「第1実施形態」
本発明に係る第1実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態のシリンダ装置を示すもので、このシリンダ装置は、緩衝器、具体的には作動流体としてガスが封入されるガスステー(ガススプリング)である。このシリンダ装置は、ガス(空気や窒素ガス)および潤滑用の少量の油液が封入される筒状のシリンダ11と、このシリンダ11の一端に一端が挿入されるロッド12と、ロッド12のシリンダ11内に配置される一端に固定されるピストン13とを有している。ピストン13は、シリンダ11内に摺動可能に嵌装され、このピストン13により、シリンダ11内がロッド12側の室14とロッド12とは反対のボトム側の室15との二室に区画されている。
シリンダ11は、略円筒状の胴体部20と胴体部20にその一端(ボトム側)を閉塞するように固定された底部21とを有する略有底円筒状をなすシリンダ本体22を有している。このシリンダ本体22には、胴体部20の底部21とは反対の開口部23の位置に他の一定径の主体部25よりも小径の円環状の環状段差部26が塑性加工により同軸状に形成されている。また、シリンダ本体22には、この環状段差部26よりも底部21側に、主体部25より小径の円環状の二カ所の内側突出部27,28が塑性加工により同軸状に形成されている。さらに、シリンダ本体22には、二カ所の内側突出部27,28の間位置に、径方向内方に突出する複数の係止凸部29が形成されている。なお、各内側突出部27,28を、係止凸部29と同様、周方向に複数箇所の突起としてもよい。
シリンダ11は、シリンダ本体22の底部21に軸方向に沿って外側に突出するよう固定されたネジ部材31を有しており、このネジ部材31に取付ブラケット32が回転可能に取り付けられている。取付ブラケット32は、取付穴33が形成された取付板部34と、この取付板部34の一端部から垂直に立ち上がる保持板部35とを有しており、保持板部35にはネジ部材31を挿通させる挿通孔36が形成されている。ネジ部材31を挿通させるようにして、シリンダ本体22の底部21側から順にベアリング38、取付ブラケット32の保持板部35およびベアリング39が配置されており、これらを底部21との間に挟持するようにナット40がネジ部材31に螺合されている。取付ブラケット32は、取付板部34を保持板部35の底部21とは反対側に配置した状態でシリンダ11に取り付けられている。なお、ベアリング38,39は、ボールベアリングを図示しているが、シリンダ本体22に対し取付ブラケット32が回転可能であればよく、樹脂等のすべり軸受け等であっても良い。
シリンダ11は、シリンダ本体22の開口部23側の内側に配置される、ロッドガイド45、シールリング46および保持リング47を有しており、ロッド12は、これらを通ってシリンダ11内に挿入されている。
ロッドガイド45は、図2に示すように、軸線方向に沿う挿通孔50が中央に形成された円環状をなしている。この挿通孔50は、すべり軸受けとなっている。ロッドガイド45の外径側は、軸方向一端に最も大径の大径部51が形成され、軸方向の中間に大径部51よりも小径の中間径部52が形成され、軸方向の他端に中間径部52よりも小径の小径部53が形成された段付き円筒状をなしている。
シールリング46は、軸線方向に沿う挿通孔55が中央に形成された円環状をなしている。シールリング46は、略円筒状の剛性部材56と、この剛性部材56を覆うように円環状に形成されたゴム製の弾性部材57とからなっている。弾性部材57は、軸方向の一端側に円環状の溝部58が形成された径方向断面C字状をなしている。弾性部材57の溝部58よりも外径側に剛性部材56が埋設されている。
保持リング47は、軸線方向に沿う挿通孔60が中央に形成された円環状をなしている。保持リング47は、シリンダ本体22の主体部25内に、開口部23側の内側突出部27に開口部23側から当接するように配置され、この保持リング47の開口部23側にシールリング46が溝部58を保持リング47側に向けて配置されている。そして、このシールリング46の開口部23側にロッドガイド45が大径部51をシールリング46側として配置されている。このロッドガイド45の大径部51は、シリンダ本体22の環状段差部26に軸方向のシールリング46とは反対側から係止されており、これにより、ロッドガイド45、シールリング46および保持リング47が、内側突出部27と環状段差部26とに挟持されてシリンダ本体22に取り付けられている。なお、内圧によりシールリング46をロッド突出端側に保持できる場合は、保持リング47は不要である。
ピストン13は、軸線方向に沿う嵌合孔62が中央に形成された円環状をなしており、軸方向の一端側には、嵌合孔62を囲むように軸方向に凹む配置凹部63が形成されている。また、配置凹部63の底面位置には、嵌合孔62と平行に複数の流路孔64が形成されている。
ロッド12は、一定径の主軸部68と、この主軸部68の一端側に設けられた主軸部68よりも小径の嵌合軸部69と、嵌合軸部69の主軸部68とは反対側に嵌合軸部69を塑性変形させることにより大径に形成された加締部70とを有している。ロッド12は、その嵌合軸部69がピストン13の嵌合孔62に配置凹部63とは反対側から嵌合され、この状態で嵌合軸部69のピストン13から突出する部分が、配置凹部63内に収まるように加締められて加締部70が形成されている。ピストン13は、加締部70と主軸部68とで挟持される。このようにして、ロッド12の一端部にピストン13が取り付けられている。
ここで、ロッド12は、主軸部68において、シリンダ11のロッドガイド45、シールリング46および保持リング47に挿通されることになり、シールリング46はロッド12の主軸部68とシリンダ本体22の主体部25との隙間を密閉する。ピストン13は、シリンダ本体22の奥側の内側突出部28よりもさらに奥側の主体部25に相対回転可能かつ軸方向移動可能に嵌合されており、これによりロッド12がシリンダ11に対して相対回転可能かつ軸方向移動可能となっている。なお、ピストン13の外周表面を樹脂加工することが望ましく、さらに、シールを設けてもよい。ロッド12がシリンダ11から突出することでロッド12およびピストン13のシリンダ11内における受圧面積に差が生じ、よってピストン13およびロッド12は、ガス反力によって突出方向へ付勢される。
図1に示すように、ロッド12の主軸部68のシリンダ11から突出する他端部には、取付ブラケット73が固定されている。この取付ブラケット73は、取付穴74が形成された取付板部75と、この取付板部75の一端部から垂直に立ち上がる保持板部76とを有しており、保持板部76にはロッド12の主軸部68を挿通させる挿通孔77が形成されている。取付ブラケット73は、取付板部75を保持板部76のロッド12とは反対側に配置した状態でロッド12に溶接により固定されている。
図2に示すように、第1実施形態において、シリンダ本体22内には、略円筒状の金属製のシリンダ側部材79が嵌合固定されている。このシリンダ側部材79は、シリンダ本体22の両側の内側突出部27,28に挟持された状態でシリンダ本体22の主体部25に嵌合されており、これにより、シリンダ本体22つまりシリンダ11に対する軸線方向の移動ができないように規制されている。また、シリンダ側部材79には、外周面の軸線方向の中央位置に径方向に凹む係止凹部80が周方向に間隔をあけて複数形成されており、これら係止凹部80にシリンダ本体22の係止凸部29がそれぞれ入り込むことでシリンダ本体22に対する回転が規制されている。
シリンダ側部材79の周面およびロッド12の周面のうちのいずれか一方であるシリンダ側部材79の内周面には、内周面の軸方向同位置からシリンダ11の径方向に延びる突起81が複数、具体的には二カ所、内周面の周方向の180度異なる位置に設けられている。これらの突起81は、シリンダ本体22の径方向に沿う円柱状をなしており、ピストン13と保持リング47との間に配置されている。これらの突起81は、シリンダ側部材79に径方向に沿って同軸の嵌合孔82を二カ所形成し、これらの嵌合孔82に円柱状のピン83を一部シリンダ側部材79から内側に突出するように挿入することで、ピン83の突出する部分により形成される。このシリンダ側部材79が本発明のシリンダ側部材を構成している。なお、ピン83は、嵌合孔82に対し回転可能に遊嵌している。
突起81が設けられた周面と対向するシリンダ側部材79の周面およびロッド12の周面のうちのいずれか他方であるロッド12の外周面には、ロッド12の径方向に沿って突出する複数種類、具体的には図3に示すように5種類の張出部85,86,87,88,89が、二組、ロッド周方向(図3の左右方向)に180度位相を異ならせてそれぞれ同様に形成されている。これら二組の張出部85〜89は、いずれも突起81の外周面に当接してこれを案内するものである。これら二組の張出部85〜89は、例えばロッド12の切削加工時に削り出しで形成されることになり、ロッド12と一体となっている。本実施形態では、ロッド12自体が本発明のロッド側部材を構成している。ロッド12は、シリンダ11に固定されたシリンダ側部材79と相対回転可能となっており、よってシリンダ11に対しても相対回転可能となっている。
張出部85〜89の一方の組について説明する。なお、以下では、特に別組との記載がない場合は、同組のものを示している。張出部85は、図2に示すように、張出部85〜89の中で、最もロッド12のシリンダ11への挿入側つまりロッド軸方向の縮み側に配置されている。言い換えれば、張出部85は、シリンダ11の開口部23よりもボトム側に配置されている。
張出部85は、図3に示すように、ロッド周方向(図3の左右方向)に延びており、ロッド軸方向(図3の上下方向)に直交する(言い換えればロッド軸方向の一定位置に配置される)平坦面91aと、平坦面91aのロッド周方向の一端位置にてロッド軸方向の縮み側(図3の下側)に凹む湾曲面からなる解除位置凹面92aと、平坦面91aの中間位置にてロッド軸方向の縮み側に、解除位置凹面92aよりも浅く凹む湾曲面からなるロック位置凹面93aとを有している。解除位置凹面92aの平坦面91aとは反対側は別組の平坦面91aに繋がっており、平坦面91aの解除位置凹面92aとは反対側も別組の解除位置凹面92aに繋がっている。ここで、解除位置凹面92aおよびロック位置凹面93aは、突起81の直径よりも大径の円弧状をなしており、ロッド周方向に90度位相を異ならせている。
張出部86,87は、図2に示すように、張出部85よりもロッド12のシリンダ11からの突出側つまりロッド軸方向の伸び側に配置されている。言い換えれば、張出部86,87は、張出部85よりもシリンダ11の開口部23側に配置されている。張出部86,87は、図3に示すように、ロッド周方向においてロック位置凹面93aを中心として対称形状をなしている。
張出部86は、略三角形状をなしており、そのロッド軸方向の縮み側(図3の下側)がロッド軸方向の伸び側に凹む湾曲面からなる凹面95aとなっている。また、そのロッド軸方向の伸び側がロッド周方向のロック位置凹面93a側ほどロッド軸方向の縮み側(張出部85側)に位置するように傾斜する傾斜面96aとなっている。凹面95aおよび傾斜面96aのロッド周方向のロック位置凹面93aとは反対側同士を結ぶ面97aはロッド軸方向に沿っており、この面97aの延長上に解除位置凹面92aの平坦面91a側が配置されている。ロッド周方向において、張出部86の面97aは解除位置凹面92aの内側範囲に配置されており、張出部86の面97aとは反対側の端部はロック位置凹面93aの外側範囲に配置されている。凹面95aは突起81の直径よりも大径となっており、凹面95aのロッド周方向の幅は、突起81の直径よりも幅広となっている。
張出部87は、略三角形状をなしており、そのロッド軸方向の縮み側(図3の下側)がロッド軸方向の伸び側に凹む湾曲面からなる凹面100aとなっている。また、そのロッド軸方向の伸び側がロッド周方向のロック位置凹面93a側ほどロッド軸方向の縮み側(張出部85側)に位置するように傾斜する傾斜面101aとなっている。凹面100aおよび傾斜面101aのロッド周方向のロック位置凹面93aとは反対側同士を結ぶ面102aはロッド軸方向に沿っており、この面102aの延長上に平坦面91aの解除位置凹面92aとは反対の端部側(つまり別組の解除位置凹面92aのこの組の平坦面91aとは反対の端部側)が配置されている。ロッド周方向において、張出部87の面102aは別組の解除位置凹面92aの内側範囲に配置されており、張出部87の面102aとは反対側の端部はロック位置凹面93aの外側範囲に配置されている。凹面100aは突起81の直径よりも大径となっており、凹面100aのロッド周方向の幅は、突起81の直径よりも幅広となっている。
張出部88は、張出部86,87よりもロッド軸方向の伸び側(張出部85とは反対側)に配置されており、ロッド周方向においてロック位置凹面93aと位置を合わせている。張出部88は、略正三角形状をなしており、そのロッド軸方向の縮み側がロッド軸方向の伸び側に凹む湾曲面からなる凹面105aとなっている。また、そのロッド軸方向の伸び側がロッド周方向の内側ほどロッド軸方向の伸び側に位置するように傾斜する一対の傾斜面106a,107aとなっている。傾斜面106a,107aは、ロッド軸方向に対する角度が同等とされており、ロッド軸方向の高さも同等とされている。よって、傾斜面106a,107aは、これらの間の角部を通るロッド軸方向に沿う線に対し線対称の形状をなしている。この角部は、ロッド周方向において張出部85のロック位置凹面93aの中心に位置を一致させている。
ロッド周方向において、張出部88の張出部86側の端部は、張出部86の内側範囲の張出部87側に配置されており、張出部88の張出部87側の端部は、張出部87の内側範囲の張出部86側に配置されている。張出部88は、ロッド周方向の中心をロック位置凹面93aの中心に一致させており、このロック位置凹面93aのロッド周方向の全範囲に重なっている。凹面105aは突起81の直径よりも大径となっており、凹面105aのロッド周方向の幅は、突起81の直径よりも幅広となっている。また、凹面105aは、そのロッド周方向長さがロック位置凹面93aのロッド周方向長さよりも長くなっており、ロック位置凹面93aに嵌合している突起81とロッド周方向の位置を合わせてロッド軸方向に対向する。
張出部89は、張出部88よりもロッド軸方向の伸び側(張出部85とは反対側)に若干ずれて配置されており、ロッド周方向において解除位置凹面92aと位置を合わせている。張出部89は、略平行四辺形状をなしており、そのロッド軸方向の縮み側がロッド周方向の張出部86側ほどロッド軸方向の伸び側に位置するように傾斜する傾斜面110aとなっている。また、そのロッド軸方向の伸び側がロッド周方向の張出部86側ほどロッド軸方向の伸び側に位置するように傾斜する傾斜面111aとなっている。傾斜面110aおよび傾斜面111aのロッド周方向の張出部86側同士を結ぶ面112aはロッド軸方向に沿っており、この面112aの延長上に張出部86の面97aおよび解除位置凹面92aの張出部86側が配置されている。傾斜面110aおよび傾斜面111aのロッド周方向の張出部86とは反対側の端部同士を結ぶ面113aはロッド軸方向に沿っており、この面113aの延長上に別組の張出部87の面102aおよび解除位置凹面92aの張出部86とは反対の端部側が配置されている。張出部89は、ロッド周方向の中心を解除位置凹面92aの中心に一致させており、張出部88の中心に対しロッド周方向に90度位相を異ならせている。
図2に示すピストン13およびロッド12にガス反力が加わることになり、このガス反力により、ピストン13が室15を拡大しつつ室14を縮小させるように移動する。すると、ロッド12がシリンダ11から突出する伸び側に移動することになる。この移動時に、ロッド12がシリンダ11から最も突出する最大突出状態に近づくと、シリンダ11に固定されたシリンダ側部材79の突起81に、ロッド12は、図3に示すように、張出部85〜89の中で、伸び側(図3の上側)にある張出部88の傾斜面106a、傾斜面107aあるいは張出部89の傾斜面111aで当接し、あるいは直接、縮み側(図3の下側)にある張出部86の傾斜面96aあるいは張出部87の傾斜面101aで当接する。
張出部88の傾斜面106a、傾斜面107aあるいは張出部89の傾斜面111aで突起81に当接した場合には、これらいずれかの傾斜で突起81つまりシリンダ11を相対回転させる。そして、突起81に対し、張出部88の傾斜面106aで当接した場合は次に張出部86の傾斜面96aで当接し、張出部88の傾斜面107aで当接した場合には次に張出部87の傾斜面101aで当接し、張出部89の傾斜面111aで当接した場合には次に別組の張出部87の傾斜面101aで当接する。
そして、突起81に対し、張出部86の傾斜面96aあるいは張出部87の傾斜面101aで当接すると、これらいずれかの傾斜でシリンダ11を相対回転させた後、張出部85のロック位置凹面93aで当接する。これにより、ロッド12がシリンダ11から最も突出する最大突出状態になる。例えば、図3に示すように、A1に示す位置から相対的に近づく突起81に対して、ロッド12は、A2に示すように張出部88の傾斜面106aで当接しその傾斜で突起81つまりシリンダ11を相対回転させた後、A3に示すように張出部86の傾斜面96aで当接し、その傾斜で突起81つまりシリンダ11を相対回転させた後、A4に示すように張出部85のロック位置凹面93aで当接する。ここで、突起81は、図2に示すようにピン83を嵌合孔82に対し回転可能に遊嵌して構成されているため、図3に示す傾斜面96a,101a,106a,107a,111aのいずれに沿って相対移動する際にも、自転することで摩擦抵抗が軽減される。
上記の最大突出状態では、図2に示すピストン13を介してロッド12に加わるガス反力で突起81に張出部85が押し付けられることになり、図3に示すロック位置凹面93aが突起81に当接する状態が維持される。以上から、少なくとも張出部86の傾斜面96aあるいは張出部87の傾斜面101aが、突起81を張出部88とロッド周方向の位置が合ってその裏側に位置するロック位置凹面93a内に位置するように案内することになり、その際にそれぞれの傾斜でロッド12に対しシリンダ11を相対回転させる。
突起81がロック位置凹面93aの底に当接すると、ロッド12に対しシリンダ11が所定の第1の相対回転位置に位置する。つまり、少なくとも張出部86の傾斜面96aあるいは張出部87の傾斜面101aが、ロッド12の外周面に設けられて、ロッド12が最大突出状態になるときに、突起81と当接しシリンダ11をロッド12に対し相対回転させて所定の第1の相対回転位置に導く。
上記第1の相対回転位置にある状態は、ロック状態であり、この状態からロッド12を縮み側(図3の下側)に移動させようとシリンダ11に挿入すると、ロック位置凹面93a内に位置していた突起81に対し、張出部85がロッド軸方向に離間した後、ロック位置凹面93aにロッド軸方向で対向する張出部88の凹面105aが当接してこれを保持し、それ以上のロッド12のシリンダ11に対する縮み方向の移動を規制する。また、この際に多少シリンダ11がロッド12に対し相対回転させられることがあっても、図3に示す張出部86の凹面95aあるいは張出部87の凹面100aが、突起81に当接して、それ以上のロッド12の縮み方向の移動を規制する。
その結果、シリンダ装置は、ロッド12が伸び行程によって図2に示すシリンダ11から最も突出する最大突出状態になると、自動的に縮み行程が規制されるロック状態となる。つまり、ロッド12の外周面に設けられた図3に示す張出部86,87,88は、ロッド12が最大突出状態でシリンダ11とロッド12とが上記した第1の相対回転位置になったときに、突起81と軸方向に対向することによりロッド12が挿入方向に移動した際に突起81に当接して突起81を保持するロック状態となる。ここで、張出部86,87,88の凹面95a,100a,105aは、突起81の中心がロッド周方向のそれぞれの範囲内にあればロッド12がこれらを越えて縮むことを規制することになり、その際に、それぞれの最深位置であるロッド周方向の中心位置に突起81を案内する。
上記第1の相対回転位置にあるロック状態から、シリンダ11がロッド12に対し相対回転させられて第1の相対回転位置とは異なる所定の第2の相対回転位置になると、シリンダ11と一体に突起81もロッド12に対し相対回転(公転)することになる。この突起81の回転移動で、ロッド12は、その初期にガス反力に抗してロッド軸方向の縮み側に若干移動させられてロック位置凹面93aから平坦面91aに突起81を乗り上げさせ、平坦面91a上で突起81を移動させた後、その終期に解除位置凹面92aの位置でガス反力によってロッド軸方向の伸び側に移動して解除位置凹面92aに突起81を入り込ませる。この状態ではガス反力によって解除位置凹面92aが突起81に当接しそのロッド周方向への移動を規制する状態となる。つまり、解除位置凹面92aは、ロッド12の外周面に設けられ、ロッド12に対しシリンダ11が所定の第2の相対回転位置に位置したときに、突起81とロッド軸方向に対向することによりガス反力で突起81に当接し、ロッド12に対するシリンダ11の回転方向への相対移動を規制する。例えば、図3に示すように、A4に示す位置にある突起81に対して、ロッド12は、ロック位置凹面93aから、A5に示すように平坦面91aに突起81を乗り上げさせ、平坦面91a上で突起81を走行させた後、A6に示すように解除位置凹面92aに突起81を入り込ませる。このときも、突起81は、自転することにより、ロック位置凹面93a、平坦面91aおよび解除位置凹面92aに沿って相対移動する際の摩擦抵抗が軽減される。
上記の第2の相対回転位置になった状態は、ロック解除状態であり、この状態からロッド12を縮み側(図3の下側)に移動させようとシリンダ11に挿入すると、ロッド12は、張出部86と別組の張出部87との面97a,102aの間に突起81を通過させた後、張出部89の傾斜面110aにて突起81に当接しその傾斜で突起81を張出部88に近接させるようにシリンダ11を相対回転させた後、さらなる縮み方向の移動が許容される状態となる。例えば、図3に示すように、A6に示す位置にある突起81に対して、ロッド12は、A7に示すように、張出部86および別組の張出部87の間に突起81を通過させた後、張出部89の傾斜面110aにて突起81に当接し、A8に示すように、その傾斜で突起81を張出部88に近接させるようにシリンダ11とともに相対回転させた後、A9に示すように、縮み方向のさらなる移動が許容される状態となる。傾斜面110aを相対移動する際も、突起81は、自転することにより、摩擦抵抗が軽減される。
以上により、平坦面91a、解除位置凹面92aおよびロック位置凹面93aを含む張出部85の伸び側の端縁部は、ロッド12がシリンダ11から最も突出する最大突出状態になるときに、突起81に当接する最大長当接部115を構成している。つまり、最大長当接部115は、ロッド軸直交方向に沿う平坦面91aを有する平坦部91と、平坦面91aから凹む解除位置凹面92aを有する解除位置凹部(凹部)92と、平坦面91aから凹むロック位置凹面93aを有するロック位置凹部93とからなっている。
また、張出部88の凹面105aを含む端縁部は、最大長当接部115と軸方向に対向するように周方向に部分的に設けられ、シリンダ装置の縮長時に突起81が当接し、それ以上ロッド12が縮み方向に移動しないように規制するロック部105を構成し、張出部86の凹面95aを含む端縁部も同様のロック部95を、張出部87の凹面100aを含む端縁部も同様のロック部100を、それぞれ構成している。これらロック部95,100,105は、最大長当接部115と対向する面95a,100a,105aが凹面に形成されている。ロック部95,100,105は、いずれも突起81の直径よりもロッド周方向に幅広となっている。
最大長当接部115は、上記のロック部95,100,105と対向する周方向の範囲である平坦面91aおよびロック位置凹面93aの位置が、この範囲に突起81が位置するときロッド12が縮み方向に移動不可となるロック可能位置となっており、また、ロック部95,100,105と対向しない周方向の範囲である解除位置凹面92aの位置が、この範囲に突起81が位置するときロッド12が縮み方向に移動可能となるロック解除位置となっている。よって、最大長当接部115のロック可能位置は、ロッド軸直交方向に沿う平坦面91aを有する平坦部91とロック位置凹面93aを有するロック位置凹部93とからなっており、最大長当接部115のロック解除位置には、突起81が嵌合する解除位置凹面92aを有する解除位置凹部92が設けられている。
また、張出部88の傾斜面106aを含む端縁部が、ロッド12が最大突出状態になるときに突起81を最大長当接部115の周方向のうち張出部88のロック部105の凹面105aと対向する位置に導くよう、最大長当接部115とは軸方向に離間して設けられた誘導部106を構成し、張出部88の傾斜面107aを含む端縁部も同様の誘導部107を、張出部89の傾斜面111aを含む端縁部も同様の誘導部111を、張出部89の面112aを含む端縁部も同様の誘導部112を、張出部86の傾斜面96aを含む端縁部も同様の誘導部96を、張出部87の傾斜面101aを含む端縁部も同様の誘導部101を、それぞれ構成している。ロッド12が最大長に伸長した際には、誘導部96,101,106,107,111が自動的にシリンダ11とロッド12との相対回転位置をロック位置に回転させる。
ロック部95と誘導部96とが、最大長当接部115と軸方向に離間して設けられる張出部86の一辺と他辺とにそれぞれ形成されており、ロック部100と誘導部101とが同様の張出部87の一辺と他辺とにそれぞれ形成され、ロック部105と誘導部106,107とが同様の張出部88の一辺と他辺とにそれぞれ形成されている。
突起81と、張出部85〜89とが、シリンダ11に対しロッド12を最大長で自動的に縮長不可にロックするとともにシリンダ11がロッド12に対し手動で相対回転させられると縮長可能にロックを解除するカム機構120を構成することになり、このカム機構120が、シリンダ11内の、シリンダ11とロッド12との間位置に設けられている。
図1に示すように、シリンダ11の胴体部20の底部21側と、取付ブラケット32の取付板部34とには、上記のように、突起81が張出部85のロック位置凹部93にロッド周方向の位置が合うこと、つまりロッド12とシリンダ11とが所定の第1の相対回転位置に位置すること、言い換えればロッド12とシリンダ11との相対回転位置がロック位置にあることを、外観で確認可能とする位置確認部121が設けられている。位置確認部121は、シリンダ11の胴体部20に、シリンダ軸方向に沿って取付板部34に指向して形成された三角形状のマーク122と、取付ブラケット32の取付板部34に、ロッド軸方向に沿って胴体部20に指向して形成された三角形状のマーク123とからなっている。
そして、これらのマーク122,123がシリンダ周方向の位置を合わせ、シリンダ軸方向に対向する状態になると、突起81が、張出部85のロック位置凹部93にロッド周方向の位置が合う状態、つまりロッド12とシリンダ11とが所定の第1の相対回転位置に位置する状態となり、言い換えればロッド12とシリンダ11との相対回転位置がロック位置にある状態となる。他方、これらマーク122,123がロッド周方向の位置を所定の90度ずらすと、突起81が、張出部85の解除位置凹部92にロッド周方向の位置が合う状態、つまりロッド12とシリンダ11とが所定の第2の相対回転位置に位置する状態となり、言い換えればロッド12とシリンダ11との相対回転位置がロック解除位置にある状態となる。シリンダ11に形成されたマーク122には、シリンダ11とロッド12の相対回転位置がロック位置にあることを示す「LOCK」の文字が付設形成されている。
なお、取付対象への取付時に、作業者は、取付ブラケット73を取付対象の一方に取り付けるとともに、ナット40を緩め、取付ブラケット32を、その角度を取付対象の他方に合わせて調整して取付対象の他方に取り付けることになる。よって、取付ブラケット32のシリンダ11に対する回転角度はこの時点で決まることになる。このため、取付ブラケット73および取付ブラケット32が取付対象へ取り付けられナット40が緩められたままロッド12が最大突出状態とされた状態での取付ブラケット32のマーク123に合わせて、シリンダ11のマーク122を後付するのが良い。よって、シリンダ11のマーク122は、後付可能なシールラベルとする。対して、取付ブラケット32のマーク123は刻印により形成する。
なお、図1では、「LOCK」の文字のみを記載した例を示したが、突起81がロック解除位置に位置するロック解除位置を表示する「UNLOCK」の文字を記載するようにしてもよく、両方を記載しても良い。
次に、以上に述べた第1実施形態の作動を説明する。
シリンダ装置は、シリンダ11に取り付けられた取付ブラケット32の取付板部34と、ロッド12に取り付けられた取付ブラケット73の取付板部75とが、取付穴33,74にそれぞれ挿通される締結部材で、例えば図示略のベース部材とベース部材に対して揺動する図示略の開閉部材とに取り付けられることになる。取り付けの向きは、常時開閉部材が閉じているものに用いる場合は、開閉部材が閉じたときにシリンダ装置のロッド12の突出側(図中上側)が下側に来るように取り付けることが望ましい。これは、シリンダ内の油液がなるべくシールリング46に接しているようにすることが、シール性及び摺動性を確保するために好適であるからである。
開閉部材がベース部材に近接する閉状態にあるときはロッド12がシリンダ11内に最も挿入されることになり、開閉部材がベース部材に対し最も離間する開状態にあるとき、ロッド12がシリンダ11から最も突出することになる。ここで、室14,15内には、高圧ガスが充填されているため、ピストン13にはその受圧面積差によりロッド12をシリンダ11から突出させる方向の付勢力であるガス反力が発生している。よって、開閉部材は、閉状態ではその重量がガス反力に優って閉状態に維持されるか、あるいはベース部材に対して図示略のロック機構により閉状態に維持される。
そして、開閉部材の揺動時には、ピストン13がシリンダ11内でシリンダ軸方向に移動して室14,15の容積を変えることになり、その際に、これら室14,15を繋ぐピストン13の流路孔64がオイルの流動を制御し減衰力を発生させて開閉部材の揺動速度を抑える。シリンダ11内にはオイルとガスが封入され、オイルの量は、ロッド12が最大突出状態に近づく位置から流通孔64にオイルが流動する量封入される。
ここで、操作者が、開閉部材を開方向に揺動させるとガス反力によりロッド12がシリンダ11から突出する側に移動することになる。すると、突起81が、相対的にロッド軸方向の張出部85〜89側に移動することになる。その際に、突起81は、ロッド周方向の相対位置が、張出部88および張出部89の両方に対しずれている場合、張出部86,87の誘導部96,101のいずれかに直接当接し、その案内でロッド12とシリンダ11とを相対回転させながら、さらにロッド軸方向の張出部85側に相対移動してガス反力でロック位置凹部93の底に当接して停止することになる。この状態で、ロッド12はシリンダ11から最も突出する最大突出状態となり、ロッド12とシリンダ11とが第1の相対回転位置に位置する。
他方、突起81のロッド周方向の位置が張出部88と合う場合、突起81は、誘導部106,107のいずれかに当接し、その案内でロッド12とシリンダ11とを相対回転させながら、相対的にロッド軸方向の張出部86,87側に移動して、張出部88からロッド周方向に離れ、さらに相対的にロッド軸方向の張出部86あるいは張出部87側に移動して、張出部86,87の誘導部96,101のいずれかに当接し、その後は、上記と同様に、その案内でロッド12とシリンダ11とを相対回転させながら、さらにロッド軸方向の張出部85側に相対移動してロック位置凹部93の底に当接して停止することになる。
また、突起81のロッド周方向の位置が張出部89と合う場合、突起81は、誘導部111,112のいずれかに当接し、その案内でロッド12とシリンダ11とを相対回転させながら、相対的にロッド軸方向の張出部86あるいは別組の張出部87側に移動して張出部89からロッド周方向に離れ、その後、相対的にロッド軸方向の張出部86あるいは別組の張出部87側に移動して、これら張出部86,87の誘導部96,101のいずれかに当接し、その後は、上記と同様に、その案内でロッド12とシリンダ11とを相対回転させながら、さらにロッド軸方向の張出部85側に相対移動してロック位置凹部93あるいは別組のロック位置凹部93の底に当接して停止することになる。
つまり、いずれの場合も、突起81は、ロッド軸方向一側に凹むロック位置凹部93にロッド周方向の位置を合わせることになる。このように、突起81がロック位置凹部93内に位置すると、上記したように、ロッド12が最大突出状態となりロッド12とシリンダ11とが第1の相対回転位置に位置し、加えて、位置確認部121のマーク122,123がロッド周方向の位置を一致させることになる。
次に、操作者が突起81がロック位置凹部93に位置する状態から、シリンダ11を90度いずれかの方向に回転させると、突起81が、ロック位置凹部93の案内で若干ガス反力に抗して相対的にロッド軸方向の張出部85とは反対側に移動し、その後、平坦部91に沿ってロッド周方向に移動し、解除位置凹部92の位置で、ガス反力により解除位置凹部92内に入り込みその底に当接して停止する。これにより、ロッド12とシリンダ11とがアンロック状態となる第2の相対回転位置に位置する。
このとき、突起81が平坦部91を移動する最中は、ガス反力がシリンダ11に回転抵抗を発生させることになるが、解除位置凹部92の位置では、ガス反力によって突起81が解除位置凹部92内に自然に入ってその底に当接することになり、回転抵抗が低下する。そして、さらに解除位置凹部92から出ようとすると、ガス反力による回転抵抗が再び発生する。これにより、突起81が解除位置凹部92内に位置するとシリンダ11の回転操作力がその前後より軽くなるアクセントが生じ、いわゆるクリック感を発生させる。
このクリック感で、操作者は、ロックが解除されたアンロック状態になったと判断し、開閉部材をガス反力に抗して閉方向に揺動させる。すると、ロッド12がロッド挿入側に移動することになり、突起81が相対的にロッド軸方向の張出部85とは反対側に移動することになる。その際に、突起81のロッド周方向の位置が張出部89の傾斜面110aと合うことから、突起81は傾斜面110aに当接し、その案内でロッド12とシリンダ11とを相対回転させながら、相対的にロッド周方向の張出部88側に移動して、傾斜面110aから離れ、その後は、突起81がそのまま相対的にロッド軸方向の張出部85とは反対側に移動する。これにより、ロッド12がロッド挿入側に移動することになって、開閉部材が閉状態になり、その後、必要により開閉部材がロック機構でロックされる。
なお、突起81がロック位置凹部93内に位置する状態から、操作者がシリンダ11を回転させずに、開閉部材をガス反力に抗して閉方向に揺動させると、ロッド12がロッド挿入側に移動することになり、突起81が相対的にロッド軸方向の張出部85とは反対側に移動することになるが、突起81は、ロック部105とロッド周方向の位置が合っているため、ロック部105の凹面105aに当接しその底の位置で停止して、それ以上のロッド軸方向の張出部85とは反対側への相対移動が規制される。つまり、ロック状態となる。
また、突起81がロック位置凹部93内に位置する状態から、突起81を解除位置凹部92内に位置させない範囲でシリンダ11を相対回転させた場合、開閉部材をガス反力に抗して閉方向に揺動させると、ロッド12がロッド挿入側に移動することになり、突起81が相対的にロッド軸方向の張出部85とは反対側に移動することになるが、突起81は、ロック部95,100のいずれかとロッド周方向の位置が合うことになって、ロック部95,100の凹面95a,100aのいずれかに当接しその底の位置で停止して、それ以上のロッド軸方向の張出部85とは反対側への相対移動が規制される。つまり、ロック状態となる。
そして、例えば、開閉部材の上に操作者が荷物を置いて開閉部材の質量が増した場合や、シリンダ11内のガス圧が低下する等の理由で、ガス反力が低下し、シリンダ装置が、ロッド12を最大突出状態に維持できない場合、つまり、開閉部材を全開状態に維持できない場合、開閉部材がガス反力に抗して閉方向に揺動することになり、突起81がロック位置凹部93内に位置する状態、つまりシリンダ11とロッド12とが第1の相対回転位置のまま、ロッド12がロッド挿入側に移動し、突起81が相対的にロッド軸方向の張出部85とは反対側に移動することになる。この場合も、突起81は、ロック部105とロッド周方向の位置が合っているため、ロック部105の凹面105aに当接しその底位置で停止して、それ以上のロッド軸方向の張出部85とは反対側への相対移動が規制される。よって、ロッド12のロッド挿入側への移動が規制されるロック状態となり、開閉部材を開状態に維持する。
この状態から、開閉部材を閉じる場合には、操作者が開閉部材を閉じる意思を持って、シリンダ11を回転させて、突起81をロック部105の凹面105aからロッド周方向外側に移動させると、突起81のロッド軸方向の張出部85とは反対側の移動を規制していたロック部105が存在しない状態となることから、その後は、突起81が相対的にロッド軸方向の張出部85とは反対側に移動することになり、ロッド12が挿入側に移動することになって開閉部材が閉状態になり、その後、必要により開閉部材がロック機構でロックされる。
上記した特許文献1に記載のシリンダ装置では、シリンダからロッドを最大限突出させると、ロッドのシリンダへの挿入方向の移動を自動的に規制するロック状態となるが、このシリンダ装置では、ロック解除操作として、比較的高いガス反力に抗してロッドを比較的大きく押し込む操作が必要であり、ロック解除の操作性が良くないという問題があった。
これに対して、以上に述べた第1実施形態によれば、ロッド12が最大突出状態になるときに、最大長当接部115とは軸方向に離間して設けられた誘導部96,101,106,107,111が、突起81を最大長当接部115の周方向のうちロック部105と対向するロック位置凹部93に導くことにより、このロック部105がロッド12が縮み方向に移動しないように規制することになる。このように最大長当接部115とは軸方向に離間して設けられた誘導部96,101,106,107,111によって突起81を最大長当接部115の周方向のうちロック部105と対向するロック位置凹部93に導くため、ロック解除時にガス反力に抗してロッド12およびシリンダ11を大きく相対移動させる必要がない。つまり、ガス反力で最大長当接部115の形状によりロック位置凹部93に突起81を導く構造であると、ロック解除時にガス反力に抗して突起81を大きく相対移動させる必要があるのに対し、このような必要がなくなる。したがって、ロック解除操作に必要な回転トルクを軽減でき、ロック解除操作の操作性を向上させることができる。特に、狭く手作業での回転操作を行いにくいスペースに配置される場合に、回転トルクを軽減できる効果が高まる。つまり、例えば、拳を入れることができず、指先のみ入れることが可能な程度のスペースである場合に、指先のみの力でシリンダ11およびロッド12を相対回転させることが可能となって、ロック解除が可能となる。
また、シリンダ11とロッド12とを相対回転させるという操作者の意思をもった操作が必要であるため、不用意にロックが解除されてしまうことを防止できる。また、シリンダ11とロッド12とを手動で相対回転させるという操作であるため、ロック解除も容易となる。したがって、使い勝手性を向上させることができる。加えて、ロック解除操作が、シリンダ11とロッド12とを相対回転させるという操作であるため、解除部材の揺動等を考慮せずに済み、取付スペースの制約を受けにくい。
より詳しくは、誘導部96,101,106,107,111が、ロッド12が最大長に伸長した際には、シリンダ11とロッド12の相対回転位置を、ロッド12が最大長付近から縮むことを規制するロック位置に自動的に回転させる。したがって、ロッド12を最大長に伸長させれば自動的に、ロッド12が最大長付近から縮むことを規制するロック状態となる。また、シリンダ11とロッド12の相対回転位置を、手動で最大長付近から縮むことを許容するロック解除位置とすれば、ロッド12が最大長付近から縮むことが可能となる。よって、シリンダ11とロッド12の相対回転位置をロック解除位置にするという操作が必要であるため、不用意にロックが解除されてしまうことを防止できる。また、シリンダ11とロッド12の相対回転位置をロック解除位置にするという操作であるため、ロック解除も容易となる。したがって、使い勝手性を向上させることができる。加えて、ロック解除操作が、シリンダ11とロッド12の相対回転位置をロック解除位置にするという操作であるため、解除部材の揺動等を考慮せずに済み、取付スペースの制約を受けにくい。
また、周方向に延びる最大長当接部115のうち、ロック部95と対向する周方向の平坦部91およびロック位置凹部93の範囲が、この範囲に突起81が位置するときロッドが縮み方向に移動不可となるロック可能位置であり、また、ロック部95と対向しない周方向の解除位置凹部92の範囲が、この範囲に突起81が位置するときロッド12が縮み方向に移動可能となるロック解除位置であるため、ロック解除時にはガス反力で最大長当接部115に当接する突起81をこの周方向に延びる最大長当接部115に沿ってロック可能位置からロック解除位置に突起81を移動させれば良い。したがって、ロック解除操作に必要な回転トルクを軽減でき、ロック解除操作の操作性をより向上させることができる。
また、最大長当接部115のロック可能位置が平坦部91を有しているため、ロック解除時には、ガス反力で最大長当接部115に当接する突起81を平坦部91を有するロック可能位置からロック解除位置に移動させれば良い。したがって、ロック解除操作に必要な回転トルクを軽減でき、ロック解除操作の操作性をより向上させることができる。
また、最大長当接部115のロック解除位置に位置した突起81がガス反力で解除位置凹部92に嵌合することで、操作力にアクセントを持たせることができ、ロック解除位置に位置したことを操作者に認識させることができる。つまり、シリンダ11とロッド12とが所定の第1の相対回転位置とは異なる、アンロック状態となる所定の第2の相対回転位置になると、ロック解除位置を規定する解除位置凹部92が、ロッド12が突出方向に移動した際に突起81に当接し回転方向への移動を規制することになるため、シリンダ11とロッド12とが、アンロック状態となる所定の第2の相対回転位置になったことを、操作感の変化で操作者に伝えることができる。したがって、使い勝手性をさらに向上させることができる。
また、ロック部95と誘導部96とが、最大長当接部115と軸方向に離間して設けられる張出部86の一辺と他辺とにそれぞれ形成されており、ロック部100と誘導部101とが同様の張出部87の一辺と他辺とにそれぞれ形成され、ロック部105と誘導部106,107とが同様の張出部88の一辺と他辺とにそれぞれ形成されているため、張出部の数を減らすことができ、軽量化、低コスト化を図ることができる。
また、ロック部95,100,105が、それぞれ、突起81の直径よりも幅広であるため、ロッド12が縮み方向に移動しないように良好に規制することができる。
また、ロック部95,100,105の最大長当接部115と対向する面が凹面95a,100a,105aであるため、ロッド12が縮み方向に移動しないように良好に規制することができる。
また、シリンダ11の外観にある位置確認部121を見れば、突起81がロック部95とロッド軸方向に対向するロック位置にあることを確認可能となるため、突起81がロック部95とロッド軸方向に対向するロック位置にあることを操作者に容易かつ確実に認識させることができる。したがって、使い勝手性及び安全性をさらに向上させることができる。
また、カム機構120をシリンダ11に内蔵できるため、従来のガススプリングと同様の外形となり、全体の小型化が図れる。
また、突起81は、ピン83を嵌合孔82に対し回転可能に遊嵌して構成されているため、突起81が最大長当接部115に当接して移動する際に、突起81が回転(自転)することで摩擦抵抗を軽減できる。したがって、ロック解除操作に必要な回転トルクをさらに軽減でき、ロック解除操作の操作性をより向上させることができる。
「第2実施形態」
次に、本発明に係る第2実施形態を主に図4に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一の称呼、同一の符号で表す。
第2実施形態では、ロック可能位置である平坦部91と、ロック解除位置である解除位置凹部92とのロッド周方向の間に平坦部91よりも突出する突出部130,131が形成されている。これら突出部130,131は、先細の断面半円状をなしており、突起81が、最大長当接部115に沿ってロッド周方向に平坦部91から解除位置凹部92に移動するときに乗り越え可能となっている。
第2実施形態では、ロッド12を伸び側(図4の上側)に移動させシリンダ11から突出させると、第1実施形態と同様に、ロッド12は、誘導部96,101,106,107,111のいずれかの案内で、突起81つまりシリンダ11を相対回転させ、最終的に、突起81に張出部85のロック位置凹面93aで当接してシリンダ11に対し第1の相対回転位置に位置するロック状態となる(例えばA1〜A4参照)。
そして、シリンダ11がロッド12に対し、相対回転させられてアンロック状態となる所定の第2の相対回転位置になる場合に、シリンダ11と一体回転する突起81は、平坦面91a上を走行した後、ガス反力に抗して突出部130,131のいずれかを乗り越えて、解除位置凹面92aに入り込む。例えば、突起81は、図4にA5で示すように、平坦面91a上を走行した後、B5に示すように、ガス反力に抗して突出部131を乗り越えて、A6に示すように解除位置凹面92aに入り込む。
このロック解除状態からロッド12を縮み側に移動させようとシリンダ11に挿入すると、第1実施形態と同様に、ロッド12は、張出部86および別組の張出部87の面97a,102aの間に突起81を通過させた後、張出部89の傾斜面110aにて突起81に当接しその傾斜で突起81を張出部88に近接させるようにシリンダ11を相対回転させた後、さらなる縮み方向の移動が許容される状態になる(例えばA6〜A9参照)。
以上の第2実施形態によれば、ロック可能位置である平坦部91と、ロック解除位置である解除位置凹部92とのロッド周方向の間に平坦部91よりも突出する突出部130,131が形成されているため、突出部130,131および解除位置凹部92が、突起81のロッド周方向の移動つまりロッド12に対するシリンダ11の相対回転を規制することになる。よって、ロッド12に対してシリンダ11が、アンロック状態となる所定の第2の相対回転位置になったことを、操作感の変化で操作者に良好に伝えることができる。したがって、使い勝手性をさらに向上させることができる。
「第3実施形態」
次に、本発明に係る第3実施形態を主に図5に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一の称呼、同一の符号で表す。
第3実施形態では、張出部85の最大長当接部115の形状が第1実施形態に対し相違している。第3実施形態の最大長当接部115は、第1実施形態と同様のロック位置凹面93aの開口側と解除位置凹面92aおよび別組の解除位置凹面92aの底側とを結ぶように、第1実施形態の平坦面91aにかえて、傾斜面135a,136aが形成されている。傾斜面135aは、ロック位置凹面93aと解除位置凹面92aとを結んでおり、傾斜面136aはロック位置凹面93aと別組の解除位置凹面92aとを結んでいて、いずれもロック位置凹面93a側がロッド軸方向の伸び側(図5の上側)に位置するように傾斜している。よって、第3実施形態の最大長当接部115は、解除位置凹面92aを含む解除位置凹部92と、ロック位置凹面93aを含むロック位置凹部93と、傾斜面135aを含む傾斜部135と,傾斜面136aを含む傾斜部136とからなっている。
第3実施形態の最大長当接部115においては、上記のロック部95,100,105と対向する周方向の範囲である傾斜面135a,136aおよびロック位置凹面93aの位置が、この範囲に突起81が位置するときロッド12が縮み方向(図5の下方向)に移動不可となるロック可能位置となっており、また、ロック部95,100,105と対向しない周方向の範囲である解除位置凹面92aおよびその近傍の傾斜面135a,136aの位置が、この範囲に突起81が位置するときロッド12が縮み方向に移動可能となるロック解除位置となっている。
第3実施形態では、ロッド12を伸び側(図5の上側)に移動させシリンダ11から突出させると、第1実施形態と同様に、ロッド12は、誘導部96,101,106,107,111のいずれかの案内で、突起81およびシリンダ11を相対回転させ、最終的に、突起81に張出部85のロック位置凹面93aで当接してシリンダ11に対し第1の相対回転位置に位置するロック状態となる(例えばA1〜A4参照)。
上記第1の相対回転位置にあるロック状態から、ロッド12に対しシリンダ11が相対回転させられて所定の第2の相対回転位置になると、シリンダ11と一体回転する突起81は、その初期にガス反力に抗して若干移動してロック位置凹面93aから傾斜面135a,136aのいずれかに乗り上げ、傾斜面135a,136aのいずれかを走行する。ここで、傾斜面135a,136aの案内で突起81が移動すると、突起81はロッド周方向に移動しつつロッド軸方向に移動することになり、このロッド軸方向はガス反力が加わるロッド12を伸ばす方向であるため、相対回転に必要な操作力がさらに低減される。
そして、ロッド12に対しシリンダ11が所定の第2の相対回転位置になると、突起81は、ガス反力によって解除位置凹面92aに入り込んで当接するロック解除状態となる。すると、ガス反力によって解除位置凹面92aおよび両側の傾斜面135a,136aが突起81のロッド周方向への移動を規制することになる。例えば、図5に示すように、突起81は、A4に示すようにロック位置凹面93aから、C5に示すように傾斜面135aに乗り上げ、この傾斜面135aを走行して、A6に示すように解除位置凹面92aに入り込む。
このロック解除状態からロッド12を縮み側(図5の下側)に移動させようとシリンダ11に挿入すると、第1実施形態と同様に、ロッド12は、張出部86および別組の張出部87の面97a,102aの間に突起81を通過させた後、張出部89の傾斜面110aにて突起81に当接しその傾斜で突起81を張出部88に近接させるようにシリンダ11を相対回転させた後、さらなる縮み方向の移動が許容される状態になる(例えばA6〜A9参照)。
このような第3実施形態によれば、最大長当接部115のロック可能位置が、ロック解除位置側に向かうほどガス反力の推進方向に位置する傾斜部135,136で突起81を案内するため、ロック解除操作の操作性をより一層向上させることができる。
「第4実施形態」
次に、本発明に係る第4実施形態を主に図6に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一の称呼、同一の符号で表す。
第4実施形態では、張出部89が第1実施形態に比べてロッド周方向に長くなっており、その結果、張出部86と別組の張出部87との間隔が広くなっている。また、第4実施形態では、張出部85の最大長当接部115の形状が第1実施形態に対し相違している。
つまり、第4実施形態の張出部85は、第1実施形態のロック位置凹面93aおよび解除位置凹面92aを有しておらず、ロッド周方向における張出部89の中央位置と同位置に、平坦部91の平坦面91aから先細形状をなして突出する突出部140が形成されている。突出部140のロッド周方向両側の面140a,140bは突起81の径と同径の湾曲凹面状に形成されている。
ここで、平坦面91aと、突出部140の面140a,140bのいずれか一方とに突起81が同時に当接した状態にあるとき、この突起81のロッド周方向における突出部140とは反対の端部位置よりも突出部140から離れた位置に張出部86が形成されている。最大長当接部115は、平坦部91と突出部140とからなっており、平坦面91aうち、ロック部95,100,105と対向する周方向の範囲が、この範囲に突起81が位置するときロッド12が縮み方向に移動不可となるロック可能位置となっており、また、平坦面91aのうち、ロック部95,100,105と対向しない突出部140の近傍範囲が、この範囲に突起81が位置するときロッド12が縮み方向(図6の下方向)に移動可能となるロック解除位置となっている。
第4実施形態では、ロッド12を伸び側(図6の上側)に移動させシリンダ11から突出させると、第1実施形態と同様に、ロッド12は、誘導部96,101,106,107,111のいずれかの案内で、突起81およびシリンダ11を相対回転させ、最終的に、突起81に張出部85の平坦面91aで当接してシリンダ11に対し第1の相対回転位置に位置するロック状態となる(例えばA1〜A3,D4参照)。このロック状態では、突起81と平坦部91との間に生じるガス反力による摩擦力でロッド12およびシリンダ11の相対回転が規制される。この場合も、多少シリンダ11がロッド12に対し相対回転させられることがあっても、張出部86の凹面95aあるいは張出部87の凹面100aが、突起81に当接して、それ以上のロッド12の縮み方向の移動を規制する。
上記第1の相対回転位置にあるロック状態から、ロッド12に対しシリンダ11が相対回転させられて第1の相対回転位置とは異なる所定の第2の相対回転位置になると、相対回転の全範囲において突起81は平坦面91aを走行する。よって、相対回転の全範囲においてガス反力に抗して突起81を移動させる必要がなく、相対回転に必要な操作力が低減される。そして、所定の第2の相対回転位置になると、突起81が突出部140に当接するロック解除状態となる。このときも、突起81と平坦部91との間に生じるガス反力による摩擦力でロッド12に対するシリンダ11の相対回転が規制される。例えば、図6に示すように、D4に示す位置にある突起81が、D5に示すようにロッド12の平坦面91aを走行して、D6に示すように突出部140の面140bに当接する。
このロック解除状態からロッド12を縮み側(図6の下方)に移動させようとシリンダ11に挿入すると、ロッド12は、D7に示すように張出部86および別組の張出部87の面97a,102aの間に突起81を通過させた後、張出部89の傾斜面110aにて突起81に当接しその傾斜で突起81を張出部88に近接させるようにシリンダ11を相対回転させた後、D8,D9に示すようにさらなる縮み方向の移動が許容される状態になる。
このような第4実施形態によれば、ロック状態からロック解除状態までの全範囲で一定の操作力でロッド12に対しシリンダ11を相対回転させることができるため、ロック解除操作の操作性をより一層向上させることができる。
第1〜第4実施形態においては、シリンダ11に別途設けられたシリンダ側部材79に突起81を設ける一方で、ロッド12に張出部85〜89を直接設けてロッド側部材としての機能をも持たせる場合を例にとり説明したが、ロッド12に張出部85〜89を有する別途のロッド側部材を設けても良く、シリンダ11に直接突起81を設けてシリンダ側部材としての機能を持たせても良い。また、上記とは逆に、ロッド12を含むロッド側部材に突起81を設け、シリンダ11を含むシリンダ側部材に張出部85〜89を設けても良い。
「第5実施形態」
次に、本発明に係る第5実施形態を主に図3および図7に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一の称呼、同一の符号で表す。
第5実施形態では、ロッド12のシリンダ11から突出する部分を覆うダストカバー240が設けられている。このダストカバー240は、筒状部241とその一端を閉塞する蓋部242とを有する略有蓋円筒状をなすダストカバー本体243を有しており、蓋部242の中央においてロッド12に回転可能に支持されている。ダストカバー240は、ロッド12に対し軸方向の移動が規制された状態で、ロッド12およびシリンダ11に対し相対回転可能に設けられている。
ダストカバー本体243には、その筒状部241の蓋部242とは反対側に、他の一定径の主体部244よりも小径の円環状の二カ所の内側突出部245,246が塑性加工により同軸状に形成されている。また、ダストカバー本体243には、二カ所の内側突出部245,246の間の位置に、径方向内方に突出する複数の係止凸部247が形成されている。
そして、第5実施形態では、シリンダ11の胴体部20の内側突出部27近傍の内側突出部27よりも開口部23とは反対側位置の外周面に、シリンダ径方向に延びる第1実施形態と同様の複数の突起81が形成されている。この実施形態では、シリンダ自体が本発明のシリンダ側部材を構成している。
また、ダストカバー本体243の筒状部241の内側に第1実施形態と同様の5種類の張出部85,86,87,88,89が、二組、ロッド周方向(図3の左右方向)に180度位相を異ならせてそれぞれ同様に形成されている。内周部材82は、ダストカバー本体243の両側の内側突出部245,246に挟持されており、外周面の係止凹部83に係止凸部247が入り込んでいる。これにより、内周部材82は、ダストカバー本体243に対してシリンダ軸方向およびシリンダ周方向の移動ができないように規制されている。内周部材82は、ダストカバー本体243とともにダストカバー240を構成している。
よって、突起81と、張出部85,86,87,88,89が、シリンダ11およびダストカバー240の間に設けられている。これにより、シリンダ11内のシリンダ11とロッド12との間に機構は設けられていない。
また、シリンダ11とダストカバー240とに、突起81がロック位置することを外観で確認可能な第1実施形態と同様の位置確認部が設けられている。この位置確認部は、シリンダ11の胴体部20に、シリンダ軸方向に沿ってダストカバー240に指向して形成された三角形状のマーク122と、ダストカバー240の筒状部241に、シリンダ軸方向に沿ってシリンダ11に指向して形成された三角形状のマーク123とからなっている。つまり、この位置確認部は、ダストカバー140の外観で、突起81がシリンダ軸方向に対向するロック位置にあることを確認可能となっている。
以上の構成よる作用は、上記各実施の形態と同様である。
なお、上記第5実施形態では、シリンダ11に直接突起81を設け、張出部85,86,87,88,89をダストカバー240の内周に設けた例を示したが、ダストカバー240に突起81を設け、シリンダ11に張出部85,86,87,88,89を設けても良い。
また、第2〜第4実施形態と同様に張出部85,86,87,88,89及び最大長当接部115の形状は適宜変更しても良い。
以上に述べた第1〜第5実施形態は、筒状のシリンダと、一端が該シリンダの一端に挿入され、突出方向に付勢されるとともに前記シリンダに対し相対回転可能なロッドと、を有するシリンダ装置において、前記シリンダに対し少なくとも軸方向に移動を規制されて設けられたシリンダ側部材と、前記ロッドに対し少なくとも軸方向に移動を規制されて設けられたロッド側部材とを相対回転可能に設け、前記シリンダ側部材の周面または前記ロッド側部材の周面のいずれか一方に設けられ径方向に延びる突起と、前記突起が設けられた周面と対向する前記シリンダ側部材の周面または前記ロッド側部材の周面のいずれか他方に設けられ、前記ロッドが最大突出状態になるときに前記突起が当接する周方向に延びる最大長当接部と、前記最大長当接部と軸方向に対向するように周方向に部分的に設けられ、縮長時に前記突起が当接し、それ以上前記ロッドが縮み方向に移動しないように規制するロック部と、前記ロッドが前記最大突出状態になるときに前記突起を前記最大長当接部の周方向のうち前記ロック部と対向する位置に導くよう、前記最大長当接部とは軸方向に離間して設けられた誘導部と、を有することを特徴とする。これにより、ロッドが最大突出状態になるときに、最大長当接部とは軸方向に離間して設けられた誘導部が、突起を最大長当接部の周方向のうちロック部と対向する位置に導くことにより、このロック部がロッドが縮み方向に移動しないように規制することになる。このように最大長当接部とは軸方向に離間して設けられた誘導部によって突起を最大長当接部の周方向のうちロック部と対向する位置に導くため、ロック解除時にガス反力に抗してロッドおよびシリンダを大きく相対移動させる必要がなくなる。したがって、ロック解除操作の操作性を向上させることができる。
また、第1〜第5実施形態は、前記最大長当接部が、前記ロック部と対向する周方向の範囲が、該範囲に前記突起が位置するとき前記ロッドが縮み方向に移動不可となるロック可能位置であり、また、前記ロック部と対向しない周方向の範囲が、該範囲に前記突起が位置するとき前記ロッドが縮み方向に移動可能となるロック解除位置であることを特徴とする。このように、周方向に延びる最大長当接部のうち、ロック部と対向する周方向の範囲が、この範囲に突起が位置するときロッドが縮み方向に移動不可となるロック可能位置であり、また、ロック部と対向しない周方向の範囲が、この範囲に突起が位置するときロッドが縮み方向に移動可能となるロック解除位置であるため、ロック解除時には周方向に延びる最大長当接部に沿ってロック可能位置からロック解除位置に突起を移動させれば良い。したがって、ロック解除操作の操作性をより向上させることができる。
また、第4実施形態は、前記最大長当接部の前記ロック可能位置が、平坦となっていることを特徴とする。これにより、ロック解除時には平坦なロック可能位置からロック解除位置に突起を移動させれば良い。したがって、ロック解除操作の操作性をより向上させることができる。
また、第1〜第5実施形態は、前記最大長当接部の前記ロック解除位置に、前記突起が嵌合する凹部が設けられていることを特徴とする。これにより、最大長当接部のロック解除位置に位置した突起が凹部に嵌合するため、操作力にアクセントを持たせることができ、ロック解除位置に位置したことを操作者に認識させることができる。
また、第2実施形態は、前記ロック可能位置と前記ロック解除位置との周方向の間に、前記突起が前記最大長当接部に沿って周方向に移動するときに乗り越え可能な突出部が設けられていることを特徴とする。これにより、突起がロック可能位置からロック解除位置に移動すると、突起が突出部を乗り越えるため、操作力にさらにアクセントを持たせることができ、ロック解除位置に位置したことを操作者に認識させることができる。
また、第1〜第5実施形態は、前記ロック部と前記誘導部とが、前記最大長当接部と軸方向に離間して設けられる張出部の一辺と他辺とにそれぞれ形成されていることを特徴とする。このように、ロック部と誘導部とが、最大長当接部と軸方向に離間して設けられる張出部の一辺と他辺とにそれぞれ形成されているため、張出部の数を減らすことができ、軽量化、低コスト化を図ることができる。
また、第1〜第5実施形態は、前記ロック部が、前記突起の直径よりも幅広であることを特徴とする。このように、ロック部が、突起の直径よりも幅広であるため、ロッドが縮み方向に移動しないように良好に規制することができる。
また、第1〜第5実施形態は、前記ロック部が、前記最大長当接部と対向する面が凹面に形成されていることを特徴とする。このように、ロック部の最大長当接部と対向する面が凹面に形成されているため、ロッドが縮み方向に移動しないように良好に規制することができる。
なお、以上の第1〜第5実施形態においては、シリンダ内のガスの圧力でロッド12を突出方向に付勢する場合を説明したが、バネの付勢力、あるいはガスの圧力とバネの付勢力とで、ロッド12を突出方向に付勢するようにしても良い。
また、以上の第1〜第5実施形態においては、開閉部材がガス反力により開く場合を示したが、開方向へ移動は、開閉部材の重量、ガス反力、シリンダ装置の取付方法により、シリンダ装置のガス反力のみで移動する場合と、シリンダ装置のガス反力で開閉部材の重量をアシストし操作者の力により移動させる場合とがあり、本実施形態のシリンダ装置は、両方の場合に適用可能である。
なお、以上の第1〜第5実施形態においては、シリンダ内にガスと少量の油液を混在させるものを示したが、これに限らず、シリンダ内のボトム側の室にフリーピストンを設け、そのボトム側にガスを封入し、ロッド側に油液を封入してもよい。このように構成することで、ロッド突出側を常時、鉛直上方に向けたままの設置が可能となる。
さらに、上記第1〜第5実施形態においては、流路孔64が常時開となっているものを示したが、これに限らず、ピストン13の図2中上面に円環状の可撓性のある環状の金属製ディスクバルブと、常時連通する小さな流路面積の固定オリフィスを設けるようにしてもよい。これにより、ロッド12を縮める際には小さな力での操作が可能となり、伸張時は、伸張速度を固定オリフィスの面積で調整可能となる。
なお、上記第1〜第5実施形態においては、ロッド12を固定し、シリンダ11側を回転可能としたが、これに限らず、ロッド12側と、シリンダ11とが相対回転すればよく、ロッド12を取付ブラケット73に対して回転可能に設け、シリンダ11に取付ブラケット32を固定してもよい。要は、シリンダと軸方向に固定されているシリンダ側部材(シリンダと相対回転しても良い)と、ロッドと軸方向に固定されているロッド側部材(ロッドと相対回転しても良い)同士が相対回転する構成であればよい。