JP2012145573A - 臨床の薬物相互作用試験の候補薬剤の分類方法 - Google Patents

臨床の薬物相互作用試験の候補薬剤の分類方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012145573A
JP2012145573A JP2011278901A JP2011278901A JP2012145573A JP 2012145573 A JP2012145573 A JP 2012145573A JP 2011278901 A JP2011278901 A JP 2011278901A JP 2011278901 A JP2011278901 A JP 2011278901A JP 2012145573 A JP2012145573 A JP 2012145573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rate
drug
elution
adsorption
oral administration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011278901A
Other languages
English (en)
Inventor
Satsuki Uramoto
さつき 浦本
Yohei Kamiya
洋平 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kureha Corp filed Critical Kureha Corp
Priority to JP2011278901A priority Critical patent/JP2012145573A/ja
Publication of JP2012145573A publication Critical patent/JP2012145573A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

【課題】本発明の目的は、経口投与用吸着剤と併用投与される薬物の中から、臨床の薬物相互作用試験を行うべき薬剤を選択するための、in vitroでの試験法を提供することである。
【解決手段】前記課題は、経口投与用吸着剤と併用投与される可能性のある併用薬剤の、臨床の薬物相互作用試験のための分類方法であって、(1)経口投与用の剤形の併用薬剤の溶出速度を測定する工程、(2)経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着速度を測定する工程、及び(3)溶出速度の判定、及び吸着速度の判定を行い、それらの判定の組み合わせにより併用薬剤を分類する工程、を含むことを特徴とする、併用薬剤の分類方法によって解決することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、臨床の薬物相互作用試験の候補薬剤の分類方法に関する。本発明によれば、経口投与用吸着剤と併用される可能性のある薬剤の薬物相互作用を判定することができる。
腎機能や肝機能の欠損患者らは、それらの臓器機能障害に伴って、血液中等の体内に有害な毒性物質が蓄積したり生成したりするので、尿毒症や意識障害等の脳症をひきおこす。これらの患者数は年々増加する傾向を示しているため、これら欠損臓器に代わって毒性物質を体外へ除去する機能をもつ臓器代用機器あるいは治療薬の開発が重要な課題となっている。現在、人工腎臓としては、血液透析による有毒物質の除去方式が最も普及している。しかしながら、このような血液透析型人工腎臓では、特殊な装置を用いるために、安全管理上から専門技術者を必要とし、また血液の体外取出しによる患者の肉体的、精神的及び経済的負担が高いなどの欠点を有していて、必ずしも満足すべきものではない。
近年、これらの欠点を解決する手段として、経口的な服用が可能で、腎臓や肝臓の機能障害を治療することができる経口投与用吸着剤が注目されている。
一方、腎臓病の患者は、高血圧、低血圧、動脈硬化、腎性貧血、腎性骨異栄養症、Ca・P代謝異常、血管系の合併症、及び感染症などの合併症を引き起こすことが多い。また、肝臓病の患者も、肝性脳症、食道静脈瘤、及び糖尿病などの合併症を起こすことが知られている。従って、腎臓病及び肝臓病の患者は、経口投与用吸着剤の他にも、前記の合併症の治療薬を併用して投与されることが多い。
しかしながら、経口投与用吸着剤は吸着剤であるため、他の治療薬と併用した場合、その治療薬を吸着し、その結果、併用された治療薬の効果が減弱される可能性がある。すなわち、経口投与用吸着剤と、腎臓病又は肝臓病の合併症の治療薬は、生体内で薬物相互作用を起こすことが考えられる。
このような薬物相互作用を起こす可能性のある薬剤の組み合わせについては、平成13年に、当時の厚生省より「薬剤相互作用の検討方法について」(非特許文献1)というガイドラインが示されている。その中で、薬物相互作用が予想される併用薬剤を用いて、健康志願者での薬物相互作用を検討しておくことが望ましいことが記載されている。
経口投与用吸着剤と併用される治療薬についても、薬物相互作用が調べられている。例えば、高血圧症の治療薬であるロサルタンについては、ロサルタンの投与の1時間後に、経口投与用吸着剤を投与することにより、ロサルタンの最高血漿中濃度(Cmax)、及び薬物血中濃度−時間曲線下面積(AUC)に顕著な影響が出ないことが報告されている(非特許文献3)。また、高血圧症の治療薬であるアムロジピンについては、アムロジピンの投与の1.5時間後に、経口投与用吸着剤を投与することにより、AUCに影響が出ないことが報告されており(非特許文献4)、また狭心症の治療薬であるアスピリンについては、アスピリンの投与の1時間後に、経口投与用吸着剤を投与することにより、Cmax及びAUCに影響がなくなることが開示されている(非特許文献5)。
しかしながら、経口投与用吸着剤と、併用投与されるすべての薬剤について、生体内での臨床薬物相互作用試験を実施することは困難である。そのため、臨床の薬物相互作用試験を行うべき薬剤を選択するための、in vitroでの試験法の開発が期待されていた。
医薬審発第813号「薬剤相互作用の検討手法について」平成13年6月4日、p.17〜18 「薬学雑誌(YAKUGAKU ZASSHI)」2007年、第127巻、p.2051〜2055 「ジャーナル・オブ・クリニカル・ファーマコロジー(Journal ofClinical Pharmacology)」(米国)2006年、第46巻、p.310−320 「ジャーナル・オブ・クリニカル・ファーマコロジー(Journal ofClinical Pharmacology)」(米国)2007年、第47巻、p.904−908 「ジャパン・ジャーナル・オブ・ホスピタル・ファーマコロジー(Japan Journal of Hospital Pharmacology)」1998年、第24巻、p.383−388
経口投与用吸着剤と、他の薬剤との薬物相互作用について、糖尿病患者の治療に用いられるα−グルコシダーゼ阻害剤ミグリトールと、経口投与用吸着剤とのin vitroにおける薬物相互作用の検討が、非特許文献2に報告されている。しかしながら、前記非特許文献2は、単にミグリトールの経口投与用吸着剤への吸着率を測定したのみであり、臨床の薬物相互作用試験を十分に反映したものではなかった。
従って、本発明の目的は、経口投与用吸着剤と併用投与される薬物の中から、臨床の薬物相互作用試験を行うべき薬剤を選択するための、in vitroでの試験法を提供することである。また、本発明の別の目的は、経口投与用吸着剤と併用投与される薬剤とのin vitroでの薬物相互作用試験を提供することである。更に、本発明の別の目的は、臨床の薬物相互作用試験の予備試験としての、併用薬剤の分類方法を提供することである。
本発明者は、経口投与用吸着剤と併用投与される薬剤とのin vitroでの薬物相互作用試験について、鋭意研究した結果、驚くべきことに、併用薬剤の溶出速度の測定、及び経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着速度の測定を組み合わせたin vitroでの薬物相互作用試験の結果が、臨床の薬物相互作用試験と相関性が高いことを見出した。
本発明は、こうした知見に基づくものである。
従って、本発明は、
[1]経口投与用吸着剤と併用投与される可能性のある併用薬剤の、臨床の薬物相互作用試験のための分類方法であって、(1)経口投与用の剤形の併用薬剤の溶出速度を測定する工程、(2)経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着速度を測定する工程、及び(3)溶出速度の判定、及び吸着速度の判定を行い、それらの判定の組み合わせにより併用薬剤を分類する工程、を含むことを特徴とする、併用薬剤の分類方法、
[2](1)前記溶出速度の判定が、溶出速度により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものであり、そして前記吸着速度の判定が、吸着速度により2つ以上のグループに判定するものであるか、又は(2)前記溶出速度の判定が、溶出速度を数値化して判定するものであり、そして前記吸着速度の判定が、吸着速度を数値化して判定するものである、[1]に記載の併用薬剤の分類方法、
[3]前記工程(1)及び工程(2)を連続して行う連続試験法であって、前記工程(1)が、前記経口投与用の剤形の併用薬剤を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定する工程であり、前記工程(2)が、投入間隔時間経過時に、前記溶出試験器に経口投与用吸着剤を投入し、経口投与用吸着剤による前記併用薬剤の吸着速度を測定する工程である、[1]又は[2]に記載の併用薬剤の分類方法、
[4]前記工程(1)と、工程(2)とを不連続に行う独立試験法であって、前記工程(1)が、経口投与用の剤形の前記併用薬剤を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定する工程であり、前記工程(2)が、前記併用薬剤を溶解した溶液が充填された溶出試験器に、経口投与用吸着剤を投入し、経口投与用吸着剤による前記併用薬剤の吸着速度を測定する工程である、[1]又は[2]に記載の併用薬剤の分類方法、
[5]前記溶出速度の判定が、投入間隔時間の1/6経過〜全経過時間の間のいずれか1つの判定時間において、5〜95%の間の1つ以上の溶出率を、溶出判定値として選択し、溶出判定値により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものであり、
そして前記吸着速度の判定が、経口投与用吸着剤投入直前の薬剤の溶出量を100とした場合の吸着率を用い、経口投与用吸着剤投入後5〜180分の間のいずれか1つの判定時間において、5〜95%の間のいずれか1つ以上の吸着率を、吸着判定値として選択し、吸着判定値により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものである、[3]に記載の併用薬剤の分類方法、
[6]前記溶出速度の判定が、併用薬剤の投入後5〜90分の間のいずれか1つの判定時間において、5〜95%の間のいずれか1つ以上の溶出率を、溶出判定値として選択し、溶出判定値により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものであり、そして前記吸着速度の判定が、経口投与用吸着剤投入後5〜180分の間のいずれか1つの判定時間において、5〜95%の間のいずれか1つの吸着率を、吸着判定値として選択し、吸着判定値により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものである、[4]に記載の併用薬剤の分類方法、
[7]前記溶出判定値をn個選択した場合、併用薬剤を(n+1)のグループに判定し、溶出率の高いグループから低いグループにかけて降順に点数化し、そして吸着判定値をm個選択した場合、併用薬剤を(m+1)のグループに判定し、吸着率の低いグループから高いグループにかけて降順に点数化し、溶出速度の点数と吸着速度の点数とを加えた点数により、併用薬剤を分類する[5]又は[6]に記載の併用薬剤の分類方法、
[8]前記分類工程(3)が、最高血中濃度到達時間の判定を行い、溶出速度の判定、吸着速度の判定及び最高血中濃度到達時間の判定の組み合わせにより併用薬剤を分類する工程である、[1]〜[7]のいずれかに記載の、併用薬剤の分類方法、
[9]前記最高血中濃度到達時間の判定が、1つ以上の時間を、最高血中濃度到達時間判定値として選択し、最高血中濃度到達時間判定値により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものである、[8]に記載の併用薬剤の分類方法、及び
[10]前記最高血中濃度到達時間の判定が、1つ以上の時間を、最高血中濃度到達時間判定値として選択し、最高血中濃度到達時間判定値により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものであって、前記最高血中濃度到達時間判定値をl個選択した場合、併用薬剤を(l+1)のグループに判定し、最高血中濃度到達時間の短いグループから長いグループにかけて降順に点数化し、前記溶出速度の点数、前記吸着速度の点数、および最高血中濃度到達時間の点数とを加えた点数により、併用薬剤を分類する[9]に記載の併用薬剤の分類方法、
に関する。
また、本発明は、
[11](1)経口投与用の剤形の併用薬剤の溶出速度を測定する工程、及び(2)経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着速度を測定する工程、を含むことを特徴とする、経口投与用吸着剤と併用投与される可能性のある併用薬剤の薬物相互作用試験方法、
[12](3)前記工程(1)で得られた溶出速度の判定、及び前記工程(2)で得られた吸着速度の判定を行い、それらの判定の組み合わせにより併用薬剤を分類する工程を更に含む、[11]に記載の薬物相互作用試験方法、
[13]前記工程(1)及び工程(2)を連続して行う連続試験法であって、前記工程(1)が、前記経口投与用の剤形の併用薬剤を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定する工程であり、前記工程(2)が、投入間隔時間経過時に、前記溶出試験器に経口投与用吸着剤を投入し、経口投与用吸着剤による前記併用薬剤の吸着速度を測定する工程である、[11]又は[12]に記載の薬物相互作用試験方法、
[14]前記工程(1)と、工程(2)とを不連続に行う独立試験法であって、前記工程(1)が、経口投与用の剤形の前記併用薬剤を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定する工程であり、前記工程(2)が、前記併用薬剤を溶解した溶液が充填された溶出試験器に、経口投与用吸着剤を投入し、経口投与用吸着剤による前記併用薬剤の吸着速度を測定する工程である、[11]又は[12]に記載の薬物相互作用試験方法、
に関する。
本発明の薬物相互作用試験においては、前記併用薬剤の分類方法における分類工程(3)を制限なく用いることができる。すなわち、前記[1]〜[10]に記載の分類工程(3)を本発明の薬物相互作用試験において、用いることができる。
特に、本発明の分類方法は、経口投与用吸着剤と併用投与される可能性のある併用薬剤の、臨床の薬物相互作用試験のための分類方法であって、(1)経口投与用の剤形の併用薬剤の溶出速度を測定する工程、(2)経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着速度を測定する工程、及び(3)溶出速度の判定、及び吸着速度の判定を行い、併用薬剤を、溶出速度が速く、そして吸着速度が遅い群;溶出速度が速く、そして吸着速度が速い群;溶出速度が遅く、そして吸着速度が遅い群;及び溶出速度が遅く、そして吸着速度が速い群;のいずれかの群に分類する工程、を含むことを特徴とする、前記併用薬剤の分類方法に関する。
本発明の併用薬剤の分類方法の好ましい態様においては、前記工程(1)及び工程(2)を連続して行う連続試験法であって、前記工程(1)が、前記経口投与用の剤形の併用薬剤を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定する工程であり、前記工程(2)が、投入間隔時間経過時に、前記溶出試験器に経口投与用吸着剤を投入し、経口投与用吸着剤による前記併用薬剤の吸着速度を測定する工程である。
本発明の併用薬剤の分類方法の更に好ましい態様においては、前記溶出速度の判定が、投入間隔時間の1/6経過〜全経過時間の間のいずれか1つ(任意)の判定時間において、溶出判定値として20〜80%の間のいずれか1つ(任意)の溶出率を選択し、併用薬剤の溶出率が前記溶出判定値以上である場合を溶出速度が速く、前記溶出判定値未満である場合を溶出速度が遅いと判定し、前記吸着速度の判定が、経口投与用吸着剤投入直前の薬剤の溶出量を100とした場合の吸着率を用い、経口投与用吸着剤投入後5〜180分の間のいずれか1つ(任意)の判定時間において、吸着判定値として20〜80%の間のいずれか1つ(任意)の吸着率を選択し、併用薬剤の吸着率が前記吸着判定値以上である場合を吸着速度が速く、前記吸着判定値未満である場合を吸着速度が遅いと判定する。
本発明の併用薬剤の分類方法の更に好ましい態様においては、前記溶出判定値が投入間隔時間の1/2経過時における溶出率50%であり、併用薬剤の溶出率が50%以上である場合を溶出速度が速く、50%未満である場合を溶出速度が遅いと判定し、前記吸着判定値が経口投与用吸着剤投入15分経過時における吸着率30%であり、併用薬剤の吸着率が30%以上である場合を吸着速度が速く、30%未満である場合を吸着速度が遅いと判定する。
本発明の併用薬剤の分類方法の別の好ましい態様においては、前記工程(1)と、工程(2)とを不連続に行う独立試験法であって、前記工程(1)が、経口投与用の剤形の前記併用薬剤を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定する工程であり、前記工程(2)が、前記併用薬剤を溶解した溶液が充填された溶出試験器に、経口投与用吸着剤を投入し、経口投与用吸着剤による前記併用薬剤の吸着速度を測定する工程である。
本発明の併用薬剤の分類方法の更に好ましい態様においては、前記溶出速度の判定が、併用薬剤の投入後5〜90分の間のいずれか1つ(任意)の判定時間において、溶出判定値として20〜80%の間のいずれか1つ(任意)の溶出率を選択し、併用薬剤の溶出率が前記溶出判定値以上である場合を溶出速度が速く、前記溶出判定値未満である場合を溶出速度が遅いと判定し、前記吸着速度の判定が、経口投与用吸着剤投入後5〜180分の間のいずれか1つ(任意)の判定時間において、吸着判定値として20〜80%の間のいずれか1つ(任意)の吸着率を選択し、併用薬剤の吸着率が前記吸着判定値以上である場合を吸着速度が速く、前記吸着判定値未満である場合を吸着速度が遅いと判定する。
本発明の併用薬剤の分類方法の更に好ましい態様においては、前記溶出判定値が併用薬剤の投入後30分経過時における溶出率50%であり、併用薬剤の溶出率が50%以上である場合を溶出速度が速く、50%未満である場合を溶出速度が遅いと判定し、前記吸着判定値が経口投与用吸着剤投入15分経過時における吸着率50%であり、併用薬剤の吸着率が50%以上である場合を吸着速度が速く、50%未満である場合を吸着速度が遅いと判定する。
本発明の併用薬剤の分類方法の別の好ましい態様においては、前記工程(3)が、前記併用薬剤を、溶出速度が速く、吸着速度が遅く、そして最高血中濃度到達時間が短い群;溶出速度が速く、吸着速度が遅く、そして最高血中濃度到達時間が長い群;溶出速度が速く、吸着速度が速く、そして最高血中濃度到達時間が短い群;溶出速度が速く、吸着速度が速く、そして最高血中濃度到達時間が長い群;溶出速度が遅く、吸着速度が遅く、そして最高血中濃度到達時間が短い群;溶出速度が遅く、吸着速度が遅く、そして最高血中濃度到達時間が長い群;溶出速度が遅く、吸着速度が速く、そして最高血中濃度到達時間が短い群;及び溶出速度が遅く、吸着速度が速く、そして最高血中濃度到達時間が長い群;のいずれかの群に分類する工程である。
本発明の併用薬剤の分類方法の更に好ましい態様においては、前記最高血中濃度到達時間が、1時間以下である場合を最高血中濃度到達時間が短いと判定し、1時間を超える場合を最高血中濃度到達時間が長いと判定する。
本発明の併用薬剤の分類方法によれば、in vitroにおいて、経口投与用吸着剤と、併用される薬剤の薬物相互作用を判定することが可能であり、臨床の薬物相互作用試験の実施を大幅に減少させることができる。すなわち、本発明の併用薬剤の分類方法の結果と、臨床の薬物相互作用試験の結果とは、相関が高い。従って、経口投与用吸着剤の新薬の開発に要する時間及び費用を大幅に削減することができる。
本発明の1つの実施態様である、製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の連続試験法によるロサルタン、グリメピリド、ワルファリン、及びメトプロロールの試験結果を示すグラフである。 本発明の1つの実施態様である、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の連続試験法によるロサルタン、グリメピリド、ワルファリン、メトプロロール、アセチルサリチル酸、及びアムロジピンの試験結果を示すグラフである。 本発明の1つの実施態様である、製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の独立試験法によるロサルタン、グリメピリド、ワルファリン、及びメトプロロールの溶出速度の測定結果を示すグラフである。 本発明の1つの実施態様である、製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の独立試験法によるロサルタン、グリメピリド、ワルファリン、及びメトプロロールの吸着速度の測定結果を示すグラフである。 本発明の1つの実施態様である、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の独立試験法によるロサルタン、グリメピリド、ワルファリン、メトプロロール、アセチルサリチル酸、及びアムロジピンの溶出速度の測定結果を示すグラフである。 本発明の1つの実施態様である、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の独立試験法によるロサルタン、グリメピリド、ワルファリン、メトプロロール、アセチルサリチル酸、及びアムロジピンの吸着速度の測定結果を示すグラフである。
[1]併用薬剤の分類方法
本発明の併用薬剤の分類方法は、限定されるものではないが、経口投与用吸着剤と併用投与される可能性のある併用薬剤について、生体内において臨床の薬物相互作用試験を行うか否かの判定、又は生体内における臨床の薬物相互作用試験を行う優先順位を決定することを目的とするものである。
本発明の方法に用いる経口投与用吸着剤は、医療用に用いられる経口投与用吸着剤である限り、特に限定されるものではなく、例えば慢性腎不全の治療薬である球形吸着炭(例えば、クレメジン(クレハ)、球形吸着炭「マイラン」(マイラン製薬)、又はキューカル(日医工))、高コレステロール血症の治療用の吸着剤(例えば、コレスチラミン(サノフィ・アベンティス)コレスチミド(田辺三菱製薬))、高リン血症の治療用の吸着剤(例えば、塩酸セベラマー(中外製薬))、並びに急性及び慢性腎不全に伴う高カリウム血症の治療用の吸着剤(例えば、ポリスチレンスルホン酸カルシウム(扶桑薬品)、又はポリスチレンスルホン酸ナトリウム(鳥居薬品))を挙げることができる。
特に、球形吸着炭が投与される慢性腎不全の患者は、様々な合併症を起こしていることがある。従って、球形吸着炭と併用投与される可能性のある薬剤も多く、球形吸着炭との生体内での臨床の薬物相互作用試験が必要な多数の併用薬剤が存在する。
前記球形吸着炭は球状活性炭からなり、その平均粒子径は、特に限定されるものではないが、0.02〜1mmが好ましく、0.03〜0.90mmがより好ましく、0.05〜0.80mmが更に好ましい。また、前記球状活性炭の粒径(直径)の範囲は、0.01〜2mmであることが好ましく、0.02〜1.5mmであることがより好ましく、0.03〜1mmであることが更に好ましい。
「球状活性炭」とは、比表面積が100m/g以上であるものを意味するが、本発明に用いる球状活性炭の比表面積は500m/g以上が好ましく、700m/g以上がより好ましく、1300m/g以上が更に好ましく、1650m/g以上が特に好ましい。
以下、経口投与用吸着剤の代表例として、球形吸着炭を用いて説明する。
本発明の分類方法により分類される併用薬剤は、経口投与用吸着剤と併用投与される可能性のあるものであれば限定されるものではないが、特には併用される機会の多い薬剤、又は併用される機会が少なくても、治療域が狭く薬物相互作用により併用薬の安全性及び有効性に影響を及ぼす可能性がある薬剤を挙げることができる。例えば、慢性腎不全の治療薬である球形吸着炭(例えば、クレメジン)と併用される機会の多い薬剤としては、腎臓病の合併症の治療薬を挙げることができる。腎臓病の合併症としては、高血圧、低血圧、動脈硬化、腎性貧血、腎性骨異栄養症、Ca・P代謝異常、血管系の合併症、及び感染症を挙げることができ、その治療薬としては、ロサルタン(高血圧症)、ワルファリン(血栓塞栓症)、メトプロロール(本態性高血圧症(軽症〜中等症))、テモカプリル(高血圧症)、イミダプリル(高血圧症)、オルメサルタン(高血圧症)、カンデサルタン(高血圧症)、アムロジピン(高血圧症)、フロセミド(高血圧症)、ベタキソロール(本態性高血圧症(軽症〜中等症))、アロプリノール(高尿酸血症)、クエン酸第一鉄ナトリウム(鉄欠乏性貧血)、又はアスピリン(狭心症)を挙げることができる。
また、前記球形吸着炭(例えば、クレメジン)は、肝臓病の治療薬として使用することが可能であり、球形吸着炭(例えば、クレメジン)と併用される機会の多い薬剤として、肝臓病の合併症の治療薬を挙げることができる。肝臓病の合併症としては、肝性脳症、食道静脈瘤、及び糖尿病を挙げることができ、その治療薬としては、グリメピリド(インスリン非依存型糖尿病)、ボグリボース(糖尿病)、又はピオグリタゾン(インスリン非依存型糖尿病)を挙げることができる。
経口投与用吸着剤と併用投与される薬剤は、臨床の薬物相互作用試験を行う必要があるものが多い。臨床の薬物相互作用試験は、経口投与用吸着剤と併用薬剤とを、同時又は一定の間隔の後に被験者に投与する。そして、併用薬剤の薬物動態パラメータ、例えば最高血漿中濃度(Cmax)、薬物血中濃度−時間曲線下面積(AUC)及び最高濃度到達時間(Tmax)を測定し、併用薬剤のみを投与した対照群と比較して、経口投与用吸着剤と併用薬剤との薬物相互作用の有無を判定する。
なお、前記併用薬剤のうち、ロサルタンは、非特許文献3に記載の健常人の薬物相互作用試験により、ロサルタンの投与の1時間後に、経口投与用吸着剤を投与することにより、ロサルタンのCmax、及びAUCに顕著な影響が出ないことが確認されている。また、高血圧症の治療薬であるアムロジピンについては、非特許文献4に記載されているように、アムロジピンの投与の1.5時間後に経口投与用吸着剤を投与することにより、AUCに影響が出ないことが報告されており、また狭心症の治療薬であるアスピリンについては、非特許文献5に記載されているように、アスピリンの投与の1時間後に、経口投与用吸着剤を投与することにより、Cmax及びAUCに影響がなくなることが開示されている。
本発明の併用薬剤の分類方法は、経口投与用吸着剤と併用投与される可能性のある併用薬剤の、臨床の薬物相互作用試験のための分類方法であって、(1)経口投与用の剤形の併用薬剤の溶出速度を測定する工程(以下、溶出速度測定工程(1)又は単に工程(1)と称する)、(2)経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着速度を測定する工程(以下、吸着速度測定工程(2)、又は単に工程(2)と称する)、及び(3)溶出速度の判定、及び吸着速度の判定を行い、それらの判定の組み合わせにより併用薬剤を分類する工程(以下、分類工程(3)と称する)、を含むことを特徴とするものである。
本明細書において、「溶出速度の判定」の判定とは、溶出速度の速遅の判定、すなわち溶出速度が速いか又は遅いかを判定することを意味する。また「吸着速度の判定」とは、吸着速度の速遅の判定、すなわち吸着速度が速いか又は遅いかを判定することを意味する。
また、本発明の特定の態様としては、(1)経口投与用の剤形の併用薬剤の溶出速度を測定する工程、(2)経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着速度を測定する工程、及び(3)溶出速度の判定、及び吸着速度の判定を行い、前記併用薬剤を、溶出速度が速く、そして吸着速度が遅い群;溶出速度が速く、そして吸着速度が速い群;溶出速度が遅く、そして吸着速度が遅い群;及び溶出速度が遅く、そして吸着速度が速い群;のいずれかの群に分類する工程、を含むことを特徴とするものである。
本発明の分類方法は、前記溶出速度測定工程(1)と、吸着速度測定工程(2)とを連続して行う連続試験法によって行うこともでき、また、前記溶出速度測定工程(1)と、吸着速度測定工程(2)とを個別に行う独立試験法によって行うこともできるが、臨床の薬物相互作用試験の状態を反映していることから、連続試験法が好ましい。以下に、連続試験法について説明し、次に独立試験法について説明する。
《連続試験法》
本発明の分類方法を連続試験法で行う場合は、1つの試験器で溶出速度と吸着速度とを連続して測定する。連続試験法に用いる試験器は溶出速度及び吸着速度を測定することができる限り、限定されるものではない。すなわち、薬剤が溶出した試験液、及び薬剤が経口投与用吸着剤によって吸着された試験液を、経時的にサンプリングすることができるものであれば、特に限定されないが、例えば溶出試験器を用いることができる。溶出試験器は、日局収載の一般試験法である溶出試験に用いるものである。溶出試験には、第1法(回転バスケット法)、又は第2法(パドル法)などがあるが、本発明に用いる溶出試験器は、第2法に用いるパドルを備えたものが好ましく、試験液の経時的なサンプリングを容易に行うことができる。
(溶出速度測定工程(1))
連続試験法における前記溶出速度測定工程(1)において、経口投与用の剤形の併用薬剤の溶出速度を測定する。前記溶出速度の測定は、併用薬剤に含まれる有効成分の化合物を用いることも可能であるが、本発明においては臨床の薬物相互作用試験の状態を反映させるために、実際に臨床でヒトに投与される経口投与用の剤形の併用薬剤を用い、それを、例えば溶出試験器に投入し、溶出速度を測定する。前記併用薬剤の用量は適宜決定することができるが、その併用薬剤の1回投与量を用いることが好ましい。
また、溶出速度の測定方法は、特に限定されるものではないが、例えば一定時間ごとに、試験液をサンプリングし、溶出した併用薬剤の溶出量を測定し、投入した薬剤の溶出率を求め、以下の式によって、計算することができる。

溶出率={(一定時間後の併用薬剤の溶出量)/(併用薬剤の投与量)}×100
工程(1)において用いる試験液は、溶出試験に用いることのできるものであれば、特に限定されるものではないが、例えば溶出試験第1液、溶出試験第2液、精製水、又はpHを調整したMcIlvaine緩衝液、リン酸塩緩衝液を用いることができるが、経口投与用吸着剤と併用薬剤との薬物相互作用が、腸管内で起こる可能性が高いことから、溶出試験第2液を用いることが好ましい。但し、溶出試験第2液に溶解できない併用薬剤を用いる場合は、試験される併用薬剤が溶解することのできる試験液を、適宜用いることができる。
試験液として、脱気を行った試験液を用いてもよく、脱気を行わない試験液を用いてもよいが、溶存する気体の存在により併用薬剤の分散状態及び攪拌強度が変化する可能性があることから、脱気した試験液を用いることが好ましい。脱気方法も特に限定されるものではなく、例えば滅圧吸引ろ過法、又はヘリウム置換法を用いることができる。滅圧吸引ろ過法の場合、試験液を41℃に加温し、直ちにアスピレーターで吸引下かき混ぜながら孔径0.45μmのフィルターを用いてろ過する。滅圧下で撹拌しながら、更に5分間吸引を行い、試験液として用いる。
試験液の容量も、用いる試験器及び併用薬剤の濃度に合わせて、適宜選択することができ、特に限定されるものではないが、例えば前記溶出試験器を用いる場合は、ベッセルあたり500mL〜1000mLの容量を用いることが可能であり、例えば900mL/ベッセルの容量で試験を行うことができる。
試験液の温度も、特に限定されるものではないが、20℃〜40℃が好ましく、特にはヒトの体温に近い37℃±0.5℃が好ましい。
試験液の撹拌を行わずに、試験することも可能であるが、併用薬剤の分散状態を均一にするため、撹拌を行うことが好ましい。撹拌方法は特に限定されるものではないが、前記溶出試験器を用いる場合は、パドルを用いることができる。パドルの回転数は、特に限定されないが10〜200回転/分で行うことができ、好ましくは20〜100回転/分であり、より好ましくは30〜70回転/分であり、より好ましくは40〜60回転/分である。回転数が少なすぎると併用薬剤の分散状態が悪くなり、回転数が多すぎると生体内の状態を反映せず、併用薬剤の溶出速度が速くなりすぎるためである。
(吸着速度測定工程(2))
連続試験法における前記吸着速度測定工程(2)において、経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着速度を測定する。すなわち、連続試験法においては、投入間隔時間経過時に、前記溶出試験器に経口投与用吸着剤を投入し、吸着速度を測定する。
本明細書において投入間隔時間は、併用薬剤が溶出試験器に投入されてから経口投与用吸着剤が投入されるまでの時間であり、併用薬剤と経口投与用吸着剤との生体への投与間隔を考慮して、適宜決定することが可能であるが、好ましくは0分〜3時間であり、より好ましくは30分〜2時間であり、更に好ましくは45分〜1.5時間である。
また、臨床の薬物相互作用試験においても、実際の併用薬剤と経口投与用吸着剤との生体への投与間隔を考慮して、併用薬剤が投与されてから経口投与用薬剤が投与される投与間隔時間が決定される。本発明の分類方法において、臨床の薬物相互作用試験の状態を反映させるために、前記投入間隔時間は臨床の薬物相互作用試験の投与間隔時間と同じであることが好ましい。
吸着速度測定工程(2)において投入される経口投与用吸着剤は、臨床の薬物相互作用試験の状態を反映させるために、実際に臨床でヒトに投与される剤形の経口投与用吸着剤を用いる。具体的には、細粒剤、カプセル剤、又は錠剤などの剤形の経口投与用吸着剤を用いることができる。また、前記経口投与用吸着剤の用量は適宜決定することができるが、その経口投与用吸着剤の1回投与量を用いることが好ましい。
また、吸着速度の測定方法は、特に限定されるものではないが、例えば一定時間ごとに、試験液をサンプリングし、併用薬剤の残存量(溶出量)を測定し、併用薬剤の吸着率を求め、計算することができる。
連続方法における吸着率は、経口投与用吸着剤投入直前の併用薬剤の溶出量を100とした場合の吸着率であり、以下の式で表すことができる。

連続方法における吸着率={(経口投与用吸着剤投入直前の併用薬剤の溶出量)−(一定時間後の併用薬剤の残存量(溶出量))}/(経口投与用吸着剤投入直前の併用薬剤の溶出量)×100

従って、連続試験法においては、前記投与間隔時間の間に、併用薬剤が100%溶出されなかった場合は、吸着速度測定工程(2)において、併用薬剤の溶出及び経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着が同時に進行することになる。この点からも、連続試験法は臨床の薬物相互作用試験の状態を反映している。
工程(2)で用いる試験液の種類、試験液の容量、試験液の温度、及び試験液の撹拌は、特に限定されるものではなく、適宜決定することができるが、前記工程(1)の条件で連続して試験を行うことが好ましい。
(分類工程(3))
連続試験法における分類工程(3)においては、前記溶出速度測定工程(1)の測定結果から溶出速度の判定を行い、そして吸着速度測定工程(2)の測定結果から吸着速度の判定を行い、その判定結果に基づき併用薬剤を分類する。
併用薬剤の溶出速度の判定は、併用薬剤の溶出速度が速いか、又は遅いかによって判定することができる。例えば、併用薬剤の溶出速度は、併用薬剤の投入後の一定の溶出判定時間において、一定の溶出判定値(溶出率)より併用薬剤の溶出率が多いか少ないかによって判定することができる。
前記の溶出判定時間及び溶出判定値は、一定の範囲内において、適宜決定することができる。例えば、溶出判定時間は、前記投入間隔時間(併用薬剤が溶出試験器に投入されてから経口投与用吸着剤が投入されるまでの時間)の間の少なくとも1つの時間を選択することによって決定することができる。溶出判定時間は、前記投入間隔時間の間であれば、特に限定されるものではないが、併用薬剤が溶出試験器に投入された直後は、併用薬剤の溶出率を測定する時間としては、適当ではない。従って、溶出判定時間は、投入間隔時間の1/12経過〜全経過時間のいずれか1つが好ましく、投入間隔時間の2/12経過〜10/12時間経過のいずれか1つがより好ましく、投入間隔時間の4/12経過〜8/12時間経過のいずれか1つが更に好ましく、例えば投入間隔時間の1/2経過の時間を用いることができる。
なお、本発明においては、2つ以上の溶出判定時間における判定を組み合わせて、併用薬剤を分類することも可能である。
溶出判定値は、0%を超えて、100%未満の溶出率の間のいずれか1つであれば、特に限定されるものではないが、例えば、溶出判定値は、5〜95%の範囲の溶出率のいずれか1つが好ましく、20〜80%の範囲の溶出率がより好ましく、30〜70%の範囲の溶出率がより好ましく、40〜60%の範囲の溶出率が更に好ましく、例えば50%の溶出率を、溶出判定値として用いることができる。
そして、併用薬剤の溶出速度の判定は、例えば試験された併用薬剤の溶出率が、前記の選択された溶出判定値以上である場合は、溶出速度が速いと判定し、溶出判定値未満である場合を溶出速度が遅いと判定することができる。
また、前記溶出速度の判定は、溶出速度により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものであってもよい。例えば、溶出判定値を1つ選択し、前記のように、「溶出速度が速い」と「溶出速度が遅い」との2つのグループに判定してもよい。また溶出判定値を2つ以上選択し、3つ以上のグループに判定してもよい。例えば、第一の高値の溶出判定値(例えば60%)及び第二の低値の溶出判定値(例えば、40%)を選択し、第一溶出判定値以上である場合を「溶出速度が速い」と判定し、第一溶出判定値未満で第二溶出判定値以上である場合を「溶出速度が中間」と判定し、第二溶出判定値未満である場合を「溶出速度が遅い」と判定することができる。溶出判定値を3つ以上選択して、同様に判定することも可能である。
更に、前記溶出判定値をn個選択し、併用薬剤を(n+1)のグループに判定し、溶出率の高いグループから低いグループにかけて降順に点数化することによって判定することも可能である。例えば、溶出判定値を2つ選択した場合、前記のように3つのグループに判定される。ここで「溶出速度が速い」を3点、「溶出速度が中間」を2点、及び「溶出速度が遅い」を1点と点数化することによって判定することができる。
溶出判定時間及び溶出判定値の選択は、限定されるわけではないが、複数の薬剤の測定を行った後に行ってもよい。例えば、10種類の併用薬剤の測定を行い、それらの併用薬剤の溶出率の分布によって、溶出判定時間及び溶出判定値を選択することができる。本発明の目的の1つは、経口投与用吸着剤と併用投与される薬物の中から、臨床の薬物相互作用試験を行うべき薬剤を選択するための、in vitroでの試験法を提供することである。従って、多くの薬剤から臨床の薬物相互作用試験を行うべき薬剤を選択するために、それらの薬剤の順位を決定することが好ましい。従って、併用薬剤が適切に分類される溶出判定時間及び溶出判定値を選択するためには、複数の薬剤の測定を行った後に溶出判定時間及び溶出判定値を選択することも好ましい。
併用薬剤の吸着速度の判定は、経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着速度が速いか、又は遅いかによって判定することができる。例えば、経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着速度は、経口投与用吸着剤の投入後の一定の吸着判定時間において、一定の吸着判定値(溶出率)より、併用薬剤の吸着率が多いか少ないかによって判定することができる。
前記の吸着判定時間及び吸着判定値は、一定の範囲内において、適宜決定することができる。例えば、吸着判定時間は、経口投与用吸着剤の投入後の少なくとも1つの時間を選択することによって決定することができる。吸着判定時間は、経口投与用吸着剤の投入後の時間であれば、特に限定されるものではないが、経口投与用吸着剤が溶出試験器に投入された直後は、経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着率を測定する時間としては、適当ではない。従って、吸着判定時間は、経口投与用吸着剤投入後、5〜180分の間のいずれか1つが好ましく、10〜120分の間のいずれか1つが好ましく、15〜60分の間のいずれか1つが更に好ましく、例えば経口投与用吸着剤投入15分経過時の時間を用いることができる。
なお、本発明においては、2つ以上の吸着判定時間における判定を組み合わせて、併用薬剤を分類することも可能である。
吸着判定値は、0%を超えて、100%未満の溶出率の間のいずれか1つであれば、特に限定されるものではないが、例えば、吸着判定値は、5〜95%の範囲の吸着率のいずれか1つが好ましく、20〜80%の範囲の溶出率がより好ましく、30〜70%の範囲の吸着率がより好ましく、40〜60%の範囲の吸着率が更に好ましく、例えば50%の吸着率を、吸着判定値として用いることができる。
そして、併用薬剤の吸着速度の判定は、試験された併用薬剤の吸着率が、前記の選択された吸着判定値以上である場合は、吸着速度が速いと判定し、吸着判定値未満である場合を吸着速度が遅いと判定する。
また、前記吸着速度の判定は、吸着速度により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものであってもよい。例えば、吸着判定値を1つ選択し、前記のように、「吸着速度が速い」と「吸着速度が遅い」との2つのグループに判定してもよい。また吸着判定値を2つ以上選択し、3つ以上のグループに判定してもよい。例えば、第一の高値の吸着判定値(例えば60%)及び第二の低値の吸着判定値(例えば、40%)を選択し、第一吸着判定値以上である場合を「吸着速度が速い」と判定し、第一吸着判定値未満で第二溶出判定値以上である場合を「吸着速度が中間」と判定し、第二吸着判定値未満である場合を「吸着速度が遅い」と判定することができる。吸着判定値を3つ以上選択して、同様に判定することも可能である。
更に、前記吸着判定値をm個選択し、併用薬剤を(m+1)のグループに判定し、吸着率の低いグループから高いグループにかけて降順に点数化することによって判定することも可能である。例えば、吸着判定値を2つ選択した場合、前記のように3つのグループに判定される。ここで「吸着速度が速い」を1点、「吸着速度が中間」を2点、及び「吸着速度が遅い」を3点と点数化することによって判定することができる。
吸着判定時間及び吸着判定値は、限定されるものではないが、経口投与用吸着剤によって変更することが好ましい。経口投与用吸着剤によって、吸着速度の速さが異なることがあるからである。
更に、吸着判定時間及び吸着判定値の選択は、限定されるわけではないが、複数の薬剤の測定を行った後に行ってもよい。例えば、10種類の併用薬剤の測定を行い、それらの併用薬剤の吸着率の分布によって、吸着判定時間及び吸着判定値を選択することができる。本発明の目的の1つは、経口投与用吸着剤と併用投与される薬物の中から、臨床の薬物相互作用試験を行うべき薬剤を選択するための、in vitroでの試験法を提供することである。従って、多くの薬剤から臨床の薬物相互作用試験を行うべき薬剤を選択するために、それらの薬剤の順位を決定することが好ましい。従って、併用薬剤が適切に分類される吸着判定時間及び吸着判定値を選択するためには、複数の薬剤の測定を行った後に溶出判定時間及び溶出判定値を選択することが好ましい。
本発明の分類方法により、例えば経口投与用吸着剤と併用投与される可能性のある併用薬剤は、併用薬剤は溶出速度が速く、そして吸着速度が遅い群;溶出速度が速く、そして吸着速度が速い群;溶出速度が遅く、そして吸着速度が遅い群;及び溶出速度が遅く、そして吸着速度が速い群;のいずれかの群に分類することができる。
溶出判定値を投入間隔時間の1/2経過後の溶出率50%とし、吸着判定値を経口投与用吸着剤投入15分後の吸着率30%とした場合、実施例1〜4にて行った、製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質に対する併用薬剤ロサルタン、グリメピリド、ワルファリン、及びメトプロロールは、表1のように分類することができる。
Figure 2012145573
前記グループAは、併用薬剤の溶出速度が速く、併用薬剤の吸着速度が遅いため、臨床の薬剤相互作用が起こりにくいと考えられる。一方、グループDは併用薬剤の溶出速度が遅く、併用薬剤の吸着速度が速いため、臨床の薬剤相互作用が起こりやすいと考えられる。そして、グループB及びCは、グループAとグループDとの中間であると考えられる。本発明の分類方法と、前記非特許文献3に記載のロサルタンの薬物相互作用試験の結果は、よく相関しており、従って本発明の分類方法は、経口投与用吸着剤と、併用される薬剤の薬物相互作用を判定することが可能である。
実施例5〜10の製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質は、吸着速度が製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質より遅い傾向が見られた。また6種の併用薬剤を分類するために溶出判定値を、投入間隔時間の1/2経過後の溶出率60%及び40%の2つ選択し60%以上のものを3点、40%以上60%未満のものを2点、40%未満のものを1点として判定した。また吸着判定値を、経口投与用吸着剤投入30分後の吸着率30%とし、吸着率30%未満を2点、30%以上を1点として判定した。併用薬剤ロサルタン、グリメピリド、ワルファリン、メトプロロール、アセチルサリチル酸、及びアムロジピンは、表2のように分類することができる。
Figure 2012145573
更に、本発明の併用薬剤の分類方法において、分類工程(3)の溶出速度の判定が、溶出速度を数値化して判定するものであってもよく、そして前記吸着速度の判定が、吸着速度を数値化して判定するものであってもよい。具体的には、溶出速度の判定に特定の溶出判定時間(例えば、投入間隔時間の1/2経過後)の溶出率を用い、吸着速度の判定に特定の吸着判定時間(例えば、経口投与用吸着剤投入30分後)の残存率を用い、溶出率と残存率とを加えて、併用薬剤を分類することができる。吸着速度の判定に、残存率を用いるのは、併用薬剤が残存率が高いほうが、薬物相互作用が低いと考えられるからである。
実施例5〜10の薬剤を、投入間隔時間の1/2経過後の溶出率と、経口投与用吸着剤投入30分後の残存率とを加えて、分類した結果を表3に示す。
Figure 2012145573
本発明の分類方法と、前記非特許文献3〜5に記載のロサルタン、アセチルサリチル酸、及びアムロジピンの臨床の薬物相互作用試験の結果は、よく相関しており、従って本発明の分類方法は、経口投与用吸着剤と、併用される薬剤の薬物相互作用を判定することが可能である。
《独立試験法》
本発明の分類方法を独立試験法で行う場合は、溶出速度と、吸着速度とを個別に測定する。従って、溶出速度測定工程(1)と、吸着速度測定工程(2)とを並行して同時に行うこともできる。
分離試験方法に用いる試験器は、溶出速度及び吸着速度を測定することができる限り、限定されるものではなく、溶出速度測定工程(1)と、吸着速度測定工程(2)とで、同じ試験器を用いてもよく、異なる試験器を用いてもよい。具体的には、薬剤が溶出した試験液、及び薬剤が経口投与用吸着剤によって吸着された試験液を、経時的にサンプリングすることができるものであれば、特に限定されず、例えば前記連続試験法において記載した溶出試験器を用いることができる。溶出試験器は、前記のように日局収載の一般試験法である溶出試験に用いるものであり、第2法(パドル法)に用いるパドルを備えたものが好ましく、試験液の経時的なサンプリングを容易に行うことができる。
(溶出速度測定工程(1))
独立試験法における溶出速度測定工程(1)は、前記連続試験法における溶出速度測定工程(1)と同じ条件で行うことができる。すなわち、前記連続試験法の溶出速度測定工程(1)に記載の試験液の種類、試験液の容量、試験液の温度、及び試験液の撹拌方法などの条件を用いることが可能である。
また、溶出速度の測定方法は、特に限定されるものではないが、例えば一定時間ごとに、試験液をサンプリングし、溶出した併用薬剤の溶出量を測定し、投入した薬剤の溶出率を求め、以下の式によって計算することができる。

溶出率={(一定時間後の併用薬剤の溶出量)/(併用薬剤の投与量)}×100

なお、独立試験法においては、溶出速度測定工程(1)の後に、同じ試験器を用いて吸着速度測定工程(2)を行う必要がない。従って、併用薬剤を溶出試験器に投入してから、経口投与用吸着剤が投入するまでの投入間隔時間の制限がないため、投入した併用薬剤の溶出率が100%になるまで、試験液をサンプリングし、併用薬剤の溶出率を測定することも可能である。
(吸着速度測定工程(2))
独立試験法における吸着速度測定工程(2)においては、経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着速度を測定する。独立試験法では、予め併用薬剤を溶解した溶液が充填された試験器に、経口投与用吸着剤を投入し、経口投与用吸着剤による前記併用薬剤の吸着速度を測定する。
溶解する併用薬剤は、併用薬剤に含まれる有効成分の化合物のみを用いることも可能であるが、本発明においては臨床の薬物相互作用試験の状態を反映させるために、実際に臨床でヒトに投与される経口投与用の剤形の併用薬剤を用いることが好ましい。経口投与用の剤形を用いた場合、賦形剤等も試験液に溶解されるため、吸着率に賦形剤等の影響も加味されるからである。前記併用薬剤の溶解量は、適宜決定することができるが、その併用薬剤の1回投与量を用いることが好ましい。
同様に、経口投与用吸着剤も、臨床の薬物相互作用試験の状態を反映させるために、実際に臨床でヒトに投与される剤形の経口投与用吸着剤を用いる。具体的には、散剤、顆粒剤、カプセル剤、又は錠剤などの剤形の経口投与用吸着剤を用いることができる。また、前記経口投与用吸着剤の用量は適宜決定することができるが、その経口投与用吸着剤の1回投与量を用いることが好ましい。
独立試験法における、吸着速度の測定方法は、特に限定されるものではないが、例えば一定時間ごとに、試験液をサンプリングし、併用薬剤の残存量を測定し、併用薬剤の吸着率を求め、計算することができる。
独立試験法における吸着率は、併用薬剤の溶解量を100とした場合の吸着率であり、以下の式で表すことができる。

独立試験法における吸着率={(併用薬剤の溶解量)−(一定時間後の併用薬剤の残存量)}/(併用薬剤の溶解量)×100
工程(2)で用いる試験液の種類、試験液の容量、試験液の温度、及び試験液の撹拌は、特に限定されるものではなく、適宜決定することができるが、前記連続試験法における条件を用いることができる。
(分類工程(3))
独立試験法における分類工程(3)においては、前記溶出速度測定工程(1)の測定結果から溶出速度の判定を行い、そして吸着速度測定工程(2)の測定結果から吸着速度の判定を行い、その判定結果に基づき併用薬剤を分類する。
併用薬剤の溶出速度の判定は、併用薬剤の溶出速度が速いか、又は遅いかによって判定することができる。例えば、併用薬剤の溶出速度は、併用薬剤の投入後の一定の溶出判定時間において、一定の溶出判定値(溶出率)より、併用薬剤の溶出率が多いか少ないかによって判定することができる。
前記の溶出判定時間及び溶出判定値は、一定の範囲内において、適宜決定することができる。例えば、溶出判定時間は、併用薬剤の投入後の少なくとも1つの時間を選択することによって決定することができる。溶出判定時間は、併用薬剤の投入後の時間であれば、特に限定されるものではないが、併用薬剤が溶出試験器に投入された直後は、併用薬剤の溶出率を測定する時間としては、適当ではない。従って、溶出判定時間は、併用薬剤投入後、5〜90分の間のいずれか1つが好ましく、10〜60分の間のいずれか1つが好ましく、15〜45分の間のいずれか1つが更に好ましく、例えば併用薬剤投入30分経過時の時間を用いることができる。
なお、本発明においては、2つ以上の溶出判定時間における判定を組み合わせて、併用薬剤を分類することも可能である。
溶出判定値は、0%を超えて、100%未満の溶出率の間のいずれか1つであれば、特に限定されるものではないが、0%又は100%に近い溶出率は、溶出判定値としては、適当ではない。従って、溶出判定値は、5〜95%の範囲の溶出率のいずれか1つが好ましく、20〜80%の範囲の溶出率がより好ましく、30〜70%の範囲の溶出率がより好ましく、40〜60%の範囲の溶出率が更に好ましく、例えば50%の溶出率を、溶出判定値として用いることができる。
そして、併用薬剤の溶出速度の判定は、例えば試験された併用薬剤の溶出率が、前記の選択された溶出判定値以上である場合は、溶出速度が速いと判定し、溶出判定値未満である場合を溶出速度が遅いと判定する。
また、前記溶出速度の判定は、溶出速度により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものであってもよい。例えば、溶出判定値を1つ選択し、前記のように、「溶出速度が速い」と「溶出速度が遅い」との2つのグループに判定してもよい。また溶出判定値を2つ以上選択し、3つ以上のグループに判定してもよい。例えば、第一の高値の溶出判定値(例えば60%)及び第二の低値の溶出判定値(例えば、40%)を選択し、第一溶出判定値以上である場合を「溶出速度が速い」と判定し、第一溶出判定値未満で第二溶出判定値以上である場合を「溶出速度が中間」と判定し、第二溶出判定値未満である場合を「溶出速度が遅い」と判定することができる。溶出判定値を3つ以上選択して、同様に判定することも可能である。
更に、前記溶出判定値をn個選択し、併用薬剤を(n+1)のグループに判定し、溶出率の高いグループから低いグループにかけて降順に点数化することによって判定することも可能である。例えば、溶出判定値を2個選択した場合、前記のように3つのグループに判定される。ここで「溶出速度が速い」を3点、「溶出速度が中間」を2点、及び「溶出速度が遅い」を1点と点数化することによって判定することができる。
併用薬剤の吸着速度の判定は、経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着速度が速いか、又は遅いかによって判定することができる。例えば、経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着速度は、経口投与用吸着剤の投入後の一定の吸着判定時間において、一定の吸着判定値(溶出率)より、併用薬剤の吸着率が多いか少ないかによって判定することができる。
前記の吸着判定時間及び吸着判定値は、一定の範囲内において、適宜決定することができる。例えば、吸着判定時間は、経口投与用吸着剤の投入後の少なくとも1つの時間を選択することによって決定することができる。吸着判定時間は、経口投与用吸着剤の投入後の時間であれば、特に限定されるものではないが、経口投与用吸着剤が溶出試験器に投入された直後は、経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着率を測定する時間としては、適当ではない。従って、吸着判定時間は、経口投与用吸着剤投入後、5〜180分の間のいずれか1つが好ましく、10〜120分の間のいずれか1つが好ましく、15〜60分の間のいずれか1つが更に好ましく、例えば経口投与用吸着剤投入15分経過時の時間を用いることができる。
なお、本発明においては、2つ以上の吸着判定時間における判定を組み合わせて、併用薬剤を分類することも可能である。
吸着判定値は、0%を超えて、100%未満の溶出率の間のいずれか1つであれば、特に限定されるものではないが、0%又は100%に近い吸着率は、吸着判定値としては、適当ではない。従って、吸着判定値は、20〜80%の範囲の吸着率のいずれか1つが好ましく、30〜70%の範囲の吸着率がより好ましく、40〜60%の範囲の吸着率が更に好ましく、例えば50%の吸着率を、吸着判定値として用いることができる。
そして、併用薬剤の吸着速度の判定は、試験された併用薬剤の吸着率が、前記の選択された吸着判定値以上である場合は、吸着速度が速いと判定し、吸着判定値未満である場合を吸着速度が遅いと判定する。
また、前記吸着速度の判定は、吸着速度により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものであってもよい。例えば、吸着判定値を1つ選択し、前記のように、「吸着速度が速い」と「吸着速度が遅い」との2つのグループに判定してもよい。また吸着判定値を2つ以上選択し、3つ以上のグループに判定してもよい。例えば、第一の高値の吸着判定値(例えば60%)及び第二の低値の吸着判定値(例えば、40%)を選択し、第一吸着判定値以上である場合を「吸着速度が速い」と判定し、第一吸着判定値未満で第二溶出判定値以上である場合を「吸着速度が中間」と判定し、第二吸着判定値未満である場合を「吸着速度が遅い」と判定することができる。吸着判定値を3つ以上選択して、同様に判定することも可能である。
更に、前記吸着判定値をm個選択し、併用薬剤を(m+1)のグループに判定し、吸着率の低いグループから高いグループにかけて降順に点数化することのよって判定することも可能である。例えば、吸着判定値を2個選択した場合、前記のように3つのグループに判定される。ここで「吸着速度が速い」を1点、「吸着速度が中間」を2点、及び「吸着速度が遅い」を3点と点数化することによって判定することができる。
本発明の分類方法により、例えば経口投与用吸着剤と併用投与される可能性のある併用薬剤は、前記連続試験法による分類と同じように、グループA〜グループDのいずれかの群に分類される。
溶出判定値を併用薬剤投入30分後の溶出率50%とし、吸着判定値を経口投与用吸着剤投入15分後の吸着率50%とした場合、実施例11〜14にて行った、製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質に対する併用薬剤ロサルタン、グリメピリド、ワルファリン、及びメトプロロールは、表4のように分類することができる。
Figure 2012145573
本発明の分類方法と、前記非特許文献3に記載のロサルタンの臨床の薬物相互作用試験の結果は、よく相関しており、従って本発明の分類方法は、経口投与用吸着剤と、併用される薬剤の薬物相互作用を判定することが可能である。
実施例15〜20において、溶出判定値を、併用薬剤投入30分後の溶出率60%及び40%の2つ選択し60%以上のものを3点、40%以上60%未満のものを2点、40%未満のものを1点として判定した。また吸着判定値を、経口投与用吸着剤投入30分後の吸着率30%とし、吸着率30%未満を2点、30%以上を1点として判定した。併用薬剤ロサルタン、グリメピリド、ワルファリン、メトプロロール、アセチルサリチル酸、及びアムロジピンは、表5のように分類することができる。
Figure 2012145573
本発明の分類方法と、前記非特許文献3〜5に記載のロサルタン、アセチルサリチル酸、及びアムロジピンの臨床の薬物相互作用試験の結果は、よく相関しており、従って本発明の分類方法は、経口投与用吸着剤と、併用される薬剤の薬物相互作用を判定することが可能である。
(溶出速度と吸着速度の重要性)
本発明の分類方法において、併用薬剤の溶出速度と、併用薬剤の吸着速度は、いずれも重要であるが、併用薬剤の溶出速度が非常に速い場合、投与間隔時間後に、経口投与用吸着剤と接触する前に、生体内に吸収されることも考えられる。従って、併用薬剤の溶出速度が速いことは、薬物相互作用を起こさないためにも重要である。また、本発明の分類方法において、例えばグループA又はグループBに分類される併用薬剤のなかでも、併用薬剤の溶出速度が特に速いものは、薬物相互作用を起こしにくいと考えられる。逆に、グループC又はグループDに分類される併用薬剤のなかでも、併用薬剤の溶出速度が特に遅いものは、たとえ吸着速度が遅くても薬物相互作用を起こす可能性が高いと考えられる。
本発明の分類方法における分類工程(3)は、前記溶出速度の判定、及び吸着速度の判定に加えて、前記判定薬剤の最高血中濃度到達時間(Tmax)の判定を行い、更に併用薬剤を細かく分類することも可能である。
本明細書において、「最高血中濃度到達時間の判定」とは、最高血中濃度到達時間の長短の判定、すなわち最高血中濃度到達時間が長いか、又は短いかを判定することを意味する。
最高血中濃度到達時間は、「薬物投与後、血中濃度が最高濃度に到達するまでの時間」を意味し、薬剤の治験の薬物動態試験によって測定されることが多い。薬物動態試験における「薬物血中濃度−時間曲線」(横軸を経過時間、及び縦軸を血中薬物濃度)によれば、血中薬物濃度は時間0からTmaxまでの間に最大値Cmaxまで上昇し、その後は低下する。最高血中濃度到達時間が短い場合、生体内において併用薬剤の吸収が速いため、経口投与用吸着剤と併用薬剤との薬物相互作用が起こりにくいと考えられる。
併用薬剤の最高血中濃度到達時間の判定は、最高血中濃度到達時間が短いか、又は長いかによって行うことができる。例えば、最高血中濃度到達時間の判定は、一定の最高血中濃度到達時間(以下、最高血中濃度到達時間判定値)より、併用薬剤の最高血中濃度到達時間が短いか長いかによって判定することができる。すなわち前記最高血中濃度到達時間判定値以下である場合を最高血中濃度到達時間が短いと判定し、最高血中濃度到達時間判定値を超える場合を最高血中濃度到達時間が長いと判定する。
前記最高血中濃度到達時間判定値は、適宜決定することが可能であるが、特に限定されるものではないが、0.5〜1.5時間が好ましく、0.7〜1.3時間が好ましく、0.8〜1.2時間が好ましく、例えば1時間とすることができる。薬剤の最高血中濃度到達時間は、最低値から最高値の範囲で示されることも多いが、この様な場合は、例えば中央値(メジアン)を用いることができる。
また、前記最高血中濃度到達時間の判定は、最高血中濃度到達時間により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものであってもよい。例えば、最高血中濃度到達時間判定値を1つ選択し、前記のように、「最高血中濃度到達時間判定値が長い」と「最高血中濃度到達時間判定値が短い」との2つのグループに判定してもよい。また最高血中濃度到達時間判定値を2つ以上選択し、3つ以上のグループに判定してもよい。例えば、第一の短い最高血中濃度到達時間判定値(例えば0.5時間)及び第二の長い吸着判定値(例えば、1時間)を選択し、第一最高血中濃度到達時間判定値未満である場合を「最高血中濃度到達時間判定値が短い」と判定し、第一最高血中濃度到達時間判定値以上で第二最高血中濃度到達時間判定値未満である場合を「最高血中濃度到達時間が中間」と判定し、第二最高血中濃度到達時間判定値以上である場合を「最高血中濃度到達時間が長い」と判定することができる。最高血中濃度到達時間判定値を3つ以上選択して、同様に判定することも可能である。
更に、前記最高血中濃度到達時間判定値をl個選択し、併用薬剤を(l+1)のグループに判定し、最高血中濃度到達時間判定値が短いグループから長いグループにかけて降順に点数化することによって判定することも可能である。例えば、最高血中濃度到達時間判定値を2つ選択した場合、前記のように3つのグループに判定される。ここで「最高血中濃度到達時間が短い」を3点、「最高血中濃度到達時間が中間」を2点、及び「最高血中濃度到達時間判定値が長い」を1点と点数化することによって判定することができる。
前記最高血中濃度到達時間の判定を前期溶出速度の判定、及び吸着速度の判定と組み合わせることにより、併用薬剤を更に細かく分類することが可能である。例えば、前記最高血中濃度到達時間判定値をl個選択した場合、併用薬剤を(l+1)のグループに判定し、最高血中濃度到達時間の短いグループから長いグループにかけて降順に点数化し、前記溶出速度の点数、前記吸着速度の点数、および最高血中濃度到達時間の点数を加えた点数により、併用薬剤を分類することができる。
後述の実施例において用いた併用薬剤の最高血中濃度到達時間は、それぞれ以下のとおりである。
ロサルタン:0.7〜1.3時間(中央値:1.0)
グリメピリド:0.72〜1.33時間(中央値:1.04)
ワルファリン:0.5〜1.0時間(中央値:0.75)
メトプロロール(徐放錠);3.7時間
アセチルサリチル酸;0.39時間
アムロジピン;5.5時間
これらの併用薬剤は、最高血中濃度到達時間判定値を1.00時間とすると、実施例1〜4の製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質に対しては表6のように分類することができる。
Figure 2012145573
最高血中濃度到達時間(Tmax)が短い方が、消化管から薬物が早く吸収されるものと考えられる。すなわち、消化管中での経口投与用吸着剤との接触時間も短くなる可能性が高い。従って、例えば表6においてグループB1に分類されたワルファリンとグループB2に分類されたグリメピリドを比較すると、Tmaxが短いワルファリンの方が、薬物相互作用が起こる可能性はより低くなる。
また、実施例5〜10の製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質に対しては、最高血中濃度到達時間判定値を、1時間及び2時間の2つ選択し、1時間未満を3点、1時間以上2時間未満を2点、2時間以上を1点とし、判定した。結果を表7に示す。
Figure 2012145573
前記非特許文献3〜5に記載されているように、ロサルタン及びアスピリン(アセチルサリチル酸)は、それらの投与の1時間後に、経口投与用吸着剤を投与することにより、最高血漿中濃度(Cmax)、及び薬物血中濃度−時間曲線下面積(AUC)に顕著な影響が出ない。また、アムロジピンは、その投与の1.5時間後に、経口投与用吸着剤を投与することにより、AUCに影響が出ない。これらの生体での薬物相互作用試験と表7の分類とは、よく相関しており併用薬剤を適切に分類することができる。
更に、本発明の併用薬剤の分類方法は、経口投与用吸着剤と併用投与される併用薬剤の、臨床の薬物相互作用試験を行うためのin vitroスクリーニング方法として用いることができる。加えて、本発明の併用薬剤の分類方法は、後述の実施例で示すように、臨床の薬物相互作用試験との相関性が高いため、in vitroの薬物相互作用試験として用いることも可能である。
更に、本発明の分類方法における溶出速度測定工程(1)及び吸着速度測定工程(2)を行い、併用薬剤の溶出速度及び吸着速度を測定することにより、併用薬剤の臨床の薬物相互作用試験の候補化合物として評価方法として用いることが可能である。すなわち、分類工程(3)により、前記のグループ(A)〜グループ(D)の明確な分類を行わない場合も、溶出速度及び吸着速度から、候補化合物の評価を行うことができる。
[2]薬物相互作用試験方法
本発明の薬物相互作用試験方法は、(1)経口投与用の剤形の併用薬剤の溶出速度を測定する工程、及び(2)経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着速度を測定する工程を含む、経口投与用吸着剤と併用投与される可能性のある併用薬剤の、薬物相互作用試験方法である。溶出速度測定工程(1)及び吸着速度測定工程(2)は、前記「[1]併用薬物の分類方法」の欄に記載の「溶出速度測定工程(1)」及び「吸着速度測定工程(2)」を制限なく用いることができる。
例えば、本発明の薬物相互作用試験方法は、連続試験法の「溶出速度測定工程(1)」及び「吸着速度測定工程(2)」によって行ってもよく、独立試験法の「溶出速度測定工程(1)」及び「吸着速度測定工程(2)」によって行ってもよい。
本発明の薬物相互作用試験方法は、臨床でボランテイアを対象として行うものではなく、in vitroで簡便に行うことのできるものである。本発明においては、前記溶出速度測定工程(1)及び吸着速度測定工程(2)で得られた結果をもとに、例えば医師、薬剤師、医薬品の研究開発者、又は治験担当者が、併用薬剤の薬物相互作用を予備的に判断することができる。すなわち、特定の分類方法を用いて、併用薬剤を特に分類することなく、薬物相互作用試験方法を行うことが可能である。
また、本発明の薬物相互作用試験方法は、(3)前記工程(1)で得られた溶出速度の判定、及び前記工程(2)で得られた吸着速度の判定を行い、それらの判定の組み合わせにより併用薬剤を分類する工程を更に含むことができる。前記分類工程(3)は、前記「[1]併用薬物の分類方法」の欄に記載の「分類工程(3)」を制限なく用いることができる。例えば、本発明の薬物相互作用試験方法は、連続試験法の「分類工程(3)」によって行ってもよく、独立試験法の「分類工程(3)」によって行ってもよい。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
《製造例1:多孔性球状炭素質物質の製造》
特開2005−314416号公報の実施例1に記載の方法と同様にして多孔性球状炭素質物質(表面改質球状活性炭)を得た。具体的な操作は、以下の通りである。
脱イオン交換水220g、及びメチルセルロース58gを1Lのセパラブルフラスコに入れ、これにスチレン105g、純度57%ジビニルベンゼン(57%のジビニルベンゼンと43%のエチルビニルベンゼン)184g、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1.68g、及びポロゲンとして1−ブタノール63gを適宜加えたのち、窒素ガスで系内を置換し、この二相系を200rpmで攪拌し、55℃に加熱してからそのまま20時間保持した。得られた樹脂を濾過し、ロータリーエバポレーターで乾燥させたのち、減圧乾燥機にて1−ブタノールを樹脂から蒸留により除去してから、90℃において12時間減圧乾燥させ、平均粒子径180μmの球状の多孔性合成樹脂を得た。多孔性合成樹脂の比表面積は約90m/gであった。
得られた球状の多孔性合成樹脂100gを目皿付き反応管に仕込み、縦型管状炉にて不融化処理を行った。不融化条件は、3L/minで乾燥空気を反応管下部より上部に向かって流し、5℃/hで260℃まで昇温したのち、260℃で4時間保持することにより球状の多孔性酸化樹脂を得た。球状の多孔性酸化樹脂を窒素雰囲気中600℃で1時間熱処理したのち、流動床を用い、64.5vol%の水蒸気を含む窒素ガス雰囲気中、820℃で10時間賦活処理を行い、球状活性炭を得た。得られた球状活性炭を、更に流動床にて、酸素濃度18.5vol%の窒素と酸素の混合ガス雰囲気下470℃で3時間15分間酸化処理し、次に流動床にて窒素ガス雰囲気下900℃で17分間還元処理を行い、表面改質球状活性炭を得た。
得られた表面改質球状活性炭の主な特性は以下の通りである。
比表面積=1763m/g(BET法);
細孔容積=0.05mL/g
(水銀圧入法により求めた細孔直径20〜15000nmの範囲の細孔容積);
平均粒子径=111μm(Dv50);
全酸性基=0.59meq/g;
全塩基性基=0.61meq/g;
嵩密度=0.50g/cm
《製造例2:多孔性球状炭素質物質の製造》
特許第3522708号(特開2002−308785号公報)の実施例1に記載の方法と同様にして多孔性球状炭素質物質を得た。具体的な操作は、以下の通りである。
石油系ピッチ(軟化点=210℃;キノリン不溶分=1重量%以下;H/C原子比=0.63)68kgと、ナフタレン32kgとを、攪拌翼のついた内容積300Lの耐圧容器に仕込み、180℃で溶融混合を行った後、80〜90℃に冷却して押し出し、紐状成形体を得た。次いで、この紐状成形体を直径と長さの比が約1〜2になるように破砕した。
0.23重量%のポリビニルアルコール(ケン化度=88%)を溶解して93℃に加熱した水溶液中に、前記の破砕物を投入し、攪拌分散により球状化した後、前記のポリビニルアルコール水溶液を水で置換することにより冷却し、20℃で3時間冷却し、ピッチの固化及びナフタレン結晶の析出を行い、球状ピッチ成形体スラリーを得た。
大部分の水をろ過により除いた後、球状ピッチ成形体の約6倍重量のn−ヘキサンでピッチ成形体中のナフタレンを抽出除去した。このようにして得た多孔性球状ピッチを、流動床を用いて、加熱空気を通じながら、235℃まで昇温した後、235℃にて1時間保持して酸化し、熱に対して不融性の多孔性球状酸化ピッチを得た。
続いて、多孔性球状酸化ピッチを、流動床を用い、50vol%の水蒸気を含む窒素ガス雰囲気中で、900℃で170分間賦活処理して多孔性球状活性炭を得、更にこれを流動床にて、酸素濃度18.5vol%の窒素と酸素との混合ガス雰囲気下で470℃で3時間15分間、酸化処理し、次に流動床にて窒素ガス雰囲気下で900℃で17分間還元処理を行い、多孔性球状炭素質物質を得た。
得られた炭素質物質の主な特性は以下の通りである。
比表面積=1300m/g(BET法);
細孔容積=0.08mL/g
(水銀圧入法により求めた細孔直径20〜15000nmの範囲の細孔容積);
平均粒子径=350μm;
全酸性基=0.67meq/g;
全塩基性基=0.54meq/g;
実施例1〜10では、連続試験法による併用薬剤の分類を検討した。
《実施例1》
本実施例では、高血圧症の治療に用いるロサルタンについて、製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の連続試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。ロサルタンカリウム錠を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定し、1時間後に経口投与用吸着剤を投入することによって、ロサルタンの経口投与用吸着剤による吸着速度を測定した。
まず、リン酸二水素カリウム17.00g及び無水リン酸水素二ナトリウム17.75gを精製水に溶かし、5000mLのpH6.8リン酸塩緩衝液を調製した。得られたpH6.8リン酸塩緩衝液5000mLと精製水5000mLを混合し、溶出試験第2液を調製した。
これを試験液とし、試験液を、攪拌子でかき混ぜながら41℃に加温し、直ちに吸引下でかき混ぜながら、メンブランフィルター(Durapore(商標))を用いてろ過し、更に、5分間減圧下で混合した。脱気終了後、速やかに試験液900mLを溶出試験器(Varian 705 DS:VARIAN社製)のベッセルに入れ、試験液の温度が37℃±0.5℃になるまで放置した。試験液の温度が37℃±0.5℃になったことを確認後、溶出試験器のベッセル内にロサルタンカリウム錠(ニューロタン(商標)錠100mg;萬有製薬(株))を投入し、パドルの回転数を、毎分50回転に設定した。パドルによるかき混ぜを開始した時点を、試験開始(0時間)とし、試験開始から0.25、0.5、1時間の各時点で、それぞれ約10mLの試験液をサンプリングし、メンブランフィルター(Millex(商標)−HV)でろ過した。最初の5mLは廃棄し、残りのろ液を採取し、錠剤の溶出量を測定した。
1時間のサンプリング後に、前記製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質2.0gを、経口投与用吸着剤として投入し、0.25、0.5、1、2、及び3時間後(それぞれ、試験開始から1.25、1.5、2、3、及び4時間後)の各時点で、同様に、それぞれ約10mLの試験液をサンプリングし、メンブランフィルター(Millex(商標)−HV)でろ過した。最初の5mLは廃棄し、残りのろ液を採取し、試験液中のロサルタンの残存量を測定した。本試験は、n=3で行った。
ロサルタンの溶出量及び残存量は、吸光度測定により定量した。得られた試料について、波長277.6nmにおける吸光度を測定した。なお、対照として、溶出試験第2液を使用した。自記分光光度計は、UV−2400PC((株)島津製作所)を用いた。
溶出率(残存率)は、以下の計算式によって計算した。

溶出率(残存率)(%)={(併用薬剤の溶出量)/(併用薬剤の投与量)}×100

連続方法における吸着率={(経口投与用吸着剤投入直前の併用薬剤の溶出量)−(一定時間後の併用薬剤の残存量(溶出量))}/(経口投与用吸着剤投入直前の併用薬剤の溶出量)×100

結果を、図1及び表11に示す。
《実施例2》
本実施例では、インスリン非依存型糖尿病の治療に用いるグリメピリドについて、製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の連続試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。
ロサルタンカリウム錠に代えてグリメピリド製剤(アマリール(商標)3mg錠;サノフィ・アベンティス(株))を用いたこと、及び溶出試験第2液に代えてpH8.0リン酸塩緩衝液を用いたこと以外は、実施例1の操作を繰り返して、グリメピリドの溶出量及び吸着量を測定した。
なお、pH8.0リン酸塩緩衝液は、以下のように調製した。pH標準液用リン酸二水素カリウム27.218gを量り、精製水を加えて1Lとし、リン酸二水素カリウム試液(0.2mol/L)とした。また、水酸化ナトリウム8.0gを量り、精製水を加えて1Lとし、水酸化ナトリウム液(0.2mol/L)とした。リン酸二水素カリウム試液50mLに、水酸化ナトリウム液46.1mL及び精製水を加えて200mLとした。0.2mol/L水酸化ナトリウム液を加えて、pH8.00に調整し、pH8.0リン酸塩緩衝液を得た。なお、グリメピリドは難溶性化合物であり、設定濃度で溶出試験第2液に溶解させることができないため、溶解することが確認されているpH8.0リン酸塩緩衝液を溶媒として使用した。また溶解のために、超音波処理及び一定時間の攪拌を行った。
また、グリメピリドの溶出量及び吸着量は、試料の一部をバイアルに分注し、HPLC((株)島津製作所)により定量した。試料溶液中のグリメピリドの濃度(mg/L)は、LCsolutionのソフトウェアを用いて、標準溶液のピーク面積を基に自動解析されたものを採用した。測定値は小数点以下3桁で出力した。
HPLCの分析条件は以下のとおりである。
分析条件
カラム:CAPCELL PAK C18 UG120 5 μm 4.6 mm I.D.×150 mm(資生堂)
移動相:グリメピリド分析用移動相
カラム温度:35℃付近の一定温度
流量:0.85 mL/min
検出:UV 228 nm
注入量:50 μL
分析時間:15分(グリメピリドのピーク保持時間は約10分)
サンプルクーラー温度:25℃付近の一定温度
注入回数:1測定検体につき1回
(標準溶液、試料溶液の順に注入した。)
グリメピリド分析用移動相:リン酸二水素ナトリウム二水和物0.5gを蒸留水500mLに溶かし、アセトニトリル500mLを加え、薄めたリン酸(1→5)を加えてpH3.5に調整したものを用いた。超音波洗浄器を用いて10分間脱気した。
結果を図1及び表11に示す。
《実施例3》
本実施例では、血栓塞栓症の治療に用いるワルファリンについて、製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の連続試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。
ロサルタンカリウム錠に代えてワルファリンカリウム錠(ワーファリン錠 5 mg;エーザイ(株))を用いたこと以外は、実施例1の操作を繰り返して、ワルファリンの溶出量及び吸着量を測定した。
なお、ワルファリンの溶出量及び吸着量は、試料の一部をバイアルに分注し、HPLCにより定量した。試料溶液中のワルファリンの濃度(mg/L)は、LCsolutionのソフトウェアを用いて、標準溶液のピーク面積を基に自動解析されたものを採用した。測定値は小数点以下3桁で出力した。
HPLCの分析条件は以下のとおりである。
分析条件
カラム:CAPCELL PAK CN UG120 5 μm 4.6 mm I.D.×250 mm(資生堂)
移動相:ワルファリン分析用移動相
カラム温度:40℃付近の一定温度
流量:2.1 mL/min
検出:UV 280 nm
注入量:50 μL
分析時間:15分(ワルファリンのピーク保持時間は約10分)
サンプルクーラー温度:4℃付近の一定温度
注入回数:1測定検体につき1回
(標準溶液、試料溶液の順に注入した。)
ワルファリン分析用移動相は、蒸留水、アセトニトリル及び酢酸を体積比68:32:1にて混合した後、超音波洗浄器を用いて10分間脱気したものを用いた。
結果を図1及び表11に示す。
《実施例4》
本実施例では、本態性高血圧症(軽症〜中等症)の治療に用いるメトプロロールについて、製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の連続試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。
ロサルタンカリウム錠に代えてメトプロロール酒石酸塩徐放錠(ロプレソール(商標)SR錠120mg;ノバルティスファーマ(株))を用いたこと以外は、実施例1の操作を繰り返して、メトプロロールの溶出量及び吸着量を測定した。
メトプロロールの溶出量及び吸着量は、吸光度測定により定量した。得られた試料について、波長232.5nmにおける吸光度を測定した。なお、対照として、溶出試験第2液を使用した。結果を、図1及び表11に示す。
《実施例5》
本実施例では、高血圧症の治療に用いるロサルタンについて、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の連続試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。
球状活性炭として製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いたこと、ロサルタンカリウム錠としてニューロタン(商標)錠50mg;MSD(株)を用いたこと以外は、実施例1の操作を繰り返して、ロサルタンの溶出量及び吸着量を測定した。
なお、ロサルタンの溶出量及び吸着量は、試料の一部をバイアルに分注し、UPLC(Waters)により定量した。試料溶液中のロサルタンの濃度(mg/L)は、Empower2のソフトウェアを用いて、標準溶液のピーク面積を基に自動解析されたものを採用した。測定値は小数点以下3桁で出力した。
UPLCの分析条件は以下のとおりである。
分析条件
カラム:ACQUITY UPLC BEH C18 1.7 μm 2.1×50 mm Column(Waters)
移動相:A(水:アセトニトリル:トリフルオロ酢酸=95:5:0.05 混合溶液)
B(水:アセトニトリル:トリフルオロ酢酸=20:80:0.05 混合溶液)
(超音波洗浄器を用いて10分間脱気したものを使用した。)
カラム温度:40℃付近の一定温度
流量:0.5 mL/min
検出:UV 270 nm
注入量:8 μL
分析時間:8分(ロサルタンのピーク保持時間は約2.5分)
グラジエント条件は以下のとおりとした。
Figure 2012145573
サンプルクーラー温度:4℃付近の一定温度
注入回数:1測定検体につき1回
(標準溶液、試料溶液の順に注入した。)
結果を図2及び表12に示す。
《実施例6》
本実施例では、インスリン非依存型糖尿病の治療に用いるグリメピリドについて、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の連続試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。
球状活性炭として製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いたこと、試験液を以下に示すものとしたこと以外は、実施例2の操作を繰り返して、グリメピリドの溶出量及び吸着量を測定した。
0.05mol/Lリン酸水素二ナトリウム試液1000mLに、クエン酸一水和物5.25gを精製水1000mLに溶解した液を加えて、pH7.5に調整することにより、pH7.5リン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝液を調製した。
pH7.5リン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝液を、攪拌子でかき混ぜながら41℃に加温し、直ちに吸引下でかき混ぜながら、メンブランフィルター(Durapore(商標))を用いてろ過し、更に、5分間減圧下で混合した。脱気終了後、速やかにpH7.5リン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝液890mLを溶出試験器のベッセルに入れ、これにアセトニトリル10mLを正確に添加した。これを試験液とし、37℃±0.5℃になるまで放置した。
なお、グリメピリドの溶出量及び吸着量は、試料の一部をバイアルに分注し、HPLCにより定量した試料溶液中のグリメピリドの濃度(mg/L)は、LCsolutionのソフトウェアを用いて、標準溶液のピーク高さを基に自動解析されたものを採用した。測定値は小数点以下3桁で出力した。
HPLCの分析条件は以下のとおりである。
分析条件
カラム:CAPCELL PAK C18 UG120 5 μm 4.6 mm I.D.×150 mm(資生堂)
移動相:グリメピリド分析用移動相
カラム温度:25℃付近の一定温度
流量:0.99 mL/min
検出:UV 228 nm
注入量:50 μL
分析時間:15分(グリメピリドのピーク保持時間は約10分)
サンプルクーラー温度:25℃付近の一定温度
注入回数:1測定検体につき1回
(標準溶液、試料溶液の順に注入した。)
グリメピリド分析用移動相:リン酸二水素ナトリウム二水和物0.5gを蒸留水500mLに溶かし、アセトニトリル500mLを加え、薄めたリン酸(1→5)を加えてpH3.5に調整したものを用いた。超音波洗浄器を用いて10分間脱気した。
結果を図2及び表12に示す。
《実施例7》
本実施例では、血栓塞栓症の治療に用いるワルファリンについて、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の連続試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。
球状活性炭として製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いたこと以外は、実施例3の操作を繰り返して、ワルファリンの溶出量及び吸着量を測定した。
なお、ワルファリンの溶出量及び吸着量は、試料の一部をバイアルに分注し、UPLCにより定量した。試料溶液中のワルファリンの濃度(mg/L)は、Empower2のソフトウェアを用いて、標準溶液のピーク面積を基に自動解析されたものを採用した。測定値は小数点以下3桁で出力した。
UPLCの分析条件は以下のとおりである。
分析条件
カラム:ACQUITY UPLC BEH C18 1.7 μm 2.1×50 mm Column(Waters)
移動相:A(水:アセトニトリル:トリフルオロ酢酸=95:5:0.05 混合溶液)
B(水:アセトニトリル:トリフルオロ酢酸=20:80:0.05 混合溶液)
(超音波洗浄器を用いて10分間脱気したものを使用した。)
カラム温度:40℃付近の一定温度
流量:0.5 mL/min
検出:UV 282 nm
注入量:8 μL
分析時間:8分(ワルファリンのピーク保持時間は約3.3分)
グラジエント条件は以下のとおりとした。
Figure 2012145573
サンプルクーラー温度:4℃付近の一定温度
注入回数:1測定検体につき1回
(標準溶液、試料溶液の順に注入した。)
結果を図2及び表12に示す。
《実施例8》
本実施例では、本態性高血圧症(軽症〜中等症)の治療に用いるメトプロロールについて、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の連続試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。
球状活性炭として製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いたこと以外は、実施例4の操作を繰り返して、メトプロロールの溶出量及び吸着量を測定した。
なお、メトプロロールの溶出量及び吸着量は、試料の一部をバイアルに分注し、UPLCにより定量した。試料溶液中のメトプロロールの濃度(mg/L)は、Empower2のソフトウェアを用いて、標準溶液のピーク面積を基に自動解析されたものを採用した。測定値は小数点以下3桁で出力した。
UPLCの分析条件は以下のとおりである。
分析条件
カラム:ACQUITY UPLC BEH C18 1.7 μm 2.1×50 mm Column(Waters)
移動相:A(水:アセトニトリル:トリフルオロ酢酸=95:5:0.05 混合溶液)
B(水:アセトニトリル:トリフルオロ酢酸=20:80:0.05 混合溶液)
(超音波洗浄器を用いて10分間脱気したものを使用した。)
カラム温度:40℃付近の一定温度
流量:0.5 mL/min
検出:UV 275 nm
注入量:8 μL
分析時間:8分(メトプロロールのピーク保持時間は約1.7分)
グラジエント条件は以下のとおりとした。
Figure 2012145573
サンプルクーラー温度:4℃付近の一定温度
注入回数:1測定検体につき1回
(標準溶液、試料溶液の順に注入した。)
結果を図2及び表12に示す。
《実施例9》
本実施例では、狭心症の治療に用いるアセチルサリチル酸について、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の連続試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。
ロサルタンカリウム錠に代えてアスピリン錠(バファリン配合錠A81;ライオン(株))を用いたこと、球状活性炭として製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いたこと以外は、実施例1の操作を繰り返して、アセチルサリチル酸の溶出量及び吸着量を測定した。
なお、アセチルサリチル酸の溶出量及び吸着量は、試料の一部をバイアルに分注し、HPLCにより定量した。試料溶液中のアセチルサリチル酸の濃度(mg/L)は、LCsolutionのソフトウェアを用いて、標準溶液のピーク面積を基に自動解析されたものを採用した。測定値は小数点以下3桁で出力した。
HPLCの分析条件は以下のとおりである。
分析条件
カラム:Inertsil ODS-3 3 μm 2.1 mm×100 mm(ジーエルサイエンス(株))
移動相:アセチルサリチル酸分析用移動相
カラム温度:45℃付近の一定温度
流量:0.3 mL/min
検出:UV 274 nm
注入量:10 μL
分析時間:10分(アセチルサリチル酸のピーク保持時間は約3.2分)
サンプルクーラー温度:4℃付近の一定温度
注入回数:1測定検体につき1回
(標準溶液、試料溶液の順に注入した。)
アセチルサリチル酸分析用移動相:リン酸を正確に5mL採取し、蒸留水を加えて1000mLとした(0.5Vol%リン酸溶液)。0.5Vol%リン酸溶液とメタノールを6:4の割合で混合した後、超音波洗浄器を用いて10分間脱気した。
結果を図2及び表12に示す。
《実施例10》
本実施例では、高血圧症の治療に用いるアムロジピンについて、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の連続試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。
ロサルタンカリウム錠に代えてアムロジピンベシル酸塩錠(ノルバスク(商標)錠5mg;ファイザー(株))を用いたこと、球状活性炭として製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いたこと以外は、実施例1の操作を繰り返して、アムロジピンの溶出量及び吸着量を測定した。ただし、サンプリングした試験液は3500rpmにて5分間遠心分離し、上清を試料溶液として回収した。
なお、アムロジピンの溶出量及び吸着量は、試料溶液と下記のアムロジピン分析用移動相を等量で混合した後、その一部をバイアルに分注し、HPLCにより定量した。試料溶液中のアムロジピンの濃度(mg/L)は、LCsolutionのソフトウェアを用いて、標準溶液のピーク面積を基に自動解析されたものを採用した。測定値は小数点以下3桁で出力した。
HPLCの分析条件は以下のとおりである。
分析条件
カラム:CAPCELL PAK C18 UG120 5 μm 4.6 mm I.D.×150 mm(資生堂)
移動相:アムロジピン分析用移動相
カラム温度:40℃付近の一定温度
流量:1.5 mL/min
検出:UV 237 nm
注入量:50 μL
分析時間:10分(アムロジピンのピーク保持時間は約5.1分)
サンプルクーラー温度:4℃付近の一定温度
注入回数:1測定検体につき1回
(標準溶液、試料溶液の順に注入した。)
アムロジピン分析用移動相:蒸留水900mLにトリエチルアミン7.0mLを加え、リン酸を用いpHを3.0±0.1になるように調整した。これに蒸留水を加え、正確に1000mLとした(Buffer A)。メタノール、アセトニトリル及びBuffer Aを体積比7:3:10にて混合した後、超音波洗浄器を用いて10分間脱気した。
結果を図2及び表12に示す。
《分類》
溶出判定値を投入間隔時間の1/2経過後(30分)の溶出率50%とし、吸着判定値を経口投与用吸着剤投入15分後の吸着率30%とした。製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質に対して行った実施例1のロサルタンは、溶出速度が速く、そして吸着速度が遅いグループAに分類された。実施例2のグリメピリド及び実施例3のワルファリンは、溶出速度が速く、そして吸着速度が速いグループBに分類された。また、実施例4のメトプロロールは、溶出速度が遅く、そして吸着速度が速いグループDに分類された。
Figure 2012145573
また、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質に対して行った分類方法では、溶出判定値を2つ選択して点数化して分類した。第一溶出判定値を投入間隔時間の1/2経過後の溶出率60%とし、第二溶出判定値を投入間隔時間の1/2経過後の溶出率40%とし、60%以上のものを3点、40%以上60%未満のものを2点、40%未満のものを1点とした。また吸着判定値を、経口投与用吸着剤投入30分後の吸着率30%とし、吸着率30%未満を2点、30%以上を1点とした。実施例5のロサルタン、実施例7のワルファリン及び実施例9のアセチルサリチル酸は、5点のグループAに分類された。また、実施例6のグリメピリド、及び実施例10のアムロジピンは、4点のグループBに分類された。実施例8のメトプロロールは、3点のグループCに分類された。
Figure 2012145573
実施例11〜20では、独立試験法による、併用薬剤の分類を検討した。
《実施例11》
本実施例では、高血圧症の治療に用いるロサルタンについて、製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の独立試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。ロサルタンカリウム錠を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定した。また、別に溶出試験器にロサルタンカリウムを溶解した溶液と、経口投与用吸着剤とを投入することによって、ロサルタンの経口投与用吸着剤による吸着速度を測定した。
溶出速度は、以下のように測定した。
溶出試験第2液(以下、試験液とする)を、攪拌子でかき混ぜながら41℃に加温し、直ちに吸引下でかき混ぜながら、メンブランフィルター(Durapore(商標))を用いてろ過し、更に、5分間減圧下で混合した。脱気終了後、速やかに試験液900mLを溶出試験器のベッセルに入れ、試験液の温度が37℃±0.5℃になるまで放置した。試験液の温度が37℃±0.5℃になったことを確認後、溶出試験器のベッセル内にロサルタンカリウム錠(ニューロタン(商標)錠100mg;萬有製薬(株))を投入し、パドルの回転数を、毎分50回転に設定した。パドルによるかき混ぜを開始した時点を、試験開始(0時間)とし、試験開始から0.25、0.5、1、2、3時間の各時点で、それぞれ約10mLの試験液をサンプリングし、メンブランフィルター(Millex(商標)−HV)でろ過した。最初の5mLは廃棄し、残りのろ液を採取し、錠剤の溶出量を測定した。本試験は、n=2で行った。
また、吸着速度は、以下のように測定した。
ロサルタンカリウム(AK Scientific社製)約111.1mgを量り、溶出試験第2液を加えて正確に1000mLとし、111.1mg/Lロサルタンカリウム溶液を調製した。
この試験液を、攪拌子でかき混ぜながら41℃に加温し、直ちに吸引下でかき混ぜながら、メンブランフィルター(Durapore(商標))を用いてろ過し、更に、5分間減圧下で混合した。脱気終了後、速やかにロサルタンカリウム溶液900mLを溶出試験器のベッセルに入れ、試験液の温度が37℃±0.5℃になるまで放置した。試験液の温度が37℃±0.5℃になったことを確認後、溶出試験器のベッセル内に前記製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質2.0gを、経口投与用吸着剤として投入し、パドルの回転数を、毎分50回転に設定した。多孔性球状炭素質物質を投入した時点を、試験開始(0時間)とし、試験開始から0.25、0.5、1、2、3時間の各時点で、それぞれ約10mLの試験液をサンプリングし、メンブランフィルター(Millex(商標)−HV)でろ過した。最初の5mLは廃棄し、残りのろ液を採取し、試験液中のロサルタンの残存量を測定した。本試験は、n=3で行った。
ロサルタンの溶出量及び吸着量は、実施例1と同じように吸光度測定により定量した。

溶出率(残存率)(%)={(併用薬剤の溶出量)/(併用薬剤の投与量)}×100

独立試験法における吸着率={(併用薬剤の溶解量)−(一定時間後の併用薬剤の残存量)}/(併用薬剤の溶解量)×100

結果を、図3及び4並びに表13及び14に示す。
《実施例12》
本実施例では、インスリン非依存型糖尿病の治療に用いるグリメピリドについて、製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の独立試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。グリメピリド製剤を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定した。また、別に溶出試験器にグリメピリドを溶解した溶液と、経口投与用吸着剤とを投入することによって、グリメピリドの経口投与用吸着剤による吸着速度を測定した。
ロサルタンカリウム錠に代えてグリメピリド製剤(アマリール(商標)3mg錠;サノフィ・アベンティス(株))を用いたこと、ロサルタンカリウムに代えてグリメピリド(シグマアルドリッチジャパン(株))を用いたこと、及び溶出試験第2液に代えて前記pH8.0リン酸塩緩衝液を用いたこと以外は、実施例11の操作を繰り返して、グリメピリドの溶出量及び吸着量を測定した。
グリメピリド溶液は、グリメピリド(シグマアルドリッチジャパン(株))約3.3mgを量り、pH8.0リン酸塩緩衝液を適量加えて超音波処理を行った後、1時間以上かき混ぜることにより溶解させた。目視で溶解したことを確認した後、pH8.0リン酸塩緩衝液を加えて正確に1000mLとし、3.3mg/Lグリメピリド溶液とした。
グリメピリドの溶出量及び吸着量は、実施例2と同様に、HPLCにより測定した。
結果を、図3及び4並びに表13及び14に示す。
《実施例13》
本実施例では、血栓塞栓症の治療に用いるワルファリンについて、製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の独立試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。ワルファリンカリウム錠を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定した。また、別に溶出試験器にワルファリンナトリウムを溶解した溶液と、経口投与用吸着剤とを投入することによって、ワルファリンの経口投与用吸着剤による吸着速度を測定した。
ロサルタンカリウム錠に代えてワルファリンカリウム錠(ワーファリン錠 5 mg;エーザイ(株))を用いたこと、及びロサルタンカリウムに代えてワルファリンナトリウム(東京化成工業(株))を用いたこと以外は、実施例11の操作を繰り返して、ワルファリンの溶出量及び吸着量を測定した。
ワルファリン溶液は、ワルファリンナトリウム(東京化成工業(株))約5.3mgを量り、溶出試験第2液を加えて正確に1000mLとし、5.3mg/Lワルファリンナトリウム溶液とした。カリウムの分子量補正を行い、ワーファリン錠5mg1錠中のワルファリン(フリー体)含量と、本実験での1ベッセル(900mL)中のワルファリン(フリー体)量が同量となるように設定した。(ワルファリンカリウム:分子量346.4183、ワルファリン:分子量308.32794、ワルファリンナトリウム:分子量330.30976928)
ワルファリンの溶出量及び吸着量は、実施例3と同様に、HPLCにより定量した。
結果を、図3及び4並びに表13及び14に示す。
《実施例14》
本実施例では、本態性高血圧症(軽症〜中等症)の治療に用いるメトプロロールについて、製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の独立試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。メトプロロール酒石酸塩徐放錠を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定した。また、別に溶出試験器にメトプロロール酒石酸塩(異性体混合物)(和光純薬工業(株))を溶解した溶液と、経口投与用吸着剤とを投入することによって、メトプロロールの経口投与用吸着剤による吸着速度を測定した。
ロサルタンカリウム錠に代えてメトプロロール酒石酸塩徐放錠(ロプレソール(商標)SR錠120mg;ノバルティスファーマ(株))を用いたこと以外は、実施例11の操作を繰り返して、メトプロロールの溶出量及び吸着量を測定した。
メトプロロール酒石酸塩溶液はメトプロロール酒石酸塩約133.3mgを量り、溶出試験第2液を加えて正確に1000mLとし、133.3mg/Lメトプロロール酒石酸塩溶液を調製した。
メトプロロールの溶出量及び吸着量は、実施例4と同様に、吸光度測定により定量した。
結果を、図3及び4並びに表13及び14に示す。
《実施例15》
本実施例では、高血圧症の治療に用いるロサルタンについて、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の独立試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。ロサルタンカリウム錠を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定した。また、別に溶出試験器にロサルタンカリウムを溶解した溶液と、経口投与用吸着剤とを投入することによって、ロサルタンの経口投与用吸着剤による吸着速度を測定した。
球状活性炭として製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いたこと、ロサルタンカリウム錠としてニューロタン(商標)錠50mg;MSD(株)を用いたこと以外は、実施例11の操作を繰り返して、ロサルタンの溶出量及び吸着量を測定した。
ロサルタンカリウム溶液は、ロサルタンカリウム55.6mgを量り、溶出試験第2液を加えて正確に1000mLとし、55.6mg/Lロサルタンカリウム溶液とした。
ロサルタンの溶出量及び吸着量は、実施例5と同様に、UPLCにより測定した。
結果を、図5及び6並びに表15及び16に示す。
《実施例16》
本実施例では、インスリン非依存型糖尿病の治療に用いるグリメピリドについて、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の独立試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。グリメピリド製剤を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定した。また、別に溶出試験器にグリメピリドを溶解した溶液と、経口投与用吸着剤とを投入することによって、グリメピリドの経口投与用吸着剤による吸着速度を測定した。
球状活性炭として製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いたこと、試験液を以下に示すものとしたこと以外は、実施例12の操作を繰り返して、グリメピリドの溶出量及び吸着量を測定した。
グリメピリド製剤の溶出速度を測定する試験液は、実施例6と同様の方法で調製した。また、グリメピリド溶液は以下の方法で調製した。グリメピリド3.0mgを量り,アセトニトリルを加えて正確に10mLとした溶液をアセトニトリル溶液とした.実施例6と同様の方法でpH7.5リン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝液890mLを溶出試験器のベッセルに入れた後、このアセトニトリル溶液10mLを正確に量ってベッセルに添加することにより、3.3mg/Lグリメピリド溶液とした。
グリメピリドの溶出量及び吸着量は、実施例6と同様に、HPLCにより測定した。
結果を、図5及び6並びに表15及び16に示す。
《実施例17》
本実施例では、血栓塞栓症の治療に用いるワルファリンについて、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の独立試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。ワルファリンカリウム錠を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定した。また、別に溶出試験器にワルファリンナトリウムを溶解した溶液と、経口投与用吸着剤とを投入することによって、ワルファリンの経口投与用吸着剤による吸着速度を測定した。
球状活性炭として製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いたこと以外は、実施例13の操作を繰り返して、ワルファリンの溶出量及び吸着量を測定した。
ワルファリンの溶出量及び吸着量は、実施例7と同様に、UPLCにより測定した。
結果を、図5及び6並びに表15及び16に示す。
《実施例18》
本実施例では、本態性高血圧症(軽症〜中等症)の治療に用いるメトプロロールについて、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の独立試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。メトプロロール酒石酸塩錠を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定した。また、別に溶出試験器にメトプロロール酒石酸塩を溶解した溶液と、経口投与用吸着剤とを投入することによって、メトプロロールの経口投与用吸着剤による吸着速度を測定した。
球状活性炭として製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いたこと以外は、実施例14の操作を繰り返して、メトプロロールの溶出量及び吸着量を測定した。
メトプロロールの溶出量及び吸着量は、実施例8と同様に、UPLCにより測定した。
結果を、図5及び6並びに表15及び16に示す。
《実施例19》
本実施例では、狭心症の治療に用いるアセチルサリチル酸について、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の独立試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。アスピリン錠を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定した。また、別に溶出試験器にアセチルサリチル酸を溶解した溶液と、経口投与用吸着剤とを投入することによって、アセチルサリチル酸の経口投与用吸着剤による吸着速度を測定した。
ロサルタンカリウム錠に代えてアスピリン錠を用いたこと、球状活性炭として製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いたこと以外は、実施例11の操作を繰り返して、アセチルサリチル酸の溶出量及び吸着量を測定した。
アセチルサリチル酸溶液はアセチルサリチル酸約90mgを量り、溶出試験第2液を加えて正確に1000mLとし、90mg/Lアセチルサリチル酸溶液を調製した。
アセチルサリチル酸の溶出量及び吸着量は、実施例9と同様に、HPLCにより測定した。
結果を、図5及び6並びに表15及び16に示す。
《実施例20》
本実施例では、高血圧症の治療に用いるアムロジピンについて、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いた場合の独立試験法により薬物相互作用試験の候補化合物の分類を検討した。アムロジピンベシル酸塩錠を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定した。また、別に溶出試験器にアムロジピンベシル酸塩を溶解した溶液と、経口投与用吸着剤とを投入することによって、アムロジピンの経口投与用吸着剤による吸着速度を測定した。
ロサルタンカリウム錠に代えてアムロジピンベシル酸塩錠を用いたこと、球状活性炭として製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質を用いたこと以外は、実施例11の操作を繰り返して、アムロジピンの溶出量及び吸着量を測定した。ただし、サンプリングした試験液は3500rpmにて5分間遠心分離し、上清を回収してこれを試料溶液とした。
アムロジピン溶液はアムロジピン約7.7mgを量り、溶出試験第2液を加えて正確に1000mLとし、5.56mg/Lアムロジピン溶液を調製した。ベシル酸塩の分子量補正を行い、ノルバスク(登録)錠5mg1錠中のアムロジピン(フリー体)含量と、本実験での1ベッセル(900mL)中のアムロジピン(フリー体)量が同量となるように設定した。(アムロジピンベシル酸塩:分子量567.05094、アムロジピン:分子量408.8759)
アムロジピンの溶出量及び吸着量は、実施例10と同様に、HPLCにより測定した。
結果を、図5及び6並びに表15及び16に示す。
《分類》
溶出判定値を併用薬剤投入30分後の溶出率50%とし、吸着判定値を経口投与用吸着剤投入15分後の吸着率50%とした。製造例1で得られた多孔性球状炭素質物質に対して行った実施例11のロサルタンは、溶出速度が速く、そして吸着速度が遅いグループAに分類された。実施例12のグリメピリド及び実施例13のワルファリンは、溶出速度が速く、そして吸着速度が速いグループBに分類された。また、実施例14のメトプロロールは、溶出速度が遅く、そして吸着速度が速いグループDに分類された。
Figure 2012145573
Figure 2012145573
また、製造例2で得られた多孔性球状炭素質物質に対して行った分類法では溶出判定値を併用薬剤投入30分後の溶出率60%及び40%の2つ選択し、60%以上のものを3点、40%以上60%未満のものを2点、40%未満のものを1点とした。また吸着判定値を、経口投与用吸着剤投入30分後の吸着率30%とし、吸着率30%未満を2点、30%以上を1点とした。実施例15のロサルタン、実施例16のグリメピリドは、5点のグループAに分類された。実施例17のワルファリン及び実施例19のアセチルサリチル酸は、4点のグループBに分類された。また、実施例20のアムロジピンは、3点のグループCに分類された。更に、実施例18のメトプロロールは、2点のグループDに分類された。
Figure 2012145573
Figure 2012145573
本発明の分類方法は、in vitroにおいて、経口投与用吸着剤と、併用される薬剤の薬物相互作用を判定することが可能であり、臨床の薬物相互作用試験の実施を大幅に減少させることができる。すなわち、経口投与用吸着剤の新薬の開発に要する時間及び費用を大幅に削減することができる。更に、in vitroにおける薬物相互作用試験としても有用である。

Claims (14)

  1. 経口投与用吸着剤と併用投与される可能性のある併用薬剤の、臨床の薬物相互作用試験のための分類方法であって、
    (1)経口投与用の剤形の併用薬剤の溶出速度を測定する工程、
    (2)経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着速度を測定する工程、及び
    (3)溶出速度の判定、及び吸着速度の判定を行い、それらの判定の組み合わせにより併用薬剤を分類する工程、
    を含むことを特徴とする、併用薬剤の分類方法。
  2. (1)前記溶出速度の判定が、溶出速度により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものであり、そして前記吸着速度の判定が、吸着速度により2つ以上のグループに判定するものであるか、又は
    (2)前記溶出速度の判定が、溶出速度を数値化して判定するものであり、そして前記吸着速度の判定が、吸着速度を数値化して判定するものである、
    請求項1に記載の併用薬剤の分類方法。
  3. 前記工程(1)及び工程(2)を連続して行う連続試験法であって、
    前記工程(1)が、前記経口投与用の剤形の併用薬剤を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定する工程であり、前記工程(2)が、投入間隔時間経過時に、前記溶出試験器に経口投与用吸着剤を投入し、経口投与用吸着剤による前記併用薬剤の吸着速度を測定する工程である、請求項1又は2に記載の併用薬剤の分類方法。
  4. 前記工程(1)と、工程(2)とを不連続に行う独立試験法であって、
    前記工程(1)が、経口投与用の剤形の前記併用薬剤を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定する工程であり、前記工程(2)が、前記併用薬剤を溶解した溶液が充填された溶出試験器に、経口投与用吸着剤を投入し、経口投与用吸着剤による前記併用薬剤の吸着速度を測定する工程である、請求項1又は2に記載の併用薬剤の分類方法。
  5. 前記溶出速度の判定が、投入間隔時間の1/6経過〜全経過時間の間のいずれか1つの判定時間において、5〜95%の間の1つ以上の溶出率を、溶出判定値として選択し、溶出判定値により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものであり、
    そして前記吸着速度の判定が、経口投与用吸着剤投入直前の薬剤の溶出量を100とした場合の吸着率を用い、経口投与用吸着剤投入後5〜180分の間のいずれか1つの判定時間において、5〜95%の間のいずれか1つ以上の吸着率を、吸着判定値として選択し、吸着判定値により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものである、
    請求項3に記載の併用薬剤の分類方法。
  6. 前記溶出速度の判定が、併用薬剤の投入後5〜90分の間のいずれか1つの判定時間において、5〜95%の間のいずれか1つ以上の溶出率を、溶出判定値として選択し、溶出判定値により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものであり、
    そして前記吸着速度の判定が、経口投与用吸着剤投入後5〜180分の間のいずれか1つの判定時間において、5〜95%の間のいずれか1つの吸着率を、吸着判定値として選択し、吸着判定値により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものである、
    請求項4に記載の併用薬剤の分類方法。
  7. 前記溶出判定値をn個選択した場合、併用薬剤を(n+1)のグループに判定し、溶出率の高いグループから低いグループにかけて降順に点数化し、そして吸着判定値をm個選択した場合、併用薬剤を(m+1)のグループに判定し、吸着率の低いグループから高いグループにかけて降順に点数化し、溶出速度の点数と吸着速度の点数とを加えた点数により、併用薬剤を分類する請求項5又は6に記載の併用薬剤の分類方法。
  8. 前記分類工程(3)が、最高血中濃度到達時間の判定を行い、溶出速度の判定、吸着速度の判定及び最高血中濃度到達時間の判定の組み合わせにより併用薬剤を分類する工程である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の、併用薬剤の分類方法。
  9. 前記最高血中濃度到達時間の判定が、1つ以上の時間を、最高血中濃度到達時間判定値として選択し、最高血中濃度到達時間判定値により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものである、請求項8に記載の併用薬剤の分類方法。
  10. 前記最高血中濃度到達時間の判定が、1つ以上の時間を、最高血中濃度到達時間判定値として選択し、最高血中濃度到達時間判定値により併用薬剤を2つ以上のグループに判定するものであって、前記最高血中濃度到達時間判定値をl個選択した場合、併用薬剤を(l+1)のグループに判定し、最高血中濃度到達時間の短いグループから長いグループにかけて降順に点数化し、前記溶出速度の点数、前記吸着速度の点数、および最高血中濃度到達時間の点数とを加えた点数により、併用薬剤を分類する請求項9に記載の併用薬剤の分類方法。
  11. (1)経口投与用の剤形の併用薬剤の溶出速度を測定する工程、及び
    (2)経口投与用吸着剤による併用薬剤の吸着速度を測定する工程、
    を含むことを特徴とする、経口投与用吸着剤と併用投与される可能性のある併用薬剤の薬物相互作用試験方法。
  12. (3)前記工程(1)で得られた溶出速度の判定、及び前記工程(2)で得られた吸着速度の判定を行い、それらの判定の組み合わせにより併用薬剤を分類する工程を更に含む、請求項11に記載の薬物相互作用試験方法。
  13. 前記工程(1)及び工程(2)を連続して行う連続試験法であって、
    前記工程(1)が、前記経口投与用の剤形の併用薬剤を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定する工程であり、前記工程(2)が、投入間隔時間経過時に、前記溶出試験器に経口投与用吸着剤を投入し、経口投与用吸着剤による前記併用薬剤の吸着速度を測定する工程である、請求項11又は12に記載の薬物相互作用試験方法。
  14. 前記工程(1)と、工程(2)とを不連続に行う独立試験法であって、
    前記工程(1)が、経口投与用の剤形の前記併用薬剤を溶出試験器に投入し、溶出速度を測定する工程であり、前記工程(2)が、前記併用薬剤を溶解した溶液が充填された溶出試験器に、経口投与用吸着剤を投入し、経口投与用吸着剤による前記併用薬剤の吸着速度を測定する工程である、請求項11又は12に記載の薬物相互作用試験方法。
JP2011278901A 2010-12-20 2011-12-20 臨床の薬物相互作用試験の候補薬剤の分類方法 Pending JP2012145573A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011278901A JP2012145573A (ja) 2010-12-20 2011-12-20 臨床の薬物相互作用試験の候補薬剤の分類方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010283403 2010-12-20
JP2010283403 2010-12-20
JP2011278901A JP2012145573A (ja) 2010-12-20 2011-12-20 臨床の薬物相互作用試験の候補薬剤の分類方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012145573A true JP2012145573A (ja) 2012-08-02

Family

ID=46789245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011278901A Pending JP2012145573A (ja) 2010-12-20 2011-12-20 臨床の薬物相互作用試験の候補薬剤の分類方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012145573A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI673051B (zh) 恩雜魯它脈(enzalutamide)之調和物
WO2019141276A1 (zh) 用于靶向活化cd44分子的介孔/中空二氧化硅纳米载体递送系统、其制备方法和用途
ES3060149T3 (en) Dosage forms for tyk2 inhibitors
AU2013234099B2 (en) Porous carbon particles for use in the treatment or prevention of liver disease
JP6456830B2 (ja) 医薬組成物
RS56902B1 (sr) Adsorbens koji sadrži aktivirana ugljenična vlakna za oralnu primenu
CN102596252A (zh) 用于对乙酰氨基酚的立即和延长释放的胃滞留药物组合物
Yang et al. A pH-responsive guanidino-based covalent organic framework nanodrugs for enhanced neuroprotection against subarachnoid hemorrhage by targeting NLRP3 inflammasome
TWI532508B (zh) 經口投予用吸附劑及腎疾病治療劑及肝疾病治療劑
JP2012145573A (ja) 臨床の薬物相互作用試験の候補薬剤の分類方法
Kumaran et al. Development of a Floating Drug Delivery System for Prolonged Release of Metronidazole in the Stomach for Gastrointestinal Infection.
Maheswari et al. Formulation and evaluation of controlled porosity osmotic tablets of lornoxicam
JP6386571B2 (ja) 強度の増加された経口投与型医薬用吸着剤
Abe et al. Adsorption kinetic and mechanistic studies for pharmaceutical spherical carbon adsorbents: Comparison of a brand product and two generics
Nihar et al. Design and development of controlled porosity osmotic tablets of captopril
ES2407304T3 (es) Método de ensayo de adsorción para evaluar un adsorbente de carbón esférico
EP3369424A1 (en) Porous material formulation for delivery to large intestine or lower small intestine
KR101301700B1 (ko) 용해도 및 안정성이 개선된 리팜피신을 포함하는 결핵 치료용 약학 조성물 및 이의 제조방법
Aamir et al. Development of tramadol microparticles by non-solvent addition method and their in vitro characterization
Kaushik et al. Solubility enhancement of glimperide: development of solid dispersion by solvent melt method, characterization and dosage form development
CN109381441B (zh) 石杉碱甲缓释微丸包衣颗粒、缓释微丸片及其制备方法
EA032385B1 (ru) Фармацевтическая композиция для лечения заболеваний желудочно-кишечного тракта
JP7569092B2 (ja) メソ多孔質ポリマー性粒子状材料
JPWO2018181987A1 (ja) インドール及びその誘導体吸着剤
Thulluru et al. Formulation and Evaluation of Gastro-Retentive Floating Extended Release Metoprolol Tablets using Sodium Alginate and HPMC K-100M Combination