JP2012134241A - シースルー型太陽電池モジュールの加飾物および加飾方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光電変換機能を有するシースルー型太陽電池モジュールの背面の全面に形成された粘着層に、光電変換素子上の粘着部および光電変換素子間の開口部上の非粘着部を形成し、前記光電変換素子上の前記粘着部にのみ箔状や粉体状の色材を選択的に貼り付けることで加飾を施す。
【選択図】図1
Description
シースルー型薄膜太陽電池モジュールは、たとえば、建築物の窓や自動車の天井など、デザインの調和が要求される用途で有用である。特に、近年オフィスビルやサンルーフなど外壁の一部や全面が硝子で覆われた建築デザインが増えている。このような建築デザインに、シースルー型薄膜太陽電池モジュールを硝子窓に貼り付けたり、建材として硝子の代わりに使用したりすることで、建築物や自動車の窓や壁のスペースを発電に利用できると同時に、適度な遮光性のある窓として快適な居住環境をつくることができる。
太陽電池モジュールの基板と光電変換層、透明電極、裏面電極層、グリッド電極などなどの素子の最表面に、水分等の浸入を阻止するために形成する透光性保護膜を形成する構成において、透光性に顔料や色素を添加して、太陽電池モジュールに加飾する方法が報告されている(たとえば、特許文献1参照)。
光電変換素子は真空成膜により銀など金属膜や透明導電膜などの金属酸化膜が積層されてパターンが形成されている。
背面全面に粘着層を形成し、光電変換素子上に粘着性を残して粘着部を形成し、光電変換素子の形成されていない開口部の粘着性を消失させて非粘着部を形成することで、選択的に光電変換素子上に箔状や粉体状の色材を定着することができる。
開口部は非粘着部となっているため、箔状や粉体状の色材が定着せず、シースルー型太陽電池モジュールの開口部を維持したまま、シースルー型太陽電気モジュールの背面の加飾物を得ることができる。
粘着層の上の色材層の定着を向上させるために、追加露光処理や熱処理により粘着材を硬化させることも可能である。また、本発明の色材の形成した上に透明樹脂層を形成し、加飾全面を被覆することも可能である。
使用する波長は特に規定するものではなく、粘着材料の反応に寄与する輝線に合わせて紫外線域や可視光域のなど波長の線を使用することができる。
粘着材料としてはアクリル系樹脂、シリコン系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、チオール系樹脂などが使用可能である。
粘着材料の輝線における光電変換素子の透過率を10%以下にすることで、シースルー型太陽電池モジュールの硝子面より露光することにより、光電変換素子を遮光マスクとして開口部の粘着層のみを選択的に感光させ、非粘着部を形成することができる。
また、粘着材に感光性と熱硬化性との両方の反応基を持たせることで、熱反応による密着性向上や粘着層の膜としての強度向上を図ることも可能である。
また、光電変換素子の銀などの金属膜層は大気中の酸素や水分で変化しやすいため、電気的に絶縁性の高い皮膜で被覆することで変化を防止することができる。
また、粘着層の膜厚は、光電変換素子のパターンの凹凸を完全に被覆できる膜厚で形成すればよい。
有機樹脂の薄膜としては、スリットコーター、マイクログラビアなどによる単色の薄膜や、オフセット印刷やグラビア印刷、スクリーン印刷などの印刷法による多色の柄が使用可能である。
また、無機薄膜と有機樹脂の薄膜を重ねて形成した転写箔も使用可能である。転写箔は、離形性を有する剥離紙上に形成されており、光電変換素子上の粘着部に剥離紙から転写箔のみが転写し、非粘着部は転写箔が剥離紙上に残ることで、光電変換素子上に選択的に加飾を施すことができる。
離形層としてはシリコンオイル、シリコンワニスで代表される離型剤、シリコンゴムの薄膜層を使用してもよい。また、同じ目的でフッ素系樹脂、フッ素系ゴムも利用されうるし、フッ素樹脂微粉末をシリコンゴムあるいは普通のゴムに混ぜて剥離性を出すなどの使い方をしてもよい。剥離紙としては、PETフィルム、アクリルフィルムなどが使用可能であり、特に規定するものではない。
また、顔料の粒子のサイズとしては、シースルー型太陽電池モジュールの開口部の幅が数百μm程度であるため、粘着部と非粘着部との界面での転写箔の切れ性の確保や、開口部の開口率の維持のために平均粒径5μm以下であることが望ましい。
粘着材の塗工方法としてはスクリーン印刷法や、フレキソ印刷法、スリットコーターによる塗工方法が使用可能である。
粘着材が酸素による光反応に阻害を受ける感光性材料の場合、粘着材を塗工した後、離形性のある剥離紙をラミネートして裏面より露光することや、窒素雰囲気下で裏面より露光することで、酸素の影響を回避することができる。
また、離形性のある剥離紙の上に粘着材を塗工した後、シースルー型太陽電池モジュールの光電変換素子上に粘着層を貼り合せることも可能である。粘着材や転写箔をロールフィルムで供給できるため、製造装置がドライ工程のみで構築でき、装置構造を簡略化することが可能となる。
粘着材の塗工方法としてはスクリーン印刷法や、フレキソ印刷法、スリットコーターによる塗工方法が使用可能である。
粘着材を塗工した後、転写箔を貼り合せるため、粘着層の表面に塵などが付着することを防ぎ、転写箔の抜け欠陥を避けることができる。また、粘着材が酸素阻害を受ける感光性材料の場合、粘着層に転写箔と剥離紙を貼り合せることで、露光時の酸素による光反応の阻害を回避することができる。
また、離形性のある剥離紙の上に粘着材を塗工した後、シースルー型太陽電池モジュールの光電変換素子上に粘着層を貼り合せることも可能である。粘着材や転写箔をロールフィルムで供給できるため、製造装置がドライ工程のみで構築でき、装置構造を簡略化することが可能となる。
粘着材を転写箔上に塗工する方法としては、スクリーン印刷法や、フレキソ印刷法、スリットコーター、マイクログラビアなどによる塗工方法が使用可能である。
粘着材と転写箔を同時にシースルー型太陽電池モジュールに貼り合せるため、粘着材が酸素阻害を受ける感光性材料の場合、粘着層に転写箔と剥離紙を貼り合せることで、露光時の酸素による光反応の阻害を回避することができる。また、粘着材と転写箔とをロールフィルムで供給できるため、製造装置がドライ工程のみで構築でき、装置構造を簡略化することが可能となる。
粘着材の塗工方法としてはスクリーン印刷法や、フレキソ印刷法、スリットコーターによる塗工方法が使用可能である。
粘着材が酸素による光反応に阻害を受ける感光性材料の場合、粘着材を塗工した後、離形性のある剥離紙をラミネートして裏面より露光することや、窒素雰囲気下で裏面より露光することで、酸素の影響を回避することができる。
また、粉体状の色材を散布した後、熱や圧力をかけ、色材の定着を向上させることも可能である。
図1は、本実施の形態に係るシースルー型太陽電池モジュールの加飾物の断面形状を模式的に示すものである。
近接する光電変換素子12間には、光透過性のある開口部17が設けられ、この開口部17から外光9が透過し、外光9を室内の照明光として使用できるようになっている。
粘着材の塗工方法としては、シースルー型太陽電池モジュール10に直接塗工する方法と、剥離紙上に塗工した後シースルー型太陽電池モジュ−ル10に転写する方法が可能である。
転写箔の箔切れへの影響を与える因子として、転写箔と離形紙との密着力と、転写箔の横方向の膜として凝集力が上げられる。
転写箔の横方向の膜として凝集力は低い程が望ましく、凝集力を低くするために転写箔の膜厚は5μmt以下が望ましい。
シースルー型太陽電池モジュール10として、光電変換素子12の分光透過率が0%、開口部17の分光透過率が90%、光電変換素子12のパターンの幅が1000μm、光電変換素子12間の開口部17の幅が90μm、硝子基板11がソーダ硝子からなるものを使用した。
色材としては、有機樹脂にカーボンブラックを分散したインキをシリコン系の剥離紙上に、膜厚1μmにて塗工乾燥して形成した転写箔を使用した。
(1)図3(a)に示すように、シースルー型太陽電池モジュール10の背面15に前記粘着材をスクリーン印刷により膜厚10μmで塗工、乾燥することにより粘着層13を形成した。
シースルー型太陽電池モジュール10として、光電変換素子12の分光透過率が0%、開口部17の分光透過率が90%、光電変換素子12のパターンの幅が1000μm、光電変換素子12間の開口部17の幅が90μm、硝子基板11がソーダ硝子からなるものを使用した。
色材としては、有機樹脂にカーボンブラックを分散したインキをシリコン系の剥離紙上に、膜厚1μmにて塗工乾燥して形成した転写箔を使用した。
露光用のマスクとして、光電変換素子12の形状にパターンを形成したCrマスクを使用した。
(1)図4(a)に示すように、シースルー型太陽電池モジュール10の背面15に前記粘着材をスクリーン印刷により膜厚10μmで塗工、乾燥することにより粘着層13を形成した。
Claims (9)
- 光電変換機能を有するシースルー型太陽電池モジュールの背面の全面に形成された粘着層に、光電変換素子上の粘着部および光電変換素子間の開口部上の非粘着部を形成し、前記光電変換素子上の前記粘着部にのみ箔状や粉体状の色材を選択的に貼り付けることで加飾を施したことを特徴とするシースルー型太陽電池モジュールの加飾物。
- 前記粘着層は感光性を有し、所定の波長の光を照射することで粘着性が低下する材料からなることを特徴とする請求項1記載のシースルー型太陽電池モジュールの加飾物。
- 前記粘着層のシート抵抗値は1010Ω/□以上であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のシースルー型太陽電池モジュールの加飾物。
- 前記箔状の色材は、顔料を分散した有機樹脂の薄膜や無機薄膜などからなる転写箔であり、離形層を有した剥離紙の上に前記転写箔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のシースルー型太陽電池モジュールの加飾物。
- 前記粉体状や箔状の色材の顔料は、有機顔料や無機顔料や金属フィラからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のシースルー型太陽電池モジュールの加飾物。
- 光電変換機能を有するシースルー型太陽電池モジュールの背面に感光性を有する粘着材からなる粘着層を形成する工程と、
前記粘着層の上に転写箔を形成した剥離紙をラミネートする工程と、
前記シースルー型太陽電池モジュールの表面から露光し、光電変換素子の形成されていない光電変換素子間の開口部に位置する粘着層の粘着性を低下させることにより、光電変換素子上の粘着部および前記開口部上の非粘着部を形成する工程と、
前記剥離紙と転写箔を剥離し、前記粘着部のみに前記転写箔からなるパターンを形成する工程と、
を具備したことを特徴とするシースルー型太陽電池モジュールの加飾方法。 - 光電変換機能を有するシースルー型太陽電池モジュールの背面に感光性を有する粘着材からなる粘着層を形成する工程と、
前記シースルー型太陽電池モジュールの表面から露光し、光電変換素子の形成されていない光電変換素子間の開口部に位置する粘着層の粘着性を低下させることにより、光電変換素子上の粘着部および前記開口部上の非粘着部を形成する工程と、
前記粘着層の上に転写箔を形成した剥離紙をラミネートする工程と、
前記剥離紙と転写箔を剥離し、前記粘着部のみに前記転写箔からなるパターンを形成する工程と、
を具備したことを特徴とするシースルー型太陽電池モジュールの加飾方法。 - 転写箔を形成した剥離紙に感光性を有する粘着材からなる粘着層を形成する工程と、
光電変換機能を有するシースルー型太陽電池モジュールの背面に前記粘着層と転写箔を積層形成した剥離紙をラミネートする工程と、
前記シースルー型太陽電池モジュールの表面から露光し、光電変換素子の形成されていない光電変換素子間の開口部に位置する粘着層の粘着性を低下させることにより、前記粘着層に粘着部および非粘着部を形成する工程と、
前記剥離紙と転写箔を剥離し、前記粘着部のみに前記転写箔からなるパターンを形成する工程と、
を具備したことを特徴とするシースルー型太陽電池モジュールの加飾方法。 - 光電変換機能を有するシースルー型太陽電池モジュールの背面に感光性を有する粘着材からなる粘着層を形成する工程と、
前記シースルー型太陽電池モジュールの表面から露光し、光電変換素子の形成されていない光電変換素子間の開口部に位置する粘着層の粘着性を低下させることにより、光電変換素子上の粘着部および前記開口部上の非粘着部を形成する工程と、
前記粘着層の全面に粉体状の色材を散布した後、余剰の粉体状の色材を除去し、前記粘着部のみに前記粉体状の色材からなるパターンを形成する工程と、
を具備したことを特徴とするシースルー型太陽電池モジュールの加飾方法。
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