JP2012206747A - 環状ガスケット梱包治具および環状ガスケット梱包物 - Google Patents

環状ガスケット梱包治具および環状ガスケット梱包物 Download PDF

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Abstract

【課題】環状ガスケットを運搬する際や、フランジへの取り付け作業を行う際における環状ガスケットの破損を効果的に抑制し得る環状ガスケット梱包治具を提供する。
【解決手段】環状の底板と、該底板の内径側に設けられた内径側環状部材および上記底板の外径側に設けられた外径側環状部材を有する環状ガスケット梱包治具であって、内径側環状部材の外径は梱包対象となるガスケットの内径よりも小さく、外径側環状部材の内径は梱包対象となるガスケットの外径よりも大きく、内径側環状部材と外径側環状部材との間にガスケットを載置し得るように、内側環状部材と外側環状部材が底板上に同心円状に設けられてなり、上記環状の底板、内径側環状部材および外径側環状部材が、それぞれ、複数の円弧状部材を着脱自在に連結してなる環状ガスケット梱包治具である。
【選択図】図2

Description

本発明は、環状ガスケット梱包治具および環状ガスケット梱包物に関する。
ガスケットは、高温高圧の機器や配管の継手部等に挟み込んで使用され、圧縮された状態でその隙間を塞ぐと同時に、水、油、蒸気、ガス等の流体の漏れ又は外部からの異物の進入を抑制するものであり、耐熱性、耐圧性、耐薬品性、施工性、加工性、価格等の見地から、軟質ガスケット、セミメタル・メタルガスケット等の種々のガスケットが使用されている。
例えば、石油精製、石油化学プラント、LNGプラント、発電所、製鉄所等における、高温高圧状態にある機器や各種配管の継手部等において、水、油、蒸気、ガス等の流体をシールするために渦巻形ガスケットが用いられている。
この渦巻形ガスケットは、金属薄板を略V字断面に絞り加工したフープ材とフィラー材とを重ねた状態で巻回してなるものであり、このような渦巻形ガスケットとしては、両側面がシール面に当接する受圧面となるガスケット本体部を有する構成を基本形としたものや、締付圧力によってガスケット本体が内側または外側に変形することを防止したり、ガスケット本体をセンタリングすることを目的として、金属製補強リングをガスケット本体の内側や外側あるいは両方に設けた、内輪付、外輪付、内輪および外輪付(内外輪付)等と称される種々のタイプのものが知られている(例えば、特許文献1(特開2002−317874号公報)参照)。
高温高圧状態にある機器や各種配管の継手部等に使用されるガスケットとしては、通常、その主表面側から見た形状が環形状(ドーナツ形状)を成す環状ガスケットが使用されている。また、環状ガスケットのサイズも使用する機器や配管のサイズに応じて種々のものが使用されており、比較的大口径(例えば、外径2000mm〜4000mm程度)の渦巻形ガスケットも使用されるようになっている。
このような環状ガスケットは、通常、段ボール等の軟質な板状体に固定するか、ビニールや紙テープ等でゲートル巻きして段ボール箱に収納するか、木枠等に挟み込むことによって梱包した上で、運搬されている。
そして、上記環状ガスケットを機器や配管のフランジ部に取り付ける際には、梱包を解いた上で、破損しないように複数の作業員により慎重に作業が行われている。また、ガスケットが破損しにくいようにテープ等で数箇所巻いてから取り付け作業が行なわれることもある。
特開2002−317874号公報
しかしながら、環状ガスケットのうち、特に大口径の環状ガスケットは、体積や重量が嵩むことから運搬時に破損を生じる可能性が高く、また、設置に際しては、例えば円管状の熱交換器の頂部までフランジを持ち上げ、環状ガスケットの中空部に円管状熱交換器の頂部を嵌め込んだ上で、熱交換器底部に設けられたフランジまで押し下げる必要があるため、一般に取り扱いに手間がかかり、ガスケットが反れたり捻じれたりして、破損を生じ易い環境にある。
本発明は、環状ガスケットのうち、特に大口径の環状ガスケットを運搬する際やフランジへの取り付け作業を行う際に、環状ガスケットの破損を効果的に抑制し得る環状ガスケット梱包治具および環状ガスケット梱包物を提供することを目的とするものである。
上記技術課題を解決すべく、本発明者等が鋭意検討を行ったところ、環状の底板と、該底板の内径側に設けられた内径側環状部材および上記底板の外径側に設けられた外径側環状部材を有する環状ガスケット梱包治具であって、上記内径側環状部材の外径は梱包対象となるガスケットの内径よりも小さく、上記外径側環状部材の内径は梱包対象となるガスケットの外径よりも大きく、上記内径側環状部材と外径側環状部材との間にガスケットを載置し得るように、内側環状部材と外側環状部材とが底板上に同心円状に設けられてなり、上記環状の底板、内径側環状部材および外径側環状部材が、それぞれ、複数の円弧状部材を着脱自在に連結してなるものである環状ガスケット梱包治具によって上記目的を達成し得ることを見出し、本知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)環状の底板と、該底板の内径側に設けられた内径側環状部材および前記底板の外径側に設けられた外径側環状部材を有する環状ガスケット梱包治具であって、
前記内径側環状部材の外径は梱包対象となるガスケットの内径よりも小さく、前記外径側環状部材の内径は梱包対象となるガスケットの外径よりも大きく、
前記内径側環状部材と外径側環状部材との間にガスケットを載置し得るように、内側環状部材と外側環状部材とが底板上に同心円状に設けられてなり、
前記環状の底板、内径側環状部材および外径側環状部材が、それぞれ、複数の円弧状部材を着脱自在に連結してなるものである
ことを特徴とする環状ガスケット梱包治具、および
(2)上記(1)に記載の環状ガスケット梱包治具を有する環状ガスケット梱包物であって、
前記環状ガスケット梱包治具を構成する環状の底板と、内径側環状部材と外径側環状部材との間に形成される空間に、クッション材を介した状態で環状ガスケットが載置され、前記環状ガスケット梱包治具、クッション材および環状ガスケットがバンド部材で結束されてなる
ことを特徴とする環状ガスケット梱包物、
を提供するものである。
本発明によれば、その形状が環状ガスケットの形状に対応した形状を有するものであることから、運搬時や取り付け時に衝撃を吸収、拡散し易くガスケットの破損を抑制し易いものであるとともに、その構成部材が何れも複数の円弧状部材を着脱自在に連結してなるものであることにより、環状ガスケットを収納し梱包した状態でフランジへ取り付けた後容易に取り外すことができ、このために取り付け作業時における環状ガスケットの破損をより効果的に抑制し得る環状ガスケット梱包治具を提供することができる。また、本発明によれば、該梱包治具を有する環状ガスケット梱包物を提供することができる。
本発明に係る環状ガスケット梱包治具の実施形態例を説明する図である。 本発明に係る環状ガスケット梱包治具の実施形態例を説明する図である。 本発明に係る環状ガスケット梱包治具の実施形態例を説明する図である。 本発明に係る環状ガスケット梱包物の実施形態例を説明する図である。 本発明に係る環状ガスケット梱包物を運送する際の荷姿の一形態を説明する図である。
先ず、本発明の環状ガスケット梱包治具について説明する。
本発明の環状ガスケット梱包治具は、環状の底板と、該底板の内径側に設けられた内径側環状部材および前記底板の外径側に設けられた外径側環状部材を有する環状ガスケット梱包治具であって、前記内径側環状部材の外径は梱包対象となるガスケットの内径よりも小さく、前記外径側環状部材の内径は梱包対象となるガスケットの外径よりも大きく、前記内径側環状部材と外径側環状部材との間にガスケットを載置し得るように、内側環状部材と外側環状部材とが底板上に同心円状に設けられてなり、前記環状の底板、内径側環状部材および外径側環状部材が、それぞれ、複数の円弧状部材を着脱自在に連結してなるものであることを特徴とする。
以下、本発明に係る環状ガスケット梱包治具1について、図面に基づいて説明するものとする。
図1は、本発明に係る環状ガスケット梱包治具1の一例を示す上面図(上図)およびA−A’部の部分断面図(下図)である。
図1に示すように、本発明に係る環状ガスケット梱包治具1は、環状の底板2と、該底板2の内径側に設けられた内径側環状部材3と、底板2の外径側に設けられた外径側環状部材4とを有している。
本発明に係る環状ガスケット梱包治具1において、環状の底板2は、その主表面上に、少なくとも内径側環状部材3と外径側環状部材4と梱包対象となる環状ガスケットとを載置し得るように、十分な表面積を有するものから選択される。
例えば、本発明に係る環状ガスケット梱包治具1が、内径が1900mm、外径2000mmの渦巻形ガスケットを梱包するものである場合、環状の底板2としては、内径が1800〜1880mm、外径が2020〜2200mm、厚さが0.5〜3.0mmであるものを用いることが好ましい。
環状の底板2は、難燃材または不燃材からなるものが好ましく、具体的には、アルミニウム板、鉄板、ステンレス鋼鈑の鋼鈑からなるものを挙げることができる。環状の底板2が難燃材または不燃材からなるものであることにより、環状ガスケットが高温高圧状態にある機器や各種配管の継手部に用いられるものであっても、好適に使用することができる。
本発明に係る環状ガスケット梱包治具1は、底板2の内径側に設けられた内径側環状部材3の外径が、梱包対象となるガスケットの内径よりも小さく、底板2の外径側に設けられた外径側環状部材4の内径が、梱包対象となるガスケットの外径よりも大きく、内径側環状部材3と外径側環状部材4との間に梱包対象となるガスケットを載置し得るように、内側環状部材3と外側環状部材4が底板2上に同心円状に設けられてなるものである。
例えば、本発明に係る環状ガスケット梱包治具1が、内径が1900mm、外径が2000mm、最大厚みが3.2〜7.2mmの渦巻形ガスケットを梱包するものである場合、内径側環状部材3としては、外径が1880〜1899mm、高さが10〜30mmであるものを用いることが好ましく、外径側環状部材4としては、内径が2001〜2020mm、高さが10〜30mmであるものを用いることが好ましい。
内径側環状部材3および外径側環状部材4は、難燃材または不燃材からなるものが好ましく、具体的には、SUS304等のステンレススチールからなるものやアルミニウムからなるものを挙げることができ、具体的には、上記材質からなる四角管や円管を環状に加工してなるものを挙げることができる。内径側環状部材3および外径側環状部材4は、必ずしも同一の材料からなるものである必要はないが、同一材料からなるものである場合には、内径側環状部材3と外径側環状部材4との間に載置される環状ガスケットに衝撃が加わったときに、衝撃が均一に拡散し易くなるため好ましく使用することができる。
内径側環状部材3および外径側環状部材4が難燃材または不燃材からなるものであることにより、環状ガスケットが高温高圧状態にある機器や各種配管の継手部等に用いられるものであっても、好適に使用することができる。
本発明に係る環状ガスケット梱包治具1は、図1に示すように、内径側環状部材3と外径側環状部材4との間に(内径側環状部材3と外径側環状部材4とを壁材とし底板2を床材として形成される空間に)梱包対象となる環状ガスケットを載置し得るように、内側環状部材3と外側環状部材4が底板2上に、図1に示す点Oを中心にして、同心円状に設けられてなるものであり、このようにして底板2上に内径側環状部材3と外径側環状部材4とを配設することにより、内径側環状部材3と外径側環状部材4との間に環状ガスケットを載置したときに、運搬時や取り付け時における衝撃を吸収、拡散し易くなり、破損の発生を抑制し易くなる。
内径側環状部材3と外径側環状部材4は、底板2に対して、ボルト等の固定具により固定されていることが好ましい。
この場合、図1の下図に示すように、内径側環状部材3と外径側環状部材4には、予め複数のボルト孔Pを設けておき、図2の上図(環状ガスケット梱包治具1の上面図)および下図(A−A’部の部分断面図)に示すように、上記ボルト孔Pに対してボルトBを通して反対側からナットでネジ止めすること等により、内径側環状部材3と外径側環状部材4を底板2に固定することができる。
この場合、内径側環状部材3上または外径側環状部材4上の各ボルトBによる固定位置は、互いに等間隔に隣接していることが好ましく、例えば、図2に示すように、中心Oから内径側環状部材3上または外径側環状部材4上の各ボルト固定位置に仮想線(図2に示す破線)を引いた場合に、隣接する仮想線が成す角αが1.5°〜18°内の一定値になるように、各ボルトを固定することが好ましい。
また、内径側環状部材3を固定するボルトBによる固定位置と外径側環状部材4を固定するボルトBによる固定位置は、互いに等間隔に隣接していることが好ましい。すなわち、図2に示す中心点Oから内径側環状部材3上の各ボルト固定位置に引いた仮想線と、中心点Oから外径側環状部材4の各ボルト固定位置に引いた仮想線とが互いに隣接し、隣接する仮想線が成す角度α/2が一定であることが好ましい。
このように、内径側環状部材3上または外径側環状部材4上の各ボルト固定位置が、互いに等間隔に隣接していたり、内径側環状部材3を固定するボルト固定位置と外径側環状部材4を固定するボルト固定位置が、互いに等間隔に隣接していることにより、梱包治具1の強度を向上させ、梱包治具1に衝撃が加わった場合の応力集中を回避することができる。
本発明に係る環状ガスケット梱包治具1において、環状の底板2、内径側環状部材3および外径側環状部材4は、それぞれ、複数の円弧状部材を着脱自在に連結してなるものである。
例えば、図3に示すように、底板2が、円弧状の同一の2つの部材を点aおよび点a’でそれぞれ着脱自在に連結してなるものであってよく、この場合、中心点Oから点aおよび点a’にそれぞれ仮想線を引いた場合に成す角度βは180°になる。また、底板2が、円弧状の同一の3つの部材をそれぞれ着脱自在に連結してなるものである場合、角度βは120°になる。上記の例は、複数の円弧状部材が同一形状を有する場合の例であるが、複数の円弧状部材は互いに同一形状を有する必要はなく、連結時に環形状を形成し得るものであればよい。
底板2は、円弧状の部材を2〜8個連結することにより形成されてなるものであることが好ましい。
底板2が複数の円弧状部材を着脱自在に連結してなるものであることにより、環状ガスケットを本発明に係る梱包治具内に収納しフランジへ取り付けた後、連結部を外して底板2を取り外す(抜き取る)ことができることから、破損の発生をより効果的に抑制しつつ環状ガスケットを取り付けることができる。
また、内径側環状部材3も、例えば、図3に示すように、円弧状の同一の2つの部材を点bおよび点b’でそれぞれ着脱自在に連結してなるものであってよく、この場合、中心Oから点bおよび点b’にそれぞれ仮想線を引いた場合に成す角度γは180°になる。また、内径側環状部材3が、円弧状の同一の3つの部材をそれぞれ着脱自在に連結してなるものである場合、角度γは120°になる。上記の例は、複数の円弧状部材が同一形状を有する場合の例であるが、複数の円弧状部材は互いに同一形状を有する必要はなく、連結時に環形状を形成し得るものであればよい。
内径側環状部材3は、円弧状部材を2〜8個連結することにより形成されてなるものであることが好ましい。
同様に、外径側環状部材4も、例えば、図3に示すように、円弧状の同一の2つの部材を点cおよび点c’でそれぞれ着脱自在に連結してなるものであってよく、この場合、中心Oから点cおよび点c’にそれぞれ仮想線を引いた場合に成す角度εは180°になる。また、外径側環状部材3が、円弧状の同一の3つの部材をそれぞれ着脱自在に連結してなるものである場合、角度γは120°になる。上記の例は、複数の円弧状部材が同一形状を有する場合の例であるが、複数の円弧状部材は互いに同一形状を有する必要はなく、連結時に環形状を形成し得るものであればよい。
外径側環状部材3は、円弧状部材を2〜8個連結することにより形成されてなるものであることが好ましい。
内径側環状部材3または外径側環状部材4が複数の円弧状部材を着脱自在に連結してなるものであることにより、環状ガスケットを本発明に係る梱包治具内に収納した状態でフランジへ取り付けた後、それぞれ連結部を外して内径側環状部材3または外径側環状部材4を取り外す(抜き取る)ことができるものであることから、破損の発生をより効果的に抑制しつつ環状ガスケットを取り付けることができる。
環状の底板2、内径側環状部材3および外径側環状部材4の連結位置は、互いに等間隔になるように配置されていることが好ましい。
例えば、環状の底板2、内径側環状部材3および外径側環状部材4が、いずれもそれぞれ2つの同一の円弧状部材を連結してなるものである場合、中心Oと底板2の連結部a点とを結ぶ仮想線および中心Oと内径側環状部材3の連結部bとを結ぶ仮想線が成す角度と、中心Oと内径側環状部材3の連結部bとを結ぶ仮想線および中心Oと外径側環状部材4の連結部cとを結ぶ仮想線が成す角度が何れも60°になるように各連結部が互いに等間隔に配置されることが好ましい。
このように各連結部が互いに等間隔になるように、環状の底板2、内径側環状部材3および外径側環状部材4が配置されてなることにより、梱包治具1の強度を向上させ、梱包治具1に衝撃が加わった場合の応力集中を回避することができる。
環状の底板2、内径側環状部材3または外径側環状部材4を構成する複数の円弧状部材は、それぞれ公知の連結治具を用いて連結することができる。
また、環状の底板2、内径側環状部材3または外径側環状部材4を構成する複数の円弧状部材の連結位置を、例えば上記のとおり互いに等間隔になるように配置する等、連結位置をずらしつつ、環状の底板2を構成する円弧状部材に対して内径側環状部材3または外径側環状部材4を構成する円弧状部材をボルト等の固定具で固定することにより、連結治具を用いなくても各円弧状部材を環状に連結することができる。
上記のような構造とすることにより円弧状部材を着脱自在に容易に連結することができる。
本発明によれば、その形状がガスケット形状に対応した形状を有するものであることから、運搬時や取り付け時に衝撃を吸収、拡散し易く破損を抑制し易いものであるとともに、その構成部材が何れも複数の円弧状部材を着脱自在に連結してなるものであることにより、環状ガスケットを収納し梱包した状態でフランジへ取り付けた後容易に取り外すことができ、このために取り付け作業時における環状ガスケットの破損をより効果的に抑制し得る環状ガスケット梱包治具を提供することができる。
次に、本発明に係る環状ガスケット梱包物について説明する。
本発明に係る環状ガスケット梱包物は、本発明に係る環状ガスケット梱包治具を有するものであって、上記環状ガスケット梱包治具を構成する環状の底板と、内径側環状部材と外径側環状部材との間に形成される空間に、クッション材を介した状態で環状ガスケットが載置され、上記環状ガスケット梱包治具、クッション材および環状ガスケットがバンド部材で結束されてなることを特徴とするものである。
以下、本発明に係る環状ガスケット梱包物について、図面に基づいて説明するものとする。
図4は、本発明に係る環状ガスケット梱包物の一例を示す概略断面図であり、図4において、環状ガスケット梱包物5は、環状ガスケット梱包治具1を有するものであって、環状ガスケット梱包治具1を構成する環状の底板2と、内径側環状部材3と外径側環状部材4との間に形成される空間に、クッション材6を介した(挟み込んだ)状態で環状ガスケットGが載置され、上記環状ガスケット梱包治具1、クッション材6および環状ガスケットGがバンド部材7で結束されてなるものである。
クッション材6は、特に限定されないが、難燃材または不燃材からなるものが好ましく、具体的には、スポンジ状のフッ素樹脂シートからなるものや、ポリアミド樹脂製シートからなるものを挙げることができる。クッション材6が難燃材または不燃材からなるものであることにより、環状ガスケットGが高温高圧状態にある機器や各種配管の継手部等に用いられるものであっても、好適に設置することができる。
クッション材6の厚みや形状も特に限定されず、複数枚のクッション材を内径側環状部材3と外径側環状部材4との間に点在させたり重ね合わせて使用することもでき、環状ガスケットGが、梱包治具1を構成する底板2や、内径側環状部材3や、外径側環状部材4と直接接触しないように、クッション材6の厚みや形状、重ね合わせ枚数等を適宜調整することが好ましい。
クッション材6がスポンジ状のフッ素樹脂シートからなるものである場合、環状ガスケットGと、梱包治具1を構成する底板2や、内径側環状部材3や、外径側環状部材4との間に形成される隙間が全て埋まるようにクッション材6を挟み込まれていることが好ましい。
クッション材6は、環状ガスケットGと接触する面が、予め純水等でワイピングされているものが好ましい。
環状ガスケットGとしては、特に制限されず、セミメタル・メタルガスケットや、渦巻型ガスケットを挙げることができる。
図4に示すように、本発明に係る環状ガスケット梱包物5は、梱包治具1を構成する底板2と内径側環状部材3と外径側環状部材4との間に形成される空間に、クッション材6を介した状態で環状ガスケットGが載置され、上記環状ガスケット梱包治具1、クッション材6および環状ガスケットGがバンド部材7で結束されてなるものである。
バンド部材7としては、特に限定されないが、難燃材または不燃材からなるものが好ましく、具体的には、フッ素樹脂製の結束バンドや、ポリアミド樹脂製の結束バンドを挙げることができる。結束バンド7が難燃材または不燃材からなるものであることにより、環状ガスケットGが高温高圧状態にある機器や各種配管の継手部等に用いられるものであっても、好適に使用することができる。
バンド部材7の結束位置は互いに等間隔であることが好ましく、結束位置が互いに等間隔であることにより、環状ガスケット梱包物5の梱包性を向上させつつ、環状ガスケット梱包物5に衝撃が加わった場合の応力集中を回避することができる。
図4に示すように、本発明の環状ガスケット梱包物5は、さらにポリエチレンテープ等のテープ状物8をコイル状に巻回したものであってもよく、テープ状物8の巻き終わり部分は、セロハンテープ等の粘着テープで固定することが好ましい。
上記テープ状物8により、運搬および取り付け時において、環状ガスケット8のシール面をフランジの腐食の原因となる水分の付着や空気中の汚染物質の付着等から容易に保護することができる。
本発明に係る環状ガスケット梱包物5の運搬に際しては、図5に示すように、環状ガスケット梱包物5を平板状の段ボール9で上下から挟み込んだ状態でさらに木箱等の箱状物10内に収納し、その上部を押さえ板11で覆った上で、固定用ボルト12で固定し、さらに箱状物10の上部を木材等からなる蓋部13で覆い、釘14等で固定することが好ましい。
このように環状ガスケット梱包物5を段ボール9で挟み込んた状態で箱状物10内に収納することにより、環状ガスケットの表面を保護しつつ、外部から衝撃が加わった場合に衝撃を吸収および分散し易くなる。
本発明に係る環状ガスケット梱包物は、梱包治具の形状がガスケット形状に対応した形状を有するものであることから、運搬時や取り付け時に衝撃を吸収、拡散し易く破損の発生を抑制し易いものであるとともに、梱包治具の構成部材が、何れも複数の円弧状部材を着脱自在に連結してなるものであることにより、環状ガスケットを上記梱包治具内に収納し梱包した状態でフランジへ取り付けた後、梱包治具のみを容易に取り外すことができ、このために作業時における環状ガスケットの破損をより効果的に抑制し得る環状ガスケット梱包物を提供することができる。
次に、本発明に係る環状ガスケット梱包治具および環状ガスケット梱包物の使用形態について説明する。
上記のとおり本発明に係る環状ガスケット梱包治具を用いて本発明に係る環状ガスケット梱包物を作製することができ、得られた環状ガスケット梱包物は、梱包治具の変形等を防止するために、可能な限り平置の状態で運搬することが好ましい。
本発明に係る環状ガスケット梱包物が図5に示す形態を有するものである場合、環状ガスケットの設置場所近傍まで運搬した後、釘14を抜くことにより蓋部13を取り外し、次いで、固定用ボルト12を外して押さえ板11および板状の段ボール9を取り外して、内部から環状ガスケット梱包物5を取り出す。
取り出した環状ガスケット梱包物5は、図4に示すテープ状物8を取り外した上で環状ガスケットの取り付け位置まで移動させる。テープ状物8を取り外すことにより、環状ガスケットが外部雰囲気と直接接触することになるため、雨に晒されたり汚染物質が付着しないように、可能な限り取り付け位置の近傍でテープ状物8を取り外すことが好ましい。
テープ状物8を取り外した環状ガスケット梱包物5は、その状態のままフランジ装填位置に嵌め込んで仮設置した後、結束バンド7を取り外し、さらに外径側環状部材4を底板2に固定しているボルトBを外して外径側環状部材4を構成する円弧状物を取り外し、内径側環状部材3を底板2に固定しているボルトBを外して内径側環状部材3を構成する円弧状物を取り外し、次いで底板2を構成する円弧状物を抜き取った後、最後にクッション材6を除去して、フランンジ装填箇所の所望位置に環状ガスケットGを載置することができる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は以下の例により何ら限定されるものではない。
(実施例1)環状ガスケット梱包治具の製造例
図3に示すような形状を有する底板2を形成するために、SUS304ステンレス鋼鈑(厚さ0.8mm)からなる、同一の円弧状部材2枚を作製した。この2枚の円弧状部材は、互いに連結したときに、図3に示す角度βが180°で、内径が2040mm、外径が2242mm、厚さが0.8mmの環状の底板2を形成し得るものである。
また、図3に示すような形状を有する内径側環状部材3を形成するために、SUS304ステンレス鋼製四角管(断面が縦16mm、横16mm、厚さ1.5mmの四角形状であるもの)を環状に加工してなる、同一の円弧状部材を2つ作製した。この2つの円弧状部材は、互いに連結したときに、図3に示す角度γが180°で、内径が2040mm、外径が2056mm、高さが16mmの内径側環状部材3を形成し得るものである。
また、図3に示すような形状を有する外径側環状部材4を形成するために、SUS304ステンレス鋼製四角管(断面が縦16mm、横16mm、厚さ1.5mmの四角形状であるもの)を環状に加工してなる、同一の円弧状部材を2つ作製した。この2つの円弧状部材は、互いに連結したときに、図3に示す角度εが180°で、内径が2226mm、外径が2042mm、高さが16mmの外径側環状部材4を形成し得るものである。
図1に示すように、上記内径側環状部材3および外径側環状部材4を構成する円弧状部材には、上面から底面に貫通するボルト孔Pを設けた。上記ボルト孔Pは、各円弧状部材を連結したときに、図2に示す角度αがそれぞれ20°の等間隔になるように形成した。
図2に示すように、底板2を形成する円弧状部材2枚を環状に仮配置した状態で、内径側環状部材3を形成する円弧状部材2つを環状の底板2の内径側に環状に仮配置するとともに、外径側環状部材4を形成する円弧状部材2つを環状の底板2の外径側に環状に仮配置して、内径側環状部材3を形成する円弧状部材および外径側環状部材4を形成する円弧状部材のボルト孔PにボルトBをはめ込み、反対側からナットで固定することにより、目的とする梱包治具1を作製した。
このとき、図3に示すように、梱包治具1の中心Oと底板2の連結部aとを結ぶ仮想直線および中心Oと内径側環状部材3の連結部bとを結ぶ仮想直線がなす角度が60°になるように、また、中心Oと内径側環状部材3の連結部bとを結ぶ仮想直線および中心Oと外径側環状部材4の連結部cとを結ぶ仮想直線とがなす角度も60°になるように、底板2上に内径側環状部材3および外径側環状部材4を配設した。
また、内径側環状部材3を固定するボルトBによる固定位置と外径側環状部材4を固定するボルトBによる固定位置は、互いに等間隔に隣接するように配設した(内径側環状部材3上のボルトBによる固定位置および外径側環状部材4上のボルトBによる固定位置は、梱包治具1の中心点Oから内径側環状部材3上の各ボルト固定位置に引いた仮想直線と、中心点Oから内径側環状部材3上の各ボルトに引いた仮想直線と互いにが隣接し、隣接する仮想線間のなす角度が全て20°になるように配設した。これにより、底板2と内径側環状部材3および外径側環状部材4とを強固に固定しつつ、底板2を形成する円弧状部材、内径側環状部材3を形成する円弧状部材、外径側環状部材4を形成する円弧状部材を、連結治具を用いることなく強固に連結することができた。
(実施例2)環状ガスケット梱包物の製造例
実施例1で作製した環状ガスケット梱包治具を用いて環状ガスケット梱包物を作製した。
図4に示すように、環状ガスケット梱包治具1の底板2を床材とし、内径側環状部材3および外径側環状部材4とを壁材として形成される空間内に、クッション材6として長尺のフッ素樹脂製ソフトシール(厚さ3.0mm、幅50mm、長さ100mm)9枚を、図3に示す点Oを中心とする半径方向に放射状に敷きつめた。
図4に示すように、上記長尺のフッ素樹脂製ソフトシールは、両端部をL字状に屈曲させることにより、梱包治具1を構成する底板2と内径側環状部材3と、外径側環状部材4と間に形成される空間内にコの字状に敷き詰めた。
上記長尺のフッ素樹脂製ソフトシール上に、最大厚さ4.5mmの内外輪付渦巻形ガスケット(ガスケット本体(内径2120mm、外径2170mm)に対して内輪(内径2080mm、外径2120mm)および外輪(内径2170mm、外径2202mm)を装着したもの)Gを載置した。
上記内外輪付渦巻形ガスケットGの上面に、短尺のフッ素樹脂製ソフトシール(厚さ3.0mm、幅50mm、長さ70mm)9枚を図3に示す点Oを中心とする半径方向に放射状に敷きつめることにより、図4に示すように、内外輪付渦巻形ガスケットGの周囲をクッション材6で覆った。
なお、上記長尺および短尺のフッ素樹脂製ソフトシールとしては、内外輪付渦巻形ガスケットGと接触する面を、予め純水でワイピングしたものを用いた。
内外輪付渦巻形ガスケットGのクッション材6で覆った後、内外輪付渦巻形ガスケットG、梱包治具1およびクッション材6を、図4に示すようにフッ素樹脂製結束バンド7で結束した。フッ素樹脂製結束バンドによる結束は、等間隔に8箇所行った。その後、図4に示すように、さらにテープ状物8としてポリエチレンテープを用いて全体をコイル状に巻回した後、巻き終わり部分をセロハンテープで固定することにより、目的とする環状ガスケット梱包物5を得た。
その後、図5に示すように、上記環状ガスケット梱包物5を平板状の段ボール9で上下から挟み込んだ状態で木箱10内に収納し、その上部を押さえ板11で覆った上で、固定用ボルト12で固定し、さらに木箱10の上部を木材からなる蓋部13で覆い、釘14で固定することにより、搬送用の荷姿とした。
本発明によれば、特に大口径の環状ガスケットを運搬する際や、フランジへの取り付け作業を行う際における環状ガスケットの破損を効果的に抑制し得る環状ガスケット梱包治具および環状ガスケット梱包物を提供することができる。
1 環状ガスケット梱包治具
2 底板
3 内径側環状部材
4 外径側環状部材
5 環状ガスケット梱包物
6 クッション材
7 結束バンド
8 テープ状物
9 段ボール
10 箱状物
11 押さえ板
12 固定用ボルト
13 蓋部
14 釘
B ボルト
P ボルト孔
G 環状ガスケット

Claims (2)

  1. 環状の底板と、該底板の内径側に設けられた内径側環状部材および前記底板の外径側に設けられた外径側環状部材を有する環状ガスケット梱包治具であって、
    前記内径側環状部材の外径は梱包対象となるガスケットの内径よりも小さく、前記外径側環状部材の内径は梱包対象となるガスケットの外径よりも大きく、
    前記内径側環状部材と外径側環状部材との間にガスケットを載置し得るように、内側環状部材と外側環状部材とが底板上に同心円状に設けられてなり、
    前記環状の底板、内径側環状部材および外径側環状部材が、それぞれ、複数の円弧状部材を着脱自在に連結してなるものである
    ことを特徴とする環状ガスケット梱包治具。
  2. 請求項1に記載の環状ガスケット梱包治具を有する環状ガスケット梱包物であって、
    前記環状ガスケット梱包治具を構成する環状の底板と、内径側環状部材と外径側環状部材との間に形成される空間に、クッション材を介した状態で環状ガスケットが載置され、前記環状ガスケット梱包治具、クッション材および環状ガスケットがバンド部材で結束されてなる
    ことを特徴とする環状ガスケット梱包物。
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