JP2012144566A - 表皮機能改善剤における有効成分の選択方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒト皮膚表皮角化細胞のヒアルロン酸産生とインボルクリン産生とを併せて促進し皮膚のうるおい、キメ、バリア機能等を改善することのできる表皮機能改善剤を提供する。
【解決手段】表皮角化細胞に対しヒアルロン酸産生促進効果とインボルクリン産生促進効果とを併せ持つ物質を含有する表皮機能改善剤であって、前記物質が、ヒアルロン酸産生促進効果を発揮する作用濃度がインボルクリン産生促進効果を発揮する作用濃度より低濃度となる物質であることを特徴とする表皮機能改善剤。
【選択図】なし

Description

本発明は表皮角化細胞中のヒアルロン酸産生とインボルクリン産生とを併せて促進する表皮機能改善剤に関し、更に詳しくはヒト皮膚表皮角化細胞のヒアルロン酸産生とインボルクリン産生とを併せて促進し皮膚のうるおい、キメ、バリア機能等を改善することのできる表皮機能改善剤に関するものである。
皮膚の表皮は本来の機能が正常に働くことによって、うるおいがあり、キメが整い、なめらかな表面状態を保つことができる。しかし、加齢、ストレス、睡眠不足、乾燥環境、紫外線暴露等によって表皮角化細胞の機能に低下や不調が生じた場合、健康で美しい皮膚を維持できなくなる。
ヒアルロン酸はグリコサミノグリカンの一つで水分を保持する能力に優れ皮膚のうるおいを保つために重要であり、線維芽細胞や表皮角化細胞等によって産生されることが知られている(非特許文献1、2)。一方、インボルクリンは表皮角化細胞によって産生され、健全な角層バリア機能形成に関わるコーニファイドエンベロープの前駆体タンパクの一つであり、他の角化不溶性膜のタンパク質、ロリクリンなどとトランスグルタミナーゼによって架橋され不溶化して、さらに、その一部には、セラミドなどと共有結合し、角層バリア機能には重要な役割を担っていることが知られている。
これまでにも、表皮角化細胞のヒアルロン酸産生を促進する物質は知られておりN−アセチルグルコサミン、しそ科植物抽出物等がある(特許文献1、2)。一方、表皮角化細胞のインボルクリン産生を促進する物質も知られておりオトギリソウ科のセイロンテツボクの種子抽出物、シラカンバ樹液等がある(特許文献3、4)。しかし、両方の効果を併せ持つ物質は知られていない。
外用による表皮機能改善剤を開発しようとする場合、物質による角層透過率の差を考慮し、該物質の表皮角化細胞環境濃度を、ヒアルロン酸産生促進物質、インボルクリン産生促進物質各々が効果を発揮する濃度になるように設定することは極めて困難である。この観点からも、両方の効果を併せ持つ物質が望まれる。
γ−アミノ酪酸(以下GABAと略す)は脳、繊維芽細胞などにグルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)により合成されるが、表皮に検出されなかった(非特許文献3)。従って、表皮角化細胞において細胞賦活作用、インボルクリン産生促進作用をもつGABAは、外用することによって角層バリア機能の低下に起因する肌荒れに対する緩和効果が期待できる。
Bio Industry、1991年、第8巻、p.346 Arthritis Rheumatism、1967年、第10巻、p.357 Biochimica et Biophysica Acta、2007年、第1770巻、p.291−296 特開2001−002551号公報 特開平10−095735号公報 特開2005−213187号公報 特開2007−217326号公報
表皮角化細胞に対しヒアルロン酸産生促進効果とインボルクリン産生促進効果とを併せ持つ一つの物質を含有する表皮機能改善剤を開発しようとする場合、ヒアルロン酸産生促進効果を発揮する作用濃度とインボルクリン産生促進効果を発揮する作用濃度との関係に以下の課題がある。すなわち、ヒアルロン酸産生促進効果を発揮する作用濃度がインボルクリン産生促進効果を発揮する作用濃度より高かった場合、外用により両効果を有する物質が次第に細胞環境濃度を高めつつ表皮角化細胞に作用すると、まず低濃度領域でインボルクリン産生が促進され、表皮角化細胞の状態は角化過程に移行してしまい、その後、細胞環境濃度が高まりヒアルロン酸産生促進を発揮できる高濃度領域に達したとしても角化過程の表皮角化細胞にヒアルロン酸を産生する機能は期待できない点である。
本発明者は上記事情に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、表皮角化細胞に対しヒアルロン酸産生促進効果とインボルクリン産生促進効果とを併せ持つ物質を含有する表皮機能改善剤であって、ヒアルロン酸産生促進効果を発揮する作用濃度がインボルクリン産生促進効果を発揮する作用濃度より低濃度となる物質であることを特徴とする表皮機能改善剤により、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成したものである。
すなわち本発明は、表皮角化細胞に対しヒアルロン酸産生促進効果とインボルクリン産生促進効果とを併せ持つ物質を含有する表皮機能改善剤であって、前記物質が、ヒアルロン酸産生促進効果を発揮する作用濃度がインボルクリン産生促進効果を発揮する作用濃度より低濃度となる物質であることを特徴とする表皮機能改善剤である。
また表皮角化細胞に対しヒアルロン酸産生促進効果とインボルクリン産生促進効果とを併せ持つ物質がγ−アミノ酪酸(GABA)であることを特徴とする表皮機能改善剤が好ましい。
本発明の表皮機能改善剤は、ヒト皮膚表皮角化細胞のヒアルロン酸産生とインボルクリン産生とを併せて促進し皮膚のうるおい、キメ、バリア機能等を改善する効果に優れる。
以下、本発明について詳述する。
本発明のGABAは公知化合物である。表皮機能改善剤として用いられる場合、単独で用いるほか、通常用いられる各種の美白剤、抗酸化剤、細胞賦活剤、保湿剤、紫外線防止剤など上記の薬効剤から選ばれる薬効剤の一種または二種以上と併用して、皮膚に直接に塗布、貼布または散布する経皮投与する投与方法をとることができる。
<試験例1>表皮角化細胞におけるヒアルロン酸産生促進作用
ヒト正常新生児皮膚表皮角化細胞(NHEK)を、ヒト正常新生児表皮角化細胞増殖用無血清培地(以下KGMと略す)を用いて培養した後、トリプシン/エチレンジアミン四酢酸(以下EDTAと略す)溶液処理により細胞を回収し、2.5×10cells/mLの濃度になるようにKGMで希釈した後、48穴培養プレートに5×10個ずつ播種し、5%CO環境下、37℃で4日間培養した。4日間培養後培養液を表1に示すGABA含有基礎培地と交換し、培養を続けた。3日間培養後、培養上清を採取し、培養上清中のヒアルロン酸濃度を測定した。
培養上清中のヒアルロン酸濃度はヒアルロン酸結合タンパク質(HABP)を利用した
サンドイッチバインディングアッセイ法により測定した。GABAを添加していない対照例の培養液中のヒアルロン酸濃度も同時に測定した。GABA無添加培養液中のヒアルロン酸濃度を100としたときのGABA添加により誘導されたヒアルロン酸濃度を表1に併せて示す。
Figure 2012144566
表1に示すように、ヒアルロン酸産生量はGABAを添加することによって有意に促進された。また、試験例においては細胞に損傷を与えるようなことはなく、安全性も極めて高いものであった。GABAが効果を示す細胞環境濃度は少なくとも0.38μg/mLであった。
<試験例2>表皮角化細胞におけるインボルクリン産生促進作用
ヒト正常新生児皮膚表皮角化細胞(NHEK)を、ヒト正常新生児表皮角化細胞増殖用無血清培地(KGM)を用いて培養した後、トリプシン/EDTA溶液処理により細胞を回収し、1×10cells/mLの濃度になるようにKGMで希釈した後、48穴培養プレートに2×10個ずつ播種し、5%CO環境下、37℃で24時間培養した。培養終了後、GABAを表2に示す濃度で48時間培養した。培養終了後、培地を抜き、細胞を培養プレートに固定させ、細胞表面に発現したインボルクリンの量をモノクローナル抗ヒトインボルクリン抗体を用いたELISA法を用いてインボルクリン産生量を定量した。GABA無添加(対照)を100としたときのインボルクリン産生量を表2に併せて示す。
Figure 2012144566
表2に示すように、インボルクリン産生はGABAを添加することによって有意に促進された。また、試験例においては細胞に損傷を与えるようなことはなく、安全性も極めて高いものであった。ヒアルロン酸産生が有意に促進されるGABA3.4μg/mL添加ではインボルクリン産生の促進に有意差は認められなかったが、それよりも高濃度である12.5μg/mL添加および50μg/mL添加の細胞環境濃度ではGABAが効果を示した。
試験例1、2の結果から明らかな通り、GABAはヒアルロン酸産生促進効果を発揮する作用濃度がインボルクリン産生促進効果を発揮する作用濃度より低濃度となる物質である。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれによってなんら限定されるものではない。なお、配合量はすべて質量%である。
<実施例1、比較例1>
表3中の成分(1)〜(6)と、全量が100%となる成分(11)精製水を加え混合した後成分(7)を加えて中和し、ホモミキサーで均一に分散した後、成分(8)〜(10)を混合したものを添加し、さらによく分散して増粘乳化製剤を得た。比較例1も同様に調製した。得られた増粘乳化製剤を、綿100%の水流絡合不織布(目付60g/m)に含浸させた。含浸量としては、フェイスマスク1枚(半顔分)約180cmに10gを含浸させた。
上記の実施例1、及び比較例1について使用試験等を行って効果を比較した。使用試験は30〜40代の女性パネラー各10名ずつに上記実施例1、比較例1の不織布含浸組成物を、夜、洗顔後の顔面左右に15分間使用、以後2日空け3日に1回、全10回連続して使用した。パネラーに使用性、及び直後、翌日の肌状態を総合評価してもらった。実施例1と比較例1の使用性の評価結果を表3に、また使用試験終了翌日の肌の状態について、常法に従い表皮水分量、TEWL、キメの観察を行なった結果を表3に示す。
Figure 2012144566
表皮角化細胞に対しヒアルロン酸産生促進効果とインボルクリン産生促進効果とを併せ持ち、ヒアルロン酸産生促進効果を発揮する作用濃度がインボルクリン産生促進効果を発揮する作用濃度より低濃度であるGABAを配合した不織布含浸組成物は、皮膚のうるおい、キメ、バリア機能の改善に有効であった。
本発明は表皮角化細胞中のヒアルロン酸産生とインボルクリン産生とを併せて促進する表皮機能改善剤における有効成分の選択方法に関し、更に詳しくはヒト皮膚表皮角化細胞のヒアルロン酸産生とインボルクリン産生とを併せて促進し皮膚のうるおい、キメ、バリア機能等を改善することのできる表皮機能改善剤における有効成分の選択方法に関するものである。
皮膚の表皮は本来の機能が正常に働くことによって、うるおいがあり、キメが整い、なめらかな表面状態を保つことができる。しかし、加齢、ストレス、睡眠不足、乾燥環境、紫外線暴露等によって表皮角化細胞の機能に低下や不調が生じた場合、健康で美しい皮膚を維持できなくなる。
ヒアルロン酸はグリコサミノグリカンの一つで水分を保持する能力に優れ皮膚のうるおいを保つために重要であり、線維芽細胞や表皮角化細胞等によって産生されることが知られている(非特許文献1、2)。一方、インボルクリンは表皮角化細胞によって産生され、健全な角層バリア機能形成に関わるコーニファイドエンベロープの前駆体タンパクの一つであり、他の角化不溶性膜のタンパク質、ロリクリンなどとトランスグルタミナーゼによって架橋され不溶化して、さらに、その一部には、セラミドなどと共有結合し、角層バリア機能には重要な役割を担っていることが知られている。
これまでにも、表皮角化細胞のヒアルロン酸産生を促進する物質は知られておりN−アセチルグルコサミン、しそ科植物抽出物等がある(特許文献1、2)。一方、表皮角化細胞のインボルクリン産生を促進する物質も知られておりオトギリソウ科のセイロンテツボクの種子抽出物、シラカンバ樹液等がある(特許文献3、4)。しかし、両方の効果を併せ持つ物質は知られていない。
外用による表皮機能改善剤を開発しようとする場合、物質による角層透過率の差を考慮し、該物質の表皮角化細胞環境濃度を、ヒアルロン酸産生促進物質、インボルクリン産生促進物質各々が効果を発揮する濃度になるように設定することは極めて困難である。この観点からも、両方の効果を併せ持つ物質が望まれる。
γ−アミノ酪酸(以下GABAと略す)は脳、繊維芽細胞などにグルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)により合成されるが、表皮に検出されなかった(非特許文献3)。従って、表皮角化細胞において細胞賦活作用、インボルクリン産生促進作用をもつGABAは、外用することによって角層バリア機能の低下に起因する肌荒れに対する緩和効果が期待できる。
特開2001−002551号公報 特開平10−095735号公報 特開2005−213187号公報 特開2007−217326号公報
Bio Industry、1991年、第8巻、p.346 Arthritis Rheumatism、1967年、第10巻、p.357 Biochimica et Biophysica Acta、2007年、第1770巻、p.291−296
表皮角化細胞に対しヒアルロン酸産生促進効果とインボルクリン産生促進効果とを併せ持つ一つの物質を含有する表皮機能改善剤を開発しようとする場合、ヒアルロン酸産生促進効果を発揮する作用濃度とインボルクリン産生促進効果を発揮する作用濃度との関係に以下の課題がある。すなわち、ヒアルロン酸産生促進効果を発揮する作用濃度がインボルクリン産生促進効果を発揮する作用濃度より高かった場合、外用により両効果を有する物質が次第に細胞環境濃度を高めつつ表皮角化細胞に作用すると、まず低濃度領域でインボルクリン産生が促進され、表皮角化細胞の状態は角化過程に移行してしまい、その後、細胞環境濃度が高まりヒアルロン酸産生促進を発揮できる高濃度領域に達したとしても角化過程の表皮角化細胞にヒアルロン酸を産生する機能は期待できない点である。
本発明者は上記事情に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、表皮角化細胞に対しヒアルロン酸産生促進効果とインボルクリン産生促進効果とを併せ持つ物質を有効成分として含有する表皮機能改善剤であって、ヒアルロン酸産生促進効果を発揮する作用濃度がインボルクリン産生促進効果を発揮する作用濃度より低濃度となる物質を有効成分として選択することを特徴とする表皮機能改善剤により、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成したものである。
すなわち本発明は、表皮機能改善剤における有効成分の選択方法であって、表皮角化細胞に対しヒアルロン酸産生促進効果とインボルクリン産生促進効果とを併せ持つ物質から、ヒアルロン酸産生促進効果を発揮する作用濃度がインボルクリン産生促進効果を発揮する作用濃度より低濃度となる物質を有効成分として選択することを特徴とする表皮機能改善剤における有効成分の選択方法である。
本発明の表皮機能改善剤における有効成分の選択方法によれば、ヒト皮膚表皮角化細胞のヒアルロン酸産生とインボルクリン産生とを併せて促進し皮膚のうるおい、キメ、バリア機能等を改善する効果に優れる。
以下、本発明について詳述する。
本発明の表皮機能改善剤における有効成分の選択方法により選択されるGABAは公知化合物である。表皮機能改善剤として用いられる場合、単独で用いるほか、通常用いられる各種の美白剤、抗酸化剤、細胞賦活剤、保湿剤、紫外線防止剤など上記の薬効剤から選ばれる薬効剤の一種または二種以上と併用して、皮膚に直接に塗布、貼布または散布する経皮投与する投与方法をとることができる。
<試験例1>表皮角化細胞におけるヒアルロン酸産生促進作用
ヒト正常新生児皮膚表皮角化細胞(NHEK)を、ヒト正常新生児表皮角化細胞増殖用無血清培地(以下KGMと略す)を用いて培養した後、トリプシン/エチレンジアミン四酢酸(以下EDTAと略す)溶液処理により細胞を回収し、2.5×105cells/mLの濃度になるようにKGMで希釈した後、48穴培養プレートに5×104個ずつ播種し、5%CO2環境下、37℃で4日間培養した。4日間培養後培養液を表1に示すGABA含有基礎培地と交換し、培養を続けた。3日間培養後、培養上清を採取し、培養上清中のヒアルロン酸濃度を測定した。
培養上清中のヒアルロン酸濃度はヒアルロン酸結合タンパク質(HABP)を利用したサンドイッチバインディングアッセイ法により測定した。GABAを添加していない対照例の培養液中のヒアルロン酸濃度も同時に測定した。GABA無添加培養液中のヒアルロン酸濃度を100としたときのGABA添加により誘導されたヒアルロン酸濃度を表1に併せて示す。
Figure 2012144566
表1に示すように、ヒアルロン酸産生量はGABAを添加することによって有意に促進された。また、試験例においては細胞に損傷を与えるようなことはなく、安全性も極めて高いものであった。GABAが効果を示す細胞環境濃度は少なくとも0.38μg/mLであった。
<試験例2>表皮角化細胞におけるインボルクリン産生促進作用ヒト正常新生児皮膚表皮角化細胞(NHEK)を、ヒト正常新生児表皮角化細胞増殖用無血清培地(KGM)を用いて培養した後、トリプシン/EDTA溶液処理により細胞を回収し、1×105cells/mLの濃度になるようにKGMで希釈した後、48穴培養プレートに2×104個ずつ播種し、5%CO2環境下、37℃で24時間培養した。培養終了後、GABAを表2に示す濃度で48時間培養した。培養終了後、培地を抜き、細胞を培養プレートに固定させ、細胞表面に発現したインボルクリンの量をモノクローナル抗ヒトインボルクリン抗体を用いたELISA法を用いてインボルクリン産生量を定量した。GABA無添加(対照)を100としたときのインボルクリン産生量を表2に併せて示す。
Figure 2012144566
表2に示すように、インボルクリン産生はGABAを添加することによって有意に促進された。また、試験例においては細胞に損傷を与えるようなことはなく、安全性も極めて高いものであった。ヒアルロン酸産生が有意に促進されるGABA3.4μg/mL添加ではインボルクリン産生の促進に有意差は認められなかったが、それよりも高濃度である12.5μg/mL添加および50μg/mL添加の細胞環境濃度ではGABAが効果を示した。
試験例1、2の結果から明らかな通り、GABAはヒアルロン酸産生促進効果を発揮する作用濃度がインボルクリン産生促進効果を発揮する作用濃度より低濃度となる物質である。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれによってなんら限定されるものではない。なお、配合量はすべて質量%である。
<実施例1、比較例1>
表3中の成分(1)〜(6)と、全量が100%となる成分(11)精製水を加え混合した後成分(7)を加えて中和し、ホモミキサーで均一に分散した後、成分(8)〜(10)を混合したものを添加し、さらによく分散して増粘乳化製剤を得た。比較例1も同様に調製した。得られた増粘乳化製剤を、綿100%の水流絡合不織布(目付60g/m2)に含浸させた。含浸量としては、フェイスマスク1枚(半顔分)約180cm2に10gを含浸させた。
上記の実施例1、及び比較例1について使用試験等を行って効果を比較した。使用試験は30〜40代の女性パネラー各10名ずつに上記実施例1、比較例1の不織布含浸組成物を、夜、洗顔後の顔面左右に15分間使用、以後2日空け3日に1回、全10回連続して使用した。パネラーに使用性、及び直後、翌日の肌状態を総合評価してもらった。実施例1と比較例1の使用性の評価結果を表3に、また使用試験終了翌日の肌の状態について、常法に従い表皮水分量、TEWL、キメの観察を行なった結果を表3に示す。
Figure 2012144566
表皮角化細胞に対しヒアルロン酸産生促進効果とインボルクリン産生促進効果とを併せ持ち、ヒアルロン酸産生促進効果を発揮する作用濃度がインボルクリン産生促進効果を発揮する作用濃度より低濃度であるGABAを配合した不織布含浸組成物は、皮膚のうるおい、キメ、バリア機能の改善に有効であった。

Claims (2)

  1. 表皮角化細胞に対しヒアルロン酸産生促進効果とインボルクリン産生促進効果とを併せ持つ物質を含有する表皮機能改善剤であって、前記物質が、ヒアルロン酸産生促進効果を発揮する作用濃度がインボルクリン産生促進効果を発揮する作用濃度より低濃度となる物質であることを特徴とする表皮機能改善剤。
  2. 表皮角化細胞に対しヒアルロン酸産生促進効果とインボルクリン産生促進効果とを併せ持つ物質が、γ−アミノ酪酸であることを特徴とする請求項1記載の表皮機能改善剤。
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