JP2014000736A - 難燃性インクジェット記録用不織布 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
難燃性不織布基材の少なくとも一方の面にインク受理層を設けてなり、前記難燃性不織布基材は、難燃処理のなされていない繊維からなる不織布に、難燃性含浸液を含浸させてなるものであり、前記難燃性含浸液は、液体難燃剤とバインダとを含み、前記バインダは、難燃剤100質量部に対して固形分換算で3〜20質量部の範囲で含まれ、前記インク受理層は、難燃剤及び難燃バインダを含まないものであって、固形分換算で片面当たり6〜20g/m2の範囲で設けられ、JIS L1091 A−1法による残炎時間が3秒以下、残じん時間が5秒以下、燃焼面積が30cm2以下であることを特徴とするものである。
【選択図】図2
Description
消防法で防炎性能を有するカーテン、じゅうたん等防炎物品の使用が義務付けられている防火対象建築物として代表的なものとしては、例えば次のようなものがある。
消防法第8条の3第1項 高層建築物(31mを超える建物)、地下街
消防法施行令 別表第一
(1)イ…劇場、映画館、演劇場 ロ…集会場
(2)イ…カフェなど ロ…遊技場など ニ…カラオケボックスなど
(3)イ…待合、料理店など ロ…飲食店
(4) 百貨店、マーケットなど
(5) イ…旅館、ホテルなど
(6) イ…病院など ロ…養護老人ホームなど ハ…養護老人ホーム
(9) イ…公衆浴場のうち蒸気浴場、熱気浴場など
(12)ロ…映画又はテレビスタジオ
1 カーテン
2 布製のブラインド
3 暗幕
4 じゅうたん等
5 展示用の合板
6 どん帳その他舞台において使用する幕
7 舞台において使用する大道具用の合板
8 工事用シート(網目12mm以下)
45°ミクロバーナー法、45°メッケルバーナー法、45°たるませ法、45°コイル法、45°エアーミックスバーナー法
<難燃性不織布基材の作製>
液体難燃剤としてリン系化合物を含有するノンハロゲン難燃剤(商品名:フラムガードSP−10Y、90%濃度液、松本油脂製薬社製)100部を水中に添加し、更に、バインダとしてエチレン−酢酸ビニル系共重合体(商品名:スミカフレックス755、51%濃度品、住友化学社製)を5部、浸透剤としてポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(商品名:エマルゲンMS110、100%濃度品、花王社製)を2部添加して撹拌し、固形分濃度が35%の難燃性含浸液を得た。得られた難燃性含浸液を、難燃処理の施されていない繊維からなる不織布(商品名:タイベック1073D、坪量75g/m2、旭デュポン社製)に含浸コータにて難燃剤の含浸量が不織布100質量部に対して固形分換算で19質量部となるよう含浸し、難燃性不織布基材を得た。
<インク受理層用塗布液の調製>
非晶質シリカ(商品名:74X5500、平均粒子径8μm、細孔容積1.2ml/g、吸油量180〜220ml/100g、グレースデビソン社製)70部、及び、非晶質シリカ(商品名:P−412、平均粒子径12μm、細孔容積2.0ml/g、吸油量300〜330ml/100g、グレースデビソン社製)30部を水中に添加し、カウレス分散機で固形分濃度が27.5%の顔料スラリーを調製した。得られた顔料スラリーに、バインダとしてポリビニルアルコール(商品名:エクセバールRS2117、11.5%溶解液、クラレ社製)30部、エチレン酢酸ビニル共重合体(商品名:ポリゾールAD−13−50、50%濃度品、昭和高分子社製)20部、インクジェットインクの定着剤としてカチオン性樹脂(商品名:ユニセンスCP−103、40%濃度品、センカ社製)20部、バインダの耐水化剤として酢酸ジルコニル(商品名:ジルコゾールZA−30、30%濃度品、第一稀元素社製)10部を添加して攪拌し、さらに水を添加して攪拌し、固形分濃度が17.5%のインク受理層用塗布液を得た。
<難燃性インクジェット記録用不織布の作製>
難燃性不織布基材の一方の面に、インク受理層用塗布液を、塗布量が固形分換算で12.0g/m2となるようにエアナイフコータにて塗布し、次いでエアドライヤにて熱風乾燥を行い、目的とする難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例1において、インク受理層用塗布液の塗布量を6.0g/m2となるように塗布した以外は実施例1と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例1において、難燃性含浸液を難燃剤の含浸量が不織布100質量部に対して固形分換算で16質量部となるように含浸し、インク受理層用塗布液の塗布量を20.0g/m2となるように塗布した以外は実施例1と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例1において、難燃性含浸液中のバインダの配合量を3部とし、難燃性含浸液を難燃剤の含浸量が不織布100質量部に対して固形分換算で16質量部となるように含浸した以外は実施例1と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例1において、難燃性含浸液中のバインダの配合量を15部とし、浸透剤をポリオキシエチレンアルキルエーテル(商品名:エマルゲン707、100%濃度品、花王社製)に変更し、難燃性含浸液を難燃剤の含浸量が不織布100質量部に対して固形分換算で18質量部となるように含浸し、インク受理層用塗布液の塗布量を10.0g/m2となるように塗布した以外は実施例1と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例5において、難燃性含浸液中のバインダの配合量を10部とし、難燃性含浸液を難燃剤の含浸量が不織布100質量部に対して固形分換算で20質量部となるように含浸し、インク受理層用塗布液の塗布量を12.0g/m2となるように塗布した以外は実施例5と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例5において、難燃性含浸液中のバインダの配合量を20部とし、難燃性含浸液を難燃剤の含浸量が不織布100質量部に対して固形分換算で20質量部となるように含浸し、インク受理層用塗布液の塗布量を10.0g/m2となるように塗布した以外は実施例5と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例6において、難燃性含浸液中のバインダをポリウレタン樹脂(商品名:ハイドランWLI−602、40%濃度品、大日本インキ工業社製)に変更し、浸透剤をモノアルキルアンモニウムクロライド(商品名:アーカード16−29、29%濃度品、ライオン社製)に変更した以外は実施例6と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例6において、難燃性含浸液中のバインダをポリビニルアルコール(商品名:PVA117、10%溶解液、クラレ社製)に変更した以外は実施例6と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例6において、難燃性含浸液中のバインダをスチレン−ブタジエン共重合体(商品名:L−1432、48%濃度品、旭化成ケミカルズ社製)に変更した以外は実施例6と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例6において、難燃性含浸液中のバインダの配合量を1部とした以外は実施例6と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例6において、難燃性含浸液中のバインダの配合量を2部とした以外は実施例6と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例6において、難燃性含浸液中のバインダの配合量を30部とし、インク受理層用塗布液の塗布量を10.0g/m2となるように塗布した以外は実施例6と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例1において、難燃性含浸液を難燃剤の含浸量が不織布100質量部に対して固形分換算で11質量部となるように含浸した以外は実施例1と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例1において、インク受理層用塗布液の塗布量を25.0g/m2となるように塗布した以外は実施例1と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例1において、インク受理層用塗布液の塗布量を5.0g/m2となるように塗布した以外は実施例1と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例9において、難燃性含浸液を難燃剤の含浸量が不織布100質量部に対して固形分換算で13質量部となるように含浸した以外は実施例9と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例9において、インク受理層用塗布液の塗布量を23.0g/m2となるように塗布した以外は実施例9と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例9において、インク受理層用塗布液の塗布量を4.0g/m2となるように塗布した以外は実施例9と同様にして難燃性インクジェット記録用不織布を得た。
実施例1〜10、比較例1〜8で得られた難燃性インクジェット記録用不織布について、実施例及び比較例の組成及び配合比が図1に、評価結果が図2に、それぞれ示されている。なお、図2に示された難燃性、ブリーディング、転移、インクジェット印刷適性の評価は、23℃×50%RHの条件で調湿後、以下の方法により行ったものである。
繊維製品の燃焼性試験方法であるJIS L1091 A−1法(45°ミクロバーナー法)に準拠して、各実施例及び比較例で得られた難燃性インクジェット記録用不織布に対して以下の条件で試験を行った。
試験条件:加熱時間 60秒、着炎後加熱時間 3秒
評価方向:表(縦、横)、裏(縦、横)
評価基準:○ 着炎しない。仮に着炎しても次の基準を超えないこと。
(残炎時間 3秒以下、残じん時間 5秒以下、炭化面積 30cm2以下)
× 着炎し燃え広がる。
インクジェットプリンタ EPSON PX G5300を用いて、各実施例及び比較例で得られた難燃性インクジェット記録用不織布のインク受理層を有する面に任意の図柄を印字後、50℃、70%RHの条件下で24時間処理し印字面を目視評価した。
◎ 印字面に全く変化なし。
○ 印字面に概ね変化なし。
△ 印字面にムラ、滲みが部分的に発生。
× 印字面全体にムラ、滲みが発生。
各実施例及び比較例で得られた難燃性インクジェット記録用不織布を上質紙など非塗工紙で挟み込み、上部に錘を乗せ、1週間常温で保管後、非塗工紙に転移した難燃剤の染み出しを目視評価した。
○ 挟んだ紙に難燃剤が染み込まず、難燃剤の転移抑制効果あり。
× 挟んだ紙に難燃剤の染み込みが発生し難燃剤の転移抑制効果なし。
インクジェットプリンタ EPSON PX G5300を用いて、各実施例及び比較例で得られた難燃性インクジェット記録用不織布のインク受理層を有する面に任意の図柄を印字して印字滲み及びムラを目視評価した。
○ 印字滲み及びムラがなく、合格。
× 印字滲み及び/又はムラが顕著で実用に耐えず、不合格。
Claims (10)
- 難燃性不織布基材の少なくとも一方の面にインク受理層を設けてなり、
前記難燃性不織布基材は、難燃処理のなされていない繊維からなる不織布に、難燃性含浸液を含浸させてなるものであり、
前記難燃性含浸液は、液体難燃剤とバインダとを含み、
前記バインダは、難燃剤100質量部に対して固形分換算で3〜20質量部の範囲で含まれ、
前記インク受理層は、難燃剤及び難燃バインダを含まないものであって、固形分換算で片面当たり6〜20g/m2の範囲で設けられ、
JIS L1091 A−1法による残炎時間が3秒以下、残じん時間が5秒以下、燃焼面積が30cm2以下であることを特徴とする難燃性インクジェット記録用不織布。 - 前記難燃性含浸液に含まれるバインダは、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコールの中から選ばれた1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1に記載の難燃性インクジェット記録用不織布。
- 前記難燃性含浸液には浸透剤が含まれ、前記浸透剤は、難燃剤100質量部に対して固形分換算で0.5〜10質量部の範囲で含まれていることを特徴とする難燃性インクジェット記録用不織布。
- 前記液体難燃剤は、ノンハロゲン系難燃剤であって、リン系化合物もしくはリン系有機化合物を含むものであることを特徴とする請求項1に記載の難燃性インクジェット記録用不織布。
- 前記不織布は、ポリエチレン繊維又はポリエステル繊維からなるものであることを特徴とする請求項1に記載の難燃性インクジェット記録用不織布。
- 前記難燃性含浸液は、不織布100質量部に対して、含浸液に含まれる難燃剤が固形分換算で15質量部以上となるように含浸させられていることを特徴とする請求項1に記載の難燃性インクジェット記録用不織布。
- 前記難燃性含浸液に含まれる浸透剤は、モノアルキルアンモニウムクロライド、ポリオキシアルキレン分岐デシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの中から選ばれた1種又は2種以上であることを特徴とする請求項3に記載の難燃性インクジェット記録用不織布。
- 前記インク受理層に含まれない難燃剤及び難燃バインダは、ノンハロゲン系難燃剤、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネートであることを特徴とする請求項1に記載の難燃性インクジェット記録用不織布。
- 前記難燃性含浸液には、更に固体難燃剤が含まれることを特徴とする請求項1に記載の難燃性インクジェット記録用不織布。
- 難燃剤と、前記難燃剤100質量部に対して固形分換算で3〜20質量部のバインダとを用いて難燃性含浸液を調製する難燃性含浸液調製ステップと、
前記難燃性含浸液を不織布に含浸させて難燃性不織布基材を作る難燃性不織布基材製造ステップと、
無機化合物とバインダと水とを用いてインク受理層用塗布液を調製するインク受理層用塗布液調製ステップと、
前記難燃性不織布基材の少なくとも一方の面に前記インク受理層用塗布液を塗布し、片面当たり固形分換算で6〜20g/m2の範囲となるようにインク受理層を設けるインク受理層塗布ステップと、を有し、
前記難燃剤は、少なくとも液体難燃剤を含み、
それにより、JIS L1091 A−1法による残炎時間が3秒以下、残じん時間が5秒以下、燃焼面積が30cm2以下である難燃性インクジェット記録用不織布を製造する、ことを特徴とする難燃性インクジェット記録用不織布の製造方法。
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