JP5593263B2 - 無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム及び無線通信方法 Download PDF

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本発明は、無線通信システム及び無線通信方法に関する。
複数の送受信アンテナを用いて通信するMIMO(Multiple-Input Multiple-Output;多入力多出力)システムが注目されている。MIMOシステムは、基地局装置と移動局装置に複数のアンテナを備えて、複数のアンテナから異なる送信データを同一周波数、同一時間で送信するものである。MIMOシステムでは、送信側の装置が、送信データが伝搬チャネルで受ける変化(特性)を示すチャネル情報を予め取得し、送信データに対して伝搬チャネルで受ける変化に応じた線形処理をするプリコーディングを行うことで、伝送効率を高めることができる。
ところで、FDD(Frequency Division Duplex;周波数分割複信)方式を適用した通信において送信前処理を行うには、送信に用いる周波数と、受信に用いる周波数とが異なるので、通信相手側において受信される送信データが伝搬チャネルで受けた変化を示すチャネル情報を取得する必要がある。例えば、基地局装置は、基地局装置から移動局装置への下りチャネルに対応するチャネル情報を移動局装置から受信する必要がある。
例えば、非特許文献1には、移動局装置から基地局装置へ送信するチャネル情報の情報量(フィードバック量)を削減する方法が記載されている。非特許文献1では、フィードバックされるチャネル情報の劣化を許容することで、移動局装置から基地局装置へのフィードバック量を削減している。
図4は、フィードバック量を削減する無線通信システム9の構成例を示す図である。無線通信システム9は、少なくとも1つの移動局装置91と、基地局装置12とを具備し、移動局装置91と基地局装置12とがSU−MIMO(Single User - MIMO)技術を用いた伝送を行う。移動局装置91は、受信部111と、チャネル推定部112と、受信後処理部113と、チャネル情報圧縮部114と、CQI算出部916と、送信部117とを備えている。また、基地局装置12は、受信部121と、チャネル情報展開部122と、送信前処理部123と、送信部124とを備えている。
移動局装置91において、受信部111は、複数のアンテナを有し、基地局装置12が複数のアンテナを用いて送信した信号を複数のアンテナを用いて受信し、受信した信号をチャネル推定部112及び受信後処理部113に出力する。
チャネル推定部112は、受信部111から入力される信号を用いて、基地局装置12から自装置への伝搬チャネルにおけるチャネル情報、熱雑音、隣接セルから受ける干渉を推定し、推定した結果を出力する。ここで、熱雑音は、自装置の受信部111において生じる雑音信号である。なお、チャネル推定部112は、基地局装置12から既知の信号(パイロット信号等)が送信されたときに、公知の技術を用いて、チャネル情報、熱雑音、干渉を推定する。
受信後処理部113は、チャネル推定部112が出力するチャネル情報を用いて、受信部111が受信した信号を復調、復号することにより得られた受信データを外部又は上位の装置に出力する。
チャネル情報圧縮部114は、基地局装置12にフィードバックする情報量を削減するために、予め定められた非可逆なデータ圧縮処理を用いて、チャネル推定部112が推定したチャネル情報の情報量を削減する圧縮を行いチャネル情報圧縮データを生成する。チャネル情報を圧縮する際には、例えば、DCT(Discrete Cosine Transform;離散コサイン変換)や、DFT(Discrete Fourier Transform;離散フーリエ変換)などが用いられる。
CQI算出部916は、チャネル推定部112が出力するチャネル情報からプリコーディング行列を算出し、更に、チャネル情報と、プリコーディング行列と、チャネル推定部112が推定した熱雑音及び干渉を示す情報とからチャネル品質指標(Channel Quality Indicator;CQI)を算出する。このチャネル品質指標は、基地局装置12から移動局装置91への伝搬チャネルにおけるチャネルの品質を示す情報である。
送信部117は、チャネル情報圧縮部114が生成したチャネル情報圧縮データと、CQI算出部916が算出したチャネル品質指標とを基地局装置12に送信する。
基地局装置12において、受信部121は、移動局装置91から送信されるチャネル品質指標及びチャネル情報圧縮データを受信する。また、受信部121は、受信したチャネル情報圧縮データをチャネル情報展開部122に出力し、受信したチャネル品質指標を送信前処理部123に出力する。
チャネル情報展開部122は、チャネル情報圧縮部114が用いるデータ圧縮処理に対応するデータ展開処理を用いて、入力されたチャネル情報圧縮データからチャネル情報を算出する。ここで、データ圧縮処理に対応するデータ展開処理は、例えば、チャネル情報圧縮部114がDCTを用いてチャネル情報の圧縮を行う場合、IDCT(Inverse Discrete Cosine Transform;逆離散コサイン変換)を用いた逆変換になる。
また、チャネル情報展開部122は、算出したチャネル情報を送信前処理部123に出力する。
送信前処理部123には、受信部121から入力されるチャネル品質指標と、チャネル情報展開部122から入力されるチャネル情報と、外部又は上位の装置から移動局装置91に送信する送信データとが入力される。
送信前処理部123は、入力されるチャネル品質指標及びチャネル情報に基づいて、プリコーディングに用いるプリコーディング行列を算出するとともに、移動局装置91に送信する送信データに対する変調方式と、誤り訂正符号化における符号化率とを選択する。変調方式及び符号化率の選択は、例えば、変調方式及び符号化率の組合せと、チャネル品質指標及びチャネル情報の組合せとの対応を予め記憶させたテーブルを基地局装置12に備えておき、送信前処理部123が、入力されるチャネル品質指標及びチャネル情報の組合せに対応する変調方式及び符号化率の組合せをテーブルから読み出し、読み出した変調方式及び符号化率を選択するようにしてもよい。
また、送信前処理部123は、選択した変調方式及び符号化率を用いて送信データに対して符号化及び変調を行うとともに、算出したプリコーディング行列を用いて符号化及び変調した送信データに対してプリコーディングする送信前処理を行う。送信前処理部123は、送信前処理を施した送信データを送信部124に出力する。
送信部124は、送信前処理部123から入力された送信データを移動局装置91に送信する。
上述の構成を有する無線通信システム9において、基地局装置12から移動局装置91に送信される際のチャネル応答行列Hと、基地局装置12において算出されるプリコーディング行列Wと、ノイズ信号ベクトルNと、隣接セルから受ける干渉ベクトルIInterSectorを用いると、移動局装置91において算出されるCQI(γLayer1 Conv,γLayer2 Conv)は、次式(1−1)及び(1−2)で表される。
Figure 0005593263
ここで、チャネル応答行列H、プリコーディング行列W、ノイズ信号ベクトルN、干渉ベクトルIInterSectorそれぞれは、次式(2−1)〜(2−4)で表される。
Figure 0005593263
畑川養幸、小西聡、"チャネル推定誤りとフィードバック遅延を考慮したCSI圧縮手法の特性評価"、信学技報RCS2009−227、pp.115−120、2010年1月
しかしながら、上述の無線通信システム9において、基地局装置12がプリコーディング行列Wを生成する際に用いるチャネル情報は、移動局装置91における圧縮、及び基地局装置12における展開による情報の劣化が生じることがある。この場合、移動局装置91においてチャネル品質指標を算出する際に用いるチャネル情報と、基地局装置12においてプリコーディング行列を算出する際に用いるチャネル情報とに差が生じてしまう。また、基地局装置12において、展開したチャネル情報と、受信したチャネル品質指標とが対応しないことになる。
このような場合には、基地局装置12において、基地局装置12から移動局装置91への伝搬チャネルにおけるチャネル品質が、実際のチャネル品質よりも高く見積もられてしまうことがある。そのため、送信前処理部123が、周波数利用効率が高い変調方式及び符号化率を選択してしまい、移動局装置91に送信する送信データの雑音耐性が低くなってしまう。その結果、移動局装置91において誤りが多く発生して無線通信システム9のスループットが劣化してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、圧縮して伝送されたチャネル情報を用いてプリコーディングを行う無線通信において、スループットの劣化を抑制する無線通信システム及び無線通信方法を提供する。
上記問題を解決するために、本発明は、少なくともつの通信装置と、前記通信装置に対してMIMO伝送を行う基地局装置とを具備し、前記通信装置から前記基地局装置にデータを送信する周波数と、前記基地局装置から前記通信装置にデータを送信する周波数とが異なる無線通信システムにおいて、前記通信装置は、前記基地局装置から自装置への伝搬チャネルにおける特性を示すチャネル情報の情報量を削減したチャネル情報圧縮データを生成するチャネル情報圧縮部と、前記基地局装置において前記チャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する際に用いられる展開処理を用いて、前記チャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する第1チャネル情報展開部と、前記第1チャネル情報展開部が展開したチャネル情報を用いて、前記伝搬チャネルに対するチャネル品質指標を算出するチャネル品質指標算出部とを備え、前記基地局装置は、前記通信装置それぞれから受信したチャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する第2チャネル情報展開部と、前記第2チャネル情報展開部が展開したチャネル情報と当該チャネル情報に基づいて算出されたプリコーディングベクトルとを用いた演算で前記通信装置それぞれから受信したチャネル品質指標それぞれに対して空間多重する送信データが互いに及ぼす干渉を反映させる補正をするチャネル品質指標補正部と、前記チャネル品質指標補正部が補正したチャネル品質指標に応じて、前記通信装置それぞれに送信する送信データに対する変調方式を選択し、選択した変調方式を用いて変調した送信データに対して、前記チャネル情報圧縮データに基づいプリコーディングを行う送信前処理部と、前記送信前処理部がプリコーディングした前記通信装置それぞれへの送信データを空間多重して送信する送信部とを備えていることを特徴とする無線通信システムである。
また、本発明は、少なくともつの通信装置と、前記通信装置に対してMIMO伝送を行う基地局装置とを具備し、前記通信装置から前記基地局装置にデータを送信する周波数と、前記基地局装置から前記通信装置にデータを送信する周波数とが異なる無線通信システムにおける無線通信方法であって、前記通信装置が、前記基地局装置から自装置への伝搬チャネルにおける特性を示すチャネル情報の情報量を削減したチャネル情報圧縮データを生成するチャネル情報圧縮ステップと、前記通信装置が、前記基地局装置において前記チャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する際に用いられる展開処理を用いて、前記チャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する第1チャネル情報展開ステップと、前記通信装置が、前記第1チャネル情報展開ステップにおいて展開したチャネル情報を用いて、前記伝搬チャネルに対するチャネル品質指標を算出するチャネル品質指標算出ステップと、前記基地局装置が、前記通信装置それぞれから受信したチャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する第2チャネル情報展開ステップと、前記基地局装置が、前記第2チャネル情報展開ステップで展開したチャネル情報と当該チャネル情報に基づいて算出されたプリコーディングベクトルとを用いた演算で前記通信装置それぞれから受信したチャネル品質指標それぞれに対して空間多重する送信データが互いに及ぼす干渉を反映させる補正をするチャネル品質指標補正ステップと、前記基地局装置が、前記チャネル品質指標補正ステップで補正したチャネル品質指標に応じて、前記通信装置に送信する送信データに対する変調方式を選択し、選択した変調方式を用いて変調した送信データに対して、前記チャネル情報圧縮データに基づいプリコーディングを行う送信前処理ステップと、前記基地局装置が、前記送信前処理ステップでプリコーディングした前記通信装置それぞれへの送信データを空間多重して送信する送信ステップとを有することを特徴とする無線通信方法である。
この発明によれば、通信装置がチャネル品質指標を算出する際に用いるチャネル情報と、基地局装置がプリコーディングに用いるチャネル情報とを同じにすることができ、基地局装置が送信データに対して行う処理に用いるチャネル情報と、チャネル品質指標とを対応させることができる。その結果、無線通信システムは、基地局装置が自装置と通信装置との間の伝搬チャネルにおけるチャネル品質を高く見積もってしまう可能性を低くすることができ、スループットの劣化を抑制することができる。
第1実施形態における無線通信システム1の構成を示す概略ブロック図である。 第2実施形態における無線通信システム2の構成を示す概略ブロック図である。 第3実施形態における無線通信システム3の構成を示す概略ブロック図である。 フィードバック量を削減する無線通信システム9の構成例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における無線通信システム、無線通信方法、通信装置、及び無線通信プログラムを説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態における無線通信システム1の構成を示す概略ブロック図である。無線通信システム1は、少なくとも1つの移動局装置11と、基地局装置12とを具備し、移動局装置11と基地局装置12とがSU−MIMO技術を用いた通信を行う。以下、移動局装置11及び基地局装置12において、図4における無線通信システム9と同じ部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。また、本実施形態では、無線通信システム9が1つの移動局装置11と、基地局装置12とを具備し、2つのアンテナを有する基地局装置12から、2つのアンテナを有する移動局装置11にデータを送信する場合について説明する。
移動局装置11は、受信部111と、チャネル推定部112と、受信後処理部113と、チャネル情報圧縮部114と、チャネル情報展開部115、CQI算出部116とを備えている。
チャネル情報展開部115は、チャネル情報圧縮部114が用いるデータ圧縮処理に対応するデータ展開処理を用いて、チャネル情報圧縮部114が生成したチャネル情報圧縮データから、チャネル情報を展開する。また、チャネル情報展開部115は、展開したチャネル情報をCQI算出部116に出力する。すなわち、チャネル情報展開部115は、基地局装置12に備えられているチャネル情報展開部122が出力するチャネル情報と同じチャネル情報をCQI算出部116に出力する。
CQI算出部116は、チャネル情報展開部115が出力するチャネル情報からプリコーディング行列を算出する。また、CQI算出部116は、チャネル推定部112が推定する熱雑音、及び隣接セルから受ける干渉と、算出したプリコーディング行列とからチャネル品質指標(CQI)を算出し、算出したチャネル品質指標を送信部117に出力する。
CQI算出部116がプリコーディング行列^W(以下、Wの上に^(ハット)が付されている表記を^Wと記す。また、他の文字の上に^(ハット)が付されている標記も同様とする。)を算出する方法として、例えば、次式(3)に示すようなZF(Zero Forcing)法を用いることができる。
Figure 0005593263
ここで、プリコーディング行列^Wの要素^wLayer1 (1)及び^wLayer2 (1)は、移動局装置11の一方のアンテナに対するプリコーディングベクトル(^wLayer1 (1),^wLayer2 (1))であり、要素^wLayer1 (2)及び^wLayer2 (2)は、移動局装置11の他方のアンテナに対するプリコーディングベクトル(^wLayer1 (2),^wLayer2 (2))である。また、^Hは、チャネル情報展開部115が出力するチャネル情報により示されるチャネル応答行列である。
また、CQI算出部116は、式(3)に示したプリコーディング行列^Wを用いて、移動局装置11に対するチャネル品質指標(γLayer1 WE1,γLayer2 WE1)を次式(4−1)、(4−2)のように算出する。
Figure 0005593263
ここで、hLayer1 (1)、hLayer2 (1)は、基地局装置12から移動局装置11が有する2つのアンテナのうち一方のアンテナへの伝搬チャネルにおける送信データが受ける変化(特性)を示す値である。また、hLayer1 (2)、hLayer2 (2)は、基地局装置12から移動局装置11が有する2つのアンテナのうち他方のアンテナへの伝搬チャネルの特性を示す値である。nLayer1、nLayer2は、移動局装置11における第1のレイヤー及び第2のレイヤーに対するノイズである。また、iLayer1 InterSector及びiLayer2 InterSectorは、各レイヤーにおいて、隣接するセルから受ける干渉である。
移動局装置11において、CQI算出部116は、チャネル情報展開部115が基地局装置12におけるチャネル情報展開部122と同じデータ展開処理を用いることにより、送信前処理部123に入力されるチャネル情報と同じチャネル情報を得ることができる。このとき、CQI算出部116は、展開したチャネル情報から、基地局装置12の送信前処理部123が送信データに対して用いるプリコーディング行列^Wと同じプリコーディング行列^Wを算出し、算出したプリコーディング行列^Wからチャネル品質指標(CQI)を算出することができる。
これにより、送信前処理部123は、チャネル情報展開部122において展開されたチャネル情報と、当該チャネル情報に対応するチャネル品質指標とを用いて送信前処理を行うことができるので、送信前処理を行う際に実際のチャネル品質よりもチャネル品質を高く見積もってしまうことを防ぐことができる。
その結果、無線通信システム1は、基地局装置12が実際のチャネル品質に応じた変調方式と、誤り訂正符号化における符号化率とを選択することにより、移動局装置11から基地局装置12にフィードバックするチャネル情報の情報量を削減しつつ、移動局装置11が基地局装置12から送信データを受信する際の誤り率を低下させることができ、スループットの劣化を抑制することができる。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態における無線通信システム2の構成を示す概略ブロック図である。無線通信システム2は、少なくとも2つの移動局装置21と、基地局装置22とを具備し、基地局装置22がMU−MIMO(Multi-User MIMO)技術を用いた送信を各移動局装置21に対して行う。ここでは、無線通信システム2が移動局装置21として移動局装置21−1、21−2を具備し、各移動局装置21が1つのアンテナを有し、基地局装置22が2つのアンテナを有する場合について説明する。また、移動局装置21−1と移動局装置21−2とは同じ構成を有している。以下、移動局装置21−1と移動局装置21−2のいずれか一方、あるいは両方を示すとき移動局装置21という。
図2に示すように、移動局装置21は、受信部211と、チャネル推定部212と、受信後処理部213と、チャネル情報圧縮部214と、チャネル情報展開部215と、CQI算出部216と、送信部217とを有している。
受信部211は、基地局装置22が2つのアンテナを用いて送信した信号を受信し、受信した信号をチャネル推定部212及び受信後処理部213に出力する。
チャネル推定部212は、受信部211から入力される信号を用いて、基地局装置22から自装置への伝搬チャネルにおけるチャネル情報、熱雑音、隣接セルから受ける干渉を推定し、推定した結果を出力する。チャネル推定部212は、第1実施形態のチャネル推定部112と同様に、公知の技術を用いて、チャネル情報、熱雑音、干渉を推定する。
受信後処理部213は、第1実施形態の受信後処理部113と同様に、チャネル推定部212が出力するチャネル情報を用いて、受信部211が受信した信号を復調、復号することにより得られた受信データを外部又は上位の装置に出力する。
チャネル情報圧縮部214は、基地局装置22にフィードバックする情報量を削減するために、チャネル推定部212が推定したチャネル情報を圧縮してチャネル情報圧縮データを生成する。
チャネル情報展開部215は、チャネル情報圧縮部214が用いるデータ圧縮処理に対応するデータ展開処理を用いて、チャネル情報圧縮部214が生成したチャネル情報圧縮データから、チャネル情報を展開する。また、チャネル情報展開部215は、展開したチャネル情報をCQI算出部216に出力する。
CQI算出部216は、チャネル情報展開部215が出力するチャネル情報から、プリコーディングベクトルを算出する。また、CQI算出部216は、チャネル推定部212が推定する熱雑音、及び隣接セルから受ける干渉と、算出したプリコーディングベクトルとから、基地局装置22と自装置との間の伝搬チャネルに対するチャネル品質指標(CQI)を算出し、算出したチャネル品質指標を送信部217に出力する。
送信部217は、チャネル情報圧縮部214が生成したチャネル情報圧縮データと、CQI算出部216が算出したチャネル品質指標とを基地局装置22に送信する。
また、図2に示すように、基地局装置22は、受信部221と、チャネル情報展開部222と、送信前処理部223と、送信部224とを備えている。
受信部221は、各移動局装置21から送信されるチャネル情報圧縮データ及びチャネル品質指標を受信する。また、受信部221は、受信したチャネル情報圧縮データをチャネル情報展開部222に出力し、受信したチャネル品質指標を送信前処理部223に出力する。
チャネル情報展開部222は、各移動局装置21のチャネル情報圧縮部214において用いられるデータ圧縮処理に対応するデータ展開処理を用いて、入力されたチャネル情報圧縮データからチャネル情報を算出する。また、チャネル情報展開部222は、算出したチャネル情報を送信前処理部223に出力する。
送信前処理部223には、自装置から移動局装置21−1までの伝搬チャネルに対応するチャネル情報と、自装置から移動局装置21−2までの伝搬チャネルに対応するチャネル情報がチャネル情報展開部222から入力される。
また、送信前処理部223には、移動局装置21−1におけるチャネル品質指標と、移動局装置21−2におけるチャネル品質指標とが受信部221から入力される。また、送信前処理部223には、各移動局装置21に送信する異なる送信データが入力される。なお、各移動局装置21に送信する送信データは同じであってもよい。
送信前処理部223は、入力される2つのチャネル情報及び2つのチャネル品質指標に基づいて、各移動局装置21に送信する送信データに対するプリコーディングに用いるプリコーディングベクトルを算出するとともに、各移動局装置21に送信する送信データそれぞれに対する変調方式と、誤り訂正符号化における符号化率とを選択する。
また、送信前処理部223は、送信データごとに選択した変調方式及び符号化率を用いて符号化及び変調を行うとともに、算出したプリコーディングベクトルを用いて符号化及び変調した送信データに対してプリコーディングする送信前処理を行う。送信前処理部223は、送信前処理を施した送信データを送信部224に出力する。なお、送信前処理部223における変調方式及び符号化率の選択は、送信前処理部123と同様に、変調方式及び符号化率の組合せと、チャネル品質指標及びチャネル情報の組合せとの対応を予め記憶させたテーブルを備えておき、当該テーブルから読み出すようにしてもよい。
送信部224は、送信前処理部223から入力された送信データを移動局装置21−1及び21−2に送信するデータを送信する。
ここで、CQI算出部216がチャネル品質指標を算出する手順について説明する。以下、基地局装置22から移動局装置21−1への伝搬チャネルを示すチャネル情報と、基地局装置22から移動局装置21−2への伝搬チャネルを示すチャネル情報とをチャネルベクトルhUE1、hUE2とする。このとき、基地局装置22と、移動局装置21−1、22−2との間の伝搬チャネルの特性を示すチャネル応答行列Hは、次式(5)で表される。
Figure 0005593263
ここで、チャネル応答行列Hの各要素hUE1 (1)、hUE1 (2)、hUE2 (1)、及びhUE2 (2)は、基地局装置22が有する2つのアンテナと、移動局装置21−1、21−2が有するアンテナとの間の伝搬チャネルの特性を示す値である。
また、移動局装置21−1に備えられているCQI算出部216が算出するプリコーディングベクトルをwUE1とし、移動局装置21−2に備えられているCQI算出部216が算出するプリコーディングベクトルをwUE2とする。このとき、プリコーディング行列Wは、次式(6)として表される。
Figure 0005593263
また、移動局装置21−1、21−2における熱雑音を示す雑音ベクトルNを次式(7−1)とし、移動局装置21−1、21−2それぞれが隣接するセルから受ける干渉を示す干渉ベクトルIInterSectorを次式(7−2)とする。
Figure 0005593263
ここで、熱雑音nUE1は移動局装置21−1における熱雑音を示し、熱雑音nUE2は移動局装置21−2における熱雑音を示す。また、干渉iUE1 InterSectorは移動局装置21−1において隣接するセルより受ける干渉を示し、干渉iUE2 InterSectorは移動局装置21−2において隣接するセルより受ける干渉を示す。
移動局装置21−1において、チャネル情報展開部215は、チャネル情報圧縮部214が生成したチャネル情報圧縮データを展開し、展開したチャネル情報(チャネルベクトル^hUE1)をCQI算出部216に出力する。ここで、^(ハット)が上に付されているベクトル及び要素は、チャネル情報展開部215において展開されたチャネル情報及びその要素を示す。
CQI算出部216は、入力されたチャネル情報(チャネルベクトル^hUE1)から、次式(8)を用いて、プリコーディングベクトル^wUE1を算出する。
Figure 0005593263
更に、CQI算出部216は、次式(9)を用いて、チャネル品質指標γUE1 WE2を算出する。
Figure 0005593263
なお、ここでは、移動局装置21−1について示したが、移動局装置21−2においても同様に、チャネル品質指標γUE2 WE2を算出することができる。
上述のように、移動局装置21−1、21−2において、CQI算出部216は、第1実施形態のCQI算出部116と同様に、基地局装置22の送信前処理部223がプリコーディングベクトル^wUE1、^wUE2を算出する際に用いるチャネル情報(チャネルベクトル^hUE1、^hUE2)と同じチャネル情報(チャネルベクトル^hUE1、^hUE2)からチャネル品質指標(γUE1 WE2、γUE2 WE2)を算出する。
これにより、送信前処理部223は、チャネル情報展開部222において展開されたチャネル情報と、当該チャネル情報に対応するチャネル品質指標とを用いて送信前処理を行うことができるので、送信前処理を行う際に実際のチャネル品質よりもチャネル品質を高く見積もってしまうことを防ぐことができる。
その結果、MU−MIMO伝送を行う無線通信システム2は、基地局装置22が実際のチャネル品質に応じた変調方式と、誤り訂正符号化における符号化率とを選択することにより、移動局装置21から基地局装置22にフィードバックするチャネル情報の情報量を削減しつつ、移動局装置21が基地局装置22から送信データを受信する際の誤り率を低下させることができ、スループットの劣化を抑制することができる。
(第3実施形態)
図3は、第3実施形態における無線通信システム3の構成を示す概略ブロック図である。無線通信システム3は、少なくとも2つの移動局装置21と、基地局装置32とを具備し、移動局装置21と基地局装置32とがMU−MIMO技術を用いた通信を行う。すなわち、基地局装置32から各移動局装置21に送信する異なる送信データを空間多重して送信することにより、各送信データが同一時間及び同一周波数帯域において各移動局装置21に送信される。
以下、移動局装置21及び基地局装置32において、第2実施形態の無線通信システム2(図2)と同じ部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態における無線通信システム3は、基地局装置32がCQI補正部325を有する点が第2実施形態と異なる。
基地局装置32において、CQI補正部325は、受信部221が各移動局装置21から受信するチャネル品質指標を、チャネル情報展開部222が展開したチャネル情報を用いて補正する。また、CQI補正部325は、補正したチャネル品質指標を送信前処理部223に出力する。送信前処理部223は、受信部221から入力されるチャネル品質指標に替えて、CQI補正部325が補正したチャネル品質指標を用いる。送信前処理部223は、補正されたチャネル品質指標と、展開されたチャネル情報とに基づいて、各移動局装置21に送信する送信データに対する変調方式及び符号化率を選択するとともに、プリコーディングベクトルの算出を行う。
ところで、各移動局装置21から送信されるチャネル品質指標には、他の移動局装置21に送信する送信データに対して用いられるプリコーディングベクトルを得ることができないため、他の移動局装置21に送信する信号から受ける干渉が考慮されていない(例えば、式(9))。
そこで、本実施形態では、CQI補正部325が各移動局装置21に対応するチャネル情報(チャネルベクトル(^hUE1、^hUE2))を用いて、他の移動局装置21に送信する送信データから受ける干渉を考慮した補正をチャネル品質指標に対して行う。すなわち、CQI補正部325は、各移動局装置21に送信する送信データが互いに及ぼす干渉による影響を反映させる補正をチャネル品質指標に対して行う。
具体的には、CQI補正部325は、次式(10)を用いて、移動局装置21−1から受信したチャネル品質指標γUE1 WE2から、補正されたチャネル品質指標γUE1 WE3を算出する。
Figure 0005593263
また、CQI補正部325は、同様に、移動局装置21−2から受信したチャネル品質指標γUE2 WE2から、補正されたチャネル品質指標γUE2 WE3を算出する。
上述のように、基地局装置32において、各移動局装置21から受信したチャネル品質指標を補正することにより、空間多重される他の移動局装置21宛てのデータから受ける干渉を考慮したチャネル品質指標を得ることができ、チャネル品質を見積もる精度を向上させることができる。
その結果、無線通信システム3は、基地局装置32が実際のチャネル品質に応じたプリコーディングベクトルを生成することにより、各移動局装置21における誤り率を低下させることができ、スループットの劣化を抑制することができる。
なお、上記の第1から第3実施形態において、無線通信システムが移動局装置と基地局装置とを具備する構成について説明したが、これに限ることなく、両者が移動可能な無線通信システムであってもよいし、両者が予め定められた位置に固定された無線通信システムであってもよい。
また、上記の第1から第3実施形態では、基地局装置において送信前処理を行う構成について説明したが、基地局装置及び移動局装置の両者において送信前処理を行う構成にしてもよい。
また、本発明に記載の通信装置は、上記の第1から第3実施形態における移動局装置に対応する。また、本発明に記載のチャネル品質指標算出部は、上記の第1から第3の実施形態におけるCQI算出部に対応する。また、本発明に記載のチャネル品質指標補正部は、上記の第3実施形態におけるCQI補正部に対応する。
なお、本発明における移動局装置及び基地局装置の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、チャネル情報の推定や、チャネル品質指標(CQI)の算出、圧縮、展開、及び補正等の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。更に、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1,2,3,9…無線通信システム
11,21,21−1,21−2,91…移動局装置
12,22,32…基地局装置
111,121,211,221…受信部
112,212…チャネル推定部
113,213…受信後処理部
114,214…チャネル情報圧縮部
115,122,215,222…チャネル情報展開部
116,216,916…CQI算出部
117,124,217,224…送信部
123,223…送信前処理部
325…CQI補正部

Claims (2)

  1. 少なくともつの通信装置と、前記通信装置に対してMIMO伝送を行う基地局装置とを具備し、前記通信装置から前記基地局装置にデータを送信する周波数と、前記基地局装置から前記通信装置にデータを送信する周波数とが異なる無線通信システムにおいて、
    前記通信装置は、
    前記基地局装置から自装置への伝搬チャネルにおける特性を示すチャネル情報の情報量を削減したチャネル情報圧縮データを生成するチャネル情報圧縮部と、
    前記基地局装置において前記チャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する際に用いられる展開処理を用いて、前記チャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する第1チャネル情報展開部と、
    前記第1チャネル情報展開部が展開したチャネル情報を用いて、前記伝搬チャネルに対するチャネル品質指標を算出するチャネル品質指標算出部と
    を備え、
    前記基地局装置は、
    前記通信装置それぞれから受信したチャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する第2チャネル情報展開部と、
    前記第2チャネル情報展開部が展開したチャネル情報と当該チャネル情報に基づいて算出されたプリコーディングベクトルとを用いた演算で前記通信装置それぞれから受信したチャネル品質指標それぞれに対して空間多重する送信データが互いに及ぼす干渉を反映させる補正をするチャネル品質指標補正部と、
    前記チャネル品質指標補正部が補正したチャネル品質指標に応じて、前記通信装置それぞれに送信する送信データに対する変調方式を選択し、選択した変調方式を用いて変調した送信データに対して、前記チャネル情報圧縮データに基づいプリコーディングを行う送信前処理部と、
    前記送信前処理部がプリコーディングした前記通信装置それぞれへの送信データを空間多重して送信する送信部と
    を備えている
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 少なくともつの通信装置と、前記通信装置に対してMIMO伝送を行う基地局装置と
    を具備し、前記通信装置から前記基地局装置にデータを送信する周波数と、前記基地局装
    置から前記通信装置にデータを送信する周波数とが異なる無線通信システムにおける無線
    通信方法であって、
    前記通信装置が、前記基地局装置から自装置への伝搬チャネルにおける特性を示すチャ
    ネル情報の情報量を削減したチャネル情報圧縮データを生成するチャネル情報圧縮ステッ
    プと、
    前記通信装置が、前記基地局装置において前記チャネル情報圧縮データからチャネル情
    報を展開する際に用いられる展開処理を用いて、前記チャネル情報圧縮データからチャネ
    ル情報を展開する第1チャネル情報展開ステップと、
    前記通信装置が、前記第1チャネル情報展開ステップにおいて展開したチャネル情報を
    用いて、前記伝搬チャネルに対するチャネル品質指標を算出するチャネル品質指標算出ス
    テップと、
    前記基地局装置が、前記通信装置それぞれから受信したチャネル情報圧縮データからチャネル情報を展開する第2チャネル情報展開ステップと、
    前記基地局装置が、前記第2チャネル情報展開ステップで展開したチャネル情報と当該チャネル情報に基づいて算出されたプリコーディングベクトルとを用いた演算で前記通信装置それぞれから受信したチャネル品質指標それぞれに対して空間多重する送信データが互いに及ぼす干渉を反映させる補正をするチャネル品質指標補正ステップと、
    前記基地局装置が、前記チャネル品質指標補正ステップで補正したチャネル品質指標に応じて、前記通信装置に送信する送信データに対する変調方式を選択し、選択した変調方式を用いて変調した送信データに対して、前記チャネル情報圧縮データに基づいプリコーディングを行う送信前処理ステップと
    前記基地局装置が、前記送信前処理ステップでプリコーディングした前記通信装置それぞれへの送信データを空間多重して送信する送信ステップと
    を有することを特徴とする無線通信方法。
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