JP2012143544A - 吸収体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液体を吸収して平面方向に拡散する受液層部11と、該受液層部11の一面側に該受液層部11に連続して複数に分立して配され液体を吸収して貯える突出液吸収貯蔵部12とを有し、前記複数の突出液吸収貯蔵部12は前記突出液吸収貯蔵部12間に配される凹部13よりも面積率が高く、前記凹部13底部の前記受液層部11は前記突出液吸収貯蔵部12より坪量および密度が低い吸収体10を提供する。
【選択図】図1
Description
また、上記突出液吸収貯蔵部12の坪量は、突出液吸収貯蔵部12と接している受液層部11の合計の坪量として凹部にある受液層部11の坪量より高く、好ましくは200g/m2以上、800g/m2以下、より好ましくは300g/m2以上700g/m2以下であり、特に好ましくは400g/m2以上600g/m2以下である。突出液吸収貯蔵部12の坪量は、凹部における受液層部11の坪量の差分より算出できる。
上記突出液吸収貯蔵部12の坪量は、100g/m2以上、600g/m2以下、好ましくは200g/m2以上600g/m2以下であり、より好ましくは300g/m2以上600g/m2以下である。
また、上記突出液吸収貯蔵部12の密度は、受液層部11の密度より高く、好ましくは0.03g/cm3以上0.3g/cm3以下であり、より好ましくは0.05g/cm3以上0.2g/cm3以下であり、特に好ましくは0.06g/cm3以上0.15g/cm3以下である。この突出液吸収貯蔵部12の密度が低すぎる場合、毛管力が作用しにくくなり受液層部11中を通ってきた液体を突出液吸収貯蔵部12へ導き難くなり液体の保持が困難となる。一方、突出液吸収貯蔵部12の密度が高すぎる場合も、超吸収性ポリマー(SAP)が膨潤阻害を起こしやすくなり、受液層部11中を通ってきた液体を保持することが困難となる。よって、突出液吸収貯蔵部12の密度は受液層部11よりも高く上記範囲に設定することが望ましい。なお、坪量および密度の測定方法については、後述する。
なお排せつ部とは、吸収体において、尿、軟便、経血もしくはおりもの等の排せつを直接受ける部分およびその近傍である。
図2に示すように、吸収体10の平面方向の坪量は以下のように求める。まず、吸収体10を平面視して、突出液吸収貯蔵部12とその下部の受液層部11を一体に切り出し、また凹部13の受液層部11を切り出し、質量と平面的な大きさ(面積)を測定し坪量を算出する。
また、吸収体10の厚み方向の坪量は以下のように求める。まず、受液層部11上の突出液吸収貯蔵部12を切り出して質量と平面的な大きさ(面積)を計測し坪量を算出する。先に計測した凹部13の受液層部11の坪量との差が突出液吸収貯蔵部12の坪量となる。ここでは、突出液吸収貯蔵部12の下部の受液層部11の坪量とそれに隣接する凹部13の下部の受液層部11の坪量が同等であるとしている。受液層部11および突出液吸収貯蔵部12の厚さは、マイクロスコープ[キーエンス社製マイクロスコープ(商品名VHX-1000))を使用した断面観察より凹部13における受液層部11と受液層部11と重なった突出液吸収貯蔵部12の厚みを各々計測する。
上記測定結果に基づいて、密度=坪量/厚みなる計算により密度を算出する。
吸収体10の表面に供給された液体Lの大部分は、上記受液層部11の内部を拡散するので、突出液吸収貯蔵部12側を肌当接面側とし、受液層部11側を非肌当接面側として、吸収体10を用いることにより、肌側から遠い受液層部11で液体Lを拡散させることができる。これによって、肌へのべとつき感が少なくなるという効果が得られる。
また複数の突出液吸収貯蔵部12の面積率はそれぞれの突出液吸収貯蔵部12間に配される凹部13の面積率よりも高くしたことから、突出液吸収貯蔵部12における液体の吸収量を十分に確保することができる。
また、複数の突出液吸収貯蔵部12を配することによって吸収体10の一部がブロック化されていることにより、この吸収体10が配された吸収性物品(図示せず)を装着した際の肌への密着性(フィット感)が向上されるという利点が維持される。さらに、突出液吸収貯蔵部12と受液層部11とが連続体を成すことから、装着者の歩行等の動作によって、突出液吸収貯蔵部12がよれることが低減され、浮き上がることが防止されて、装着時の違和感が解消され、装着感が格段に向上する。
これにより、凹部13の底部の受液層部11からも液体を吸収しやすくなる。そして吸収された液体は受液層部11内を拡散し、突出液吸収貯蔵部12の下部から突出液吸収貯蔵部12中へ吸収されるので、吸収体10Bの液体の吸収性がさらに向上する。
これにより、突出液吸収貯蔵部12の側面からも液体を吸収しやすくなる。そして突出液吸収貯蔵部12の側面から吸収された液体は突出液吸収貯蔵部12の中央部へ拡散し貯えられるので、吸収体10Cの液体を貯える速度が高められる。
したがって、上記吸収体の製造装置100では、先に突出液吸収貯蔵部12が構成され、その後連続して受液層部11が構成される。
図11(2)に示すように、吸収体10の中央部における凹部13底部の受液層部11の坪量を小さくするには、その凹部13が配される部分に対応する積繊キャビティ107内の突起部108の高さを外側部より高くして、受液層部11が外側部より薄く堆積されるようにする。
一方、図11(3)に示すように、吸収体10の外側部における凹部13底部の受液層部11の坪量を大きくするには、その凹部13が配される部分に対応する積繊キャビティ107内の突起部108の高さを外側部より低くして、受液層部11が厚く堆積されるようにする。
また、図11(4)に示すように、吸収体10の中央部から外側部になる境界付近は、突起部108の高さを中央部から外側部に向かうにしたがって徐々に低くしてもよい。こうすることによって、中央部と外側部との境界の突起部108に段差が生じないので、段差のない凹部13が配される。よって、吸収体10に供給された液体が凹部13を通ってスムーズに吸収体10の外側部に通液され、しかも外側部に向かうにしたがって、凹部13底部の受液層部11の厚さが厚くなるので拡散量を多くすることができる。
一方、突起部108の高さを変化さない場合には、図12(2)に示すように、吸収体10の全域にわたって凹部13底部の受液層部11の厚さが一定になるので、坪量も一定になる。
裏面シート17としては、この種のおむつにおいて従来用いられている各種のものを用いることができ、液不透過性または撥水性で、かつ透湿性のものが好ましく用いられる。裏面シート17としては、例えば、上述した立体ギャザー形成用のシート材18として使用可能なものを用いることができる。また、裏面シート17の幅を吸収体10の幅と同程度にして該吸収体10の非肌当接面側に配置し、さらに、該裏面シート17の非肌当接面側に、不織布や不織布とフィルムとの積層体等を、おむつの外形を構成するシートとして設けてもよい。
上記非肌当接面は、おむつ装着時に着衣側(装着者の肌側とは反対側)に向けられる面である。また、以下、肌当接面という語句を使用することがあるが、肌当接面は、おむつ装着時に装着者の肌側に向けられる面である。
[実施例1]
実施例1の吸収体10を以下のように作製した。まず、深さ6mmの積繊キャビティ107に対し、高さ2mmの突起部108を図12に示す形状が得られるように配置した。突起部108の断面形状は矩形である。そして、フラッフパルプ(ウェアハウザー社製、商品名NB416)と超吸収性ポリマー(日本触媒社製、商品名アクアリックCA W101)を積繊キャビティ107内に堆積させた。この時、突出液吸収貯蔵部12の坪量は、パルプが200g/m2、超吸収性ポリマーが320g/m2であり、凹部13底部の受液層部11の坪量は、パルプが50g/m2、超吸収性ポリマーが50g/m2である。堆積後、積繊キャビティ107内から堆積した吸収体10を剥離し、圧力0.025MPaでプレス加工した。この吸収体10を反転させて、非肌当接面側に受液層部11を有するよう配置し、坪量16g/m2のティッシュで全体を被覆して作製した。
[実施例2]
実施例2の吸収体10は、突起部108の高さを、吸収体長手方向の中央部を2mm、外側部を1mmとした以外は実施例1と同様の手順で作製した。
[比較例1]
比較例1の吸収体は、深さ6mmの積繊キャビティ107に対し、突起部108の高さを6mmとした以外は実施例1と同様に積繊を行い、受液層部を有さず、独立したブロックを得た。得られたブロックを、図12に示す形状に配置させた後、坪量16g/m2のティッシュで全体を被覆して作製した。
[比較例2]
比較例2の吸収体は、比較例1と同様、深さ6mmの積繊キャビティ107に対し、突起部108の高さを6mmとした以外は実施例1と同様に積繊を行い、受液層部を有さず、独立したブロックを得た。得られたブロックを、別工程で作製した坪量50g/m2のパルプシートの上に、図12に示す形状に配置させた後、坪量16g/m2のティッシュで全体を被覆して作製した。
吸収体10のよれ率は、以下のようにして求めた。
図14に示すように、以下に述べる吸収体を備えた上述のおむつ50をそれぞれ歩行試験装置200に装着して、歩行と吸収体への生理食塩水の注入を繰り返し行うことで、よれ率を求める試験を行った。歩行試験装置200は、人間の体型を模して造られたもので、例えば上腹部から大腿部までを模して造られており、大腿部が人間の歩行と同等の動作をするものである。
歩行条件は、最初に毎分120歩の歩行速度で1分間の歩行を行った。直後、生理食塩水を毎秒8gの供給速度で吸収体に供給し、さらに毎分120歩の歩行速度で10分間の歩行を行った。この生理食塩水の供給と10分間の歩行を1セットにして、5セットを連続的に繰り返し行った。この結果、吸収体には合計40gの生理食塩水が供給されたことになる。
その後、股間部の吸収体のよれ率(%)を以下の式により求めた。
よれ率=[1−(歩行後の吸収体幅)/(歩行前の吸収体幅)]×100(%)
また、目視によって、特に吸収体の突出液吸収貯蔵部の浮き状態を確認した。
吸収体の長手方向中央部、幅方向中央部に内径35mmの円筒を置き、液が注入される吸収体の位置からの高さが10mmになるように液を維持しながら、液として生理食塩水40gを注入した。円筒最下部には製品全体を覆うことのできる大きさでアクリル板(厚さ5mm、長さ250mm、幅100mm)が備えられている。吸収開始から10分後に、同様の方法にて再度40gを注入する。この操作を4回繰り返し、合計160gの生理食塩水を吸収体に吸収させた。予め、ろ紙(アドヴァンテックNo.5A)を100mm×100mmに切断し、20枚重ねにしたものを準備し(測定質量W1)、4回目の注入開始から10分後に、注入点を中心として吸収体上に載せ、3.5kPaの圧力を掛け、2分後にろ紙の質量を測定(測定質量W2)し、次式のようにして、液戻り量を算出した。
液戻り量(g)=加圧後のろ紙の質量(W2)−最初のろ紙の質量(W1)
表1に、よれ率、突出液吸収貯蔵部の浮き上がり状態および測定した液戻り量を示した。
11 受液層部
12 突出液吸収貯蔵部
13 凹部
Claims (6)
- 液体を吸収して平面方向に拡散する受液層部と、該受液層部の一面側に該受液層部に連続して複数に分立して配され液体を吸収して貯える突出液吸収貯蔵部とを有し、
前記突出液吸収貯蔵部は前記突出液吸収貯蔵部間に配される凹部よりも面積率が高く、
前記凹部底部の前記受液層部は前記突出液吸収貯蔵部より坪量および密度が低い
吸収体。 - 前記突出液吸収貯蔵部はその下部の前記受液層部よりも密度が高い
請求項1記載の吸収体。 - 前記突出液吸収貯蔵部の側面は前記突出液吸収貯蔵部の中央部より密度が低い
請求項1または請求項2に記載の吸収体。 - 前記凹部底部の前記受液層部は前記吸収体の長手方向の中央部より外側部の坪量が大きい
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の吸収体。 - 前記請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の吸収体を有する吸収性物品。
- 前記請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の吸収体を有し、該吸収体は前記受液層部を非肌当接面側に配する吸収性物品。
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