JP2013144011A - ヒンジ型ソレノイド及びそれを備えた遊技機用入賞装置 - Google Patents

ヒンジ型ソレノイド及びそれを備えた遊技機用入賞装置 Download PDF

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Abstract

【課題】可動板やハウジングを折り曲げたり加締めたりといった煩わしい金属加工作業や取付作業をなくし、製造コストを抑制しつつ、可動板が長期にわたって揺動運動を円滑に行えるような保持構造を有するヒンジ型ソレノイドと、そのヒンジ型ソレノイドを備えた遊技機用入賞装置を提供する。
【解決手段】フラッパホルダ5の下部には、幅狭部40bよりも幅広、幅広部40aよりも幅狭であり、フラッパ4の板厚よりも大に開口する扁平な矩形孔50が貫通形成されており、矩形孔50から挿通されたフラッパ4の中間折曲部40(支点部40c)がフラッパホルダ5に揺動可能に保持される。フラッパ4を磁石対向部42側から矩形孔50へ挿通したとき、中間折曲部40において切欠溝43を構成する幅広部40a側の壁面43aが、矩形孔50周縁部のフラッパホルダ5表面に当接して停止し、支点部40cを中心として揺動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヒンジ型ソレノイドと、そのヒンジ型ソレノイドを備える遊技機用入賞装置に関する。
ソレノイドは電気−機械変換装置としてパチンコ機等の遊技機にも搭載され、プランジャ型ソレノイドとヒンジ型ソレノイドとが一般的に知られている。このうち、プランジャ型ソレノイドは、固定鉄心に巻装したコイルを励磁したり消磁したりすると、固定鉄心内に配置されたプランジャ(可動鉄心)が、固定鉄心に対して進出退入するように往復直線運動する。これに対して、ヒンジ型ソレノイドは、固定鉄心に巻装したコイルを励磁したり消磁したりすると、ハウジング(ヨーク)に揺動可能に保持されたフラッパ(可動板)が、固定鉄心に対して接近離間するように揺動運動するので、フラッパ型ソレノイド又はマグネット型ソレノイドとも呼ばれる。
プランジャ型ソレノイドのプランジャは単調な直線運動に終始するが、ヒンジ型ソレノイドのフラッパには、形状や動きの変化を付与することによって、装飾的な使用形態あるいはオーダーメイド的な設計が可能である。ところで、ヒンジ型ソレノイドのフラッパは、特許文献1に示すように、左右の突出部が揺動支点をなすようにハウジングに2点支持され、あるいは特許文献2に示すように、ハウジングに折曲形成された左右の係合突片に揺動可能に2点支持されて、ハウジングと金属同士で摩擦接触しながら揺動運動を繰り返す構造が一般的である。特許文献1,2において、フラッパがハウジングに対して左右均等に支持され、長期にわたって揺動運動を円滑に行えるような支持構造を実現しようとすると、フラッパやハウジングを部分的に折り曲げたり加締めたりといった精密な金属加工を要する特殊な支持構造を採用する必要がある。このような支持構造には煩わしい加工作業や取付作業を要し、特殊な治具・工具が必要になる場合もあるので、フラッパやハウジングの金属加工及び組立に要する製造コストが上昇するおそれがある。
また、特許文献1,2の揺動支持部分ではフラッパとハウジングとが常時金属接触するので、金属接触(揺動支持)部分では騒音や摩耗の発生が避けられない。そこでヒンジ型ソレノイドでは、従来よりフラッパとハウジングとの金属接触による騒音や摩耗の発生を防止ないし抑制することにより、騒音による環境の悪化や摩耗による寿命の低下を招かないようにするための工夫が種々なされてきた。例えば、特許文献3,4では、フラッパとハウジングとが接触する左右の各支持部分の隙間にゴム、樹脂等の緩衝部材を介在させた状態で、フラッパがハウジングに揺動可能に2点支持されている。一方、特許文献5では、表面全体をゴム、樹脂等の弾性薄膜層でコーティングしたフラッパが、ハウジングに揺動可能に支持されている。
しかし、前者(特許文献3,4)においては、フラッパとハウジングとの左右の接触部分の隙間に各々緩衝部材を介在させているため、個体毎に、かつ経時変化に応じて、左右の緩衝部材の厚み等の調整を行わないと、フラッパが円滑に揺動できなくなるおそれがある。また、後者(特許文献5)においては、フラッパの表面全体を弾性薄膜層でコーティングしているため、弾性薄膜層が薄いと、ハウジングとの接触部分では金属の地肌がすぐに露出するおそれがあり、逆に弾性薄膜層が厚いと、鉄心によるフラッパの吸引性能が低下するおそれがあるから、弾性薄膜層の厚み調整は困難である。
特許第2957343号公報 特許第3585543号公報 特許第3111297号公報 特開平11−195525号公報 特開2000−114035号公報
本発明の課題は、可動板やハウジングを折り曲げたり加締めたりといった煩わしい金属加工作業や取付作業をなくし、製造コストを抑制しつつ、可動板が長期にわたって揺動運動を円滑に行えるような保持構造を有するヒンジ型ソレノイドと、そのヒンジ型ソレノイドを備えた遊技機用入賞装置を提供することにある。あるいは、可動板とハウジングとの金属接触を回避することにより騒音や摩耗の発生を軽減し、可動板が長期にわたって揺動運動を円滑に行えるような保持構造を有するヒンジ型ソレノイドと、そのヒンジ型ソレノイドを備えた遊技機用入賞装置を提供する。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために本発明のヒンジ型ソレノイドは、
コイルを巻装した鉄心を有しヨークを構成する金属製のハウジングと、そのハウジングに保持され、前記コイルの励磁又は消磁に伴って前記鉄心に対し接近又は離間するように揺動する金属製の可動板とを備えるヒンジ型ソレノイドにおいて、
前記可動板の一端部側が前記鉄心に対向して配置されるように、その中間部を揺動可能な支点部として支持するためのヒンジ部を有するとともに、前記ハウジングに対して取り付け固定される高分子材料製の可動板保持部材と、
前記可動板の他端部側(例えばその可動板保持部材と前記可動板の他端部側との間)に配置され、前記コイルの消磁に伴って前記鉄心による吸引が解除された可動板を回動復帰させるための復帰手段と、を備え、
前記コイルの励磁状態において、前記可動板は一端部側が前記鉄心に吸引されて前記支点部が前記ヒンジ部に支持されつつ一方向側(可動板の一端部側が鉄心に接近する方向)に回動する一方、
前記コイルの消磁状態において、前記可動板は一端部側での前記鉄心への吸引が解除され、かつ前記復帰手段によって前記支点部が前記ヒンジ部に支持されつつ他方向側(可動板の一端部側が鉄心から離間する方向)に回動復帰することを特徴とする。
このヒンジ型ソレノイドでは、金属製のハウジングに固定された高分子材料製の可動板保持部材のヒンジ部が金属製の可動板の支点部を揺動可能に保持するので、可動板やハウジングを折り曲げたり加締めたりといった煩わしい金属加工作業や取付作業をなくすことができる。また、可動板保持部材には可動板やハウジングとの係合部分を射出成形等によって一体に形成できるので、製造コストを抑制しつつ、可動板が長期にわたって揺動運動を円滑に行えるような保持構造を実現できる。しかも、可動板保持部材のヒンジ部が可動板の支点部を全幅にわたって保持できるので、可動板にねじれ、曲がり等を生じにくくなり、安定した姿勢で揺動運動を支えることができる。なお、可動板とハウジングとが直接金属接触しにくくなり、両者の接触部分での騒音や摩耗の発生が軽減されるので、可動板が長期にわたって揺動運動を円滑に行えるような保持構造を実現しやすくなる。このような可動板保持部材は、複数の区画部に分割形成されハウジングに取り付け固定されるとともに、その複数の区画部によりヒンジ部が形成されていてもよい。
なお、「ヒンジ部」は、打抜き形状の挿通孔(貫通孔)や切欠き形状の凹部(開口)で形成することができる。また、「高分子材料」には、常温付近で可塑性を示す合成樹脂(プラスチック)と、常温付近でゴム状弾性を示すエラストマーとを含む。さらに、「復帰手段」は可動板の長手方向一端部側を鉄心から離間させる方向に常時付勢する機能を有し、コイルばね、ねじりコイルばね、板ばね等のばね部材の他、永久磁石を用いてもよい。ところで、高分子材料製の可動板保持部材を金属製のハウジングに対して取り付け固定するには、可動板保持部材の弾性を利用してハウジングに係合・固定したり、インサート成形によって可動板保持部材をハウジングに一体化したりしてもよいが、ビス止め等の締結手段や貼り付け等の接着手段によって可動板保持部材をハウジングに取り付け固定することもできる。
上記可動板保持部材は、ハウジングに対して取り付け固定される前の状態において、ヒンジ部で可動板(の支点部)を支持して可動板を着脱自在に保持可能であり、ハウジングに対して取り付け固定される状態において、ヒンジ部で可動板の支点部を着脱不能な状態で揺動可能に支持する。
可動板保持部材をハウジングに組み付けることによって、可動板保持部材あるいはハウジングへの可動板(支点部)の取り付けも行えるので、これらの部材に対する設計上の自由度が向上する。
上記可動板保持部材のヒンジ部は、可動板を他端部側又は一端部側から挿通して支点部を支持するための扁平な挿通孔に形成されている。可動板保持部材のヒンジ部を挿通孔(貫通孔)で形成した場合、可動板の支点部は全幅にわたって挿通孔の内壁面で保持されるので、ヒンジ部での可動板(支点部)の支持強度が向上する。
このような挿通孔は、例えば挿通された可動板の断面形状よりもやや大きく開口する矩形孔として形成することができる。また、可動板は、例えば薄板状の金属板を長手方向の複数箇所で屈曲して形成することができる。
上記可動板保持部材はハウジングに対してコイルの吸着方向(具体的には、可動板の挿通方向と交差(例えば直交)する方向)に摺動し、それら可動板保持部材とハウジングとの間には複数の係合部が設けられている。これら複数の係合部により可動板保持部材とハウジングとの組み付け、ひいてはヒンジ型ソレノイド全体の組み立てが容易になる。また、可動板保持部材の摺動方向を可動板の挿通方向と異ならせてあるので、可動板保持部材をハウジングに取り付ける際に、可動板保持部材における可動板の保持位置(支点部)がずれにくい。そして、異種材料製の可動板保持部材とハウジングとに熱膨張の差が生じても、これら複数の係合部を介して両者の固定状態を維持できるので、可動板保持部材とハウジングとの組み付け精度、ひいてはヒンジ型ソレノイド全体の組み立て精度が向上する。
このような係合部は、例えば射出成形等により可動板保持部材に一体成形されて弾性変形可能な係合爪、あるいは射出成形等により可動板保持部材に一体成形されてハウジングの係合凸部が嵌入可能な係合溝として形成することができる。
上記可動板の支点部には、挿通孔に対する可動板の挿入量を規制するための挿入規制部が形成されている。挿入規制部によって、可動板保持部材に対する可動板の長手方向(挿入方向)の位置決め精度が向上する。
このような挿入規制部は、例えば挿通孔周縁部の可動板保持部材表面に当接する壁面として可動板に形成することができる。なお、挿通孔が矩形孔で形成されている場合には、矩形孔の内壁面によって可動板保持部材に対する可動板の幅方向及び厚さ方向の位置決め精度が向上する。
上記可動板保持部材には、コイルの励磁状態において可動板と鉄心とが当接する前に、可動板と当接してその回動量を規制するための回動規制部が形成されている。回動規制部によって可動板と鉄心とが直接金属接触しなくなり、両者の接触による騒音や摩耗の発生が回避される。
このような回動規制部は、例えば射出成形等により可動板保持部材に一体成形することができる。
上記復帰手段は、コイルの消磁状態において可動板の他端部側を吸引して復帰状態に維持する永久磁石であり、可動板保持部材には永久磁石を収容する収容部が形成されている。収容部が可動板保持部材から外部へはみ出ないようにして、復帰手段としての永久磁石を内部収容することができるので、可動板保持部材ひいてはヒンジ型ソレノイドを小型化できる。
したがって、このようなヒンジ型ソレノイドを遊技機用入賞装置に用いた場合には、入賞球と復帰手段(永久磁石)との干渉を容易に防止でき、永久磁石(及び収容部)が入賞球通路を阻害することもない。なお、永久磁石の吸引力はコイルの励磁状態における鉄心の吸引力よりも小に形成されている。
上記可動板(フラッパ)の支点部には、ハウジング(ヨーク)の突出壁部が嵌入可能な切欠溝を設けることができる。これによって、可動板とハウジングとの幅方向の位置決め精度が向上する。
したがって、上記課題を解決するために本発明のヒンジ型ソレノイドは、
コイルを巻装した鉄心を有しヨークを構成する金属製のハウジングと、そのハウジングに保持され、前記コイルの励磁又は消磁に伴って前記鉄心に対し接近又は離間するように揺動する金属製の可動板とを備えるヒンジ型ソレノイドにおいて、
前記可動板の一端部側が前記鉄心に対向して配置されるように、前記可動板を揺動自在に支持するヒンジ部を有し、前記可動板の中間部を支点部として前記ヒンジ部に支持させつつ、前記ハウジングに対して取り付け固定される高分子材料製の可動板保持部材と、
前記可動板の他端部側(例えばその可動板保持部材と前記可動板の他端部側との間)に配置され、前記コイルの消磁に伴って前記鉄心による吸引が解除された可動板を回動復帰させるための復帰手段と、を備え、
前記コイルの励磁状態において、前記可動板は一端部側が前記鉄心に吸引されて前記支点部が前記ヒンジ部に支持されつつ一方向側(可動板の一端部側が鉄心に接近する方向)に回動する一方、
前記コイルの消磁状態において、前記可動板は一端部側での前記鉄心への吸引が解除され、かつ前記復帰手段によって前記支点部が前記ヒンジ部に支持されつつ他方向側(可動板の一端部側が鉄心から離間する方向)に回動復帰することを特徴とする。
また、上記したヒンジ型ソレノイドは、次のように表わすこともできる。
コイルを巻装した鉄心を有しヨークを構成する金属製のハウジングと、そのハウジングに保持され、前記コイルの励磁又は消磁に伴って前記鉄心に対し接近又は離間するように揺動する金属製の可動板とを備えるヒンジ型ソレノイドにおいて、
前記可動板の一端部側が前記鉄心に対向して配置されるように、前記可動板を他端部側又は一端部側から挿通するための扁平な挿通孔を有し、挿通された前記可動板の中間部を揺動可能な支点部として前記挿通孔が支持した状態で、前記ハウジングに対して取り付け固定される高分子材料製の可動板保持部材と、
前記可動板の他端部側(例えばその可動板保持部材と前記可動板の他端部側との間)に配置され、前記コイルの消磁に伴って前記鉄心による吸引が解除された可動板を回動復帰させるための復帰手段と、を備え、
前記コイルの励磁状態において、前記可動板は一端部側が前記鉄心に吸引されて前記支点部が前記ヒンジ部に支持されつつ一方向側(可動板の一端部側が鉄心に接近する方向)に回動する一方、
前記コイルの消磁状態において、前記可動板は一端部側での前記鉄心への吸引が解除され、かつ前記復帰手段によって前記支点部が前記ヒンジ部に支持されつつ他方向側(可動板の一端部側が鉄心から離間する方向)に回動復帰する。
さらに、ヒンジ型ソレノイドの組立方法は、次のように表わすこともできる。
コイルを巻装した鉄心を有しヨークを構成する金属製のハウジングと、そのハウジングに保持され、前記コイルの励磁又は消磁に伴って前記鉄心に対し接近又は離間するように揺動する金属製の可動板とを備えるヒンジ型ソレノイドの組立方法において、
前記可動板の一端部側が前記鉄心に対向して配置されるように、高分子材料製の可動板保持部材に形成された扁平な挿通孔に対し、前記可動板を他端部側又は一端部側から挿通する挿入工程と、
挿通された前記可動板の中間部を揺動可能な支点部として前記挿通孔が保持した状態で、前記可動板保持部材を前記ハウジングに対して取り付け固定する取付工程とを含む。
このようなヒンジ型ソレノイドないしヒンジ型ソレノイドの組立方法では、可動板保持部材の挿通孔が可動板の中間部を揺動可能に保持した状態で、可動板保持部材がハウジングに対して取り付け固定されるので、煩わしい金属加工作業をなくすことができ、また取付作業が楽になる。しかも、可動板保持部材の挿通孔が可動板の支点部を全幅にわたって保持できるので、可動板にねじれ、曲がり等を生じにくくなり、安定した姿勢で揺動運動を支えることができる。
そこで、上記課題を解決するために、本発明の遊技機用入賞装置は、
以上のようなヒンジ型ソレノイドの鉄心が遊技盤の盤面と平行な上下方向に配置された遊技機用入賞装置であって、
前記盤面に配置され、その盤面と直交する方向の回動軸線周りでの回動変位により遊技球の入球のし易さが変化する回動翼片と、
前記ヒンジ型ソレノイドの可動板が揺動する際の駆動力を前記回動翼片に伝達するための伝達部材と、を備え、
前記ヒンジ型ソレノイドの可動板は、前記伝達部材を介して前記回動翼片をその回動軸線周りで回動変位させることを特徴とする。
これによって、ヒンジ型ソレノイドの可動板により装飾的な機能を高めつつ、ヒンジ型ソレノイドからの騒音による遊技環境の悪化や摩耗によるヒンジ型ソレノイドの寿命の低下を回避でき、長期にわたって使用できる遊技機用入賞装置を容易に実現することができる。なお、左右一対の回動翼片が設けられた両翼タイプの他、左右のうちいずれか一方のみに回動翼片が設けられ、他方は固定の壁部が設けられた片翼タイプにも実施できる。両翼タイプの場合、一対の回動翼片は回動軸線周りで個別に独立して又は同時に回動変位させることができる。
このような遊技機用入賞装置において、装置全体の小型化を図り、遊技機における狭い配置スペースにも設置できるようにするために、以下に述べるような手段を採用してもよい。
例えば、伝達部材は、ヒンジ型ソレノイドにおける可動板の揺動運動を自身の上下方向の昇降運動に変換し、かつその昇降運動を回動翼片の回動運動に変換して伝達する昇降部材であってもよい。可動板、昇降部材(伝達部材)及び回動翼片に対し、運動の種類や方向を異ならせるとともに、昇降部材を介して組み合わせることによって、入賞装置の小型化を図り、遊技機における狭い配置スペースにも入賞装置を設置することができる。
その際、各々の回動翼片は昇降部材によって直接的に支持されるとともに、その支持点間距離L1を回動軸線間距離L2よりも小とすることができる。L1<L2とすることによって、入賞装置をコンパクトに構成でき、かつ昇降部材の昇降と回動翼片の回動がスムーズに行える。
また、一対の回動翼片よりも遊技者側である前方側に位置して回動翼片を軸支する前側装飾部材を備え、前側装飾部材は、昇降部材をガイドする案内壁部を有するとともに、閉鎖状態及び開放状態において回動翼片に当接してその回動範囲を規制する第一及び第二の規制部を有することができる。前側装飾部材に、昇降部材を案内する案内壁部と、回動翼片の回動範囲(開閉範囲)を規制する規制部とを設けることにより、さらに入賞装置を小型かつシンプルに構成できる。
なお、本発明の遊技機にはパチンコ機、アレパチ機等の弾球遊技機が含まれ、遊技機用入賞装置には電チュー等の始動入賞装置が含まれる。
本発明に係るヒンジ型ソレノイドの一例を示す全体斜視図。 図1の分解斜視図。 図1とは異なる方向から見た全体斜視図。 図3の分解斜視図。 ヒンジ型ソレノイドの正面図、背面図、A−A断面図及びB−B断面図。 励磁状態における背面図及びA’−A’断面図。 組立途中の形態を異なる2方向から見た斜視図。 ヒンジ型ソレノイドの第1変形例を示す断面図。 ヒンジ型ソレノイドの第2変形例を示す分解斜視図。 本発明に係るヒンジ型ソレノイドを備えた遊技機用入賞装置の一例を示す全体斜視図。 図10とは異なる方向から見た全体斜視図。 図10の分解斜視図。 図11の分解斜視図。 閉鎖状態における正面図及び側面図。 図14のC−C断面図及びD−D断面図。 開放状態における正面図及び側面図。 図16のC’−C’断面図及びD’−D’断面図。 ヒンジ型ソレノイドの第3変形例を示す説明図。 ヒンジ型ソレノイドを備えた遊技機用入賞装置の変形例を示し、閉鎖状態及び開放状態における断面図。
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態について図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明に係るヒンジ型ソレノイド(以下、単にソレノイドともいう)の一例を示す全体斜視図、図2はその分解斜視図、図3は図1とは異なる方向から見た全体斜視図、図4はその分解斜視図である。図1〜図4(例えば図1,図3)に示すように、ソレノイド10は、コイル1を巻装した鉄心2を有し、断面L字状のヨークを構成する金属(例えば鋼板)製のハウジング3と、そのハウジング3に固定される高分子材料(例えば合成樹脂)製のフラッパホルダ5(可動板保持部材)と、そのフラッパホルダ5を介しハウジング3に保持されて揺動する金属(例えば鋼板)製のフラッパ4(可動板)と、そのフラッパ4を常時鉄心2から離間するように作用する永久磁石6(復帰手段)と、を備えている。フラッパ4は、コイル1の励磁(通電)又は消磁(非通電)に伴って鉄心2に対し接近又は離間するように揺動する。
図2に具体的に示すように、フラッパ4は、薄板状の金属板が長手方向の複数箇所で屈曲形成されており、そのうち長手方向の中間部は平坦な中間折曲部40に形成されてフラッパホルダ5に揺動可能に保持される。つまり、フラッパ4の中間折曲部40の長手方向の中央部両側には切欠溝43が形成され、長手方向の中央部で両側の切欠溝43を除いた部分が、揺動中心としての支点部40cとなる(詳しくは後述する)。また、切欠溝43よりも長手方向の一端部側は幅広部40a、他端部側は幅狭部40bに区分形成されている。さらに、中間折曲部40の長手方向の一端部(幅広部40a)側では所定の段差を有して幅広部40aと同じ幅で平行状に延び、鉄心2に対向して配置される鉄心対向部41が形成されている(鉄心対向部41の先端部では幅狭となる)。一方、他端部(幅狭部40b)側では幅狭部40bと同じ幅でL字状(直交状)に折れ曲がり、永久磁石6に対向して配置される磁石対向部42が形成されている。
フラッパホルダ5の下部には、幅狭部40bよりも幅広、幅広部40aよりも幅狭であり、フラッパ4の板厚よりも大に開口する扁平な矩形孔50(挿通孔)が貫通形成されており、矩形孔50から挿通されたフラッパ4の中間折曲部40(支点部40c)がフラッパホルダ5に揺動可能に保持される。具体的には、フラッパ4を磁石対向部42側から矩形孔50へ挿通したとき、中間折曲部40において切欠溝43を構成する幅広部40a側の壁面43aが、矩形孔50周縁部のフラッパホルダ5表面に当接して停止し、フラッパ4の側端面は矩形孔50の立面で規制され、支点部40cを中心として揺動する。
このように、矩形孔50(の内壁面50a)は、フラッパ4の中間折曲部40において揺動の支点部40cを全幅にわたって保持するヒンジ部として機能する(図5(C),図6(B)参照)。矩形孔50の内壁面50aによって、フラッパ4(の中間折曲部40)はフラッパホルダ5に対し幅方向及び厚さ方向に位置決めされる。また、中間折曲部40に形成された切欠溝43の幅広部40a側の壁面43aは、フラッパ4をフラッパホルダ5に装着する際にフラッパホルダ5に当接して、矩形孔50に対するフラッパ4の長手方向の挿入量を規制するための挿入規制部として機能する(図5(D)参照)。
フラッパホルダ5の矩形孔50よりさらに下方には、コイル1の消磁(非通電)状態においてフラッパ4の中間折曲部40の幅広部40aを下側から受け止めるための受止部53が設けられ、受止部53はフラッパホルダ5と一体成形されている(図5(C)参照)。
永久磁石6は、フラッパホルダ5の中央部に窪み形成された収容部54に収容され、コイル1の消磁(非通電)状態においてフラッパ4の磁石対向部42を吸引して復帰状態に維持する機能を有する。よって、永久磁石6の吸引力はコイル1の励磁(通電)状態における鉄心2の吸引力よりも小に設定されている。したがって、フラッパ4が支点部40cを中心に揺動する際、鉄心対向部41が鉄心2に接近するように回動したとき、磁石対向部42は永久磁石6から離間し(図6(B)参照)、鉄心対向部41が鉄心2から離間するように回動したとき、磁石対向部42は永久磁石6に接近する(図5(C)参照)。ただし、永久磁石6は収容部54に収容されているため、磁石対向部42は永久磁石6に直接接触せず、騒音の発生が防止されている。
図7は組立途中の形態を異なる2方向から見た斜視図である。具体的には、コイル1及び鉄心2を装着したハウジング3と、フラッパ4及び永久磁石6を着脱自在に装着したフラッパホルダ5とを組み立てる工程が図7(A),(B)に表されている。フラッパホルダ5とハウジング3とは上下方向(すなわちフラッパ4の挿通方向と直交する方向)に相対摺動し、両者間に設けられた複数の係合部によって一体化される。
例えば、フラッパホルダ5に一体成形された左右一対の外向きの係合爪51,51(係合部)が、ハウジング3に形成された左右一対の係合凹部31,31(係合部)に対し、各々弾性変形しながら係合する。また、フラッパホルダ5に一体成形された左右一対の係合溝52,52(係合部)に対し、ハウジング3に形成された左右一対の係合凸部32,32(係合部)が嵌入する。これによって、フラッパホルダ5がハウジング3に対し組み付けられる。つまり、フラッパ4を仮保持したフラッパホルダ5をハウジング3に組み付けるだけで、簡単にフラッパ4をハウジング3に対し揺動自在に取り付けることができる。
つまり、図7のように、フラッパホルダ5をハウジング3に対して取り付け固定する前の状態では、フラッパホルダ5の矩形孔50がフラッパ4(の支点部40c)を支持してフラッパ4を着脱自在に保持可能である。一方、図3のように、フラッパホルダ5をハウジング3に対して取り付け固定した後の状態では、フラッパホルダ5の矩形孔50がフラッパ4の支点部40cを着脱不能な状態で揺動可能に支持している。
図4及び図7に示すように、ハウジング3の係合凸部32,32の間には、矩形孔50より幅狭な切欠kによって左右一対の突出壁部33,33が形成されている。フラッパホルダ5とハウジング3との組立工程において、各突出壁部33,33は、フラッパ4の中間折曲部40に形成された各切欠溝43,43に嵌入する。そして、突出壁部33,33と切欠溝43,43とによって、フラッパ4(の支点部40c)はハウジング3に対し位置決めされる。このとき、ハウジング3の板金とフラッパホルダ5の樹脂が一部で重なり、少なくとも切欠kは矩形孔50より高さ方向に大きく形成されている。つまり、フラッパ4はハウジング3の板金端面とはクリアランスを持って位置し、ハウジング3に当接することなくフラッパホルダ5の矩形孔50に揺動自在に保持される。
次に、ソレノイド10の作動について説明する。図6に示すように、コイル1が励磁(通電)状態になると、フラッパ4の鉄心対向部41が鉄心2に吸引され、フラッパホルダ5の矩形孔50の内壁面50a(下側壁面)で保持されながら支点部40cを中心に上向きに回動する。これによって、鉄心対向部41は鉄心2に吸着され、磁石対向部42は永久磁石6から離間する(図6(B)参照)。
図5に示すように、コイル1が消磁(非通電)状態になると、鉄心対向部41の鉄心2への吸引が解除されるので、自身の重力と永久磁石6による吸引力とによってフラッパ4はフラッパホルダ5の矩形孔50で保持されながら中間折曲部40中心に下向きに回動復帰する。これによって、鉄心対向部41は鉄心2から離間し、磁石対向部42は永久磁石6に近接する。フラッパ4の中間折曲部40が受止部53に当接すると、フラッパ4の回動が停止する(図5(C)参照)。
このように、金属製のハウジング3に固定された合成樹脂製のフラッパホルダ5の矩形孔50が金属製のフラッパ4の支点部40cを揺動可能に保持するので、フラッパ4とハウジング3とが直接金属接触しにくくなり、両者の接触部分での騒音や摩耗の発生が軽減される。また、フラッパホルダ5には、フラッパ4との係合部分である矩形孔50,受止部53や、ハウジング3との係合部分である係合爪51,係合溝52、さらには永久磁石6の収容部54を射出成形等によって一体に形成できるので、製造コストを抑制しつつ、フラッパ4が長期にわたって揺動運動を円滑に行えるような保持構造を実現できる。しかも、フラッパホルダ5のヒンジ部が矩形孔50で形成され、フラッパ4の支点部40cを全幅にわたって揺動可能に保持するので、矩形孔50での中間折曲部40の支持強度が向上し、フラッパ4にねじれ、曲がり等を生じにくくなり、安定した姿勢で揺動運動を支えることができる。
さらに、フラッパホルダ5とハウジング3との間には複数の係合部(係合爪51と係合凹部31、係合溝52と係合凸部32)が設けられている。これら複数の係合部によりフラッパホルダ5とハウジング3との組み付け、ひいてはソレノイド10全体の組み立てが容易になる。また、合成樹脂製のフラッパホルダ5と金属製のハウジング3とに熱膨張の差が生じても、これら複数の係合部を介して両者の固定状態を維持できるので、フラッパホルダ5とハウジング3との組み付け精度、ひいてはソレノイド10全体の組み立て精度が向上する。
(変形例1−1)
図8はヒンジ型ソレノイドの第1変形例を示す断面図である。図8に示すソレノイド10では、フラッパホルダ5(可動板保持部材)とフラッパ4(可動板)の支点部40後端との間に、コイルばね6’(復帰手段)が配置されている。コイルばね6’はフラッパ4の鉄心対向部41を常時鉄心2から離間するように作用し、そのばね力はコイル1の励磁(通電)状態における鉄心2の吸引力よりも小に設定されている。
(変形例1−2)
図9はヒンジ型ソレノイドの第2変形例を示す分解斜視図である。図9に示すソレノイド10のフラッパホルダ5’(可動板保持部材)には、フラッパ4(可動板)の幅狭部40bよりも幅広、幅広部40aよりも幅狭であり、フラッパ4の板厚よりも大な扁平孔が切欠き形状に開口する凹部50’が形成されており、凹部50’に挿通されたフラッパ4の支点部40cがフラッパホルダ5に揺動可能に保持される。
具体的には、フラッパ4を磁石対向部42側から凹部50’へ挿通したとき、中間折曲部40において切欠溝43を構成する幅広部40a側の壁面43aが、凹部50’周縁部のフラッパホルダ5表面に当接して停止し、支点部40cが凹部50’に位置する。このように、凹部50’(の内壁面50a’)は、フラッパ4の支点部40cを全幅にわたって揺動可能に保持するヒンジ部として機能する。
(変形例1−3)
図18はヒンジ型ソレノイドの第3変形例を示す説明図であり、フラッパ(可動板)の変形例を示す。図18に示すフラッパ4’の中間折曲部40’では、支点部40c’の幅は幅狭部40b’の幅と等しく形成され、幅狭部40b’は、中間折曲部40’の長手方向の中央部両側に形成された切欠溝43’から長手方向の一端部側(図2の鉄心2側)へ延びる。さらに、幅狭部40b’の先端部は所定の段差を有して幅狭部40b’と同幅で平行状に延び、鉄心対向部41が形成されている。一方、他端部側(図2の永久磁石6側)では幅広部40a’と同じ幅でL字状(直交状)に折れ曲がり、磁石対向部42が形成されている。
したがって、フラッパ4’は鉄心対向部41側から矩形孔50(図2参照)へ挿通され、中間折曲部40’において切欠溝43を構成する幅広部40a’側の壁面43a’が、矩形孔50(図2参照)周縁部のフラッパホルダ5表面に当接して停止し、支点部40c’を中心として揺動する。
(実施例2)
図10は本発明に係るヒンジ型ソレノイド(以下、単にソレノイドともいう)を備えた遊技機用入賞装置(以下、単に入賞装置ともいう)の一例を示す全体斜視図、図11はそれとは異なる方向から見た全体斜視図、図12は図10の分解斜視図、図13は図11の分解斜視図である。図10〜図13(例えば図10,図11)に示すように、入賞装置100は、パチンコ機等の弾球遊技機(図示せず)における遊技盤の盤面101(図14(B),図15(A)、図16(B),図17(A)参照)に前方側から固定され、盤面101を流下する遊技球を入賞可能とするために、透光性を有する合成樹脂製の台板110を備えている。
なお、本明細書において、上下とは盤面101に沿う態様で遊技球が流下する方向(鉛直方向)を意味する。また、左右とは盤面101に沿う態様で上下と直交する方向(水平方向)を意味する。また、前後とは盤面101に直交する方向(水平方向)を意味し、盤面101の前側(遊技者側)が前方側であり、盤面101の後側(奥側)が後方側である。
図12(又は図13)に示すように、入賞装置100には、台板110の前後方向に跨ってソレノイド10が配置されるとともに、台板110から前方に向かって、左右一対の回動翼片120、昇降部材130及び前側装飾部材140が順次配置されている。一方、台板110から後方に向かって、発光基板150及び後方ケース160が順次配置されている。台板110の前方側では、台板110と前側装飾部材140とが回動翼片120を回動可能に軸支し、台板110の後方側では、台板110と後方ケース160とが、ソレノイド10のハウジング3(ヨーク)及びフラッパホルダ5(可動板保持部材)のうち少なくとも一方と発光基板150とを挟持している。
台板110には上部開口110a及び下部開口110bが各々貫通形成されている。回動翼片120間を通過(落下)した遊技球は、上部開口110aから後方側に延設された誘導樋112を通り入賞球となる。下部開口110bの前方側には左右一対の前方壁部113F、後方側には左右の側壁と底壁とを有し上方が開口した後方壁部113Rがそれぞれ延出する。ソレノイド10は、誘導樋112の下方において、これらの壁部113F,113Rで囲まれた内部空間に収納配置されている。このソレノイド10は実施例1(図1〜図7)で説明したものが用いられ、鉄心2が遊技盤の盤面101と平行な上下方向に配置されている(図15(A),図17(A)参照)。
台板110から前方(盤面101と直交する方向)に突出する左右一対の回動軸111が、各回動翼片120の下部に形成された軸孔部121に挿通され、回動軸111の先端部は、前側装飾部材140の後面に形成された軸受ボス部141に嵌入し固定される。回動翼片120は回動軸線O周りでの回動変位により遊技球の入球のし易さが変化する。
すなわち、回動翼片120の対向間隔が相対的に広がるように回動軸線O周りで回動する状態(以下、開放状態と称する)では入球しやすくなり、回動翼片120の対向間隔が相対的に狭まるように回動軸線O周りで回動する状態(以下、閉鎖状態と称する)では入球しにくくなる。ただし、この実施例では、台板110の上端部から前方に天井壁部114が突出形成され、回動翼片120の閉鎖状態においては、回動翼片120の上端と天井壁部114の下面との間の距離は遊技球の直径よりも小となるので、入球不可能となる。
合成樹脂製の前側装飾部材140から後方(盤面101と直交する方向)に突出形成された入賞樋142が左右の回動翼片120間に位置するとともに(図15(B),図17(B)参照)、その先端側(後端側)では上部開口110aを介して台板110の誘導樋112に連通している(図15(A),図17(A)参照)。前側装飾部材140から後方に左右一対の囲い壁143が突出形成され、各囲い壁143は対応する回動翼片120を下方から覆っている。
囲い壁143の上端部には、回動翼片120の開放位置を規制する開放停止面143a(第一の規制部)と、閉鎖位置を規制する閉鎖停止面143b(第二の規制部)とが別々に形成されている。具体的には、開放停止面143aは、開放状態にある回動翼片120の外側面120aに当接して開放位置を規制する(図17(B)参照)。一方、閉鎖停止面143bは、回動翼片120から前方に突出形成された突起123が閉鎖状態にて当接して閉鎖位置を規制する(図15(B)参照)。
なお、誘導樋112,前方壁部113F,後方壁部113Rは、それぞれ台板110と合成樹脂で一体成形されている。また、軸受ボス部141,入賞樋142,囲い壁143は、それぞれ前側装飾部材140と合成樹脂で一体成形されている。
昇降部材130は、前側装飾部材140の後方において一対の回動翼片120の前方中間下方位置に設けられ、ソレノイド10のフラッパ4(可動板)が回動する際の駆動力により自身は上下動し、それを各回動翼片120の回動運動に変換して伝達するための伝達部材を構成する。具体的には、フラッパ4の鉄心対向部41はさらに前方に延び、長手方向の複数箇所で屈曲形成された延設部44に形成されている(延設部44の先端部では幅狭となる)。昇降部材130において上下方向に平坦な昇降本体131の下部には、フラッパ4の延設部44よりも幅広であり、フラッパ4の板厚よりも大に開口する扁平な係合孔134(貫通孔)が貫通形成されており、延設部44の先端部(幅狭部)が係合孔134に挿通保持される。
各回動翼片120から前方に突出する係合ピン122(支持点)が昇降本体131の上端部左右に形成された切欠132にそれぞれ挿入されて昇降部材130と連係し、昇降部材130が上下方向に移動すると、係合ピン122が切欠132内を左右方向に移動しながら回動翼片120は回動軸線O(回動軸111)周りで回動する。昇降本体131の左右両端部には前後方向の側壁部133がそれぞれ形成され、この側壁部133は、前側装飾部材140の囲い壁143に一体形成された左右一対の案内壁部143cの内面に沿ってガイドされ、前側装飾部材140の前壁に沿って上下方向に摺動可能に配置されている。つまり、フラッパ4の延設部44が作用部であり、昇降部材130(昇降本体131)の係合孔134が被作用部として機能することによって、フラッパ4の揺動運動は昇降部材130(昇降本体131)の上下運動に変換され、さらに回動翼片120の回動運動に変換される。
係合ピン122の離間距離L1(支持点間距離)は回動軸111の離間距離L2(回動軸線間距離)よりも小に形成されている(L1<L2)ので、入賞装置100をコンパクトに構成でき、かつ側壁部133(昇降部材130)の昇降と回動翼片120の回動がスムーズに行える。前側装飾部材140に、昇降部材130を案内する案内壁部143cと、回動翼片120の回動範囲(開閉範囲)を規制する規制部143a,143bとを設けることにより、さらに入賞装置100を小型かつシンプルに構成できる。
発光基板150は、中央部に入賞球を通過させるための中央開口150aを有するために擬似半円形状に形成され、台板110に光を照射するためにLED等の発光手段(図示せず)が実装されている。後方ケース160の後部壁にも入賞球を通過させるための後方開口160aが形成されている。したがって、開放状態の回動翼片120間に入球した遊技球は、入賞樋142から上部開口110a、誘導樋112、中央開口150aを通り、後方開口160aから球検出部(図示せず)へ送られ、入賞球として検知される。
また、前側装飾部材140の囲い壁143、台板110の前方壁部113F及び後方壁部113R、後方ケース160のケース壁部160bは前方側から後方側へ一連の壁を構成しているので、これらは回動翼片120に対する不正行為である強制的な開放操作から防護する防護壁としての機能を有している。特に、囲い壁143の内部には、昇降部材130の側壁部133をガイドする案内壁部143cが配置され、二重に防護が行われている(図15(B),図17(B)参照)。
次に、入賞装置100(回動翼片120)の作動について図14〜図17により説明する。図14は回動翼片120の閉鎖状態における正面図及び側面図、図15はそのC−C断面図及びD−D断面図、図16は回動翼片120の開放状態における正面図及び側面図、図17はそのC’−C’断面図及びD’−D’断面図である。
<回動翼片120の閉鎖状態>(図14,図15)
すでに実施例1(図5)でも説明したように、ソレノイド10のコイル1が消磁(非通電)状態であると、鉄心対向部41の鉄心2への吸引が解除されている。フラッパホルダ5の矩形孔50で保持されつつ支点部40cを中心とした下向き回動により、フラッパ4の中間折曲部40は受止部53に当接している(図15(A),図5(C)参照)。このとき、フラッパ4の鉄心対向部41は鉄心2から離間し、磁石対向部42は永久磁石6に近接するとともに、延設部44は昇降部材130を下降位置で停止させている。昇降部材130(昇降本体131)が下降位置で停止し、回動翼片120の突起123が囲い壁143の閉鎖停止面143bに当接することにより、回動翼片120は閉鎖状態に維持されている。
<回動翼片120の開放状態>(図16,図17)
すでに実施例1(図6)でも説明したように、ソレノイド10のコイル1が励磁(通電)状態になると、フラッパ4の鉄心対向部41が鉄心2に吸引される。フラッパ4はフラッパホルダ5の矩形孔50で保持されながら支点部40c中心に上向きに回動し、中間折曲部40の上面が矩形孔50の内壁面50a(上側壁面)に当接すると、フラッパ4の回動が停止する(図17(A),図6(B)参照)。その際、鉄心対向部41は鉄心2に近接し、磁石対向部42は永久磁石6から離間するとともに、延設部44は昇降部材130を上昇させる。昇降部材130(昇降本体131)の上昇につれて、回動翼片120の係合ピン122は回動軸線O(回動軸111)周りで回動しながら上昇し、回動翼片120の外側面120aが囲い壁143の開放停止面143aに当接すると、回動翼片120が開放状態に維持される。
このように、ソレノイド10のフラッパ4の作動に応じた昇降部材130の動きにより装飾的な機能を高めつつ、ソレノイド10からの騒音による遊技環境の悪化や摩耗によるソレノイド10の寿命の低下を回避でき、長期にわたって使用できる入賞装置100を実現できる。
(変形例2−1)
図19はヒンジ型ソレノイドを備えた遊技機用入賞装置の変形例を示し、閉鎖状態及び開放状態における断面図である。図19に示す入賞装置100’(遊技機用入賞装置)には、片側(図では左側)の回動翼片120’のみが設けられ、他の側(図では右側)では、前側装飾部材140の囲い壁143と台板110の天井壁部114とが連結壁144によって連結されている。また、回動翼片120’から前方に突出する係合ピン122(支持点)が昇降本体131の上端部左側にのみ形成された切欠132に挿入されて昇降部材130を片側にて吊下げ支持し、回動翼片120’が回動軸線O(回動軸111)周りで回動するとき、係合ピン122は切欠132内を左右方向に移動しながら上下方向に移動する。
したがって、入賞装置100の作動は、片側の回動翼片120’が回動して閉鎖状態(図19(A))及び開放状態(図19(B))となること以外実施例2(図14〜図17)と同様である。
なお、変形例1−1〜1−3(図8,図9,図18)、実施例2(図10〜図17)、変形例2−1(図19)において、実施例1(図1〜図7)と共通の機能を有する部位には同一符号を付して詳細な説明を省略した。また、これらの実施例及び変形例は、技術的な矛盾を生じない範囲において適宜組み合わせて実施できる。さらに、特許請求の範囲における各請求項の記載事項を各々単独で実施することも可能である。
1 コイル
2 鉄心
3 ハウジング(ヨーク)
31 係合凹部(係合部)
32 係合凸部(係合部)
4 フラッパ(可動板)
40 中間折曲部
40c 支点部
41 鉄心対向部
42 磁石対向部
43 切欠溝
43a 壁面(挿入規制部)
5 フラッパホルダ(可動板保持部材)
50 矩形孔(挿通孔;ヒンジ部)
50a 内壁面(回動規制部)
51 係合爪(係合部)
52 係合溝(係合部)
54 収容部
6 永久磁石(復帰手段)
10 ソレノイド(ヒンジ型ソレノイド)
100 入賞装置(遊技機用入賞装置)
101 遊技盤の盤面
120 回動翼片
130 昇降部材(伝達部材)
140 前側装飾部材
O 回動軸線
L1 支持点間距離
L2 回動軸線間距離

Claims (9)

  1. コイルを巻装した鉄心を有しヨークを構成する金属製のハウジングと、そのハウジングに保持され、前記コイルの励磁又は消磁に伴って前記鉄心に対し接近又は離間するように揺動する金属製の可動板とを備えるヒンジ型ソレノイドにおいて、
    前記可動板の一端部側が前記鉄心に対向して配置されるように、その中間部を揺動可能な支点部として支持するためのヒンジ部を有するとともに、前記ハウジングに対して取り付け固定される高分子材料製の可動板保持部材と、
    前記可動板の他端部側に配置され、前記コイルの消磁に伴って前記鉄心による吸引が解除された可動板を回動復帰させるための復帰手段と、を備え、
    前記コイルの励磁状態において、前記可動板は前記一端部側が前記鉄心に吸引されて前記支点部が前記ヒンジ部に支持されつつ一方向側に回動する一方、
    前記コイルの消磁状態において、前記可動板は前記一端部側での前記鉄心への吸引が解除され、かつ前記復帰手段によって前記支点部が前記ヒンジ部に支持されつつ他方向側に回動復帰することを特徴とするヒンジ型ソレノイド。
  2. 前記可動板保持部材は、前記ハウジングに対して取り付け固定される前の状態において、前記ヒンジ部で前記可動板を支持して該可動板を着脱自在に保持可能であり、前記ハウジングに対して取り付け固定される状態において、前記ヒンジ部で前記可動板の支点部を着脱不能な状態で揺動可能に支持する請求項1に記載のヒンジ型ソレノイド。
  3. 前記可動板保持部材のヒンジ部は、前記可動板を前記他端部側又は一端部側から挿通して前記支点部を支持するための扁平な挿通孔に形成されている請求項1又は2に記載のヒンジ型ソレノイド。
  4. 前記可動板保持部材は前記ハウジングに対して前記コイルの吸着方向に摺動し、それら可動板保持部材とハウジングとの間には複数の係合部が設けられている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のヒンジ型ソレノイド。
  5. 前記可動板の支点部には、前記挿通孔に対する前記可動板の挿入量を規制するための挿入規制部が形成されている請求項3又は4に記載のヒンジ型ソレノイド。
  6. 前記可動板保持部材には、前記コイルの励磁状態において前記可動板と鉄心とが当接する前に、前記可動板と当接してその回動量を規制するための回動規制部が形成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載のヒンジ型ソレノイド。
  7. 前記復帰手段は、前記コイルの消磁状態において前記可動板の他端部側を吸引して復帰状態に維持する永久磁石であり、前記可動板保持部材には前記永久磁石を収容する収容部が形成されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載のヒンジ型ソレノイド。
  8. コイルを巻装した鉄心を有しヨークを構成する金属製のハウジングと、そのハウジングに保持され、前記コイルの励磁又は消磁に伴って前記鉄心に対し接近又は離間するように揺動する金属製の可動板とを備えるヒンジ型ソレノイドにおいて、
    前記可動板の一端部側が前記鉄心に対向して配置されるように、前記可動板を揺動自在に支持するヒンジ部を有し、前記可動板の中間部を支点部として前記ヒンジ部に支持させつつ、前記ハウジングに対して取り付け固定される高分子材料製の可動板保持部材と、
    前記可動板の他端部側に配置され、前記コイルの消磁に伴って前記鉄心による吸引が解除された可動板を回動復帰させるための復帰手段と、を備え、
    前記コイルの励磁状態において、前記可動板は一端部側が前記鉄心に吸引されて前記支点部が前記ヒンジ部に支持されつつ一方向側に回動する一方、
    前記コイルの消磁状態において、前記可動板は一端部側での前記鉄心への吸引が解除され、かつ前記復帰手段によって前記支点部が前記ヒンジ部に支持されつつ他方向側に回動復帰することを特徴とするヒンジ型ソレノイド。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のヒンジ型ソレノイドの鉄心が遊技盤の盤面と平行な上下方向に配置された遊技機用入賞装置であって、
    前記盤面に配置され、その盤面と直交する方向の回動軸線周りでの回動変位により遊技球の入球のし易さが変化する回動翼片と、
    前記ヒンジ型ソレノイドの可動板が揺動する際の駆動力を前記回動翼片に伝達するための伝達部材と、を備え、
    前記ヒンジ型ソレノイドの可動板は、前記伝達部材を介して前記回動翼片をその回動軸線周りで回動変位させることを特徴とする遊技機用入賞装置。
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