JP2013123738A - 鋼板の耳屑処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】切断トーチで、鋼板の幅端部を長手方向に所定長さ切断する長手方向切断と上記長手方向に切断した切断溝から鋼板の幅端部に向けて切断する幅方向切断とを繰り返して発生する耳屑を所定長さに小切りして処理する方法において、耳屑切り離し部と、耳屑切断再開部とを分離し、切断トーチと切り離された耳屑との接触を避けるよう切断トーチの経路(パスライン)を設定することにより、切り離された耳屑片の跳ね上がりによる弊害を回避する鋼板の耳屑処理方法。
【選択図】図2
Description
[A]小切りする耳屑部を製品板から切り離す耳屑切り離し部と、耳屑長手方向切断の再開部とを離間させること、
[B]前記の耳屑長手方向切断を再開する場合には、切断再開に先立って、切断予定線よりも耳屑側において切断トーチに点火して切断可能状態にしておき、しかる後に、切断トーチを耳屑長手方向切断の再開部へ移動させることにより、耳屑切断後の製品板端面部の性状が良好となること、
[C][B]において、切断再開に先立って切断予定線よりも耳屑側において切断トーチを点火するに当たり、点火予定位置近傍となる部分を事前に切除しておくことにより、切断トーチ点火時のピアシングやそれに伴うトーチの損傷が避けられること、
などを見出し、さらに検討を加えて本発明を完成させた。
(1)鋼板長手方向端部のS点から長手方向に切断を開始し、耳屑小切り予定位置A点よりも先方のB点まで長手方向切断する工程。
(2)上記B点から、長手方向位置がA点より先方かつB点より後方で、耳屑内に位置するC点まで切断する工程。
(3)上記C点から耳屑小切り予定位置A点に向けて切断し、A点近傍のD点で寸止めし、A,B,C,D点で囲まれた略3角形部分を切り落とす工程。
(4)上記D点から鋼板端部のE点に向けて幅方向切断し、耳屑を所定長さに小切りにして切り離す工程。
(5)上記E点から、C点近傍でかつ耳屑側に位置するF点まで、切断トーチを非切断の状態で移動する工程。
(6)上記F点から、長手切断溝の延長上かつ長手方向位置がB点と同一点あるいはB点より先方のG点に向けて切断を再開し、B点あるいはG点に到達後、次の長手方向切断を開始する工程。
からなる処理を繰り返して行うことを特徴とする鋼板の耳屑処理方法である。
・工程(1)
この工程は、切断トーチで、鋼板長手方向端部の切断開始位置であるS点から長手方向に切断を開始し、耳屑小切り予定位置A点よりも長手切断方向の先方に位置するB点まで長手方向切断する工程である。ここで、上記A点とB点との距離は、50〜100mmの範囲であることが好ましい。50mm未満では、上記切断トーチと耳屑との接触を回避することができず、また、以下に説明する(2)以降の工程を実施できないためである。一方、100mmを超えて先まで切断しても、耳屑小切り予定位置まで切断トーチを戻すのに要する時間が長くなり、切断作業能率の低下につながるため、100mm以下であることが好ましい。なお、本発明において規定される距離とは、切断トーチの中心位置やその経路・軌跡を基準とするものとする。したがって、たとえば、切断線からの距離を規定する場合には、切断で形成された切断面からの距離ではなく、前記切断面を形成した切断時における切断トーチの中心位置の経路・軌跡を基準とするものである(以下、同様とする。)。
この工程は、上記B点から、長手方向位置がA点より先方かつB点より後方で、耳屑内に位置するC点まで切断する工程である。ここで、耳屑内とは、耳屑幅の範囲内という意味である。切断予定線からC点までの距離は、10〜30mmであることが好ましい。これは、この距離が小さすぎると、後述の工程(6)における切断再開時にノロが製品板端面部に飛散するおそれがあるからであり、また、切断予定線からC点までの距離が大きすぎると、耳屑自体の幅が局所的に小さくなり、スクラップ処理工程でのハンドリングの支障となる場合があるからである。
この工程は、上記C点から耳屑小切り予定位置であるA点に向けて切断し、A点近傍のD点で寸止めし、A,B,C,D点で囲まれた略3角形部分を切り落とす工程である。ここで、上記D点で寸止めする理由は、切断トーチをA点まで戻してしまうと、切断対象(鋼板)が存在しないため、例えばプラズマ切断の場合には、切断トーチから発生したプラズマが製品板側に流れて、製品板の切断面が溶損するおそれがあるからである。したがって、上記寸止めするD点は、A点から1mm以上離れた耳屑側の位置であることが好ましい。また、この工程は、図2のA,B,CおよびD点で囲まれた略三角形の部分(図中、点で塗り潰した部分)を切り落とす工程でもあり、この切り落としによって、後述の工程(6)における切断再開時には、鋼板端部近傍において切断トーチに点火することが可能となるので、ピアシングやそれに伴うトーチ損傷などの障害を回避することができる。一方、A点から5mm超え離れた耳屑側の位置では、耳屑内部に大きく入り込み過ぎて、上記略三角形の部分を切り落とすことができなくなる。したがって、上記目的を達成するためには、寸止めするD点は、A点から5mm以内の耳屑側の位置であることが好ましい。なお、上記A点とD点との間の好ましい距離は、切断する鋼板板厚や切断トーチのノズル径によっても異なるが、板厚が6〜40mmの範囲であれば、3〜5mmの範囲がより好ましい。
この工程は、上記D点から鋼板端部のE点に向けて幅方向切断し、S点−A点間の耳屑(図2中、格子目を付した部分)を小切りして切り離す工程である。
この工程は、上記E点から、C点近傍でかつ耳屑側に位置するF点まで、切断トーチを非切断の状態で移動する工程である。なお、切断トーチが非切断の状態とは、切断に使用されるプラズマやアークなどを発生させていない状態のことを指すものとする。ここで、上記F点は、(2)の工程で切断したB−C点間の切断線(切断トーチの中心が通過した線)から0mm超え5mm以下離れた耳屑側の位置であるのが好ましい。というのは、次の工程(6)においてF点から切断を再開する際、0mmでは、切断トーチ下に鋼板が存在しないため、例えばプラズマ切断の場合には、プラズマを安定して発生させることが難しく、一方、5mmを超えると、耳屑内部に入り込み過ぎて、溶断により発生したノロの吹き上げによって切断トーチが損傷を受けるおそれがあるためである。より好ましいF点は、C点から3〜5mm程度離れた耳屑内の位置である。なお、E点からF点までの移動において空通しにする理由は、短冊状耳屑切り離し時に生じたE点での段差が切断トーチの倣い高さを不安定にすることを回避するためである。
前述の工程(3)において、A,B,C,D点で囲まれた略三角形部分を、切り落とした効果がここで発揮される。すなわち、もし、A,B,C,D点で囲まれた略三角形部分が存在していたら、F点は鋼板端部などではないので、切断トーチを点火するといわゆるピアシングとなり、ノロの吹き上がりによる切断トーチの損傷が懸念されるところ、前記略三角形部分は切除されて既に存在しないので、F点は鋼板端部あるいはその近傍といえるので、安定して切断トーチを点火して切断を開始することができるのである。
この工程は、上記F点から、長手切断溝の延長上かつ長手方向位置がB点と同一点のあるいはB点より長手切断方向先方に位置するG点に向けて切断を再開し、B点あるいはG点に到達後、次の長手方向切断を開始する工程である。ここで、上記G点は、B点に対して長手切断方向に0mm以上3mm以下先方の位置であるのが好ましい。G点の位置が、B点に対して耳屑切断方向に0mm未満(すなわち、B点の後方)では、切断する鋼板が存在しないため、例えばプラズマ切断の場合であれば、切断トーチから発生したプラズマが製品板側に流れて、切断面を溶損するおそれがあるからである。一方、3mmを超えて先方の位置では、B点とG点との間が離れすぎて、製品板の切断面に切断残りが発生し、切断面の品質が低下してしまうからである。なお、上記G点をB点(この場合、B点−G点間距離は0mm)としてもよい。
このとき、切断作業の障害となるA,B,C,D点で囲まれた略三角形部分は、切り落とされて既に存在しないので、切断溝部からの長手方向切断を支障なく開始することができる。その結果、切断トーチの鋼板への倣いが安定して切断面が平滑化し、しかも、ノロの吹き上がりによる切断トーチの損傷も回避することができる。
2:耳屑
3:反り
4:架台
Claims (4)
- 切断トーチで、鋼板の幅端部を長手方向に所定長さ切断する長手方向切断と上記長手方向に切断した切断溝から鋼板の幅端部に向けて切断する幅方向切断とを繰り返して耳屑を所定長さに小切りする耳屑処理方法において、下記(1)〜(6)の工程からなる処理を繰り返して行うことを特徴とする鋼板の耳屑処理方法。
記
(1)鋼板長手方向端部のS点から長手方向に切断を開始し、耳屑小切り予定位置A点よりも先方のB点まで長手方向切断する工程。
(2)上記B点から、長手方向位置がA点より先方かつB点より後方で、耳屑内に位置するC点まで切断する工程。
(3)上記C点から耳屑小切り予定位置A点に向けて切断し、A点近傍のD点で寸止めし、A,B,C,D点で囲まれた略3角形部分を切り落とす工程。
(4)上記D点から鋼板端部のE点に向けて幅方向切断し、耳屑を所定長さに小切りにして切り離す工程。
(5)上記E点から、C点近傍でかつ耳屑側に位置するF点まで、切断トーチを非切断の状態で移動する工程。
(6)上記F点から、長手切断溝の延長上かつ長手方向位置がB点と同一点あるいはB点より先方のG点に向けて切断を再開し、B点あるいはG点に到達後、次の長手方向切断を開始する工程。 - 上記(2)の工程のC点は、長手方向位置がA点およびB点よりも先方で、耳屑内に位置する点であることを特徴とする、請求項1に記載の鋼板の耳屑処理方法。
- 上記(2)の工程のC点は、長手方向位置がB点と同じで、耳屑内に位置する点であることを特徴とする、請求項1に記載の鋼板の耳屑処理方法。
- 上記耳屑切断に用いるトーチは、プラズマトーチ、ガストーチのいずれかであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鋼板の耳屑処理方法。
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|---|---|---|---|---|
| JP2020032441A (ja) * | 2018-08-29 | 2020-03-05 | 株式会社新来島どっく | プラズマnc切断機の廃材処理方法 |
| CN112338321A (zh) * | 2020-10-26 | 2021-02-09 | 西华大学 | 一种钢板废边切割机构 |
| CN112916981A (zh) * | 2021-03-09 | 2021-06-08 | 西华大学 | 一种摆动式钢板废边切割装置 |
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2011
- 2011-12-15 JP JP2011274254A patent/JP5780940B2/ja active Active
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