JP2012116336A - 緩衝機構を有するキャスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】取付用台盤にかかる荷重をコイルスプリングの弾発力で緩衝する緩衝機構を有するキャスタを供給する。
【解決手段】取付用台盤に旋回自在に取り付けられたヨーク部3に枢着した支持レバー部4の後方に形成された横架片部4Bと、ヨーク部に枢着されたガイドピン11に外嵌したコイルスプリング12の上部ホルダー13との間に、支持レバー部に固定されたスプリング押え片部15が設けられており、スプリング押え片部はガイドピンを挟んで左右に延びる一対の押え片部を有しており、アームの先端が上部ホルダー上でガイドピンの軸線位置の近傍に衝合する。
【選択図】図2

Description

この発明は、キャスタの車輪にかかる負荷を効率よく緩衝し、キャスタの小型化を図った緩衝機構を有するキャスタの改良に関する。
この種の緩衝機構を有するキャスタは、取付用台盤にかかる荷重をヨーク部と支持レバー部との間に設けたコイルスプリングの弾発力で緩衝するもので、例えば、図9に示すように、コイルスプリング32がガイドピン(又は調整軸)31を芯材として外嵌した場合に、コイルスプリング32の上部ホルダ33は押え片部34と常に平行となるように押し下げられるので、コイルスプリング32は芯材となるガイドピン31の軸線に沿って伸縮せず一方に偏るため弾発力を十分に発揮できず、また相互に干渉して損傷する虞れがあった。
一方、コイルスプリングをガイドピンの軸線に沿って伸縮させるために、本出願人は、特公平7−77842号の緩衝機構を有するキャスタを提案し、相応の成果を挙げている。
即ち、この緩衝機構を有するキャスタは、取付部の両側から垂下する一対のブラケットと、該ブラケットの後方側へ延出する固定衝合面部と、該ブラケットの中途部が枢着さてて前後方向へ延出する車輪支持アームと、該車輪支持アームの前方で軸支される車輪と、上記車輪支持アームの後方に設けられて前記固定衝合面部の底面と衝合可能な可動衝合面部と、該可動衝合面部の下方に離間して対向する押圧蓋部と、押圧蓋部の上面で前後方向の中央位置またはこれに対応する可動衝合面部の背面に突設されて、接触面を湾曲面または球面に設定し、上記車輪支持アームと枢動時に連動して傾動する可動衝合面部の変位を押圧蓋部の上下動に変換して伝動する支点部と、上方を開口し上記押圧蓋部と衝合可能な上縁を有する有底筒状からなるケーシングと、該ケーシングの底面から突出し、押圧蓋部と可動衝合面部とを貫通し、固定衝合面部に長さ調整可能に取付けられた調整ネジと、上記ケーシング内に収納され、上端がケーシングより上方に突出して前記押圧蓋部を支持し、押圧蓋部を下降可能に上向きに付勢する弾発手段とを設けてなることを特徴とする。
本出願人は、更に研究、開発の結果、少ない部品点数で、弾発手段となるコイルスプリングの反発力を効率よく緩衝作用に変換することができる構造を開発するに至った。
特公平7−77842号公報
この発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その主たる課題は、スプリング押え片部を用いて、コイルスプリングをガイドピンの軸線に沿って伸縮させることで、コイルスプリングの弾発力を損なわずに伸縮させることができる緩衝機構を有するキャスタを提供することにある。
この発明は、上記課題を解決するために、請求項1の発明では、
取付用台盤の下方に旋回自在に取り付けられたヨーク部と、該ヨーク部に中途位置で枢着され先端に車輪を軸支した支持レバー部と、前記ヨーク部に固定されて下方に延びるガイドピンと、前記ガイドピンに外嵌して下端が拘束されたコイルスプリングと、該コイルスプリングの上端に接する上部ホルダーと、前記支持レバーの後方に設けられて少なくとも取付用台盤に荷重がかかると上部ホルダーを押し下げるスプリング押え片部とからなって、取付用台盤にかかる荷重を前記コイルスプリングの弾発力で緩衝する緩衝機構を有するキャスタにおいて、
スプリング押え片部は、ガイドピンを挟んで左右に延びる一対の押えアームを有しており、
該押えアームの先端が前記上部ホルダー上で前記ガイドピンの軸線位置の近傍に衝合しうることを特徴とする。
請求項2の発明では、
前記スプリング押え片部は、ガイドピンを外嵌する略半円形状の穴部を有し、該穴部の左右を囲むように押えアームが設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明では、
前記支持レバーが、左右一対の車輪支持アームと、該一対の支持アームの上部をつなぐ横架片部と、該横架片部の下方に設けたスプリング押え片部とからなっており、横架片部にはガイドピンを貫挿する長孔が形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明では、
前記スプリング押え片部が横架片部の底面から垂下する一対の押えアームからなることを特徴とする。
この発明では、ヨーク部に固定されたガイドピンに外嵌したコイルスプリングの上部ホルダーの上部に、支持レバー部と設けたスプリング押え片部を衝合可能に配置することで、該スプリング押え片部の一対の押えアームの先端が、ガイドピンの両側に沿ってガイドピンの軸線位置の近傍と衝合するので、該ガイドピンに外嵌したコイルスプリングをガイドピンの軸線と平行に伸縮させることができる。
これによりコイルスプリングの弾発力を十分に発揮させることができ、また圧縮時にコイルスプリングが偏ってガイドピンを圧迫することがなく、高寿命化を図ることができる。
緩衝機構を有するキャスタの無負荷時の側面図である。 同緩衝機構を示す一部を破断した側面図である。 緩衝機構を有するキャスタの負荷時の側面図である。 同緩衝機構を示す一部を破断した側面図である。 図1の背面図である。 (a)はスプリング押え片部の平面図、(b)は側面図である。 無荷重時の緩衝機構の拡大図である。 荷重時の緩衝機構の拡大図である。 (a)はスプリング押え片部を用いない場合の無負荷時の緩衝機構の拡大図、(b)は負荷時の拡大図である。
以下に、この発明の緩衝機構を有するキャスタの好適実施例について図面を参照しながら説明する。
本実施例の緩衝機構を有するキャスタ1は、図1に示すように、取付用台盤2の下方に旋回自在に取り付けられた略チャンネル状のヨーク部3と、該ヨーク部3の左右の側壁3Aに中途位置で第1枢軸P1により枢着され先端に車輪5を車軸P2により軸支した支持レバー部4とからなっており、該支持レバー部4で前記車輪5の反対側には前記ヨーク部3との間に緩衝機構10を備えている。
本実施例で、キャスタ部分は、取付用台盤2とヨーク部3との間には図示しないリング状の軸受部が介設され、取付用台盤2とヨーク部3の中央にはシャフトが上下に貫通して両者を連結し、該シャフトを中心にして取付用台盤2に対してヨーク部3が旋回可能となる公知構成からなっている。
[支持レバー部]
支持レバー部4は、前方に延びて車輪5を車軸P2で軸支し中途位置で第1枢軸P1によってヨーク部3の左右の側壁3Aに枢着された一対の支持アーム部4Aと、該支持アーム4Aの上部間に架け渡されて両者を連結する上壁となる横架片部4Bと、前記横架片部4Bの下面に固定されたスプリング押え片部15とを有している。
[緩衝機構]
緩衝機構10は、図7〜図8に明瞭なように、前記ヨーク部3に取り付けられて下方に延びるガイドピン11と、前記支持レバー4の後方に設けられて前記ガイドピン11を挿通する横架片部4Bと、前記ガイドピン11を芯材として外嵌し下端が拘束されたコイルスプリング12と、該コイルスプリング12の上端に接して前記ガイドピン11に沿って昇降自在な上部ホルダー13と、前記横架片部4Bと上部ホルダー13との間に設けられたスプリング押え片部15とからなっている。
[ガイドピン]
ガイドピン11は、ピン掛止部6によってヨーク部3に取り付けられている。
即ち、ヨーク部3の前記第1枢軸P1に対して、車軸P2と反対方向のヨーク部3の上方内部に、断面チャンネル状のピン掛止部6が第3枢軸P3によってヨーク部3に枢着されている。
ピン掛止部6はヨーク部3に枢着したが、固定してもよい。
該ピン掛止部6の底壁中央には孔が穿設されており、ガイドピン11が下方に向かって傾斜姿勢で嵌挿されており、ガイドピン11の頭部が前記底壁に掛け止められている。
該ピン掛止部6の底壁裏面には緩衝パッド7が固着されており、後述の横架片部4Bとピン掛止部6との間の緩衝を行っている。
また、図示例では、前記第3枢軸P3がガイドピン11の頭部と接するように横架されているので、ガイドピン11の上下方向の動きは拘束されている。
[コイルスプリング]
該ガイドピン11は、後述のように支持レバー部4に設けられた横架片部4Bを貫通し、スプリング押え片部15を越えて下方へ斜めに延びており、コイルスプリング12がガイドピン11の軸線と同心となるように外嵌されている。
[上部ホルダー]
また、該コイルスプリング12の上端には、開口を下向きにした断面チャンネルで円筒状の上部ホルダー13が外嵌しており、下端には、開口を上向きにした断面チャンネルで円筒状の下部ホルダー18が外嵌している。
この発明で上部ホルダー13の形状は前記実施例に限定されず、単なるプレートであってもよく、要するにコイルスプリング12の上端に平行に接して、押し下げ可能な構成であればよい。
[下部ホルダー]
前記ガイドピン11の下端にはナット19が螺着されており前記下部ホルダー18の下降を拘束している。
下部ホルダー18は上部ホルダー13を反転した形状となっているが、コイルスプリング12の下端と接しており、上部ホルダー13による圧縮を受ける構成であればよい。
[横架片部]
前記横架片部4Bは、前述のように支持レバー部4の後方に一体に形成されており、その中途位置にガイドピン11を挿通する長孔状の貫通孔14を穿設しており、支持レバー部4の揺動に際してガイドピン11が干渉しないようになっている。
横架片部4Bの貫通孔14によりガイドピン11の姿勢が保持されるが、ガイドピン11の姿勢を保持しなくてよい場合には支持レバー部4に横架片部4Bに替えて直接にスプリング押え片部15を形成してもよい。
[スプリング押え片部]
スプリング押え片部15は、横架片部4Bの下に固定されている。
本実施例の場合、図6に示すように矩形プレートの後方にガイドピン11の中央まで外嵌する略半円形状の穴部16が形成されている。
また、穴部16の両側は一対の押えアーム17となっており、後端の底面17aが円弧状に面取りされた形状となっている。
上記構成からなっているので、取付用台盤2に荷重がかからない図2及び図7の状態から、取付用台盤2に荷重がかかると、図4及び図8に示すように車輪5を軸支している支持レバー部4が第1枢軸P1を中心にして図中時計方向に揺動する。
これによりスプリング押え片部15の一対の押えアーム17の先端が上部ホルダー13の略中央を均等に押し下げる。
上部ホルダー13は、ガイドピン11の軸線に沿って押し下げられるので、下端が下部ホルダー18によって一定位置に拘束されているコイルスプリング12もガイドピン11の軸線に沿って平行に押し下げることができる。
これによって、コイルスプリング12には偏荷重がかからず、ガイドピン11と衝合することもないので、コイルスプリングの弾発力を十分に発揮させるこおができ、また部品が損傷することもない。
この発明は上記実施例に限定されるものではなく、要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうる。
1 キャスタ
2 取付用台盤
3 ヨーク部
4 支持レバー部
4A 支持アーム部
4B 横架片部
5 車輪
6 ピン掛止部
7 緩衝パッド
10 緩衝機構
11 ガイドピン
12 コイルスプリング
13 上部ホルダー
15 スプリング押え片部
16 穴部
17 押えアーム
18 下部ホルダー
19 ナット

Claims (4)

  1. 取付用台盤の下方に旋回自在に取り付けられたヨーク部と、該ヨーク部に中途位置で枢着され先端に車輪を軸支した支持レバー部と、前記ヨーク部に固定されて下方に延びるガイドピンと、前記ガイドピンに外嵌して下端が拘束されたコイルスプリングと、該コイルスプリングの上端に接する上部ホルダーと、前記支持レバーの後方に設けられて少なくとも取付用台盤に荷重がかかると上部ホルダーを押し下げるスプリング押え片部とからなって、取付用台盤にかかる荷重を前記コイルスプリングの弾発力で緩衝する緩衝機構を有するキャスタにおいて、
    スプリング押え片部は、ガイドピンを挟んで左右に延びる一対の押えアームを有しており、
    該押えアームの先端が前記上部ホルダー上で前記ガイドピンの軸線位置の近傍に衝合しうることを特徴とする緩衝機構を有するキャスタ。
  2. スプリング押え片部は、ガイドピンを外嵌する略半円形状の穴部を有し、該穴部の左右を囲むように押えアームが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の緩衝機構を有するキャスタ。
  3. 支持レバーが、左右一対の車輪支持アームと、該一対の支持アームの上部をつなぐ横架片部と、該横架片部の下方に設けたスプリング押え片部とからなっており、横架片部にはガイドピンを貫挿する長孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の緩衝機構を有するキャスタ。
  4. スプリング押え片部が横架片部の底面から垂下する一対の押えアームからなることを特徴とする請求項1に記載の緩衝機構を有するキャスタ。
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