JP2013143184A - 回転コネクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転側の導電リングと固定側の導電ブラシを用いた回転コネクタ装置において、回転側における電気的な導通不良の発生を防止する。
【解決手段】基盤41が周方向等間隔位置から導電ピン70を軸方向に延ばし、導電リング75は導電ブラシとの接触面となるリング本体部76とその内方に延びる接続片78を有して、基盤41の軸方向に絶縁ディスク80と交互に積層する。導電リング75の積層ごとに接続片78を対応する導電ピン70と半田付けにより接続するので、導電リング75と導電ピン70の電気的な接続を組み立て作業中に容易に確認でき、組み立て後の導通不良が防止される。
【選択図】図13
Description
これは、回転側に保持部材ユニットと回転側基盤ユニットとを有して構成されている。
保持部材ユニットは、内側に被接続部を有する複数の導電リングをその被接続部が周方向にそれぞれずれた状態で保持部材から軸方向に保持しており、回転側基盤ユニットは、先端に被接続部と接続する接続部を備えるピンを導電リングの被接続部に対応して基盤の周方向に配置して軸方向に延ばしている。
回転側基盤ユニットのピンを保持部材に形成された孔から軸方向に挿し込むことにより、各ピンの接続部を導電リングの被接続部に圧入させて、ピンと導電リングを接続する。
そして、固定側基板ユニットから延びる導電ブラシを弾性により導電リングに圧接することにより、回転側と固定側間の電気的接続がなされる。
さらに、組み立てに際して回転側基盤ユニットのピンが接続すべき導電リングは保持部材の裏側に軸方向に重なっているので、保持部材の孔から挿し込んだピンの接続部が導電リングの被接続部に圧入されたかどうかを目視で確認することができない。このため、接続不良があっても組み立て後の導通確認までは発見できず、作業効率が低いという問題がある。
回転側は、導電リングに対応する導電ピンを軸回りの周方向に配置しそれぞれ軸方向に延ばした基盤を有し、
導電リングは、基盤の軸方向に絶縁ディスクと交互に積層されるとともに、導電ブラシとの接触面となるリング本体部から内方に延びて導電ピンと結合する接続片を有して、
導電リングの積層ごとに当該導電リングの接続片が対応する導電ピンと接続されているものとした。
また、導電ピンと導電リングの接続がリング本体部の内方でなされるので、接続部が外部に露出せず、簡素で小型に構成される。
図1は実施の形態にかかる回転コネクタ装置の外観を示す斜視図、図2はトップカバーを取り外して示す斜視図、図3はバックカバーを取り外して後方から見たケースの斜視図である。なお、図1において、右手前を前方、左奥を後方とする。
回転コネクタ装置1は、それぞれ樹脂製のトップカバー3、ベース4およびバックカバー5で形成されるケース2内に、それぞれ後述する固定側の導電ブラシ132と、回転側の導電リング75を備える回転ユニット40を収納して構成され、ベース4に設けた後述の穴14から、回転ユニット40のパンユニット接続部材60が下方に延びている。
外延後壁9a、9bは前方へ膨出するボス11を有し、ボス11には外延後壁9a、9bの裏面(後面)に開口するネジ孔12が形成されている。
天壁19のほぼ中央には、回転ユニット40の後述するキャップ部材100のボス部102を保持する穴19aが設けられている。
後壁22はベース4の切り欠き部10と同様に天壁19までの切り欠き部23が形成され、両切り欠き部10、23が収容空間Rの後方への開口となっている。
側壁21からは固定側部材に取り付けるためのネジ用孔25を備える取付部24が側方に延びている。
トップカバー3とベース4の上下に重ねられた後壁9と22の各後面は共通の一平面上にある。
上下に重ねられた外延後壁9a、9bと外延後壁22a、22bはそれぞれ外端に後方へ延びるフランジ13、26を有している。
バックカバー5内には、導電ブラシ保持板130がネジ孔12にねじ込まれるネジ18(図4参照)によりベース4の外延後壁9a、9bに取り付けられている。
先ずケース2の回転ユニット40に関連する部位について説明しておくと、ベース4の底壁6において、穴14の内側(上側)開口に沿った所定幅をその周辺よりも高いユニット支持面15としてあり、これにより、穴14の軸方向高さは周辺の底壁6の一般板厚よりも大きくなっている。
回転ユニット40は、底壁6の穴14に嵌って回転可能な基盤41上に、軸方向に絶縁ディスク80と導電リング75を交互に積み重ね、最上端にキャップ部材100を配してこれらの絶縁ディスク80と導電リング75を当該キャップ部材100と基盤41との間に挟んでいる。なお、隣り合う絶縁ディスク80は軸方向に当接するが、導電リング75は絶縁ディスク80に嵌めこまれて保持され、隣り合う導電リング75と離間する。
基盤41の下側には、回転側配線基板56と、この回転側配線基板56を囲むパンユニット接続部材60とが取り付けられる。
そして、回転側配線基板56と基盤41を貫通して導電リング75と接続する導電ピン70(70a〜70h、図6参照)が導電リング75ごとに対応して設けられ、パンユニット接続部材60内で回転側配線基板56を貫通して下方に突出した導電ピン70は回転側配線基板56の配線パターンを経て外部配線72に接続される。
図6、図7は基盤41を示し、図6の(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A部断面図、図7の(a)は下面図、(b)は上方から見た斜視図である。
基盤41は絶縁性の樹脂製である。基盤41は円盤状をなし、ベース4のユニット支持面15の外周径に対応する最大径を有する主部42の下側にベース4の穴14に整合する円筒部44を備え、主部42の上側にリング載置部45を備える。主部42の周縁は円筒部44より外方へ広がっているので、以下において当該周縁部はフランジ部43と称する。
円筒部44の下には断面D形の穴51を有するボス部50が形成されている。
内円環部47の内径側は所定の軸方向深さを有して内面が円筒状のガイド受け凹部49となっている。ガイド受け凹部49の底壁49aとボス部50の穴51の底壁51aとは共通の隔壁をなしている。
導電ピン70(70a〜70h)は、リング載置部45の外円環部46と内円環部47の境界近傍に固定保持され、ここでは周方向等間隔に8本が設定されて、リング載置部45から上方に延びる長さ(高さ)がそれぞれ接続すべき導電リング75に応じて異なっている。これについては追って詳述する。
外円環部46上には内円環部47から当該内円環部47と同じ高さで張り出して各導電ピン70を囲む小ボス48が形成されている。
ボス部50の下端面には軸心に対して互いに90°の位置に矩形ブロック状の位置決め突起55が設けてある。
ガイドブロック115は絶縁性の樹脂製で、太径の円柱状である。ガイドブロック115の上端にはキャップ部材100のボス部102を受け入れる凹部116を設けてある。
ガイドブロック115の上端の凹部116および下端の中心にはそれぞれ所定長さのネジ孔117b、117aが形成されている。
パンユニット接続部材60は絶縁性の樹脂製で、基盤接続部61と、パンユニット接続部62と、回転側配線基板56を囲むカバー部63とからなっている。
基盤接続部61は外形断面がD形状を呈するとともに、外面に回転側配線基板56を支持するための肩部61aを備え、また基盤41と同軸の円筒孔64を有して、上端壁64aにネジ貫通孔65を有している。
パンユニット接続部62は基盤接続部61の円筒孔64と軸方向に連通する断面D形状の連結孔66を有している。
パンユニット接続部62の外周は連結孔66に沿っているが、下端においてD字の直線部と一定間隙をもって平行に延びる片持ちのガイドバー67を備え、その自由端は一定間隙部分への入口を狭めるように外周面へ接近する方向に曲がっている。ガイドバー67は外部配線72の経路を案内規制するものである。
カバー部63の底壁68と周壁69とにおけるガイドバー67に対応する所定領域は切り欠かれて、内部からガイドバー67部分への外部配線72の通過口71となっている。
導線貫通孔58bはピン貫通孔58aより外方で、ピン貫通孔58aの間隔角度の半角分ずれた位置に設けてある。
穴57には、基盤41のボス部50下端に設けられた位置決め突起55に係合する切り欠き59が設けられて、ピン貫通孔58aの位置が導電ピン70と整合するように回転を規制される。
ピン貫通孔58aの孔径は導電ピン70の径よりも大きい。
回転側配線基板56の外径は、その外周縁とパンユニット接続部材60のカバー部63の内壁面との間隙を外部配線72が通過可能な程度に設定してある。
回転側配線基板56はその外周縁に設けた切り欠き部56aにおいて、基盤41の円筒部44の下面から延びる係止片53の爪54に係止され、またパンユニット接続部材60の肩部61aによっても抜け止めされて、基盤41のボス部50の下端に当接する位置に保持される。
なお、回転側配線基板56はパンユニット接続部材60の基盤接続部61を基盤41のボス部50の穴51に嵌めこむ前に上記位置に保持される。
この後パンユニット接続部材60の取り付けにより、回転側配線基板56および外部配線72と導電ピン70との半田付け部がカバー部63により外部から隠される。
導電リング75は銅製で、その表面に、ニッケル、金の順にメッキが施され、あるいは銀メッキが施される。
導電リング75は短尺円筒状のリング本体部76の軸方向両端を径方向外方へ折り曲げてフランジ77とし、両フランジ77間の外周面を導電ブラシ132との接触面としている。
リング本体部76の外径(フランジ77の外周縁)D1、内径(内周面)D2、軸方向外形幅W、フランジ77間の内幅S、板厚tとして、リング本体部76の径方向厚さN=(D1−D2)/2、S=W−2tとなる。
リング本体部76の周方向一箇所に、端縁から軸方向に所定量延びた後径方向内方へ延びる接続片78を有している。接続片78はリング本体部76の内周側に導電ピン70と整合する径の結合孔79を備え、所定幅Uを有している。
絶縁ディスク80は樹脂製で、導電リング75の外径(D1)よりも所定量大きい外径を有し、中央に基盤41のガイド受け凹部49と同一内径のガイド穴81を有する円盤状である。
絶縁ディスク80の上面は、それぞれ軸心に対して垂直な平面をなす最外方の外円環部82、最内方の内円環部84、およびこれらの間に挟まれた中円環部83とからなる。
これらは基盤41のリング載置部45における内円環部47と外円環部46に対応させてある。すなわち、内円環部84は基盤41の内円環部47と同一の径方向幅を有し、中円環部83は基盤41の外円環部46と同一の径方向幅を有している。そして、中円環部83の外径は導電リング75におけるリング本体部76の内径D2と整合させてあり、その外周面83aは導電リング75の径方向位置を保持するリング保持部となる。
中円環部83と外円環部82間の高さH1は、導電リング75のフランジ77間の内幅S=W−2tと同一に設定してある。
絶縁ディスク80の下面の外円環部86には、上面のリング溝85と同軸で同径、同幅、同深さのリング溝88が形成してある。これにより、絶縁ディスク80の外周部分は断面T字形のスペーサ部89となる。
なお、1個のピン貫通孔90まわりについては、上面において内円環部84から中円環部83の外周近傍まで突堤92が内円環部84と同一高さ、かつ導電リング75の接続片78の幅Uより広幅で延びている。その突堤92の上面に接続片78の幅Uを受容する幅で接続片78の板厚に対応する深さの浅溝93が内円環部84の内周縁(ガイド穴81の穴縁)から径方向に形成されている。浅溝93は、突堤92の外周手前で中円環部83の上面高さまで深くなっている。この浅溝93の幅中央にピン貫通孔90は位置する。
すなわち、他の絶縁ディスク80の浅溝93に切り欠き95を合わせて絶縁ディスク80同士を重ねたとき、凹部96は他の絶縁ディスク80の突堤92との干渉を避ける逃げ部となる。
この上に、第2の絶縁ディスク80Bを載置すると、第1の絶縁ディスク80Aの上面の内円環部84と第2の絶縁ディスク80Bの下面の内円環部87とがインロー関係で嵌り合う。そして、第1の絶縁ディスク80Aの中円環部83より突き出た導電リング75の上側のフランジ77が第2の絶縁ディスク80Bの下面のリング溝88に受容されて、第2の絶縁ディスク80Bの下面の少なくとも外円環部86が第1の絶縁ディスク80Aの上面の中円環部83に面接状態で着座する。
導電リング75のフランジ77の曲げ半径rを導電ブラシ132の後述の導線133の半径よりも大きく設定することにより、導線133が接触する平坦部F(図10参照)が軸方向両側の絶縁ディスク80A、80Bから離間するので、導線133が絶縁ディスク80A、80Bに触れて導電リング75から浮き上がってしまうことが防止される。導線133が万一平坦部Fを外れて軸方向に変位しようとしても、フランジ77によって平坦部Fへ戻される。
各絶縁ディスク80の軸合わせはガイドブロック115が案内となるので積層作業が容易である。
積層に際して、導電リング75はその接続片78を直前の絶縁ディスク80における突堤92の浅溝93に着座させ、接続片78の結合孔79を浅溝93に開口するピン貫通孔90に臨ませる。
そして、次に重ねる絶縁ディスク80はその切り欠き95を上記直前の絶縁ディスク80の浅溝93、すなわち半田付け部に位置合わせする。これにより、上に重なる絶縁ディスク80の突堤92部は前回接続片78を臨ませたピン貫通孔90に対して反時計方向に隣接するピン貫通孔90に対応する位置となる。
そこで、図7の(b)に示されるように、基盤41から延びる導電ピン70(70a〜70h)の長さは、各導電リング75の接続片78の高さ位置に対応して、上端が対応する接続片78から所定量だけ高い位置となるように互いに異なるように設定され、本実施の形態では上から見て、所定の開始位置から反時計方向に隣接する導電ピン70ごとに、絶縁ディスク80の厚さ(上面の中円環部83と下面の外円環部86間距離)単位で長さが増大するように設定されている。
接続片78は浅溝93に着座し、上に重ねられる絶縁ディスク80はその切り欠き95を浅溝93に位置させるので、導電ピン70との半田付け部は絶縁ディスク80の積層に支障を及ぼさない。
そして、導電リング75ごとに積層の最上段において半田付けを行えるので、その結合結果を目視で確認しながら組み立てができ、組み立て後に導通不良が発見されると言うような事態は生じない。
は接続片78の結合孔79を貫通することにより、あるいは半田付けにより曲がりやすいので、
図14はキャップ部材100を示し、(a)は上面図、(b)は下面図、(c)は(a)におけるF−F部断面図である。
キャップ部材100は絶縁性の樹脂製で、絶縁ディスク80と同一外径を有するディスク部101と、その中央から上下に延びるボス部102とからなる。
ディスク部101は下面にボス部102を囲むガイド受け凹部105を有する。ボス部102は上端に開口する穴103を備え、その底壁103aにネジ用の貫通孔104を有している。
ディスク部101はガイド受け凹部105をガイドブロック115の上端に嵌めこみ、絶縁ディスク80と同様に、その切り欠き110を直前(最上段)の絶縁ディスク80の浅溝93に位置合わせして当該絶縁ディスク80上に載置する。
図5に示すように、基盤41上に積層された絶縁ディスク80(および導電リング75)の上にキャップ部材100を載置したとき、ボス部102の下端と凹部116の底壁116aとの間に所定の間隙が残るように設定してある。
同様に、ガイドブロック115の上端とガイド受け凹部105の底壁105a(天井)との間にも所定の間隙が残るように設定してある。
以上により、回転コネクタ装置1における回転側を構成する回転ユニット40が一体のアセンブリとして形成される。
回転ユニット40は、パンユニット接続部材60を先にしてベース4の底壁6の穴14に上から挿し込んで、図4に示されるように、基盤41のフランジ部43を底壁6のユニット支持面15に着座させてある。これにより、円筒部44が穴14に嵌り合って、回転ユニット40が回転可能となっている。
なお、ベース4の側壁8の高さは、基盤41をユニット支持面15に着座させた状態で、回転ユニット40における最下段から2枚目の絶縁ディスク80の位置程度にとどめてある。
スプリング120は薄板のばね材からなり、図15に示すように、ボス部102に嵌る穴122を有する円板部121と、円板部121の周方向3等分位置からそれぞれ外方へ向かって斜め上方に延びるアーム部123とを有している。
図4に示されるように、スプリング120のアーム部123は、その先端がトップカバー3の天壁19の内面に圧接して撓み、その反力として回転ユニット40を下方に付勢する。これにより、回転ユニット40はユニット支持面15にガタなく押し付けられ、軸方向の位置精度を保持するとともに、軸の倒れの発生もない。
ここでは、このような導電ブラシ列131a、131bが前方から見たとき回転ユニット40の軸心を挟んだ両側に設けられている。両導電ブラシ列131a、131bにおける互いに同一高さ位置の導電ブラシ132は導電ブラシ保持板130上の配線パターンで接続されるとともに、導電ブラシ保持板130の配線パターンでそれぞれ導電ブラシ保持板130の裏面に配置されたコネクタ135(図16参照)に接続されている。
導電ブラシ保持板130の下角部には、ベース4の外延後壁9a、9bに開口するネジ孔12に対応するネジ用孔136が設けられている。
導電ブラシ132の長さは、導線133がその側面で導電リング75に接触するように、導電ブラシ保持板130から回転ユニット40(導電リング75)の軸心までの距離よりも長く設定してある。
ここでは、あらかじめ回転ユニット40を嵌めこんだ状態のベース4に対して、組付け治具を用いて導電ブラシ保持板130を取り付けることにより行う。
図17は組付け治具を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。
組付け治具140は、基台141上に、コラム142を介して上方に配置されたアセンブリ載置盤143と、アセンブリ載置盤143の後方に同じくコラム144を介して配置された保持板支持部145と、アセンブリ載置盤143と保持板支持部145の間に配置された拡開レバー146(146a、146b)と、アセンブリ載置盤143の下に設置されて拡開レバー146を駆動するレバー駆動装置148とを備えて構成される。
アングル材154の後方には2本のロッド155がアングル材154と平行に台板153から立ち上がり、アングル材154の一辺154aの後面を含む平面とロッド155との間隙を導電ブラシ保持板130の板厚に対応させてある。
レバー駆動装置148は、エアシリンダを駆動源とし、非駆動時は2本の拡開レバー146を幅方向中央寄りに位置させ、駆動時には拡開レバー146を互いに離間した所定位置まで移動させる。
先ず、レバー駆動装置148の非駆動状態において、保持板支持部145のアングル材154とロッド155との間に、導電ブラシ132を前方に向けて導電ブラシ保持板130をセットする。
つぎに、レバー駆動装置148を駆動させると、拡開レバー146が所定位置まで離間方向に移動して、導電ブラシ132が拡開レバー146の各歯溝147に係合して押され、これによりすべての導電ブラシ132の先端側が導電リング75の径より大きく拡げられる。
この間、導電ブラシ132が大きく開いているので、その導線の先端が丸み加工など施さず単純切断されたものであっても導電リング75を損傷せず、あるいは先端が引っ掛かって導電ブラシ132自体が曲がるなどすることもない。また導電ブラシ132と導電リング75の高さ位置が対応しているので、導電ブラシ132は絶縁ディスク80等に接触することもない。
このあと、回転ユニット40にベース4を嵌めこみ、導電ブラシ保持板130のネジ用孔136を通してネジ18をベース4のネジ孔12にねじ込むことにより導電ブラシ保持板130がベース4に結合されるから、全体を上方に持ち上げて組付け治具140から取り外す。なお、ベース4の切り欠き部10は、導電リング75に接触状態の導電ブラシ132に接触せずに回転ユニット40に嵌めこむことが可能な大きさとなっている。
ベース4の側壁8の高さは低く設定してあるので、ベースに着座している回転ユニット40の基盤41に近い低位置の導電リング75についても、導電ブラシ132が適正に接触しているかどうかの目視確認が容易である。
なお、レバー駆動装置148の駆動から非駆動への切り替えは、導電ブラシ保持板130とベース4の結合の後でもよい。ただし、レバー駆動装置148の駆動から非駆動への切り替えは、回転ユニット40にベース4を嵌めこんだ後が望ましい。レバー駆動装置148を非駆動に切り替えると、導電ブラシ132の拡開が終了するため、ベース4の切り欠き部10を小さくすることができるためである。
次いで、トップカバー3から後方に延びているフック29に側壁31の凹部32を沿わせてバックカバー5をトップカバー3とベース4の結合体に押し付け、フック29の爪29aを係止部33に係止させることにより、導電ブラシ保持板130がバックカバー5でカバーされ、スリップリング機構をケース2内に収納した回転コネクタ装置1の組立が完了する。
以上のように、すべての導電ブラシ132を一括して曲げ変形させて、支障なく各導電リング75との適正な接触状態を得ることができるから、導電ブラシ保持板130の導電ブラシ132は自由状態で単純に直線状に延ばしたもので済み、上述の導線を単純切断すればよいことと合わせて、加工コストを低減させる。
また、導電ピン70と導電リング75の結合部が導電リング75の外部に露出せず簡素で小型に構成される。
そしてさらに、導電リング75は、そのリング本体部76が絶縁ディスク80の外周面83aによって径方向にも支持されるので、加工容易な薄板材で形成しても導電ブラシの押圧に耐える剛性をもつことができ、導電ブラシの押圧力を大きくして導電ブラシ自体の浮きを防止することもできる。
また、接続片78と導電ピン70の接続部が半田付けによって盛り上がっても、隣接する絶縁ディスク80同士を当接させるのに影響を及ぼさない。
そして、導電リング75との結合が済んだ多くの導電ピン70を上に積層される各絶縁ディスク80ごとにピン貫通孔90に繰り返し通す必要がないから、組み付け作業が楽である。
ガイドブロック115は基盤41と別体にしてあるので、例えば基盤41と一体成形したときと比較して、基盤41もガイドブロック115もそれぞれ単品部品として管理する際、それぞれスペースをとらない利点がある。
なお、ガイドブロック115を基盤41と一体に成形すれば、部品点数が少なくなる。
さらに、キャップ部材100はそのボス部102をケース2の天壁19の穴19aに回転可能に嵌合させているので、回転ユニット40がスプリング120で付勢されて底壁6に確実に着座しているのと相俟って、回転ユニット40の軸ぶれが確実に防止され、これによっても導電ブラシ132と導電リング75との接触状態が精度良く安定的に保持される。
また、導電ピン70と導電リング75の接続は半田付けによる結合としたが、例えば圧入や溶着、もしくは導電ペーストによって電気的に結合してもよい。
なおまた、導電ピン70と導電リング75の接続を圧入で行なう場合や、熱などを受けても曲がらない場合には、絶縁ディスク80がすべての導電ピン70に対応してピン貫通孔90あるいは切り欠き95を備えているので、基盤41から最遠の導電リング75に対応する最長の導電ピン70と同一長さにして部品管理を容易にしてもよい。
2 ケース
3 トップカバー
4 ベース
5 バックカバー
6 底壁
7 前壁
8a、8b 側壁
9 後壁
9a、9b 外延後壁
10 切り欠き部
11 ボス
12 ネジ孔
13 フランジ
14 穴
15 ユニット支持面
16、18 ネジ
17 位置決めコラム
19 天壁
19a 穴
20 前壁
21a、21b 側壁
22 後壁
22a、22b 外延後壁
23 切り欠き部
24 取付部
25 ネジ用孔
26 フランジ
27 凹部
28 コラム
29 フック
29a 爪
30 主壁
31 側壁
32 凹部
33 係止部
40 回転ユニット
41 基盤
42 主部
43 フランジ部
44 円筒部
45 リング載置部
46 外円環部
47 内円環部
48 小ボス
49 ガイド受け凹部
49a 底壁
50 ボス部
51 穴
51a 底壁
52 貫通穴
53 係止片
54 爪
55 位置決め突起
56 回転側配線基板
56a 切り欠き部
57 穴
58a ピン貫通孔
58b 導線貫通孔
60 パンユニット接続部材
61 基盤接続部
61a 肩部
62 パンユニット接続部
63 カバー部
64 円筒孔
64a 上端壁
65 ネジ貫通孔
66 連結孔
67 ガイドバー
68 底壁
69 周壁
70 導電ピン
71 通過口
72 外部配線
75 導電リング
76 リング本体部
77 フランジ
78 接続片
79 結合孔
80 絶縁ディスク
81 ガイド穴
82 外円環部
83 中円環部
83a 外周面
84 内円環部
85、88 リング溝
86 外円環部
87 内円環部
89 スペーサ部
90 ピン貫通孔
92 突堤
93 浅溝
95 切り欠き
96 凹部
100 キャップ部材
101 ディスク部
102 ボス部
103 穴
103a 底壁
104 貫通孔
105 ガイド受け凹部
105a 底壁
106 外円環部
107 内円環部
108 リング溝
110 切り欠き
111 凹部
112a、112b ネジ
115 ガイドブロック
116 凹部
116a 底壁
117a、117b ネジ孔
120 スプリング
121 円板部
122 穴
123 アーム部
130 導電ブラシ保持板(固定側配線基板)
131a、131b 導電ブラシ列
132 導電ブラシ
133 導線
135 コネクタ
136 ネジ用孔
140 組付け治具
141 基台
142、144 コラム
143 アセンブリ載置盤
145 保持板支持部
146a、146b 拡開レバー
147 歯溝
148 レバー駆動装置
150 スライド溝
153 台板
154 アングル材
155 ロッド
M 周面溝
R 収容空間
Claims (8)
- 回転側に複数の導電リングを備え、固定側には対応する導電リングと接触状態に配設される導電ブラシを有して、回転側と固定側の間で電気的接続を行なう回転コネクタ装置であって、
回転側は、導電リングに対応する導電ピンを軸回りの周方向に配置しそれぞれ軸方向に延ばした基盤を有し、
前記導電リングは、前記基盤の軸方向に絶縁ディスクと交互に積層されるとともに、導電ブラシとの接触面となるリング本体部から内方に延びて前記導電ピンと結合する接続片を有して、
前記導電リングの積層ごとに当該導電リングの接続片が対応する前記導電ピンと接続されていることを特徴とする回転コネクタ装置。 - 前記絶縁ディスクは、隣接する同士が互いに当接するとともに、当該当接状態で互いの外周部間に軸方向の間隙を形成し、
前記導電リングはそのリング本体部が前記間隙に保持されることを特徴とする請求項1に記載の回転コネクタ装置。 - 前記絶縁ディスクは、前記導電リングのリング本体部を嵌めこんで保持するリング保持部を備え、前記導電リングのリング本体部よりも大径の外形を有するとともに、隣接する同士が互いに当接する部位を有し、
隣接する絶縁ディスクの間に前記導電リングのリング本体部が臨む周面溝が形成されることを特徴とする請求項1に記載の回転コネクタ装置。 - 前記絶縁ディスクは、前記導電ピンを貫通させるピン貫通孔と、先に積層された隣接の導電リングの接続片と前記導電ピンの結合部を逃げる逃げ部とを有していることを特徴とする請求項2または3に記載の回転コネクタ装置。
- 互いに隣接する導電リングに対応する前記導電ピンの周方向間隔が一定であることを特徴とする請求項4に記載の回転コネクタ装置。
- 前記基盤から延びる導電ピンの長さは、対応する前記導電リングのそれぞれの軸方向位置に対応し、上端が当該導電リングの上に載置される絶縁ディスクの軸方向厚さの範囲内に位置するように設定してあることを特徴とする請求項2から5のいずれか1に記載の回転コネクタ装置。
- 前記積層された絶縁ディスクおよび導電リングを前記基盤との間に挟んで、前記導電リングの内周側を通して当該基盤と連結されるキャップ部材を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1に記載の回転コネクタ装置。
- 前記基盤とキャップ部材の間にはガイド部材が延び、
前記絶縁ディスクは前記ガイド部材と整合するガイド穴を有することを特徴とする請求項7に記載の回転コネクタ装置。
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