JP2017008024A - 貼付剤 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]支持体と粘着剤層とを備えた貼付剤において、前記粘着剤層が、
(A)ポリアクリル酸及び/又はその塩、
(B)ポリアルキレンオキサイド系吸水性樹脂、
(C)酒石酸、リンゴ酸、乳酸、及びクエン酸から選ばれる1種以上の有機酸
を含有する粘着剤組成物で形成され、(A)成分の平均分子量が300万以上であり、(A)成分と(C)成分の配合質量比が下記式
[(A)成分のアクリル酸塩単位−(C)成分のカルボキシル基]/
[(A)成分のアクリル酸塩単位+(A)成分のアクリル酸単位]≦0.22
の関係を満足し、粘着剤組成物のpHが4〜5.5、かつ含水量が80質量%以上である貼付剤。
[2]更に、(D)多価金属塩を含有する[1]記載の貼付剤。
[3]更に、(E)グリセリンを、粘着剤組成物中1質量%以上5質量%未満含有する[1]又は[2]記載の貼付剤。
[4](A)成分の含有量が、粘着剤組成物中1〜15質量%である[1]〜[3]のいずれか1項記載の貼付剤。
[5](B)成分の含有量が、粘着剤組成物中0.01〜5質量%である[1]〜[4]のいずれか1項記載の貼付剤。
[6]更に、(F)カルボキシメチルセルロースナトリウムを、粘着剤組成物中1〜10質量%含有する[1]〜[5]のいずれか1項記載の貼付剤。
[7](C)成分の含有量が、粘着剤組成物中0.1〜5質量%である[1]〜[6]のいずれか1項記載の貼付剤。
以下、上記粘着剤組成物について詳細に説明する。
(A)成分としては、ポリアクリル酸又はポリアクリル酸ナトリウム等のポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸の一部が塩で中和された部分中和物(ポリアクリル酸部分中和物)、ポリアクリル酸が一部架橋したカルボキシビニルポリマー等が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。本発明において、ポリアクリル酸塩とポリアクリル酸を併用してもよいし、ポリアクリル酸部分中和物を単独で使用してもよく、またポリアクリル酸部分中和物とポリアクリル酸又はポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸が一部架橋したカルボキシビニルポリマー等を併用してもよい。ポリアクリル酸塩及びポリアクリル酸部分中和物の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム、アミン類が挙げられる。上記(A)成分の平均分子量は、粘着力の発現及びゲルの保形性の観点から、300万以上とすることを要し、350万以上であることが好ましい。一方、上記平均分子量の上限は、特に制限されるものではないが、750万以下であり、450万以下が好ましい。(A)成分の分子量が300万未満の場合、再粘着力が劣る。ここで、上記の平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定される質量平均分子量を意味する。
中和度(モル%)=100×「分子中の中和されているカルボキシル基のモル数」/
「分子が有するカルボキシル基の総モル数(中和、未中和を含む)」
(B)ポリアルキレンオキサイド系吸水性樹脂とは、ポリオキシエチレンの一部変性により三次元網目構造を有するノニオン型吸水性樹脂であり、具体的にはアクアコーク(住友精化(株)製)が挙げられる。(B)成分の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、組成物中0.01〜5質量%が好ましく、0.1〜3質量%がより好ましい。(B)成分の含有量を0.01質量%以上とすることで十分なゲルの保形性を得ることができる。一方、(B)成分の含有量を5質量%以下とすることで含水率が高く粘着力が向上する。
(C)有機酸としては、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、及び乳酸を用いることができ、本発明においてはとりわけ酒石酸を好適に用いることができる。(C)成分の含有量は、組成物中0.01〜5質量%が好ましく、0.1〜2質量%がより好ましい。上記(C)成分は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
[(A)成分のアクリル酸塩単位−(C)成分のカルボキシル基]/
[(A)成分のアクリル酸塩単位+(A)成分のアクリル酸単位]≦0.22
の関係を満足するように配合することを要し、
0.1≦[(A)成分のアクリル酸塩単位−(C)成分のカルボキシル基]/
[(A)成分のアクリル酸塩単位+(A)成分のアクリル酸単位]≦0.22
の関係を満足することが好ましく、
0.1≦[(A)成分のアクリル酸塩単位−(C)成分のカルボキシル基]/
[(A)成分のアクリル酸塩単位+(A)成分のアクリル酸単位]≦0.17
の関係を満足することがより好ましい。上記式より得られる値が0.22を超えると、十分な粘着力が得られないだけでなく、再粘着力も低下する。
実施例1の条件は以下の通りである。
(A)成分及び(C)成分の配合量(組成物の総量を100gとした場合)
(A)ポリアクリル酸部分中和物(中和度:40モル%) 4.8g
(C)酒石酸(価数:2) 1g
(1)(A)成分のアクリル酸塩単位及びアクリル酸単位
4.8gの上記ポリアクリル酸部分中和物における、アクリル酸塩単位及びアクリル酸単位の合計をX、アクリル酸塩単位の数をYとすると、
72X+23Y=4.8
Y=0.4X
の式が成り立つ。ここで、上記式を解いてX及びYを求めると、
X=0.0591・・・(I)
Y=0.0236・・・(II)
が得られる。
(2)(C)成分のカルボキシル基
上記の条件より
1×2/150=0.0133・・・(III)
(3)値の算出
上記(I)〜(III)より、
[(II)−(III)]/(I)
=(0.0236−0.0133)/0.0591=0.17
従って、実施例1の(A)成分及び(C)成分の配合質量比は、上記式を満足するものであることが確認できる。
本発明の粘着剤組成物において、(A)成分は、(D)多価金属塩による架橋体であることが好ましい。(D)多価金属塩としては、その種類は特に制限されず、粘着剤層(膏体)に使用されているものを使用することができる。具体例としては、カリウムミョウバン、アンモニウムミョウバン、鉄ミョウバン等のミョウバン類、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、酢酸アルミニウム、酸化アルミニウム、含ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸カルシウム、酸化カルシウム、リン酸カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化アルミナマグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト、及びジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート等が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
本発明の粘着剤組成物には(E)グリセリンを含有することが好ましい。(E)成分を含有することにより、使用中に水が蒸散した後においても粘着剤層の柔軟性が維持されるため、使用中(貼付中)の粘着性をより維持することができる。(E)成分の含有量は、1質量%以上5質量%未満が好ましく、2質量%以上4質量%未満がより好ましい。
(F)カルボキシメチルセルロースナトリウムとしては、25℃における1%水溶液の粘度が10〜3000mPa・s、エーテル化度が0.5以上のものを好適に使用し得る。粘度を10mPa・s以上とすることで、ゲルの保型性が得られるため粘着剤組成物が支持体の横からはみ出したり、裏ジミが生じにくい。一方、粘度を3000mPa・s以下とすることで、粘度が高くなりすぎず、練合や展延の作業性が向上する。(F)成分として、具体的には、CMCダイセル1380(ダイセルファインケム(株))、CMCダイセル1390(同上)等が挙げられ、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。(F)成分の含有量は、特に制限はなく、(D)多価金属塩の種類や(A)ポリアクリル酸及び/又はその塩、その他の水溶性高分子化合物の種類等により適宜選択することができるが、組成物中1〜10質量%が好ましく、3〜8質量%がより好ましい。1質量%以上とすることで貼付剤として必要な保形性が得られ、10質量%以下とすることで粘着性を向上させることができる。なお、上記粘度は、(株)東京計器製のBH型粘度計(ローター:No.2、回転数:20rpm)により測定した値である。
その他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水溶性高分子化合物((A)成分及び(F)成分を除く)、硬化調整剤、鉱物性粉末、香料、色素、防腐剤、多価アルコール((E)成分を除く)、乳化剤(界面活性剤)、清涼化剤、及び安定化剤等を配合することができる。上記各成分の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
表1〜4に示した配合で各成分を、ヘンシェルミキサー(日本コークス工業(株)製、型式:FM 20C/I)を用いて混合し、粘着剤組成物を得た。次いで、幅30cmの不織布(倉敷繊維加工(株)製ポリエステル不織布:不織布の目付90g/m2)に、上記で得た粘着剤組成物を展延機(池田機械産業(株)製、型式:TC−340)を用いて均一に展延して粘着剤層を形成し、更にプラスチックフィルム(フェイシング、ユニチカ(株)製ポリエステルフィルム:厚さ25μm)で該粘着剤層の表面を覆い、貼付剤を得た。粘着剤組成物の展延量は、支持体140cm2に対して28.5gとした。なお、得られた貼付剤は、乾燥を防ぐため、内袋(紙64g/m2/PE15μm/AL7μm/EMAA20μm)に入れヒートシールにより密閉した。
得られた貼付剤については、下記の項目について評価を行った。結果を表中に併記する。
上記で作製した貼付剤について、下記の方法で初期粘着力及び再粘着力を測定すると共に、粘着力保持率を算出して粘着性を評価した。なお、再粘着力とは被粘着面に粘着させた貼付剤を剥がした後、再度同じ部分に粘着させたときの粘着力を意味する。
粘着力の測定には、英弘精機(株)製のテクスチャーアナライザー(型式:TA−XT2i)を用いた。12cm×5cmに裁断した貼付剤を使用した。直径10mmφのガラスプローブを速度2mm/分で粘着面に垂直に押し当て、応力1Nで5秒間保持した後、速度2mm/分で粘着面に垂直に引き上げた時の最大応力を初期粘着力とした。再度同じ操作を繰り返し2度目の引き上げ時の最大応力を再粘着力とした。
測定した初期粘着力と再粘着力とから下記式により粘着力保持率を求め、下記判定基準で評価した。
粘着力保持率(%)= 再粘着力/初期粘着力 × 100
〈判定基準〉
◎:70%以上
○:60%以上70%未満
△:50%以上60%未満
×:50%未満
健常な成人男女30人をパネラーとして官能試験により評価した。5cm×12cmに裁断した貼付剤のプラスチックフィルムを剥がしパネラーの額部に貼付した。8時間経過後にはがれ・めくれが無かった人数を計測し、下記判定基準で評価した。はがれ・めくれが無かった人数が15人以上(即ち、「◎」もしくは「○」の評価)で合格と判断した。
〈判定基準〉
◎:20人以上
○:15人以上19人以下
△:10人以上14人以下
×:9人以下
ポリアクリル酸部分中和物:東亜合成(株)製、「アロンビスAH-106X」、質量平均分子量:450万、中和度:40モル%
ポリアクリル酸1:東亜合成(株)製、「ジュリマーSH8α」、質量平均分子量:100万、中和度:0モル%
ポリアクリル酸2:東亜合成(株)製、「ジュリマーAC−10Hα」、質量平均分子量:15万、中和度:0モル%
ポリアルキレンオキサイド系吸水性樹脂:住友精化(株)製、「アクアコークTWB−P」
N−ビニルアセトアミド架橋体:昭和電工(株)製、「NA−010」
アクリルアミド架橋体:日本化成(株)製、「ダイアセトンアクリルアミド」
グリセリン:阪本薬品工業(株)製、「日本薬局方濃グリセリン」
カルボキシメチルセルロース:ダイセルファインケム(株)製、「CMC1380」
ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート:協和化学工業(株)製、「グリシナール」
合成ヒドロタルサイト:協和化学工業(株)製、「アルカマックSH」
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:富田製薬(株)製、「ネオアルミンS」
水酸化アルミナマグネシウム:協和化学工業(株)製、「サナルミン」
メタリン酸ナトリウム:太平化学(株)製、「メタリン酸ナトリウム」
エデト酸二ナトリウム:中部キレスト(株)製、「エデト酸ナトリウム」
パラオキシ安息香酸メチル:上野製薬(株)製、「パラオキシ安息香酸メチル」
パラオキシ安息香酸プロピル:上野製薬(株)製、「パラオキシ安息香酸プロピル」
ポリソルベート80:日光ケミカルズ(株)製、「TO−10MV」、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレート
酒石酸:磐田化学工業(株)製、「酒石酸」
クエン酸:磐田化学工業(株)製、「クエン酸」
リンゴ酸:協和発酵工業(株)製、「リンゴ酸」
乳酸:純正化学(株)製、「乳酸」
水酸化ナトリウム:純正化学(株)製、「水酸化ナトリウム」
l−メントール:高砂香料工業(株)製、「l−メントール」
ハッカ油:高砂香料工業(株)製、「ハッカ油」
ラベンダー油:高砂香料工業(株)製、「ラベンダー油」
ユーカリ油:高砂香料工業(株)製、「ユーカリ油」
ローズマリーエキス:丸善製薬(株)製、「ローズマリー抽出液BG−J」
クラリセージエキス:丸善製薬(株)製、「サルビア抽出液BG−J」
タイムエキス:丸善製薬(株)製、「タチジャコウソウ抽出液BG」
グリーンLK:癸巳化成(株)製、「グリーンLK」
精製水:共栄製薬(株)製、「精製水(蒸留)」
Claims (7)
- 支持体と粘着剤層とを備えた貼付剤において、前記粘着剤層が、
(A)ポリアクリル酸及び/又はその塩、
(B)ポリアルキレンオキサイド系吸水性樹脂、
(C)酒石酸、リンゴ酸、乳酸、及びクエン酸から選ばれる1種以上の有機酸
を含有する粘着剤組成物で形成され、(A)成分の平均分子量が300万以上であり、(A)成分と(C)成分の配合質量比が下記式
[(A)成分のアクリル酸塩単位−(C)成分のカルボキシル基]/
[(A)成分のアクリル酸塩単位+(A)成分のアクリル酸単位]≦0.22
の関係を満足し、粘着剤組成物のpHが4〜5.5、かつ含水量が80質量%以上である貼付剤。 - 更に、(D)多価金属塩を含有する請求項1記載の貼付剤。
- 更に、(E)グリセリンを、粘着剤組成物中1質量%以上5質量%未満含有する請求項1又は2記載の貼付剤。
- (A)成分の含有量が、粘着剤組成物中1〜15質量%である請求項1〜3のいずれか1項記載の貼付剤。
- (B)成分の含有量が、粘着剤組成物中0.01〜5質量%である請求項1〜4のいずれか1項記載の貼付剤。
- 更に、(F)カルボキシメチルセルロースナトリウムを、粘着剤組成物中1〜10質量%含有する請求項1〜5のいずれか1項記載の貼付剤。
- (C)成分の含有量が、粘着剤組成物中0.1〜5質量%である請求項1〜6のいずれか1項記載の貼付剤。
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