JP2014006029A - スケール除去器および加湿機 - Google Patents
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Abstract
【課題】第2族元素イオンを除去した水を長期間もしくは大量に得るスケール除去器および、そのスケール除去器を搭載した加湿機を提供する。
【解決手段】上面と底面の中央周辺にそれぞれ入口1と出口2を有する円筒容器4内に、この円筒容器4内を上下に分ける円盤3を設け、この円盤3の外径は円筒容器4の内径より小さく、円筒容器4内がイオン交換樹脂5で満たされるようにイオン交換樹脂5を充填するスケール除去器27を得る。また、そのスケール除去器27をタンク蓋26に固定して給水タンク20内に設けた加湿機を得る。
【選択図】図1
【解決手段】上面と底面の中央周辺にそれぞれ入口1と出口2を有する円筒容器4内に、この円筒容器4内を上下に分ける円盤3を設け、この円盤3の外径は円筒容器4の内径より小さく、円筒容器4内がイオン交換樹脂5で満たされるようにイオン交換樹脂5を充填するスケール除去器27を得る。また、そのスケール除去器27をタンク蓋26に固定して給水タンク20内に設けた加湿機を得る。
【選択図】図1
Description
本発明は、スケールの元となる成分を除去した水を作り出すスケール除去器および、その水を気化させて部屋へのスケールの散布や加湿フィルタおよびトレイへのスケールの固着を防止する加湿機に関するものである。
従来、スケールを除去した水を用いて加湿する加湿機として、例えば、特許文献1に記載されるような加湿機が知られている。
以下、その加湿機について図13を参照しながら説明する。図13に示すように加湿機は給水タンク101、イオンフィルタ102、加湿トレイ103、加湿モジュール104、送風機105で構成される。給水タンク101中の水はジグザグの通水路106を有し、通水路106の中に粒状の強酸性イオン交換樹脂107が充填されたイオンフィルタ102を通水方向108に沿って通過する。その際に水に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの第2族元素からなるイオン(以下第2族元素イオンとする)がナトリウムイオンと交換する形で強酸性のイオン交換樹脂107に捕捉され、水中から除去される。第2族元素イオンが除去された水は加湿トレイ103に行き、加湿モジュール104と接触する。水は加湿モジュール104を構成する透湿性チューブ109の壁を透過して透湿性チューブ109の内側へと送られる。そこで送風機105から通気方向110に沿って送り込まれた空気と接触し、気化して空気と混ざり、加湿される。水中の第2族元素イオンはイオンフィルタ102によって除去されているため、加湿トレイ103の水が乾いて第2族元素イオンが濃縮され、空気中の二酸化炭素や水中の炭酸イオンと結合して不溶性の炭酸塩となって加湿トレイ103に固着することを防ぐことができる。また、透湿性チューブ110の壁面に浸透した第2族元素イオンが炭酸塩となって透湿性チューブ110の壁面を目詰まらせ、加湿性能を低下させるという不具合を軽減することができる。
特許文献1に記載される加湿機に搭載されるイオンフィルタは、図から察するに小さな出入り口および直方体の形状と長方形の通水断面を有する。そのため、長方形の通水断面の隅々まで通水されず、そのため充填した全てのイオン交換樹脂を第2族元素イオンの捕捉に用いることができず、第2族元素イオンの除去性能が早く低下するという課題を有する。
そこで、本発明のスケール除去器は、加湿に用いる水の中に含まれる第2族元素イオンの除去性能を長期間に渡って高く維持することを目的とするものである。また、本発明の加湿機は、コンパクトな形状を保ちながら加湿フィルタや加湿トレイへのスケールの固着を防止し、加湿性能の低下を防止し加湿トレイの清潔さを維持することを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために、本発明のスケール除去器は、円筒状で、中空かつ上面と下面の中心にそれぞれ入口と出口を有し、内部の中間層かつ円筒中心に円筒容器よりも一回り小さい直径の円盤を設けた円筒容器を備え、円筒容器の中にイオン交換樹脂を充填することにより初期の目的を達成するものである。
また、本発明の加湿機は、上記スケール除去器を給水タンク内かつ給水タンクの蓋の裏に設けることにより初期の目的を達成するものである。
本発明のスケール除去器は、上部中心に設けられた入口から円周方向に向かって粒状のイオン交換樹脂の間を通水し、下段に移った後に円周から出口のある中心に向かって粒状のイオン交換樹脂の間を通水する。したがって粒状のイオン交換樹脂が充填された円筒容器内部のほとんどが通水経路になり、かつ全ての通水経路がほとんど同じ長さとなるため、長期間高い除去率を維持しながら水中の第2族元素イオンを除去することができる。
また、常温では粉末状の固体であり融点以上になると融解するホットメルト樹脂粉末と粒状のイオン交換樹脂を混合して型に詰めて加熱冷却することでイオン交換樹脂どうしが接着され、一個の大きな塊となったバルク状イオン交換体となる。バルク状イオン交換体では粒状のイオン交換樹脂どうしの隙間が埋められているため通水速度が下がり、第2族元素イオンを漏らさず捕捉除去し、また、再生においても塩水をゆっくり通水することでナトリウムイオンの捕捉に伴う第2族元素イオンの脱離を十分に行わせることができる。
以下、本実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
上面中心に水の入る入口1と下面中心に出口2を有し、中間層に一回り小さい円盤3を設けた円筒容器4の中にイオン交換樹脂5を充填したスケール除去器の2面図を図1に、図1の一点破線Aによる正面断面図を図2に、図1の一点破線Bによる上面断面図を図3に、バルク状イオン交換体の内部を拡大した図を図5に示す。
上面中心に水の入る入口1と下面中心に出口2を有し、中間層に一回り小さい円盤3を設けた円筒容器4の中にイオン交換樹脂5を充填したスケール除去器の2面図を図1に、図1の一点破線Aによる正面断面図を図2に、図1の一点破線Bによる上面断面図を図3に、バルク状イオン交換体の内部を拡大した図を図5に示す。
本実施例のスケール除去器は図1のとおり入口1が円筒容器4の上面に、出口2が円筒容器4の下面中心にそれぞれ設けられ、図2および図3のとおり円筒容器4内部の中間層には外形が円筒容器4よりも一回り小さい円盤3が設けられている。円盤3の中心点は垂直方向において入口1および出口2の中心点と同一直線上にある。
また、空気孔6を設けるため、入口1および出口2の中心をつなぐように中空チューブ7が設けられている。中空チューブ7は支持部B43によって円筒容器4および円筒容器上面11に支えられている。ちなみに空気孔6の直径は2〜6mmといった水が通過できない大きさが望ましい。
円盤3、円筒容器4および中空チューブ7の材質は強度や耐食性が保たれていれば何を選択してもかまわないが、代表としてポリプロピレンやポリカーボネート、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックが使用可能である。100℃程度の耐熱性が必要な場合はポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートが望ましい。
また、円盤3は支持部A8によって円筒容器4とつながっており、円筒容器4の中で動かないよう固定されている。また、円筒容器内壁9と円盤3の外周によって形成される円周導水口10が設けられている。そして円筒容器4の中に直径0.3〜1mmの粒状体であるイオン交換樹脂5を円筒容器4内のほとんど全てが満たされるように充填する。
図2のとおり円筒容器4には分離可能な円筒容器上面11が設けられており、円筒容器4と円筒容器上面11のそれぞれの接合部にはねじ溝A12が設けられている。そのため円筒容器上面11は円筒容器4本体から着脱できるようになっている。円筒容器上面11を取り外すことで容易にイオン交換樹脂5を円筒容器4の中に充填できる。
また、イオン交換樹脂5を充填してもこぼれないように入口1および出口2にはナイロンやポリエステルなどの化学合成繊維を織り込んだメッシュ生地13が設けられている。メッシュ生地13にはイオン交換樹脂5よりも小さい孔が全面に設けられているため、水は通すがイオン交換樹脂5は円筒容器4の外部にこぼれない。ちなみにメッシュ生地13は水圧に耐え、水によって腐食しないものであれば、例えば網状の樹脂成型体や耐食性金属メッシュなど他のものでも代用可能である。イオン交換樹脂5を円筒容器4の中に充填した後に円筒容器上面11を円筒容器4に被せ、ねじって蓋をする。円筒容器上面11が円筒容器4本体と接触する部分にはリング状のシーリングゴム14が埋め込まれており、水が漏れないようなっている。
水は通水方向15に沿って中心の入口1から入り、円筒容器4の中に充填したイオン交換樹脂5の粒どうしの隙間をぬいながら円周方向に向かって均一に流れる。そして水は円周導水口10に到達した後に下の段へ行き、円周から出口2のある中心へと180°折り返して進み、出口2から出てくる。イオン交換樹脂5はスルホン酸基をイオン交換基とし、イオン結合によってナトリウムイオンを保持している。スケール除去器に水道水などの一般的な水を流すことによって、水道水に含まれる塩化カルシウムや塩化マグネシウムに由来する第2族元素イオンをイオン交換基上に捕捉し、代わりにナトリウムイオンを放出する。
このような仕組みで不溶性塩の原因となる第2族元素イオンを取り除いた水を得ることができる。また、単位量あたりのイオン交換樹脂5が第2族元素イオンを捕捉できる量は限られており、限界量を捕捉しきった後は高濃度の塩化ナトリウム水溶液を通水してナトリウムイオンを補足し、第2族元素イオンを脱離させる必要がある。これを再生という。また、再生に使用した水は第2族元素イオンを多く含むため、加湿などに使用せずに廃棄する必要がある。
ここで第2族元素イオンの捕捉量を最大にする、もしくは充填したイオン交換樹脂全てを最大限まで再生するには円筒容器4の中が全て余すところなく通水経路になり、かつ全ての通水経路が同じ長さとなる構造が必要である。本実施の形態のスケール除去器は通水方向15に沿って上面中心から円周方向へ通水し、下段へ移動して円周から中心方向へ通水するため、円筒容器4の中が全て余すところなく通水経路になり、かつ全ての通水経路が同じ長さとなる。そのため円筒容器4の中に充填したイオン交換樹脂5の全てに等しく均一に通水することができる。したがって通水する水に含まれる第2族元素イオンを最大量除去し、また、全てのイオン交換樹脂5が第2族元素イオンの捕捉能力を最大限発揮するまで再生することができる。
また、通水速度は処理水中の第2族元素イオンの除去効率および塩水によるイオン交換樹脂5の再生効率に大きく影響し、ゆっくり通水すれば除去効率および再生効率が高まる。しかしながらその場合通水時間は長くなってしまう。そのため適度な通水速度とすることが望ましい。そして通水速度は通水経路の長さと数、そしてイオン交換樹脂5の粒どうしが作る小さな隙間の大きさによって決まる。イオン交換樹脂5は真球に近い粒形状を有するため、粒どうしが接触する際に点で接触し、粒の持つRによって小さな隙間ができる。ゆっくり通水させるためにはこの隙間をもう少し小さくする必要が生じる場合がある。
ここでバルク状イオン交換体17の内部を拡大した図を図5に示す。バルク状イオン交換体17は、例えば少量の水と一緒に直径0.3〜1mmの粒状のイオン交換樹脂5と、粒子径が0.05〜0.5mmのホットメルト樹脂粉末とを目安として9:1の割合で混合し、混合物を円筒容器4の中に充填し加熱冷却することで得られる。こうすることでホットメルト樹脂粉末が溶融固化したホットメルト樹脂16によってイオン交換樹脂5の粒どうしの隙間が埋められて小さくなっている。そのため通水抵抗を高くすることができ、ゆっくり通水することができる。
ちなみにホットメルト樹脂16を得るための溶融温度はホットメルト樹脂粉末の材質によるが、例えばエチレン酢酸ビニル共重合体からなるものであれば60℃〜80℃、低密度ポリエチレンからなるものであれば105℃前後、ポリアミドからなるものであれば100℃前後になる。加熱温度は5〜20分が目安である。
また、図1の上面図(a)を見てわかるとおり、水平方向において中心部の通水路は狭く、円周部の通水路は広いため、中心部に存在する入口および出口では水は通りにくいが円周部にいくほど水は比較的自由に通過できる。そのため水は円周部にいくほど均一に通りにくい。それを解決するために高さ方向において中心部で高く、円周部に行くほど低くなる通水路を有するスケール除去器の正面断面図を図4に示す。図4に示すとおり高さ方向において中心部の寸法は大きいため通水しやすく、高さ方向において円周部にいくにしたがって寸法が斜めに小さくなっているため通水しにくくなっている。逆に水平方向では中心部が狭いため通水しにくく、円周部にいくほど広いため通水しやすくなる。したがって中心部および円周部での通水のしやすさのバランスが取れるようになり、各部でより均一に通水することができる。そして通水しにくい場所がなくなるため、円筒容器4に充填されているイオン交換樹脂のほぼ全てが第2元素イオンの除去に使えるようになり、スケール除去器をより長期間使用できるようになる。
(実施の形態2)
本発明のスケール除去器の2面図を図6に、図6の一点破線Cによる正面断面図を図7に、図6の一点破線Dによる上面断面図を図8に示す。図6に示すとおり入口1は円筒容器の上面円周に、また、出口2は円筒容器4の下面円周にそれぞれ設けられており、また、入口1および出口2にはイオン交換樹脂5よりも小さい孔を全面に有するメッシュ生地13がそれぞれ設けられており、充填したイオン交換樹脂5が円筒容器4の外にこぼれないようにしている。
本発明のスケール除去器の2面図を図6に、図6の一点破線Cによる正面断面図を図7に、図6の一点破線Dによる上面断面図を図8に示す。図6に示すとおり入口1は円筒容器の上面円周に、また、出口2は円筒容器4の下面円周にそれぞれ設けられており、また、入口1および出口2にはイオン交換樹脂5よりも小さい孔を全面に有するメッシュ生地13がそれぞれ設けられており、充填したイオン交換樹脂5が円筒容器4の外にこぼれないようにしている。
円筒容器4内部の中間層には外円が円筒容器内壁9と同じ直径を有し、中心に中央導水口18を有するドーナツ盤19が設けられている。また、円筒容器4には分離可能な円筒容器上面11が設けられている。そして円筒容器上面11と円筒容器4それぞれの接合部にはねじ溝A12が設けられており、円筒容器上面11はねじって取り外せるようになっている。円筒容器上面11を取り外した状態で0.3〜1mmの直径を有するイオン交換樹脂5を円筒容器4の中に隅々まで隙間なく充填する。充填した後に円筒容器上面11を円筒容器4に被せ、ねじって蓋をする。円筒容器上面11が円筒容器4と接触する部分にはリング状のシーリングゴム14が埋め込まれており、水が漏れないようになっている。
また、空気孔6を設けるため、入り口および出口2の中心をつなぐように中空チューブ7が設けられている。ちなみに空気孔6の直径は2〜6mmといった水が通過できない大きさが望ましい。
円筒容器4およびドーナツ盤19、中空チューブ7の材質は強度や耐食性が保たれていれば何を選択してもかまわないが、代表としてポリプロピレンやポリカーボネート、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックが使用可能である。100℃程度の耐熱性が必要な場合はポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートが望ましい。
水は通水方向15に沿って上面円周の入口1から入り、中央導水口18に向かって円周から中心方向へとイオン交換樹脂5の粒どうしが作る小さな隙間をぬって進む。そして中央導水口18を通過して下の段へと移動し、下面円周にある出口2へと向かって中心から円周方向に流れ、出口2から出てくる。
本発明のスケール除去器は上面円周から中心方向へ通水し、下段へ移動して中心から円周方向へ通水するため、円筒容器4の中が全て余すところなく通水経路になり、かつ全ての通水経路が同じ長さとなる構造を有する。そのため円筒容器の中に充填したイオン交換樹脂5の全てに等しく均一に通水することができる。したがって通水する水に含まれる第2族元素イオンを最大量除去し、また、再生においても塩化ナトリウム水溶液を通水することによって全てのイオン交換樹脂5が第2族元素の捕捉能力を最大限発揮するまで再生することができる。
(実施の形態3)
給水タンク20、加湿トレイ21、加湿フィルタ22、送風機23からなる加湿機の構成図を図9に、加湿フィルタの構成図を図10に、給水タンク20を自立させながら給水バルブ24を開けるための再生台25の構成図を図11に、再生台25の上に自立させた給水タンク20の構成図を図12に示す。給水タンク20はタンク蓋26と、タンク蓋26の裏に装着したスケール除去器27を備えている。ちなみにここでは代表として実施の形態2に記載したスケール除去器27を装着している。タンク蓋26の円周部内側にはねじ溝B28が付いていて、同じくねじ溝B28が設けられた給水タンク20本体に被せてねじることで給水タンク20の開け閉めをすることができる。また、スケール除去器27にはねじ溝C29が設けられており、タンク蓋26の裏側に設けられたねじ溝C29に当ててねじることでタンク蓋26に着脱することができる。スケール除去器27が装着されたタンク蓋26を開け、給水タンク20に水を入れ、タンク蓋26を閉め、給水タンク20を上下にひっくり返し、図13のとおり加湿機に装着する。ここでタンク蓋26に設けられた給水バルブ24はバルブばね30とゴム製の弁31を有し、押さない限りは閉じられているため給水タンク20を上下にひっくり返しても水が漏れない。また、給水タンク20はトレイ支持体44に支えられて加湿機内で自立している。給水タンク20を加湿機に装着後、加湿機に設けられたトレイ突起32が給水バルブ24に設けられたバルブ先端33に接触して給水バルブ24を押し開く。
給水タンク20、加湿トレイ21、加湿フィルタ22、送風機23からなる加湿機の構成図を図9に、加湿フィルタの構成図を図10に、給水タンク20を自立させながら給水バルブ24を開けるための再生台25の構成図を図11に、再生台25の上に自立させた給水タンク20の構成図を図12に示す。給水タンク20はタンク蓋26と、タンク蓋26の裏に装着したスケール除去器27を備えている。ちなみにここでは代表として実施の形態2に記載したスケール除去器27を装着している。タンク蓋26の円周部内側にはねじ溝B28が付いていて、同じくねじ溝B28が設けられた給水タンク20本体に被せてねじることで給水タンク20の開け閉めをすることができる。また、スケール除去器27にはねじ溝C29が設けられており、タンク蓋26の裏側に設けられたねじ溝C29に当ててねじることでタンク蓋26に着脱することができる。スケール除去器27が装着されたタンク蓋26を開け、給水タンク20に水を入れ、タンク蓋26を閉め、給水タンク20を上下にひっくり返し、図13のとおり加湿機に装着する。ここでタンク蓋26に設けられた給水バルブ24はバルブばね30とゴム製の弁31を有し、押さない限りは閉じられているため給水タンク20を上下にひっくり返しても水が漏れない。また、給水タンク20はトレイ支持体44に支えられて加湿機内で自立している。給水タンク20を加湿機に装着後、加湿機に設けられたトレイ突起32が給水バルブ24に設けられたバルブ先端33に接触して給水バルブ24を押し開く。
そしてマリオットのびんの原理によって給水バルブ24とほぼ同じ位置まで加湿トレイ21に水が供給される。加湿トレイ21に供給された水は、図10に示すような通気性を有する不織布を円筒状に丸めた円筒状不織布34をフィルタフレーム35に納めた加湿フィルタ22に吸い上げられる。円筒状不織布34に吸い上げられた水は送風機23によって空気吸込み口36から入り円筒状不織布34の中を通り抜ける空気と接触して気化し、水蒸気となる。水蒸気を含んだ空気は通風方向37に沿ってオリフィス38の下流にある送風機23へとスムーズに吸い込まれ、空気吹出し口39から吹き出され、周囲を加湿する。
ここで、給水タンク20の水は全てスケール除去器27の上面円周に設けられた入口1を通ってスケール除去器27の下面円周に設けられた出口2から出て、給水バルブ24を通じて加湿トレイ21へと供給される。この時水は自重による圧力によってスケール除去器27の中を通過し、加湿トレイ21へ供給される。そして給水タンク20からなくなった水の体積を埋めるように給水バルブ24から空気孔6を通じて給水タンク20の内部に空気が入る。そしてタンク蓋に設けられた口ばし40に水面が触れて空気の通り道が塞がれるまで給水タンク20内の水は加湿トレイ21に供給される。加湿トレイ21の水は加湿されて水面が下がったら再度口ばし40に水面が触れるまで給水タンク20から給水トレイに水が給水される。給水タンク20内の水はスケール除去器27を通過することで中に含まれていた第2族元素イオンが取り除かれ、その後に加湿トレイ21に供給され、加湿フィルタ22に吸い上げられる。そのため第2族元素イオンが炭酸イオンと結合し、不溶性塩となって加湿トレイ21や加湿フィルタ22にこびりつくことを防ぐことができる。
炭酸カルシウムなどの不溶性塩は一旦こびりつくと剥がすのに大変な労力を必要とする。また、円筒状不織布34の繊維と繊維の間にこびりつき、水の吸い上げを阻害する。そのため加湿機は加湿能力の低下を引き起こすが本実施の形態の加湿機では本発明のスケール除去器27を設けることによってこの問題を解決している。また、スケール除去器27をタンク蓋26の裏に装着して給水タンク20本体の中に納めているためスケール除去器27を設置する場所を省略することができる。その結果、加湿機を小型化することが可能となっている。
スケール除去器27が捕捉除去できる第2族元素イオンの量には限界があり、限界に達した後は高濃度の、例えば濃度が50g/Lの塩化ナトリウム水溶液をゆっくり通水することで捕捉した第2族元素イオンを放出してナトリウムイオンに置換することができる。第2族元素イオンを再度捕捉除去するためにこのようにしてスケール除去器27を再生することができる。再生に用いた塩化ナトリウム水溶液の中には脱離した第2族元素イオンが大量に含まれているため、加湿機に入れて加湿に用いてはいけない。したがって再生の際にはスケール除去器27を加湿機から取り外して別の場所で行う必要がある。
ここで図11に示すとおり、再生台25はバルブ先端33を押して給水バルブ24を開けるための再生台突起41が中央に、給水タンクを支えて自立させるための再生台支持体42を周囲に備えている。そして給水タンク20の中に塩化ナトリウム水溶液を入れ、スケール除去器27を装着したタンク蓋26を閉め、給水タンク20の上下をひっくり返し、洗面所シンクや流し台シンクなど排水可能な場所に置いた再生台25の上に自立させる。
再生台25の再生台突起41に押されることによって給水バルブ24は開かれ、給水タンク20の中の塩化ナトリウム水溶液はスケール除去器27に通水されると同時に排水される。また同時に給水バルブ24から空気孔6を通じて空気が給水タンク20に入る。こうして給水タンク20内の塩化ナトリウム水溶液は全てなくなるまでスケール除去器27に通水される。全てが通水し終えたら再生台25を外し、タンク蓋26を開けて給水タンク20の中やタンク蓋26、スケール除去器27を水ですすぐ。その後、給水タンク20に加湿するための水道水を入れ、タンク蓋26で蓋をし、加湿機にセットする。
このように本発明の加湿機は塩化ナトリウム水溶液を入れた給水タンク20にスケール除去器27が装着されたタンク蓋26で蓋をし、その後自再生台の上に静置するだけで手軽にスケール除去器を再生することができる。
以上のごとく本発明のスケール除去器はカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの第2族元素イオンが取り除かれた水を長期間、もしくは大量に供給することができ、不溶性のカルシウム塩の発生を防ぐ機器として有用である。また、本発明の加湿機は清潔で洗浄メンテの手間がかからない加湿トレイを提供し、常に高い加湿能力を発揮するため、例えば居住空間の加湿装置として大いに活用が期待できるものである。
1 入口
2 出口
3 円盤
4 円筒容器
5 イオン交換樹脂
6 空気孔
7 中空チューブ
8 支持部A
9 円筒容器内壁
10 円周導水口
11 円筒容器上面
12 ねじ溝A
13 メッシュ生地
14 シーリングゴム
15 通水方向
16 ホットメルト樹脂
17 バルク状イオン交換体
18 中央導水口
19 ドーナツ盤
20 給水タンク
21 加湿トレイ
22 加湿フィルタ
23 送風機
24 給水バルブ
25 再生台
26 タンク蓋
27 スケール除去器
28 ねじ溝B
29 ねじ溝C
30 バルブばね
31 弁
32 トレイ突起
33 バルブ先端
34 円筒状不織布
35 フィルタフレーム
36 空気吸込み口
37 通風方向
38 オリフィス
39 空気吹出し口
40 口ばし
41 再生台突起
42 再生台支持体
43 支持部B
44 トレイ支持体
2 出口
3 円盤
4 円筒容器
5 イオン交換樹脂
6 空気孔
7 中空チューブ
8 支持部A
9 円筒容器内壁
10 円周導水口
11 円筒容器上面
12 ねじ溝A
13 メッシュ生地
14 シーリングゴム
15 通水方向
16 ホットメルト樹脂
17 バルク状イオン交換体
18 中央導水口
19 ドーナツ盤
20 給水タンク
21 加湿トレイ
22 加湿フィルタ
23 送風機
24 給水バルブ
25 再生台
26 タンク蓋
27 スケール除去器
28 ねじ溝B
29 ねじ溝C
30 バルブばね
31 弁
32 トレイ突起
33 バルブ先端
34 円筒状不織布
35 フィルタフレーム
36 空気吸込み口
37 通風方向
38 オリフィス
39 空気吹出し口
40 口ばし
41 再生台突起
42 再生台支持体
43 支持部B
44 トレイ支持体
Claims (6)
- 上面と底面の中央周辺にそれぞれ入口と出口を有する円筒容器内に、この円筒容器内を上下に分ける円盤を設け、この円盤の外径は前記円筒容器の内径より小さく、前記円筒容器内がイオン交換樹脂で満たされるように前記イオン交換樹脂を充填することを特徴とするスケール除去器。
- 円筒状で、中空かつ上面と底面の外周にそれぞれ入口と出口を有し、内部の中間層かつ円筒中心に外円が円筒容器と同じ直径で中心に孔を有するドーナツ盤を設けた円筒容器を備え、円筒容器の中にイオン交換樹脂を充填することを特徴とするスケール除去器。
- 円筒容器の高さは中央部が外周部より高いことを特徴とする請求項1または2記載のスケール除去器。
- 円筒容器の中にホットメルト樹脂粉末とイオン交換樹脂を混合したものを充填し、加熱冷却してバルク状イオン交換体とすることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のスケール除去器。
- 給水バルブが設けられたタンク蓋を備えた給水タンク、および加湿トレイを有し、請求項1乃至4いずれかに記載のスケール除去器をタンク蓋に固定して給水タンク内に設けることを特徴とする加湿機。
- 給水タンクを自立させる支持体およびタンク蓋の給水バルブを常時開ける突起を有する再生台を備えることを特徴とする請求項5記載の加湿機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012143738A JP2014006029A (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | スケール除去器および加湿機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012143738A JP2014006029A (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | スケール除去器および加湿機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014006029A true JP2014006029A (ja) | 2014-01-16 |
Family
ID=50103906
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2012143738A Pending JP2014006029A (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | スケール除去器および加湿機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2014006029A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022001802A (ja) * | 2020-06-19 | 2022-01-06 | シャープ株式会社 | 加湿機及びろ過ユニット |
-
2012
- 2012-06-27 JP JP2012143738A patent/JP2014006029A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022001802A (ja) * | 2020-06-19 | 2022-01-06 | シャープ株式会社 | 加湿機及びろ過ユニット |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
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