JP2012140751A - 剥離する床材の上に敷く滑り防止材 - Google Patents

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Abstract

【課題】軟化剥離剤を塗布して床面に張り付けてあるビニールシート、ゴムシート、リノリウムなどの長尺シート、プラスチックタイル、ウレタン塗り床材などを剥離する床材の上に敷いて、歩行時に滑ったりして転倒することなく、安全に歩行できる滑り防止材を提供する。
【解決手段】軟化剥離剤を塗布して床面に張り付けた長尺シート床材やプラスチックタイル床材を剥離する際に、軟化剥離剤が湿潤して床材が剥離できる状態になるまでの間、床材を歩行する時に滑らないように床材の上に敷設する滑り防止材である。表面材の裏面側に、床材に喰い込む金属製突出片を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、軟化剥離剤を塗布して床面に張り付けてあるビニールシート、ゴムシート、リノリウム、プラスチックタイル(Pタイル)、ウレタン塗り床材など剥離する床材の上に敷く滑り防止材に関するものである。
マンションなどの開放廊下、階段、ベランダ、バルコニーなどに敷設されているビニールシートなどの長尺シート床材は、色や柄模様のデザインが施されており、コンクリート面や鉄面などに貼り付けることにより、外観を優美に見せる意匠性と、凹凸部を設けて歩行時に滑らないようにする安全性と、深夜や早朝の歩行時に聞こえる靴音の遮音性などのために敷設されている。
この床シートは、耐久性、耐候性、耐摩耗性などに優れており、長き使用に耐え得ることができても、時間の経過と共に劣化することは間違いなく、次第に汚損、変色、摩耗、損傷などが生じることになる。そうすると、剥離して新しい床シートに張り替える必要が生じる。
その床シートの剥離に際しては、薄鋼板製のスクレイパーや皮すきの先を床シートと下地の間に差し込んで手作業で剥離する方法で行われていたが、床シートはコンクリート面に塗布された接着剤と強固に接着されているから、簡単に剥離できず、その剥離作業は大変力のいる作業になり、作業者は体力を消耗し作業効率が上がらなかった。
そこで、体力を消耗しなくてすみ、容易に剥離できるものとして、モータ駆動の機械方式の床材剥離機が使用されている。その床材剥離機には種々のタイプのものが提供されているが、例えば、手押しハンドルを備えると共に、刃物ブラケットの先端に取り付けた刃板を前後方向に揺動させ、床台と床シートとの間に刃板を打ち込んで接着剤層を切離して床シートを剥離するタイプと、前述と同じように手押しハンドルを備え、刃物ブラケットの先端の刃板を左右方向に揺動させるタイプなどがある。
これらの床材剥離機は、前述のように、刃物ブラケットの先端に取り付けた刃板を前後方向または左右方向に震動させることにより剥離するのであるが、この振動音が大きくて騒音になるばかりでなく、刃板が床台のコンクリート面に当たると、粉塵が発生し、その粉塵が飛散するため汚染されて作業環境が悪くなり作業者の健康を害すると共に、居住者に多大の迷惑をおよぼすことになる。そのため、居住者の迷惑のかからない所では使用できても、影響の大きい所では使用できず、従来方式の作業者によるスクレイパーや皮すきの手作業で剥離しているのが現状であり、何といっても作業効率が悪いといった問題点があった。
このような問題を解決する剥離方法として、軟化剥離剤を塗布して所定時間経過後、軟化した床シートを剥離することが行われている。この軟化剥離剤方法によれば、軟化剥離剤が床シート全体に軟化膨潤すれば容易に剥離できるが、床シート全体に亘って軟化膨潤するまで比較的長い時間かかるため、室外から出る時にはどうしても軟化剥離剤の塗布された床シート上を歩行しなければならず、軟化剥離剤が塗布されているから、非常に滑りやすく転倒する危険性があった。
それを防ぐため、床シートの上に合成樹脂シートやベニヤ板などを敷く応急措置的なもので間に合わせていたが、これらのものは接着テープで四方を仮止めする止着手段が必要であり、敷設するのに手間を要するばかりでなく、床面と合成樹脂シートやベニヤ板との間にズレが生じることから、滑り防止効果の効き目がなかった。
そこで、表面に多数の凹凸部が形成され、裏面全面に粘着剤層が形成された滑り止め養生シート(例えば、特許文献1参照)を使用したり、あるいは2枚の硬質繊維板が剥離可能に重合され、これら硬質繊維板の外面に硬質繊維版と同原料の木質繊維からなる多数の凸部を突設した建築用養生板(例えば、特許文献2参照)などが用いられていた。
実用新案登録第2599811号公報 実用新案登録第2599502号公報
しかしながら、前記特許文献1の滑り止め養生シートおよび特許文献2の建築用養生板は、いずれも出来上がった床材を汚したり、傷つけたりするのを防いで保護する養生のために使用するものであり、床シートの上に敷きその上を歩行する時の滑りを防止するものではなく、滑り効果の効き目がないといった問題点があった。
本発明は、上記のような問題点を解決することを課題として開発されたもので、軟化剥離剤を塗布して床面に張り付けてあるビニールシート、ゴムシート、リノリウム、プラスチックタイル、ウレタン塗り床材など剥離する床材の上に敷いて、歩行時に滑って転倒することがないよう安全に歩行できる滑り防止材を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本発明は、軟化剥離剤を塗布して床面に貼り付けた長尺シート床材、プラスチックタイル床材、ウレタン塗り床材などを剥離する際に、軟化剥離剤が軟化して床材が剥離できる状態になるまでの間、床材を歩行する時に滑らないように床材の上に敷設する滑り防止材であって、表面材の裏面側に、床材に喰い込む金属製突出片を設けたことを特徴とする剥離する床材の上に敷く滑り防止材を開発し、採用した。
また、本発明では、上記のように構成した剥離する床材の上に敷く滑り防止材において、前記金属製突出片は、斜立した網目からなるラス網である剥離する床材に敷く滑り防止材、および前記金属製突出片は、ビスの尖鋭部である剥離する床材に敷く滑り防止材を開発し、採用した。
本発明の剥離する床材の上に敷く滑り防止材は、表面材の裏面側に床シートに喰い込む金属製突出片を設けてあるから、滑り防止材の上を歩行すると、重力が加わって金属製突出片が床シートに喰い込むことになり、滑り防止材は動くことがないので、その上を歩行しても滑ることなく安全に通行できる。
また、上記のように構成した剥離する床材の上に敷く滑り防止材において、金属製突出片は、斜立した網目からなるラス網であるから、斜立したストランド部およびボンド部が床シートに容易に喰いこみ、喰いこんだ後においても抜けるようなことがないので防滑性に優れている。さらに、金属製突出片をビスの尖鋭部とすることにより、床シートに突き刺さり喰いこむことから、歩行しても滑ることなく安全に通行できる。
以下に、本発明の第1実施の形態を添付の図1〜図4に基づいて説明すれば、本発明に係る剥離する床材の上に敷く滑り防止材1は、プラスチック段ボール2の表面材と、そのプラスチック段ボール2の裏面側に設けられるラス網3の金属突出片とによって構成されている。
上記プラスチック段ボール2は、対向する2枚の上下板4、4の間に、一定間隔毎で平行する複数の連結片5を設けて一体としてなる中空構造に形成されたものであり、材質としてはポリプロピレン樹脂が適しているが、他の樹脂を使用してもよい。
このプラスチック段ボール2は、中空構造による軽量性、耐水性、耐油性、耐久性、断熱性、遮音性に優れている。プラスチック段ボール2の厚さとしては3〜5mm程度が好適である。3mm以下であれば、耐強度性、耐久性に問題が生じることから適さず、5mmを超えるとコストが高くなる問題があることから適さない。
上記のラス網3は、薄鉄板に多くの切れ目を規則的に入れ、その切れ目と直角方向に引き伸ばして菱形網目6を作るエキスパンテッド・メタルラスが適している。この菱形網目6は、図3に示すように、メッシュの細い部分のストランド部7、7,7、7とメッシュの交差している太い部分のボンド部8、8,8、8とで構成されており、ボンド部8の位置が高くなっていると共に、一定の角度で傾斜して斜立して突き刺しやすい菱形網目6を形成している。
9はラス網3の複数個所を、プラスチック段ボール2の裏面に止着するホッチキス針である。上記実施の形態1においては、ラス網3を1枚使用の場合で説明したが、図6に示すように、プラスチック段ボール2の裏面に、下のラス網3aの菱形網目6aを横方向に、上のラス網3bの菱形網目6bを縦方向に交差させて複数枚を重ね合わせ止着する場合もある。このように構成することにより、1枚のラス網3より下方に突出した状態になることから、ストランド部7およびボンド部8が一定の角度で傾斜して斜立して突き刺しやすい菱形網目6bにより床材への喰い込みがよくなり、一層の滑り防止効果が発揮できるものである。
このように構成された第1実施形態の使用状態を作用、効果と共に説明すれば、軟化剥離剤が塗布されて滑りやすくなっている床シート10の上に滑り防止材1を敷設するのであるが、滑り防止材1は表面材のプラスチック段ボール2と金属突出片のラス網3で構成されているから、極めて軽量になり敷設作業が容易となる。また、敷設された滑り防止材1の上を歩行すると、表面材がプラスチック段ボール2であり、中空構造を有しているから、歩行感が極めて良い。さらに、軟化剥離剤が床シート10に湿潤しても、表面材がプラスチック段ボール2で、耐水性であるから歩行に際して何ら悪影響を与えることがない。また、滑り防止材1の上を歩くと、斜立した菱形網目6のラス網3に重力が加わって床シート10に喰い込むことになり滑る虞がなく、安全に歩行できるものである。
つぎに、図7〜図10に示すのは、本発明の第2実施の形態を示すもので、この滑り防止材11は、表面材をプラスチック段ボール12とする点は前記実施の形態1と同じであるが、裏面側に細幅の木材片13を所定間隔毎に配設すると共に、その木材片13にビス14を打ち込んであり、先端部を尖鋭部15としたものであり、その木材片13の上面とプラスチック段ボール12の下面を接着剤で一体に接合したものである。
このように構成された第2実施形態の使用状態を作用、効果と共に説明すれば、軟化剥離剤が塗布されて滑りやすくなっている床シート16の上に滑り防止材11を敷設するのは前記第1実施の形態と同じであり、所定間隔毎に配設された木材片13にはビス14の尖鋭部15が突出しているので、スパイクとなり床シート16に喰い込むことになって滑る虞がなく安全に歩行できるものである。また、ビス14の尖鋭部15が千鳥状に配設されていることから、床シート9への喰い込みが安定する。さらに、床シート16と接する木材片13が一枚板でなく、数枚の細幅木材片13で形成されているから、反る率が少なくなり、床シートとの接触がよくなる。さらに、この滑り防止材11の幅を狭くする必要がある時には、木材片13と木材片13の空間部を介して縦方向に切断すれば、簡単に所望の横幅寸法にできる便利性がある。
さらに、図11〜図13に示すのは、本発明の第3実施の形態を示すもので、この滑り防止材21は、前記第1、第2実施の形態と異なるのは、表面材をプラスチック段ボールでなく、コンパネ22を表面材としてあり、その表面側に皿もみ23を施し、ビス24を千鳥状に捩じ込んで尖鋭部25をコンパネ22より僅かに突出したものである。
このように構成された第3実施形態の使用状態を作用、効果と共に説明すれば、軟化剥離剤が塗布されて滑りやすくなっている床シート26の上に滑り防止材21を敷設するのは前記実施の形態1、2と同じであるが、コンパネ22にビス24を捩じ込んだという極めて簡単な構成により形成されており、容易に滑り防止材21が出来上がると共に、プラスチック段ボールの表面材とは異なり、重いことから滑ることがなくなると共に、ビス24の尖鋭部25がスパイクとなり床シート26に喰い込むことから滑動することがなく安全に歩行できるものである。
以上、本発明の主要な実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、塩化ビニル製タイルやリノリウムなどの床材を剥離することもあり、要するに、発明の目的を達成でき、かつ発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々設計変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、マンションなどの開放廊下、階段、ベランダ、バルコニーなどの床面に敷設されたビニールシート、ゴムシート、リノリウムなどの長尺シート床材やプラスチックタイルあるいはウレタン塗り床材など剥離する床材の上に敷設する滑り防止材として有効に利用できるものである。
本発明の実施形態1の表面材の斜視図である。 本発明の実施形態1の簡略底面図である。 菱形網目の平面図である。 図3のA−A線断面図である。 本発明の実施形態1の使用状態の縦断面図である。 ラス網を複数枚使用する場合の簡略底面図である。 本発明の第2実施形態を示す簡略斜視図である。 本発明の第2実施形態を示す簡略底面斜視図である。 本発明の第2実施形態の要部断面図である。 本発明の第2実施形態の使用状態の縦断面図である。 本発明の第3実施形態を示す簡略斜視図である。 本発明の第3実施形態の要部断面図である。 本発明の第3実施形態の使用状態の縦断面図である。
1 表面材
2 金属突出片

Claims (3)

  1. 軟化剥離剤を塗布して床面に張り付けた長尺シート床材、プラスチックタイル床材、ウレタン塗り床材などを剥離する際に、軟化剥離剤が湿潤して床材が剥離できる状態になるまでの間、床材を歩行する時に滑らないように床材の上に敷設する滑り防止材であって、表面材の裏面側に、床材に喰い込む金属製突出片を設けたことを特徴とする剥離する床材の上に敷く滑り防止材。
  2. 前記金属製突出片は、斜立した網目からなるラス網である請求項1に記載の剥離する床材の上に敷く滑り防止材。
  3. 前記金属製突出片は、ビスの尖鋭部である請求項1に記載の剥離する床材の上に敷く滑り防止材。
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