JP2012115571A - 手用貼付剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】手への貼付性に優れ、使用時の違和感が少ない貼付剤の提供。
【解決手段】支持体と、該支持体の片面上に積層された含水系粘着剤層とを備える手用貼付剤であって、長手方向の長さLと短手方向の長さLとの比がL/L=0.5〜0.7の略長方形状であり、長手方向の一方の側縁から長手方向の長さLの2/3〜3/4の領域内に親指挿入部が形成され、前記親指挿入部の両側で、短手方向の両側縁にそれぞれ切り欠き部が形成され、前記切り欠き部は、側縁における幅Dと短手方向における深さDとの比がD/D=0.7〜2.0である手用貼付剤。
【選択図】図1

Description

本発明は、手に貼付して用いられる貼付剤に関する。
従来、筋肉の疲労に対し、シート状の支持体表面に含水系粘着剤層を設けた貼付剤が用いられている。このような貼付剤を患部に貼付すると、冷却効果が得られる。
かかる用途に用いられる貼付剤としては、長方形のものが一般的である。このような形状の貼付剤は、貼付位置が腕や背中、足等の比較的平坦な部分であれば特に問題はないが、かかと、ひざ、肘、肩等の湾曲部の場合、うまく貼付できない、貼付後に剥がれやすい等の問題がある。
このような問題に対し、形状を工夫した貼付剤が提案されている。たとえば特許文献1には、湾曲部に適した貼付剤として、支持体を、多角形の少なくとも一辺に切れ込みを設ける等により異形状としたものが提案されている。また特許文献2には、手の甲、肩、膝、肘、首、足首等の貼付部位の人体の動きに追随させるための切込部を設けた貼付剤が提案され、図1には、右手の甲用の貼付剤として、親指、小指をそれぞれ貫通させる切込部を設けたものが示されている。
特開2000−109427号公報 特開2007−20830号公報
重い物を持つ作業や、コンピュータなど、ディスプレイとキーボードとを備えた機器を使用した作業、いわゆるVDT作業を長時間続けた場合、手に疲労が蓄積する。これらの作業による疲労は主に親指周辺に現れる。そこで、このような疲労を改善するために、上記のような貼付剤を親指周辺に貼付することが考えられる。しかし従来の貼付剤をそのままこのような用途に用いることは難しい。たとえば通常の形態(長方形)の貼付剤では手、特に親指周辺の形状に合わず、手の動作によって剥がれや捲れが生じ易く、含水系粘着剤層が皮膚に充分に密着しないため、所望の効果が得られない。特許文献1に記載のように外周部分に切り込みを設けた貼付剤であっても、親指が邪魔になり、その動きも大きいため、その周辺にはうまく貼付できず、所望の効果が得られなかったり、効果が得られる前に剥がれてしまう等の問題がある。また、特許文献2に記載のように親指、小指をそれぞれ貫通させる切込部を設けた手の甲用の貼付剤の場合、手の甲からははずれないが、切込部の外側が捲れた状態となりやすい。さらに、従来の貼付剤を手に貼付した場合、特に長時間貼付したときに、指先にしびれ、痛み等の違和感を生じることある。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、手への貼付性に優れ、使用時の違和感が少ない貼付剤を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は、以下の態様を有する。
[1]支持体と、該支持体の片面上に積層された含水系粘着剤層とを備える手用貼付剤であって、
長手方向の長さLと短手方向の長さLとの比がL/L=0.5〜0.7の略長方形状であり、
長手方向の一方の側縁から長手方向の長さLの2/3〜3/4の領域内に親指挿入部が形成され、
前記親指挿入部の両側で、短手方向の両側縁にそれぞれ切り欠き部が形成され、
前記切り欠き部は、側縁における幅Dと短手方向における深さDとの比がD/D=0.7〜2.0である手用貼付剤。
[2]前記親指挿入部から長手方向の一方の側縁までの領域と他方の側縁までの領域のうち、面積が広い方が手の平側に貼付され、面積の狭い方が手の甲側に貼付される、[1]に記載の手用貼付剤。
[3]前記切り欠き部が、前記親指挿入部に向かうに従って減幅する三角形状である、[1]または[2]に記載の手用貼付剤。
[4]前記親指挿入部が、短手方向に延びる略直線状の切り込みであり、その長さが3〜4cmである、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の手用貼付剤。
[5]前記含水系粘着剤層が、冷感剤を含有する、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の手用貼付剤。
本発明によれば、手への貼付性に優れ、使用時の違和感が少ない貼付剤を提供できる。
貼付剤10の平面図である。 図1中の位置X−X’における貼付剤10の断面図である。 貼付剤10の使用方法の一例を示す説明図である。
本態様の手用貼付剤(以下、単に貼付剤ということがある。)を、添付の図面を用いて説明する。
図1〜2に、本発明の貼付剤の一実施形態を示す。図1は、本実施形態の貼付剤10を支持体側から見た平面図である。図2は、図1中の位置X−X’における貼付剤10の断面図である。
貼付剤10は、支持体11と、支持体11の片面上に積層された含水系粘着剤層12とを備える。また、含水系粘着剤層12上には、剥離ライナー13が積層されている。
貼付剤10は、略長方形状であり、特定の領域内に、親指挿入部として、短手方向に延びる直線状の切り込み14が形成されている。また、切り込み14の両側で、短手方向の両側縁10c、10dにそれぞれ切り欠き部15、16が形成されている。
かかる貼付剤10は、詳しくは後述する使用方法の項で説明するが、剥離ライナー13を剥離した状態(含水系粘着剤層12が露出した状態)で、親指を含水系粘着剤層12側から切り込み14に挿入し、切り込み14の位置から長手方向の一方の側縁10aまでの領域、切り込み14の位置から長手方向の他方の側縁10bまでの領域を、それぞれ、手の平側、手の甲側のどちらかに貼付して使用される。このように貼付することで、親指の付け根付近が、手の平側および手の甲側の両側から含水系粘着剤層12により冷却され、疲労による傷みやコリの改善効果が得られる。
このとき、貼付剤10は、切り込み14の位置で折り曲げられるが、切り欠き部15、16が所定の位置に所定の形状で設けられていることで、折り曲げ部分で貼付剤10同士が重なりにくくなっている。また、所定の位置に設けた切り込み14に親指を挿入していることから、貼付後に手の動きに追随しやすい。そのため、長時間貼付しても剥がれや捲れが生じにくい。また、指先の痺れ、傷み等の違和感も生じにくい。
貼付剤10は、略長方形状であり、長手方向の長さLと短手方向の長さLとの比がL/L=0.5〜0.7である。
「略長方形状」は、90°の角を4つ有し、各角を連絡する辺の一部が切り欠き等によって欠けていてもよい長方形を意味する。
/Lが0.5未満または0.7超であると、手の平側または手の甲、特に手の平に貼付できる面積が小さくなり、冷却効果が充分に発揮されない。
/Lは、0.55〜0.65が好ましい。
貼付剤10の短手方向の長さLは、貼付対象の手の大きさに応じて設定され、通常、手の親指の付け根から人差し指の付け根までの幅と同等とされる。たとえば「大人用」の場合、7〜9cm程度であり、「子供用」の場合、5〜6cm程度である。
そのため、L/Lの値は、主に、長手方向の長さLによって調節される。
切り込み14は、貼付剤10の長手方向の一方の側縁10aから長手方向の長さLの2/3〜3/4(図1中の破線aの位置から破線bの位置まで)の領域(以下、特定領域ということがある。)内に形成されている。つまり、本実施形態において、切り込み14は、長手方向における一方の側縁10aから切り込み14までの長さAと、切り込み14から他方の側縁10bまでの長さBとの比が、A/B=2〜3となる位置に形成されている。
切り込み14を設ける位置が、貼付剤10の長手方向の一方の側縁10aから長手方向の長さLの2/3の位置よりも側縁10a側である場合(A/Bが2未満の場合)、使用時に、過剰な冷却効果により指先に違和感が生じるおそれがある。
また、切り込み14を設ける位置が、貼付剤10の長手方向の一方の側縁10aから長手方向の長さLの3/4の位置よりも側縁10b側である場合(A/Bが3超の場合)、貼付時に手の動きに追随しにくく、剥がれや捲れが生じ易い。
切り込み14を設ける位置は、側縁10aから長手方向の長さLの2/3〜3/4の領域内(A/B=2〜3の領域内)が好ましい。
切り込み14の長さLは、親指が貫通可能であればよく、特に限定されないが、2 〜4cmが好ましい。2cmよりも小さいと、親指が付け根付近まで入りきらなかったり、切り込み14と切り欠き部15、16との距離L、Lが大きくなって、親指の付け根付近で皮膚と含水系粘着剤層12とが充分に密着しないおそれがある。また、4cmを超えると、切り欠き部15、16との距離L、Lが小さくなって貼付剤10の強度が低下し、使用時に切り込み14と切り欠き部15、16との間の部分が切れてしまうおそれがある。
切り込み14と切り欠き部15との距離L、切り込み14と切り欠き部16との距離L4、は、それぞれ、0.5〜1cmが好ましく、0.75〜1cmがより好ましい。
切り欠き部15、16は、それぞれ、貼付剤10の短手方向における両側縁10c、10dの前記特定領域を含む位置に設けられており、切り欠き部15、16それぞれの、側縁における幅Dと短手方向における深さDとの比はD/D=0.7〜2.0である。
切り欠き部15、16は、それぞれ、切り込み14に向かうに従って減幅する三角形状とされている。また、切り欠き部15、16は、それぞれ同じ大きさで、切り込み14と、切り欠き部15の切り込み14側の頂点と、切り欠き部16の切り込み14側の頂点とが略同一直線上に配置されるように形成されている。
このように切り欠き部15、16を設けることは、冷却効果にはほとんど影響を及ぼさないが、貼付性の向上に寄与する。つまり、切り欠き部15、16によって、親指の付け根付近で貼付剤10同士が重なりにくく、剥がれや捲れが発生しにくくなっている。
上述したように、貼付剤10の短手方向の長さLは、貼付対象の手の大きさに応じて設定され、また、切り込み14の長さLは、親指が挿入可能な大きさとする必要がある。そのため、深さDは、切り込み14と切り欠き部15、16との距離L、Lを確保できる範囲内で設定される。深さDは、距離L、Lがそれぞれ前記好ましい範囲内となる値であることが好ましい。
幅Dは、深さDおよびD/Dに応じて定まる。
なお、本実施形態においては、切り欠き部15、16の幅Dを特定領域と同じ幅とし、切り欠き部15、16全体が特定領域の内側にある例を示しているが本発明はこれに限定されるものではなく、所定のD/Dを満たす範囲内であれば、切り欠き部15、16の一部が特定領域の外側にあってもよい。
<支持体11>
支持体11としては、特に限定されず、貼付剤の支持体として公知の支持体を用いることが出来る。このような支持体としては、樹脂フィルム、布帛、樹脂フィルムと布帛とが一体化した複合シート等が挙げられる。
樹脂フィルムとしては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、レーヨン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ウレタン・塩化ビニル共重合体及びポリウレタンから選ばれる少なくとも1種の樹脂からなるフィルムが挙げられる。
布帛を構成する繊維の材質としては、ポリエステル、レーヨン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリウレタン等が挙げられる。布帛としては、不織布、織布、編布等が挙げられ、いずれを用いてもよい。不織布としては、ニードルパンチ法、スパンレース法、スパンボンド法、ステッチボンド法、メルトブローン法等で製造したものが挙げられる。織布の織り方や編布の編み方は特に制限されない。たとえば編布の編み方としては、経編み(トリコット編み、デンビートリコット編み、サテン編み、アトラス編み、平編み、リム編み、パール編み)、丸編み(両面メリヤス編み、片面メリヤス編み、フライスメリヤス編み)、横編み、マルチフィラメント糸により編成された丸編み、複数段の両面メリヤス編み、ニットミス編み、クロスインレイ編み、インレイ編み等が挙げられ、いずれの編み方であってもよい。
樹脂フィルムと布帛とが一体化した複合シートに用いられる樹脂フィルム、布帛としては、それぞれ前記と同様のものが挙げられる。複合シートの作製方法としては、樹脂フィルムと布帛とを熱融着、接着剤等により接着する方法、布帛に溶融した樹脂を押し出しながら一体成形する方法等が挙げられる。
支持体11の坪量は特に制限はないが、50〜150g/m程度である。
<含水系粘着剤層12>
含水系粘着剤層12は、含水系粘着剤を用いて形成される層である。
含水系粘着剤としては、特に限定されず、従来、含水系粘着剤層を備えた貼付剤に用いられているものを利用できる。
含水系粘着剤は、通常、水溶性高分子化合物および水を必須成分として含有する。
本発明における水溶性高分子化合物とは、20℃の水に対する溶解度が1g/100g以上である高分子化合物を意味する。
前記水溶性高分子化合物としては、従来、含水系粘着剤に用いられている公知のものを利用でき、特に限定されないが、例えば、ポリアクリル酸並びにその塩及び部分中和物、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース並びにその塩及び部分中和物、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース類、アルギン酸並びにその塩及び部分中和物、アクリル酸−無水マレイン酸共重合体並びにその塩及び部分中和物、カルボキシメチルスターチナトリウム、カルボキシル基を有する天然ゴム、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン、ペクチン、キサンタンガム、トラガント等が挙げられる。これらはいずれか1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
前記水溶性高分子化合物としては、特に、含水系粘着剤層12の保形性の観点から、分子内にカルボキシ基を有する水溶性高分子化合物並びにその塩及び部分中和物から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。
ここで、分子内にカルボキシ基を有する水溶性高分子化合物の塩は、該水溶性高分子化合物中の全てカルボキシ基(−COOH)が中和されて塩(−COONa等)となっているもの(完全中和物)であり、部分中和物は、該水溶性高分子化合物中のカルボキシ基の一部が中和されて塩を形成し、一部のカルボキシ基が中和されずにそのまま残留しているものである。
分子内にカルボキシ基を有する水溶性高分子化合物としては、上記のうち、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸、カルボキシビニルポリマーから選ばれる少なくとも1種が好ましい。その塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アルカノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等)塩、アンモニウム塩等が挙げられ、部分中和物としては、中和度が10モル%以上50モル%未満のものが好ましい。
上記の中でも、粘着性の点から、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩及びポリアクリル酸の部分中和物から選ばれる少なくとも1種(以下、総じてポリアクリル酸(塩)という)を含むことが好ましい。これらの中でも、ポリアクリル酸塩またはポリアクリル酸の部分中和物を含むことが好ましい。
ポリアクリル酸塩としては、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム等の一価の金属塩、ポリアクリル酸モノエタノールアミン、ポリアクリル酸ジエタノールアミン、ポリアクリル酸トリエタノールアミン等のアミン塩、ポリアクリル酸アンモニウム塩等が挙げられる。
ポリアクリル酸塩を用いる場合、ポリアクリル酸と組み合わせることが好ましい。ポリアクリル酸とポリアクリル酸塩とを組み合わせる場合、ポリアクリル酸:ポリアクリル酸塩の質量比は、1:10〜10:1が好ましく、1:9〜9:1がより好ましい。
ポリアクリル酸の部分中和物としては、ポリアクリル酸とポリアクリル酸塩との質量比が上記範囲内となるようにポリアクリル酸を部分中和したものが好ましい。該部分中和物の中和度は、10モル%以上50モル%未満が好ましい。
ポリアクリル酸(塩)の重量平均分子量は、特に限定されないが、1万〜1000万が好ましい。ポリアクリル酸(塩)の重量平均分子量は、標準物質としてポリエチレンオキサイドを用い、GPC(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー)法により測定される。
ポリアクリル酸(塩)は、1種を単独で用いてもよいが、使用感向上の観点から、重量平均分子量1万以上50万未満のポリアクリル酸(塩)、重量平均分子量50万以上200万未満のポリアクリル酸(塩)、重量平均分子量200万以上700万以下のポリアクリル酸(塩)のうちの2種以上を組み合わせて用いることが好ましい。
ポリアクリル酸(塩)は、市販品を用いることができる。たとえば市販のポリアクリル酸として、ジュリマーAC−10H(日本純薬製、20質量%水溶液、重量平均分子量:10万)、ポリアクリル酸ナトリウムとして、アロンビスS(日本純薬株式会社製、重量平均分子量:400万〜500万)、ポリアクリル酸部分中和物としてアロンビスAH−106X(日本純薬株式会社製、重量平均分子量:400万〜500万、中和度35モル%)、アロンビスAH−105X(日本純薬株式会社製、重量平均分子量:400万〜500万、中和度50モル%)等が挙げられる。
前記ポリアクリル酸(塩)と、その他の水溶性高分子化合物とを併用してもよい。該他の水溶性高分子化合物としては、分子内にカルボキシ基を有する水溶性高分子化合物並びにその塩及び部分中和物から選ばれる少なくとも1種が好ましく、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸、カルボキシビニルポリマー並びにそれらの塩及び部分中和物から選ばれる少なくとも1種が好ましい。これらを併用することで、保型性、ゲル強度などが向上する。
含水系粘着剤中の水溶性高分子化合物の配合量は、水溶性高分子化合物の種類等を勘案して設定される。例えばポリアクリル酸(塩)の場合、含水系粘着剤の総質量に対し、0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜15質量%がより好ましく、5〜10質量%がさらに好ましい。配合量が0.1質量%未満だと粘着力が不足する場合があり、20質量%を超えると粘度が高くなり、製造時の作業性に問題が生じるおそれがある。
含水系粘着剤には、さらに、前記水溶性高分子化合物を架橋するための架橋剤を配合することが好ましい。架橋剤を配合することで含水系粘着剤の凝集力が向上する。凝集力が向上することで、皮膚への膏体残りの無さや支持体への裏染みの無さが向上する。
架橋剤は特に限定されず、例えば、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、カドミウム、チタン、錫、鉄、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル等の多価金属を含有する化合物が挙げられる。このような多価金属化合物として、例えば、カリウムミョウバン、アンモニウムミョウバン、鉄ミョウバン等のミョウバン類、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムアンモニウム、硫酸アルミニウムカリウム、塩化アルミニウム、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、酢酸アルミニウム、酸化アルミニウム、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウム等のアルミニウム化合物、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸カルシウム、酸化カルシウム、リン酸カルシウム等のカルシウム化合物、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム等のマグネシウム化合物、水酸化アルミナ・マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト、亜鉛化合物、カドミウム化合物、チタン化合物、錫化合物、鉄化合物、クロム化合物、マンガン化合物、コバルト化合物、ニッケル化合物等が挙げられる。
これらの中でも、皮膚に対する影響の観点から、アルミニウム、カルシウム、マグネシウムから選ばれる少なくとも1種を含有する無機多価金属化合物が好ましい。このような無機多価金属化合物としては、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムアンモニウム、硫酸アルミニウムカリウム、塩化アルミニウム、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、酸化アルミニウム、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、酸化カルシウム、リン酸カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化アルミナ・マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト等が挙げられる。
これらの架橋剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
含水系粘着剤中の架橋剤の配合量は、水溶性高分子化合物の種類等を勘案して所定の効果が得られるように設定され、特に限定されないが、含水系粘着剤の総質量に対し、0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%が好ましい。0.001質量%未満では、架橋剤を配合することによる効果が充分に得られず、10質量%を超えると粘着力が低下するおそれがある。
含水系粘着剤に架橋剤を配合する場合、さらに、水溶性高分子化合物の架橋速度を調整するために、架橋調整剤を配合してもよい。
架橋調整剤としては、例えば、架橋剤とキレートを形成するキレート剤が挙げられる。該キレート剤としては、例えば、クエン酸、エデト酸ナトリウム水和物、酒石酸、ジエチレントリアミン五酢酸、これら化合物の一価金属塩が挙げられる。また、その他、ポリイオシアネート化合物、有機過酸化物、有機金属塩、金属アルコラート等が挙げられる。
含水系粘着剤中の架橋調整剤の配合量は、含水系粘着剤の総質量に対し、0.01〜5質量%が好ましく、0.1〜2質量%がより好ましい。
含水系粘着剤には、さらに、多価アルコールを配合してもよい。多価アルコールを配合することで、粘着剤の保形性が向上する。また、含水系粘着剤を調製する際の各配合成分の分散性も向上する。
多価アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、1,3−ブタンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、イソプレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール・ポリプロピレングリコール類、ソルビトール等が挙げられる。これらの中でも、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール・ポリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリンが好ましい。
含水系粘着剤中の多価アルコールの配合量は、含水系粘着剤の総質量に対し、0.1〜30質量%が好ましく、4〜25質量%がより好ましく、5〜20質量%が特に好ましい。
含水系粘着剤には、さらに、油性成分を配合してもよい。含水系粘着剤を塗工して含水系粘着剤層を形成する際に空気が巻き込まれて気泡が形成されることがあるが、油性成分を配合することで、気泡の形成を抑制できる。
油性成分としては、例えば、ヒマシ油、オリーブ油、ヒマワリ油、マカデミアナッツ油、ホホバ油、ラノリン、硬化油、レシチン、プラスチベース、流動パラフィン、オレイン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ミツロウ、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、セバスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、スクワラン、スクワレン、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ヘキサデシルアルコール、シリコン油等があげられる。中でも、ヒマシ油、オリーブ油、ヒマワリ油、マカデミアナッツ油、ホホバ油が気泡抑制に効果が高く、特にヒマシ油、マカデミアナッツ油、ホホバ油が好ましい。
含水系粘着剤中の油性成分の配合量は、含水系粘着剤の総質量に対し、0.1〜5質量%であることが好ましく、0.5〜3質量%がより好ましい。
含水系粘着剤には、さらに、界面活性剤を配合してもよい。
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。
含水系粘着剤には、さらに冷感剤を配合することができる。
冷感剤としては、l−メントール、ハッカ油等が挙げられる。これらの中でも、冷却効果の点で、l−メントールが好ましい。
含水系粘着剤中の冷感剤の配合量は、薬剤の種類に応じて決定できる。含水系粘着剤中の冷感剤の含有量は0.1〜8質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。0.1質量%未満では、血流促進、清涼感又は冷感付与等の効果が不充分となるおそれがある。8質量%を超えると清涼感が強すぎたり、皮膚への強い刺激が生じたりするがおそれがある。
含水系粘着剤には、さらに、上記以外の他の添加剤を配合してもよい。該添加剤としては、含水系粘着剤に配合し得る添加剤として公知のものが利用でき、たとえば香料(ただし前記冷感剤に該当するものを除く。)、色素、防腐剤等が挙げられる。
香料としては、天然香料、合成香料又はこれらを含む香料組成物のいずれも用いることができる。天然香料としては、例えば、アニス、アンジェリカ、安息香、イモーテル、カモミール、ガーリック、カルダモン、ガルバナム、キャラウェイ、キャロットシード、グアヤックウッド、グレープフルーツ、サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド、ジュニパー、ジャスミン、スターアニス、セージ、ゼラニウム、セロリ、タイム、タラゴン、テレビン、トウヒ、乳香、バイオレット、パイン、パセリ、バーチ、パチュリー、バラ、ヒソップ、フェンネル、ブラックペッパー、ボダイジュ花、没薬、ヤロウ、オレンジ、レモン、レモングラス、ローズマリー、ローレル、シモツケギク、モモ、ヤグルマギク、ユーカリ、ユズ、ラベンダー等のハーブ系精油類又はエキス類などが好適に使用される。
色素は、従来、貼付剤に用いられる各種色素を使用できるが、皮膚への染着性の点から、顔料を使用することが好ましい。
防腐剤は、安息香酸、安息香酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、パラベン、プロピルパラベン、クレゾール、硫酸オキシキノリン等が挙げられる。
含水系粘着剤は、前記水溶性高分子化合物および任意成分を水と混合することにより調製できる。
含水系粘着剤中の水の配合量(含水率)は、特に限定されないが、含水系粘着剤の総質量に対し、43〜85質量%が好ましく、45〜65質量%がより好ましい。43質量%未満であると十分な冷却効果が得られない場合があり、85質量%を超えるとゲル強度が保てない場合がある。
含水系粘着剤は、25℃におけるpHが3.0〜6.0であることが好ましい。該pHが3.0未満であると皮膚への刺激性があり、6.0を超えると架橋反応が進行しない場合がある。pHは、必要に応じてクエン酸、水酸化ナトリウム等のpH調整剤を配合することにより調整できる。
含水系粘着剤層12は、たとえば、支持体11上に、含水系粘着剤を塗工することにより形成できる。
含水系粘着剤の塗工量は特に限定されないが、通常、300〜1500g/m程度である。
<剥離ライナー13>
剥離ライナー(膏面被覆物)13は、含水系粘着剤層12の表面(膏面)の保護、膏体の乾燥防止等を目的として設けられるものであり、使用時においては含水系粘着剤層12から剥離される。
剥離ライナー13としては、含水系粘着剤層を備える貼付剤のライナー(膏面被覆物)として公知のものが利用でき、塩化ビニルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタレートセパレータ、剥離紙(離型紙)等が好ましく用いられる。
<貼付剤10の製造方法>
貼付剤10は、例えば、支持体11上に、含水系粘着剤を塗工して含水系粘着剤層12を形成し、その表面を剥離ライナー13で被覆した後、L/Lが所定の値となるように長方形に裁断するとともに、切り込み14、切り欠き部15、16を形成することにより製造できる。また、先に支持体11を長方形に裁断した後、その上に含水系粘着剤層12、剥離ライナー13を順次積層し、切り込み14、切り欠き部15、16を形成してもよい。
切り込み14、切り欠き部15、16の形成は、トムソン型裁断機、ロールカッター式の裁断機等を用いて実施できる。
<貼付剤10の使用方法>
貼付剤10は、たとえば、図3に示すように手に貼付して使用される。すなわち、図3(a)に示すように、含水系粘着剤層12が露出した状態で、親指を含水系粘着剤層12側から切り込み14に挿入し、切り込み14の位置から長手方向の一方の側縁10aまでの領域を手の平側に貼付し、切り込み14の位置から長手方向の他方の側縁10bまでの領域を手の甲側に貼付する。
このとき、貼付剤10は、切り込み14の位置で折り曲げられるが、切り欠き部15、16が形成されていることで、折り曲げ部分で貼付剤10同士が重なりにくくなっている。そして、各領域を手の平側、手の甲側それぞれに貼付する際、貼付剤10の短手方向における切り欠き部15、16の周縁同士を近づけることで、手の形状にあわせることができる。
このように貼付することで、図3(b)に示す状態となる。これにより、親指の付け根付近が、手の平側および手の甲側の両側から含水系粘着剤層12により冷却され、疲労による傷みやコリの改善効果が得られる。また、貼付剤10は、切り欠き部15、16の周縁付近でシート同士が重ならず、切り込み14に親指を挿入していることから手の動きに追随しやすい。そのため、長時間貼付しても剥がれや捲れが生じにくい。また、指先の痺れ、傷み等の違和感も生じにくい。
上記の各領域のうち、面積の狭い方、つまり切り込み14の位置から側縁10bまでの領域が手の平側に貼付されてもよいが、本発明においては、図3に示すように、面積の広い方、つまり切り込み14の位置から側縁10aまでの領域が、手の平側に貼付されることが好ましい。これにより、手の平が充分に冷却され、疲労の改善効果がさらに向上する。また、手の平側の貼付面積を手の甲側の貼付面積よりも広くすることで、長時間貼付したときでも、冷却効果が過剰になりにくく、指先の痺れ、傷み等の違和感がより少なくなる。
重い物を持つ作業やVDT作業を長時間続けることによる疲労は、親指の付け根付近や手の平に蓄積しやすい。そのため、貼付剤10は、このような作業による親指の付根などの痛みやコリを癒すのに適している。
さらに、貼付剤10は、略長方形状で、切り込み14や切り欠き部15、16の形状も単純であることから、製造性にも優れている。
以上、実施形態を示して本発明の貼付剤を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
たとえば上記実施形態では、親指挿入部として、短手方向に延びる略直線状の切り込み14を示したが、本発明はこれに限定されず、直線以外の形状(たとえば波形等)の切り込み、孔等であってもよい。ただし製造性を考慮すると、切り込みが好ましく、直線状の切り込みが特に好ましい。
親指挿入部として孔を形成する場合、該孔は、前記特定領域内に形成され且つ親指が挿入可能な大きさであればその形状は特に限定されず、たとえば四角形等の多角形、円形、その他各種不定形であってもよい。
該孔は、貼付性を考慮すると、貼付剤の短手方向における最大幅が、長手方向における最大幅よりも長い形状であることが好ましい。具体例として、たとえば長辺方向が貼付剤の短手方向と一致する長方形、長軸方向が貼付剤の短手方向と一致する楕円形等が挙げられる。
親指挿入部は、略直線状の切り込み以外の形状であっても、貼付剤の短手方向における最大長さが、切り込み14の長さLと同じであることが好ましい。
上記実施形態では、切り欠き部として三角形状の切り欠き部15、16を示したが、三角形以外の形状であってもよい。たとえば四角形以上の多角形、半円形、その他各種不定形であってもよい。ただし貼付性を考慮すると、切り欠き部は、三角形以外の形状であっても、親指挿入部に向かうに従って減幅する形状であることが好ましい。親指挿入部に向かうに従って減幅する三角形以外の形状としては、たとえば台形、半円形等が挙げられる。
支持体11の片面または両面に、使用方法等の各種情報を表示するための印刷が施されていてもよい。たとえば、切り込み14の位置から側縁10aまでの領域内に「手の平側」、切り込み14の位置から側縁10bまでの領域内に「手の甲側」等の表示が印刷されていてもよい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下に、各例に用いた原料を示す。
〔使用原料〕
[水溶性高分子化合物]
ポリアクリル酸ナトリウム:重量平均分子量400万〜500万のポリアクリル酸ナトリウム、東亞合成株式会社製。
ポリアクリル酸水溶液(20.0%):重量平均分子量10万〜20万のポリアクリル酸の20.0質量%水溶液、日本純薬株式会社製。
ポリアクリル酸水溶液(8.0%):重量平均分子量100万のポリアクリル酸の8.0質量%水溶液、日本純薬株式会社製。
カルメロースナトリウム:ダイセル化学工業株式会社製。
[架橋剤]
合成ヒドロタルサイト:協和化学工業株式会社製。
[架橋調整剤]
エデト酸ナトリウム:中部キレスト株式会社製。
[多価アルコール]
濃グリセリン:阪本薬品工業株式会社製。
[薬物]
l−メントール:高砂香料工業株式会社製。
[界面活性剤]
ポリソルベート80:ポリオキシエチレンソルビタンオレイン酸エステル(オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数20)、日本サーファクタント工業株式会社製。
[香料]
ローズマリー油:高砂香料工業株式会社製。
ラベンダー油:高砂香料工業株式会社製。
[色素]
赤色404号:癸巳化成株式会社製。
[防腐剤]
プロピルパラベン:上野製薬株式会社製。
<実施例1>
図1に示した貼付剤10と同様の構成の貼付剤を以下の手順で製造した。
表1に示す各成分を表1に示す組成(質量%)となるように混合して含水系粘着剤組成物を調製した。なお、以下の各例において、含水系粘着剤組成物における精製水の「適量」は、含水系粘着剤組成物の全量が100質量%となる量である。また、調製した含水系粘着剤組成物のpHは4.5であった。
ポリエステルニット製の支持体11上に、調製した含水系粘着剤組成物を塗工量85g/mで塗工して含水系粘着剤層12を形成した。この、含水系粘着剤層12の表面を剥離ライナー(ポリプロピレン製のフィルム、ダイニック社製)で被覆して長方形の積層体を得た。得られた積層体に対し、トムソン型裁断機により、8cm×13cmの長方形(L/L=0.62)に裁断して切り込み14、切り欠き部15、16を形成して貼付剤10を得た。
切り込み14は、A/B比が2となる位置に形成し、長さLは3cmとした。また、切り欠き部15、16の幅Dは1.5cm、深さDは1.75cmとした(D/D=0.86、L=0.75cm、L=0.75cm)。
得られた貼付剤について、下記の手順で貼付性の評価を行った。結果を表1に示す。
[貼付性の評価]
成人男女10人のパネラーに、それぞれ、以下の手順で貼付剤を貼付してもらい、手に貼付してから6時間後の貼付状態(剥がれ、捲れの状況)を下記評価基準に従って評価した。各パネラーの評点から10人の平均値を算出し、その結果から、下記の判定基準で貼付性を評価した。
(貼付手順)
上記貼付剤から剥離ライナーを剥離し、親指を含水系粘着剤層12側から切り込み14に挿入し、切り込み14の位置から長手方向の一方の側縁10aまでの領域を手の平側に貼付し、切り込み14の位置から長手方向の他方の側縁10bまでの領域を手の甲側に貼付した。
(貼付状態の評価基準)
5:剥がれ、捲れがなかった。
4:貼付剤の周辺がやや捲れた。
3:貼付剤全体の1/4〜1/3の部分が捲れた。
2:貼付剤全体の1/3〜1/2の部分が捲れた。
1:貼付剤が剥がれ落ちた。
(貼付性の判定基準)
◎:評点の平均値が4.5以上。
○:評点の平均値が3.5以上4.5未満。
△:評点の平均値が2.5以上3.5未満。
×:評点の平均値が2.5未満。
<比較例1〜3>
実施例1で作製した長方形の積層体(切り込み14、切り欠き部15、16を形成する前のもの)を比較例1の貼付剤とした。
切り欠き部15、16を形成しなかった以外は実施例1と同じ手順で貼付剤を製造し、これを比較例2の貼付剤とした。
切り込み14を形成しなかった以外は実施例1と同じ手順で貼付剤を製造し、これを比較例3の貼付剤とした。
得られた貼付剤について、実施例1と同様に、貼付性の評価を行った。ただし該評価において、切り込み14を設けなかった比較例1、3の貼付剤については、手への貼付を、側縁10bから剥離ライナーを剥離し、親指を包むようにして、側縁10aを手の平側に貼付することにより行った。結果を表1に示す。
Figure 2012115571
<実施例2〜4、比較例4〜5>
含水系粘着剤組成物として表2に示す組成のものを調製し、切り込み14を、A/B比が表2に示す値となる位置に変更した以外は、実施例1と同じ手順で貼付剤を製造した。
得られた貼付剤について、実施例1と同様に、貼付性の評価を行った。また、下記の手順で、使用時の違和感について評価した。結果を表2に示す。
[使用時の違和感の評価]
上記貼付性の評価において、成人男女10人のパネラーの手に貼付剤を貼付してから6時間後、使用時の違和感の有無およびその程度を下記評価基準に従って評価した。各パネラーの評点から10人の平均値を算出し、その結果から、下記の判定基準で使用感を評価した。
(使用時の違和感の評価基準)
3:特に違和感を覚えなかった。
2:指先にややしびれや痛みを感じた。
1:指先のしびれ、痛みを強く感じた。
(使用時の違和感の判定基準)
○:評点の平均値が2.5以上。
△:評点の平均値が1.5以上2.5未満。
×:評点の平均値が1.5未満。
Figure 2012115571
<実施例5〜7、比較例6〜7>
含水系粘着剤組成物として表3に示す組成のものを調製し、切り欠き部15、16の幅D、深さDを、それぞれ、D/D比が表3に示す値となるように変更した以外は、実施例1と同じ手順で貼付剤を製造した。
なお、実施例5〜7、比較例6〜7それぞれの切り欠き部15、16のD、Dはそれぞれ以下の通りとした。
実施例5:D=1.4cm、D=2cm。
実施例6:D=1.8cm、D=1.5cm。
実施例7:D=2cm、D=1cm。
比較例6:D=1cm、D=2cm。
比較例7:D=2.5cm、D=1cm。
得られた貼付剤について、実施例1と同様に、貼付性の評価を行った。結果を表3に示す。
Figure 2012115571
表1に示したように、実施例1の貼付剤は、貼付6時間後でもはがれめくれが生じず、貼付性が良好であった。一方、切り込み14および切り欠き部15、16をいずれも設けなかった比較例1や、切り込み14のみを設けた比較例2、切り欠き部15、16のみを設けた比較例3は貼付性が悪かった。
表2に示したように、実施例2〜4は貼付性が良好で、使用時の違和感も少なかった。一方、A/B比が1の比較例4は、実施例2〜4よりも貼付性が劣っており、使用時において顕著な違和感があった。この違和感は、手の甲が多く覆われることで冷却効果が過剰になったためと考えられる。また、A/B比が2.5の比較例5は、使用時の違和感は少なかったが、貼付性が悪かった。
表3に示したように、実施例5〜7は貼付性が良好であった。一方、D/D比が0.5の比較例6やD/D比が2.5の比較例6は、貼付性が悪かった。
10…貼付剤、11…支持体、12…含水系粘着剤層、13…剥離ライナー、14…切り込み(親指挿入部)、15…切り欠き部、16…切り欠き部

Claims (5)

  1. 支持体と、該支持体の片面上に積層された含水系粘着剤層とを備える手用貼付剤であって、
    長手方向の長さLと短手方向の長さLとの比がL/L=0.5〜0.7の略長方形状であり、
    長手方向の一方の側縁から長手方向の長さLの2/3〜3/4の領域内に親指挿入部が形成され、
    前記親指挿入部の両側で、短手方向の両側縁にそれぞれ切り欠き部が形成され、
    前記切り欠き部は、側縁における幅Dと短手方向における深さDとの比がD/D=0.7〜2.0である手用貼付剤。
  2. 前記親指挿入部から長手方向の一方の側縁までの領域と他方の側縁までの領域のうち、面積が広い方が手の平側に貼付され、面積の狭い方が手の甲側に貼付される、請求項1に記載の手用貼付剤。
  3. 前記切り欠き部が、前記親指挿入部に向かうに従って減幅する三角形状である、請求項1または2に記載の手用貼付剤。
  4. 前記親指挿入部が、短手方向に延びる略直線状の切り込みであり、その長さが3〜4cmである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の手用貼付剤。
  5. 前記含水系粘着剤層が、冷感剤を含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の手用貼付剤。
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