JP2012197980A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】暖房運転開始時や暖簿運転復帰時における送風開始を迅速に行える空気調和機を提供する。
【解決手段】空気調和機1は、室外機2と、室内熱交換器41と室内ファン43と室温を検出する室温センサ46と室内熱交換器41の温度を検出するガス側温度センサ44とを有する室内機4と、室外機や室内機を制御する制御手段100とを備える。制御手段100は、暖房運転を開始した際、あるいは、除霜運転から暖房運転に復帰した際に、室温センサ46で検出した室温とガス側温度センサ44で検出した室内熱交温度とを取り込み、送風制御テーブルを参照して送風防止あるいは送風防止解除のいずれかを抽出する。制御手段100は、抽出した結果が送風防止であれば室内機4で室内ファン43を回転させず、送風防止解除を抽出すれば室内ファン43を回転させて室内機4で送風を開始する。
【選択図】図1

Description

本発明は、室外機と室内機とからなる空気調和機に関する。
従来の室外機と室内機とが冷媒配管で接続される空気調和機において、暖房運転を行っている時は、室外機の圧縮機から吐出された高圧の冷媒が冷媒配管を流れて室内機に備えられた室内熱交換器に流入し、室内熱交換器の温度が上昇する。そして、室内ファンの回転により室内機内部に取り込まれた室内空気が、温度が上昇した室内熱交換器を通過することによって暖められ、暖められた室内空気が再び室内に吹き出されることで室内の暖房が行われる。
しかし、暖房運転を開始した時や、除霜運転から暖房運転に復帰(以下、暖房運転復帰と記載)した際には、室内熱交換器に高圧の冷媒が流れ出したばかりであるため、室内熱交換器の温度(以下、室内熱交温度と記載)が低い状態である。この状態で室内ファンを回転させると、室内機内部に取り込まれた室内空気が室内熱交換器を通過しても暖められずに冷風が室内へ吹き出されてしまい、使用者に不快感を与える虞があった。
以上の問題を解決するものとして、例えば、特許文献1では、室内熱交温度を検出し、この温度に応じて室内ファンの運転を停止、あるいは、低速回転で運転する空気調和機が提案されている。この空気調和機では、暖房運転開始後や暖房運転復帰後に、室内熱交温度が所定温度(例えば、特許文献1において、室内熱交温度上昇時は25℃、下降時は20℃)より低い状態では室内ファンを回転させないようにして室内への送風を停止し、室内熱交温度が所定温度以上となれば室内熱交換器の温度に応じて室内ファンを低速で回転させて送風の強さを微風にしたり、使用者の設定した送風の強さに対応した速度で室内ファンを回転させる。これにより、室内に冷風が吹き出されることを防ぐことができる。
特開平11−287500号公報(第5〜6頁、第1図、第7図)
上述した空気調和機では、室内機が設置された部屋の室内温度(以下、室温と記載)に関わらず、暖房運転開始後や暖房運転復帰後は、室内熱交温度が所定温度より低い状態では室内への送風を行わない。しかし、室内熱交温度のみに基づいて室内ファンの回転開始/停止を制御すると、室内熱交温度が所定温度まで上昇しないと送風を開始しないため、室内機からの送風開始に時間がかかる虞があり、この間使用者は送風開始、すなわち暖房運転開始を長時間待ち続けなければいけないという問題があった。
本発明は以上述べた問題点を解決するものであって、暖房運転開始時や暖房運転復帰時における暖房運転開始を迅速に行える空気調和機を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の空気調和機は、室外機と、室外機に冷媒配管接続され室内熱交換器を有する室内機と、室外機や室内機を制御する制御手段と、室内機が設置された部屋の室温を検出する室温検出手段と、室内熱交換器の温度である室内熱交温度を検出する室内熱交温度検出手段とを備えている。そして、制御手段は、空気調和機において暖房運転を開始した際に、あるいは、除霜運転から暖房運転に復帰した際に、室温検出手段で検出した室温と、室内熱交温度検出手段で検出した室内熱交温度とに基づいて、室内機における送風防止あるいは送風防止解除を行う送風制御モードを有している。
上記のように構成した本発明の空気調和機によれば、暖房運転を開始した際に、あるいは、除霜運転から暖房運転に復帰した際に、室温検出手段で検出した室温と、室内熱交温度検出手段で検出した室内熱交温度とに基づいて、室内機における送風防止あるいは送風防止解除を行う。これにより、室内熱交温度のみで室内機における送風防止あるいは送風防止解除を行う場合に比べて、暖房運転開始時や暖房運転復帰時における暖房運転開始を迅速に行える。
本発明による空気調和機の冷媒回路図である。 本発明による空気調和機の室内機に記憶される送風制御テーブルである。 本発明による空気調和機の制御手段での処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施例としては、室外機と室内機とが冷媒配管で接続されている空気調和機を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
図1に示すように、本実施例の空気調和機1は、住宅やマンション等の室外に設置される室外機2と、部屋に設置され室外機2に液管5およびガス管6で接続された室内機4とを備えている。詳細には、液管5は、一端が室内機4の閉鎖弁48に、他端が室外機2の閉鎖弁31に接続されており、ガス管6は、一端が室内機4の閉鎖弁47に、他端が室外機2の閉鎖弁32に接続されている。以上により空気調和機1の冷媒回路10が構成されている。
室外機2は、冷媒回路10の一部を構成する室外冷媒経路10aを備えている。室外冷媒経路10aは、圧縮機21と、四方弁22と、室外熱交換器23と、アキュムレータ24と、液管5の他端が接続される閉鎖弁31と、ガス管6の他端が接続される閉鎖弁32とを有しており、これらが相互に冷媒配管で接続されている。また、室外機2は、室外ファン25を備えている。
圧縮機21は、図示しないインバータにより回転数が制御されるモータ(例えば、3相ブラシレスモータ)によって駆動される能力可変型圧縮機である。圧縮機21の吐出側は四方弁22に接続され、圧縮機21の吸入側はアキュムレータ24の流出側に接続されている。
四方弁22は、冷媒の流れる方向を切り替えるための弁である。四方弁22は、a〜dの4つのポートを備えており、ポートaが上述したように圧縮機21の吐出側に、ポートbが室外熱交換器23の一端に、ポートcがアキュムレータ24の流入側に、ポートdが閉鎖弁32に、それぞれ冷媒配管で接続されている。
空気調和機1が暖房運転を行う際は、四方弁22のポートaとdとを連通するよう、また、ポートbとcとを連通するように切り替えて(図1の四方弁22における実線で示す状態)、室外熱交換器23を蒸発器として機能させる。この時、圧縮機21の吐出側は、閉鎖弁32を介してガス管6に接続されるとともに、圧縮機21の吸入側は、アキュムレータ24を介して室外熱交換器23の一端に接続される。
一方、空気調和機1が冷房運転を行う際は、四方弁22のポートaとbとを連通するよう、また、ポートcとdとを連通するように切り替えて(図1の四方弁22における破線で示す状態)、室外熱交換器23を凝縮器として機能させる。この時、圧縮機21の吐出側は、室外熱交換器23の一端に接続されるとともに、圧縮機21の吸入側は、アキュムレータ24を介して閉鎖弁32に接続される。
室外熱交換器23は、上述したように一端が四方弁22のポートbに接続され、他端が閉鎖弁31に接続されており、暖房運転時には蒸発器として機能し、冷房運転時には凝縮器として機能する。
アキュムレータ24は、上述したように、流入側が四方弁22のポートcに接続され、流出側が圧縮機21の吸入側に接続されている。アキュムレータ24は冷媒を収容することが可能な容器であり、液冷媒とガス冷媒とを分離してガス冷媒のみを圧縮機21に吸入させる。
室外ファン25は、図示しないファンモータによって駆動される。室外ファン25が回転することによって、室外機2の図示しない吸込口から室外機2内部に外気を取り込み、室外熱交換器23において冷媒と熱交換させた後、室外機2の図示しない吹出口から室外機2外に排出する。
室外機2には、上述した構成の他に、各種のセンサが設けられている。室外機2には、圧縮機21の吐出圧力を検出する高圧センサ51と、圧縮機21の吸入圧力を検出する低圧センサ52とが設けられている。また、圧縮機21から吐出される冷媒の温度を検出する吐出温度センサ53と、圧縮機21に吸入される冷媒の温度を検出する吸入温度センサ54とが設けられている。尚、高圧センサ51および吐出温度センサ53は、圧縮機21と四方弁22との間の位置に、低圧センサ52および吸入温度センサ54は、圧縮機21とアキュムレータ24との間の位置に、それぞれ配置される。
また、室外熱交換器23には、室外熱交換器23を流れる冷媒の温度を検出する室外熱交温度センサ56が設けられている。室外熱交換器23と閉鎖弁31との間の位置には、室外熱交換器23に流入あるいは流出する冷媒の温度を検出する液側温度センサ55が設けられている。さらには、室外機2の図示しない吸込口付近には、外気温度を検出するための外気温度センサ57が設けられている。
室内機4は、冷媒回路10の一部を構成する室内冷媒経路10bを備えている。室内冷媒経路10bは、主として室内熱交換器41と、室内膨張弁42と、ガス管6の一端が接続される閉鎖弁47と、液管5の一端が接続される閉鎖弁48とを有しており、これらが相互に冷媒配管で接続されている。また、室内機4は、室内ファン43と制御手段100とを備えている。
室内熱交換器41は、一端が閉鎖弁47を介してガス管6に接続され、他端が室内膨張弁の一方のポートに接続されている。室内熱交換器41は、室外機2の四方弁22が切り替えられることによって、空気調和機1が暖房運転を行う際には凝縮器として室内空気を加熱し、冷房運転を行う際には蒸発器として室内空気を冷却する。
室内ファン43は、図示しないファンモータによって駆動される。室内ファン43が回転することによって室内機4の図示しない吸込口から室内機4内部に室内空気を取り込み、室内熱交換器41において冷媒と熱交換させた後、室内機4の図示しない吹出口から室内に供給する。
室内膨張弁42は、上述したように、一方のポートが室内熱交換器41に接続され、他方のポートが閉鎖弁48を介して液管5に接続されている。室内膨張弁42は、室内熱交換器41が凝縮器として機能する場合は、その開度が要求される暖房能力に応じて調整され、室内熱交換器41が蒸発器として機能する場合は、その開度が要求される冷房能力に応じて調整される。
室内機4には、上述した構成の他に、各種のセンサが設けられている。室内熱交換器41の閉鎖弁47側には、室内熱交換器41に流入あるいは流出する冷媒の温度を検出する室内熱交温度検出手段であるガス側温度センサ44が設けられている。また、室内熱交換器41の室内膨張弁42側には、室内熱交換器41から流出あるいは流入する冷媒の温度を検出する液側温度センサ45が設けられている。また、室内機4の図示しない吸込口付近には、室温を検出するための室温検出手段である室温センサ46が設けられている。
制御手段100は、図1に示すように、主として、CPU110と、センサ入力部120と、記憶部130と、通信部140とを備えている。制御手段100は、室内機4の図示しない電装品箱に格納された制御基板に搭載されている。尚、この制御手段100と、室外機2の図示しない制御手段とから、空気調和機1の制御手段が構成されている。
センサ入力部120は、室内機4に備えられた各種センサでの検出結果を取り込んでCPU110へ出力する。記憶部130は、ROMやRAMで構成されており、室内機2の制御プログラムや、各種センサからの検出信号に対応した検出値、使用者による空調運転に関する設定情報等を記憶する。通信部140は、室外機2との通信を行うインターフェイスである。
CPU110には、センサ入力部120を介して各種センサでの検出値が入力されるとともに、室外機から送信される室外機2の制御内容を含んだ通信データが通信部140を介して入力される。また、図示は省略するが、CPU110には、使用者が操作するリモコンから送信される設定情報信号をリモコン受信部を介して入力される。CPU110は、これら入力された各種情報に基づいて室内膨張弁42の開度制御や室内ファン43の回転制御を行うとともに、室外機2に、入力した各種情報に基づいた運転指示内容を含んだ信号を送信する。
次に、本実施例の空気調和機1の空調運転時の冷媒回路10における冷媒の流れや各部の動作について、図1を用いて説明する。尚、以下の説明では暖房運転を行う場合について説明し、冷房運転/除湿運転を行う場合については説明を省略している。
暖房運転時は、四方弁22は、図1の実線で示される状態、すなわち、ポートaとポートdとを連通し、ポートbとポートcとを連通する状態となる。これにより、室外熱交換器23が蒸発器となり、室内熱交換器41が凝縮器となる。
圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、四方弁22および閉鎖弁32を通過してガス管6に流入し、ガス管6から閉鎖弁47を介して室内熱交換器41に流入する。室内熱交換器41に流入した高圧の冷媒は、室内ファン43の回転によって室内機4内部に吸入され室内熱交換器41を通過する室内空気と熱交換を行って凝縮する。室内熱交換器41を通過して暖められた室内空気は、室内ファン43の回転によって室内に吹き出される。これにより、室内機4が設置された部屋の暖房が行われる。
室内熱交換器41から流出した高圧の冷媒は、室内膨張弁42を通過して低圧の冷媒となる。ここで、室内膨張弁42は、例えば、CPU110が、液側温度センサ45で検出した冷媒温度および室外機2から受信した高圧飽和温度(室外機2の高圧センサ51で検出した吐出圧力から算出したもので、室内熱交換器41内の冷媒温度に相当する温度)から、室内熱交換器41出口での冷媒過冷却度を求め、これに応じて開度を決定している。
閉鎖弁48を介して室内機4から流出した低圧の冷媒は液管5を流れ、閉鎖弁31を介して室外機2に流入する。室外機2に流入した低圧の冷媒は、室外熱交換器23に流入する。室外熱交換器23に流入した低圧の冷媒は、外気と熱交換を行って蒸発する。そして、室外熱交換器23から流出した低圧の冷媒は、四方弁22およびアキュムレータ24を介して圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
尚、以上説明した暖房運転時の冷媒の流れは、図1において実線矢印で示している。
次に、図2(A)に示す送風制御テーブル60について説明する。この送風制御テーブル60は、室内機4の制御手段100に備えられた記憶部130に記憶されている。送風制御テーブル60は、空気調和機1の暖房運転開始時や暖房運転復帰時に、制御手段100が後述する送風制御モードを実行する際の送風制御を定めたものであり、室温センサ46で検出する室温T(℃)と、室内熱交換器41の温度である室内熱交温度Tc(℃)とに対応して室内機4の送風の「防止」あるいは「防止解除」が定められている。
室内機4の送風の「防止」とは、室内機4の室内ファン43を回転させないよう制御して室内への送風を行わないことを示している。また、室内機4の送風の「防止解除」とは、室内機4の室内ファン43の回転制御を、室温と設定温度との差温や使用者による風量設定等といった情報により行う、つまり、通常空調運転時の制御(以下、通常制御と記載)による送風を行って暖房運転を開始することを示している。尚、室内熱交温度Tcは、暖房運転時にガス側温度センサ44で検出した室内熱交換器41入口での冷媒温度としている。
室温Tは5つのゾーン、すなわち、0℃未満、0℃以上5℃未満、5℃以上10℃未満、10℃以上15℃未満、および、15℃以上に分けられている。また、室内熱交温度Tcも5つのゾーン、すなわち、20℃以下、20℃以上24℃未満、24℃以上28℃未満、28℃以上32℃未満、および、32℃以上に分けられている。
送風制御テーブル60では、上述した室温Tおよび室内熱交温度Tcのゾーン毎に送風の「防止」あるいは「防止解除」が定められている。例えば、室内熱交温度Tcが20℃未満の場合は室温Tに関わらず全て「防止」、つまり、室内ファン43の回転を行わない。また、室内熱交温度Tcが32℃以上の場合は室温Tに関わらず全て「防止解除」、つまり、室内ファン43を通常制御して暖房運転を開始する。
室内熱交温度Tcが20℃以上32℃未満の場合は、室温Tのゾーンによって送風制御が異なり、例えば、室内熱交温度Tcが24℃以上28℃未満において、室温Tが5℃未満の場合は「防止解除」、室温Tが5℃以上の場合は「防止」となっている。
送風制御テーブル60で、以上説明したように室温Tと室内熱交温度Tcに応じて送風制御を定めている理由は以下の通りである。通常、暖房運転開始時あるいは暖房運転復帰時には、室内熱交温度Tcが一定温度、例えば32℃以上となるまでは、室外ファン43の回転は行わない。これは、室内熱交温度Tcが上昇しないうちに室外ファン43を回転させると、室内熱交換器41で十分に暖められない空気が室内機4から吹き出されて、使用者に不快感を与える虞があるためである。
一方、室温Tと室内機4から吹き出される空気との温度差、つまり、室内熱交温度Tcが室温Tに比べて所定温度以上高い場合、例えば、室温Tが0℃未満である時に室内熱交温度Tcが25℃、つまり、室温Tより室内熱交温度Tcが25℃高い場合では、室内熱交換器41を通過して暖められた空気は室温以上となっている。従って、室内機4から室内に室内熱交換器41を通過した空気が吹き出されても、部屋にいる使用者は吹き出された空気を暖かいと感じる。このような状況では、室内ファン43を回転させて送風を開始してもよい。
従って、本実施例における空気調和機1では、図2(A)の送風制御テーブル60に示すように、室温Tと室内熱交温度Tcとの温度差が20℃以上(送風制御テーブル60における、室温Tが0℃未満、室内熱交温度Tcが20℃以上24℃未満の場合)であれば、室内ファン43を通常制御により回転させて室内への送風を行うことにより、使用者が迅速な暖房感を得られるようにする。
次に、図1および図2を用いて、本実施例の空気調和機1における、暖房運転開始時あるいは暖房運転復帰時に送風制御モードを実行する際の具体的な動作について説明する。使用者による図示しないリモコンの操作やタイマー運転開始によって空気調和機1で暖房運転が開始されると、あるいは、空気調和機1が暖房運転中に除霜運転を行いその後暖房運転を再開する(暖房運転復帰となる)と、制御手段100のCPU110は、記憶部120に記憶している送風制御テーブル60を参照して、室温センサ46およびガス側温度センサ44で検出されセンサ入力部120を介して取り込んだ室温Tおよび室内熱交温度Tcとに対応した送風制御を抽出する。CPU110は、抽出した送風制御に基づいて室内ファン43の回転制御を開始する送風制御モードを実行する。
尚、室温Tおよび室内熱交温度Tcの取り込みは、空気調和機1が運転を開始して室内機4が起動した後はCPU110によって常時行われており、取り込んだ室温Tおよび室内熱交温度Tcは記憶部130に記憶されている。
暖房運転開始直後あるいは暖房運転復帰直後は、室内熱交換器41の温度が低い状態であり、例えば、取り込んだ室内熱交温度Tcが20℃未満であれば、CPU110は送風制御テーブル60を参照して、室温Tに関わらず送風制御「防止」を抽出し、これに基づき室内ファン43を回転させない。
暖房運転開始後あるいは暖房運転復帰後に時間が経つにつれて、室内熱交温度Tcが徐々に高くなっていく。そして、取り込んだ室内熱交温度Tcが20℃以上となれば、室温Tによっては送風制御が解除となる場合があり、例えば、取り込んだ室内熱交温度Tcが25℃、室温Tが3℃であれば、CPU110は、送風制御テーブル60を参照して、送風制御「防止解除」を抽出し、これに基づき通常制御(使用者が指示した設定温度と室温Tとの温度差や、使用者による風量指示に基づく制御)を行って室内ファン43を所定の回転数で回転させて送風を行う。
そして、暖房運転開始後あるいは暖房運転復帰後にある程度時間が経過して、室内熱交温度Tcが一定の温度を越えた場合、例えば、取り込んだ室内熱交温度Tcが32℃以上となった場合は、CPU110は、送風制御テーブル60を参照して、送風制御「防止解除」を抽出し、これに基づき室温Tに関わらず通常制御によって室内ファン43を所定の回転数で回転させて送風を行う。
以上説明したように、本実施例における空気調和機1では、暖房運転開始後あるいは暖房運転復帰後に室温Tと室内熱交温度Tcとに応じて送風制御を行う送風制御モードを実行するので、室内熱交温度Tcのみで送風制御を行う場合と比べて、室内熱交温度Tcが室温Tに比べて所定温度以上高い場合は、暖房運転開始後あるいは暖房運転復帰後の早い段階から送風を開始して暖房運転を行うことができる。これにより、使用者の暖房感を損なうことなく、また、室内機4から冷たい空気が吹き出されて使用者に不快感を与えることを防ぐことができる。
尚、上述した実施例では、送風制御テーブル60において、室温Tと室内熱交温度Tcとに対応させた送風制御は、「防止」と「防止解除」のみである場合について説明したが、図2(B)に示す送風制御テーブル70のように、送風制御の「防止解除」に送風の強さ(送風量)を加味して制御を行うようにしてもよい。
送風制御テーブル70では、送風制御が「防止解除」の場合に室温Tと室内熱交温度Tcとに対応させて送風の強さが定められている。尚、送風制御テーブル70は、室温Tと室内熱交温度Tcとのゾーン設定や、各ゾーンに対応した送風制御は図2(A)の送風制御テーブル60と同じであるため、詳細な説明は省略する。また、送風の強さは、微弱→弱→中→やや強→強、の順に5段階で設定できるものとしている。
送風制御テーブル70においては、送風制御「防止解除」である場合に、室温Tと室内熱交温度Tcとの温度差に応じて送風の強さを定めており、室温Tと室内熱交温度Tcとの温度差が大きいほど送風の強さを強く設定している。例えば、室内熱交温度Tcが20℃以上24℃未満であって、室温が0℃未満である場合は「防止解除(微弱)」とされており、この場合CPU110は、室内ファン43を所定の回転数で回転させて送風の強さが「微弱」となるよう強制的に制御する。また、例えば、室内熱交温度Tcが28℃以上32℃未満であって、室温が0℃以上5℃未満である場合は「防止解除(弱)」とされており、この場合CPU110は、室内ファン43を所定の回転数で回転させて送風の強さが「弱」となるよう強制的に制御する。
以上のように、送風制御を「防止解除」する場合に、室温Tと室内熱交温度Tcとの温度差に応じて送風の強さを定めることによって、暖房運転開始後あるいは暖房運転復帰後に室内熱交温度Tcの上昇に応じて段階的に送風の強さを上げていくことができる。これにより、使用者の体感する送風温度に合わせた送風制御とすることができ、使用者に与える違和感を減少させることができる。
次に、図3に示すフローチャートを用いて、本発明における空気調和機1での処理の流れについて説明する。図3のフローチャートは、CPU110における暖房運転開始時あるいは暖房運転復帰時の送風制御モード実行に関する処理の流れを説明するものであり、STはステップを表し、これに続く数字はステップの番号を表している。
尚、図3のフローチャート以外の処理、例えば、室内機4の室内膨張弁42の開閉制御や使用者が指示した運転情報に基づく制御等の、その他の一般的な室内機4での処理については説明を省略している。また、室外機2における圧縮機21や室外ファン25の駆動制御、四方弁22の切り換え制御等といった室外機2での処理についても説明を省略している。
CPU110は、使用者がリモコン操作により指示した運転モード情報(暖房運転、冷房運転あるいは除湿運転を示す情報)を入力する(ST1)。次に、CPU110は、入力した運転モード情報が暖房運転の指示であるか否かを判断する(ST2)。暖房運転でなければ(ST2−No)、CPU110は、通常の冷房運転あるいは除湿運転を開始し(ST11)、ST1に処理を戻す。
暖房運転であれば(ST2−Yes)、CPU110は、センサ入力部120を介して、室温センサ46で検出した室温Tと、ガス側温度センサ44で検出した室内熱交温度Tcとを取り込んで(ST3)、記憶部130に記憶する。次に、CPU110は、記憶部130に記憶している送風制御テーブル60(もしくは送風制御テーブル70)を参照し、取り込んだ室温Tおよび室内熱交温度Tcとに対応する送風制御を抽出する(ST4)。
次にCPU110は、抽出した送風制御は「防止解除」であるか否かを判断する(ST5)。抽出した送風制御が「防止解除」でなければ(ST5−No)、CPU110が抽出した送風制御は「防止」であるため、CPU110は、ST3に処理を戻してST3からST5までの処理を繰り返す。抽出した送風制御が「防止解除」であれば(ST5−Yes)、CPU110は、取り込んだ室温Tと使用者の指示した設定温度との差温や使用者が設定した風量に基づいて室内ファン43の回転を開始する通常制御を行い、暖房運転を開始もしくは再開する(ST6)。
次に、CPU110は、暖房運転中に除霜運転へ移行する必要があるか否かを判断する(ST7)。具体的には、CPU110は、室外機2の外気温度センサ57が検出した外気温度を通信部130を介して室内機4から取り込み、外気温度が所定温度、例えば0℃以下であれば除霜運転が必要と判断する。
除霜運転へ移行する必要がなければ(ST7−No)、CPU110は、使用者により運転モードの変更指示があるか否かを判断する(ST12)。変更指示がなければ(ST12−No)、CPU110はST6に処理を戻して暖房運転を継続し、変更指示があれば(ST12−Yes)、CPU110はST1に処理を戻す。
除霜運転へ移行する必要があれば(ST7−Yes)、CPU110は、除霜運転を開始する(ST8)。具体的には、CPU110は、室外機2に対し四方弁22を切り換えて冷媒回路10が冷房運転時の回路となるよう通信部130を介して指示する。
次に、CPU110は、除霜運転から暖房運転へ復帰させるか否かを判断する(ST9)。具体的には、例えば、室外機2の室外熱交温度センサ56が検出した、除霜運転を開始してからの室外熱交換器23の温度を通信部130を介して取り込み、この室外熱交温度の温度が所定温度、例えば10℃以上であれば、除霜運転を終了してよいと判断する。
暖房運転に復帰させてよい場合は(ST9−Yes)、CPU110は、ST3に処理を戻す。暖房運転に復帰させない場合は(ST9−No)、CPU110は、使用者により運転モードの変更指示があるか否かを判断する(ST10)。変更指示がなければ(ST10−No)、CPU110はST8に処理を戻して除霜運転を継続し、変更指示があれば(ST10−Yes)、CPU110はST1に処理を戻す。
以上説明したように、本発明の空気調和機によれば、暖房運転を開始した際に、あるいは、除霜運転から暖房運転に復帰した際に、室温検出手段で検出した室温と、室内熱交温度検出手段で検出した室内熱交温度とに基づいて、室内機における送風防止あるいは送風防止解除を行う。これにより、室内熱交温度のみで室内機における送風防止あるいは送風防止解除を行う場合に比べて、暖房運転開始時や暖房運転復帰時における送風開始を迅速に行える。
1 空気調和機
2 室外機
4 室内機
5 液管
6 ガス管
10 冷媒回路
10a 室外冷媒経路
10b 室内冷媒経路
21 圧縮機
22 四方弁
23 室外熱交換器
24 アキュムレータ
25 室外ファン
31 閉鎖弁
32 閉鎖弁
41 室内熱交換器
42 室内膨張弁
43 室内ファン
44 ガス側温度センサ
45 液側温度センサ
46 室温センサ
47 閉鎖弁
48 閉鎖弁
51 高圧センサ
52 低圧センサ
53 吐出温度センサ
54 吸入温度センサ
55 液側温度センサ
56 室外熱交温度センサ
57 外気温度センサ
60 送風制御テーブル
70 送風制御テーブル
100 制御手段
110 CPU
120 センサ入力部
130 記憶部
140 通信部

Claims (5)

  1. 室外機と、同室外機に冷媒配管接続され室内熱交換器を有する室内機と、前記室外機や前記室内機を制御する制御手段と、前記室内機が設置された部屋の室温を検出する室温検出手段と、前記室内熱交換器の温度である室内熱交温度を検出する室内熱交温度検出手段とを備えた空気調和機であって、
    前記制御手段は、前記室温検出手段で検出した室温と、前記室内熱交温度検出手段で検出した室内熱交温度とに基づいて、前記室内機の送風制御を行う送風制御モードを有することを特徴とする空気調和機。
  2. 前記送風制御モードにおける前記送風制御は、前記室内機における送風防止あるいは送風防止解除であることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記制御手段は、前記空気調和機において暖房運転を開始した際に、あるいは、除霜運転から暖房運転に復帰した際に、前記送風制御モードを実行することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記制御手段は、前記室温および前記室内熱交温度と、前記室内機における送風防止あるいは送風防止解除とを対応付けてなる送風制御テーブルを記憶した記憶部を備え、
    前記制御手段は、前記送風制御テーブルに基づいて前記送風制御モードを実行することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の空気調和機。
  5. 前記送風制御テーブルにおいて、前記室内機における前記送風防止解除に加えて、前記室温および前記室内熱交温度と前記室内機における送風量とを対応付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の空気調和機。
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