JP2012127955A - ウォッチストライキング機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ウォッチ用のストライキング機構1は、ゴング−キャリア12に固定された少なくとも1つのゴング11と、ゴング11の振動を起動するためのハンマー2とを含む。ストライキング機構1は、ハンマー2のストライキング部に配列された可動マイクロ磁石の第1の磁性素子20と、ゴング11に配置され、固定されたマイクロ磁石の第2の磁性素子21とを含む。第2の磁性素子21は、少なくとも部分的に第1の磁性素子20と向き合い、第1の磁性素子20の磁界と逆極性の磁界を生成することができる。ストライキングモードにおいて、ハンマー2は、2つの磁性素子20、21の反発力のため磁気的な衝動を介してゴング11の振動を起動させるために、ゴング11の方向に駆動される。
【選択図】図1
Description
そのような実施例では、使われる1つ又は複数のゴングは金属線によって形成され、一般的に円形形状であって、ウォッチ・ダイヤルに対して平行な面に配置される。
各ゴングの金属線は、一般的に、ウォッチ・フレーム内とムーブメントの様々な部品がマウントされるプレート上で、このムーブメントの周辺に配置される。
各ゴングの1つ又は幾つかの端部は、例えばハンダ付けによって、例えば全てのゴングに共通であってもよい前記プレートと一体であるゴング−キャリアに固定される。
各ゴングの他端は、一般的に、自由端でよい。
各ゴングの振動は、特に、ゴング−キャリアに近接したゴング上の対応するハンマーの衝撃(インパクト)によって、生成される。
各ハンマーは、対応するゴングを打つように、ゴングの平面において部分的に回転し、このゴングの平面においてゴングを振動させる。
ゴングの振動の一部は、このゴング−キャリアによってプレートにも伝達される。
これは、ゴングに対するハンマーの機械的なショックは非常に持続期間が短く、大部分のエネルギーは4kHzより高い周波数の複数の振動モードで伝達されるという事実による。
このゴングに対するハンマーの衝撃の持続期間は、一般的に、衝撃エネルギーの著しい減少を引き起こさずに、関係部品の形状、慣性及び材料を変えることによって、増やせるものではない。
更に、機械的なショック、特にこのゴングに対するハンマーの衝撃は、特に二重の衝撃の場合、疑似ノイズを引き起こし、このゴングの摩耗の原因となり、欠点である。
このハンマーが安定な位置にあるときは、この弾力的なバネ部材はこのハンマーの2つのパーツを保持するが、ストライキング位置にあるときは、2つのパーツは互いから離れて行き、この弾力的なバネ部材によって戻される。
このハンマー配列は、ストライキング機構の製作を複雑に(難しく)し、欠点となる。
更に、このハンマーのあらゆる機械的な衝撃は疑似ノイズを引き起こし、これも別の欠点となる。
前述したように、このベルに対するハンマーのあらゆる機械的な衝撃は疑似ノイズを引き起こし、欠点となる。
この磁気的な配列は、ゴングが少なくとも1つの固定された永久磁石を備え、そして、このハンマーのストライキング部が固定された永久磁石と対面する可動永久磁石を備えることから成る。
この場合の反発係数(restitution coefficient)は、機械的なショックによる従来のストライキング機構よりこの磁気的な配列の方がより大きい。更に、機械的なショックからの疑似ノイズは従って除去され、複数の衝動(インパルス)とこの衝動からのゴング振動への干渉も除去される。
このストライキング機構1は基本的にゴング11を含む。そして、このゴング11は、その一端が、例えば、ゴング−キャリア12に接続され、他端は自由に動ける。
このゴング−キャリアは、好ましくはウォッチムーブメントのプレート(図示せず)に固定されるが、ウォッチケースの内部のパーツに固定されてもよい。
このストライキング機構は、また、例えば、このゴング−キャリアに近接したプレート上に、軸7の周りに回転可能にマウントされるハンマー2を含む。このハンマーは、前記ゴング11を起動するためのもので、ゴングに少なくとも1つの音を発生させ、例えば、時、分又はあるプログラムされたアラームを表示する。
この円の一部は、従来は、ウォッチムーブメント(図示せず)の一部を囲む。
このゴングの円のこの部分は、ほぼ、プレートに対し、また、ウォッチ・ダイヤル(図示せず)に対して平行な面に延在する。このゴング11の横断面は、長方形又は好ましくは0.8mm未満の直径を有するディスクを規定することができる。
この可動永久磁石20は、有利には、マイクロ磁石でよい。このマイクロ磁石は、このハンマーのストライキング部に接着又は半田付けされるか又はこのハンマーのストライキング部のくぼみに嵌入されてもよい。このマイクロ磁石は、周知の磁化作用によってこのハンマーのストライキング部の材料に作られてよい。
しかしながら、このハンマーのストライキング部を磁化するためには、ストライキング部は、強磁性材料でできていなければならない。
緩衝スプリング5は、このウォッチ・プレートに固定されるアーバー8の周りに、回転可能にマウントされる。調整ホイール4も設けられ、この調整ホイール上で、ピン4aは中心を外れて配置される。このピンは、この緩衝スプリングの第1のカム形状の端部の1つの面と接触している。
緩衝スプリング5の他端は、シャフト6を介してアイドル位置にハンマー2を保持する。
このアイドル位置において、ハンマーのストライキング部とゴング11間の距離は、例えば、緩衝スプリング5の第1の端部の面と接触するピン4aを有するホイール4によって調整することができる。
このゴングのマイクロ磁石はゴング材料に直接作ることもできる。その場合、周知の磁化作用によっての強磁性でなければならない。このゴングの固定されたマイクロ磁石21は、可動マイクロ磁石20と逆極性で、部分的に少なくとも可動マイクロ磁石に向き合って配置される。
好ましくは、この2個のマイクロ磁石は、直接互いに向き合う。このゴングの固定された永久磁石21は、生成される部分音の密度を増し、ゴングのQ(quality factor)を増すように慣性−ブロックを形成してもよい。
ストライキングモードで、ハンマー2がゴング11の方向にドロップすると、ハンマーとゴング間に何らの直接の機械的な接触なしに、前記ゴングの音響振動を生成するための磁気的な衝動が、発生する。
従って、このハンマーとこのゴング間の機械的エネルギーの転送が、磁気相互作用だけによって起こる。ハンマー2とゴング11間のエネルギーの転送は、従って、このハンマーとこのゴング間に何らの機械的な接触なしに起こすことができる。
これらの条件下では、このゴング振動モードにおいて、1kHzと4kHz間の好適な周波数でエネルギーの転送を最大にすることが可能である。
ゴング11の振動が磁気的な衝動によって生成されるとき、ショックによるあらゆる疑似ノイズは除去される。
この2個のマイクロ磁石を隔てる距離が半分になると、この反発は16倍大きくなる。
その結果として、緩衝スプリング5は、主にアイドル状態のモードにおいてゴングからハンマーをある距離移動するためだけに使用されるのであって、従来のストライキング機構におけるように、ハンマーのストライキング中のエネルギーの転送を調整するために、使用されるのではない。
通常、充分なゴング振動を生成するため、このハンマーが打つときの、ゴング11からハンマー2を隔てる距離は、5μm又はそれ以上のオーダーでよい。これらの永久マイクロ磁石は、1mm3又はそれより小さいサイズで作られ、1200ガウス未満の磁界を生成する。
このハンマーがアイドル位置にあるとき、ハンマー2のストライキング部のゴング11からの離隔距離は0.3mm未満でよく、緩衝スプリング5によって調整される。
この比較のグラフについて、2つのマイクロ磁石は、曲線Aについては同じ永久磁化値である第1の磁化値m1を有し、曲線Bについては同じ永久磁化値である第2の磁化値m2を有する。この第2の磁化値m2は、この第1の磁化値m1より大きい。
曲線Cは、ストライキングモードにおいて、ゴングに対するハンマーの機械的なショックがあるときの変化を示す。
本発明によるストライキング機構の磁気的な配列の場合、この力は遠隔(無接触)で作用し、そこから起こる衝動はより長い持続時間となる。転送(伝達)される総エネルギーも、従来のストライキング機構より大きい。
このマイクロ磁石の磁化値を増やすことによって、この磁気的な衝動の持続時間を増すことは、可能である。
点線の曲線はこの磁気的な衝動を表し、実線の曲線は機械的なショックを表す。このゴング振動は、部分音で形成され、ゴングへの機械的なショック、あるいは、この磁気的な衝動のいずれかによって作り出される。図2で説明したように、使用される磁気的な衝動はこのマイクロ磁石の磁化値m2を表す。特に、20kHzより高い高周波成分は、機械的なショックと比較して磁気的な衝動の場合、減っている。
1kHzと4kHzの間に複数のモードで含まれる相対的なエネルギーは、従来の機械的なショックの場合転送される総エネルギーの40%に対応し、磁気的な衝動の場合転送される総エネルギーの55%に対応する。これは、この低周波ゴング振動モードにおけるエネルギーの転送が本発明のストライキング機構の磁気的な配列によって最大にされることを明確に示す。あらゆる疑似ノイズは、また、除去される。
このハンマー上の2つの可動マイクロ磁石の場合、このゴングの2つの固定されたマイクロ磁石は、それぞれこのハンマーのストライキング部の各マイクロ磁石と向き合うが、逆の磁気極性である。ある1つのハンマー・マイクロ磁石のS極は、ある1つのゴング・マイクロ磁石のS極と向き合い、他のハンマー・マイクロ磁石のN極は、他のゴング・マイクロ磁石のN極に向かうようにしてもよい。
反発力を生成するために、ハンマー・マイクロ磁石のN極又はS極のうちの1つだけを、可動ゴング・マイクロ磁石のN極又はS極に向き合うようにすることも可能である。
各コイルを、このストライキング機構のアイドル状態のモードにおいてこの連続電流源から切り離すように配列することもできる。
このゴングの中央部分は、プレートと一体のゴング−キャリアに又はこのウォッチの中間部に固定することができる。
ハンマーは、ウォッチの中間部にマウントしてもよい。このハンマーは、ストライキングモードにおいて前記ゴングを振動させるために、このゴング・マイクロ磁石に対して垂直な方向においてマイクロ磁石を並進させるように駆動してもよい。
このストライキング機構は、幾つかのゴングを含むことができ、それぞれは磁気的な配列を介して各ハンマーを駆動するようにしてもよい。
永久磁石は、ゴングの磁性素子に向き合うハンマー上に配列され、連続電流がコイル形状の磁性素子を流れて、ハンマーの永久磁石と逆極性の磁界を生成するようにしてもよい。
反対に、永久磁石をゴング上に設け、そして、磁性素子をハンマー上に設けて、連続電流がコイル形状の磁性素子を流れて、ゴングの永久磁石と逆極性の磁界を生成するようにしてもよい。
2つの永久磁石を、ハンマー又はゴング上の逆極性の永久磁石と部分的に向き合うゴング又はハンマー上に設けてもよい。
2 ハンマー
3 ドライブ・スプリング
4 調整ホイール
4a ピン
5 緩衝(ダンパー)スプリング
6 シャフト
7 軸
8 アーバー
11 ゴング
12 ゴング−キャリア
20 可動永久磁石
21 固定された永久磁石
Claims (15)
- ウォッチ用のストライキング機構(1)であって、このストライキング機構は、ゴング−キャリア(12)に固定された少なくとも1つのゴング(11)と、前記ゴングを振動させるべく前記ゴングを駆動する少なくとも1つのハンマー(2)を含み、かつ、このハンマーのストライキング部に配置された第1の磁性素子(20)と、前記ゴングの一部に配置された第2の磁性素子(21)を含み、前記第2の磁性素子は、前記第1の磁性素子と少なくとも部分的に向き合い、前記第1の磁性素子の磁界と逆極性の磁界を生成することができ、ストライキングモードにおいて、前記ハンマーは、前記2つの磁性素子の反発力に因り磁気衝動を介して前記ゴングの振動を駆動するように、このゴングの方向に駆動されることを特徴とする、前記ウォッチ用のストライキング機構。
- 前記ハンマーの前記第1の磁性素子(20)は、可動永久磁石であることを特徴とする請求項1に記載のストライキング機構。
- 前記磁性素子(20)は、可動マイクロ磁石であることを特徴とする請求項2に記載のストライキング機構。
- 前記ゴングの前記第2の磁性素子(21)は、固定された永久磁石であることを特徴とする請求項1に記載のストライキング機構。
- 前記固定された永久磁石(21)は、固定されたマイクロ磁石であることを特徴とする請求項4に記載のストライキング機構。
- 前記第1の磁性素子(20)は、前記第2の磁性素子(21)によって生成される磁界と逆極性の磁界を生成するために連続電流源に接続されていることができるコイルであることを特徴とする請求項1に記載のストライキング機構。
- 前記第2の磁性素子(21)は、前記第1の磁性素子(20)によって生成される磁界と逆極性の磁界を生成するために連続電流源に接続されていることができるコイルであることを特徴とする請求項1に記載のストライキング機構。
- 前記ハンマーは、緩衝スプリング(5)を介して前記ゴングから離れて保持され、ストライキングモードにおいて、予め巻回された駆動スプリング(3)を介して前記ゴングの方向に駆動されることを特徴とする請求項1に記載のストライキング機構。
- 前記ゴング(11)は、前記ウォッチのあるケース内部のウォッチムーブメントの周りの円の少なくとも一部分又は長方形の一部分を規定し、
前記ゴング(11)の第1の端部は前記ゴング−キャリア(12)に固定される、第2端部は自由に動け、
前記ゴングの前記第2の磁性素子(21)は、前記ゴング−キャリア(12)に近接して配置され、
前記のハンマーの前記第1の磁性素子(20)は、アイドル状態のモードにおいて、前記ゴングの前記第2の磁性素子(21)から離れて向き合って配置されることを特徴とする請求項1に記載のストライキング機構。 - 前記ハンマー(2)のストライキング部は、マイクロ磁石の形状の少なくとも2つの磁性素子(20)を含み、この2つの磁性素子は、前記ゴング(11)の固定されたマイクロ磁石の形状の第2の磁性素子(21)と少なくとも部分的に向き合うことを特徴とする請求項1に記載のストライキング機構。
- 前記ゴングは、マイクロ磁石の形状の少なくとも2つの第2の磁性素子(21)を含み、これらの第2の磁性素子は、前記ハンマー(2)の可動マイクロ磁石の形状の第1の磁性素子(20)と少なくとも部分的に向き合うことを特徴とする請求項1に記載のストライキング機構。
- お互いに接触なしで配列された幾つかのゴングを含み、
各ゴングの一端は同一のゴング−キャリア(12)に固定されるか、又は、それぞれのゴング−キャリア(12)に固定され、
各ゴングは、振動するようにそれぞれのハンマー(2)によって起動されることが可能であり、
各ゴングは、少なくとも1つの第2の磁性素子(21)を含み、
この第2の磁性素子は、それぞれのハンマーのストライキング部に配置された各第1の磁性素子(20)と逆極性の磁界を生成することができることを特徴とする請求項1に記載のストライキング機構。 - 前記可動マイクロ磁石(20)は、接着又は半田付けされるか、又は前記ハンマーのストライキング部のハウジングに嵌入されることを特徴とする請求項3に記載のストライキング機構。
- 前記固定されたマイクロ磁石(21)は、接着又は半田付けされるか、又は前記ゴングの一部のハウジングに嵌入されることを特徴とする請求項5に記載のストライキング機構。
- 前記マイクロ磁石は、前記ハンマー(2)のストライキング部、又は、前記ゴング(11)の一部の強磁性材料において、磁化作用によって作られることを特徴とする請求項3又は5に記載のストライキング機構。
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| JP2014081374A (ja) * | 2012-10-15 | 2014-05-08 | La Manufacture D'horlogerie Audemars Piguet & Cie:Sa | 時計の打撃ワークのためのゴング |
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