JP2012106494A - 積層体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】変性ポリオレフィン樹脂からなる層(B−1)、及び、前記層(B−1)上に形成された接着性官能基含有フッ素樹脂からなる層(C)を有し、層(B−1)を構成する変性ポリオレフィン樹脂は、イミノ基又はカルボジイミド基を有する変性ポリオレフィンであり、前記層(C)を構成する接着性官能基含有フッ素樹脂は、前記層(B−1)を構成する変性ポリオレフィン樹脂の有する官能基に対して反応性を示す接着性官能基を、主鎖末端および/または側鎖末端に有することを特徴とする積層体。
【選択図】なし
Description
一方、含フッ素ポリマーは、一般的に機械的強度や寸法安定性が不十分であったり、価格的に高価であったりする。
そこで含フッ素ポリマーの長所を最大限に活かし、欠点を最小とするため、含フッ素ポリマーと他の有機材料との接着、積層化、無機材料との接着、積層化等の検討が種々行われている。
式中のR1、R2、R3としては、同一又は異なって、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、複素環基又はアルコキシ基であることが好ましい。この場合、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ベンチル基、イソピロピル基、イソブチル基等を含む炭素数1〜10のアルキル基が好ましく、炭素数1〜8のアルキル基がより好ましく、炭素数1〜5アルキル基がさらに好ましく、炭素数1〜3のアルキル基が特に好ましい。
上記処理の温度としては、ポリオレフィンの劣化、ポリイミン化合物の分解、使用するラジカル発生剤の分解温度などを考慮して適宜選択される。例えば、上記溶融混練法の場合、通常、60〜350℃の温度で行われる。上記処理の温度として好ましくは、190〜350℃であり、より好ましくは、200〜300℃である。
−N=C=N−R1 −
(式中、R1は炭素数2から40の2価の有機基を表す)で表される繰り返し単位を有するポリカルボジイミドである。
上記接着性官能基含有フッ素樹脂は、主鎖末端のみに接着性官能基を有する重合体である場合、機械特性、耐薬品性を著しく低下させない理由で、又は、生産性、コスト面で有利であるが、接着性官能基の数が分子量に左右され、含有率の最大値に上限ができてしまうという欠点があった。
上記接着性官能基を側鎖末端に導入する方法としては、上記のような接着性官能基含有の単量体を共重合して導入してもよいし、重合後にグラフト反応により導入してもよい。
接着性官能基をグラフト反応により導入する場合には、全く官能基を含有しない樹脂に対して、ラジカルを発生する例えば有機過酸化物と、不飽和結合と接着性官能基とを一分子中に持つような物質とを反応させて導入してもよいし、あるいは、比較的安定な官能基含有の単量体を共重合し、重合後その官能基を反応させてより反応性の高い官能基にし、ここに接着性官能基を導入してもよい。
本発明の第2の積層体において、上記接着性官能基含有フッ素樹脂が有する接着性官能基は、接着性官能基含有フッ素樹脂を構成する全重合単位100モル%に対して、0.2〜10モル%である。接着性官能基が上記範囲であることによって、層(B−2)と層(C)との極めて優れた接着性が得られ、これにより、接着面全体に均一でムラの無い初期の高い接着強度と、長期使用後にも高い接着強度を保持することができる。これに伴い、積層体全体として、耐衝撃性、機械的強度に対しても優れた積層体となる。
上記カルボニル基は、炭素−酸素二重結合から構成される炭素2価の基であり、−C(=O)−で表される。上記カルボニル基を有する官能基としては、例えば、カーボネート基、カルボン酸ハライド基(ハロゲノホルミル基)、ホルミル基、カルボキシル基、エステル基〔−C(=O)O−〕、酸無水物基〔−C(=O)O−C(=O)−〕、イソシアネート基、アミド基、イミド基〔−C(=O)−NH−C(=O)−〕、ウレタン基〔−NH−C(=O)O−〕、カルバモイル基〔NH2−C(=O)−〕、カルバモイルオキシ基〔NH2−C(=O)O−〕、ウレイド基〔NH2−C(=O)−NH−〕、オキサモイル基〔NH2−C(=O)−C(=O)−〕等の化学構造上の一部分であるもの等が挙げられる。
アミド基、イミド基、ウレタン基、カルバモイル基、カルバモイルオキシ基、ウレイド基、オキサモイル基等の窒素原子に結合する水素原子は、例えばアルキル基等の炭化水素基により置換されていてもよい。
上記フッ素樹脂は、含フッ素エチレン性単量体のみを重合してなるものであってもよいし、含フッ素エチレン性単量体とフッ素原子を有さないエチレン性単量体を重合してなるものであってもよい。
本発明において、フッ素樹脂層は、上述のフッ素樹脂を1種含有するものであってもよいし、2種以上含有するものであってもよい。
フッ素樹脂は、TFE、HFP、PAVE、CTFE及びVFからなる群より選択される少なくとも1種の単量体に基づく重合単位を含む共重合体であることがより好ましい。フッ素樹脂は、フッ素非含有単量体として、Etに基づく重合単位を有する共重合体であることも好ましい。
上記アルキルパーフルオロビニルエーテル誘導体としては、Rf2が炭素数1〜3のパーフルオロアルキル基であるものが好ましく、CF2=CF−OCH2−CF2CF3がより好ましい。
なお、本明細書中で、上述のように、「TFE/HFP共重合体」と記載する場合には、TFEに基づく重合単位(TFE単位)と、HFPに基づく重合単位(HFP単位)とを含む共重合体であることを意味する。他の共重合体についても同様である。
CH2=CH−(CH2)n−COOH (1)
(式中、nは1〜15の整数である。)で表される不飽和カルボン酸であることがより好ましい。
イソシアネート基を有する単量体としては、ビニルイソシアネート、アリルイソシアネートからなる群より選択される少なくとも1種の単量体が好ましい。
本発明の第2の積層体において、上記単量体〔α〕に由来する重合単位を有する接着性官能基含有フッ素樹脂は、単量体〔α〕に由来する重合単位が、接着性官能基含有フッ素樹脂を構成する全重合単位100モル%に対して、0.2〜10モル%であることが好ましい。より好ましくは、0.2〜5モル%であり、更に好ましくは、0.2〜2モル%である。
単量体〔α〕に由来する重合単位が上記範囲であることによって、接着性官能基を調整することができ、層(B−1)又は層(B−2)と層(C)との極めて優れた接着性が得られる。そして、これに伴い、積層体全体として、耐衝撃性、機械的強度に極めて優れた積層体となる。
接着性官能基の分解温度は、熱重量測定(TG)、あるいは、示差熱−熱重量同時測定(TG−DTA)の方法により決定することができる。
本明細書において、各樹脂の融点は、DSC装置(セイコー社製)を用い、10℃/分の速度で昇温したときの融解熱曲線における極大値に対応する温度として求めたものであり、MFRは、メルトインデクサー(東洋精機製作所社製)を用い、各温度、5kg荷重下で直径2mm、長さ8mmのノズルから単位時間(10分間)に流出するポリマーの重量(g)を測定したものである。
本発明における接着性表面処理としては特に限定されず、例えば、エッチング処理、プラズマ処理、コロナ処理、光化学的処理等公知の技術が挙げられる。
上記接着性表面処理は、使用するフッ素樹脂の組成等に応じて適宜条件を設定して行うことができる。
上記不飽和カルボン酸変性のポリエチレンは、密度が0.850〜0.980g/cm3であることが好ましく、0.870〜0.970g/cm3であることがより好ましい。密度が0.850g/cm3以上であると、製品ペレットがブロッキングしにくいので好ましい。
上記一塩基不飽和カルボン酸は、一般的には、炭素数が20個以下であり、好ましくは15個以下である。また、上記一塩基不飽和カルボン酸の誘導体は、通常、炭素数が20個以下であり、好ましくは15個以下である。
上記二塩基性不飽和カルボン酸は、一般的には、炭素数が30個以下であり、好ましくは25個以下である。また、上記二塩基性不飽和カルボン酸の誘導体は、通常、炭素数が30個以下であり、好ましくは25個以下である。
上記処理の温度としては、ポリエチレン樹脂の劣化、不飽和カルボン酸および/またはその誘導体の分解、使用するラジカル発生剤の分解温度などを考慮して適宜選択される。例えば、上記溶融混練法の場合、通常、60〜350℃の温度で行われる。上記処理の温度として好ましくは、190〜350℃であり、より好ましくは、200〜300℃である。
(1)脂肪族グリシジルエステルおよび脂肪族グリシジルエーテル:例えば、アリルグリシジルエーテル、ビニールグリシジルエーテル、グリシジルマレート、および、イタコネート、グリシジル(メタ)アクリレート
(2)脂環式グリシジルエステルおよびエーテル:例えば、2−シクロヘキセン−1−グリシジルエーテル、4,5−ジグリシジルシクロヘキセン−カルボキシレート、4−グリシジルシクロヘキセンカルボキシレート、5−ノルボルネン−2−メチル−2−グリシジルカルボキシレート、2,3−ジグリシジル−エンド−シス−ビシクロ(2.2.1)−5−ヘプテン−カルボキシレート
アルキル(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、イソブチルアクリレート、及び、2−エチルヘキシルアクリレートからなる群より選択される少なくとも1種が好ましい。上記エポキシ変性のポリエチレンにおいて、アルキル(メタ)アクリレートは、20〜35重量%であるのが好ましい。MFIは5〜100(190℃/2.16kgでのg/10分)であり、融点が60〜110℃であることが好ましい。上記エポキシ変性のポリエチレンは、単量体をラジカル重合することで得ることができる。
上記ポリエチレンは、一般に顆粒の形で販売されている200〜2500バールの圧力下でラジカル重合で作られた市販のものから入手できる。例えばガルバ社(Gala、ヴァージニア、USA)の水中切断法または凍結粉砕を用いたマイクロ顆粒法(microgranulation)によって粉末化することができる。
上記添加剤として、例えば、薬液透過低減の点で、モンモリロナイト、バイデライト、サポナイト、ノントロナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スチブンサイト等のスメクタイト系の層状粘度鉱物や、雲母等の高アスペクト比を有する微小層状鉱物を添加してもよい。
上記添加剤として、例えば、導電性を付与するために、導電性フィラーを添加してもよい。導電性フィラーとしては特に限定されず、例えば、金属、炭素等の導電性単体粉末又は導電性単体繊維;酸化亜鉛等の導電性化合物の粉末;表面導電化処理粉末等が挙げられる。
上記表面導電化処理粉末は、ガラスビーズ、酸化チタン等の非導電性粉末の表面に導電化処理を施して得られる粉末である。
導電性を付与する場合は、最内層の薬液に接するフッ素樹脂にのみ導電性を付与してもよい。この場合、フッ素樹脂層の更に内層として導電性のフッ素樹脂層を設けてもよい。
特に、層(B−1)を設けることによって、非常に高い接着強度を実現することができ、層(B−2)を設けた場合と比べてかなり高い接着強度を実現することができる。
上記層(C)の好ましい膜厚は100〜300μmであり、層(C)以外の層の好ましい膜厚は合計で300〜20000μm、より好ましくは600〜10000μmである。
上記積層体は、その用途に応じて、その大きさを選択することができる。
本明細書において、各層の膜厚は、マイクロスコープ等により測定したものである。
ただし、上記射出成形法を用いた場合には、成形後金型を取り除かなければならないため、一度に積層体を作成することはできず、幾つかの部品に分けて成形し、その後、熱融着、接着等の手段によって一体に接合することにより、所望の積層体を得ることができる。
本発明における積層体では、フッ素樹脂層が必ず最内層かあるいは最外層のどちらかに位置することを必須としているため、上記のような接合を行った場合でも、フッ素樹脂層同士が必ず接合されるため、積層体全体の燃料低透過性が維持できる。
上記射出成形の各条件は、使用する樹脂の種類や量に応じて適宜選択することができる。
上記プレス成形における各条件は、使用する積層体シートの組成や厚みに応じて適宜選択することができるが、積層体シートを加熱する第1の工程において、各層の溶融温度に応じて、上ヒータと下ヒータの温度を異なる温度に設定することが好ましい。
さらに、溶着部に電熱線を用いたエレクトロフージョン(電気融着接合)も熱溶融接着方法として用いることもできる。
以下、図1を用い、溶着されるシートの端の加工の態様について説明する。図1は、接合される上記積層体シートの端をあらかじめ加工する態様の一例である。3はポリオレフィン樹脂からなる層(A)、4は変性ポリオレフィン樹脂からなる層(B−1)又は層(B−2)、5は接着性官能基含有フッ素樹脂からなる層(C)を表している。加工前のシート1の端を、加工後のシート2のように加工することで、各層を溶融接着しやすくすることができる。一旦、加工前のシート1を溶着させたのち、同様な加工を端部に施すなどして、再度、熱と圧力を溶着部にかけてもよい。
上記コーティングによるフッ素樹脂層の成形は、例えば、上述の射出成形又は真空成形を行い、目的とする形状を有するフッ素樹脂層以外の層からなる成形体部品を得た後、該成形体部品にフッ素樹脂含有塗料を従来公知の方法により塗布し、乾燥して行うことができる。
上記コーティングによるフッ素樹脂層は、薬液バリア性を更に向上させる為、従来公知の方法によりフッ素化することが好ましい。すなわち、PVdFコポリマーやフッ化ビニル等の焼付け温度や含フッ素濃度が低いフッ素樹脂含有塗料によって塗膜を形成した後、フッ素化することによって高いバリア性を有するフッ素樹脂層を形成することもできる。
NMR分析装置(ブルカーバイオスピン社製、AC300 高温プローブ)を用いて溶融状態にて測定した。
エポキシ基含有フッ素樹脂のエポキシ基
溶融下、300MHzの19F−NMRを用い、得られたチャートよりTFE、Et、HFP3元の組成比率を以下の算式により計算した。
TFEの含有モル比={3B+3C−2A}/{4A+6B+3C}
Etの含有モル比={2A+3B}/{4A+6B+3C}
HFP含有モル比=4A/{4A+6B+3C}
なお、
A=−82〜−61ppmの範囲の積分値
B=−117〜−94ppmの範囲の積分値
C=−147〜−117ppmの範囲の積分値
一方、含フッ素樹脂オイルを溶媒として用いて高温下、十分に膨潤させた状態で300MHzの1H−NMRを用いて測定し、得られたチャートより、Etとエポキシ基含有モノマーとの2元の組成比率を以下の算式により計算した。
Etの含有モル比={2F−2D−3E}/{2F−2D−E}
エポキシ基含有モノマー含有モル比=2E/{2F−2D−E}
なお、
D=4.04〜4.84ppmの範囲の積分値
E=3.43〜4.04ppmの範囲の積分値
F=1.39〜3.43ppmの範囲の積分値
以上の結果から、TFE、Et、HFP、エポキシ基含有モノマーの4元の組成比を求め、エポキシ基含有モノマーの組成(モル%)をエポキシ基の含有率として算出した。
共重合体の白色粉末の切断片を室温で圧縮成形し、厚さ50〜200μmのフィルムを作成した。このフィルムの赤外吸収スペクトル分析によってカーボネート基〔−OC(=O)O−〕のカルボニル基由来のピークが1810〜1815cm−1〔ν(C=O)〕の吸収波長に現れるので、そのν(C=O)ピークの吸光度を測定し、下記式(a)により、カーボネート基の組成を算出した。
カーボネート基の含有率(mol%)=AW/(10・εdf) (a)
A:カーボネート基〔−OC(=O)O−〕由来のν(C=O)ピークの吸光度
ε:カーボネート基〔−OC(=O)O−〕由来のν(C=O)ピークのモル吸光度係数。モデル化合物からε=170(l・cm−1・mol−1)とした
W:共重合体の組成から計算される単量体の平均分子量
カルボキシル基含有フッ素樹脂の組成
溶融下、300MHzの19F−NMRを用い、得られたチャートよりTFE、Et、HFP3元の組成比率を以下の算式により計算した。
TFEの含有モル比={3B+3C−2A}/{4A+6B+3C}
Etの含有モル比={2A+3B}/{4A+6B+3C}
HFP含有モル比=4A/{4A+6B+3C}
なお、
A=−82〜−61ppmの範囲の積分値
B=−117〜−94ppmの範囲の積分値
C=−147〜−117ppmの範囲の積分値
共重合体の白色粉末の切断片を室温で圧縮成形し、厚さ50〜200μmのフィルムを作成した。このフィルムの赤外吸収スペクトル分析によってカルボキシル基〔−(C=O)OH〕のカルボニル基由来のピークが1630〜1783cm−1〔ν(C=O)〕の吸収波長に現れるので、そのν(C=O)ピークの吸光度を測定し、下記式(a)により、カルボキシル基の組成を算出した。
カルボキシル基の含有率(mol%)=AW/(10・εdf) (a)
A:カルボキシル基〔−(C=O)OH〕由来のν(C=O)ピークの吸光度
ε:カルボキシル基〔−(C=O)OH〕由来のν(C=O)ピークのモル吸光度係数。モデル化合物からε=500(l・cm−1・mol−1)とした
W:共重合体の組成から計算される単量体の平均分子量
以上の結果から、TFE、Et、HFP、カルボキシル基含有モノマーの4元の組成比を求め、カルボキシル基含有モノマーの組成(モル%)をカルボキシル基の含有率として算出した。
DSC装置(メトラー社製)を用い、10℃/分の速度で昇温したときの融解熱曲線における極大値に対応する温度として求めた。
MFR
メルトインデクサー(東洋精機製作所社製)を用い、各温度、5kg荷重下で直径2mm、長さ8mmのノズルから単位時間(10分間)に流出するポリマーの重量(g)を測定した。
長さ5cm、幅1cmのサンプルを成形体から切り出し、成形体の最も接着の弱い部分を剥離し、テンシロン(オリエンテック製)を用いて180度の剥離試験を行い、N/cmを単位とする接着強度を測定した。
テンシロン(オリエンテック製)を用い、室温において引張速度100mm/分にてミクロダンベルを引っ張り、その最大点強度及び伸度を測定した。
合成方法
内容積4Lのオートクレーブに純水1kgを投入し、充分に窒素置換を行った後、オクタフルオロシクロブタン884gとヘキサフルオロプロピレン316gを仕込み、系内を35℃、攪拌速度580rpmに保った。その後、テトラフルオロエチレン147g、エチレン4.5g、アリルグリシジルエーテル1.5gを仕込み、その後にジ−n−プロピルパーオキシジカーボネートの50質量%メタノール溶液を15g添加して重合を開始した。重合の進行と共に系内圧力が低下するので、テトラフルオロエチレン/エチレン/ヘキサフルオロプロピレン=50.5/42.3/7.2モル%の混合ガスを連続して供給し、系内圧力を1.0MPaGに保った。そして、アリルグリシジルエーテルについても合計量5.9gを連続して仕込み、24.3時間、攪拌を継続した。そして、放圧して大気圧に戻した後、反応生成物を水洗、メタノール洗浄後、乾燥してフッ素樹脂の粉末220gをえた。重合速度は、反応全体を通じほぼ一定の9.1g/hrだった。
得られた粉末は以下の組成及び物性を有していた。
TFE/Et/HFP/アリルグリシジルエーテル(エポキシ基含有単量体)=49.9/41.1/7.5/1.4(モル%)
融点:190℃
MFR:22g/10min(210℃、5kg)
官能基含有率:エポキシ基を1.4モル%
合成方法
水175kgを収容できるジャケット付攪拌式重合槽に、純水50kgを仕込み、内部空間を純窒素ガスで充分置換した後、窒素ガスを真空で排除した。次いでオクタフルオロシクロブタン40.5kg、クロロトリフルオロエチレン〔CTFE〕2.4kg、テトラフルオロエチレン〔TFE〕6.5kg、パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)〔PPVE〕4.5kgを圧入し、温度を35℃に調節し、攪拌を開始した。ここへ重合開始剤としてジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート〔NPP〕の50質量%メタノール溶液を0.2kg添加して重合を開始した。重合中には、所望の共重合体組成と同組成に調製した混合モノマーを、槽内圧力が0.8MPaを維持するように追加仕込みしながら重合した後、槽内の残存ガスを排気して生成したポリマーを取り出し、脱ミネラルした純水で洗浄し、乾燥させて19kgの粒状粉末のCTFE共重合体を得た。次いでφ50mm短軸押出機を用いてシリンダー温度280℃で溶融混練を行い、ペレットを得た。次いで得られたペレット状のCTFE共重合体を180℃で24時間加熱した。
得られたペレットは以下の組成及び物性を有していた。
CTFE/TFE/PPVE=34.5/63.4/2.1(モル%)
融点:230℃
MFR:18g/10min(297℃−5kg)
官能基含有率:カーボネート基を0.02モル%
合成方法
内容積6Lのオートクレーブに純水1.83kgを投入し、充分に窒素置換を行った後、オクタフルオロシクロブタン848gとヘキサフルオロプロピレン414gを仕込み、系内を35℃、攪拌速度600rpmに保った。その後、テトラフルオロエチレン143g、エチレン4.5g、ウンデシレン酸の50質量%メタノール溶液0.3g、シクロヘキサン0.1gを仕込み、その後にジ−n−プロピルパーオキシジカーボネートの50質量%メタノール溶液を21.5g添加して重合を開始した。重合の進行と共に系内圧力が低下するので、テトラフルオロエチレン/エチレン/ヘキサフルオロプロピレン=51.2/42.1/6.7モル%の混合ガスを連続して供給し、系内圧力を0.92MPaGに保った。そして、ウンデシレン酸の50質量%メタノール溶液についても合計量3.6gを連続して仕込み、4.2時間、攪拌を継続した。そして、放圧して大気圧に戻した後、反応生成物を水洗、メタノール洗浄後、乾燥して白色粉末191gを得た。
得られた粉末は以下の組成及び物性を有していた。
TFE/Et/HFP/ウンデシレン酸=47.6/42.5/9.6/0.3(モル%)
融点:195℃
MFR:3.0g/10min(230℃、5kg)
官能基含有率:カルボキシル基を0.3モル%
変性ポリエチレンA〔PE〕:三井化学社製、商品名アドマーHB030
変性ポリエチレンC〔PE〕:国際公開第2007/040261号パンフレットによるポリオレフィンとカルボジイミド基含有化合物との反応によって得られたイミノ基変性ポリエチレン
HDPE:日本ポリオレフィン社製、商品名HJ451
多層ブロー方式より作成したフッ素樹脂A(肉厚200μm)/変性ポリエチレンA(肉厚100μm)/HDPEフィルム(600μm)の外形20mmのチューブを使用して片方をヒートシールにより封を下後、CE10(イソオクタン/トルエン/エタノール=45/45/10(体積%))を入れて他方をヒートシールで口を閉じたものを60℃の雰囲気の防爆炉に168hr入れた。また燃料を排出した後、ASTM記載のミクロダンベルを打ち抜き、燃料の浸漬前のフィルムからASTM記載のミクロダンベルを打ち抜いたものと引張強度と伸びを比較した。また、引張強度と伸びは75%以上を保持していた。
多層ブロー方式より作成したフッ素樹脂C(肉厚250μm)/変性ポリエチレンC(肉厚150μm)/HDPE(600μm)の外形10mmのチューブを使用して片方をヒートシールにより封をした後、CE10(イソオクタン/トルエン/エタノール=45/45/10(体積%))を入れて他方をヒートシールで口を閉じたものを60℃の雰囲気の防爆炉に168hr入れた。また燃料を排出した後、ASTM記載のミクロダンベルを打ち抜き、燃料の浸漬前のチューブからASTM記載のミクロダンベルを打ち抜いたものと引張強度と伸びを比較した。引張強度と伸びは75%以上を保持していた。成形体のフッ素樹脂Cの層と変性ポリエチレンCの層との初期接着強度は35N/cmであり、燃料浸漬後は、31N/cmになった。
多層ブロー方式より作成したフッ素樹脂B(肉厚200μm)/変性ポリエチレンC(肉厚100μm)/HDPEフィルム(600μm)の外形20mmのチューブを使用して片方をヒートシールにより封を下後、CE10(イソオクタン/トルエン/エタノール=45/45/10(体積%))を入れて他方をヒートシールで口を閉じたものを60℃の雰囲気の防爆炉に168hr入れた。また燃料を排出した後、ASTM記載のミクロダンベルを打ち抜き、燃料の浸漬前のフィルムからASTM記載のミクロダンベルを打ち抜いたものと引張強度と伸びを比較した。また、引張強度と伸びは75%以上を保持していた。成形体のフッ素樹脂Bの層と変性ポリエチレンCの層との初期接着強度は17N/cmであり、燃料浸漬後は、10N/cmになった。
2 加工後のシート
3 ポリオレフィン樹脂からなる層(A)
4 変性ポリオレフィン樹脂からなる層(B−1)又は層(B−2)
5 接着性官能基含有フッ素樹脂からなる層(C)
Claims (15)
- 変性ポリオレフィン樹脂からなる層(B−1)、及び、前記層(B−1)上に形成された接着性官能基含有フッ素樹脂からなる層(C)を有し、
層(B−1)を構成する変性ポリオレフィン樹脂は、イミノ基又はカルボジイミド基を有する変性ポリオレフィンであり、
前記層(C)を構成する接着性官能基含有フッ素樹脂は、前記層(B−1)を構成する変性ポリオレフィン樹脂の有する官能基に対して反応性を示す接着性官能基を、主鎖末端および/または側鎖末端に有する
ことを特徴とする積層体。 - イミノ基を有する変性ポリオレフィンは、ポリオレフィンにイミノ基を多数含有しているポリイミン化合物をラジカル発生剤の存在下でグラフト処理することによって得られるイミン変性ポリオレフィンであり、
カルボジイミド基を有する変性ポリオレフィンは、カルボジイミド基と反応する基を有するポリオレフィンと、カルボジイミド基含有化合物とを、未変性ポリオレフィンの存在下で反応させて得られるカルボジイミド変性ポリオレフィンである
請求項1記載の積層体。 - 更に、層(B−1)上に形成されたポリオレフィン樹脂からなる層(A)を有する請求項1又は2記載の積層体。
- ポリオレフィン樹脂からなる層(A)、変性ポリオレフィン樹脂からなる層(B−2)、及び、接着性官能基含有フッ素樹脂からなる層(C)を有し、
前記接着性官能基含有フッ素樹脂からなる層(C)は、最内層又は最外層の少なくともいずれか一方の層であり、
前記層(C)を構成する接着性官能基含有フッ素樹脂は、前記層(B−2)を構成する変性ポリオレフィン樹脂の有する官能基に対して反応性を示す接着性官能基を、主鎖末端および/または側鎖末端に有し、
前記接着性官能基は、接着性官能基含有フッ素樹脂を構成する全重合単位100モル%に対して、0.2〜10モル%である
ことを特徴とする積層体。 - 前記層(B−2)を構成する変性ポリオレフィン樹脂の有する官能基は、アミノ基、アミド基、カルバモイル基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、カルボン酸ハライド基、エステル基、酸無水物基、カーボネート基、エポキシ基、ニトリル基、及び、イソシアネート基からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項4記載の積層体。
- 前記接着性官能基は、接着性官能基含有フッ素樹脂を構成する全重合単位100モル%に対して、0.2〜5モル%である請求項1、2、3、4又は5記載の積層体。
- 前記接着性官能基は、接着性官能基含有フッ素樹脂を構成する全重合単位100モル%に対して、0.2〜2モル%である請求項1、2、3、4、5又は6記載の積層体。
- 前記接着性官能基が、アミノ基、アミド基、カルバモイル基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、カルボン酸ハライド基、エステル基、酸無水物基、カーボネート基、エポキシ基、ニトリル基、及び、イソシアネート基からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の積層体。
- 前記接着性官能基がカルボキシル基である請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の積層体。
- 前記接着性官能基含有フッ素樹脂の融点が、120〜240℃である請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の積層体。
- 前記接着性官能基含有フッ素樹脂の融点が、含有する接着性官能基の分解温度以下である請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の積層体。
- 薬液用容器又は尿素水用容器である請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の積層体。
- 燃料用タンク、飲料用又は食品用タンクである請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の積層体。
- 地下埋設チューブ又はホースである請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の積層体。
- フィラーネックホース、燃料ホース、又は、燃料チューブである請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の積層体。
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