JPH08310576A - コイルの梱包治具およびその製造方法 - Google Patents
コイルの梱包治具およびその製造方法Info
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- JPH08310576A JPH08310576A JP11610895A JP11610895A JPH08310576A JP H08310576 A JPH08310576 A JP H08310576A JP 11610895 A JP11610895 A JP 11610895A JP 11610895 A JP11610895 A JP 11610895A JP H08310576 A JPH08310576 A JP H08310576A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 梱包作業能率を大幅に向上させることなどが
可能なコイルの梱包治具およびその製造方法を提供す
る。 【構成】 コイルの梱包治具である外周リング16は、
金属製の梱包治具本体17と、保護部材18とを含み、
周方向に延びて、大略的に輪状に形成されており、周方
向の1個所で分断されている。梱包治具本体17の断面
形状は、軸線19を含む仮想平面内において大略的にL
字状である。保護部材18は、金属よりも低硬度の板状
の緩衝材料から成る部材であり、梱包治具本体17の内
面に接着剤を用いて接合されている。このように、梱包
治具本体17と保護部材18とが一体化されているの
で、梱包時にそれらを別々に装着する必要がなくなり、
梱包作業の省工程を図ることができる。このため、梱包
作業能率が大幅に向上する。
可能なコイルの梱包治具およびその製造方法を提供す
る。 【構成】 コイルの梱包治具である外周リング16は、
金属製の梱包治具本体17と、保護部材18とを含み、
周方向に延びて、大略的に輪状に形成されており、周方
向の1個所で分断されている。梱包治具本体17の断面
形状は、軸線19を含む仮想平面内において大略的にL
字状である。保護部材18は、金属よりも低硬度の板状
の緩衝材料から成る部材であり、梱包治具本体17の内
面に接着剤を用いて接合されている。このように、梱包
治具本体17と保護部材18とが一体化されているの
で、梱包時にそれらを別々に装着する必要がなくなり、
梱包作業の省工程を図ることができる。このため、梱包
作業能率が大幅に向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺帯状体のコイルを
梱包する際、コイルの外周隅部に設けられ、コイルの外
周隅部を保護するコイルの梱包治具に関する。
梱包する際、コイルの外周隅部に設けられ、コイルの外
周隅部を保護するコイルの梱包治具に関する。
【0002】
【従来の技術】長尺帯状体のコイル製品、たとえば鋼帯
コイル製品は、製品を完全な状態で需要家に届けるため
に梱包を行って出荷される。梱包は、需要家との話し合
いによって、その最終仕様が決定され、厳密には千差万
別の様式で行われているけれども、大略的には一般的な
梱包に用いられる標準梱包と、主として輸出用梱包に用
いられる重梱包とに区分される。
コイル製品は、製品を完全な状態で需要家に届けるため
に梱包を行って出荷される。梱包は、需要家との話し合
いによって、その最終仕様が決定され、厳密には千差万
別の様式で行われているけれども、大略的には一般的な
梱包に用いられる標準梱包と、主として輸出用梱包に用
いられる重梱包とに区分される。
【0003】図10は、鋼帯コイル製品の重梱包後の荷
姿を示す斜視図である。重梱包は、大略的に次のように
して行われる。 (1)鋼帯コイル製品1の内外周面および端面を包装紙
2を用いて紙梱包する。 (2)鋼帯コイル製品1の内外周隅部に紙製のコーナ
ライナ3を単体で包装紙2の上に装着する。 (3)鋼帯コイル製品1の内外周面および端面を鋼製の
外周板4で外囲する。 (4)鋼帯コイル製品1の外周隅部に、外周リング5と
呼ばれる梱包治具を外周板4の上から装着する。 (5)鋼帯コイル製品1の内径隅部に、内径リング6と
呼ばれる梱包治具を外周板4の上から装着する。 (6)鋼帯コイル製品1の外周面に結束フープ7を巻掛
けて外周板4および外周リング5の上から締付け、鋼帯
コイル製品1を周方向に結束する。 (7)鋼帯コイル製品1の外周面とその中心孔とに結束
フープ7を巻掛けて、外周板4、外周リング5および内
径リング6の上から締付け、鋼帯コイル製品1を軸線方
向に結束する。
姿を示す斜視図である。重梱包は、大略的に次のように
して行われる。 (1)鋼帯コイル製品1の内外周面および端面を包装紙
2を用いて紙梱包する。 (2)鋼帯コイル製品1の内外周隅部に紙製のコーナ
ライナ3を単体で包装紙2の上に装着する。 (3)鋼帯コイル製品1の内外周面および端面を鋼製の
外周板4で外囲する。 (4)鋼帯コイル製品1の外周隅部に、外周リング5と
呼ばれる梱包治具を外周板4の上から装着する。 (5)鋼帯コイル製品1の内径隅部に、内径リング6と
呼ばれる梱包治具を外周板4の上から装着する。 (6)鋼帯コイル製品1の外周面に結束フープ7を巻掛
けて外周板4および外周リング5の上から締付け、鋼帯
コイル製品1を周方向に結束する。 (7)鋼帯コイル製品1の外周面とその中心孔とに結束
フープ7を巻掛けて、外周板4、外周リング5および内
径リング6の上から締付け、鋼帯コイル製品1を軸線方
向に結束する。
【0004】このように、重梱包の工程数は非常に多
く、梱包作業には、多大な労力と時間とが必要である。
く、梱包作業には、多大な労力と時間とが必要である。
【0005】図11は従来から用いられている外周リン
グの簡略化された構成を示す斜視図であり、図12は図
11における切断面線XII−XIIから見た端面図で
ある。外周リング5は周方向に延びて大略的に輪状に形
成され、周方向の1個所で分断されている。また、外周
リング5の軸線9を含む仮想平面12内での断面形状
は、大略的にL字状である。このため、外周リング5
は、鋼帯コイル製品1の外周隅部に容易に装着すること
ができ、かつ外周隅部を保護することができる。
グの簡略化された構成を示す斜視図であり、図12は図
11における切断面線XII−XIIから見た端面図で
ある。外周リング5は周方向に延びて大略的に輪状に形
成され、周方向の1個所で分断されている。また、外周
リング5の軸線9を含む仮想平面12内での断面形状
は、大略的にL字状である。このため、外周リング5
は、鋼帯コイル製品1の外周隅部に容易に装着すること
ができ、かつ外周隅部を保護することができる。
【0006】コーナライナ3は、優れた緩衝特性を有す
る保護部材であり、その素材は、紙を熱可塑性樹脂、た
とえば酢酸ビニル樹脂を用いて接着し、多層に積重ねた
積層紙板である。コーナライナ3の加工性は、接着剤で
ある熱可塑性樹脂の温度によって大幅に変動し、熱可塑
性樹脂の冷却固化後には著しく低下する。このため、コ
ーナライナ3の成形加工は、熱可塑性樹脂の冷却固化前
に行われている。前記コーナライナ3の装着によって、
鋼帯コイル製品1においては、アブレージョンと呼ばれ
る擦過傷の発生が防止され、さらに最も荷傷みの生じ易
い内外周隅部における包装紙2の破損も併せて防止され
る。アブレージョンは、梱包した鋼帯コイル製品1を輸
送する際、輸送中の振動によって発生する鋼帯コイル製
品1の擦過傷であり、コーナライナ3などの保護部材を
使用しないで梱包した場合や、特に美麗な表面外観を有
する電気亜鉛めっき鋼帯などにおいて発生しやすい。
る保護部材であり、その素材は、紙を熱可塑性樹脂、た
とえば酢酸ビニル樹脂を用いて接着し、多層に積重ねた
積層紙板である。コーナライナ3の加工性は、接着剤で
ある熱可塑性樹脂の温度によって大幅に変動し、熱可塑
性樹脂の冷却固化後には著しく低下する。このため、コ
ーナライナ3の成形加工は、熱可塑性樹脂の冷却固化前
に行われている。前記コーナライナ3の装着によって、
鋼帯コイル製品1においては、アブレージョンと呼ばれ
る擦過傷の発生が防止され、さらに最も荷傷みの生じ易
い内外周隅部における包装紙2の破損も併せて防止され
る。アブレージョンは、梱包した鋼帯コイル製品1を輸
送する際、輸送中の振動によって発生する鋼帯コイル製
品1の擦過傷であり、コーナライナ3などの保護部材を
使用しないで梱包した場合や、特に美麗な表面外観を有
する電気亜鉛めっき鋼帯などにおいて発生しやすい。
【0007】なお、コーナライナ3および外周リング5
などのコイルの梱包治具は、各々単独にロール成形加工
によって製造され、梱包時には各々単体で用いられてい
る。
などのコイルの梱包治具は、各々単独にロール成形加工
によって製造され、梱包時には各々単体で用いられてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、鋼帯コ
イル製品1は重梱包によって保護されており、梱包後の
輸送時におけるアブレージョンの発生ならびに最も荷傷
みの生じ易い内外周隅部の包装紙2の破損が、外周リン
グ5などの梱包治具によって防止されている。しかしな
がら、前記重梱包には、梱包作業の工程数が非常に多
く、梱包作業能率が極めて低いという問題がある。この
ため、輸出出荷の集中する時期には、梱包ネックとなり
荷揃いの遅れのために輸出出荷に支障を来す恐れがあ
る。
イル製品1は重梱包によって保護されており、梱包後の
輸送時におけるアブレージョンの発生ならびに最も荷傷
みの生じ易い内外周隅部の包装紙2の破損が、外周リン
グ5などの梱包治具によって防止されている。しかしな
がら、前記重梱包には、梱包作業の工程数が非常に多
く、梱包作業能率が極めて低いという問題がある。この
ため、輸出出荷の集中する時期には、梱包ネックとなり
荷揃いの遅れのために輸出出荷に支障を来す恐れがあ
る。
【0009】また、従来から用いられている前記外周リ
ング5には次のような問題がある。鋼帯コイル製品1
は、精整設備において最終処理された後、巻取りリール
に巻取られる。巻取り時、鋼帯コイル製品1の外周部
は、最終巻取り位置に相当するので、無張力状態で巻取
りリールに巻取られる。無張力状態の鋼帯は、板幅方向
に蛇行しやすいので、鋼帯コイル製品1の外周部数巻き
には、鋼帯の板幅縁部が板幅方向にずれた、いわゆる巻
ずれが発生しやすい。
ング5には次のような問題がある。鋼帯コイル製品1
は、精整設備において最終処理された後、巻取りリール
に巻取られる。巻取り時、鋼帯コイル製品1の外周部
は、最終巻取り位置に相当するので、無張力状態で巻取
りリールに巻取られる。無張力状態の鋼帯は、板幅方向
に蛇行しやすいので、鋼帯コイル製品1の外周部数巻き
には、鋼帯の板幅縁部が板幅方向にずれた、いわゆる巻
ずれが発生しやすい。
【0010】図13は、巻ずれの発生した鋼帯コイル製
品を結束フープによって結束する際の外周リング付近の
状況を示す断面図である。前記巻ずれの発生した鋼帯コ
イル製品1の外周面とその中心孔とに結束フープ7を巻
掛けて、外周板4、外周リング5および内径リング6の
上から締付けて鋼帯コイル製品1を軸線方向に結束する
場合、鋼帯コイル製品1の一方の外周隅部から突出した
巻ずれ部10は、外周リング5を介して曲げ力が集中的
に負荷されるので、巻ずれ部10が矢符11方向に曲が
るという問題がある。曲がりの生じた巻ずれ部10は、
需要家で屑となるので、曲がりの発生は極力回避する必
要がある。さらに、巻ずれ部10の曲がりによって包装
紙2が破損し、防錆力が低下するという問題がある。こ
のように、前記問題は巻ずれに起因して派生するので、
従来から蛇行防止を図るなどの巻ずれ対策が種々検討さ
れている。しかしながら、現状では巻ずれを完全に解消
するまでにはいたっておらず、前記問題は有効な対策が
ないまま残されている。
品を結束フープによって結束する際の外周リング付近の
状況を示す断面図である。前記巻ずれの発生した鋼帯コ
イル製品1の外周面とその中心孔とに結束フープ7を巻
掛けて、外周板4、外周リング5および内径リング6の
上から締付けて鋼帯コイル製品1を軸線方向に結束する
場合、鋼帯コイル製品1の一方の外周隅部から突出した
巻ずれ部10は、外周リング5を介して曲げ力が集中的
に負荷されるので、巻ずれ部10が矢符11方向に曲が
るという問題がある。曲がりの生じた巻ずれ部10は、
需要家で屑となるので、曲がりの発生は極力回避する必
要がある。さらに、巻ずれ部10の曲がりによって包装
紙2が破損し、防錆力が低下するという問題がある。こ
のように、前記問題は巻ずれに起因して派生するので、
従来から蛇行防止を図るなどの巻ずれ対策が種々検討さ
れている。しかしながら、現状では巻ずれを完全に解消
するまでにはいたっておらず、前記問題は有効な対策が
ないまま残されている。
【0011】本発明の目的は、前記問題を解決し、梱包
作業能率を大幅に向上させることが可能であり、かつ長
尺帯状体のコイル外周部に巻ずれが生じていても、梱包
時に、コイル外周部の曲がりおよび包装紙の破損を防止
することのできるコイルの梱包治具およびその製造方法
を提供することにある。
作業能率を大幅に向上させることが可能であり、かつ長
尺帯状体のコイル外周部に巻ずれが生じていても、梱包
時に、コイル外周部の曲がりおよび包装紙の破損を防止
することのできるコイルの梱包治具およびその製造方法
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、長尺帯状体の
コイルの外周隅部に設けられ、周方向に延びて、軸線を
含む平面内での断面形状が大略的にL字状であるコイル
の梱包治具において、前記軸線方向に延びる周部と、半
径方向に延びる端部とがL字状に連結部で連なっている
金属製の梱包治具本体と、少なくとも周部および連結部
付近の内面に固定され、金属よりも低い硬度を有する保
護部材とを含むことを特徴とするコイルの梱包治具であ
る。また本発明は、長尺帯状体のコイルの外周隅部に設
けられ、周方向に延びて、軸線を含む平面内での断面形
状が大略的にL字状であるコイルの梱包治具において、
前記軸線方向に延びる周部と、半径方向に延びる端部と
がL字状に、端部の半径方向外方の内面から軸線方向外
方にくぼんで形成されている凹所を介して連なっている
金属製の梱包治具本体と、少なくとも周部の内面に固定
され、金属よりも低い硬度を有する保護部材とを含むこ
とを特徴とするコイルの梱包治具である。さらに本発明
は、全体の形状が大略的に輪状に形成され、かつ周方向
の少なくとも1個所で分断されており、周方向の長さが
コイルの外周の全長よりもわずかに長いことを特徴とす
る。さらにまた本発明の前記保護部材は、紙製または合
成樹脂製であることを特徴とする。また本発明は、金属
製板材の一方表面に厚紙から成る保護部材を接着剤を用
いて貼付ける第1ステップと、厚紙から成る保護部材を
内側になるようにして、金属製板材とともに全体の形状
が大略的に輪状となるように、かつ軸線を含む平面内で
の断面形状が大略的にL字状となるように成形加工する
第2ステップとを含むことを特徴とするコイルの梱包治
具の製造方法である。
コイルの外周隅部に設けられ、周方向に延びて、軸線を
含む平面内での断面形状が大略的にL字状であるコイル
の梱包治具において、前記軸線方向に延びる周部と、半
径方向に延びる端部とがL字状に連結部で連なっている
金属製の梱包治具本体と、少なくとも周部および連結部
付近の内面に固定され、金属よりも低い硬度を有する保
護部材とを含むことを特徴とするコイルの梱包治具であ
る。また本発明は、長尺帯状体のコイルの外周隅部に設
けられ、周方向に延びて、軸線を含む平面内での断面形
状が大略的にL字状であるコイルの梱包治具において、
前記軸線方向に延びる周部と、半径方向に延びる端部と
がL字状に、端部の半径方向外方の内面から軸線方向外
方にくぼんで形成されている凹所を介して連なっている
金属製の梱包治具本体と、少なくとも周部の内面に固定
され、金属よりも低い硬度を有する保護部材とを含むこ
とを特徴とするコイルの梱包治具である。さらに本発明
は、全体の形状が大略的に輪状に形成され、かつ周方向
の少なくとも1個所で分断されており、周方向の長さが
コイルの外周の全長よりもわずかに長いことを特徴とす
る。さらにまた本発明の前記保護部材は、紙製または合
成樹脂製であることを特徴とする。また本発明は、金属
製板材の一方表面に厚紙から成る保護部材を接着剤を用
いて貼付ける第1ステップと、厚紙から成る保護部材を
内側になるようにして、金属製板材とともに全体の形状
が大略的に輪状となるように、かつ軸線を含む平面内で
の断面形状が大略的にL字状となるように成形加工する
第2ステップとを含むことを特徴とするコイルの梱包治
具の製造方法である。
【0013】
【作用】本発明に従えば、コイルの梱包治具は、金属製
の梱包治具本体と、保護部材とを含み、長尺帯状体のコ
イルの外周隅部に設けられる。金属製の梱包治具本体
は、周方向に延びて、軸線を含む平面内での断面形状が
大略的にL字状であり、軸線方向に延びる周部と、半径
方向に延びる端部とがL字状に連結部で連なっている。
保護部材は金属よりも低い硬度を有しており、少なくと
も周部および連結部付近の内面に固定されている。この
ようにコイルの梱包治具は、金属製の梱包治具本体と、
保護部材とが一体化されているので、コイル梱包時にそ
れらを別々に装着する必要がなくなり、コイル梱包作業
の省工程を図ることができる。また、保護部材の硬度は
金属の硬度よりも低く、優れた緩衝特性を有しているの
で、コイル梱包後の輸送時におけるアブレージョンと呼
ばれるコイルの擦過傷の発生を防止することができる。
さらに保護部材は、コイルの外周隅部における包装紙の
破損を防止することができる。
の梱包治具本体と、保護部材とを含み、長尺帯状体のコ
イルの外周隅部に設けられる。金属製の梱包治具本体
は、周方向に延びて、軸線を含む平面内での断面形状が
大略的にL字状であり、軸線方向に延びる周部と、半径
方向に延びる端部とがL字状に連結部で連なっている。
保護部材は金属よりも低い硬度を有しており、少なくと
も周部および連結部付近の内面に固定されている。この
ようにコイルの梱包治具は、金属製の梱包治具本体と、
保護部材とが一体化されているので、コイル梱包時にそ
れらを別々に装着する必要がなくなり、コイル梱包作業
の省工程を図ることができる。また、保護部材の硬度は
金属の硬度よりも低く、優れた緩衝特性を有しているの
で、コイル梱包後の輸送時におけるアブレージョンと呼
ばれるコイルの擦過傷の発生を防止することができる。
さらに保護部材は、コイルの外周隅部における包装紙の
破損を防止することができる。
【0014】また本発明に従えば、コイルの梱包治具
は、金属製の梱包治具本体と、保護部材とを含み、長尺
帯状体のコイルの外周隅部に設けられる。金属製の梱包
治具本体は、周方向に延びて、軸線を含む平面内での断
面形状が大略的にL字状であり、軸線方向に延びる周部
と、半径方向に延びる端部とがL字状に、端部の半径方
向外方の内面から軸線方向外方にくぼんで形成されてい
る凹所を介して連なっている。保護部材は金属よりも低
い硬度を有しており、少なくとも周部および連結部付近
の内面に固定されている。このようにコイルの梱包治具
は、金属製の梱包治具本体と保護部材とが一体化されて
いるので、コイル梱包時にそれらを別々に装着する必要
がなくなり、コイル梱包作業の省工程を図ることができ
る。また、コイルの梱包治具の軸線方向外方にくぼんだ
凹所が形成されているので、長尺帯状体のコイルの外周
部において板幅方向に巻ずれが生じていても、巻ずれ部
を凹所に確実に収容することができる。さらに、これに
よってコイル結束時、結束フープを巻掛けて、締付けて
も巻ずれ部には締付力が付与されないので、巻ずれ部の
曲がりおよびそれによる包装紙の破損を確実に防止する
ことができる。さらにまた、保護部材の硬度は金属の硬
度よりも低く、優れた緩衝特性を有しているので、コイ
ル梱包後の輸送時におけるアブレージョンと呼ばれるコ
イルの擦過傷の発生を防止することができる。さらに保
護部材は、コイルの外周隅部における包装紙の破損を防
止することができる。
は、金属製の梱包治具本体と、保護部材とを含み、長尺
帯状体のコイルの外周隅部に設けられる。金属製の梱包
治具本体は、周方向に延びて、軸線を含む平面内での断
面形状が大略的にL字状であり、軸線方向に延びる周部
と、半径方向に延びる端部とがL字状に、端部の半径方
向外方の内面から軸線方向外方にくぼんで形成されてい
る凹所を介して連なっている。保護部材は金属よりも低
い硬度を有しており、少なくとも周部および連結部付近
の内面に固定されている。このようにコイルの梱包治具
は、金属製の梱包治具本体と保護部材とが一体化されて
いるので、コイル梱包時にそれらを別々に装着する必要
がなくなり、コイル梱包作業の省工程を図ることができ
る。また、コイルの梱包治具の軸線方向外方にくぼんだ
凹所が形成されているので、長尺帯状体のコイルの外周
部において板幅方向に巻ずれが生じていても、巻ずれ部
を凹所に確実に収容することができる。さらに、これに
よってコイル結束時、結束フープを巻掛けて、締付けて
も巻ずれ部には締付力が付与されないので、巻ずれ部の
曲がりおよびそれによる包装紙の破損を確実に防止する
ことができる。さらにまた、保護部材の硬度は金属の硬
度よりも低く、優れた緩衝特性を有しているので、コイ
ル梱包後の輸送時におけるアブレージョンと呼ばれるコ
イルの擦過傷の発生を防止することができる。さらに保
護部材は、コイルの外周隅部における包装紙の破損を防
止することができる。
【0015】また本発明に従えば、コイルの梱包治具
は、全体の形状が大略的に輪状に形成され、かつ周方向
の少なくとも1個所で分断されているので、コイルの外
周隅部に容易に装着することができる。またコイルの梱
包治具は、周方向の長さがコイルの外周の全長よりもわ
ずかに長く形成されているので、コイルの外周の全長が
変動しても全長にわたってコイルの外周隅部を確実に保
護することができる。
は、全体の形状が大略的に輪状に形成され、かつ周方向
の少なくとも1個所で分断されているので、コイルの外
周隅部に容易に装着することができる。またコイルの梱
包治具は、周方向の長さがコイルの外周の全長よりもわ
ずかに長く形成されているので、コイルの外周の全長が
変動しても全長にわたってコイルの外周隅部を確実に保
護することができる。
【0016】また本発明に従えば、保護部材は緩衝特性
の優れた紙製または合成樹脂製であるので、コイル梱包
後の輸送時におけるアブレージョンの発生を防止するこ
とができる。また、コイルの外周隅部における包装紙の
破損を確実に防止することができる。
の優れた紙製または合成樹脂製であるので、コイル梱包
後の輸送時におけるアブレージョンの発生を防止するこ
とができる。また、コイルの外周隅部における包装紙の
破損を確実に防止することができる。
【0017】また本発明に従えば、コイルの梱包治具の
製造は金属製板材の一方表面に厚紙から成る保護部材を
接着剤を用いて貼付け、保護部材を内側になるようにし
て、金属製板材とともに全体の形状が大略的に輪状とな
るように、かつ軸線を含む平面内での断面形状が大略的
にL字状となるように成形加工することによって行われ
る。保護部材は、紙を熱可塑性樹脂を用いて接着し、多
層に積重ねた積層紙板であり、熱可塑性樹脂の冷却固化
後には、その加工性が著しく低下し、保護部材単独では
成形加工することができない。しかしながら、このよう
に保護部材を金属製板材に接合した状態で成形加工を行
えば、加工性の著しく低下した保護部材も金属製板材に
追従して変形することができるので、金属製板材と保護
部材とを一体的に成形加工することができる。これによ
って、従来、各々単独で行われていた金属製板材の成形
加工と保護部材の成形加工とが集約されて1度に、かつ
同時に行われるので、コイルの梱包治具の製造工程を短
縮することができる。
製造は金属製板材の一方表面に厚紙から成る保護部材を
接着剤を用いて貼付け、保護部材を内側になるようにし
て、金属製板材とともに全体の形状が大略的に輪状とな
るように、かつ軸線を含む平面内での断面形状が大略的
にL字状となるように成形加工することによって行われ
る。保護部材は、紙を熱可塑性樹脂を用いて接着し、多
層に積重ねた積層紙板であり、熱可塑性樹脂の冷却固化
後には、その加工性が著しく低下し、保護部材単独では
成形加工することができない。しかしながら、このよう
に保護部材を金属製板材に接合した状態で成形加工を行
えば、加工性の著しく低下した保護部材も金属製板材に
追従して変形することができるので、金属製板材と保護
部材とを一体的に成形加工することができる。これによ
って、従来、各々単独で行われていた金属製板材の成形
加工と保護部材の成形加工とが集約されて1度に、かつ
同時に行われるので、コイルの梱包治具の製造工程を短
縮することができる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の第1実施例であるコイルの梱
包治具の簡略化された構成を示す斜視図であり、図2は
図1における切断面線II−IIから見た端面図であ
る。本実施例のコイルの梱包治具は、コイル、たとえば
鋼帯コイル製品15の外周隅部に装着され、結束フープ
の締付力が付与される梱包時などに、鋼帯コイル製品1
5の外周隅部を保護するために用いられる。
包治具の簡略化された構成を示す斜視図であり、図2は
図1における切断面線II−IIから見た端面図であ
る。本実施例のコイルの梱包治具は、コイル、たとえば
鋼帯コイル製品15の外周隅部に装着され、結束フープ
の締付力が付与される梱包時などに、鋼帯コイル製品1
5の外周隅部を保護するために用いられる。
【0019】コイルの梱包治具(以後、「外周リング1
6」と略称する)は、金属製の梱包治具本体17と保護
部材18とを含み、周方向に延びて、大略的に輪状に形
成されており、周方向の1個所で分断されている。なお
この分断個所は、1個所に留まらず、複数個所でもよ
い。
6」と略称する)は、金属製の梱包治具本体17と保護
部材18とを含み、周方向に延びて、大略的に輪状に形
成されており、周方向の1個所で分断されている。なお
この分断個所は、1個所に留まらず、複数個所でもよ
い。
【0020】梱包治具本体17は、軸線19方向に延び
る周部20と、半径方向に延びる端部21と、周部20
と端部21との連結部22とを含む。梱包治具本体17
の断面形状は、軸線19を含む仮想平面27内において
大略的にL字状であり、周部20と端部21とは連結部
22でL字状に連結されている。梱包治具本体の素材と
しては、金属製板材、特に鋼板およびめっき鋼板を用い
ることが好ましい。これは、鋼板およびめっき鋼板を用
いた場合には、成形加工性が良好であるからであり、さ
らに板厚が薄くても大きな強度を確保することができる
ので、鋼帯コイル製品15の外周隅部を確実に保護する
ことができるからである。
る周部20と、半径方向に延びる端部21と、周部20
と端部21との連結部22とを含む。梱包治具本体17
の断面形状は、軸線19を含む仮想平面27内において
大略的にL字状であり、周部20と端部21とは連結部
22でL字状に連結されている。梱包治具本体の素材と
しては、金属製板材、特に鋼板およびめっき鋼板を用い
ることが好ましい。これは、鋼板およびめっき鋼板を用
いた場合には、成形加工性が良好であるからであり、さ
らに板厚が薄くても大きな強度を確保することができる
ので、鋼帯コイル製品15の外周隅部を確実に保護する
ことができるからである。
【0021】梱包治具本体17の寸法は、たとえば周方
向長さ3600mm、外径1150mm、周部20の軸
線方向長さL1:100mm、端部13の半径方向長さ
L2:60mm、連結部内面の曲率半径5mm、鋼板お
よびめっき鋼板の板厚0.5〜0.8mmである。な
お、鋼板およびめっき鋼板の板厚を前記範囲に選んだの
は、0.5mm未満では板厚が過小で、梱包治具本体1
7の強度が不足するからであり、0.8mmを超える板
厚では梱包治具本体17の剛性が大きくなり過ぎて、梱
包治具本体17が鋼帯コイル製品15になじみにくくな
り、装着時の作業性が低下するからである。
向長さ3600mm、外径1150mm、周部20の軸
線方向長さL1:100mm、端部13の半径方向長さ
L2:60mm、連結部内面の曲率半径5mm、鋼板お
よびめっき鋼板の板厚0.5〜0.8mmである。な
お、鋼板およびめっき鋼板の板厚を前記範囲に選んだの
は、0.5mm未満では板厚が過小で、梱包治具本体1
7の強度が不足するからであり、0.8mmを超える板
厚では梱包治具本体17の剛性が大きくなり過ぎて、梱
包治具本体17が鋼帯コイル製品15になじみにくくな
り、装着時の作業性が低下するからである。
【0022】保護部材18は、金属よりも低硬度の板状
の緩衝材料から成る部材であり、梱包治具本体17の内
面に接合されて梱包治具本体17とともに、外径リング
16を形成する。保護部材18の形状は、大略的に梱包
治具本体17と同一であり、保護部材18は梱包治具本
体17の周部20、連結部22および端部21の連結部
22寄りの内面に接着剤を用いて固定されている。
の緩衝材料から成る部材であり、梱包治具本体17の内
面に接合されて梱包治具本体17とともに、外径リング
16を形成する。保護部材18の形状は、大略的に梱包
治具本体17と同一であり、保護部材18は梱包治具本
体17の周部20、連結部22および端部21の連結部
22寄りの内面に接着剤を用いて固定されている。
【0023】周部20の内面に固定されている保護部材
18は、荷重緩衝材として設けられており、その軸線方
向長さL3は、周部20の軸線方向長さL1よりも少し
短く形成されている。これは、保護部材18が周部20
の軸線方向全長にわたって形成されていなくても、緩衝
作用を充分に発揮することができるからである。保護部
材18の軸線方向長さL3は、たとえば周部20の軸線
方向長さL1:100mmに対して80mmである。
18は、荷重緩衝材として設けられており、その軸線方
向長さL3は、周部20の軸線方向長さL1よりも少し
短く形成されている。これは、保護部材18が周部20
の軸線方向全長にわたって形成されていなくても、緩衝
作用を充分に発揮することができるからである。保護部
材18の軸線方向長さL3は、たとえば周部20の軸線
方向長さL1:100mmに対して80mmである。
【0024】連結部22および端部21の連結部22寄
りの内面に固定されている保護部材18は包装紙保護材
として設けられており、その半径方向長さL4は、端部
21の半径方向長さL2に比べて非常に短い。これは、
保護部材18が半径方向に長く形成されていなくても、
鋼帯コイル製品15の外周隅部の包装紙の破損を充分防
止することができるからである。保護部材18の半径方
向長さL4は、たとえば端部21の半径方向長さL2:
60mmに対して20mmである。なお、保護部材18
の板厚は、たとえば3mmである。
りの内面に固定されている保護部材18は包装紙保護材
として設けられており、その半径方向長さL4は、端部
21の半径方向長さL2に比べて非常に短い。これは、
保護部材18が半径方向に長く形成されていなくても、
鋼帯コイル製品15の外周隅部の包装紙の破損を充分防
止することができるからである。保護部材18の半径方
向長さL4は、たとえば端部21の半径方向長さL2:
60mmに対して20mmである。なお、保護部材18
の板厚は、たとえば3mmである。
【0025】保護部材18の材料としては、紙または合
成樹脂が用いられる。これらは、いずれも金属よりも低
硬度の緩衝材料であるので、保護部材18の材料として
好適に用いられる。中でも紙製の保護部材18は、合成
樹脂製よりも安価で緩衝特性が優れているので、特に好
適に用いられる。
成樹脂が用いられる。これらは、いずれも金属よりも低
硬度の緩衝材料であるので、保護部材18の材料として
好適に用いられる。中でも紙製の保護部材18は、合成
樹脂製よりも安価で緩衝特性が優れているので、特に好
適に用いられる。
【0026】前記外周リング16の製造は、次のように
して行われる。第1ステップでは、鋼板およびめっき鋼
板の一方表面に厚紙から成る保護部材18(以後、「厚
紙18」と略称することがある)が接着剤を用いて貼付
けられる。厚紙18は、前記コーナライナ3と同様に紙
を熱可塑性樹脂、たとえば酢酸ビニル樹脂を用いて接着
し、多層に積み重ねた積層紙板である。
して行われる。第1ステップでは、鋼板およびめっき鋼
板の一方表面に厚紙から成る保護部材18(以後、「厚
紙18」と略称することがある)が接着剤を用いて貼付
けられる。厚紙18は、前記コーナライナ3と同様に紙
を熱可塑性樹脂、たとえば酢酸ビニル樹脂を用いて接着
し、多層に積み重ねた積層紙板である。
【0027】第2ステップでは、貼付けられた厚紙18
が内側になるようにして、鋼板およびめっき鋼板と厚紙
18とが一体的にロール成形加工される。ロール成形加
工は、板状材料を大略的にL字状に曲げ加工した後、全
体の形状が大略的に輪状となるように、L字状の一辺に
後記波形形状を形成することによって行われる。前述の
ように厚紙18は、熱可塑性樹脂の冷却固化後には、そ
の加工性が著しく低下し、厚紙18単独では成形加工す
ることができない。しかしながら、このように厚紙18
を鋼板およびめっき鋼板に接合した状態で成形加工を行
えば、加工性の著しく低下した厚紙18も鋼板およびめ
っき鋼板に追従して変形することができるので、一体的
に成形加工することができる。これによって、従来、各
々単独で行われていた鋼板およびめっき鋼板の成形加工
と厚紙18の成形加工とが省略されて1度に、かつ同時
に行われるので、外周リング16の製造工程を短縮する
ことができる。このため、外周リング16の製造時にお
ける能率および生産性が大幅に向上する。
が内側になるようにして、鋼板およびめっき鋼板と厚紙
18とが一体的にロール成形加工される。ロール成形加
工は、板状材料を大略的にL字状に曲げ加工した後、全
体の形状が大略的に輪状となるように、L字状の一辺に
後記波形形状を形成することによって行われる。前述の
ように厚紙18は、熱可塑性樹脂の冷却固化後には、そ
の加工性が著しく低下し、厚紙18単独では成形加工す
ることができない。しかしながら、このように厚紙18
を鋼板およびめっき鋼板に接合した状態で成形加工を行
えば、加工性の著しく低下した厚紙18も鋼板およびめ
っき鋼板に追従して変形することができるので、一体的
に成形加工することができる。これによって、従来、各
々単独で行われていた鋼板およびめっき鋼板の成形加工
と厚紙18の成形加工とが省略されて1度に、かつ同時
に行われるので、外周リング16の製造工程を短縮する
ことができる。このため、外周リング16の製造時にお
ける能率および生産性が大幅に向上する。
【0028】図3は、図1に示す端部の簡略化された構
成を示す斜視図である。端部21は、周方向断面が規則
的な波形形状に形成されており、波形形状の波高さおよ
び波周期は半径方向内方になるほど大きくなっている。
この波形形状は、前記L字状に曲げ加工された部材を全
体形状が大略的に輪状となるように成形するために形成
されたものである。すなわちL字状部材の一辺に波形形
状を形成することによって、一辺の見かけの長さが短く
なるので、L字状部材は波形形成部分を半径方向にして
輪状に成形される。また波形の形成された一辺(端部2
1)においては、半径方向内方になるほど周方向の長さ
が短くなるので、波形形状の波高さおよび波周期は大き
くなる。なお波形形状の形成は、一対の波付ロールによ
って行われる。このように、外周リング16の端部21
には、規則的な波形形状が形成されているので、外周リ
ング16の剛性は高くなり、結束フープの締付力が付与
されても鋼帯コイル製品15の外周隅部を確実に保護す
ることができる。
成を示す斜視図である。端部21は、周方向断面が規則
的な波形形状に形成されており、波形形状の波高さおよ
び波周期は半径方向内方になるほど大きくなっている。
この波形形状は、前記L字状に曲げ加工された部材を全
体形状が大略的に輪状となるように成形するために形成
されたものである。すなわちL字状部材の一辺に波形形
状を形成することによって、一辺の見かけの長さが短く
なるので、L字状部材は波形形成部分を半径方向にして
輪状に成形される。また波形の形成された一辺(端部2
1)においては、半径方向内方になるほど周方向の長さ
が短くなるので、波形形状の波高さおよび波周期は大き
くなる。なお波形形状の形成は、一対の波付ロールによ
って行われる。このように、外周リング16の端部21
には、規則的な波形形状が形成されているので、外周リ
ング16の剛性は高くなり、結束フープの締付力が付与
されても鋼帯コイル製品15の外周隅部を確実に保護す
ることができる。
【0029】再び図1を参照して、外周リング16の軸
線19は、外周リング16を鋼帯コイル製品15の外周
隅部に装着した後には、鋼帯コイル製品15の軸線と一
致する。また、外周リング16の全長は、鋼帯コイル製
品15の外周の全長よりも僅かに長くなるように形成さ
れている。このため、外周リング16は、鋼帯コイル製
品15の外径が変動しても、鋼帯コイル製品15の外周
隅部を周方向全長にわたって確実に保護することができ
る。なお、外周リング16の全長は、たとえば3600
mmであり、鋼帯コイル製品15の外周の全長よりも、
たとえばK1:250mm長く形成されている。さら
に、外周リング16は、周方向の少なくとも1個所で分
断されているので、鋼帯コイル製品15の外周隅部に容
易に装着することができる。このように、本実施例の外
周リング16は、装着作業性が極めて優れているので、
梱包作業の能率および生産性が大幅に向上する。
線19は、外周リング16を鋼帯コイル製品15の外周
隅部に装着した後には、鋼帯コイル製品15の軸線と一
致する。また、外周リング16の全長は、鋼帯コイル製
品15の外周の全長よりも僅かに長くなるように形成さ
れている。このため、外周リング16は、鋼帯コイル製
品15の外径が変動しても、鋼帯コイル製品15の外周
隅部を周方向全長にわたって確実に保護することができ
る。なお、外周リング16の全長は、たとえば3600
mmであり、鋼帯コイル製品15の外周の全長よりも、
たとえばK1:250mm長く形成されている。さら
に、外周リング16は、周方向の少なくとも1個所で分
断されているので、鋼帯コイル製品15の外周隅部に容
易に装着することができる。このように、本実施例の外
周リング16は、装着作業性が極めて優れているので、
梱包作業の能率および生産性が大幅に向上する。
【0030】図4は、図1に示す外周リングを用いた鋼
帯コイル製品の重梱包時の状況を示す断面図である。外
周リング16を用いた鋼帯コイル製品15の重梱包作業
は、次のようにして行われる。 (a)鋼帯コイル製品15の内外周面および端面を包装
紙26によって紙梱包する。 (b)鋼帯コイル製品15の内外周面および端面を鋼製
の外周板24によって包装紙26の上から外囲する。な
お、鋼帯コイル製品15の内外周隅部については、その
部分の包装紙26の破損を防止するために、外周板24
による外囲を行わない。 (c)鋼帯コイル製品15の外周隅部に外周リング16
を外周板24の上から装着する。 (d)鋼帯コイル製品15の内周隅部に内径リング25
を外周板24の上から装着する。 (e)鋼帯コイル製品15の外周面に結束フープ23を
巻掛けて、外周板24および外周リング16の上から締
付け、鋼帯コイル製品15を周方向に結束する。 (f)鋼帯コイル製品15の外周面と、その中心孔と
に結束フープ23を巻掛けて、外周板24、外周リング
16および内径リング25の上から締付け、鋼帯コイル
製品15を軸線方向に結束する。
帯コイル製品の重梱包時の状況を示す断面図である。外
周リング16を用いた鋼帯コイル製品15の重梱包作業
は、次のようにして行われる。 (a)鋼帯コイル製品15の内外周面および端面を包装
紙26によって紙梱包する。 (b)鋼帯コイル製品15の内外周面および端面を鋼製
の外周板24によって包装紙26の上から外囲する。な
お、鋼帯コイル製品15の内外周隅部については、その
部分の包装紙26の破損を防止するために、外周板24
による外囲を行わない。 (c)鋼帯コイル製品15の外周隅部に外周リング16
を外周板24の上から装着する。 (d)鋼帯コイル製品15の内周隅部に内径リング25
を外周板24の上から装着する。 (e)鋼帯コイル製品15の外周面に結束フープ23を
巻掛けて、外周板24および外周リング16の上から締
付け、鋼帯コイル製品15を周方向に結束する。 (f)鋼帯コイル製品15の外周面と、その中心孔と
に結束フープ23を巻掛けて、外周板24、外周リング
16および内径リング25の上から締付け、鋼帯コイル
製品15を軸線方向に結束する。
【0031】前述のように外周リング16は、梱包治具
本体17と厚紙から成る保護部材18とが一体化されて
いるので、従来技術で行われているようにそれらを別々
に鋼帯コイル製品15に装着する必要がなくなる。この
ため、本実施例の重梱包作業は、従来の重梱包作業に比
べて工程の短縮を図ることが可能となり、重梱包作業の
能率および生産性が大幅に向上する。また、鋼帯コイル
製品15の梱包後の輸送は、軸線を水平にした状態で行
われるので、外周リング16の軸線方向に延びる周部2
0には、輸送中の鋼帯コイル製品15の重量が負荷され
る。このため、周部20は輸送時の振動の伝播経路を形
成し、輸送時の振動が周部20を介して鋼帯コイル製品
15に伝播される。しかしながら、周部20の内面に
は、保護部材18が接合されているので、保護部材18
の緩衝作用によって輸送中の鋼帯コイル製品15の振動
が吸収され、振動の大きさが大幅に低減される。このた
め、鋼帯コイル製品15の輸送時における前記アブレー
ジョンと呼ばれる擦過傷の発生が防止される。さらに、
外周リング16の連結部22付近の内面にも、保護部材
18が包装紙保護材として接合されているので、その部
分に当接する鋼帯コイル製品15の外周隅部の包装紙2
6の破損が防止される。
本体17と厚紙から成る保護部材18とが一体化されて
いるので、従来技術で行われているようにそれらを別々
に鋼帯コイル製品15に装着する必要がなくなる。この
ため、本実施例の重梱包作業は、従来の重梱包作業に比
べて工程の短縮を図ることが可能となり、重梱包作業の
能率および生産性が大幅に向上する。また、鋼帯コイル
製品15の梱包後の輸送は、軸線を水平にした状態で行
われるので、外周リング16の軸線方向に延びる周部2
0には、輸送中の鋼帯コイル製品15の重量が負荷され
る。このため、周部20は輸送時の振動の伝播経路を形
成し、輸送時の振動が周部20を介して鋼帯コイル製品
15に伝播される。しかしながら、周部20の内面に
は、保護部材18が接合されているので、保護部材18
の緩衝作用によって輸送中の鋼帯コイル製品15の振動
が吸収され、振動の大きさが大幅に低減される。このた
め、鋼帯コイル製品15の輸送時における前記アブレー
ジョンと呼ばれる擦過傷の発生が防止される。さらに、
外周リング16の連結部22付近の内面にも、保護部材
18が包装紙保護材として接合されているので、その部
分に当接する鋼帯コイル製品15の外周隅部の包装紙2
6の破損が防止される。
【0032】図5は本発明の第2実施例である外周リン
グの簡略化された構成を示す斜視図であり、図6は図5
における切断面線VI−VIから見た端面図である。本
実施例の外周リング30は、前記巻ずれの発生した鋼帯
コイル製品15の外周隅部に装着され、結束フープの締
付力が付与される梱包時などに鋼帯コイル製品15の外
周隅部を保護するために用いられる。前述のように巻ず
れは、鋼帯を巻取りリールに巻取る際、鋼帯の板幅縁部
が板幅方向にずれる現象であり、巻ずれ部は無張力状態
で巻取られる最終巻取り位置、すなわち鋼帯コイル製品
15の外周部数巻きにおいて発生しやすい。
グの簡略化された構成を示す斜視図であり、図6は図5
における切断面線VI−VIから見た端面図である。本
実施例の外周リング30は、前記巻ずれの発生した鋼帯
コイル製品15の外周隅部に装着され、結束フープの締
付力が付与される梱包時などに鋼帯コイル製品15の外
周隅部を保護するために用いられる。前述のように巻ず
れは、鋼帯を巻取りリールに巻取る際、鋼帯の板幅縁部
が板幅方向にずれる現象であり、巻ずれ部は無張力状態
で巻取られる最終巻取り位置、すなわち鋼帯コイル製品
15の外周部数巻きにおいて発生しやすい。
【0033】外周リング30は、金属製の梱包治具本体
31と保護部材34とを含み、周方向に延びて、大略的
に輪状に形成されており、周方向の1個所で分断されて
いる。なおこの分断個所は、第1実施例と同様に複数個
所でもよい。梱包治具本体31は、軸線32方向に延び
る周部20と、半径方向に延びる端部21と、端部21
の周部20寄りに形成され、前記巻ずれ部を収容する凹
所33とを含む。外周リング30の断面形状は、軸線3
2を含む仮想平面27内において大略的にL字状であ
り、周部20と端部21とは凹所33を介して大略的に
L字状に連結されている。凹所33は、大略的に半円形
のくぼみであり、端部21の内面から軸線方向外方(図
5において、紙面の左側)にくぼんで、かつ端部21よ
りも軸線方向外方に突出して形成されている。
31と保護部材34とを含み、周方向に延びて、大略的
に輪状に形成されており、周方向の1個所で分断されて
いる。なおこの分断個所は、第1実施例と同様に複数個
所でもよい。梱包治具本体31は、軸線32方向に延び
る周部20と、半径方向に延びる端部21と、端部21
の周部20寄りに形成され、前記巻ずれ部を収容する凹
所33とを含む。外周リング30の断面形状は、軸線3
2を含む仮想平面27内において大略的にL字状であ
り、周部20と端部21とは凹所33を介して大略的に
L字状に連結されている。凹所33は、大略的に半円形
のくぼみであり、端部21の内面から軸線方向外方(図
5において、紙面の左側)にくぼんで、かつ端部21よ
りも軸線方向外方に突出して形成されている。
【0034】梱包治具本体31の素材としては、前記第
1実施例と同様に金属製板材、特に鋼板およびめっき鋼
板を用いることが好ましい。梱包治具本体31の寸法
は、たとえば周方向長さ3600mm、外径1150m
m、周部の軸線方向長さL5:100mm、端部21の
半径方向長さL6:53mm、凹所33の軸線方向長さ
L7:8mm、凹所33の半径方向長さL8:10m
m、凹所14の曲率半径5mm、鋼板およびめっき鋼板
の板厚0.5〜0.8mmである。このため本実施例で
は、総肉厚10mm以下および巻ずれ量8mm以下の巻
ずれを凹所33内に収容することができる。なお、鋼板
およびめっき鋼板の板厚を前記範囲に選んだのは、第1
実施例と同一の理由によるものである。
1実施例と同様に金属製板材、特に鋼板およびめっき鋼
板を用いることが好ましい。梱包治具本体31の寸法
は、たとえば周方向長さ3600mm、外径1150m
m、周部の軸線方向長さL5:100mm、端部21の
半径方向長さL6:53mm、凹所33の軸線方向長さ
L7:8mm、凹所33の半径方向長さL8:10m
m、凹所14の曲率半径5mm、鋼板およびめっき鋼板
の板厚0.5〜0.8mmである。このため本実施例で
は、総肉厚10mm以下および巻ずれ量8mm以下の巻
ずれを凹所33内に収容することができる。なお、鋼板
およびめっき鋼板の板厚を前記範囲に選んだのは、第1
実施例と同一の理由によるものである。
【0035】保護部材34は、金属よりも低硬度の緩衝
材料から成る板状部材であり、梱包治具本体31の周部
20の内面に接着剤によって固定されている。保護部材
34は、周方向に延びて、大略的に円筒状に形成されて
おり、梱包治具本体31と周方向の同一個所で分断され
ている。周部20の内面に固定されている保護部材34
は荷重緩衝材として設けられており、その軸線方向長さ
L9は、周部20の軸線方向長さL5よりも少し短く形
成されている。この理由は、第1実施例の場合と同様で
ある。保護部材34の軸線方向長さL9は、たとえば周
部20の軸線方向長さL5:100mmに対して80m
mである。なお、保護部材34は、端部21および凹所
33には設けなくてもよい。これは、凹所33の形成に
よって鋼帯コイル製品15の外周隅部の包装紙26の破
損を充分、防止することができるからである。このた
め、保護部材34の使用量が低減される。さらに、保護
部材34の材料および板厚は、第1実施例と同一であ
る。
材料から成る板状部材であり、梱包治具本体31の周部
20の内面に接着剤によって固定されている。保護部材
34は、周方向に延びて、大略的に円筒状に形成されて
おり、梱包治具本体31と周方向の同一個所で分断され
ている。周部20の内面に固定されている保護部材34
は荷重緩衝材として設けられており、その軸線方向長さ
L9は、周部20の軸線方向長さL5よりも少し短く形
成されている。この理由は、第1実施例の場合と同様で
ある。保護部材34の軸線方向長さL9は、たとえば周
部20の軸線方向長さL5:100mmに対して80m
mである。なお、保護部材34は、端部21および凹所
33には設けなくてもよい。これは、凹所33の形成に
よって鋼帯コイル製品15の外周隅部の包装紙26の破
損を充分、防止することができるからである。このた
め、保護部材34の使用量が低減される。さらに、保護
部材34の材料および板厚は、第1実施例と同一であ
る。
【0036】前記外周リング30の製造は、第1実施例
の場合と同様に鋼板およびめっき鋼板の一方表面に厚紙
から成る保護部材34を接着剤を用いて貼付け、貼付け
られた保護部材34が内側になるようにして鋼板および
めっき鋼板と、保護部材34とを一体的にロール成形加
工することによって行われる。このため、第1実施例の
場合と同様に、外周リング30の製造工程を短縮するこ
とができる。なお、その他の構成は、第1実施例の場合
と全く同一であり、外周リング30の軸線32は、外周
リング30を鋼帯コイル製品15の外周隅部に装着した
後には、鋼帯コイル製品15の軸線と一致する。
の場合と同様に鋼板およびめっき鋼板の一方表面に厚紙
から成る保護部材34を接着剤を用いて貼付け、貼付け
られた保護部材34が内側になるようにして鋼板および
めっき鋼板と、保護部材34とを一体的にロール成形加
工することによって行われる。このため、第1実施例の
場合と同様に、外周リング30の製造工程を短縮するこ
とができる。なお、その他の構成は、第1実施例の場合
と全く同一であり、外周リング30の軸線32は、外周
リング30を鋼帯コイル製品15の外周隅部に装着した
後には、鋼帯コイル製品15の軸線と一致する。
【0037】図7は、図5に示す外周リングを装着した
鋼帯コイル製品を結束フープによって結束する際の外周
リング付近の状況を示す断面図である。前述のように、
鋼帯コイル製品15の外周部数巻きには、鋼帯の板幅縁
部が板幅方向にずれた、いわゆる巻ずれが発生しやす
い。巻ずれの生じた鋼帯コイル製品15の外周面と、そ
の中心孔とに結束フープ35を巻掛けて外周リング30
の上から締付けて結束する場合、鋼帯コイル製品15の
一方の外周隅部から突出した巻ずれ部36は、前述のよ
うに外周リング30の軸線32と、鋼帯コイル製品15
の軸線とが一致しているので、外周リング30の前記凹
所33内に確実に収容される。また、前述のように外周
リング30の凹所33は、鋼板およびめっき鋼板の成形
加工によって形成されているので、大きな強度を有して
おり、結束フープ35の締付力が凹所33に付与されて
も、巻ずれ部36には波及しない。このため、巻ずれ部
36の曲がりおよびそれに伴う包装紙の破損等が確実に
防止される。また、外周リング30の周部20の内面に
接合されている保護部材34は、第1実施例の場合と同
様に、その緩衝作用によって輸送中の鋼帯コイル製品1
5の振動を吸収し、振動の大きさを大幅に低減させるこ
とができるので、鋼帯コイル製品15の輸送時における
前記アブレージョンの発生が防止される。
鋼帯コイル製品を結束フープによって結束する際の外周
リング付近の状況を示す断面図である。前述のように、
鋼帯コイル製品15の外周部数巻きには、鋼帯の板幅縁
部が板幅方向にずれた、いわゆる巻ずれが発生しやす
い。巻ずれの生じた鋼帯コイル製品15の外周面と、そ
の中心孔とに結束フープ35を巻掛けて外周リング30
の上から締付けて結束する場合、鋼帯コイル製品15の
一方の外周隅部から突出した巻ずれ部36は、前述のよ
うに外周リング30の軸線32と、鋼帯コイル製品15
の軸線とが一致しているので、外周リング30の前記凹
所33内に確実に収容される。また、前述のように外周
リング30の凹所33は、鋼板およびめっき鋼板の成形
加工によって形成されているので、大きな強度を有して
おり、結束フープ35の締付力が凹所33に付与されて
も、巻ずれ部36には波及しない。このため、巻ずれ部
36の曲がりおよびそれに伴う包装紙の破損等が確実に
防止される。また、外周リング30の周部20の内面に
接合されている保護部材34は、第1実施例の場合と同
様に、その緩衝作用によって輸送中の鋼帯コイル製品1
5の振動を吸収し、振動の大きさを大幅に低減させるこ
とができるので、鋼帯コイル製品15の輸送時における
前記アブレージョンの発生が防止される。
【0038】図8は本発明の第3実施例である外周リン
グの簡略化された構成を示す斜視図であり、図9は図8
における切断面線IX−IXから見た端面図である。外
周リング40は、金属製の梱包治具本体41と保護部材
42とを含み、周方向に延びて、大略的に輪状に形成さ
れており、周方向の1個所で分断されている。なおこの
分断個所は、第1実施例と同様に複数個所でもよい。梱
包治具本体41は、軸線方向に延びる周部20と、半径
方向に延びる端部21と、端部21の内面に周方向に間
隔をあけて設けられているスペーサ45と、凹所43と
を含む。梱包治具本体41の断面形状は、軸線44を含
む仮想平面27内において大略的にL字状であり、周部
20と端部21とは連結部46で大略的にL字状に連結
されている。スペーサ45は、端部21の内面の半径方
向内方寄りに周部20から間隔をあけて設けられてお
り、その厚みは、たとえば8mmである。凹所43は、
スペーサ45に対応して連結部46の内面に軸線方向外
方(図8において、紙面の左側)にくぼんで形成されて
おり、その軸線方向長さはスペーサ45の厚さと一致す
る。なお、凹所43の寸法は、たとえば軸線方向長さL
10:8mm、半径方向長さL11:10mmである。
このため本実施例では、鋼帯コイル製品15の外周部に
前記巻ずれが発生していても、総肉厚10mm以下およ
び巻ずれ量8mm以下の巻ずれを凹所43内に収容する
ことができる。なお、梱包治具本体41のその他の構
成、寸法ならびに保護部材42の構成、寸法は、前記第
2実施例と全く同一である。
グの簡略化された構成を示す斜視図であり、図9は図8
における切断面線IX−IXから見た端面図である。外
周リング40は、金属製の梱包治具本体41と保護部材
42とを含み、周方向に延びて、大略的に輪状に形成さ
れており、周方向の1個所で分断されている。なおこの
分断個所は、第1実施例と同様に複数個所でもよい。梱
包治具本体41は、軸線方向に延びる周部20と、半径
方向に延びる端部21と、端部21の内面に周方向に間
隔をあけて設けられているスペーサ45と、凹所43と
を含む。梱包治具本体41の断面形状は、軸線44を含
む仮想平面27内において大略的にL字状であり、周部
20と端部21とは連結部46で大略的にL字状に連結
されている。スペーサ45は、端部21の内面の半径方
向内方寄りに周部20から間隔をあけて設けられてお
り、その厚みは、たとえば8mmである。凹所43は、
スペーサ45に対応して連結部46の内面に軸線方向外
方(図8において、紙面の左側)にくぼんで形成されて
おり、その軸線方向長さはスペーサ45の厚さと一致す
る。なお、凹所43の寸法は、たとえば軸線方向長さL
10:8mm、半径方向長さL11:10mmである。
このため本実施例では、鋼帯コイル製品15の外周部に
前記巻ずれが発生していても、総肉厚10mm以下およ
び巻ずれ量8mm以下の巻ずれを凹所43内に収容する
ことができる。なお、梱包治具本体41のその他の構
成、寸法ならびに保護部材42の構成、寸法は、前記第
2実施例と全く同一である。
【0039】このように本実施例では、外周リング40
のスペーサ45は、間隔をあけて設けられているので、
前述のように鋼帯コイル製品15の外周面とその中心孔
とに、結束フープ35を巻掛けて外周リング40の上か
ら締付けて結束する際には、スペーサ45の存在する位
置を選んで、あるいはスペーサ45の位置を調整して結
束しなければならない。しかしながら、結束位置の選定
および調整は、比較的容易に行うことができるので、本
実施例の外周リング40は、コイルの梱包治具として好
適に用いられ、第2実施例と同様の効果、すなわち巻ず
れ部36の曲がり防止効果、包装紙26の破損防止効果
およびアブレージョン防止効果を発揮することができ
る。なお、スペーサ45と端部21との接合は、溶接に
よって行ってもよく、接着剤によって接着してもよく、
あるいはねじ止めなどその他の方法で行ってもよい。さ
らに、スペーサ45を端部21の周方向全長にわたって
設けてもよい。
のスペーサ45は、間隔をあけて設けられているので、
前述のように鋼帯コイル製品15の外周面とその中心孔
とに、結束フープ35を巻掛けて外周リング40の上か
ら締付けて結束する際には、スペーサ45の存在する位
置を選んで、あるいはスペーサ45の位置を調整して結
束しなければならない。しかしながら、結束位置の選定
および調整は、比較的容易に行うことができるので、本
実施例の外周リング40は、コイルの梱包治具として好
適に用いられ、第2実施例と同様の効果、すなわち巻ず
れ部36の曲がり防止効果、包装紙26の破損防止効果
およびアブレージョン防止効果を発揮することができ
る。なお、スペーサ45と端部21との接合は、溶接に
よって行ってもよく、接着剤によって接着してもよく、
あるいはねじ止めなどその他の方法で行ってもよい。さ
らに、スペーサ45を端部21の周方向全長にわたって
設けてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、コイルの
梱包治具は、金属製の梱包治具本体と保護部材とが一体
化されているので、コイル梱包時にそれらを別々に装着
する必要がなくなり、コイル梱包作業の省工程を図るこ
とができる。このため、梱包作業能率が大幅に向上し、
梱包ネックを解消することができる。また、保護部材は
アブレージョンおよびコイルの外周隅部における包装紙
の破損を防止することができるので、需要家におけるア
ブレージョンによる屑発生ならびに包装紙の破損による
コイルの発錆を回避することができる。
梱包治具は、金属製の梱包治具本体と保護部材とが一体
化されているので、コイル梱包時にそれらを別々に装着
する必要がなくなり、コイル梱包作業の省工程を図るこ
とができる。このため、梱包作業能率が大幅に向上し、
梱包ネックを解消することができる。また、保護部材は
アブレージョンおよびコイルの外周隅部における包装紙
の破損を防止することができるので、需要家におけるア
ブレージョンによる屑発生ならびに包装紙の破損による
コイルの発錆を回避することができる。
【0041】また本発明によれば、コイルの梱包治具
は、長尺帯状体のコイルの外周部において、板幅方向に
巻ずれが生じていても、巻ずれ部を凹所に確実に収容す
ることができるので、巻ずれ部の曲がりおよびそれによ
る包装紙の破損を確実に防止することができる。このた
め、需要家における巻ずれ部の曲がりによる屑発生なら
びに包装紙の破損による発錆を回避することができる。
さらに、凹所においては、巻ずれ部と凹所とが接触しな
いので、凹所部の保護部材が不要となり、保護部材の使
用量を低減することができる。
は、長尺帯状体のコイルの外周部において、板幅方向に
巻ずれが生じていても、巻ずれ部を凹所に確実に収容す
ることができるので、巻ずれ部の曲がりおよびそれによ
る包装紙の破損を確実に防止することができる。このた
め、需要家における巻ずれ部の曲がりによる屑発生なら
びに包装紙の破損による発錆を回避することができる。
さらに、凹所においては、巻ずれ部と凹所とが接触しな
いので、凹所部の保護部材が不要となり、保護部材の使
用量を低減することができる。
【0042】また本発明によれば、コイルの梱包治具の
装着作業性が極めて優れているので、コイルの梱包作業
の能率および生産性が大幅に向上する。
装着作業性が極めて優れているので、コイルの梱包作業
の能率および生産性が大幅に向上する。
【0043】また本発明によれば、保護部材は緩衝特性
の優れた紙製または合成樹脂製であるので、コイル梱包
後の輸送時におけるアブレージョンの発生ならびにコイ
ルの外周隅部における包装紙の破損を確実に防止するこ
とができる。
の優れた紙製または合成樹脂製であるので、コイル梱包
後の輸送時におけるアブレージョンの発生ならびにコイ
ルの外周隅部における包装紙の破損を確実に防止するこ
とができる。
【0044】また本発明によれば、従来、各々単独で行
われていた金属製板材の成形加工と保護部材の成形加工
とが集約されて1度に、かつ同時に行われるので、コイ
ルの梱包治具の製造工程を短縮することができる。この
ため、コイルの梱包治具の製造時における能率および生
産性が大幅に向上する。
われていた金属製板材の成形加工と保護部材の成形加工
とが集約されて1度に、かつ同時に行われるので、コイ
ルの梱包治具の製造工程を短縮することができる。この
ため、コイルの梱包治具の製造時における能率および生
産性が大幅に向上する。
【図1】本発明の第1実施例であるコイルの梱包治具の
簡略化された構成を示す斜視図である。
簡略化された構成を示す斜視図である。
【図2】図1における切断面線II−IIから見た端面
図である。
図である。
【図3】図1に示す端部の簡略化された構成を示す斜視
図である。
図である。
【図4】図1に示す外周リングを用いた鋼帯コイル製品
の重梱包時の状況を示す断面図である。
の重梱包時の状況を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例である外周リングの簡略化
された構成を示す斜視図である。
された構成を示す斜視図である。
【図6】図5における切断面線VI−VIから見た端面
図である。
図である。
【図7】図5に示す外周リングを装着した鋼帯コイル製
品を結束フープによって結束する際の外周リング付近の
状況を示す断面図である。
品を結束フープによって結束する際の外周リング付近の
状況を示す断面図である。
【図8】本発明の第3実施例である外周リングの簡略化
された構成を示す斜視図である。
された構成を示す斜視図である。
【図9】図8における切断面線IX−IXから見た端面
図である。
図である。
【図10】鋼帯コイル製品の重梱包後の荷姿を示す斜視
図である。
図である。
【図11】従来から用いられている外周リングの簡略化
された構成を示す斜視図である。
された構成を示す斜視図である。
【図12】図11における切断面線XII−XIIから
見た端面図である。
見た端面図である。
【図13】巻ずれの発生した鋼帯コイル製品を結束フー
プによって結束する際の外周リング付近の状況を示す断
面図である。
プによって結束する際の外周リング付近の状況を示す断
面図である。
1,15 鋼帯コイル製品 2,26 包装紙 5,16,30,40 外周リング 7,23,35 結束フープ 10,36 巻ずれ部 17,31,41 梱包治具本体 18,34,42 保護部材 20 周部 21 端部 45 スペーサ
Claims (5)
- 【請求項1】 長尺帯状体のコイルの外周隅部に設けら
れ、周方向に延びて、軸線を含む平面内での断面形状が
大略的にL字状であるコイルの梱包治具において、 前記軸線方向に延びる周部と、半径方向に延びる端部と
がL字状に連結部で連なっている金属製の梱包治具本体
と、 少なくとも周部および連結部付近の内面に固定され、金
属よりも低い硬度を有する保護部材とを含むことを特徴
とするコイルの梱包治具。 - 【請求項2】 長尺帯状体のコイルの外周隅部に設けら
れ、周方向に延びて、軸線を含む平面内での断面形状が
大略的にL字状であるコイルの梱包治具において、 前記軸線方向に延びる周部と、半径方向に延びる端部と
がL字状に、端部の半径方向外方の内面から軸線方向外
方にくぼんで形成されている凹所を介して連なっている
金属製の梱包治具本体と、 少なくとも周部の内面に固定され、金属よりも低い硬度
を有する保護部材とを含むことを特徴とするコイルの梱
包治具。 - 【請求項3】 全体の形状が大略的に輪状に形成され、
かつ周方向の少なくとも1個所で分断されており、周方
向の長さがコイルの外周の全長よりもわずかに長いこと
を特徴とする請求項1または2記載のコイルの梱包治
具。 - 【請求項4】 前記保護部材は、紙製または合成樹脂製
であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
のコイルの梱包治具。 - 【請求項5】 金属製板材の一方表面に厚紙から成る保
護部材を接着剤を用いて貼付ける第1ステップと、 厚紙から成る保護部材を内側になるようにして、金属製
板材とともに全体の形状が大略的に輪状となるように、
かつ軸線を含む平面内での断面形状が大略的にL字状と
なるように成形加工する第2ステップとを含むことを特
徴とするコイルの梱包治具の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11610895A JPH08310576A (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | コイルの梱包治具およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11610895A JPH08310576A (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | コイルの梱包治具およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08310576A true JPH08310576A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=14678899
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11610895A Withdrawn JPH08310576A (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | コイルの梱包治具およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08310576A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007136161A1 (en) * | 2006-05-23 | 2007-11-29 | Samjung Packing & Aluminum Co., Ltd. | Apparatus for manufacturing outer ring for coil protection |
| CN100497111C (zh) | 2007-05-12 | 2009-06-10 | 张明德 | 保护钢卷角部区域的包装元件 |
| JP2012206747A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Nichias Corp | 環状ガスケット梱包治具および環状ガスケット梱包物 |
| JP2014162549A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-08 | Jfe Steel Corp | 鋼帯コイル梱包体の梱包構造 |
| CN107775832A (zh) * | 2017-11-28 | 2018-03-09 | 湖北省磊源石业有限公司 | 石材组合锯主轴检修时专用保护套 |
-
1995
- 1995-05-15 JP JP11610895A patent/JPH08310576A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007136161A1 (en) * | 2006-05-23 | 2007-11-29 | Samjung Packing & Aluminum Co., Ltd. | Apparatus for manufacturing outer ring for coil protection |
| CN100497111C (zh) | 2007-05-12 | 2009-06-10 | 张明德 | 保护钢卷角部区域的包装元件 |
| JP2012206747A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Nichias Corp | 環状ガスケット梱包治具および環状ガスケット梱包物 |
| JP2014162549A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-08 | Jfe Steel Corp | 鋼帯コイル梱包体の梱包構造 |
| CN107775832A (zh) * | 2017-11-28 | 2018-03-09 | 湖北省磊源石业有限公司 | 石材组合锯主轴检修时专用保护套 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020806 |