JP2012190507A - 携帯型磁気カードリーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】読み取り部分の変形に起因する読み取り不良を効果的に防止することができる携帯型磁気カードリーダを提供する。
【解決手段】携帯型磁気読取装置1は、変位可能に構成された対向壁13と、この対向壁13を読取側外壁部2aに向けて付勢するばね部材15とを備えており、対向壁13と読取側外壁部2aの間に磁気カードCが介在しないカード非操作時には、対向壁13と読取側外壁部2aとが第1の距離で配置されるようになっている。また、対向壁13と読取側外壁部2aの間を磁気カードCが移動するカード操作時には、ばね部材15(付勢手段)による付勢に抗して対向壁13と読取側外壁部2aとの間が第1の距離よりも大きい第2の距離に拡がるように退避し、対向壁13により移動操作される磁気カードCが読取側外壁部2a側に押圧されるようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯型磁気カードリーダに関するものである。
従来より、キャッシュカードやクレジットカードなどの磁気カードを読み取る磁気カードリーダが広く提供されている。この種の磁気カードリーダは、例えば本体筐体にスリット部が形成されると共にスリット部付近に磁気ヘッドが配置されており、データが記録された磁気カードがスリット部に沿って移動操作されたときに、磁気ヘッドによってデータを読み取るように構成されている。
このような磁気カードリーダに関する技術としては、例えば特許文献1のようなものが提案されている。この特許文献1で開示される読取装置は、スリット状のカード通路(4a)に沿って磁気カードが操作されたときに当該カードがカード当接面から離反する方向へ移動することを規制する規制部材(10a、10b)が設けられており、これによりカード操作中に磁気カードがスリット内から離脱することを防ぎ、読み取り品質の向上を図っている。
特開2002−133371公報
上記磁気カードリーダは、一般的には特許文献1のような据置型のものが広く提供されているが、様々な場所に持ち運んで使用することが望まれる場合も多い。このような要望を満たすためには、磁気カードリーダを携帯型の装置として構成し、より小型且つ軽量に構成して携帯性を高める必要がある。
磁気カードリーダの携帯性を高めようとした場合、特許文献1のように大型の筐体を構成した上で上壁の一部を切り欠いてスリットを構成するのではなく、図9(A)に示す磁気カードリーダ100ように筐体102自体を小型に構成し、この筐体102の筐体外壁102aに磁気カードを通すための立壁113を一体構成或いは別体で取り付けることが考えられる。このようにすると、据置型の構成と比較して格段の小型化、軽量化を図ることができ、携帯機器として特に有利となる。
しかしながら、筐体外壁102aの外側にスリット用の部分(立壁等)を取り付ける上記構成を採用する場合、筐体外壁102aから当該部分(立壁等)が突出するため、構造的に強度を確保し難いという問題がある。特に、筐体102との間でスリット110を構成する立壁113は、構造的に撓み易く、カードCからの外力に対する強度が不足している場合には、図9(B)及び図10(A)のように外側に塑性変形してしまうことになる。このように塑性変形が生じてしまうと、図10(B)のように立壁113と筐体外壁102aとの間の隙間が適切な間隔に維持されなくなり、挿入された磁気カードCと磁気ヘッド103との密着性が低下して読取不良が生じる虞がある。そしてこのような問題は、小型化、軽量化を図るべく立壁等をより薄く構成する場合により顕著となる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、磁気カードを読み取る部分の小型化、軽量化を図ることができると共に、磁気カードの接触に伴う塑性変形等を抑えることができ、読み取り部分の変形に起因する読み取り不良を効果的に防止することができる携帯型磁気カードリーダを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、筐体の一方面に沿って移動操作される磁気カードを読み取る携帯型磁気読取装置であって、前記筐体の前記一方面側に設けられた読取側外壁部から前記磁気カードの移動経路に向けて露出して配置された磁気ヘッドと、前記読取側外壁部との間を前記移動経路とするように当該読取用外壁部と対向して配置された対向壁と、前記読取側外壁部側と前記対向壁とを連結する連結部と、前記対向壁を前記読取側外壁部に向けて付勢する付勢手段とを備え、前記対向壁は、前記連結部とは反対側を先端側とするように片持ち状に構成され、前記磁気カードが前記読取側外壁部と前記対向壁との間に配置されないカード非操作時には、前記対向壁と前記読取側外壁部とが第1の距離で配置され、前記磁気カードが前記読取側外壁部と前記対向壁との間を操作されるカード操作時には、前記付勢手段による付勢に抗して前記対向壁と前記読取側外壁部との間が前記第1の距離よりも大きい第2の距離に拡がるように退避すると共に、その移動操作される前記磁気カードが前記対向壁により前記読取側外壁部側に押圧されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、磁気カードを読み取る部分の小型化、軽量化を図ることができると共に、磁気カードの接触に伴う読み取り部分の塑性変形等を抑えることができ、読み取り部分の変形に起因する読み取り不良を効果的に防止することができる。その上で、データ読取時に磁気ヘッドにカードを押し付けながら正確なデータの読み取りができる。
請求項2の発明によれば、カード非操作時すなわち磁気カードの非挿入時には、対向壁と読取側外壁部とが当接し、カード操作時には、対向壁と読取側外壁部とが磁気カードの介在により離間する。このように、カード非操作時に対向壁が読取側外壁部に当接するように構成すれば、データ読み取り時により大きな力でカードを磁気ヘッドに押し付けることができ、磁気カードと磁気ヘッドとの接触を安定させることができる。
請求項3の発明によれば、連結部は読取側外壁部の壁面から凸となる構成で配置され、対向壁は基端側が読取側外壁部から離れた位置で連結部に取り付けられ、且つ所定の回動軸を中心として連結部に回動可能に保持され、カード非操作時には、当該対向壁の先端部と読取側外壁部とが当接した第1回動位置となり、カード操作時には、当該対向壁の先端部と読取側外壁部とが離間した第2回動位置となるように構成されている。このような構成では、対向壁が読取側外壁部に接近及び離間し得るカード挿通部をより簡易に形成することができる。また、データ読み取り時には、対向壁の先端部によって磁気カードを押圧することができるため、磁気カードのより中心側を読取側外壁部に押し付けることができる。
請求項4の発明によれば、連結部は読取側外壁部に沿って所定方向に続いており、対向壁と読取側外壁部との間の移動経路は、所定方向の一方側が磁気カードの挿入側、他方側が磁気カードの取出側として構成されており、対向壁の先端部は、所定方向の挿入側に配される第1所定部分がカード非操作時に読取側外壁部と当接しない非当接部分として構成され、所定方向の取出側に配される第2所定部分がカード非操作時に読取側外壁部と当接する当接部分として構成されており、且つカード非操作時における非当接部分と読取側外壁部との間隔は、挿入側となるにつれて次第に広くなるように構成されている。このような構成によれば、対向壁によって付勢可能な構成を実現しつつ、磁気カードの挿通部への挿入のし易さを損なわないようにすることができる。
請求項5の発明によれば、対向壁の所定方向一部領域において先端部に当接部分が配置されており、磁気ヘッドは当接部分が配置される一部領域に覆われている。このような構成では、対向壁の所定方向一部領域すなわち先端部が対向壁に接触する側で磁気ヘッドを覆うことができるため、挿通部への挿入のし易さを担保しつつ、磁気ヘッドに対する磁気カードの密着性を損なわないようにすることができる。
請求項6の発明によれば、対向壁の先端部における非当接部分は、挿入側となるにつれて先端部と回動軸との距離が小さくなるように傾斜している。このような構成では、所定方向一方側すなわちカード挿入側から磁気カードを挿入し易い構成をより簡易に実現することができ、カード挿入時に磁気カードの引っ掛かり等の問題も生じにくくすることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る携帯型磁気カードリーダを概略的に例示する斜視図である。 図2は、図1の携帯型磁気カードリーダの対向壁、連結部及び付勢手段を拡大して示す斜視図である。 図3は、図1の携帯型磁気カードリーダを部分的に示す正面概略図である。 図4は、図1の携帯型磁気カードリーダにおけるカード挿入に応じた動作を説明する説明図であり、図4(A)は、カード非挿入時の様子を部分的に示す平面概略図であり、図4(B)はカード挿入時の様子を部分的に示す平面概略図である。 図5は、図1の携帯型磁気カードリーダにおけるカード挿入に応じた動作を説明する説明図であり、図5(A)は、カード非挿入時の様子を部分的に示す正面概略図であり、図5(B)はカード挿入時の様子を部分的に示す正面概略図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係る携帯型磁気カードリーダでのカード挿入に応じた動作を説明する説明図であり、図6(A)は、カード非挿入時の様子を部分的に示す平面概略図であり、図6(B)はカード挿入時の様子を部分的に示す平面概略図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る携帯型磁気カードリーダでのカード挿入に応じた動作を説明する説明図であり、図7(A)は、カード非挿入時の様子を部分的に示す正面概略図であり、図7(B)はカード挿入時の様子を部分的に示す正面概略図である。 図8は、本発明の第3実施形態に係る携帯型磁気カードリーダでのカード挿入に応じた動作を説明する説明図であり、図8(A)は、カード非挿入時の様子を示す正面概略図であり、図8(B)はカード挿入時の様子を示す正面概略図である。 図9(A)は、従来の携帯型磁気カードリーダを概略的に示す正面図である。図9(B)は、図9(A)の携帯型磁気カードリーダでのカード挿入時の様子を説明する説明図である。 図10(A)は、図9(A)の携帯型磁気カードリーダでの対向壁の変形の様子を説明する説明図である。図10(B)は、図9(A)の携帯型磁気カードリーダで対向壁が変形したときの読み取りの様子を説明する説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の携帯型磁気カードリーダを具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(全体構成)
まず、図1〜図3を参照して第1実施形態に係る携帯型磁気カードリーダ1の全体構成について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る携帯型磁気カードリーダを概略的に例示する斜視図である。図2は、図1の携帯型磁気カードリーダの対向壁、連結部及び付勢手段を拡大して示す斜視図である。図3は、図1の携帯型磁気カードリーダを部分的に示す正面概略図である。
第1実施形態に係る携帯型磁気カードリーダ1は、クレジットカードやIDカード等として構成された公知の磁気カードCを読み取るものであり、この磁気カードCが、当該携帯型磁気カードリーダ1に設けられた磁気ヘッド3に押し付けられつつ移動されたときに、磁気カードCに書き込まれた磁気データを読み取るように機能している。この携帯型磁気カードリーダ1は、図1に示すように、主として、筐体2、磁気ヘッド3、対向壁13、連結部11、ばね部材15(15a、15b)などを備えている。
筐体2は、上下左右及び前後に壁部が配置されてなる箱状のケースとして構成されている。この筐体2は、全体として長手状に構成されており、図1の例では、筐体2の長手方向を前後方向とし、筐体2の厚さ方向を上下方向としている。また、それら前後方向及び上下方向と直交する方向を左右方向(横方向)としている。
筐体2の内部において、筐体2の一方面(側面2a’)側に後述する磁気ヘッド3が配置されており、この磁気ヘッド3側には読取側外壁部2a(一方の側壁部)が配置されている。また、読取側外壁部2aと対向した構成で図示しない他方の側壁部が配置されており、これらによって筐体内部空間の左右が略閉塞されている。また、読取側外壁部2aには、当該読取側外壁部2aを厚さ方向に貫通する構成で開口部4が形成されており、この開口部4内に配され且つ読取側外壁部2aの内外に跨る構成で磁気ヘッド3が配置されている。また、筐体2の前側部分には、正面外壁部2b(前壁部)が配置されており、この正面外壁部2bに対向して背面外壁部(図示しない後壁部)が配置されている。更に、筐体2の上側部分には、上部外壁部2c(上壁部)が配置されており、この上部外壁部2cと対向して下部外壁部(図示しない底壁部)が配置されている。
磁気ヘッド3は、磁気式のカードリーダで一般的に用いられる公知の磁気ヘッドとして構成されている。この磁気ヘッド3は、磁性体からデータを読み出す電子部品として構成され、例えば、磁界を発生させて、磁気カードCが有する磁性体における磁界の変化を検知し、データとして取り出すことができる。なお、磁気ヘッド3については、当該磁気ヘッド3に近接して移動する磁気カードCを読み取り得る構成のものであれば公知の様々なものを採用することができる。
図3に示すように、磁気ヘッド3は、例えば全体として略円柱状に構成されており、湾曲した外周面を読取側外壁部2aの外部に露出させる構成で上記開口部4内に配置されている。また、磁気ヘッド3は、磁気カードCの通路(後述するカード挿通部10)内の隙間(即ち、読取側外壁部2aと対向壁13の間に構成される隙間)に向けて露出して配置され、且つ外周部が読取側外壁部2aの壁面から若干突出して配置されている。そして、磁気カードCがカード挿通部10内を移動するように操作されたときに、磁気カードCの磁性体に接触し、磁性体内の情報を読み取るように機能している。
磁気カードCは、磁性体を帯状にしてカードの一方面上に配置したものであり、例えば磁性体における磁性粒子の磁性を変化させることでデータを記憶することが可能となっている。この磁気カードCは、筐体2の一方面(側面2a’)側に設けられた読取側外壁部2aと、後述する対向壁13と、これらを連結する連結部11とによって構成されるカード挿通部10内を移動操作可能な厚さで構成され、帯状の磁性体に沿って構成される側部を連結部11に当接させたときに上記磁性体が磁気ヘッド4と対向するように構成されている。そして、このように構成される磁気カードCは、カード挿通部10内に一部が配置され且つ側部が連結部11に当接した状態で所定方向(筺体2の長手方向)に移動操作(スライド操作)されたときに、磁気ヘッド3によって磁性体内のデータが読み出されるようになっている。
(特徴的構成)
次に、図1〜図5を参照し、第1実施形態の特徴的構成について詳述する。
図4は、図1の携帯型磁気カードリーダにおけるカード挿入に応じた動作を説明する説明図であり、図4(A)は、カード非挿入時の様子を部分的に示す平面概略図であり、図4(B)はカード挿入時の様子を部分的に示す平面概略図である。また、図5は、図1の携帯型磁気カードリーダにおけるカード挿入に応じた動作を説明する説明図であり、図5(A)は、カード非挿入時の様子を部分的に示す正面概略図であり、図5(B)はカード挿入時の様子を部分的に示す正面概略図である。
図1に示すように、カード挿通部10は、読取側外壁部2a、連結部11、及び対向壁13によって構成されている。上述したように、読取側外壁部2aは、筐体2の一方面(側面2a’)側に設けられている。
対向壁13は、読取側外壁部2aとの間を上記磁気カードCの移動経路とするように読取用外壁部2aと対向して配置されている。この対向壁13は、読取側外壁部2aよりも小さい大きさで全体として板状に構成されると共に、読取側外壁部2aの長手方向後方寄りの位置に対向して配置されている。この対向壁13は、連結部11に回動可能に連結されており、連結部11側を基端側、連結部11とは反対側を先端側とするように片持ち状に構成されている。
連結部11は、読取側外壁部2aの壁面(側面2a’)から凸となる構成で配置されており、読取側外壁部2aの下端寄りの位置と対向壁13の基端側部分とを連結するように配置されている。この連結部11の上面部は、カード挿通部10の底部として機能しており、磁気カードCがカード挿通部10内の移動経路に沿って移動操作されるときにこの磁気カードCの側部を下方から支える支持部として機能している。
ばね部材15は、「付勢手段」の一例に相当するものであり、対向壁13の少なくとも一部を読取側外壁部2a側に付勢するように機能している。このばね部材15は、例えばねじりばねとして構成されており、第1ばね15a、第2ばね15bに分かれている。第1ばね15a、第2ばね15bはいずれも、対向壁13の回動軸G(回動中心)の周りに巻き回されたコイル部の一端側から一端部が延出して当該一端部が対向壁13に固定されており、コイル部の他端側から他端部が延出して当該他端部が連結部11に固定されている。
ばね部材15(第1ばね15a、第2ばね15b)はいずれも、自然状態のときに図3、図5(A)のような形状、或いは図3、図5(A)のときよりも一端部と他端部とが近付いた形状となるように構成されており、図3、図5(A)よりも対向壁13の先端部が外側に広がり、ばね部材15の一端部と他端部とが周方向に離れたときには(図4(B)、図5(B)参照)、ばね部材15(第1ばね15a、第2ばね15b)の一端部と他端部とを接近させようとする弾性力が生じ、これにより対向壁13を図4(A)、図5(A)の位置に戻そうとする回動力が生じることとなる。
また、カード挿通部10では、図3に示すように、対向壁13が、基端側が読取側外壁部2aから離れた位置で連結部11に取り付けられており、且つ所定の回動軸G(図3等の例では後述するばね部材15におけるコイル部のほぼ中心)を中心として連結部11に回動可能に保持されている。そして、対向壁13は、図4(A)、図5(A)に示すカード非操作時において、当該対向壁13の先端部と読取側外壁部2aの壁面(側面2a’:図1)とが当接した第1回動位置となり、図4(B)、図5(B)に示すカード操作時において、当該対向壁13の先端部と読取側外壁部2aの壁面(側面2a’)とが離間した第2回動位置となるように動作している。
また、カード挿通部10は、図4(A)、図5(A)のようなカード非操作時、すなわち磁気カードCが読取側外壁部2aと対向壁13との間に配置されない時には、対向壁13と読取側外壁部2aとの距離(具体的には、対向壁13の先端部と読取側外壁部2aの壁面との距離)が第1の距離で配置され、図4(B)、図5(B)のように、カード操作時、すなわち磁気カードCが読取側外壁部2aと対向壁13との間に介在してこれらの間を移動操作される時には、ばね部材15による付勢に抗して対向壁13と読取側外壁部2aとの間が上記第1の距離(図5(A)等の例では0)よりも大きい第2の距離L2に拡がり、対向壁13の一部が移動経路側から退避するようになっている。なお、図4(A)、図5(A)の例では、磁気カードCが読取側外壁部2aと対向壁13の間に配置されない時(カード非動作時)には、対向壁13と読取側外壁部2aとが当接するため「第1の距離」は0となる。
カード挿通部は、カード操作時において、上述のように対向壁13を図4(A)、図5(A)の位置に戻そうとする力(対向壁13の先端部側を読取側外壁部2aに近づけようとする回動力)が働くため、移動操作される磁気カードCが対向壁13により読取側外壁部2a側に押圧されることとなる。
また、図1に示すように、連結部11は、読取側外壁部2aに沿って所定方向(筺体2の長手方向、即ち前後方向)に続いており、対向壁13と読取側外壁部2aとの間の移動経路は、その所定方向(前後方向)の一方側が磁気カードCの挿入側、他方側が磁気カードCの取出側として構成されている。一方で、図4(A)に示すように、対向壁13の先端部は、その所定方向(前後方向)の挿入側に配される第1所定部分21がカード非操作時に読取側外壁部2aと当接しない「非当接部分」として構成され、所定方向(前後方向)の取出側に配される第2所定部分13aがカード非操作時に読取側外壁部2aと当接する「当接部分」として構成されている。そして、カード非操作時における第1所定部分21(非当接部分)と読取側外壁部2aとの間隔は、挿入側(前側)となるにつれて次第に広くなるように構成されている。これにより、対向壁13において、磁気カードCのカード挿通部10への挿入口を広く構成すると共に、対向壁13が第2の距離L2に退避するまで滑らかに対向壁13が広がることになる。
さらに、図2に示すように、対向壁13の先端部における第1所定部分21(非当接部分)は、挿入側(前側)となるにつれて先端部と回動軸Gとの距離が小さくなるように傾斜している。これにより、対向壁13が第2の距離L2(図5(B))に退避するまでより滑らかに対向壁13が広がることになる。
また、図1及び図4(A)に示すように、対向壁13の所定方向一部領域において先端部に当接部分(第2所定部分13a)が配置されており、磁気ヘッド3は、対向壁13における当接部分(第2所定部分13a)が配置される一部領域(後方領域)に覆われている。
(第1実施形態の主な効果)
第1実施形態に係る携帯型磁気カードリーダ1によれば、磁気カードCを読み取る部分の小型化、軽量化を図ることができると共に、対向壁13は磁気カードCから受ける力をばね部材15に基づいて逃がすことができ、磁気カードCの接触に伴う読み取り部分の塑性変形等を抑えられ、読み取り部分の変形に起因する読み取り不良を効果的に防止することができる。その上で、データ読取時に磁気ヘッド3に磁気カードCを押し付けながら正確なデータの読み取りができる。
また、図3に示すように、カード非操作時に対向壁13が読取側外壁部2aに当接するように構成すれば、データ読み取り時により大きな力で磁気カードCを磁気ヘッド3に押し付けることができ、磁気カードCと磁気ヘッド3との接触を安定させることができる。
また、図3に示すように、対向壁13が所定の回動軸Gを中心として連結部11に回動可能に保持されるような構成では、対向壁13が読取側外壁部2aに接近及び離間し得るカード挿通部10をより簡易に形成することができる。また、データ読み取り時には、対向壁13の先端部によって磁気カードCを押圧することができるため、磁気カードCのより中心側を読取側外壁部2aに押し付けることができる。
また、図2に示すように、対向壁13において第2所定部分13a(当接部分)と第1所定部分21(非当接部分)とを設けるようにすれば、対向壁13によって付勢可能な構成を実現しつつ、磁気カードCのカード挿通部10への挿入のし易さを損なわないようにすることができる。さらに、カード挿入時に磁気カードCの引っ掛かり等の問題も生じにくくすることができる。
また、本実施形態では、第2所定部分13a(当接部分)が配置される一部領域(対向壁13の後方側領域)によって磁気ヘッド3が覆われているため、対向壁13の後方側領域(すなわち先端部が対向壁13に接触する側)で磁気ヘッド3を覆うことができる。従って、カード挿通部10への挿入のし易さを担保しつつ、磁気ヘッド3と磁気カードCとの密着性を損なわないようにすることができる。
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る携帯型磁気カードリーダでのカード挿入に応じた動作を説明する説明図であり、図6(A)は、カード非挿入時の様子を部分的に示す平面概略図であり、図6(B)はカード挿入時の様子を部分的に示す平面概略図である。図7は、本発明の第2実施形態に係る携帯型磁気カードリーダでのカード挿入に応じた動作を説明する説明図であり、図7(A)は、カード非挿入時の様子を部分的に示す正面概略図であり、図7(B)はカード挿入時の様子を部分的に示す正面概略図である。
本実施形態に係る構成では、図6(A)及び図7(A)に示すように、上記カード非操作時において、対向壁13の先端部のほぼ全領域が読取側外壁部2aと当接するようになっており、図6(B)及び図7(B)に示すように、上記カード操作時には、対向壁13と読取側外壁部2aとが磁気カードCの介在により離間するようになっている。
なお、本実施形態でも、図7(A)に示すように、対向壁13は、基端側が読取側外壁部2aから離れた位置で連結部11に取り付けられており、且つ所定の回動軸Gを中心として連結部11に回動可能に保持されている。また、本実施形態でも、図7(A)に示すように、カード非操作時には、当該対向壁13の先端部と読取側外壁部2aとが当接した第1回動位置となり、図7(B)に示すように、カード操作時には、当該対向壁13の先端部と読取側外壁部2aとが離間した第2回動位置となるようにカード挿通部10が構成されている。
(第2実施形態の主な効果)
図6(A)及び図7(A)に示すような携帯型磁気カードリーダ1は、第1実施形態と同様に、磁気カードCを読み取る部分の小型化、軽量化を図ることができると共に、磁気カードCの接触に伴う読み取り部分の塑性変形等を抑えられ、読み取り部分の変形に起因する読み取り不良を効果的に防止することができる。その上で、データ読取時に磁気ヘッド3に磁気カードCを押し付けながら正確なデータの読み取りができる。
図7(A)に示すように、カード非操作時に対向壁13が読取側外壁部2aに当接するように構成すれば、データ読み取り時により大きな力で磁気カードCを磁気ヘッド3に押し付けることができ、磁気カードCと磁気ヘッド3との接触を安定させることができる。
また、図7(A)(B)に示すように、対向壁13が所定の回動軸を中心として連結部11に回動可能に保持されるような構成では、対向壁13が読取側外壁部2aに接近及び離間し得るカード挿通部10をより簡易に形成することができる。また、データ読み取り時には、対向壁13の先端部によって磁気カードCを押圧することができるため、磁気カードCのより中心側を読取側外壁部2aに押し付けることができる。
[第3実施形態]
次に第3実施形態について説明する。
図8を参照して第3実施形態に係る携帯型磁気カードリーダ1について説明する。なお、図8(A)は、本発明の第3実施形態に係わるカード非挿入時における携帯型磁気カードリーダの正面図であり、図8(B)は、カード挿入時における携帯型磁気カードリーダの正面図である。
ばね部材15は、図8(A)に示すように、筐体2と対向壁13とを連結すると共に、対向壁13を読取側外壁部2bに向けて付勢する構成で設けられている。これにより、対向壁13とこれに連結した連結部11とが一体となって可動部となる。
また、図8(A)に示すように、上記カード非操作時には、対向壁13と読取側外壁部2aとが当接し、図8(B)に示すように、上記カード操作時には、対向壁13と読取側外壁部2aとが磁気カードCの介在により離間するようにカード挿通部10が構成されている。
第1実施形態と同様に、図8(A)、(B)に示すように、非当接部分と当接部分として構成されており、且つカード非操作時における非当接部分と読取側外壁部2aとの間隔は、挿入側となるにつれて次第に広くなるように構成されている。さらに、対向壁13の先端部における非当接部分は、挿入側となるにつれて先端部と回動軸との距離が小さくなるように傾斜している。
また、図1及び図4(A)に示すように、対向壁13の所定方向一部領域において先端部に当接部分が配置されており、磁気ヘッド3は、当接部分が配置される一部領域に覆われている。
(第3実施形態の主な効果)
図8(A)、(B)に示すような携帯型磁気カードリーダ1は、ばね部材15を筐体2内部に設けることで、筐体2外部の構造を第1実施形態よりもさらに簡易とすることができ
、磁気カードCを読み取る部分の小型化、軽量化を図ることができる。また、第1実施形態と同様に、磁気カードCの接触に伴う読み取り部分の塑性変形等を抑えられ、読み取り部分の変形に起因する読み取り不良を効果的に防止することができる。その上で、データ読取時に磁気ヘッド3に磁気カードCを押し付けながら正確なデータの読み取りができる。
図8(A)に示すように、カード非操作時に対向壁13が読取側外壁部2aに当接するように構成すれば、データ読み取り時により大きな力で磁気カードCを磁気ヘッド3に押し付けることができ、磁気カードCと磁気ヘッド3との接触を安定させることができる。
第1実施形態と同様に、当接部分と非当接部分とを備える所定の対向壁13を構成すれば、対向壁13によって付勢可能な構成を実現しつつ、磁気カードCのカード挿通部10への挿入のし易さを損なわないようにすることができる。さらに、カード挿入時に磁気カードCの引っ掛かり等の問題も生じにくくすることができる。
また、磁気ヘッド3は当接部分が配置される一部領域に覆われている構成では、対向壁13の所定方向一部領域、すなわち先端部が対向壁13に接触する側で磁気ヘッド3を覆うことができるため、カード挿通部10への挿入のし易さを担保しつつ、磁気ヘッド3に対する磁気カードCの密着性を損なわないようにすることができる。
1…携帯型磁気カードリーダ
2…筐体
2a…読取側外壁部
3…磁気ヘッド
10…カード挿通部
11…連結部
13…対向壁
13a…第2所定部分(当接部分)
15、15a、15b…ばね部材(付勢手段)
21…第1所定部分(非当接部分)
C…磁気カード

Claims (6)

  1. 筐体の一方面に沿って移動操作される磁気カードを読み取る携帯型磁気カードリーダであって、
    前記筐体の前記一方面側に設けられた読取側外壁部から前記磁気カードの移動経路に向けて露出して配置された磁気ヘッドと、
    前記読取側外壁部との間を前記移動経路とするように当該読取用外壁部と対向して配置された対向壁と、
    前記読取側外壁部側と前記対向壁とを連結する連結部と、
    前記対向壁を前記読取側外壁部に向けて付勢する付勢手段と、
    を備え、
    前記対向壁は、前記連結部とは反対側を先端側とするように片持ち状に構成され、
    前記磁気カードが前記読取側外壁部と前記対向壁との間に配置されないカード非操作時には、前記対向壁と前記読取側外壁部とが第1の距離で配置され、
    前記磁気カードが前記読取側外壁部と前記対向壁との間を操作されるカード操作時には、前記付勢手段による付勢に抗して前記対向壁と前記読取側外壁部との間が前記第1の距離よりも大きい第2の距離に拡がるように退避すると共に、その移動操作される前記磁気カードが前記対向壁により前記読取側外壁部側に押圧されることを特徴とする携帯型磁気カードリーダ。
  2. 前記カード非操作時には、前記対向壁と前記読取側外壁部とが当接し、
    前記カード操作時には、前記対向壁と前記読取側外壁部とが前記磁気カードの介在により離間することを特徴とする請求項1に記載の携帯型磁気カードリーダ。
  3. 前記連結部は、前記読取側外壁部の壁面から凸となる構成で配置され、
    前記対向壁は、
    基端側が前記読取側外壁部から離れた位置で前記連結部に取り付けられ、且つ所定の回動軸を中心として前記連結部に回動可能に保持され、
    前記カード非操作時には、当該対向壁の先端部と前記読取側外壁部とが当接した第1回動位置となり、
    前記カード操作時には、当該対向壁の前記先端部と前記読取側外壁部とが離間した第2回動位置となるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の携帯型磁気カードリーダ。
  4. 前記連結部は、前記読取側外壁部に沿って所定方向に続いており、
    前記対向壁と前記読取側外壁部との間の移動経路は、前記所定方向の一方側が前記磁気カードの挿入側、他方側が前記磁気カードの取出側として構成されており、
    前記対向壁の先端部は、前記所定方向の前記挿入側に配される第1所定部分が前記カード非操作時に前記読取側外壁部と当接しない非当接部分として構成され、前記所定方向の取出側に配される第2所定部分が前記カード非操作時に前記読取側外壁部と当接する当接部分として構成されており、且つ前記カード非操作時における前記非当接部分と前記読取側外壁部との間隔は、前記挿入側となるにつれて次第に広くなるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯型磁気カードリーダ。
  5. 前記対向壁の前記所定方向一部領域において前記先端部に前記当接部分が配置されており、
    前記磁気ヘッドは、前記当接部分が配置される前記一部領域に覆われていることを特徴とする請求項4に記載の携帯型磁気カードリーダ。
  6. 前記対向壁の前記先端部における前記非当接部分は、前記挿入側となるにつれて前記先端部と前記回動軸との距離が小さくなるように傾斜していることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の携帯型磁気カードリーダ。
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