゴムであるシリコンゴム(硬度JIS−A10°)から成る厚さ7.5mmの弾性層83Bで被覆している。なお、外径寸法は例えば40mmである。また、シリコーンゴムに代えてフッ素ゴムを用いてもよい。
加圧ローラ84は、画像出力装置への電源投入直後の昇温時間を短縮するためのハロゲンランプ84Aを内蔵し、アルミニウム等から形成された肉厚3mmの円筒状の芯金84Bの外周面を、耐熱性のシリコンゴム(硬度JIS−A20°)から成る厚さ2mmの弾性層94Cで被覆し、更に、厚さ30μmのPFAチューブの樹脂層84Dで被覆している。なお、外径寸法は例えば50mmである。
また、ハロゲンヒータ84Aは例えば700Wである。
そして、不図示の付勢手段により、加圧ローラ84が定着ベルト81を定着ローラ83に圧接させている。
なお、樹脂層82C,84DをPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)のチューブの被覆やコーティング加工によって形成してもよい。
また、定着ベルト81を加熱する加熱手段として、どのような加熱手段を用いてもよく、例えば励磁コイルを用いた誘導加熱発熱体を用いてもよい。また、加熱手段は、必ずしも加熱ローラ82等の中に配置されていなくてもよく、どこに配置されていてもよい。
また、定着ベルトを押圧するテンションローラを設けた定着装置であってもよい。
以上の構成において、不図示の駆動手段によって定着ローラ83を時計方向に回転させると、定着ベルト81及び加熱ローラ82も時計方向に回転し、加圧ローラ84は反時計方向に回転する。なお、加圧ローラ84を駆動してもよい。加熱ローラ82はハロゲンヒータ82Aにより加熱され、加熱ローラ82に当接する定着ベルト81も加熱される。そして、不図示の付勢手段によって加圧ローラ84が定着ローラ83の方向に付勢されているので、定着ローラ83に巻回された定着ベルト81と加圧ローラ84との間のニップ部Nで、給紙された記録紙Pが加熱・加圧されて、記録紙P上のトナー像が定着される。
以上の如き定着装置8において、定着された記録材Pがニップ部Nから排紙された後に定着ベルト81に付着して巻き付くとジャムが発生する虞があるので、記録材Pを定着ベルト81から確実に分離させる必要がある。
そこで、本定着装置8においては、この分離手段としてニップ部Nの出口側近傍にエアノズル101を設けている。エアノズル101は、略鉛直方向に送風するように配置されたファンモータ102により送風された空気を吐出するものである。エアノズル101は先端に行くに従って断面積が小さく形成されている。そして、エアノズル101の先端は定着ローラ83に張架された定着ベルト81の接線方向に向いている。このようにして、ニップ部Nを抜け出した記録紙Pに空気を連続して吹き付けて、定着ベルト81に付着しないようにしている。また、エアノズル101は耐熱樹脂等から形成されている。
ファンモータ102はファン102A、ファン102Aを回転駆動するモータ102B、及びモータ102Bに導通して外部電源から不図示のスイッチを経由して入力した電力をモータ102Bに送電すると共に、モータ102Bを制御する電子部品が実装されたファン制御部としてのプリント回路板102C等から構成される。
一例として、ファンモータ102は定格24VDC、静圧125Paのものを用いる。
また、ファン102Aは、軸流ファン、シロッコファン、クロスフローファン、若しくはブロア等でもよく、要は定着ベルト81から記録紙Pを分離可能な風圧や風量を有していればよい。
ここで、記録紙Pにプリントを行わないとき、即ち非定着時には分離のための送風を行う必要がないので、ファンモータ102の回転を停止することが望ましい。この際に、定着ベルト81により加熱されて水蒸気を有する空気が上昇するので、一部の空気はエアノズル101の流路を逆に通ってファンモータ102に達する。ファンモータ102のプリント回路板102Cに水蒸気を有する空気が当たり結露すると、電子部品がショートして破損し、ファンモータ102が作動しなくなることがある。
そこで、エアノズル101の流路に耐熱樹脂等から形成された開閉弁111を設け、定着時には開閉弁111を退避させてエアノズル101の流路を開放する。一方、非定着時には開閉弁111を回動してエアノズル101の流路を閉鎖し、定着ベルト81により加熱された空気がファンモータ102に到達することを阻止している。
以下に、開閉弁111を開閉作動させて定着ベルト81により加熱された空気がファンモータ102に到達することを阻止する加熱空気阻止手段について図2〜5を参照して説明する。図2は開閉弁111を開放状態にした定着装置の断面図、図3は開閉弁111を閉鎖状態にした定着装置の断面図、図4は開閉弁111の部分拡大図、図5は開閉弁111を作動させるブロック図である。
図2,3に示す如く、開閉弁111は支軸112に支持され、支軸112を中心に回動自在に構成されている。
図4に示す如く、支軸112にはねじりコイルばね113が係着していて、ねじりコイルばね113の一端113Aはエアノズル101の内壁101Aに当接し、ねじりコイルばね113の他端113Bは開閉弁111に設けたボス111Aに当接している。従って、ねじりコイルばね113は図2〜4に示す開閉弁111を反時計方向に付勢している。即ち、開閉弁111はエアノズル101の流路を閉鎖する方向に付勢されている。
なお、開閉弁111を付勢するための付勢部材としては、ねじりコイルばねに限定されるものではなく、引張コイルばねや圧縮コイルばねを用いてもよい。
エアノズル101の外部にはソレノイド114が設けられ、ソレノイド114のプランジャ114Aがエアノズル101の側壁を貫通し、開閉弁111と係合している。そして、定着時には、ソレノイド114に通電すると、図2の如くプランジャ114Aの後端がソレノイド114の中に後退するので、開閉弁111は引き込まれて時計方向に回動し、開放状態になる。従って、ファンモータ102に送風された空気がニップ部Nの出口側に吐出する。
一方、非定着時にソレノイド114に通電を行わなければ、図3の如くプランジャ114Aはソレノイド114の内部に設けた不図示のバネにより突出するので、開閉弁111はねじりコイルばね113によって反時計方向に回動し、先端がエアノズル101の内壁に当接してエアノズル101の流路を閉鎖する。この結果、定着ベルト81により加熱された空気がファンモータ102に到達することがなく、プリント回路板102Cに実装された電子部品が破損することがない。なお、定着ベルト81により加熱された空気はエアノズル101の周囲を通って上昇することになる。
また、定着時のみにソレノイド114に通電すればよく、非定着時にはソレノイド114に通電する必要がないので、無駄な電力消耗がない。更に、画像形成装置の電源が何らかの原因によりオフになったときにはエアノズル101の流路が閉鎖されるので、ファンモータ102は確実に保護される。
なお、ねじりコイルばね113とソレノイド114が特許請求の範囲に記載の開閉弁駆動手段に相当する。
次に、ソレノイド114の制御に関し、図5のブロック図に基づいて説明する。
図1に示す如くレジストローラ23の上流側にフォトセンサ等から成るセンサ702を配置する。記録紙Pが給紙されたことをセンサ702が検知すると、CPU等から成る制御手段701はソレノイド114をオンにし、開閉弁111を開放状態にする。記録紙Pが給紙されたことをセンサ702が検知した後、所定時間経過してもセンサ702が再び検知しなければ、記録紙Pの給紙が行われないので、制御手段701はソレノイド114をオフにして開閉弁111を閉鎖状態にする。
また、ファンモータ102の作動に関しては、モータ102Bは通電してから最大回転数になるまでタイムラグがあるので、記録紙Pが給紙手段21により給紙されたことを検知した後、モータ102Bを回転開始させることが望ましい。
ここで、図3の如く開閉弁111を閉鎖したときは、定着ベルト81により加熱された空気はエアノズル101の周囲を上昇する。この際に、該空気がエアノズル101の中の開閉弁111の手前にも入り込んで停滞する。そこで、開閉弁111より吐出口側に位置するエアノズル101の側壁に排気口を設ければ、停滞した空気は排気される。
次に、加熱空気阻止手段に関し、異なる実施の形態を図6〜10を参照して説明する。
図6においては、ファンモータ202は水平方向に送風するように配置されており、エアノズル201の流路に支軸212を中心に回動する開閉弁211が配置されている。定着時にソレノイド214に通電すると、プランジャ214Aはソレノイド214の中に潜り込むので、金属等の比重の大きい材料で形成された開閉弁211を引き上げ、支軸212を中心に開閉弁121を時計方向に回動させ、実線で示す開放状態にする。非定着時にソレノイド214に通電しなければ、プランジャ214Aは下方に伸びるので、開閉弁211は支軸212を中心に自重で反時計方向に回動し、二点鎖線で示す閉鎖状態になる。従って、本構成においては前述の如きねじりコイルばね113等の付勢部材は不要になる。
この場合は、ソレノイド214と開閉弁211の自重が開閉弁駆動手段に相当する。
また、以上の形態において、開閉弁111,211を駆動するアクチュエータとしては、ソレノイド114,214に限定されるものではなく、例えばモータを用いてもよい。
図7においても、ファンモータ302は水平方向に送風するように配置されており、エアノズル301の中に鉛直方向に摺動する開閉弁311が配置されている。そして、非定着時に不図示のアクチュエータに通電しないときには、開閉弁311は自重で下方に移動し、閉鎖状態になる。一方、定着時にアクチュエータに通電すると、開閉弁311は上昇し、開放状態になる。
この場合は、開閉弁311を駆動するアクチュエータとしてモータが好ましく、モータで回転するカムで開閉弁311を移動させたり、モータで回転するピニオンより開閉弁311に設けたラックを移動させたりすればよい。
この場合は、アクチュエータと開閉弁311の自重が開閉弁駆動手段に相当する。
図8においては、ファンモータ402を内蔵する筐体404がエアノズル401の上方に配置されている。ファンモータ402からエアノズル401に送風するので、エアノズル401の上部における筐体404との当接部には開口した開口部401Aが形成されている。
筐体404は支軸405を中心に回動可能に構成されている。定着時には筐体404は二点鎖線で示す姿勢になり、ファンモータ402は開口部401Aを通してエアノズル401に送風する。一方、非定着時には筐体404はファンモータ402と共に実線で示す姿勢に回動して退避する。このとき、開口部401Aは大きく露出するので、定着ベルト81により加熱された空気が上昇すると、空気はこの開口部401Aから上方に逃げる。従って、側方に退避したファンモータ402に影響が出ることはない。
なお、筐体404に支軸405を一体的に装着し、不図示のモータにより支軸405を回転駆動することが望ましい。
図9においても、ファンモータ502を内蔵する筐体504がエアノズル501の上方に配置されており、ファンモータ502からエアノズル501に送風するので、エアノズル501の上部における筐体504との当接部には開口した開口部501Aが形成されている。
筐体504はエアノズル501の上方を水平方向に摺動するように構成されている。定着時には筐体504は二点鎖線で示す位置になり、ファンモータ502は開口部501Aを通してエアノズル501に送風する。一方、非定着時には筐体504はファンモータ502と共に実線で示す姿勢に移動して退避する。このとき、開口部501Aは大きく露出するので、定着ベルト81により加熱された空気が上昇すると、空気はこの開口部501Aから上方に逃げるので、側方に退避したファンモータ502に影響が出ることはない。
なお、筐体504の移動方法としては、筐体504にラックを設け、モータで回転するピニオンでラックを移動させることが望ましい。
図8、9においては、開口部401A,501Aとファンモータ402,502を移動させる手段が加熱空気阻止手段に相当する。
更に、移動する開閉弁を設けずに、エアノズルを通って上昇した空気がファンモータに当たらないように構成することも可能であり、このような構成を図10に示す。
図10においては、エアノズル601は屈曲して形成され、ファンモータ602は水平方向から送風するように配置されている。従って、ファンモータ602から送風された空気はエアノズル601の内部で方向を変えてエアノズル601から吐出する。また、エアノズル601には、ファンモータ602から離れた位置の上壁に大きく開口された開口部601Aが設けられている。
定着時にはファンモータ602からエアノズル601を介して前述と同様に送風するが、開口部601Aは空気の流路の側方であるので、空気が開口部601Aから吐出することは殆どない。一方、非定着時には定着ベルト81により加熱された空気がエアノズル601を通って上昇したときに、そのまま開口部601Aから上方に逃げるので、側方に位置するファンモータ502に影響が出ることはない。
これにより、開閉弁と共に開閉弁を駆動する駆動手段を設ける必要がないので、簡素な構成になり、安価に形成することができる。
また、この場合は、屈曲して形成され、ファンモータ602より離れた位置の上壁に開口部601Aを有するエアノズル601が加熱空気阻止手段に相当する。
以上の各実施の形態において、非プリント時には無駄な電力消耗が生じないようにファンモータを完全に停止するのが望ましい。しかし、ファンモータは通電してから最大回転数になるまでにタイムラグがあるので、プリント時に対する応答性を確保するため、非プリント時にもファンモータを低速で回転し続けるようにしてもよい。
例えば、定格24VDCのモータを用いたときは、非定着時には印加電圧を約8VDCにして、モータを低速で回転させてもよい。
また、非定着時には印加電圧を24VDCに維持したままオン時間を1秒にしオフ時間を2秒にしたサイクルを繰り返してもよい。
また、モータがPWM(パルス幅変調)制御に対応するものであれば、非定着時にはオン時間を1msにしオフ時間を2msにしたサイクルを繰り返してもよい。
なお、以上の各実施の形態においては、加熱空気阻止手段を備えたベルト定着装置について説明したが、加熱空気阻止手段を同様に熱ローラ定着装置に備えてもよい。
8 定着装置
81 定着ベルト
101,201,301,401,501,601 エアノズル
102,202,302,402,502,602 ファンモータ
102A ファン
102B モータ
102C プリント回路板
111,211,311 開閉弁
113 ねじりコイルばね
114,214 ソレノイド
114A,214A プランジャ
401A,501A,601A 開口部
404,504 筐体
701 制御手段
702 センサ
N ニップ部
P 記録紙

Claims (8)

  1. 加熱された定着部材と該定着部材に対して加圧する加圧部材とにより形成されたニップ部で記録材のトナー像を定着する定着装置において、
    ファン、該ファンを回転させるモータ及び該モータを制御するファン制御部を有するファンモータと、
    記録材の定着時に、前記ファンモータによって送風された空気を前記ニップ部の出口部近傍に吹き付けるエアノズルと、
    記録材の非定着時に、前記定着部材にて加熱された空気が前記エアノズルを通って前記ファンモータに到達することを阻止する加熱空気阻止手段と、
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱空気阻止手段は、前記エアノズルの流路に設けられた開閉弁と、記録材の定着時には該開閉弁を開放状態にし記録材の非定着時には該開閉弁を閉鎖状態にする開閉弁駆動手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記開閉弁駆動手段はアクチュエータを有し、該アクチュエータに通電したときは前記開閉弁を開放状態に駆動することを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記開閉弁駆動手段は前記開閉弁を閉鎖する方向に付勢する付勢部材を有することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記開閉弁は自らの重力によって閉鎖状態になることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  6. 前記エアノズルは上部に前記ファンモータから送風された空気を通過させる開口部を有し、
    前記加熱空気阻止手段は、前記開口部と、記録材の非定着時に前記ファンモータを退避させ前記開口部を露出させる手段と、であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  7. 前記加熱空気阻止手段は、屈曲して形成されて端部に前記ファンモータが配置され、該ファンモータより離れた位置の上壁に開口部を有する前記エアノズルであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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