JP2011237366A - 試料表層切削装置における試料設置方法および試料設置装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】試料の表面が水平になるように試料を設置する。
【解決手段】試料ホルダ(23)に保持された試料(S)の表面に圧子(22)を押しつけたときの垂直荷重(Fvo)を維持しながら圧子(22)を往復移動または旋回移動し、垂直位置(H)の変化振幅が最小になるようにアクチュエータ(24a,24b,24c,24d)を伸縮して試料ホルダ(23)の傾きを調整する。
【効果】試料の厚さにμmレベルの勾配があっても試料の表面から一定の深さを切削することが出来る。試料の表面のμmレベルの傾斜を直接検出することよりも、安価に検出できる。
【選択図】図10

Description

本発明は、試料表層切削装置における試料設置方法および試料設置装置に関し、さらに詳しくは、試料の厚さにμmレベルの勾配があっても試料の表面から一定の深さを切削することが出来る試料表層切削装置における試料設置方法および試料設置装置に関する。
従来、試料ホルダに固定された試料の表層を切刃で切削することにより表層材料の機械的特性を評価する塗膜付着強度・せん断強度測定装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−254894号公報
上記従来の塗膜付着強度・せん断強度測定装置において、試料の表面から一定の深さを切削したい場合、試料ホルダの表面を水平に調整し、その試料ホルダの表面に一定厚さの試料を固定し、切刃による切込み深さ(=切刃の先端が切込み開始点で試料表面に接触した垂直位置を基準とした切削中の切刃の先端の垂直位置)を一定に維持しながら、試料の表層を切削していた。この場合、試料の表面が真に水平であるなら、試料の表面から一定の深さを切削することが出来た。
しかしながら、μmレベルでは試料の表面が水平でないことが多い。例えば表層が塗膜である場合、塗膜の厚さにμmレベルの勾配があることが多いため、試料の裏面が試料ホルダにより水平に保持されていても、試料の表面には勾配が生じている。従って、試料の表面から一定の深さを切削しているつもりでも、実際には切込み深さが変動している。そして、その切込み深さの変動が、切込み深さもμmレベルの場合には、測定に無視できない影響を与える問題点があった。
そこで、本発明の目的は、試料の厚さにμmレベルの勾配があっても試料の表面から一定の深さを切削することが出来る試料表層切削装置における試料設置方法および試料設置装置を提供することにある。
第1の観点では、本発明は、試料表面の傾きを調整可能に試料を保持する試料保持手段と、切刃を保持する切刃保持手段と、前記試料保持手段に保持された試料の表層を前記切刃保持手段に保持された切刃で切削するために前記試料保持手段に対して前記切刃保持手段を相対移動する相対移動手段と、前記切刃の垂直位置および垂直荷重を測定する測定手段とを具備した試料切削装置において、前記切刃に換えて圧子を前記切刃保持手段に保持し、前記試料保持手段に保持された試料の表面に前記圧子の先端を押しつけたときの垂直位置を維持しながら前記相対移動手段により前記圧子を往復移動または旋回移動し、前記垂直荷重の変化振幅が最小になるように前記試料保持手段の傾きを調整することを特徴とする試料表層切削装置における試料設置方法を提供する。
試料に圧子が浅く沈むと試料からの反発力が小さいため垂直荷重は小さくなり、試料に圧子が深く沈むと試料からの反発力が大きいため垂直荷重は大きくなる。従って、上記第1の観点による試料表層切削装置における試料設置方法において、垂直位置を維持しながら圧子を移動させたとき、試料表面の垂直位置に勾配があれば、圧子は浅く沈む部分と深く沈む部分とを繰り返し通ることになり、大きな振幅で垂直荷重が変化する。そこで、垂直荷重の変化振幅が小さくなるように試料保持手段の傾きを調整すれば、結果的に圧子が試料の表面から一定の深さを移動していることになる。そして、試料表面のμmレベルの傾斜を直接に検出することよりも、安価に検出できる。かくして、試料保手段の傾きを調整した後、圧子を切刃に戻して切削すれば、試料の厚さにμmレベルの勾配があっても試料の表面から一定の深さを切削することが出来る。
なお、圧子で擦った部分の試料表面の物性に影響が無いなら同一部分を切削してもよいが、影響する可能性があるなら同一部分でなく近傍部分を切削するのが好ましい。
第2の観点では、本発明は、試料表面の傾きを調整可能に試料を保持する試料保持手段と、圧子を保持する圧子保持手段と、前記試料保持手段に保持された試料の表面に前記圧子保持手段に保持された圧子を押しつけて前記試料保持手段に対して前記圧子保持手段を相対移動する相対移動手段と、前記圧子の垂直位置および垂直荷重を測定する測定手段と、前記試料保持手段に保持された試料の表面に前記圧子の先端を押しつけたときの垂直位置を維持しながら前記相対移動手段により前記圧子を往復移動または旋回移動し前記垂直荷重の変化振幅が最小になるように前記試料保持手段の傾きを調整する調整手段とを具備したことを特徴とする試料設置装置を提供する。
試料に圧子が浅く沈むと試料からの反発力が小さいため垂直荷重は小さくなり、試料に圧子が深く沈むと試料からの反発力が大きいため垂直荷重は大きくなる。従って、上記第2の観点による試料設置装置において、垂直位置を維持しながら圧子を移動させたとき、試料表面の垂直位置に勾配があれば、圧子は浅く沈む部分と深く沈む部分とを繰り返し通ることになり、大きな振幅で垂直荷重が変化する。そこで、垂直荷重の変化振幅が小さくなるように試料保持手段の傾きを調整すれば、結果的に圧子が試料の表面から一定の深さを移動していることになる。そして、試料表面のμmレベルの傾斜を直接に検出することよりも、安価に検出できる。かくして、試料保持手段の傾きを調整した後は、試料表面の垂直位置を一定にすることが出来る。
第3の観点では、本発明は、試料表面の傾きを調整可能に試料を保持する試料保持手段と、切刃を保持する切刃保持手段と、前記試料保持手段に保持された試料の表層を前記切刃保持手段に保持された切刃で切削するために前記試料保持手段に対して前記切刃保持手段を相対移動する相対移動手段と、前記切刃の垂直位置および垂直荷重を測定する測定手段とを具備した試料切削装置において、前記切刃に換えて圧子を前記切刃保持手段に保持し、前記試料保持手段に保持された試料の表面に前記圧子の先端を押しつけたときの垂直荷重を維持しながら前記相対移動手段により前記圧子を往復移動または旋回移動し、前記垂直位置の変化振幅が最小になるように前記試料保持手段の傾きを調整することを特徴とする試料表層切削装置における試料設置方法を提供する。
一定の垂直荷重で圧子を試料に押しつけたとき、垂直荷重に応じた一定の深さまで圧子は試料に沈む。従って、上記第3の観点による試料表層切削装置における試料設置方法において、垂直荷重を維持しながら圧子を移動させたとき、試料表面の垂直位置に勾配があれば、圧子の垂直位置にも勾配が生じることになり、大きな振幅で垂直位置が変化する。そこで、垂直位置の変化振幅が小さくなるように試料保持手段の傾きを調整すれば、結果的に圧子が試料の表面から一定の深さを移動していることになる。そして、試料表面のμmレベルの傾斜を直接に検出することよりも、安価に検出できる。かくして、試料保持手段の傾きを調整した後、圧子を切刃に戻して切削すれば、試料の厚さにμmレベルの勾配があっても試料の表面から一定の深さを切削することが出来る。
なお、圧子で擦った部分の試料表面の物性に影響が無いなら同一部分を切削してもよいが、影響する可能性があるなら同一部分でなく近傍部分を切削するのが好ましい。
第4の観点では、本発明は、試料表面の傾きを調整可能に試料を保持する試料保持手段と、圧子を保持する圧子保持手段と、前記試料保持手段に保持された試料の表面に前記圧子保持手段に保持された圧子を押しつけて前記試料保持手段に対して前記圧子保持手段を相対移動する相対移動手段と、前記圧子の垂直位置および垂直荷重を測定する測定手段と、前記試料保持手段に保持された試料の表面に前記圧子の先端を押しつけたときの垂直荷重を維持しながら前記相対移動手段により前記圧子を往復移動または旋回移動し前記垂直位置の変化振幅が最小になるように前記試料保持手段の傾きを調整する調整手段とを具備したことを特徴とする試料設置装置を提供する。
一定の垂直荷重で圧子を試料に押しつけたとき、垂直荷重に応じた一定の深さまで圧子は試料に沈む。従って、上記第4の観点による試料設置装置において、垂直荷重を維持しながら圧子を移動させたとき、試料表面の垂直位置に勾配があれば、圧子の垂直位置にも勾配が生じることになり、大きな振幅で垂直位置が変化する。そこで、垂直位置の変化振幅が小さくなるように試料保持手段の傾きを調整すれば、結果的に圧子が試料の表面から一定の深さを移動していることになる。そして、試料表面のμmレベルの傾斜を直接に検出することよりも、安価に検出できる。かくして、試料保持手段の傾きを調整した後は、試料表面の垂直位置を一定にすることが出来る。
本発明の試料表層切削装置における試料設置方法によれば、試料の厚さにμmレベルの勾配があっても、試料の表面から一定の深さを切削することが出来る。
また、本発明の試料設置装置によれば、試料の厚さにμmレベルの勾配があっても、試料表面の垂直位置を一定にすることが出来る。
また、例えば分光干渉レーザー変位計(分解能:1nm)を用いて試料表面のμmレベルの傾斜を直接に検出することよりも、安価に検出できる。
実施例1に係る試料表層切削装置を示す構成説明図である。 切刃を圧子に換えた状態を示す説明図である。 実施例1にかかる試料設置処理を示すフロー図である。 初期垂直荷重で圧子を押しつけたときの試料表面の沈み込み深さを示す説明図である。 圧子の垂直位置を維持して移動した場合の試料表面の沈み込み深さを示す説明図である。 圧子の垂直位置を維持して移動した場合の垂直荷重の変化を示す説明図である。 試料設置処理完了後の試料の保持状態を示す説明図である。 試料設置処理完了後に試料表層を切削する状態を示す説明図である。 実施例2にかかる試料設置処理を示すフロー図である。 圧子の垂直荷重を維持して移動した場合の試料表面の沈み込み深さの変化を示す説明図である。 圧子の垂直荷重を維持して移動した場合の垂直位置の変化を示す説明図である。 圧子の垂直荷重を維持して移動した場合の垂直位置の変化を示す説明図である。
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
−実施例1−
図1は、実施例1にかかる試料表層切削装置100の正面説明図である。
この試料表層切削装置100において、支持部材1に、圧電素子駆動微動ステージ30hが固定されている。
この圧電素子駆動微動ステージ30hは、圧電素子駆動によりステージ36hがフレーム35hに対して一方向に相対移動する装置(商品名ナノステージ;株式会社ナノコントロール)である。
圧電素子駆動微動ステージ30hのフレーム35hは、ステージ36hが水平方向に移動するように支持部材1に固定されている。ステージ36hの水平移動範囲は、例えば300μmである。
圧電素子駆動微動ステージ30hのステージ36hには、連結棒32の下端側が固定されている。
連結棒32の他端側には、圧電素子駆動微動ステージ30vが固定されている。
この圧電素子駆動微動ステージ30vは、圧電素子駆動によりステージ36vがフレーム35vに対して一方向に相対移動する装置(商品名ナノステージ;株式会社ナノコントロール)である。
圧電素子駆動微動ステージ30vのステージ36vは、フレーム35vが垂直方向に移動するように連結棒32に固定されている。フレーム35vの垂直移動範囲は、例えば100μmである。
圧電素子駆動微動ステージ30vのフレーム35vには、垂直荷重検知器15の一端が固定されている。
垂直荷重検知器15は、はかり用ロードセル(商品名CB17;ミネベア株式会社)であり、他端にかかる垂直方向の荷重を検知する。
垂直荷重検知器15の他端には、連結具16を介して、水平荷重検知器17の第1端が固定されている。
水平荷重検知器17は、はかり用ロードセル(商品名CB17;ミネベア株式会社)であり、第2端にかかる水平方向の荷重を検知する。
水平荷重検知器17の第2端には切刃18が固定されている。
試料Sを上面に固定する試料ホルダ23は、上面のx方向およびy方向の傾きを調整するためのアクチュエータ24a,24b,24c,24d(ただし、24dは、24bの背後にあるため、図に現れていない。)を介して支持部材1に支持されている。
圧電素子駆動微動ステージ30h,30vおよびアクチュエータ24a〜24dは、出力インタフェース38aを介して、パソコン28に接続されている。
垂直荷重検知器15および水平荷重検知器17は、入力インタフェース28bを介して、パソコン28に接続されている。
パソコン28は、操作者の指示に応じて、圧電素子駆動微動ステージ30h,30vを駆動し、試料Sの表層を切削する。そして、その時の垂直荷重検知器15の出力から垂直荷重Fvを検知し、水平荷重検知器17の出力から水平荷重Fhを検知し、圧電素子駆動微動ステージ30hのステージ36hの移動量から水平移動量を検知し、圧電素子駆動微動ステージ30vのフレーム35vの移動量から垂直移動量を検知する。また、検知した垂直荷重Fv,水平荷重Fh,水平移動量および垂直移動量をグラフ化し、ディスプレイに表示したり、プリンタで印字する。
図2に示すように、切刃18を圧子22に交換することが出来る。圧子22は、例えばロックウエル硬度計で用いられるダイヤモンド球形圧子(r=0.2)である。
操作者は、切刃18を圧子22に交換した後、図3に示す試料設置処理を起動する。
図3は、試料表層切削装置100による試料設置処理の動作を示すフロー図である。
ステップP1では、操作者は、パソコン28に、初期垂直荷重Fvo,x軸周期Tx,x軸振幅Lx,y軸周期Ty,y軸振幅Lyを設定する。
これらパラメータの適当な値は、試行により求めることが出来る。すなわち、予め種々の試料について種々のパラメータ値で試行を繰り返し、圧子22が試料に適当な深さ(例えば5μm)まで沈むような値を求めておき、評価する試料Sと同種の試料について求めて置いたパラメータ値を設定すればよい。
例えば、試料SがPCV板(タキロン社 S604(プレス成形) ESS8800A)であるとき、Fvo=10mNとし、x方向に直線移動するとき、Tx=30秒,Lx=100μm,Ty=0秒,Ly=0μmとする(パラメータ値が0は、その方向に移動しないことを意味する。)。
ステップP2では、パソコン28は、設定された初期垂直荷重Fvoで試料Sに圧子22を押しつける。
図4に示すように、圧子22は、試料Sの表面から初期垂直荷重Fvoに応じた深さDまで沈む。
ステップP3では、パソコン28は、圧子22の垂直位置H1を測定し、記憶する。
ステップP4では、パソコン28は、記憶した圧子22の垂直位置H1を維持するように帰還制御しながら、圧子22を、x方向についてはx=Lx・sin(2・π・t/Tx)で移動し、y方向についてはy=Ly・cos(2・π・t/Ty)で移動する。
図5に示すように、試料ホルダ23により試料Sの底面が水平に保持されているにも拘わらず、試料Sの表面がx方向に下向きに傾斜している(厚さが薄くなっている)とすると、圧子22の垂直位置H1を維持したままで圧子22をx方向に移動したとき、試料Sの表面から圧子22が沈む深さは浅くなる。よって、垂直荷重Fvは小さくなる。そこで、直線移動を繰り返したとき、図6の(a)に示すように、垂直荷重Fvは余弦波で変動する。
ステップP5では、操作者またはパソコン28は、図6の(b)に示すように、垂直荷重Fvの変動振幅が最小になるように、アクチュエータ24a,24b,24c,24dを伸縮して試料ホルダ23の傾きを調整する。そして、処理を終了する。
図7に示すように、試料設置処理の終了後は、試料Sの表面がx方向に水平となるように、試料ホルダ23が傾斜して試料Sの底面を保持した状態となる。
そこで、図8に示すように、圧子22を切刃18に戻して、x方向に水平に切削すれば、試料Sの表面から一定の深さdを切削することが出来る。
なお、圧子22で擦った部分の試料Sの表面物性に影響が無いなら同一部分を切削してもよいが、影響する可能性があるなら同一部分でなく近傍部分を切削するのが好ましい。例えば切刃18の幅が100μmの場合は、圧子22で擦った部分から100μm程度離れた部分を切削するのが好ましい。
実施例1の試料表層切削装置100によれば、試料Sの厚さにμmレベルの勾配があっても試料Sの表面から一定の深さdを切削することが出来る。また、試料Sの表面のμmレベルの傾斜を直接検出することよりも、安価に検出できる。
−実施例2−
実施例2にかかる試料表層切削装置のハードウエア構成は実施例1と同じである。
図9は、実施例2にかかる試料表層切削装置による試料設置処理の動作を示すフロー図である。
ステップP1では、操作者は、パソコン28に、初期垂直荷重Fvo,x軸周期Tx,x軸振幅Lx,y軸周期Ty,y軸振幅Lyを設定する。
ステップP2では、パソコン28は、設定された初期垂直荷重Fvoで試料Sに圧子22を押しつける。
図10に示すように、圧子22は、試料Sの表面から初期垂直荷重Fvoに応じた深さDまで沈む。
ステップP4’では、パソコン28は、垂直荷重Fvを初期垂直荷重Fvoに維持するように帰還制御しながら、圧子22を、x方向についてはx=Lx・sin(2・π・t/Tx)で移動し、y方向についてはy=Ly・cos(2・π・t/Ty)で移動する。
図11に示すように、試料ホルダ23により試料Sの底面が水平に保持されているにも拘わらず、試料Sの表面がx方向に下向きに傾斜している(厚さが薄くなっている)とすると、圧子22の垂直荷重Fvを初期垂直荷重Fvoに維持したままで圧子22をx方向に移動したとき、試料Sの表面から圧子22が沈む深さは、初期垂直荷重Fvoに応じた深さDで一定になる。よって、垂直位置Hは、図10のH1から図11のH2へと小さくなる。そこで、直線移動を繰り返したとき、図12の(a)に示すように、垂直位置Hは余弦波で変動する。
ステップP5’では、操作者またはパソコン28は、図12の(b)に示すように、垂直位置Hの変動振幅が最小になるように、アクチュエータ24a,24b,24c,24dを伸縮して試料ホルダ23の傾きを調整する。そして、処理を終了する。
図7に示すように、試料設置処理の終了後は、試料Sの表面がx方向に水平となるように、試料ホルダ23が傾斜して試料Sの底面を保持した状態となる。
そこで、図8に示すように、圧子22を切刃18に戻して、x方向に水平に切削すれば、試料Sの表面から一定の深さdを切削することが出来る。
なお、圧子22で擦った部分の試料Sの表面物性に影響が無いなら同一部分を切削してもよいが、影響する可能性があるなら同一部分でなく近傍部分を切削するのが好ましい。例えば切刃18の幅が100μmの場合は、圧子22で擦った部分から100μm程度離れた部分を切削するのが好ましい。
実施例2の試料表層切削装置によれば、試料Sの厚さにμmレベルの勾配があっても試料Sの表面から一定の深さdを切削することが出来る。また、試料Sの表面のμmレベルの傾斜を直接検出することよりも、安価に検出できる。
−他の実施例−
実施例1,2では、切刃18と圧子22を付け替えたが、切刃18と圧子22とを同時に保持可能な構成としてもよい。
本発明の試料表層切削装置における試料設置方法および試料設置装置は、例えば表面材料の機械的特性を調べるのに利用できる。
18 切刃
22 圧子
23 試料ホルダ
24a〜24d アクチュエータ
28 パソコン
100 試料表層切削装置
S 試料

Claims (4)

  1. 試料表面の傾きを調整可能に試料を保持する試料保持手段と、切刃を保持する切刃保持手段と、前記試料保持手段に保持された試料の表層を前記切刃保持手段に保持された切刃で切削するために前記試料保持手段に対して前記切刃保持手段を相対移動する相対移動手段と、前記切刃の垂直位置および垂直荷重を測定する測定手段とを具備した試料切削装置において、前記切刃に換えて圧子を前記切刃保持手段に保持し、前記試料保持手段に保持された試料の表面に前記圧子の先端を押しつけたときの垂直位置を維持しながら前記相対移動手段により前記圧子を往復移動または旋回移動し、前記垂直荷重の変化振幅が最小になるように前記試料保持手段の傾きを調整することを特徴とする試料表層切削装置における試料設置方法。
  2. 試料表面の傾きを調整可能に試料を保持する試料保持手段と、圧子を保持する圧子保持手段と、前記試料保持手段に保持された試料の表面に前記圧子保持手段に保持された圧子を押しつけて前記試料保持手段に対して前記圧子保持手段を相対移動する相対移動手段と、前記圧子の垂直位置および垂直荷重を測定する測定手段と、前記試料保持手段に保持された試料の表面に前記圧子の先端を押しつけたときの垂直位置を維持しながら前記相対移動手段により前記圧子を往復移動または旋回移動し前記垂直荷重の変化振幅が最小になるように前記試料保持手段の傾きを調整する調整手段とを具備したことを特徴とする試料設置装置。
  3. 試料表面の傾きを調整可能に試料を保持する試料保持手段と、切刃を保持する切刃保持手段と、前記試料保持手段に保持された試料の表層を前記切刃保持手段に保持された切刃で切削するために前記試料保持手段に対して前記切刃保持手段を相対移動する相対移動手段と、前記切刃の垂直位置および垂直荷重を測定する測定手段とを具備した試料切削装置において、前記切刃に換えて圧子を前記切刃保持手段に保持し、前記試料保持手段に保持された試料の表面に前記圧子の先端を押しつけたときの垂直荷重を維持しながら前記相対移動手段により前記圧子を往復移動または旋回移動し、前記垂直位置の変化振幅が最小になるように前記試料保持手段の傾きを調整することを特徴とする試料表層切削装置における試料設置方法。
  4. 試料表面の傾きを調整可能に試料を保持する試料保持手段と、圧子を保持する圧子保持手段と、前記試料保持手段に保持された試料の表面に前記圧子保持手段に保持された圧子を押しつけて前記試料保持手段に対して前記圧子保持手段を相対移動する相対移動手段と、前記圧子の垂直位置および垂直荷重を測定する測定手段と、前記試料保持手段に保持された試料の表面に前記圧子の先端を押しつけたときの垂直荷重を維持しながら前記相対移動手段により前記圧子を往復移動または旋回移動し前記垂直位置の変化振幅が最小になるように前記試料保持手段の傾きを調整する調整手段とを具備したことを特徴とする試料設置装置。
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