JP2012182194A - 固体撮像装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】湾曲した湾曲部11、湾曲部内に存して撮像面4aが凹曲面とされ光電変換部が配列された撮像領域4、及び湾曲部の周端から延長し固定された平坦部13を有する固体撮像チップ2と、撮像面の曲率を可変制御する制御部31とを備える。
【選択図】図4
Description
即ち、固体撮像装置は、湾曲制御される撮像面を有して光電変換部が配列された撮像領域、湾曲制御されて湾曲部となる領域の周端から延長し固定された平坦部を有する固体撮像チップと、撮像領域の曲率(無限小を含む)を可変制御する制御部とを備える。そして、制御部により撮像領域が、平坦状態から所要の曲率を有する湾曲状態まで可変制御されるように構成される。
本電子機器は、上記固体撮像装置を備えて、光学レンズ系における所要の光学レンズの可変移動に連動して、撮像面の曲率が可変制御される構成とする。
1.本技術に適用される固体撮像チップの概略構成例
2.第1実施の形態(固体撮像装置の構成例)
3.第2実施の形態(固体撮像装置の構成例)
4.第3実施の形態(固体撮像装置の構成例)
5.第4実施の形態(固体撮像装置の構成例)
6.第5実施の形態(固体撮像装置の構成例)
7.第6実施の形態(固体撮像装置の構成例)
8.第7実施の形態(固体撮像装置の構成例)
9.第8実施の形態(固体撮像装置の構成例)
10.第9実施の形態(固体撮像素子の構成例)
11.第10実施の形態(固体撮像装置の構成例)
12.第11実施の形態(電子機器の構成例)
図1に、本技術の各実施の形態に適用される撮像チップの一例として、MOS型の固体撮像素子を有する固体撮像チップの概略構成を示す。
[固体撮像装置に適用される台座の構成例]
先ず、図2A,Bを用いて固体撮像装置の構成要素である台座の一例を説明する。図2Aは台座の断面図、図2Bは台座の平面図である。台座21は、固体撮像素子を有する撮像チップを支持し、光電変換部が配列された撮像領域を含む領域を湾曲部に形成する台座となる。湾曲部の凹曲面側に、撮像領域の撮像面が形成され、この撮像面は、撮像チップと組み合わされる撮像レンズの像面湾曲(レンズ収差)に対応した凹曲面となる。
次に、図3に、本技術に係る固体撮像装置の第1実施の形態の概略構成を示す。第1実施の形態に係る固体撮像装置1−1は、上記台座21と、台座21に支持され撮像面4aが弧状等の3次元に湾曲された固体撮像素子を有する撮像チップ2と、撮像面4aの曲率を可変制御する制御部31とを有して構成される。
図5に、撮像領域4の湾曲部11とその周縁の平坦部13を有する撮像チップ2の製造方法を示す。図5に示す撮像チップ2の製造方法は、前述の台座21を用いるものである。
次に、第1実施の形態に係る固体撮像装置1−1の動作を説明する。図4に示すように、マグネット31−1は、湾曲部11における撮像領域4の中心を通り撮像領域4に垂直な軸線a上に沿って実線位置から破線位置の範囲z内で可変制御されるように配置される。湾曲部11(従って撮像面4a)は、上記製法で得られた湾曲に加えて、マグネット31−1の湾曲部11からの距離に応じた磁力による引っ張り力で更に湾曲されて所要の曲率を有することになる。
第1実施の形態に係る固体撮像装置1−1によれば、湾曲部11を有して台座21に支持された撮像チップ2に対してマグネット31−1を可変移動することにより、湾曲部11(従って撮像面4a)の曲率を所要の範囲内で任意に可変することができる。
[固体撮像装置の構成例]
図6に、本技術に係る固体撮像装置の第2実施の形態の概略構成を示す。第2実施の形態に係る固体撮像装置1−2は、前述の台座21と、台座21に支持され撮像面4aが弧状等の3次元に湾曲された固体撮像素子を有する撮像チップ2と、撮像面4aの曲率を可変制御する制御部31とを有して構成される。
次に、第2実施の形態に係る固体撮像装置1−2の動作を説明する。図7に示すように、軸線a上に固定して配置された電磁石31−2の磁力を制御することにより、湾曲部11(従って撮像面4a)の曲率が可変制御される。即ち、湾曲部11は、電磁石31−2の磁力がゼロであれば、前述の製法で得られた曲率となる(実線図示)。コイル37に流す電流量に基き、電磁石31−2の磁力が増すに従いその磁力による引っ張り力で、湾曲部11の湾曲が大きくなる。つまり、湾曲部11(従って撮像面a)は、前述の製法で得られた湾曲に加えて電磁石31−2による引っ張り力で更に湾曲され、初期状態より大きい所要の曲率を有することになる(破線図示)。従って、電磁石31−2の磁力を可変制御することにより、湾曲部11(撮像面4a)の曲率を任意に可変させることができる。
第2実施の形態に係る固体撮像装置1−2によれば、湾曲部11を有して台座21に支持された撮像チップ2に対して電磁石31−2で発生する磁力を可変制御することで、湾曲部11(従って撮像面4a)の曲率を所要の範囲内で任意に可変することができる。
[固体撮像装置の構成例]
図8に、本技術に係る固体撮像装置の第3実施の形態の概略構成を示す。第3実施の形態に係る固体撮像装置1−3は、前述の台座21と、台座21の裏面に開口23を閉塞する底板39と、台座21に支持された撮像チップ2と、撮像面4aの曲率を可変制御する制御部31とを有して構成される。撮像チップ2は、光電変換部が配列された撮像領域4と、周辺回路5〜8を有し、かつ撮像面4aが弧状等の3次元に湾曲された固体撮像素子を有している。
図10〜図11に、第3実施の形態に適用される、撮像領域4の湾曲部11とその周縁の平坦部13を有する撮像チップ2の製造方法を示す。図10〜図11に示す撮像チップ2の製造方法は、前述の台座21を用いるものである。
第3実施の形態に係る固体撮像装置1−3の動作は、第1実施の形態と同様であり、マグネット31−1を軸線aに沿って範囲z内で可変移動することにより、撮像チップの磁性膜33に与えるマグネット31−1の磁力が可変制御される。この磁力に応じて、湾曲部11(従って撮像面4a)の曲率を可変調整することができる。例えば、マグネット31−1を湾曲部11から離して磁力の影響を磁性膜33に与えない状態のときは、湾曲部11の曲率は図11Eの曲率を維持する(実線図示)。マグネット31−1を湾曲部11に近づけて磁力の影響を磁性膜33に与える状態のときは、湾曲部11の曲率はより大きくなる(破線図示)。
第3実施の形態に係る固体撮像装置1−3によれば、台座21の熱膨張及び冷却による湾曲と、開口23内の積極的な吸引による湾曲との組み合わせで湾曲部11の初期の曲率を設定している。これによって、湾曲部11の曲率がより精度良く設定することができる。この初期状態からマグネット31−1を可変移動することにより、湾曲部11(従って撮像面4a)の曲率を所要の範囲内で任意に可変することができる。
[固体撮像素子の構成例]
図9に、本技術に係る固体撮像装置の第4実施の形態の概略構成を示す。第4実施の形態に係る固体撮像装置1−4は、第3実施の形態におけるマグネット31−1を、第2実施の形態で用いた電磁石31−2に置き換えて構成される。その他の構成は、第3実施の形態と同様であるので、図9において図8と対応する部分に同一符号を付して重複説明を省略する。
第4実施の形態に係る固体撮像装置1−4の動作は、第2実施の形態で説明したと同様であり、固定された電磁石31−2のコイル37に流す電流に基いて磁力を制御することにより、撮像チップの磁性膜33に与えるマグネット31−1の磁力が可変制御される。この磁力に応じて、湾曲部11(従って撮像面4a)の曲率を可変調整することができる。例えば、電磁石31−2の磁力がゼロであれば、湾曲部11の曲率は、図11Eで得られた初期の曲率となる(実線図示)。電磁石31−2に電流を流し磁力を高めたときには、この磁力の作用で引っ張り力が働き、湾曲部11の曲率は大きくなる(破線図示)。
第4実施の形態に係る固体撮像装置1−4によれば、台座21の熱膨張及び冷却による湾曲と、開口23内の積極的な吸引による湾曲との組み合わせで湾曲部11の初期の曲率を設定している。これによって、湾曲部11の曲率がより精度良く設定することができる。この初期状態から電磁石31−2の磁力を可変制御することにより、湾曲部11(従って撮像面4a)の曲率を所要の範囲内で任意に可変することができる。
[固体撮像装置の構成例]
図12に、本技術に係る固体撮像装置の第5実施の形態の概略構成を示す。第5実施の形態に係る固体撮像装置1−5は、前述の台座21と、台座21の裏面に開口23を閉塞する底板39と、台座21に支持された撮像チップ2と、撮像チップ2の撮像面4aの曲率を可変制御する制御部31とを有して構成される。撮像チップ2は、光電変換部が配列された撮像領域4と、周辺回路5〜8を有し、かつ撮像面4aが弧状等の3次元に湾曲されて凹曲面とされた固体撮像素子を有している。
図14に、第5実施の形態に適用される撮像領域4の湾曲部11とその周端の平坦部13を有する撮像チップ2の製造方法を示す。図14に示す撮像チップの製造方法は、前述の台座21を用いるものである。
次に、第5実施の形態に係る固体撮像装置1−5の動作を説明する。吸引装置31−5は、好ましくは湾曲部11における撮像領域4の中心に対応する位置に底板39の透孔41を設け、この透孔41に吸引口が存するように配置する。
第5実施の形態に係る固体撮像装置1−5によれば、湾曲部11を有する撮像チップ2を台座21に支持した状態で、吸引装置31−5により台座21の開口23内の気圧(負圧)を可変制御する。これによって、湾曲部11(従って撮像面4a)の曲率を所要の範囲内で任意に可変することができる。
[固体撮像装置の構成例]
図15に、本技術に係る固体撮像装置の第6実施の形態の概略構成を示す。第6実施の形態に係る固体撮像装置1−6は、前述の台座21と、台座21に支持された撮像チップ2と、撮像チップ2の撮像面4aの曲率を可変制御する制御部31とを有して構成される。撮像チップ2は、光電変換部が配列された撮像領域4と、周辺回路5〜8を有し、かつ撮像面4aが弧状等の3次元に湾曲されて凹曲面とされた固体撮像素子を有している。
図17に、第6実施の形態に適用される撮像領域4の湾曲部11とその周端の平坦部13を有する撮像チップ2の製造方法を示す。図17に示す撮像チップの製造方法は、前述の台座21を用いるものである。
次に、第6実施の形態に係る固体撮像装置1−6の動作を説明する。図16に示すように、温度制御部44によって開口23内の接着剤43を常温としたときには、湾曲部11(従って撮像面4a)は初期状態の曲率を有する(実線図示)。温度制御部44によって開口23内の接着剤43を冷却したときには、接着剤43が体積収縮して湾曲部11を引っ張る形になり、湾曲部11(従って撮像面4a)の曲率は大きくなる(破線図示)。従って、温度制御部44からの温度を可変制御することにより、湾曲部11(従って撮像面4a)の曲率を任意に可変制御することができる。
第6実施の形態に係る固体撮像装置1−6によれば、台座21の開口23内に充填した体積収縮する接着剤43と、主として接着剤43の温度を制御する温度制御部44とからなる制御部31を備えている。この制御部31の接着剤43を温度制御して体積収縮を可変制御することにより、湾曲部11(従って撮像面4a)の曲率を所要の範囲内で任意に可変することができる。
[固体撮像装置の構成例]
図18に、本技術に係る第7実施の形態の固体撮像装置の概略構成を示す。第7実施の形態に係る固体撮像装置1−7は、前述の台座21と、台座21に支持された撮像チップ2と、撮像チップ2の撮像面4aの曲率を可変制御する制御部31とを有して構成される。
次に、第7実施の形態に係る固体撮像装置1−7の動作を説明する。図18に示すように、磁力制御部31−8からの磁力が実質的に撮像チップ2の裏面の磁性膜33に与えられないときは、実質的に撮像チップ2の中央部分(従って撮像面4a)は湾曲しない。つまり、曲率が無限小となり平坦状態となる(実線図示)。磁力制御部31−8からの磁力が大きくなるにつれて、撮像チップ2の中央部分(従って撮像面4a)の湾曲が大きくなり、湾曲部11の曲率が大きくなる(破線図示)。従って、磁力制御部31−8の撮像チップの磁性膜33への磁力作用を可変制御することにより、撮像チップ2の撮像面4aの曲率を平坦な状態(曲率が無限小)から曲率が大きくなる湾曲状態まで任意に可変させることができる。
第7実施の形態に係る固体撮像装置1−7によれば、台座21に支持された撮像チップ2に対する磁力制御部31−7の撮像チップに与える磁力を可変移動することにより、撮像面4aの曲率(曲率が無限小を含む)を所要の範囲内で任意に可変することができる。
[固体撮像装置の構成例]
図19に、本技術に係る第8実施の形態の固体撮像装置の概略構成を示す。第8実施の形態に係る固体撮像装置1−8は、前述の台座21と、台座21に支持された撮像チップ2と、撮像チップ2の撮像面4aの曲率を可変制御する制御部31とを有して構成される。
次に、第8実施の形態に係る固体撮像装置1−8の動作を説明する。図19に示すように、吸引装置31−5が吸引動作をしないときは、撮像チップ2は撮像面4aが平坦な状態を維持する(実線図示)。吸引装置31−5が吸引動作を行うと、台座21の開口23内が負圧となり、吸引力に応じて、撮像チップ2の中央部分(従って撮像面4a)が湾曲して所要の曲率の湾曲部11を形成する(破線図示)。従って、吸引装置31−5を可変制御することにより、撮像チップ2の撮像面4aの曲率を平坦な状態(曲率が無限小)から曲率が大きくなる湾曲状態まで任意に可変させることができる。
第8実施の形態に係る固体撮像装置1−8によれば、台座に支持された撮像チップ2に対する吸引を可変制御することにより、撮像面4aの曲率(曲率が無限小を含む)を所要の範囲内で任意に可変することができる。
[固体撮像装置の構成例]
図20に、本技術に係る第9実施の形態の固体撮像装置の概略構成を示す。第9実施の形態に係る固体撮像装置1−9は、台座をパッケージとして機能するように構成する。本固体撮像装置1−9は、パッケージを兼ねる台座21aと、台座21aに支持された撮像チップ2と、撮像面4aの曲率を可変制御する制御部31(図示せず)とを有して構成される。撮像チップ2は、光電変換部が配列された撮像領域4と、周辺回路5〜8を有し、かつ撮像面4aが弧状等の3次元に湾曲された固体撮像素子を有している。本例では、撮像面4aが弧状に湾曲される。
が絶縁膜51で覆われ、更に絶縁膜51で覆われた平坦面25に台座側電極52を配置して構成される。絶縁膜51は、平坦面25側から開口23の内壁面に延長して形成しても良い。制御部31の構成に対応して、台座21の裏面側に開口23を閉塞する底板39を配置するようにしても良い。
第9実施の形態に係る固体撮像装置1−9によれば、前述の各実施の形態で説明したと同様に、制御部31によって撮像チップ2の湾曲部11(従って撮像面4a)の曲率を可変制御することができる。従って、この固体撮像装置1−9は、ズームレンズを備えたカメラなどの電子機器に適用して好適である。また、画像の中央、周辺でのピントの制御も可能となり、目的にあった撮像ができる。さらに、撮像チップ2の中央部分のみを3次元に湾曲している。このため、クラックなどの損傷を発生させることなく、3次元の湾曲部11を備えた撮像チップ2が得られる。
[固体撮像装置の構成例]
図23〜図26に、本技術に係る第10実施の形態の固体撮像装置の概略構成を示す。第10実施の形態に係る固体撮像装置は、制御部31として、原理的に巻回したコイルで構成したとき、このコイルの巻き方及び/または巻き方の密度を工夫して、所望の形状に湾曲させるように構成される。この場合もコイルに流す電流に応じて、発生する磁力が変化する。
図23に、第10実施の形態における第1例の固体撮像装置を示す。本固体撮像装置1−10Aは、前述の台座21と、台座21に支持され撮像面4aが弧状に湾曲された固体撮像素子を有する撮像チップ2と、撮像面4aを所望の形状に湾曲させ、湾曲率(曲率に相当)を制御するコイル65とを有して構成される。コイル65は、上述の湾曲率を可変制御する制御部31としても構成される。
次に、上記固体撮像装置1−10Aの動作を説明する。撮像チップ2と台座21との熱膨張係数差を利用して予め湾曲された弧状の湾曲部11が形成される。コイル65に所要の電流を流して磁力を発生させる。このとき、湾曲部11の形成後の湾曲部11の各部とコイル65との間の距離に応じて、湾曲部11の各部へ与える磁力が異なる。すなわち、距離が短ければ磁力が強く作用して湾曲を強め、距離が長ければ磁力が弱く作用して湾曲させる度合いが少なくなる。例えば、湾曲部11の周辺部より中央部の湾曲を強くするとか、逆に湾曲部の中央部より周辺部の湾曲を強める等、湾曲部11の形状を円弧状以外の楕円状やその他の所望形状に変形させることができる。従って、コイル65の巻き方によって湾曲部11の各部への磁力作用を制御することにより、目的に合った所望形状の湾曲部11が得られる。
第10実施の形態に係る第1例の固体撮像装置1−10Aによれば、撮像チップ2の湾曲部11に作用するコイル65の巻き方(コイル65の配置位置も含む)を選択することにより、湾曲部11(従って撮像面4a)を所望の湾曲形状にすることができる。円弧状以外の例えば楕円状、その他の湾曲形状にすることができる。その上でコイル65に流す電流を制御するときは、湾曲部11の湾曲率(曲率の相当)を所要範囲内で任意に可変制御することができる。
図24に、第10実施の形態における第2例の固体撮像装置を示す。本固体撮像装置1−10Bは、第1例と同様のすり鉢形のコイル65を撮像チップ2の湾曲部11から離れた位置に配置して構成される。
第2例の固体撮像装置1−10Bの動作は、前述の第1例の固体撮像装置1−10Aで説明したと同様であるので、詳細説明を省略する。
第10実施の形態に係る第2例の固体撮像装置1−10Bによれば、第1例と同様に、撮像チップ2の湾曲部11に作用するコイル65の巻き方(コイルの配置位置も含む)を選択することにより、湾曲部11(撮像面4a)を所望の湾曲形状にすることができる。円弧状以外の例えば楕円状、その他の湾曲形状にすることができる。その上でコイル65に流す電流を制御するときは、湾曲部11の湾曲率(曲率の相当)を所要範囲内で任意に可変制御することができる。
図25に、第10実施の形態における第3例の固体撮像装置を示す。本固体撮像装置1−10Cは、コイル65の巻き方を、逆のすり鉢形とし、このコイル65を撮像チップ2の湾曲部11に対向した位置に配置して構成される。逆のすり鉢形の輪郭形状は、磁力を発生させたときに、所望形状の湾曲部11が得られる形状とする。
第3例の固体撮像装置1−10Cの動作は、前述の第1例の固体撮像装置1−10Aで説明したと同様である。すなわち、湾曲部11の各部とコイル65の対応する各部との距離に応じて湾曲部11の各部への磁力作用が異なることにより、目的に合った所望形状の湾曲部11が得られる。
第10実施の形態に係る第3例の固体撮像装置1−10Cによれば、第1例と同様に、撮像チップ2の湾曲部11に作用するコイル65の巻き方(コイルの配置位置も含む)を選択することにより、湾曲部11(撮像面4a)を所望の湾曲形状にすることができる。円弧状以外の例えば楕円状、その他の湾曲形状にすることができる。その上でコイル65に流す電流を制御するときは、湾曲部11の湾曲率(曲率の相当)を所要範囲内で任意に可変制御することができる。
図26A,Bに、第10実施の形態における第4例の固体撮像装置1−10Dを示す。本固体撮像装置1−10Dは、撮像チップ2の湾曲部11に対向して平面内で巻回したコイル66を配置して構成される。コイル66は、平面上において、その巻回密度を所望の密度分布となるように巻回して、撮像面4aを所望の形状に湾曲させ、湾曲率(曲率に相当)を制御するように構成される。図26Bでは、中央の巻回密度が大きく、周辺に向かって巻回密度が小さくなるようにコイル66が形成されている。巻回密度の分布は、図26Bで示す巻回分布に限らす、目的に合った所望の巻回密度分布とすることができる。このコイル66は、上述の湾曲率を可変制御する制御部31としても構成される。
次に、固体撮像装置1−10Dの動作を説明する。撮像チップ2と台座21との熱膨張係数差を利用して予め湾曲された弧状の湾曲部11が形成される。コイル66に所要の電流を流して磁力を発生させる。このとき、コイル66の巻回密度分布に応じて、湾曲部11の各部への磁力作用が異なり、磁力は、巻回密度が大きい部分で強く、巻回密度が小さい部分で弱くなる。このため、湾曲部11では、強い磁力作用を受けた部分の湾曲が強められ、弱い磁力作用を受けた部分の湾曲させる度合いが弱められて、全体として所望形状の湾曲が得られる。例えば、図26では、湾曲部11の周辺に比較して中央部の湾曲の度合いが大きくなる形状に湾曲される。湾曲部11の形状を円弧状以外の楕円状やその他の所望形状に変形させることができる。従って、コイル65の巻き方の密度を工夫し、すなわち、所望の巻回密度分布を有するコイル66を構成して、湾曲部11の各部への磁力作用を制御することにより、目的に合った所望形状の湾曲部11が得られる。
第10実施の形態に係る第1例の固体撮像装置1−10Dによれば、撮像チップ2の湾曲部11に作用するコイル65の巻回密度分布を選択することにより、湾曲部11(従って撮像面4a)を所望の湾曲形状にすることができる。円弧状以外の例えば楕円状、その他の湾曲形状にすることができる。その上でコイル66に流す電流を制御するときは、湾曲部11の湾曲率(曲率の相当)を所要範囲内で任意に可変制御することができる。
第10実施の形態に係る第5例の固体撮像装置は、図示しないが、コイルとして、第1例〜第3例で説明したすり鉢形と、第4例で説明したコイルに巻回密度分布を持たせる構成とを組み合わせたコイルを用いて構成される。第5例の固体撮像装置によれば、更に細かく湾曲部11の湾曲形状を制御することができる。
[電子機器の構成例]
上述の本発明に係る固体撮像装置は、例えばデジタルカメラやビデオカメラ等のカメラシステムや、撮像機能を有する携帯電話、あるいは撮像機能を備えた他の機器、などの電子機器に適用することができる。
光学レンズ系73にズームレンズを用いた上記カメラの動作を説明する。図29に示すように、広角撮影、望遠撮影に応じて、光学レンズ系73の所要の光学レンズ73aが光軸x上に沿って移動する。ここで、模式的に望遠レンズ(長焦点距離)にしたときは、光学レンズ73aに入射する被写体光の軸外光束の入射角が小さく(屈折率角が小さく)なるので、薄いレンズで表す。広角レンズ(短焦点距離)としたときには、光学レンズ73aに入射する被写体光の軸外光束の入射角が大きく(屈折率角が大きく)なるので、厚いレンズで表す。
第11実施の形態に係る電子機器によれば、ズームレンズを備えてズーム撮影を可能した場合、特に広角レンズとしたときに、撮像面全域でピントの合った結像がなされ、高画質の電子機器を提供することができる。例えば、画質を向上したカメラなどを提供することができる。
Claims (16)
- 湾曲した湾曲部、前記湾曲部内に存して撮像面が凹曲面とされ光電変換部が配列された撮像領域、及び前記湾曲部の周端から延長し固定された平坦部を有する固体撮像チップと、
前記撮像面の曲率を可変制御する制御部と
を備えた固体撮像装置。 - 前記固体撮像チップの平坦部は、前記湾曲部の全周に配置されて同一面を構成している
請求項1記載の固体撮像装置。 - 前記固体撮像チップにおいて、前記光電変換部が配列された撮像領域の周囲に周辺回路が配置された
請求項2記載の固体撮像装置。 - 前記固体撮像チップにおける湾曲部を膨出する開口と、前記湾曲部から延長した平坦部を固定する平坦面とを有して前記固体撮像チップを支持する台座を備えた
請求項3記載の固体撮像装置。 - 前記固体撮像チップの撮像面とは反対側の面に形成された磁性膜と、
前記台座の開口に臨む前記湾曲部に対向して配置された磁力発生装置による前記制御部を備え、
前記磁性膜に与える前記制御部からの磁力の制御で、前記撮像面の曲率が制御される
請求項4記載の固体撮像装置。 - 前記台座の開口に連通して配置された吸引装置による前記制御部を備え、
前記制御部からの吸引力の制御で、前記撮像面の曲率が制御される
請求項4記載の固体撮像装置。 - 前記開口内に注入され前記固体撮像チップに接着する収縮性を有する接着剤と、
加熱装置による前記制御部を備え、
前記制御部の加熱温度の制御による前記接着剤の体積収縮の制御で、前記撮像面の曲率が制御される
請求項4記載の固体撮像装置。 - 湾曲制御される撮像面を有して光電変換部が配列された撮像領域、前記湾曲制御されて湾曲部となる領域の周端から延長し固定された平坦部を有する固体撮像チップと、
前記撮像領域の曲率(無限小を含む)を可変制御する制御部と
を備え、
前記制御部により前記撮像領域が、平坦状態から所要の曲率を有する湾曲状態まで可変制御される
固体撮像装置。 - 固体撮像装置と、
前記固体撮像装置の光電変換部に入射光を導く光学レンズ系と、
前記固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路とを備え、
前記固体撮像装置は、
湾曲した湾曲部、前記湾曲部内に存する凹曲面の撮像面、及び前記湾曲部の周端から延長する平坦部を有する固体撮像チップと、
前記撮像面の曲率を可変制御する制御部と
を備えた固体撮像装置で構成され、
前記光学レンズ系における所要の光学レンズの可変移動に連動して、前記撮像面の曲率が可変制御される
電子機器。 - 前記固体撮像チップの平坦部は、前記湾曲部の全周に配置されて同一面を構成している
請求項9記載の電子機器。 - 前記固体撮像チップにおいて、前記撮像面を有し光電変換部が配列された撮像領域の周囲に周辺回路が配置された
請求項10記載の電子機器。 - 前記固体撮像チップにおける湾曲部を膨出する開口と、前記湾曲部から延長した平坦部を固定する平坦面とを有して前記固体撮像チップを支持する台座を備えた
請求項11記載の電子機器。 - 前記固体撮像チップの撮像面とは反対側の面に形成された磁性膜と、
前記台座の開口に臨む前記湾曲部に対向して配置された磁力発生装置による前記制御部を備え、
前記磁性膜に与える前記制御部からの磁力の制御で、前記撮像面の曲率が制御される
請求項12記載の電子機器。 - 前記台座の開口に連通して配置された吸引装置による前記制御部を備え、
前記制御部からの吸引力の制御で、前記撮像面の曲率が制御される
請求項12記載の電子機器。 - 前記開口内に注入され前記固体撮像チップに接着する収縮性を有する接着剤と、
加熱装置による前記制御部を備え、
前記制御部の加熱温度の制御による前記接着剤の体積収縮の制御で、前記撮像面の曲率が制御される
請求項12記載の電子機器。 - 固体撮像装置と、
前記固体撮像装置の光電変換部に入射光を導く光学レンズ系と、
前記固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路とを備え、
前記固体撮像装置は、
湾曲制御される撮像面を有して光電変換部が配列された撮像領域、前記湾曲制御されて湾曲部となる領域の周端から延長し固定された平坦部を有する固体撮像チップと、
前記撮像領域の曲率(無限小を含む)を可変制御する制御部とを備え、
前記制御部により前記撮像領域が、平坦状態から所要の曲率を有する湾曲状態まで可変制御される固体撮像装置で構成され、
前記光学レンズ系における所要の光学レンズの可変移動に連動して、前記撮像面の曲率が可変制御される
電子機器。
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