JP2013201800A - 車両駆動システム、電気車制御装置、車両駆動システムを有する電気車両、及び電気車制御装置を有する電気車両 - Google Patents

車両駆動システム、電気車制御装置、車両駆動システムを有する電気車両、及び電気車制御装置を有する電気車両 Download PDF

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Abstract

【課題】冷却効果の向上により、信頼性を向上させる。
【解決手段】車両駆動システムは、複数の電動機と、複数のインバータと、を備える。複数の電動機は、車両の進行方向に沿って当該車両に配置される。複数のインバータは、車両の進行方向に沿って当該車両に配置される。複数の電動機のうち、車両の進行方向前方の電動機は、複数のインバータのうち車両の進行方向後方のインバータと接続され、複数の電動機のうち車両の進行方向後方の電動機は、複数のインバータのうち車両の進行方向前方のインバータと接続される。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、車両駆動システム、電気車制御装置、車両駆動システムを有する電気車両、及び電気車制御装置を有する電気車両に関する。
従来から、鉄道車両駆動システムでは、主電動機として誘導電動機が用いられていた。当該誘導電動機を駆動させる場合、誘導電動機で発熱が生じるために冷却機構で冷却する必要がある。
また、近年、車両駆動システムとして、永久磁石同期電動機を利用することが提案されている。この永久磁石同期電動機は、従来の誘導電動機と比較して、エネルギを効率的に利用することが可能である。このため、発熱量を低減できるため軽量化することが容易となる。
このような永久磁石同期電動機は、それぞれの永久磁石同期電動機の回転子の回転に合わせてVVVFインバータから電圧を与えて制御する必要がある。そこで、各永久磁石同期電動機に対応する個別の制御が必要となるため、永久磁石同期電動機の各1台に専用のVVVFインバータを配置する必要がある。さらに、それぞれのVVVFインバータを制御するゲート制御装置を備える必要がある。
特開2000−134701号公報
しかしながら、従来技術においては、永久磁石同期電動機を用いた場合でも、多くの半導体素子を備え付ける必要があることから、冷却性能の向上が要求されることになる。
このように、永久磁石同期電動機、誘導電動機を問わず、駆動時の発熱が激しいため、半導体素子等の信頼性が低下し、電気車両の走行に支障をきたす恐れがあるという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、半導体素子への冷却性能を向上し、電気車両の走行の信頼性を向上することができる車両駆動システム、電気車制御装置、車両駆動システムを有する電気車両、及び電気車制御装置を有する電気車両を提供することである。
実施形態の車両駆動システムは、複数の電動機と、複数のインバータと、を備える。複数の電動機は、車両の進行方向に沿って当該車両に配置される。複数のインバータは、車両の進行方向に沿って当該車両に配置される。複数の電動機のうち、車両の進行方向前方の電動機は、複数のインバータのうち車両の進行方向後方のインバータと接続され、複数の電動機のうち車両の進行方向後方の電動機は、複数のインバータのうち車両の進行方向前方のインバータと接続される。
図1は、第1の実施形態にかかる車両駆動システムの接続関係を示した図である。 図2は、第1の実施形態にかかる車両駆動システムの回路構成を示した図である。 図3は、第1の実施形態にかかる車両駆動システムにおける半導体素子デバイスパッケージの等価回路を示した図である。 図4は、第1の実施形態にかかる電気車制御装置に含まれる制御構成を示した図である。 図5は、第2の実施形態にかかる車両駆動システムの接続関係を示した図である。 図6は、第3の実施形態にかかる車両駆動システムの接続関係を示した図である。 図7は、第4の実施形態にかかる車両駆動システムの接続関係を示した図である。 図8は、第5の実施形態にかかる電気車制御装置に含まれる制御構成を示した図である。 図9は、過温度として検出される基準温度Td及びTcと、トルク出力のための係数Kとの関係を示した図である。 図10は、第6の実施形態にかかる車両駆動システムの接続関係を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる車両駆動システム100の接続関係を示した図である。図1に示す例では、電気車制御装置124には、4台のVVVFインバータを含んだ4in1インバータユニット101を含む例とする。本実施形態にかかる4in1インバータユニット101は、VVVFインバータ121a、121b、121c、121dを含んでいるが、4台のVVVFインバータを含むことに制限するものではない。
また、本実施形態にかかる車両駆動システム100は、線路上を移動するための車輪120a、120b、120c、120dを備えている。そして、車両駆動システム100は、車輪120a、120b、120c、120dを回転させるための永久磁石同期電動機102a、102b、102c、102dを備えている。図1に示される永久磁石同期電動機102a、102b、102c、102dは、車両の進行方向に沿って車両駆動システム100に配置されている。
永久磁石同期電動機102a、102b、102c、102dは、それぞれ個別制御を行う必要がある。そこで、本実施形態にかかる車両駆動システム100では、永久磁石同期電動機毎に、個別の制御のためのインバータを備えている。つまり、本実施形態では、4台の永久磁石同期電動機102a、102b、102c、102dの各々と接続する4台のVVVFインバータ121a、121b、121c、121dを備えている。図1に示されるように、VVVFインバータ121a、121b、121c、121dは、車両の進行方向に沿って配置されている。
本実施形態にかかる車両駆動システム100では、VVVFインバータ121a、121b、121c、121dを、接続先の永久磁石同期電動機102a、102b、102c、102dと進行方向における配置順序を逆方向とした。つまり、車両の進行方向に沿って当該車両に配置される複数の永久磁石同期電動機と、車両の進行方向に沿って当該車両に配置される複数のVVVFインバータにおいて、複数の永久磁石同期電動機のうち、車両の進行方向前方の永久磁石同期電動機は、複数のVVVFインバータのうち車両の進行方向後方のVVVFインバータと接続し、複数の永久磁石同期電動機のうち車両の進行方向後方の永久磁石同期電動機は、複数のVVVFインバータのうち車両の進行方向前方のVVVFインバータと接続する。
このとき、車両が線路上を走行する際に、車両の進行方向の前側が軽くなり、進行方向の後ろ側が重くなり、車両の前側の車輪が空転しやすくなっていることを防止するため、車両を走行する際に、進行方向の前側の車輪のトルクを小さくし、進行方向の後ろ側の車輪のトルクを大きくする制御をしている。つまり、前側の車輪の空転を抑止する制御のために、電気車制御装置は、進行方向の前側の車輪を回転させる永久磁石同期電動機と接続されるVVVFインバータに対して小さな電流を流す一方、進行方向の後側の車輪を回転させる永久磁石同期電動機と接続されるVVVFインバータに対して、前側より大きな電流を流す。
また、このような構成にすることによって、車両の走行風を利用した冷却機構部を有する際は、進行方向前方側のより冷却効果の高い新鮮な冷却風が、電流通流量の多い進行方向前方のVVVFインバータを流れ、電流通流量が進行方向前方より小さい進行方向後方のVVVFインバータに、冷却効果のある冷却風が流れることになる。そのため、より大きな電流を流す必要があるVVVFインバータについて、車両走行風により高い冷却効果を得られる。
例えば、図1に示す例において、進行方向151の場合に、永久磁石同期電動機102dのトルクが最も大きくなるように、永久磁石同期電動機102dと接続されたVVVFインバータ121dが出力する駆動電流(I4)は、他のVVVFインバータ121a、121b、121cが出力する駆動電流(I1、I2、I3)より高くする必要がある。そして、本実施形態では、出力する駆動電流が高いVVVFインバータ121dは、車両走行風161等のため、最も高い冷却効果を得られる。これにより、永久磁石同期電動機102dを駆動するVVFインバータ121dの素子U4、V4、W4の発熱を抑えることが可能となる。
進行方向152の場合に、永久磁石同期電動機102aのトルクが最も大きくなるように、永久磁石同期電動機102aと接続されたVVVFインバータ121aが出力する電流(I1)は、他のVVVFインバータ121b、121c、121dが出力する駆動電流(I2、I3、I4)より高くする必要がある。そして、本実施形態では、出力する駆動電流が高いVVVFインバータ121aは車両走行風162等のため、最も高い冷却効果を得られる。これにより、永久磁石同期電動機102aを駆動するVVFインバータ121dの素子U1、V1、W1の発熱を抑えることが可能となる。
図2は、第1の実施形態にかかる車両駆動システム100の回路構成を示した図である。図2に示すように、車両駆動システム100は、集電装置104と、電気車制御装置124と、永久磁石同期電動機102a、102b、102c、102dと、車輪112と、を備えている。
本実施形態の電気車制御装置124の回路構成は、4in1インバータユニット101の直流側に、集電装置104と、高速遮断器105と、充電抵抗用短絡接触器106と、充電抵抗器107と、開放用接触器108と、フィルタリアクトル109と、過電圧抑制抵抗器110と、過電圧抑制用スイッチング素子111とを備え、車輪112に接続されている。
そして、集電装置104は、高速遮断器105と接続され、高速遮断器105を介して電気車制御装置124に電力を供給する。
高速遮断器105は、充電抵抗用短絡接触器106と接続される。充電抵抗用短絡接触器106は、充電抵抗器107と並列に接続されると共に、開放用接触器108と接続される。開放用接触器108は、フィルタリアクトル109と接続されている。
フィルタリアクトル109は、4in1インバータユニット101の一端と接続される。なお、4in1インバータユニット101の他の一端は、車輪112と接続される。
過電圧抑制用直流回路114は、過電圧抑制抵抗器110と、過電圧抑制用スイッチング素子111と、を備える。そして、過電圧抑制用直流回路114の一方の端子側は、フィルタリアクトル109と、4in1インバータユニット101とに接続されている。そして、過電圧抑制用直流回路114の他方の端子側は、4in1インバータユニット101と車輪112との間に接続される。
フィルタコンデンサ113は、過電圧抑制用直流回路114と、4in1インバータユニット101との間に、過電圧抑制用直流回路114及び4in1インバータユニット101と並列に接続されている。
また、電気車制御装置124は、4in1インバータユニット101の交流側に、モータ開放用接触器103a、103b、103c、103dと、電流センサ134a、134b、134c、134dと、を備える。
4in1インバータユニット101の交流側において、電流センサ134a、134b、134c、134dは、3相線上に設けられている。そして、4in1インバータユニット101の交流側は、モータ開放用接触器103a、103b、103c、103dを介して、4つの永久磁石同期電動機102a、102b、102c、102dと接続されている。
4in1インバータユニット101は、VVVFインバータ121a、VVVFインバータ121b、VVVFインバータ121c、及びVVVFインバータ121dで構成される。また、図2に示されるように、VVVFインバータ121a、VVVFインバータ121b、VVVFインバータ121c、及びVVVFインバータ121dは、並列に接続されている。
VVVFインバータ121aは、U相半導体素子デバイスパッケージ122a、V相半導体素子デバイスパッケージ122b、W相半導体素子デバイスパッケージ122cで構成されている。そして、VVVFインバータ121aに含まれるU相半導体素子デバイスパッケージ122a、V相半導体素子デバイスパッケージ122b、及びW相半導体素子デバイスパッケージ122cは、並列に接続されている。なお、VVVFインバータ121b〜121dも、VVVFインバータ121aと同様の構成を備えているものとして、説明を省略する。
また、電気車制御装置124は、駆動中に、4in1インバータユニット101内で1台のVVVFインバータ(121a、121b、121c又は121d)が故障を(図示しない)制御装置が検知した場合、高速遮断器105を開放する。これにより、4台の全てのVVVFインバータ121a、121b、121c、121dが開放される。
また、電気車制御装置124の駆動中に、(図示しない)直流電圧センサが、架線電圧の変動などにより4in1インバータユニット101に供給される直流電力が過大になったと検知した場合、(図示しない)制御装置により過電圧抑制用スイッチング素子111を点弧させ、過大分の直流電力を過電圧抑制抵抗器110で消費させる。本実施形態では、直流電圧センサの出力により過電圧抑制用スイッチング素子111の点弧、消弧状態を制御する。
次に、本実施形態の電気車制御装置124における処理の流れについて説明する。まず、架線直流電力は、集電装置104を介して電気車制御装置124に供給される。電気車制御装置124に供給された直流電力は、高速遮断器105、充電抵抗器107、開放用接触器108、及びフィルタリアクトル109を通って、フィルタコンデンサ113に供給される。なお、高速遮断器105及び開放用接触器108は、投入されているものとする。この段階では、充電抵抗短絡用接触器106の投入はされていない。
電気車制御装置124では、フィルタコンデンサ113に直流電流が流れ、十分な電荷が蓄積された場合、充電抵抗短絡用接触器106が投入される。そして、架線からの直流電力は、高速遮断器105、充電抵抗用短絡接触器106、開放用接触器108、フィルタリアクトル109を通って、4in1インバータユニット101に供給される。
インバータ用のフィルタコンデンサ113に十分に充電された後に、4in1インバータユニット101に架線直流電力が供給された場合、VVVFインバータ121a、121b、121c、121dのU相半導体素子デバイスパッケージ122a、V相半導体素子デバイスパッケージ122b、W相半導体素子デバイスパッケージ122cに収納されている半導体素子に直流電力が供給される。
送られた直流電力は、U相半導体素子デバイスパッケージ122a、V相半導体素子デバイスパッケージ122b、及びW相半導体素子デバイスパッケージ122cのスイッチングによって交流電力に変換される。変換された交流電力は、4つの永久磁石同期電動機102a、102b、102c、102dに供給される。これにより、永久磁石同期電動機102a、102b、102c、102dの駆動が開始される。
本実施形態において、例えば、4in1インバータユニット101に1500Vの架線電圧が印加される場合、VVVFインバータ121a、VVVFインバータ121b、VVVFインバータ121c、及びVVVFインバータ121dにも同様の1500Vの電圧が印加される。1500Vの電圧がVVVFインバータ121a、VVVFインバータ121b、VVVFインバータ121c、VVVFインバータ121dのそれぞれに印加された場合、その電圧に見合う電流が永久磁石同期電動機102a、102b、102c、102dに流れる。これにより、永久磁石同期電動機102a、102b、102c、102dが駆動する。
このように永久磁石同期電動機102a、102b、102c、102dは、4in1インバータユニット101の半導体素子の直流電力を、交流電力に変換する電力変換行為により駆動可能な状態となる。このような電力変換の際、電力変換損失が発生する。電力変換損失は、熱となって半導体素子から発生する。そこで、発生した熱を冷却させるための冷却機構が必要となる。
図3は、第1の実施形態にかかる車両駆動システム100における半導体素子デバイスパッケージの等価回路を示した図である。図3に示す例では、4in1インバータユニット101の装置の外観が示されている。そして、4in1インバータユニット101は、4台のVVVFインバータ121a、121b、121c、121dをユニット化している。そして、VVVFインバータ121aは、U相の半導体素子デバイスパッケージ122aと、V相の半導体素子デバイスパッケージ122bと、W相の半導体素子デバイスパッケージ122cとを備えている。なお、VVVFインバータ121b、121c、121dも同様に、U相、V相、W相の3個の半導体素子デバイスパッケージを備えている。
図3に示すように、本実施形態では、4in1インバータユニット101に含まれる、4つのVVVFインバータ121a、121b、121c及び121dに対して、一つの冷却機構301が設置されている。冷却機構301は、受熱板302と、放熱器303と、で構成されている。
そして、VVVFインバータ121a、121b、121c、121dは、受熱板302の一方側の平面に取り付けられている。そして、受熱板302のうち、VVVFインバータ121a、121b、121c、121dが取り付けられた一方の面と反対側の面に、放熱器303が設置されている。そして、VVVFインバータ121a、121b、121c、121dから発した熱は、放熱器303で放熱されるように、VVVFインバータ121a、121b、121c、121dと、冷却機構301とは、熱伝導可能に接続されている。放熱器303は空気中に露出している。これにより空気と放熱器303との間で熱が交換される。
これにより、VVVFインバータ121a、121b、121c、121dから発生した熱は、受熱板302に伝導した後、さらに受熱板302から放熱器303に伝導する。そして、放熱器303は大気中に露出しているため、機外へと放熱される。走行している場合には、走行風によりいっそう冷却効果を向上させることができる。
なお、図3に示すように、4台のVVVFインバータ121a、121b、121c、121dは、車両の進行方向に沿っている。より詳細には、4台のVVVFインバータ121a、121b、121c、121dは、車両の進行と平行な方向に直列に配置されている。
そして、車両の進行方向351の場合、走行風は方向361となるため、VVVFインバータ121dに含まれる半導体素子デバイスパッケージの冷却効果を、他のVVVFインバータ121a、121b、121cに含まれる半導体素子デバイスパッケージと比べて向上させることができる。
一方、車両の進行方向352の場合、走行風は方向362となるため、VVVFインバータ121aに含まれる半導体素子デバイスパッケージの冷却効果を、他のVVVFインバータ121b、121c、121dに含まれる半導体素子デバイスパッケージと比べて向上させることができる。
図4は、第1の実施形態にかかる電気車制御装置124に含まれる制御構成を示した図である。図4に示す構成により、各VVVFインバータ121a、121b、121c、121dの通電電流を制御できる。図4に示すように、電気車制御装置124は、マスターコントローラ401と、電流指令演算部402と、前後(FR)進切替レバー403と、割り振り係数演算部404と、第1の電流指令演算部405aと、第2の電流指令演算部405bと、第3の電流指令演算部405cと、第4の電流指令演算部405dと、第1の電流制御部406aと、第2の電流制御部406bと、第3の電流制御部406cと、第4の電流制御部406dと、第1のPWM制御部407aと、第2のPWM制御部407bと、第3のPWM制御部407cと、第4のPWM制御部407dとを備えて、VVVFインバータ121a、121b、121c、121dを制御する。電気車制御装置124が、VVVFインバータ121a、121b、121c、121dを制御することで、電流センサ134a、134b、134c、134dを介して接続された、永久磁石同期電動機102a、102b、102c、102dを駆動させることができる。
前後進切替レバー403は、運転台に設けられており、車両の進行方向の指令を受け付ける。
マスターコントローラ401は、操作者からの指令を受け取る。電流指令演算部402は、マスターコントローラ401からの電気車の加速力指令に従って、4台のVVVFインバータ121a、121b、121c、121dで駆動する4台のモータ電流の平均値を算出する。算出した合計値は、第1の電流指令演算部405a、第2の電流指令演算部405b、第3の電流指令演算部405c、第4の電流指令演算部405dに出力される。
一方、割り振り係数演算部404は、合計値を、VVVFインバータ121a、121b、121c、121dに割り当てるべき係数(K1、K2、K3、K4)を算出する。割り振り係数演算部404は、前後進切替レバー403の方向に基づいて、係数(K1、K2、K3、K4)を算出する。
本実施形態では、割り振り係数演算部404は、係数K1、K2、K3、K4の和が4.0となるように、係数K1、K2、K3、K4を算出するが、このような算出手法に制限するものではない。そして、算出された係数K1、K2、K3、K4は、第1の電流指令演算部405a、第2の電流指令演算部405b、第3の電流指令演算部405c、第4の電流指令演算部405dに出力される。
VVVFインバータの順序が、車両の進行方向前からVVVFインバータ121a、VVVFインバータ121b、VVVFインバータ121c、VVVFインバータ121dとなる場合に、割り振り係数演算部404は、“K1>K2>K3>K4”となるように、4.0をK1,K2,K3,K4に割り振る。例えば、K1=1.05、K2=1.03、K3=0.97、K4=0.95とする。
一方、VVVFインバータの順序が、車両の進行方向前からVVVFインバータ121d、VVVFインバータ121c、VVVFインバータ121b、VVVFインバータ121aとなる場合に、割り振り係数演算部404は、“K1<K2<K3<K4”となるように4.0を、K1,K2,K3,K4に割り振る。例えば、K1=0.95、K2=0.97、K3=1.03、K4=1.05とする。
第1の電流指令演算部405a、第2の電流指令演算部405b、第3の電流指令演算部405c、第4の電流指令演算部405dは、入力された合計値に対して、係数K1、K2、K3、K4を乗算することで、VVVFインバータ121a、121b、121c、121d毎の通電電流の指令値(I1 *、I2 *、I3 *、I4 *)を算出する。
本実施形態にかかる電気車制御装置124では、上述した構成を備えることで、4台の永久磁石同期電動機の駆動電流の合計値を指令値通りに確保した上で、永久磁石同期電動機に対する駆動電流の割り振りのみ異ならせることとした。これにより、進行方向前側の車輪のトルクを、進行方向後ろ側のトルクより小さくすることで、車輪の空転を抑止すると共に、駆動電流の合計値は変わらないため、車両の駆動力に対する影響を抑えることができる。
第1の電流制御部406aは、通電電流の指令値(I1 *)に従ってVVVFインバータ121aから電力が出力されるよう制御を行う。本実施形態にかかる第1の電流制御部406aは、電流センサ134aにより検出された電流フィードバック値I1が、通電電流の指令値(I1 *)と一致するように制御する。
第2の電流制御部406bも同様に、電流センサ134bにより検出された電流フィードバック値I2が、通電電流の指令値(I2 *)と一致するように制御する。第3の電流制御部406cも同様に、電流センサ134cにより検出された電流フィードバック値I3が、通電電流の指令値(I3 *)と一致するように制御する。第4の電流制御部406dも同様に、電流センサ134dにより検出された電流フィードバック値I4が、通電電流の指令値(I4 *)と一致するように制御する。
そして、第1のPWM制御部407a、第2のPWM制御部407b、第3のPWM制御部407c、第4のPWM制御部407dは、第1の電流制御部406a、第2の電流制御部406b、第3の電流制御部406c、第4の電流制御部406dからの制御に従って、PWMゲート指令を算出し、各VVVFインバータ121a、121b、121c、121dを制御する。これにより、各永久磁石同期電動機102a、102b、102c、102dが駆動される。
本実施形態にかかる車両駆動システム100の電気車制御装置124は、上述した構成を備えることで、4台のVVVFインバータ121a、121b、121c、121dで発生する駆動力の合計値は保つことができる。それと共に、電気車制御装置124は、車両進行方向前よりに設置された最も走行風を受けやすく冷却能力の高いVVVFインバータの電流を高く、進行方向後よりに設置されたもっとも走行風を受けにくく冷却能力の低いVVVFインバータの電流を低くできる。
これにより、電気車制御装置124は、冷却機構301に接続された4台のVVVFインバータ121a、121b、121c、121dの温度をほぼバランスよく保つことが可能となる。そして、電気車制御装置124は、冷却機構301全体を均熱化することで冷却機構301全体の冷却効率を上げることができ、冷却機構301を小型化することが可能となる。
さらに、電気車制御装置124は、永久磁石同期電動機を個別制御することができる。これにより、電気車制御装置124は、進行方向前よりの永久磁石同期電動機の駆動力を小さく、後よりの永久磁石同期電動機の駆動力を大きくすることができる。したがって、電気車制御装置124は、車両加速時に発生する車両内の軸重移動によって、進行方向前よりの車輪の軸重が軽くなることによって発生する空転を防止できる。
以上のような本実施形態の構成により、半導体素子への冷却性能を向上し、電気車両の走行の信頼性を向上することができる車両駆動システム、電気車制御装置、車両駆動システムを有する電気車両、及び電気車制御装置を有する電気車両を提供することが可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態は、4台のVVVFインバータが1台の冷却機構で共有する例について説明したが、複数のVVVFインバータが1台の冷却機構を共有する構成に制限するものではない。そこで、第2の実施形態では、電気車制御装置に設けられた4台のVVVFインバータの各々に、冷却機構を設けられた例について説明する。
図5は、第2の実施形態にかかる車両駆動システム500の接続関係を示した図である。図5に示す例では、電気車制御装置524には、4台のVVVFインバータ521a、521b、521c、521dが設けられている。なお、本実施形態は、電気車制御装置524に設けられるVVVFインバータの数を制限するものではない。以下の説明では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
なお、図5に示す例では、使用している素子をVVVFインバータのプラス側素子とマイナス側素子とが別々のパッケージに納められる形態について示したが、本実施形態は、パッケージ手法を制限するものではない。
そして、本実施形態にかかる4台のVVVFインバータ521a、521b、521c、521dのそれぞれに対して、冷却機構が設けられている。また、VVVFインバータ521a、521b、521c、521dは、第1の実施形態と同様に、車両の進行方向に沿って車両駆動システム500に配置されている。
第2の実施形態にかかる車両駆動システム500では、第1の実施形態と同様に、VVVFインバータ521a、521b、521c、521dを、接続先の永久磁石同期電動機102a、102b、102c、102dと進行方向における配置順序を逆方向とした。これにより第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第2の実施形態にかかる車両駆動システム500では、VVVFインバータ521a、521b、521c、521dの電流を制御する構成は、第1の実施形態の図4と同様の構成として説明を省略する。
第2の実施形態にかかる車両駆動システム500のように、VVVFインバータの冷却機構が共有されておらず、独立している場合でも、走行風の当たり方の違いにより冷却能力に差が出る。このため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
例えば、本実施形態にかかる車両駆動システム500では、上述した構成を備えることで、第1の実施形態と同様に、4台のVVVFモータで発生する駆動力の合計値は保ちつつ、車両進行方向前よりに設置された最も走行風を受けやすく冷却能力の高いVVVFインバータの電流を高く、進行方向後よりに設置された最も走行風を受けにくく冷却能力の低いVVVFインバータの電流を低くできる。これにより、冷却機構のピークの冷却能力を低く抑えることが可能となり冷却機構を小型化することが可能となる。
さらに、本実施形態にかかる電気車制御装置524においては、進行方向前よりのモータの駆動力を小さく、後よりのモータの駆動力を大きくする制御を可能とする。これにより、車両加速時に発生する車両内の軸重移動によって、進行方向前よりの車輪の軸重が軽くなることで生じる空転を防止できる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、4台のVVVFインバータに一つの冷却機構を設けた例を、第2の実施形態では、4台のVVVFインバータのそれぞれに冷却機構を設けた例について説明した。しかしながら、このような構成に制限するものではない。そこで、第3の実施形態では、2台のVVVFインバータ毎に1つの冷却機構を設けた例について説明する。
図6は、第3の実施形態にかかる車両駆動システム600の接続関係を示した図である。図6に示す例では、電気車制御装置624には、2台のVVVFインバータを含んだ2in1インバータユニット627a、627bが設けられている。2in1インバータユニット627aは、VVVFインバータ621aと、VVVFインバータ621bとを備えている。2in1インバータユニット627bは、VVVFインバータ621cと、VVVFインバータ621dとを備えている。なお、本実施形態は、電気車制御装置624に設けられるVVVFインバータの数を制限するものではない。以下の説明では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
なお、図6に示す例では、使用している素子をVVVFインバータのプラス側素子とマイナス側素子とが別々のパッケージに納められる形態について示したが、本実施形態は、パッケージ手法を制限するものではない。
そして、本実施形態にかかる2台のVVVFインバータ621a、621bについて1つの冷却機構が設けられ、2台のVVVFインバータ621c、621dについて1つの冷却機構が設けられている。また、VVVFインバータ621a、621b、621c、621dは、第1の実施形態と同様に、車両の進行方向に沿って配置されている。
第3の実施形態にかかる車両駆動システム600では、第1の実施形態と同様に、VVVFインバータ621a、621b、621c、621dを、接続先の永久磁石同期電動機102a、102b、102c、102dと進行方向における配置順序を逆方向とした。これにより第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第3の実施形態にかかる車両駆動システム600では、VVVFインバータ621a、621b、621c、621dの電流を制御する構成は、第1の実施形態の図4と同様の構成として説明を省略する。
第3の実施形態にかかる車両駆動システム600のように、2台のVVVFインバータが1台の冷却機構を共有する場合でも、走行風の当たり方の違いにより冷却能力に差が出る。このため、第1の実施形態又は第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
第3の実施形態では、2in1インバータユニットのなかに、進行方向に沿って2台のVVVFインバータが含まれている例について説明した。しかしながら、2in1インバータユニットにおけるVVVFインバータの配置を、第3の実施形態で示した配置に制限するものではない。
図7は、第4の実施形態にかかる車両駆動システム700の接続関係を示した図である。図7に示す例では、電気車制御装置724には、2台のVVVFインバータを含んだ2in1インバータユニット727a、727bが設けられている。2in1インバータユニット727aは、VVVFインバータ721aと、VVVFインバータ721bとを備えている。2in1インバータユニット727bは、VVVFインバータ721cと、VVVFインバータ721dとを備えている。なお、本実施形態は、電気車制御装置724に設けられるVVVFインバータの数を制限するものではない。以下の説明では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
なお、図7に示す例では、使用している素子をVVVFインバータのプラス側素子とマイナス側素子とが別々のパッケージに納められる形態について示したが、本実施形態は、パッケージ手法を制限するものではない。
そして、本実施形態にかかる2台のVVVFインバータ721a、721bについて1つの冷却機構が設けられ、2台のVVVFインバータ721c、721dについて1つの冷却機構が設けられている。
そして、本実施形態にかかる2in1インバータユニット727aには、VVVFインバータ721a、721bが進行方向に並列に(換言すれば進行方向に垂直に)配置されている。
同様に、2in1インバータユニット727bも、VVVFインバータ721c、721dが進行方向に並列に(換言すれば進行方向に垂直に)配置されている。
第4の実施形態にかかる車両駆動システム700では、VVVFインバータ721a、721bと、が、永久磁石同期電動機102a、102bとに接続され、VVVFインバータ721c、721dと、が、永久磁石同期電動機102c、102dと接続されている。本実施形態においては、VVVFインバータ2台単位で、永久磁石同期電動機と進行方向における配置順序を逆方向に接続されている。このような接続であっても、進行方向後ろ側の永久磁石同期電動機と接続されているVVVFインバータが、走行風により冷却される効率を高めることができる。これにより、上述した実施形態と同様の効果を得られる。
(第5の実施形態)
上述した実施形態では永久磁石同期電動機を制御する際、永久磁石同期電動機の温度を考慮せずに制御を行う例について説明した。第5の実施形態では、永久磁石同期電動機の温度を考慮して制御を行う例について説明する。
第5の実施形態で示す制御手法は、永久磁石同期電動機とVVVFインバータとの間の接続関係に制限されるものではなく、上述したいずれの実施形態の永久磁石同期電動機とVVVFインバータとの接続関係に適用できる。
図8は、第5の実施形態にかかる電気車制御装置800に含まれる制御構成を示した図である。本実施形態では、図8に示す構成により、各VVVFインバータ121a、121b、121c、121dの通電電流を制御する。図8に示す例では、VVVFインバータ121aの制御手法について説明し、VVVFインバータ121b、121c、121dは、VVVFインバータ121aと同様の制御を行うものとして説明を省略する。
図8に示す電気車制御装置800では、第1の実施形態の電気車制御装置124と比べて、電動機温度推定部801と、過温度検知部802と、が追加され、割り振り係数演算部404と処理が異なる割り振り係数演算部803に変更された点で異なる。なお、電動機温度推定部801、及び過温度検知部802は、VVVFインバータ毎に設けられても良いし、一つで全てのVVVFインバータについて過温度であるか否かの検知を行っても良い。なお、第1の実施形態と同様の構成については、同一符号を割り当て、説明を省略する。
電動機温度推定部801は、電流センサ134aから入力された電流I1に基づいて、永久磁石同期電動機102aの温度推定値TMを算出(推定)する。そして、電動機温度推定部801は、算出した温度推定値TMを、過温度検知部802に出力する。なお、温度は、温度推定値に制限するものではなく、永久磁石同期電動機の温度を示す温度情報であればよい。
電動機温度推定部801の演算方式としては、種々の手法が提案されているが、本実施形態では電動機電流とその時定数とから演算する手法を用いる。すなわち、電動機温度推定部801は、電動機電流I1と飽和温度上昇値と時定数とを以下に示す式(1)に当てはめて、温度推定値TMを算出する。
M=Tn-1+(θmax−Tn-1)*(1−e^(-t/τ))……(1)
なお、上述した式(1)において、TM:温度推定値、θmax:飽和温度上昇値、τ:時定数、Tn-1:1サンプル前の温度、t:1サンプル前からの経過時間とする。
なお、飽和温度上昇値θmaxは、以下に示す式(2)により算出される。
θmax=Trate*(I1)^2+Trate2*I1……(2)
なお、上述した式(2)において、Trate:温度上昇値係数、Trate2:温度上昇値係数2、I1:電動機電流(実効値)とする。
本実施形態では、電動機に出力される電流から温度上昇時定数を用いて電動機温度を推定演算する例について説明したが、このような手法に制限するものではない。例えば、電動機が永久磁石式電動機の場合、その誘起電圧から、永久磁石の温度を推定し、その値を電動機温度として使用する方法が考えられる。他の例としては、電動機が誘導電動機の場合、電動機の回転子二次抵抗の値から電動機温度を推定する手法が考えられる。
その後、過温度検知部802は、入力された温度推定値TMが基準温度TLを超えているか否かを判定する。なお、基準温度TLは、実施の態様毎に適切な値が設定される。
そして、過温度検知部802が、基準温度TLより温度推定値TMが高いと判定した場合、過温度とみなして、判定結果を割り振り係数演算部803に出力する。
なお、上述した過温度であるか否かの判定は、永久磁石同期電動機毎に行われているものとする。車両駆動システムに永久磁石同期電動機が4台備えられている場合、割り振り係数演算部803には、永久磁石同期電動機4台分の過温度であるか否かを示した判定結果(Da、Db、Dc、Dd)が入力される。
割り振り係数演算部803は、永久磁石同期電動機それぞれの判定結果に基づいて、係数K1、K2、K3、K4を再度割り振る。
割り振り係数演算部803は、割り振られた係数K1、K2、K3、K4を、第1の電流指令演算部405a、第2の電流指令演算部405b、第3の電流指令演算部405c、及び第4の電流指令演算部405dに出力する。これにより、過温度が検出された永久磁石同期電動機について、電流を引き下げる(制限する)、又は電流を遮断する。
過温度検知に基づいた電流の制御手法としては様々な手法が考えられる。また、過温度検知部802による判定を2段階で行っても良い。例えば、2つの基準温度TdとTcとを設け、Td<Tcとする。第1の基準温度Tdを電動機トルク引き下げ温度とし、第2の基準温度Tcを電動機トルクの遮断温度とする。第1の基準温度Tdは150〜170度、第2の基準温度Tcは200〜250度程度とする。
図9は、過温度として検出される第1の基準温度Td及び第2の基準温度Tcと、トルク出力のための係数Kとの関係を示した図である。図9に示す例では、電気車制御装置800が、検出した温度に従って、トルク出力を制御する係数Kの再割り当てを行う。なお、本実施形態では、説明を容易にするためにK1〜K4の合計値が“4.0”となる例とする。なお、本実施形態は、K1〜K4の合計値が“4.0”に制限するものではない。
例えば、過温度検知部802が、第1の基準温度Td≦永久磁石同期電動機10dの温度推定値TM<第2の基準温度Tcと判定した場合、判定結果を示した第4モータ過温度判定信号Ddを割り振り係数演算部803に出力する。そして、割り振り係数演算部803は、第4モータ過温度判定信号Ddを受信した場合に、永久磁石同期電動機102dのトルク出力を下げるよう、係数K4の値を低下させ、低下させた分を、過温度が検出されていない他の永久磁石同期電動機102a、102b、102cに対応する係数K1〜K3に割り振る。
つまり、永久磁石同期電動機102aに対応するK1=“0.95”、永久磁石同期電動機102bに対応するK2=“0.97”、永久磁石同期電動機102cに対応するK3=“1.03”、永久磁石同期電動機102dに対応するK4=“1.05”であって、永久磁石同期電動機102dで第1の基準温度Td以上の過温度が検出された場合に、割り振り係数演算部803は、K1=“0.97”、K2=“0.99”、永久磁石同期電動機102cに対応するK3=“1.01”、永久磁石同期電動機102dに対応するK4=“1.03”を割り当てる。なお、K4=“1.03”は、割り振り係数演算部803が、図9に示す関係に従って特定する。
他の例としては、過温度検知部802が、第1の基準温度Td≦永久磁石同期電動機10dの温度推定値TM<第2の基準温度Tcと判定した場合、割り振り係数演算部803は、永久磁石同期電動機のそれぞれ異なる電流値になるのを抑止し、4台の永久磁石同期電動機の電流を全て同一となるよう、K1〜K4に対して“1.0”を割り当てる。
また、永久磁石同期電動機102dの過温度検知部802が、第2の基準温度Tc≦温度推定値TMと判定した場合、判定結果を示した第4モータ過温度判定信号Ddを割り振り係数演算部803に出力する。そして、割り振り係数演算部803は、過温度を検出した永久磁石同期電動機102dを駆動させるVVVFインバータ121dに対応する係数K4に“0”を割り当てる。これにより永久磁石同期電動機102dの駆動が停止する。
つまり、K1=“0.95”、K2=“0.97”、K3=“1.02”、K4=“1.05”であって、永久磁石同期電動機102dで第2の基準温度Tc以上の過温度が検出された場合に、割り振り係数演算部803は、K1=“0.97”、K2=“0.99”、K3=“1.04”、K4=“0”を割り当てる。
なお、割り振り係数演算部803が、過温度判定した場合に行う処理は、過温度となった永久磁石同期電動機の温度を低下させるための処理であれば、特に制限を設けるものではない。
本実施形態にかかる電気車制御装置800では、過温度が検出された永久磁石同期電動機の温度を下げるための制御を行うことで、当該永久磁石同期電動機に対する冷却効果を得ることができる。これにより、当該永久磁石同期電動機の劣化を抑止する。これにより、上述した実施形態で示した効果の他に、さらなる永久磁石同期電動機の信頼性の向上を図ることができる。
(第6の実施形態)
上述した実施形態では、永久磁石同期電動機に適用した例について説明したが、永久磁石同期電動機のみに制限するものではない。そこで、第6の実施形態では、誘導電動機を用いた例について説明する。
図10は、第6の実施形態にかかる車両駆動システム1000の接続関係を示した図である。図10に示す例では、車両駆動システム1000は、誘導電動機1003a、1003b、1003c、1003dを備えている。誘導電動機は、VVVFインバータで個別制御する必要はないため、本実施形態にかかる車両駆動システム1000の電気車制御装置1001は、2台のVVVFインバータ1002a、1002bを備えている。なお、本実施形態は、電気車制御装置1001に設けられるVVVFインバータの数を制限するものではない。以下の説明では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
そして、本実施形態にかかる2台のVVVFインバータ1002a、1002bのそれぞれに対して、冷却機構が設けられている。また、VVVFインバータ1002a、1002bは、第1の実施形態と同様に、車両の進行方向に沿って車両駆動システム1000に配置されている。
そして、VVVFインバータ1002aは、誘導電動機1003c、1003dと接続され、VVVFインバータ1002bは、誘導電動機1003a、1003bと接続されている。
第6の実施形態にかかる車両駆動システム1000においても、第1の実施形態と同様に、VVVFインバータ1002a、1002bを、接続先の誘導電動機1003a、1003bの組み合わせ、及び誘導電動機1003c、1003dの組み合わせと進行方向における配置順序を逆方向とした。これにより第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
第6の実施形態にかかる車両駆動システム1000のような構成の場合でも、走行風の当たり方の違いにより冷却能力に差が出る。このため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
上述した第1〜第6の実施形態にかかる車両駆動システムの電気車制御装置においては、上述した構成を備えることで、発熱が大きいVVVFインバータに対する冷却効果を高めることが可能となった。これにより、VVVFインバータの発熱を抑えられるため、VVVFインバータに含まれる素子の劣化や破壊等を抑止し、信頼性を向上させることができる。
さらに、従来から、VVVFインバータの発熱を抑止する必要があった。そこで冷却機構の冷却性能を向上させるために、フィンの多く張り出す等が必要となり、冷却機構が大きくなる。これにより、設計(車両限界)などの制限が大きくなるという問題があった。
これに対し、第1〜第6の実施形態にかかる車両駆動システムの電気車制御装置においては、発熱の高いVVVFのインバータに対して冷却効果を高めることが可能となったため、設計マージンに余裕を持たせることが可能となる。これにより、冷却機構の小型化を行うこともできる。さらには、設計(車両限界)の制限を小さくすることもできる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100、500、600、700、800、1000…車両駆動システム、101…4in1インバータユニット、102a〜102d…永久磁石同期電動機、103a〜103d…モータ開放用接触器、104…集電装置、105…高速遮断器、106…充電抵抗用短絡接触器、107…充電抵抗器、108…開放用接触器、109…フィルタリアクトル、110…過電圧抑制抵抗器、111…過電圧抑制用スイッチング素子、112…車輪、113…フィルタコンデンサ、114…過電圧抑制用直流回路、120a〜120d…永久磁石同期電動機、121a〜121d、521a〜521d、621a〜621d、721a〜721d、1002a、1002b…VVVFインバータ、122a…U相半導体素子デバイスパッケージ、122b…V相半導体素子デバイスパッケージ、122c…W相半導体素子デバイスパッケージ、124、524、624、724、1001…電気車制御装置、134a〜134d…電流センサ、301…冷却機構、302…受熱板、303…放熱器、401…マスターコントローラ、402…電流指令演算部、403…前後進切替レバー、404…割り振り係数演算部、405a…第1の電流指令演算部、405b…第2の電流指令演算部、405c…第3の電流指令演算部、405d…第4の電流指令演算部、406a…第1の電流制御部、406b…第2の電流制御部、406c…第3の電流制御部、406d…第4の電流制御部、407a…第1のPWM制御部、407b…第2のPWM制御部、407c…第3のPWM制御部、407d…第4のPWM制御部、627a、627b…2in1インバータユニット、727a…2in1インバータユニット、727b…2in1インバータユニット、801…電動機温度推定部、802…過温度検知部、803…割り振り係数演算部、1003a〜1003d…誘導電動機

Claims (15)

  1. 車両の進行方向に沿って当該車両に配置される複数の電動機と、
    車両の進行方向に沿って当該車両に配置される複数のインバータと、を備え
    前記複数の電動機のうち、車両の進行方向前方の電動機は、前記複数のインバータのうち車両の進行方向後方のインバータと接続され、前記複数の電動機のうち車両の進行方向後方の電動機は、前記複数のインバータのうち車両の進行方向前方のインバータと接続される、
    車両駆動システム。
  2. 前記車両の進行方向前方に配置されたインバータは、前記車両の進行方向後方に配置されたインバータよりも大きい駆動電流を出力する、
    請求項1に記載の車両駆動システム。
  3. 前記複数のインバータの素子が1つの冷却機構部に配置されている、
    請求項1又は2に記載の車両駆動システム。
  4. 前記複数の電動機と同一の数の前記インバータの素子が、1つの冷却機構部に配置されている、
    請求項1乃至3のいずれか1つに記載の車両駆動システム。
  5. 前記複数のインバータの素子が、1つの冷却機構部に対して、前記進行方向に並列に配置されている、
    請求項1乃至4のいずれか1つに記載の車両駆動システム。
  6. 前記電動機への入力電流に基づいて、前記電動機の温度を示す温度情報を推定する推定手段と、
    前記推定手段により推定された前記電動機の前記温度情報で示される温度が、予め定められた閾値を超えた場合に、前記電動機に出力する電流を制限又は遮断する制御手段と、 をさらに備える請求項1乃至5のいずれか1つに記載の車両駆動システム。
  7. 車両の進行方向に沿って当該車両に配置される複数の電動機と、車両の進行方向に沿って当該車両に配置される複数のインバータと、を有し、前記複数の電動機のうち、車両の進行方向前方の電動機は、前記複数のインバータのうち車両の進行方向後方のインバータと接続され、前記複数の電動機のうち車両の進行方向後方の電動機は、前記複数のインバータのうち車両の進行方向前方のインバータと接続される車両駆動システム、
    を有する電気車両。
  8. 前記車両の進行方向前方に配置されたインバータは、前記車両の進行方向後方に配置されたインバータよりも大きい駆動電流を出力する、
    請求項7に記載の車両駆動システムを有する電気車両。
  9. 前記複数のインバータの素子が1つの冷却機構部に配置されている、
    請求項7又は8に記載の車両駆動システムを有する電気車両。
  10. 前記複数の電動機と同一の数の前記インバータの素子が、1つの冷却機構部に配置されている請求項7乃至9のいずれか1つに記載の車両駆動システムを有する電気車両。
  11. 前記複数のインバータの素子が、1つの冷却機構部に対して、前記進行方向に並列に配置されている、
    請求項7乃至10のいずれか1つに記載の車両駆動システムを有する電気車両。
  12. 前記電動機への入力電流より前記電動機の温度を示す温度情報を推定する推定手段と、
    前記推定手段により推定された前記電動機の前記温度情報で示される温度が、予め定められた閾値を超えた場合に、前記電動機に出力する電流を制限又は遮断する制御手段と、 をさらに備える請求項7乃至11のいずれか1つに記載の車両駆動システムを有する電気車両。
  13. 車両の進行方向に沿って当該車両に配置される複数の電動機と、
    車両の進行方向に沿って当該車両に配置される複数のインバータと、を備え、
    前記複数の電動機のうち、車両の進行方向前方の電動機は、前記複数のインバータのうち車両の進行方向後方のインバータと接続され、前記複数の電動機のうち車両の進行方向後方の電動機は、前記複数のインバータのうち車両の進行方向前方のインバータと接続される電気車制御装置。
  14. 車両の進行方向に沿って当該車両に配置される複数の電動機と、車両の進行方向に沿って当該車両に配置される複数のインバータと、を有し、前記複数の前記電動機のうち、車両の進行方向前方の電動機は、前記複数のインバータのうち車両の進行方向後方のインバータと接続され、前記複数の電動機のうち車両の進行方向後方の電動機は、前記複数のインバータのうち車両の進行方向前方のインバータと接続される電気車制御装置、
    を備える電気車両。
  15. 車両の進行方向に沿って当該車両に複数配置される電動機と接続する電気車制御装置であって、
    前記車両の進行方向に沿って当該車両に複数配置されると共に、複数の前記電動機の各々と接続され、接続先の前記電動機と前記進行方向における配置順序が逆方向であるインバータと、
    前記インバータと熱伝導可能に接続された空気冷却機構部と、
    を備えた車両駆動システム。
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