JP2012209699A - 無線通信システム、無線通信方法、基地局装置、及び無線通信プログラム - Google Patents

無線通信システム、無線通信方法、基地局装置、及び無線通信プログラム Download PDF

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養幸 畑川
Tomoko Matsumoto
知子 松本
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Abstract

【課題】マルチユーザMIMO通信におけるスループットを向上させる。
【解決手段】基地局装置は、自装置から複数の通信装置それぞれまでの間における伝搬チャネルの特性を示すチャネル情報に基づいて、複数の通信装置それぞれから受信するチャネル品質指標に対して、空間多重される送信データが互いに及ぼす干渉を反映させる補正をするチャネル品質指標補正部と、チャネル品質指標補正部が補正したチャネル品質指標に基づいて、複数の通信装置ごとに、該通信装置に送信する送信データに対する変調方式及び符号化率を選択し、選択した変調方式及び符号化率を用いて該送信データを変調及び符号化する送信前処理部と、送信前処理部が変調及び符号化した送信データを複数の通信装置に送信する送信部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信システム、無線通信方法、基地局装置、及び無線通信プログラムに関する。
複数の移動局装置に送信する異なるデータが空間多重されて、同一時間及び同一周波数帯域において複数の移動局装置に伝送されるマルチユーザMIMO(Multiple - Input Multiple - Output;多入力多出力)システムが近年注目されている。マルチユーザMIMOシステムでは、複数のアンテナを備えた基地局装置から、一本以上のアンテナを備えた複数の移動局装置に対して同一時間・同一周波数帯域で、各移動局装置宛のデータストリームが空間多重送信される。
当該システムでは、移動局装置から基地局装置に対してチャネル品質指標をフィードバックする必要がある(非特許文献1)。このチャネル品質指標は、基地局装置から移動局装置への伝搬チャネルにおけるチャネルの品質を示す情報である。
図4は、マルチユーザMIMO通信を行う無線通信システム9の構成を示す概略ブロック図である。無線通信システム9は、基地局装置91と、少なくとも2つの移動局装置92とを具備している。ここでは、無線通信システム9が2つの移動局装置92−1、92−2を具備している場合について説明する。また、移動局装置92−1と移動局装置92−2とは同じ構成を有している。以下、移動局装置92−1と移動局装置92−2のいずれか一方、あるいは両方を示すとき、移動局装置92という。
同図に示すように、基地局装置91は、受信部911と、送信前処理部912と、送信部913とを備えている。受信部911は、移動局装置92ごとに、自装置から移動局装置92への下りリンクにおけるチャネル品質指標(Channel Quality Indicator;CQI)を受信し、受信したチャネル品質指標を送信前処理部912に出力する。
送信前処理部912には、各移動局装置92に送信する送信データが上位又は外部の装置から入力され、各移動局装置92におけるチャネル品質指標が受信部911から入力される。送信前処理部912は、移動局装置92ごとに、当該移動局装置92に対応するチャネル品質指標に基づいて、当該移動局装置92に送信する送信データに対して用いる変調方式及び符号化率(Modulation and Coding Scheme;MCS)を選択し、選択した符号化率を用いて送信データを符号化し、符号化した送信データを選択した変調方式を用いて変調する。
送信部913は、MU−MIMOシステムを用いて、送信前処理部912が符号化及び変調した送信データを各移動局装置92に送信する。
また、図4に示すように、移動局装置92は、受信部121と、チャネル推定部122と、受信後処理部123と、CQI算出部124と、送信部926とを備えている。
受信部121は、基地局装置91が送信する送信データを受信し、受信した送信データをチャネル推定部122及び受信後処理部123に出力する。
チャネル推定部122は、受信部121から入力される送信データを用いて、基地局装置91から自装置への伝搬チャネルの特性を示すチャネル情報、熱雑音、隣接するセルから受ける干渉を推定し、推定した結果を出力する。ここで、熱雑音は、自装置の受信部121において生じる雑音信号である。なお、チャネル推定部122は、既知の信号(パイロット信号等)としての送信データが基地局装置91から送信されたときに、公知の技術を用いて、チャネル情報、熱雑音及び干渉を推定する。
受信後処理部123は、チャネル推定部122が出力するチャネル情報を用いて、受信部121が受信した送信データを復調及び復号し、復調及び復号した送信データを受信データとして外部又は上位の装置に出力する。
CQI算出部124は、チャネル推定部122が推定したチャネル情報からプリコーディングベクトルを算出し、更に、算出したプリコーディングベクトルと、チャネル情報と、チャネル推定部122が推定した熱雑音及び干渉を示す情報とからチャネル品質指標を算出する。このプリコーディングベクトルは、基地局装置91が自装置へ送信データを送信するときに、伝送効率を向上させるために、伝搬チャネルの特性に応じた線形処理を送信データに対して施す際に用いられる。
送信部926は、CQI算出部124が算出するチャネル品質指標を基地局装置91に送信する。
上述のように、無線通信システム9において、各移動局装置92がチャネル品質指標を算出し、算出したチャネル品質指標を基地局装置91に送信する。
H.Maattanen, O.Tirkkonen, T.Roman, "CQI-report optimization for multi-mode MIMO with unitary codebook based precoding", IEEE 20th International Symposium on Personal, Indoor and Mobile Radio Communications 2009, Sep. 2009.
しかしながら、各移動局装置92は、他の移動局装置92宛の空間多重される送信データに対してどのようなプリコーディングベクトルが用いられているのか取得できない場合、他の移動局装置92宛の送信データから受ける干渉を考慮せずに、チャネル品質指標を算出せざるを得ない。
具体的には、基地局装置91と移動局装置92−1との間の伝搬チャネルの特性を示すチャネルベクトルhUE1と、基地局装置91と移動局装置92−2との間の伝搬チャネルの特性を示すチャネルベクトルhUE2と、移動局装置92−1宛ての送信データに対して用いられるプリコーディングベクトルwUE1と、移動局装置92−2宛ての送信データに対して用いられるプリコーディングベクトルwUE2とを次式(1−1)〜(1−4)とする。
Figure 2012209699
また、移動局装置92−1、92−2における熱雑音信号をnUE1、nUE2とし、隣接するセクタから受ける干渉をiUE1 InterSector、iUE2 InterSectorとする。このとき、移動局装置92−1、92−2において算出されるチャネル品質指標γUE1 SUCQI、γUE2 SUCQIは、次式(2−1)及び(2−2)と表される。
Figure 2012209699
式(2−1)で表される移動局装置92−1が算出するチャネル品質指標γUE1 SUCQIには、空間多重される移動局装置92−2宛てに送信される送信データから受ける干渉が含まれていないのが分かる。また、同様に、式(2−2)で表される移動局装置92−2が算出するチャネル品質指標γUE2 SUCQIには空間多重される移動局装置92−1宛てに送信される送信データから受ける干渉が含まれていないのが分かる。
このように、マルチユーザMIMO通信を行う無線通信システム9において、各移動局装置92は、他の移動局装置92宛ての空間多重される送信データから受ける干渉を考慮せずにチャネル品質指標を算出する。そのため、基地局装置91において、伝搬チャネルにおけるチャネル品質が実際のチャネル品質よりも高く見積もられてしまうことがある。この場合、基地局装置91において雑音耐性の低い変調方式及び符号化率(MCS)が選択されてしまうことになり、各移動局装置92が送信データを受信する際の誤り率が高くなってしまい、スループットが劣化してしまう問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、マルチユーザMIMO通信におけるスループットを向上させることができる無線通信システム、無線通信方法、基地局装置、及び無線通信プログラムを提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、複数の通信装置と、前記複数の通信装置に送信する送信データを空間多重して送信する基地局装置とを具備する無線通信システムにおいて、前記基地局装置は、自装置から前記複数の通信装置それぞれまでの間における伝搬チャネルの特性を示すチャネル情報に基づいて、前記複数の通信装置それぞれから受信するチャネル品質指標に対して、空間多重される前記送信データが互いに及ぼす干渉を反映させる補正をするチャネル品質指標補正部と、前記チャネル品質指標補正部が補正したチャネル品質指標に基づいて、前記複数の通信装置ごとに、該通信装置に送信する送信データに対する変調方式及び符号化率を選択し、選択した変調方式及び符号化率を用いて該送信データを変調及び符号化する送信前処理部と、前記送信前処理部が変調及び符号化した送信データを前記複数の通信装置に送信する送信部とを備えることを特徴とする無線通信システムである。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記送信前処理部は、更に、前記チャネル情報に基づいて、前記複数の通信装置それぞれに送信する送信データに対してプリコーディングを行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記複数の通信装置は、前記基地局装置と自装置との間に対するチャネル情報を推定するチャネル推定部と、前記チャネル推定部が推定したチャネル情報の情報量を削減したチャネル情報圧縮データを生成するチャネル情報圧縮部とを備え、前記基地局装置は、前記複数の通信装置から受信する前記チャネル情報圧縮データから、前記送信前処理部が用いるチャネル情報を展開する第1チャネル情報展開部とを更に備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記複数の通信装置は、前記第1チャネル情報展開部が前記チャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する際に用いる展開処理を用いて、前記チャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する第2チャネル情報展開部と、前記第2チャネル情報展開部が展開したチャネル情報に基づいて、前記チャネル品質指標を算出するチャネル品質指標算出部とを更に備えることを特徴とする。
また、本発明は、複数の通信装置と、前記複数の通信装置に送信する送信データを空間多重して送信する基地局装置とを具備する無線通信システムにおける無線通信方法であって、前記基地局装置が、自装置から前記複数の通信装置それぞれまでの間における伝搬チャネルの特性を示すチャネル情報に基づいて、前記複数の通信装置それぞれから受信するチャネル品質指標に対して、空間多重される前記送信データが互いに及ぼす干渉を反映させる補正をするチャネル品質指標補正ステップと、前記基地局装置が、前記チャネル品質指標補正ステップにおいて補正したチャネル品質指標に基づいて、前記複数の通信装置ごとに、該通信装置に送信する送信データに対する変調方式及び符号化率を選択し、選択した変調方式及び符号化率を用いて該送信データを変調及び符号化する送信前処理ステップと、前記基地局装置が、前記送信前処理ステップにおいて変調及び符号化した送信データを前記複数の通信装置に送信する送信ステップとを有することを特徴とする無線通信方法である。
また、本発明は、複数の通信装置と、前記複数の通信装置に送信する送信データを空間多重して送信する基地局装置であって、自装置から前記複数の通信装置それぞれまでの間における伝搬チャネルの特性を示すチャネル情報に基づいて、前記複数の通信装置それぞれから受信するチャネル品質指標に対して、空間多重される前記送信データが互いに及ぼす干渉を反映させる補正をするチャネル品質指標補正部と、前記チャネル品質指標補正部が補正したチャネル品質指標に基づいて、前記複数の通信装置ごとに、該通信装置に送信する送信データに対する変調方式及び符号化率を選択し、選択した変調方式及び符号化率を用いて該送信データを変調及び符号化する送信前処理部と、前記送信前処理部が変調及び符号化した送信データを前記複数の通信装置に送信する送信部とを備えることを特徴とする基地局装置である。
また、本発明は、複数の通信装置と、前記複数の通信装置に送信する送信データを空間多重して送信する基地局装置が有するコンピュータに自装置から前記複数の通信装置それぞれまでの間における伝搬チャネルの特性を示すチャネル情報に基づいて、前記複数の通信装置それぞれから受信するチャネル品質指標に対して、空間多重される前記送信データが互いに及ぼす干渉を反映させる補正をするチャネル品質指標補正ステップと、前記チャネル品質指標補正ステップにおいて補正したチャネル品質指標に基づいて、前記複数の通信装置ごとに、該通信装置に送信する送信データに対する変調方式及び符号化率を選択し、選択した変調方式及び符号化率を用いて該送信データを変調及び符号化する送信前処理ステップと、前記送信前処理ステップにおいて変調及び符号化した送信データを前記複数の通信装置に送信する送信ステップとを実行させるための無線通信プログラムである。
この発明によれば、基地局装置において、基地局装置と各移動局装置との間の伝搬チャネルの特性を示すチャネル情報を用いて、各移動局装置から受信するチャネル品質指標を補正することにより、チャネル品質指標の精度を高めることができ、実際のチャネル品質に応じた変調方式及び符号化率を選択することができる。その結果、各移動局装置において、送信データを受信する際の誤り率を低減させることができ、無線通信システムにおけるスループットを向上させることができる。
第1実施形態における無線通信システム1の構成を示す概略ブロック図である。 第2実施形態における無線通信システム2の構成を示す概略ブロック図である。 第3実施形態における無線通信システム3の構成を示す概略ブロック図である。 マルチユーザMIMO通信を行う無線通信システム9の構成を示す概略ブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における無線通信システム、無線通信方法、基地局装置、及び無線通信プログラムを説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態における無線通信システム1の構成を示す概略ブロック図である。無線通信システム1は、基地局装置11と、少なくとも2つの移動局装置12とを具備し、基地局装置11がマルチユーザMIMO(以下、MU−MIMO)技術を用いた送信を各移動局装置12に対して行う。また、基地局装置11と各移動局装置12との間の通信には、TDD(Time Division Duplex;時分割複信)が適用され、基地局装置11から各移動局装置12への下りリンクと、各移動局装置12から基地局装置11への上りリンクとにおいて同じ周波数帯域が割り当てられる。
ここでは、無線通信システム1が2つの移動局装置12−1、12−2を具備している場合について説明する。以下、図4に示した無線通信システム9と同じ部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。また、移動局装置12−1と移動局装置12−2のいずれか一方、あるいは両方を示すとき、移動局装置12という。
図1に示すように、基地局装置11は、受信部111と、チャネル推定部112と、受信後処理部113と、CQI補正部114と、送信前処理部115と、送信部116とを備えている。
受信部111は、各移動局装置12が送信する送信データ及びチャネル品質指標を受信し、受信した送信データをチャネル推定部112及び受信後処理部113に出力し、受信したチャネル品質指標をCQI補正部114に出力する。
チャネル推定部112は、受信部111から入力される送信データを用いて、各移動局装置12から自装置までの伝搬チャネルの特性を示すチャネル情報を推定し、推定したチャネル情報を受信後処理部113及びCQI補正部114に出力する。
受信後処理部113は、チャネル推定部112が出力するチャネル情報を用いて、受信部111が受信した送信データを復調及び復号し、復調及び復号した送信データを受信データとして上位又は外部の装置に出力する。
CQI補正部114には、各移動局装置12が算出したチャネル品質指標と、チャネル推定部112が推定したチャネル情報とが入力される。CQI補正部114は、移動局装置12ごとに、チャネル情報を用いてチャネル品質指標を補正する。
送信前処理部115には、CQI補正部114が補正したチャネル品質指標と、チャネル推定部112が推定したチャネル情報と、上位又は外部の装置から各移動局装置12に送信する送信データとが入力される。
送信前処理部115は、移動局装置12ごとに、当該移動局装置12から受信したチャネル品質指標、及びチャネル推定部112が推定し当該移動局装置12に対するチャネル情報に基づいて、変調方式及び誤り訂正符号化における符号化率(MCS)を選択する。変調方式及び符号化率の選択は、例えば、変調方式及び符号化率と、チャネル品質指標及びチャネル情報との対応を予め記憶させたテーブルを基地局装置11に備えておき、送信前処理部115が、入力されるチャネル品質指標及びチャネル情報の組合せに対応する変調方式及び符号化率の組合せをテーブルから読み出し、読み出した変調方式及び符号化率を選択するようにしてもよい。
また、送信前処理部115は、移動局装置12ごとに、選択した符号化率を用いて当該移動局装置12に送信する送信データを誤り訂正符号化し、符号化した送信データを選択した変調方式を用いて変調する。
また、送信前処理部115は、移動局装置12ごとに、入力されたチャネル情報からプリコーディングベクトルを算出し、算出したプリコーディングベクトルを用いて、符号化及び変調した送信データに線形処理をするプリコーディングを行う。具体的には、送信データに対してプリコーディングベクトルを乗算する。
送信部116は、送信前処理部115がプリコーディングした各移動局装置12宛ての送信データを空間多重化して各移動局装置12に送信する。
また、図1に示すように、移動局装置12は、受信部121と、チャネル推定部122と、受信後処理部123と、CQI算出部124と、送信前処理部125と、送信部126とを備えている。受信部121と、チャネル推定部122と、受信後処理部123と、CQI算出部124とは、図4に示した各部と同じであるので説明を省略する。
送信前処理部125は、上位又は外部の装置から基地局装置11に送信する送信データが入力され、予め定められた変調方式及び符号化率で、入力された送信データを符号化した後に変調する。
送信部126は、CQI算出部124が算出したチャネル品質指標と、送信前処理部125が符号化及び変調した送信データとを基地局装置11に送信する。
ここで、基地局装置11のCQI補正部114におけるチャネル品質指標(CQI)に対する補正について説明する。
チャネル推定部112が推定した上りリンクにおけるチャネル情報を次式(3−1)で表されるチャネル応答行列Hとし、移動局装置12−1のCQI算出部124が算出するプリコーディングベクトルを次式(3−2)で表されるベクトルwUE1とし、移動局装置12−2のCQI算出部124が算出するプリコーディングベクトルを次式(3−3)で表されるベクトルwUE2とする。
Figure 2012209699
このとき、CQI補正部114は、次式(4−1)及び(4−2)を用いて、移動局装置12−1、12−2から受信するチャネル品質指標γUE1 SUCQI、γUE2 SUCQIを補正したチャネル品質指標γUE1 WE1、γUE2 WE1を算出する。
Figure 2012209699
上述のように、CQI補正部114が、チャネル情報を用いて、各移動局装置12において算出されたチャネル品質指標から、各移動局装置12に送信する送信データが互いに及ぼす干渉を反映したチャネル品質指標を算出する補正を行う。
これにより、送信前処理部115は、各移動局装置12宛てに送信する送信データを空間多重した際に各送信データが相互に及ぼす干渉が反映されたチャネル品質指標に基づいて、実際の伝搬チャネルの特性に応じた変調方式及び符号化率を選択することができ、各移動局装置12において送信データを受信する際の誤り率を低減させることができる。その結果、無線通信システム1におけるスループットを向上させることができる。
なお、本実施形態の移動局装置12において、送信部126が送信データ及びチャネル品質指標を基地局装置11に送信する構成について説明したが、これに限ることなく、移動局装置12に2つの送信部を設けて、送信データを送信する送信部と、チャネル品質指標を送信する送信部とを分けてもよい。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態における無線通信システム2の構成を示す概略ブロック図である。無線通信システム2は、基地局装置21と、少なくとも2つの移動局装置22とを具備し、基地局装置21がMU−MIMO技術を用いた送信を各移動局装置22に対して行う。また、基地局装置21と移動局装置22との間の通信には、FDD(Frequency Division Duplex;周波数分割複信)が適用され、上りリンクと下りリンクとに異なる周波数帯域が割り当てられる。
ここでは、無線通信システム2が2つの移動局装置22−1、22−2を具備している場合について説明する。以下、第1実施形態の無線通信システム1(図1)と同じ部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。また、移動局装置22−1と移動局装置22−2のいずれか一方、あるいは両方を示すとき移動局装置22という。
図2に示すように、基地局装置21は、受信部211と、チャネル情報展開部212と、CQI補正部213と、送信前処理部115と、送信部116とを備えている。
受信部211は、各移動局装置22が送信するチャネル情報圧縮データ及びチャネル品質指標を受信し、受信したチャネル情報圧縮データをチャネル情報展開部212に出力し、受信したチャネル品質指標をCQI補正部213に出力する。ここで、チャネル情報圧縮データは、各移動局装置22から基地局装置21にチャネル情報を送信(フィードバック)する際に、送信する情報量を削減するために、移動局装置22において予め定められた非可逆なデータ圧縮処理を用いて、チャネル情報を圧縮して得られるデータである。データ圧縮処理には、例えば、DCT(Discrete Cosine Transform;離散コサイン変換)や、DFT(Discrete Fourier Transform;離散フーリエ変換)などが用いられる。
チャネル情報展開部212は、移動局装置22において用いられたデータ圧縮処理に対応するデータ展開処理を用いて、受信部211から入力されるチャネル情報圧縮データからチャネル情報を算出する。ここで、データ圧縮処理に対応するデータ展開処理は、例えば、チャネル情報圧縮部225がDCTを用いてチャネル情報の圧縮を行う場合、IDCT(Inverse Discrete Cosine Transform;逆離散コサイン変換)を用いた逆変換になる。
また、チャネル情報展開部212は、算出したチャネル情報を、CQI補正部213及び送信前処理部115に出力する。ここで、送信前処理部115には、チャネル推定部112からチャネル情報が入力されることに替えて、チャネル情報展開部212からチャネル情報が入力されることになる。
CQI補正部213には、各移動局装置22において算出されたチャネル品質指標が受信部211から入力され、チャネル情報展開部212から各移動局装置22との間の伝搬チャネルに対応するチャネル情報が入力される。CQI補正部213は、チャネル情報展開部212が展開したチャネル情報を用いて、入力されたチャネル品質指標を補正し、補正したチャネル品質指標を送信前処理部115に出力する。ここで、送信前処理部115には、CQI補正部114から補正されたチャネル品質指標が入力されることに替えて、CQI補正部213から補正されたチャネル品質指標が入力されることになる。
また、図2に示すように、移動局装置22は、受信部121と、チャネル推定部122と、受信後処理部123と、CQI算出部124と、チャネル情報圧縮部225と、送信部226とを備えている。
チャネル情報圧縮部225は、予め定められた非可逆なデータ圧縮処理を用いて、チャネル推定部122が推定したチャネル情報を圧縮し、圧縮したチャネル情報であるチャネル情報圧縮データを生成する。
送信部226は、CQI算出部124が算出するチャネル品質指標と、チャネル情報圧縮部225が生成するチャネル情報圧縮データとを基地局装置21に送信する。
ここで、基地局装置21のCQI補正部213におけるチャネル品質指標(CQI)に対する補正について説明する。
チャネル情報展開部212がチャネル情報圧縮データから展開したチャネル情報を次式(5)で表されるチャネル応答行列^H(以下、Hの上に^(ハット)が付されている表記を^Hと記す。他の文字の上に^(ハット)が付されている表記も同様とする。)
Figure 2012209699
このとき、CQI補正部213は、次式(6−1)及び(6−2)を用いて、チャネル応答ベクトル^hUE1、^hUE2からプリコーディングベクトル^wUE1、^wUE2を算出する。
Figure 2012209699
CQI補正部213は、次式(7−1)及び(7−2)を用いて、チャネル応答ベクトル^hUE1、^hUE2と、プリコーディングベクトル^wUE1、^wUE2と、チャネル品質指標γUE1 SUCQI、γUE2 SUCQIとから、補正したチャネル品質指標γUE1 WE2、γUE2 WE2を算出する。
Figure 2012209699
上述のように、CQI補正部213が、チャネル情報を用いて、各移動局装置22において算出されたチャネル品質指標から、各移動局装置22に送信する送信データが互いに及ぼす干渉を反映したチャネル品質指標を算出する補正を行う。
これにより、送信前処理部115は、各移動局装置22宛てに送信する送信データを空間多重した際に各送信データが相互に及ぼす干渉を反映したチャネル品質指標に基づいて、実際の伝搬チャネルの特性に応じた変調方式及び符号化率を選択することができ、各移動局装置22において送信データを受信する際の誤り率を低減させることができる。その結果、無線通信システム1におけるスループットを向上させることができる。
また、各移動局装置22から基地局装置21にフィードバックするチャネル情報を圧縮することにより、上りリンクにおける伝達する情報量を削減することができ、上りリンクにおいて、チャネル情報などの制御情報が占める帯域幅を削減することができる。
なお、コードブック(Codebook)によるプリコーディングが行われている無線通信システムに適用してもよい。例えば、LTEなどにおいて、コードブックによるプリコーディングが行われている無線通信システムでは、移動局装置において算出されるチャネル品質指標(CQI) ̄γUE1 SUCQI、 ̄γUE2 SUCQIは、次式(8−1)及び(8−2)で表される。ここで、γの上に ̄(オーバーライン)が付されている表記を ̄γと記す。
Figure 2012209699
ここで、cUE1 (1)、cUE1 (2)、cUE2 (1)、及びcUE2 (2)は、次式(9)に示すように、各移動局装置(UE1、UE2)向けのプリコーダである。
Figure 2012209699
ここで、移動局装置(UE1)からは、プリコーディングベクトルcUE1を示すプリコーディングベクトル指標が基地局装置にフィードバックされる。また、移動局装置(UE2)からは、プリコーディングベクトルcUE2を示すプリコーディングベクトル指標が基地局装置にフィードバックされる。
コードブックによるプリコーディングが行われている無線通信システムでは、基地局装置に備えられているCQI補正部は、次式(10−1)及び(10−2)を用いて、チャネル品質指標 ̄γUE1 SUCQI、 ̄γUE2 SUCQIを補正したチャネル品質指標γUE1 WE3、γUE2 WE3を算出する。
Figure 2012209699
このように、コードブックによるプリコーディングが行われている無線通信システムにおいても、同様に、基地局装置は、各移動局装置との間のチャネル情報に基づいて、チャネル品質指標を補正することができる。その結果、各移動局装置における誤り率を低減させて、スループットを向上させることができる。
(第3実施形態)
図3は、第3実施形態における無線通信システム3の構成を示す概略ブロック図である。無線通信システム3は、基地局装置21と、少なくとも2つの移動局装置32とを具備し、基地局装置21がMU−MIMO技術を用いた送信を各移動局装置32に対して行う。また、基地局装置21と移動局装置32との間の通信には、第2実施形態の無線通信システム2と同様に、FDDが適用されている。
ここでは、無線通信システム3が2つの移動局装置32−1、32−3を具備している場合について説明する。以下、第1実施形態の無線通信システム1(図1)、又は第2実施形態の無線通信システム2(図2)と同じ部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
移動局装置32は、受信部121と、チャネル推定部122と、受信後処理部123と、チャネル情報圧縮部225と、チャネル情報展開部327と、CQI算出部324と、送信部226とを備えている。
チャネル情報展開部327は、チャネル情報圧縮部225が生成したチャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する。このとき、チャネル情報展開部327は、基地局装置21のチャネル情報展開部212がチャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する際に用いるデータ展開処理と同じデータ展開処理を用いて、チャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する。
CQI算出部324は、チャネル推定部122が推定した熱雑音及び干渉と、チャネル情報展開部327が展開したチャネル情報とからチャネル品質指標を算出し、算出したチャネル品質指標を送信部226に出力する。
ここで、チャネル情報展開部327が展開したチャネル情報をチャネル応答ベクトル^hUE1とすると、CQI算出部324が算出するチャネル品質指標^γUE1 WE4は、次式(11−1)で表される。また、移動局装置32−2のCQI算出部324が算出するチャネル品質指標^γUE2 WE4は、次式(11−2)で表される。
Figure 2012209699
このとき、CQI補正部213は、次式(12−1)及び(12−2)を用いて、チャネル応答ベクトル^hUE1、^hUE2と、プリコーディングベクトル^wUE1、^wUE2と、チャネル品質指標^γUE1 WE4、^γUE2 WE4とから、補正したチャネル品質指標γUE1 WE4、γUE2 WE4を算出する。
Figure 2012209699
上述のように、各移動局装置32において、CQI算出部324が、基地局装置21がチャネル品質指標を補正する際に用いるチャネル情報(チャネル応答ベクトル^hUE1、^hUE2)を用いて、チャネル品質指標を算出することにより、CQI補正部213におけるチャネル品質指標の補正の精度を向上させることができる。
すなわち、基地局装置21において用いられるチャネル応答ベクトル^hUE1、^hUE2(チャネル応答行列^Hともいう。)と、各移動局装置32においてCQIを算出する際に用いられているチャネル応答ベクトル^hUE1、^hUE2とを一致させる。これにより、各移動局装置32においてチャネル品質指標を算出するときのプリコーディングベクトルが実際よりも理想に近くなることはなくなり、チャネル品質指標が高く見積もられてしまうことを防ぐことができる。
その結果、基地局装置21と各移動局装置32との間の伝搬チャネルに応じた変調方式及び符号化率が選択され、各移動局装置32が送信データを受信する際の誤り率を低減させて、更に、スループットを向上させることができる。
なお、上記の第1から第3実施形態において、無線通信システムが基地局装置と移動局装置とを具備する構成について説明したが、これに限ることなく、両者が移動可能な無線通信システムであってもよいし、両者があらかじめ定められた位置に固定された無線通信システムであってもよい。
また、本発明に記載の通信装置は、上記の第1から第3実施形態における移動局装置に対応する。また、本発明に記載のチャネル品質指標補正部は、上記の第1から第3実施形態におけるCQI補正部に対応する。また、本発明に記載のチャネル品質指標算出部は、上記の第1から第3実施形態におけるCQI算出部に対応する。
なお、本発明における基地局装置及び移動局装置の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、チャネル情報の推定や、チャネル品質指標(CQI)の算出、圧縮、展開、及び補正などの処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1,2,3,9…無線通信システム
11,21,91…基地局装置
12,12−1,12−2,22,22−1,22−2,32,32−1,32−2,92,92−1,92−2…移動局装置
111,121,211,911…受信部
112,122…チャネル推定部
113,123…受信後処理部
114,213…CQI補正部
115,125,912…送信前処理部
116,126,226,913,926…送信部
124,324…CQI算出部
212,327…チャネル情報展開部
225…チャネル情報圧縮部

Claims (7)

  1. 複数の通信装置と、前記複数の通信装置に送信する送信データを空間多重して送信する基地局装置とを具備する無線通信システムにおいて、
    前記基地局装置は、
    自装置から前記複数の通信装置それぞれまでの間における伝搬チャネルの特性を示すチャネル情報に基づいて、前記複数の通信装置それぞれから受信するチャネル品質指標に対して、空間多重される前記送信データが互いに及ぼす干渉を反映させる補正をするチャネル品質指標補正部と、
    前記チャネル品質指標補正部が補正したチャネル品質指標に基づいて、前記複数の通信装置ごとに、該通信装置に送信する送信データに対する変調方式及び符号化率を選択し、選択した変調方式及び符号化率を用いて該送信データを変調及び符号化する送信前処理部と、
    前記送信前処理部が変調及び符号化した送信データを前記複数の通信装置に送信する送信部と
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記送信前処理部は、更に、
    前記チャネル情報に基づいて、前記複数の通信装置それぞれに送信する送信データに対してプリコーディングを行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記複数の通信装置は、
    前記基地局装置と自装置との間に対するチャネル情報を推定するチャネル推定部と、
    前記チャネル推定部が推定したチャネル情報の情報量を削減したチャネル情報圧縮データを生成するチャネル情報圧縮部と
    を備え、
    前記基地局装置は、
    前記複数の通信装置から受信する前記チャネル情報圧縮データから、前記送信前処理部が用いるチャネル情報を展開する第1チャネル情報展開部と
    を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の無線通信システム。
  4. 前記複数の通信装置は、
    前記第1チャネル情報展開部が前記チャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する際に用いる展開処理を用いて、前記チャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する第2チャネル情報展開部と、
    前記第2チャネル情報展開部が展開したチャネル情報に基づいて、前記チャネル品質指標を算出するチャネル品質指標算出部と
    を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 複数の通信装置と、前記複数の通信装置に送信する送信データを空間多重して送信する基地局装置とを具備する無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記基地局装置が、自装置から前記複数の通信装置それぞれまでの間における伝搬チャネルの特性を示すチャネル情報に基づいて、前記複数の通信装置それぞれから受信するチャネル品質指標に対して、空間多重される前記送信データが互いに及ぼす干渉を反映させる補正をするチャネル品質指標補正ステップと、
    前記基地局装置が、前記チャネル品質指標補正ステップにおいて補正したチャネル品質指標に基づいて、前記複数の通信装置ごとに、該通信装置に送信する送信データに対する変調方式及び符号化率を選択し、選択した変調方式及び符号化率を用いて該送信データを変調及び符号化する送信前処理ステップと、
    前記基地局装置が、前記送信前処理ステップにおいて変調及び符号化した送信データを前記複数の通信装置に送信する送信ステップと
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  6. 複数の通信装置と、前記複数の通信装置に送信する送信データを空間多重して送信する基地局装置であって、
    自装置から前記複数の通信装置それぞれまでの間における伝搬チャネルの特性を示すチャネル情報に基づいて、前記複数の通信装置それぞれから受信するチャネル品質指標に対して、空間多重される前記送信データが互いに及ぼす干渉を反映させる補正をするチャネル品質指標補正部と、
    前記チャネル品質指標補正部が補正したチャネル品質指標に基づいて、前記複数の通信装置ごとに、該通信装置に送信する送信データに対する変調方式及び符号化率を選択し、選択した変調方式及び符号化率を用いて該送信データを変調及び符号化する送信前処理部と、
    前記送信前処理部が変調及び符号化した送信データを前記複数の通信装置に送信する送信部と
    を備えることを特徴とする基地局装置。
  7. 複数の通信装置と、前記複数の通信装置に送信する送信データを空間多重して送信する基地局装置が有するコンピュータに
    自装置から前記複数の通信装置それぞれまでの間における伝搬チャネルの特性を示すチャネル情報に基づいて、前記複数の通信装置それぞれから受信するチャネル品質指標に対して、空間多重される前記送信データが互いに及ぼす干渉を反映させる補正をするチャネル品質指標補正ステップと、
    前記チャネル品質指標補正ステップにおいて補正したチャネル品質指標に基づいて、前記複数の通信装置ごとに、該通信装置に送信する送信データに対する変調方式及び符号化率を選択し、選択した変調方式及び符号化率を用いて該送信データを変調及び符号化する送信前処理ステップと、
    前記送信前処理ステップにおいて変調及び符号化した送信データを前記複数の通信装置に送信する送信ステップと
    を実行させるための無線通信プログラム。
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