JP2012109780A - Pll回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】演算器15a,15bは、出力信号の目標の周波数を示す目標周波数設定値が変化した時、フラクショナル分周器17に対して目標周波数設定値で示される周波数と異なる周波数を示す周波数設定値を複数回設定する。そして、演算器15a,15bが周波数設定値を複数回設定した後に、演算器15a,15bから出力される周波数設定値は、目標周波数設定値と同じ値になる。これにより、周波数の引き込み動作時に、アナログスイッチング素子を用いてループフィルタの切り替えを行う必要がないため、スイッチング切り替え時に発生するノイズや、切り替え前後のループフィルタに生じる電圧差によって、発振器にノイズが発生することがない。
【選択図】図1
Description
また、温度・電源電圧によりアナログスイッチング素子のオン時の抵抗値が変わる。このため、自然角周波数ωnも温度・電源電圧により変動し、ロックアップ時間が変動するという問題があった。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、周波数やロックアップ時間が変動したり、PLL特性が劣化したりするのを抑えることのできるPLL回路を提供することを目的とする。
本発明による第1のPLL回路は、基準信号と比較対象信号との位相差の比較結果に応じた電圧を出力する位相比較手段と、前記位相比較手段から出力された電圧に応じた周波数で出力信号を出力する電圧制御発振手段と、前記電圧制御発振手段から出力された前記出力信号を周波数設定値に対応する分周数で分周して前記比較対象信号としてフィードバック出力する分周手段と、を備えたPLL回路であって、前記分周手段に、前記出力信号の目標周波数を示す前記周波数設定値と、前記目標周波数とは異なる周波数を示す前記周波数設定値とを選択して出力可能な周波数設定値出力手段を備え、前記周波数設定値出力手段は、前記出力信号の周波数を前記目標周波数に切り替える時、始めに前記目標周波数とは異なる周波数を示す前記周波数設定値を出力してから、前記目標周波数を示す前記周波数設定値を出力することを特徴とする。
上記の第2のPLL回路によれば、周波数設定値出力手段を複数設けて、それぞれ値の異なる複数の周波数設定値を設定しておく。これにより、出力信号の周波数を目標周波数に近付ける際に、より滑らかに近付けることが可能となる。
本発明による第6のPLL回路は、前記周波数設定値出力手段は、周波数偏移量の中心周波数を出力する偏移量中心周波数出力手段と、前記偏移量中心周波数出力手段から出力された前記周波数偏移量の中心周波数に、前記複数の周波数設定手段から出力される複数の前記周波数設定値のいずれか1つの周波数設定値を加算する加算手段と、備えることを特徴とする。
さらに、PLL回路を用いて周波数偏移変調を行う場合のように、周波数の偏移量が予め決まっている時の偏移時間を短縮したり、オーバーシュート特性を調整したりすることができる。
(第1実施形態)
(PLL回路10の構成)
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係るPLL回路10の構成を説明する。
図1に示すPLL回路10は、位相比較器11、チャージポンプ回路12、ループフィルタ13、電圧制御発振器14、演算器15a,15b、周波数切替用スイッチング素子16、フラクショナル分周器17、及び制御部18を備えて構成される。
位相比較器11は、図示しない外部の水晶振動子等から出力された基準信号と、電圧制御発振器14から出力された出力信号をフラクショナル分周器17で分周した分周器出力信号とを入力し、2つの信号の位相差の比較結果に応じた電圧(位相差信号)を出力する。
ループフィルタ13は、チャージポンプ回路12からの出力電流を直流電圧に変換し、不要な信号を除去する。不要な信号を除去することで、これらの不要な信号により回路で発振が生じるのを防止する。
演算器15a,15bは、出力信号の目標周波数(周波数を変更した後の周波数)を示す目標周波数設定値が変化した時、フラクショナル分周器17に対して目標周波数と異なる周波数を示す周波数設定値を複数回設定する。そして、フラクショナル分周器17に対して周波数設定値を複数回設定した後に、目標周波数と同じ周波数を示す周波数設定値を設定する。
周波数切替用スイッチング素子16は、出力信号の周波数をその周波数よりも高い周波数に立ち上げる時には、演算器15aとフラクショナル分周器17とを電気的に接続する。又、周波数切替用スイッチング素子16は、出力信号の周波数をその周波数よりも低い周波数に立ち下げる時には、演算器15bとフラクショナル分周器17とを電気的に接続する。
制御部18は、目標周波数設定値が入力され、目標周波数設定値が変更された時に、周波数切替用スイッチング素子16の電気的接続状態を切り替えたり、演算器15a,15bがフラクショナル分周器17に設定する周波数設定値を指示したりする。
なお、演算器15a,15b、周波数切替用スイッチング素子16、及び制御部18は、周波数設定値出力手段に対応する。
続いて、図2を参照して、本発明の第1実施形態に係るPLL回路10の演算器15a,15bの構成を説明する。
まず、図2に示す演算器15aは、周波数設定値出力部21a〜23a、目標周波数設定値出力部24a、タイマ部25a、及びスイッチング素子26a〜29aを備えて構成される。
周波数設定値出力部21aは、フラクショナル分周器17に出力する任意の周波数設定値f1が設定され、周波数設定値f1を出力する。
周波数設定値出力部22aは、フラクショナル分周器17に出力する任意の周波数設定値f2が設定され、周波数設定値f2を出力する。
周波数設定値出力部23aは、フラクショナル分周器17に出力する任意の周波数設定値f3が設定され、周波数設定値f3を出力する。
なお、上記の周波数設定値出力部21a〜23a及び目標周波数設定値出力部24aが出力する周波数設定値f1〜f4は、目標周波数設定値が変更された時に、制御部18によって任意の値に設定される。具体的に、周波数設定値f1は、目標周波数設定値よりも高い。また、周波数設定値f2は、目標周波数設定値よりも低い。周波数設定値f3は、周波数設定値f2よりも高く、目標周波数設定値よりも低い。
スイッチング素子27aは、周波数設定出力部22aとフラクショナル分周器17との間に接続され、タイマ部25aから出力されるスイッチング制御信号φ2の電圧レベルによってその電気的接続状態が切り替わる。スイッチング素子27aは、スイッチング制御信号φ2がHレベルで出力されている時に接続状態となり、それ以外の時に切断状態となる。
スイッチング素子29aは、周波数設定出力部24aとフラクショナル分周器17との間に接続され、タイマ部25aから出力されるスイッチング制御信号φ4の電圧レベルによってその電気的接続状態が切り替わる。スイッチング素子29aは、スイッチング制御信号φ4がHレベルで出力されている時に接続状態となり、それ以外の時に切断状態となる。
続いて、図3を参照して、本発明の第1実施形態に係るPLL回路10のフラクショナル分周器17の構成を説明する。
図3に示すフラクショナル分周器17は、アキュムレータ17a、及び分周器17bを備えて構成される。
アキュムレータ17aは、例えば10ビットのディジタル値で表される周波数設定値に応じて、分周器17bにディジタル値で表される分周設定値を出力する。アキュムレータ17aは、基準クロック信号の周期の複数回に1回だけ、通常の分周数よりも大きい分周数又は小さい分周数によって信号を分周し、さらに平均化することで、小数分周を実現している。
分周器17bは、アキュムレータ17aから出力された分周設定値で出力信号を分周した分周器出力信号を出力する。
続いて、図4及び図5を参照して、出力信号の周波数をその周波数よりも高い周波数に立ち上げる時のPLL回路10の動作と、出力信号の周波数をその周波数よりも低い周波数に立ち下げる時のPLL回路10の動作とについて、順番に説明する。
まず、出力信号の周波数をその周波数よりも高い周波数に立ち上げる時、周波数切り替え開始時(時刻T0の時)に、演算器15aは、目標となる目標周波数設定値よりも高い周波数設定値f1を出力する。そのため、時刻T0の時の周波数設定値f0と、周波数設定値f1との差が大きくなり、チャージポンプ回路12の電流量が増大して周波数応答が高速となる。
さらに、出力信号の周波数が目標周波数設定値に近付いた時(時間T=T2の時)に、演算器15aは、周波数設定値f2よりも高く、目標周波数設定値よりも低い周波数設定値f3を出力する。
さらに、出力信号の周波数が目標周波数設定値に近付いた時(時刻T2´の時)に、演算器15bは、周波数設定値f2´よりも低く、目標周波数設定値よりも高い周波数設定値f3´を出力する。
(PLL回路40の構成)
続いて、図6を参照して、本発明の第2実施形態に係るPLL回路40の構成を説明する。
図6に示す第2実施形態に係るPLL回路40も、図1に示した第1実施形態に係るPLL回路10と同様の構成を備えて構成されるものであるが、演算器15a,15bと構成の異なる演算器41a,41bを備えている。
PLL回路を用いて周波数偏移変調を行う場合のように、周波数の偏移量が予め決まっている場合には、演算器41a,41bに、周波数偏移変調の搬送波の中心周波数と、中心周波数を基準とした周波数偏移量とを設定しておくことができる。
続いて、図7を参照して、本発明の第2実施形態に係るPLL回路40の演算器41a,41bの構成を説明する。
図7に示す演算器41a,41bは、図2に示した演算器15a,15bが有する各部を備えて構成されるものであるが、演算器41a,41bは、偏移量中心周波数出力部30a,30bをさらに備えている。
偏移量中心周波数出力部30a,30bは、周波数偏移変調の搬送波の中心周波数である偏移量中心周波数fCが設定され、偏移量中心周波数fCを出力する。
続いて、図8及び図9を参照して、PLL回路20の動作について説明する。
図8に示すように、周波数偏移変調では、周波数偏移変調の搬送波の中心周波数である偏移量中心周波数fCを基準として、搬送波の高い周波数fH側を「1」、搬送波の低い周波数fL側を「0」としている。例えば、fH=432MHz、fL=430MHzとすると、偏移量中心周波数fCは431MHzになる。
そして、図9に示すように、出力信号の周波数を搬送波の低い周波数fLから搬送波の高い周波数fHに立ち上げる時、つまり「0」から「1」にしようとする時、演算器41aは、まずfC+Δf1を出力する。続いて、演算器41aは、fC+Δf2、fC+Δf3、fC+Δf4の順に出力する。このようにして、第1実施形態に係るPLL回路10と同様に、立ち上がり開始前の周波数から目標周波数に変化する幅以上に出力信号の周波数が変動して、過剰なオーバーシュートが発生することなく出力信号を目標の周波数にロックすることができる。また、PLL回路での引き込み動作時間を高速化することができる。
なお、図8の説明では、偏移量、つまり周波数設定値Δf1〜Δf4,Δf1´〜Δf4´を、立ち上がり時と立ち上がり時とで同じにしているが、必ずしも同じにする必要はない。
なお、上述した各実施形態に係るPLL回路10,40において、図10に示すように、周波数設定f1をより高めに設定し、滞留時間t1をより長くした場合、オーバーシュートを大きくし、目標周波数に高速に偏移させることができる。PLL回路を用いて周波数偏移変調を行う場合のように、周波数偏移を高速化したい場合に効果的である。また、周波数設定値、滞留時間等を変更することによって、目標周波数に収束するまでの引き込み波形を調整することもできる。また、立ち上がり時と立ち下がり時とを個別に制御しているため、立ち上がり時と立ち下がり時とで異なる引き込み波形にして、立ち上がり時と立ち下がり時の引き込み時間やオーバーシュート量を調整することもできる。
11 位相比較器
12 チャージポンプ回路
13 ループフィルタ
14 電圧制御発振器
15a,15b,41a,41b 演算器
16 周波数切替用スイッチング素子
17 フラクショナル分周器
17a アキュムレータ
17b 分周器
18 制御部
21a〜23a,21b〜23b 周波数設定値出力部
24a,24b 目標周波数設定値出力部
25a,25b タイマ部
26a〜29a,26b〜29b スイッチング素子
30a,30b 偏移量中心周波数出力部
31a,31b 加算器
Claims (6)
- 基準信号と比較対象信号との位相差の比較結果に応じた電圧を出力する位相比較手段と、前記位相比較手段から出力された電圧に応じた周波数で出力信号を出力する電圧制御発振手段と、前記電圧制御発振手段から出力された前記出力信号を周波数設定値に対応する分周数で分周して前記比較対象信号としてフィードバック出力する分周手段と、を備えたPLL回路であって、
前記分周手段に、前記出力信号の目標周波数を示す前記周波数設定値と、前記目標周波数とは異なる周波数を示す前記周波数設定値とを選択して出力可能な周波数設定値出力手段を備え、
前記周波数設定値出力手段は、前記出力信号の周波数を前記目標周波数に切り替える時、始めに前記目標周波数とは異なる周波数を示す前記周波数設定値を出力してから、前記目標周波数を示す前記周波数設定値を出力することを特徴とするPLL回路。 - 前記周波数設定値出力手段は、前記出力信号の周波数を前記目標周波数に切り替える時、始めに前記目標周波数とはそれぞれ値の異なる任意の周波数を示す複数の前記周波数設定値を1つずつ出力することを特徴とする請求項1に記載のPLL回路。
- 前記周波数設定値出力手段は、
前記出力信号の周波数を、現在の周波数よりも高い周波数に切り替える時、任意の第1の時間で、前記目標周波数よりも高い周波数を示す前記周波数設定値を出力し、
前記出力信号の周波数を、現在の周波数よりも低い周波数に切り替える時、前記第1の時間で、前記目標周波数よりも低い周波数を示す前記周波数設定値を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のPLL回路。 - 前記周波数設定値出力手段は、
前記出力信号の周波数を、現在の周波数よりも高い周波数に切り替える時、
前記第1の時間後の任意の第2の時間で、前記目標周波数よりも低い周波数を示す前記周波数設定値を出力し、
前記第2の時間後の任意の第3の時間で、前記目標周波数よりも低い周波数を示す前記周波数設定値であって、前記第2の時間で出力されていた前記周波数設定値よりも高い前記周波数設定値を出力し、
前記出力信号の周波数を、現在の周波数よりも低い周波数に切り替える時、
前記第2の時間で、前記目標周波数よりも高い周波数を示す前記周波数設定値を出力し、
前記第3の時間で、前記目標周波数よりも高い周波数を示す前記周波数設定値であって、前記第2の時間で出力されていた前記周波数設定値よりも低い前記周波数設定値を出力することを特徴とする請求項3に記載のPLL回路。 - 前記周波数設定値出力手段は、
前記周波数設定値が設定される周波数設定手段を複数備え、
さらに、前記複数の周波数設定手段から出力される複数の前記周波数設定値の中から前記周波数設定値が1つずつ出力されるように、前記複数の周波数設定手段と前記分周手段との間の電気的接続状態を切り替えるスイッチング素子と、
前記スイッチング素子の電気的接続状態を時間に応じて切り替えるタイマ手段と、
を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のPLL回路。 - 前記周波数設定値出力手段は、
周波数偏移量の中心周波数を出力する偏移量中心周波数出力手段と、
前記偏移量中心周波数出力手段から出力された前記周波数偏移量の中心周波数に、前記複数の周波数設定手段から出力される複数の前記周波数設定値のいずれか1つの周波数設定値を加算する加算手段と、
備えることを特徴とする請求項5に記載のPLL回路。
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