JP2014014974A - シート成形用ロール対、シート成形装置およびシート製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートの表裏面に所望の粗度を付与するとともに、クリップから外れにくいシートを成形することを可能にする。
【解決手段】本発明は、隙間をおいて配置された第1および第2のロール10,11を備え、当該隙間に導かれたシート8を第1および第2のロール10,11で挟圧してシート8の形状を整えるシート成形用ロール対に係る。第1および第2のロール10,11が、シート8の中央部を挟圧する中央部挟圧部分10a,11aと、シート8の端部を挟圧する端部挟圧部分10b,11bと、を含む。第1および第2のロール10,11のうちの少なくとも一方のロールの端部挟圧部分の外径が当該一方のロールの中央部挟圧部分の外径よりも小さく、第1および第2のロール10,11がシート8を挟圧している状態において、端部挟圧部分10b,11bの間の隙間が、中央部挟圧部分10a,11aの間の隙間よりも大きいことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、長尺のシートを成形するためのシート成形用ロール対、シート成形装置および該シート成形用ロール対を用いてシートを製造する方法に関する。
熱可塑性樹脂といった材料から比較的薄いシートを成形する方法として、Tダイを用いて比較的厚いシートを成形し、当該シートを所定の方向に延伸して薄くすることで比較的薄いシートを成形する方法が知られている(例えば、非特許文献1)。非特許文献1に開示の方法を、図12,13を用いて説明する。
図12は、非特許文献1に開示の、比較的厚いシートを成形するシート成形装置の概略図である。図12に示されるように、シート成形装置1は、スリット口を有し、該スリット口から溶融状態の熱可塑性樹脂を押し出すことによって比較的厚いシート2を成形するTダイ3と、シート2の形状を整えるシート成形用ロール(以下、単にロール4と称す)と、を備える。
ロール4は、Tダイ3の下方に、ロール4の軸方向がTダイ3のスリット口の長手方向に沿うように配置されている。Tダイ3から押し出されたシート2はロール4上に落ちる。Tダイ3からのシート2が落ちるとき、シート2の、スリット口の長手方向に関する端部(以下、単に端部と称す)が表面張力の作用により、シート2の、当該長手方向に関する中央部(以下、単に中央部と称す)に寄っていく。したがって、ロール4に到達したシート3の端部の厚みは、シート3の中央部に比べて厚くなる。
なお、シート2の端部がシート2の中央部に寄っていってシート2の端部の厚みがシート2の中央部に比べて厚くなる現象は、ネックイン現象とも呼ばれる。
ロール4はその中心軸周りに回転しており、シート2はロール4の回転に伴って搬送される。このとき、エアナイフ5から吐出されるエアによってシート2はロール4に押し付けられ、シート2の、ロール4に接する面(以下、シート表面と称す)に、ロール4の表面粗度に対応した粗度が付与される。
比較的厚いシート2が成形されたところで、シート2をシート表面に沿った所定の方向に引き伸ばす。例えば、図13に示されるような複数のクリップ6でシート2の端部を把持し、複数のクリップ6同士の間隔をシート流れ方向または幅方向に広げることによってシート2を引き伸ばす。その結果、比較的薄いシートが形成される。
特に、シート成形装置1により成形されたシート2の端部は、シート2の中央部に比べて十分に厚い。シート2の、中央部から端部に向かうにつれて厚さが大きくなっている部分をクリップ6が把持することで、シート2は、引っ張られてもクリップ6から外れにくくなる。したがって、より強い力でシート2を引っ張ることができ、シート2をより薄く引き伸ばすことができる。
しかしながら、非特許文献1に開示のシート成形装置1では、シート2の、シート表面とは反対側の面(以下、シート裏面と称す)にシート成形用ロールが接触しない。そのため、シート裏面に所望の粗度を付与することができない。そこで、シート裏面に所望の粗度を付与することができるシート成形装置が提案されている(特許文献1,2)。
特許文献1,2に開示のシート成形装置について説明する。なお、当該シート成形装置の説明において、非特許文献1に記載されている構成要素同一の構成要素については同一の名称を用いて説明する。
特許文献1,2に開示のシート成形装置は、Tダイと、Tダイから押し出されたシートを挟圧するシート成形用ロール対と、を備える。シート成形用ロール対は、シートを挟圧した状態でシート成形用ロール対の間の隙間がシート成形用ロールの軸方向に関して一定になるように設けられている。シート表裏面にシート成形用ロールが接触するため、シートの形状が整えられるとともに、シート成形用ロールの表面粗度に応じた粗度がシート表裏面に付与される。
特許第3194904号 特開2011−116027号公報
松崎啓著、日本化学会編、「産業科学シリーズ 新版 プラスチック」、大日本図書株式会社、昭和54年9月、p.213
しかしながら、特許文献1,2に開示のシート成形用ロール対の間の間隔は、シートを挟圧した状態で一定になっている。したがって、当該シート成形用ロール対によって挟圧されたシートの厚さはほぼ一定であるか、シートの端部の方がシートの中央部よりも薄い(図14参照)。このようなシートをクリップ6(図13参照)で把持してシートを比較的大きな力で引っ張った場合、クリップ6からシートが外れてしまうことがあった。そのため、シートを十分に引き伸ばすことができなかった。
そこで、本発明は、シートの表裏面に所望の粗度を付与するとともに、クリップから外れにくいシートを成形することを可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、隙間をおいて配置された第1および第2のロールを備え、当該隙間に導かれたシートを第1および第2のロールで挟圧してシートの形状を整えるシート成形用ロール対に係る。この態様において、第1および第2のロールが、シートの中央部を挟圧する中央部挟圧部分と、シートの端部を挟圧する端部挟圧部分と、を含む。第1および第2のロールのうちの少なくとも一方のロールの端部挟圧部分の外径が当該一方のロールの中央部挟圧部分の外径よりも小さく、第1および第2のロールがシートを挟圧している状態において、第1および第2のロールの端部挟圧部分の間の隙間が、第1および第2のロールの中央部挟圧部分の間の隙間よりも大きいことを特徴とする。
本発明の他の態様は、シートを製造する方法に係る。この態様において、本発明は、隙間をおいて配置された第1および第2のロールを備え、第1および第2のロールが、シートの中央部を挟圧する中央部挟圧部分と、シートの端部を挟圧する端部挟圧部分と、を含み、第1および第2のロールのうちの少なくとも一方のロールの端部挟圧部分の外径が、一方のロールの中央部挟圧部分の外径よりも小さく、第1および第2のロールがシートを挟圧している状態において、第1および第2のロールの端部挟圧部分の間の隙間が、第1および第2のロールの中央部挟圧部分の間の隙間よりも大きいシート成形用ロール対を用意する工程と、第1および第2のロールの中央部挟圧部分の間の隙間にシートの中央部を導くとともに、第1および第2のロールの端部挟圧部分の間の隙間にシートの端部を導いてシートを挟圧する工程と、を含む。
本発明によれば、シートの表裏面に所望の粗度を付与することができるとともに、クリップから外れにくいシートを成形することができる。
本発明に係るシート成形用ロール対を適用可能なシート成形装置の概略図である。 第2のロールを、その中心軸を通る面(図1のA−A面)で切断したときの断面図である。 第2のロールの一部を拡大した断面図である。 シートを挟圧している状態のシート成形用ロール対の部分断面図である。 本実施形態に係るシート成形用ロール対が適用されたシート成形装置を用いて成形されたPP製のシート8の厚さ分布を示すグラフである。 シートの端部を把持するクリップの概略図である。 操作側の端面フランジを、図3に示すB−B面で切断したときの断面図である。 角度αが0°よりも小さい場合のシート成形装置の概略図である。 角度αが135°よりも大きい場合のシート成形装置の概略図である。 本発明の第2の実施形態に係るシート成形用ロール対の概略断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るシート成形用ロール対の概略断面図である。 非特許文献1に開示のシート成形装置の概略図である。 シートの端部を把持するクリップの概略図である。 特許文献1,2に開示のシート成形用ロール対で挟圧されたシートの厚み分布を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本明細書において、「線圧」は、一対のロールを互いに押しつけ合ったときに生じるロールの軸方向の単位長さあたりの力を意味する(例:100N/cm)。線圧はニップ圧とも呼ばれる。
「クラウン形状」は、ロールの形状であって、ロールの軸方向中央部の外径がロールの軸方向端部の外径よりも大きい形状を意味する。「クラウン量」は、ロールの軸方向中央部の外径とロールの軸方向端部の外径との差を意味し、ロールの軸方向中央部の外径をD1、ロールの軸方向端部の外径をD2とすると、クラウン量=D1−D2となる。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係るシート成形用ロール対について、図1ないし3を用いて説明する。
図1は、本発明を適用することができるシート成形装置の概略図である。シート成形装置によって、例えば、PP(PolyPropylene)やPE(PolyEthylene)、PET(PolyEthylene Terephthalate)などの熱可塑性樹脂材料からシートが成形される。
図1に示されるシート成形装置では、例えば0.3mmから2.0mm程度の厚さを有するシートが成形される。シート成形装置を用いて成形されたシートは、シート流れ方向(縦方向)、および横方向の延伸機によりさらに薄く引き伸ばされる。なお、本発明は、0.3mmよりも薄いシートや2.0mmよりも厚いシートを成形するシート成形装置にも適用することができる。
図1に示すように、シート成形装置7は、スリット口を有し、該スリット口から溶融状態の熱可塑性材料を押し出すことによって比較的厚いシート8を成形するTダイ9と、シート8を挟圧してシート8の厚さや形状を整える第1および第2のシート成形用ロール10,11と、を備える。なお、第1のシート成形用ロール10を単に第1のロール10と称し、第2のシート成形用ロール11を単に第2のロール11と称し、また第1および第2のロール10,11をシート成形用ロール対10,11と称すことがある。
Tダイ9は第1のロール10の上方に、第1のロール10の軸方向がTダイ9のスリット口の長手方向に沿うように配置されており、Tダイ9から押し出されたシート8は第1のロール10上に落ちる。第1のロール10に到達したシート8の端部の厚みは、ネックイン現象によりシート8の中央に比べて厚くなっている。
なお、本明細書において、Tダイ9のスリット口の長手方向に関するシート8の寸法をシート幅と称し、当該方向を幅方向と称する。
第1のロール10は、第1のロール10の中心軸周り(図1に示されるR1方向)に回転可能に設けられている。第1のロール10が回転することによって、シート8は第1のロール10に巻き付いて所定の方向へ搬送される。
本実施形態では、第1のロール10は、溶融状態の熱可塑性樹脂を固化させるキャストロールとして機能する。より具体的には、第1のロール10は比較的大きい直径(例えば600mm以上)を有しており、第1のロール10の下部は水(不図示)に浸けられている。第1のロール10に巻き付いたシート8は、当該水に浸けられて冷却されて固化する。このようなキャストロールは、0.3mm〜2mm程度の厚さを有するシートを成形する場合に用いられる。特に、水に浸けてシートを冷却する方法は、1mm以上の厚さを有するシートの成形に適用されることが多い。
第2のロール11は、第1のロール10に巻き付いたシート8を押圧可能に設けられている。具体的には、第2のロール11はアーム12に支持されており、アーム12は加圧手段13に連結されている。加圧手段13は、例えば空気式または油圧式の加圧シリンダである。
加圧手段13が作動することによって、第2のロール11は、第1のロール10に近づく方向および第1のロール10から遠ざかる方向(図1に示されるN方向)に移動する。第1のロール10の、シート8が巻き付いている部分に第2のロール11が近づくことによって、シート8はシート成形用ロール対10,11によって挟圧される。シート成形用ロール対10,11からシート8に加えられる線圧によって、シート8の厚さや形状が整えられるとともにシート8の表裏面に第1および第2のロール10,11の表面粗度に対応した粗度が付与される。
また、第2のロール11は、その中心軸周り(図1に示されるR2方向)に回転可能にアーム12に支持されている。第1および第2のロール10,11は同じ周速で回り、シート8の表裏面に傷をつけることなくシート8を挟圧することができる。
第1および第2のロール10,11で挟圧されたシート8は、ガイドロール14によって第1のロール10から離される。ガイドロール14は第1のロール10から所定の距離だけ離れており、第1のロール10により冷却されたシート8をさらに冷却するロールとして機能する。
第1のロール10から離されたシート8は、前記したように、まず縦延伸機(不図示)を用いてシート流れ方向に伸ばされる。次に、シート8は、横方向に伸ばす横延伸機(不図示)に搬送され、当該延伸機を用いてシート8の幅方向に沿った方向に引き伸ばされる。その後、シート8は、ロール状に巻き取られるか、所定の長さで切断されて積層される。
本実施形態では、第1のロール10として、直径が1200mmであり、ロール表面の、軸方向に関する長さ(以下、ロール面長と称す)が1000mmであり、ロール表面に鏡面仕上げが施されたキャストロールを用いた。また、第1のロール10は、円筒形状の外セルと、外セルの内部に配置された内セルと、を備える2重管構造を有し、外セルの厚みが比較的厚い剛体ロールとした。外セルの外側面が第1のロール10のロール表面となっており、外セルおよび内セルの間の隙間に温調液(水)が流れることによって、外セルの表面温度が所望の温度に制御される。
図2は、第2のロール11を、その中心軸を通る面(図1のA−A面)で切断したときの断面図である。
図2に示されるように、第2のロール11は、円筒形状の外セル15と、外セル15の内径よりも小さい外径を有し、外セル15の内部に配された内セル16と、を備える。外セル15の外側面が第2のロール11のロール表面となっており、外セル15および内セル16の間の隙間が温調液用の流路17aとなっている。流路17a内を温調液が流れることによって、外セル15の表面温度が所望の温度に制御される。
外セル15の両端の開口および内セル16の両端の開口は、それぞれ端面フランジ18によって塞がれている。より具体的には、端面フランジ18の半径方向の外周面が外セル15の内側面に接合されており、2つの端面フランジ18の、互いに対向する面が内セル16の端面に接合されている。
それぞれの端面フランジ18は、第2のロール11の軸方向に突出したロール軸19を備える。端面フランジ18およびロール軸19は、削りだし加工により一体成形されていてもよいし、端面フランジ18およびロール軸19が別々に作製された後で互いに接合された一つの部品であってもよい。
ロール軸19はそれぞれ軸受20によって支持されている。ロール軸19の一方はモータ21に連結されており、モータ21が作動することによって第2のロール11がR2方向(図1参照)に回転する。なお、第2のロール11の、モータ21に連結された側は駆動側と呼ばれ、第2のロール11の、駆動側とは反対の側は操作側と呼ばれる。
ここで、シート成形用ロール対10,11について、図3および4を用いて詳述する。図3は第2のロール11の一部を拡大した断面図であり、図4はシート8を挟圧している状態のシート成形用ロール対10,11の部分断面図である。
図3および4に示すように、第1および第2のロール10,11は、シート8の中央部を挟圧する中央部挟圧部分10a,11aと、シート8の端部を挟圧する端部挟圧部分10b,11bを含む。第1のロール10の端部挟圧部分10bの外径は、第1のロール10の中央部挟圧部分10aの外径とほぼ同じである。
第2のロール11の端部挟圧部分11bの外径は、第2のロール11の中央部挟圧部分11aの外径よりも小さい。したがって、第1および第2のロール10,11がシート8を挟圧している状態では、端部挟圧部分10b,11bの間の間隔は、中央部挟圧部分10a,11aの間の間隔よりも大きい。
第1および第2のロール10,11に挟圧される前のシート8の端部の厚みは、ネックイン現象によりシート8の中央部よりも厚い。そして、端部挟圧部分10b,11bの間の間隔は、中央部挟圧部分10a,11aの間の間隔よりも大きい。したがって、第1および第2のロール10,11に挟圧された後のシート8の端部の厚みは、シート8の中央部よりも厚くなる。
図5(a)、(b)は、シート成形装置7(図1参照)を用いて成形されたPP製のシート8の厚さ分布を示すグラフである。図5に示されるように、シート8の端部は、シート8の中央部に比べて十分に厚くなっている。
シート成形装置7(図1参照)で成形されたシート8は、図6に示される複数のクリップ22を備える延伸機へ搬送される。複数のクリップ22によってシート8の端部が把持され、複数のクリップ22同士の間隔が広げられてシート8は引き伸ばされる。シート8を引き延ばす際に、シート8を加熱しておいてもよい。
クリップ22は、ベース部材23と、ベース部材23に回転可能に支持されたクリップレバー24と、を備える。クリップレバー24がベース部材23に対して回転することによって、クリップ22は開閉される。
シート8は、クリップ22が開かれている状態(鎖線で示される状態)でベース部材23上に配置される。クリップ22が閉じられることによって、クリップレバー24がベース部材23へシート8を押し付ける。その結果、シート8はクリップ22に把持される。
クリップレバー24は、シート2の、中央部から端部に向かうにつれて厚さが大きくなっている部分をベース部材23へ押し付ける。したがって、シート8の中央部へ向かってシート8が引っ張られても、当該部分がクリップレバー24に引っ掛かる。そのため、シート2はクリップ6から比較的外れにくく、シート8をより強い力で引っ張ることができる。
また、シート8の端部がシート2の中央部よりも厚い場合、シート8の端部とシート2の中央部で厚さが同じ場合に比べ、シート8を把持していない状態のクリップレバー24の位置(一点鎖線で示される位置)と、シート8を把持した状態のクリップレバー24の位置との間の角度βが比較的大きくなる。したがって、クリップを開放する際のクリップレバー24の回転量が少なくて済み、またシートを挟む力も小さくなるのでクリップ22の開放が容易になる。
本発明に係るシート製造方法では、シート成形用ロール対10,11を用いてシート8を製造する。まず、シート成形用ロール対10,11を用意し、シート成形用ロール対10,11を互いに隙間をおいて配置する。そして、シート成形用ロール10,11の、中央部挟圧部分10a,11aの間の隙間にシート8の中央部を導くとともに、シート成形用ロール10,11の、端部挟圧部分10b,11bの間の隙間にシート8の端部を導き、シート8を挟圧する。
シート成形用ロール対10,11からシート8に加えられる線圧によって、シート8の厚さや形状が整えられるとともにシート8の表裏面に第1および第2のロール10,11の表面粗度に対応した粗度が付与される。
第1および第2のロール10,11に挟圧される前のシート8の端部の厚みは、ネックイン現象によりシート8の中央部よりも厚い。そして、端部挟圧部分10b,11bの間の間隔は、中央部挟圧部分10a,11aの間の間隔よりも大きい。したがって、第1および第2のロール10,11に挟圧された後のシート8の端部の厚みは、シート8の中央部よりも厚くなる。
本実施形態に係る第2のロール11の構造を、図2ないし4および7を用いて詳述する。本実施形態では、外セル15が中央部挟圧部分11aと端部挟圧部分11bとを有する。
中央部挟圧部分11aは200mmの外径を有し、中央部挟圧部分11aの、軸方向に関する長さは800mmである。中央部挟圧部分11aの外側面上にはクロムめっき膜が形成されており、当該クロムめっき膜には鏡面仕上げが施されている。また、外セル15の内側面には、外セル15の腐食を防止するメッキ膜が形成されている。
外セル15は、肉厚が3.4mmの円筒形状を有する鋼製の部材である。肉厚が3.4mmの鋼製の部材は比較的弾性があり、変形しやすく、外セル15は弾性ロールに分類される。弾性ロールは、比較的薄いシートを成形する際に用いられる。
外セル15が剛体ロールの場合、シート8の幅方向の厚みプロファイルの調整が難しい。外セル15を弾性ロールとすることによって、シート8の幅方向の厚みプロファイルの調整が容易になり、2軸延伸用の比較的厚いシートを比較的速い速度(例えば、100m/minの周速)で生産することができる。
端部挟圧部分11bは、第2のロール11の軸方向に沿って中央部挟圧部分11aから離れるにつれて外径が小さくなるテーパ部分11baと、外径が一定の平坦部分11bbと、を含む。中央部挟圧部分11aとテーパ部分11baとの間、およびテーパ部分11baと平坦部分11bbとの間は面取り加工により曲面形状に丸められている。
なお、端部挟圧部分11bはこの態様に限られない。例えば、端部挟圧部分11bの全てがテーパ部、または平坦部であってもよい。
平坦部分11bbの外径は、中央部挟圧部分11aの外径よりもロール半径で0.3mm小さい。なお、第2のロール11を第1のロール10へ押し付けることによって第2のロール11は変形する。
シート8の端部(耳部)は厚いので、シート8の耳部ではニップ荷重が大きくロール変形も大きくなる。このロール弾性の変形を0.2mmと仮定すると、シート成形用ロール対10,11がシート8を挟圧している状態では、端部挟圧部分10bと平坦部分11bbとの間の間隔は、中央部挟圧部分10a,11aの間の間隔よりもロール半径で0.5mm程度広くなる。その結果、シート8の端部は中央部よりも0.5mm厚く成形される。
また、シート成形用ロール対10,11がシート8を挟圧している状態で中央部挟圧部分10a,11aの間隔が一定になるように、中央部挟圧部分11aはクラウン形状を有する。第2のロール11の、端部挟圧部分11bよりも外側の部分11cは、第1のロール10との接触を防止するためテーパ形状を有する。より具体的には、第2のロール11の端部における直径は、平坦部分11bbよりも1mm程度小さい。
なお、第1のロール10は比較的厚い外セルを有する。そのため、第1のロール10の剛性は比較的大きく、第1のロール10は、クラウン形状やテーパ形状としなくてもよい。
内セル16は、円筒形状を有する鋼製の部材である。第2のロール11の剛性を高めるため、内セル16の肉厚は外セル15よりも厚くされている。内セル16の外径は外セル15の内径よりも小さく、内セル16の外側面と外セル15の内側面との間の隙間に十分な量の温調液を流すことができる。
端面フランジ18の半径方向外周面には、端面フランジ18の周方向に延びる溝25が形成されている。溝25の開口は外セル15の内側面によって覆われており、溝25と外セル15の内側面によって温調液用の流路17bが形成されている。なお、流路17bは、流路17aと連通している。
図7は、操作側の端面フランジ18を、第2のロール11の軸方向と交わる面(図3に示すB−B面)で切断したときの断面図である。図7に示すように、溝25の底面から端面フランジ18の中心へ向かって延びる流路17cが端面フランジ18に6本形成されている。なお、図示されていないが、駆動側の端面フランジ18にも、溝25の底面から端面フランジ18の中心へ向かって延びる流路17cが6本形成されている。
図2、3、7に示すように、操作側のロール軸19の内部には、温調液用の2つの流路17d,17eが形成されている。具体的には、ロール軸19内に穴が形成されており、当該穴の内部に円管26が配されている。当該穴の内側面と円管26の外側面との間の隙間が流路17dとなっており、円管26の内側が流路17eとなっている。
内セル16の内部を操作側の端面フランジ18から駆動側の端面フランジ18まで円管27が延びており、円管26は円管27に接続されている。すなわち流路17eは、駆動側の端面フランジ18まで延びている。そして、駆動側の端面フランジ18の内部で、流路17eは駆動側の端面フランジ18に形成された流路17cと連通している。また、流路17dは、操作側の端面フランジ18に形成された流路17cと連通している。
操作側のロール軸19には、ロータリジョイント28が配設されている。ロータリジョイント28には流路17dと連通する流路17fが形成されている。
温調液は、第2のロール11の外部から流路17eへ供給され、駆動側の流路17c,17bを通って流路17aに流入する。流路17aに流入した温調液と外セル5との間で熱交換が行われ、外セル5の温度が調節される。流路17a内の温調液は、操作側の流路17b,17c、流路17dを通って流路17fへ流入し、ロータリジョイント28からから排出される。
外セル15は、厚さが比較的薄い鋼製の部材であるため、温調液との間の熱移動により温度が変わりやすい。すなわち、外セル15の温度を比較的容易に調整することができる。
また、外セル15の内側面には、第2のロール11の円周方向に沿って延びる溝29が形成されている。溝29によって、温調液と外セル15との間の接触面積が広がり、外セル15と温調液との間の熱移動が増加する。その結果、外セル15の温度をより容易に調整することができる。
さらに、本実施形態では、溝29が第2のロール11の円周方向、すなわち温調液が流路17aを流れる方向と交わる方向に延びている。そのため、流路17a内での温調液の流れは乱流となり、渦効果によって温度調整能力が高まる。
溝29が第2のロール11の円周方向に延びていると、外セル15の、第2のロール11の軸方向に関する柔軟性が向上する。シート8がシート8の進行方向に伸びる凹凸を有する場合、シート8の凹凸に対応して外セル15が変形する。したがって、シート8の表裏面に均一に第1および第2のロール10,11が接触し、シート8により均一な内部応力が生じるとともに、シート8に所望の粗度を付与することができる。
本実施形態では、溝29は、1条の台形メネジとして形成されている。溝29のピッチは、外セル15の厚さよりも小さくすることが好ましい。
外セル15の内側面のうちの、溝29が形成されている領域よりも軸方向に関して外側の領域には不完全溝30が形成されている。本実施形態では、中央部挟圧部分11aの内側面の全部および端部挟圧部分11bの一部に溝29が形成されており、端部挟圧部分11bの他の部分に不完全溝30が形成されている。
第2のロール11は、外セル15、内セル16および端面フランジ18が溶接により接合されてなる。したがって、比較的速い速度(第2のロール11の周速で100m/min程度)で回転することができる。
また、第2のロール11には、ロール軸19と軸受20との間の摺動部分を除いて摺動部分がない。したがって、第2のロール11の耐久性は外セル15の強度に依存する。そして、外セル15は鋼製の部材であるため、ゴムやプラスチックといった部材からなるロールに比べ、第2のロール11の耐久性は比較的高い。
図1に示されるシート成形装置7において、シート8の端部がシート8の中央部に比べて厚い場合、シート8の端部が十分に冷却されない場合がある。そこで、本実施形態に係るシート成形装置1は、第2のロール11よりもR1方向側に配置された冷却手段31をさらに備える。冷却手段31としては、エアを吐出するエアナイフが挙げられる。
冷却手段31は、第1のロール10の両側に1つずつ個別に設置されており、シート8の端部を冷却する。冷却手段31としてエアナイフを用いた場合、シート8の端部に吹き付けられるエアによってシート8の端部が冷却されるとともに、シート8の端部が第1のロール10へ押し付けられる。2つのエアナイフが一体化されていてもよい。
Tダイ3、第2のロール11および冷却手段は、第1のロール10に対して第1のロール10の軸方向と交わるX,Y方向に移動可能に設けられている。Tダイ3、第2のロール11および冷却手段が移動することによって、シート成形装置7のメンテナンスが容易になり、またシート8の厚みや形状を容易に調整することができる。
Tダイ9から押し出されて第1のロール10上に到達したシート8の幅は、Tダイ9と第1のロール10との間の間隔(エアギャップとも呼ばれる)で決まる。したがって、Tダイ3がY方向に移動することでエアギャップが調整され、シート8の幅が所望の値に調節される。
エアギャップが所望の値よりも狭く、シート成形用ロール対10,11に挟圧される前のシート8の幅が所望の値よりも大きい場合、シート8の端部は、図4に示される一点鎖線で示される位置に配される。この場合、シート8の一部が端部挟圧部分10b,11bによって挟圧されなくなる(このような部分は未圧部分とも称される)。
未圧部分は、第2のロール11に接触しないため十分に冷却されないことがある。シート成形装置7では、冷却手段から吐出されるエアによって未圧部分を冷却することができる。また、シート8の端部が一部狭圧されずにシート8の端部と中央部とで表面粗度が異なっていても、シート8を延伸した後でシート8の端部は切り取られるので、差支えない。
エアギャップが所望の値よりも広く、シート成形用ロール対10,11に挟圧される前のシート8の幅が所望の値よりも小さい場合、シート8の端部は中央部挟圧部分10a,11a上に位置する。この場合、シート8の端部は第1および第2のロール10,11の軸方向に広がる。その結果、シート8は図4の実線で描かれた形状になり、シート8の端部はシート8の中央部に比べて厚くなる。
図1に示されるように、第1のロール10の中心軸および第2のロール11の中心軸を結ぶ直線と、第1のロール10の中心軸から水平にシート8が下方へ搬送される側へ延びる水平軸と、の間の角度αは、当該水平軸から上側へ向かう方を正の値として、0°以上135°以下であることが好ましい。
角度αが0°よりも小さい場合(図8)、すなわち、第2のロール11の中心軸が第1のロール10の中心軸よりも鉛直方向下側にある場合、シート8が第2のロール11に達する前にシート8が第1のロール10から離れてしまうことがある。シート8が第1のロール10から離れると、シート8が第1および第2のロール10,11の間の隙間に導かれず、シート成形用ロール対10,11によってシート8が挟圧されなくなってしまう。
また、角度αが135°よりも大きい場合(図9)、シート8が第1のロール10に巻き付かなくなってシート8が切れてしまうことがある。
以上のような理由から、角度αは0°以上135°以下であることが好ましい。図8,9では、第1のロール10をキャストロールとした例で示しているが、第1および第2のロール10,11が同程度の外径を有する場合であっても、角度αは0°以上135°以下であることが好ましい。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態について、図10を用いて説明する。なお、シート成形装置の概略図は図1に示される図と同じであるため、シート成形装置の概略図については省略する。また、第1の実施形態の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明については省略する。
図10は、本実施形態に係るシート成形用ロール対の概略図である。図10に示すように、本実施形態では、第2のロール11の端部挟圧部分11bの外径は中央部挟圧部分11aの外径とほぼ等しい。第1のロール10の端部挟圧部分10bの外径が中央部挟圧部分10aの外径よりも小さい。したがって、第1および第2のロール10,11がシート8を挟圧している状態では、端部挟圧部分10b,11bの間の間隔は、中央部挟圧部分10a,11aの間の間隔よりも大きい。
なお、第1および第2のロール10,11がシート8を挟圧している状態で中央部挟圧部分10a,11aの間の間隔はロールの軸方向に関してほぼ一定であり、シート8の中央部の厚さをほぼ一定にすることができる。
第1および第2のロール10,11に挟圧される前のシート8の端部の厚みは、ネックイン現象によりシート8の中央部よりも厚い。そして、端部挟圧部分10b,11bの間の間隔は、中央部挟圧部分10a,11aの間の間隔よりも大きい。したがって、第1および第2のロール10,11に挟圧された後のシート8の端部の厚みは、シート8の中央部よりも厚くなる。
また、シート成形用ロール対10,11による挟圧によってシート8に線圧が加えられるため、シート8の厚さや形状が整えられるとともにシート8の表裏面に第1および第2のロール10,11の表面粗度に対応した粗度が付与される。
第2のロール11のロール面長は、第1のロール10のロール面長よりも長い。ロール面長が短いロールでは、ロール端部での弾性が小さくなり、ロールがほとんど変形しなくなることがある。第2のロール11のロール面長を長くすることによって、第2のロール11の弾性を第2のロール11のエッジ部でも確保することができる。その結果、シート8の端部の厚みに合わせて端部狭圧部分10b,11bの間の隙間が広がりやすくなる。
また、第2のロール11の、端部挟圧部分11bよりも軸方向に関して外側の部分11cの外径は、端部挟圧部分11bの外径よりも小さい。そのため、シート成形用ロール対10,11でシート8を押し付けた場合に第2のロール11が変形しても、第1および第2のロール10,11が互いに接触しにくくなる。
本実施形態では、外側の部分11cは、外径が一定の平坦部分とされている。そして、端部挟圧部分11bの一部が、中央部挟圧部分11aから第2のロール11の軸方向に沿って離れるにつれて外径が小さくなるテーパ部分とされている。
外側の部分11cの内径は中央部挟圧部分11aや端部挟圧部分11bの内径よりも小さくなっており、外セル15の厚さがほぼ一定になっている。したがって、外セル15の部分的な強度の低下が防止されており、第2のロール11の強度が充分に確保されている。
溝29(図3参照)は、中央部挟圧部分11aの内側面にのみ形成されている。なお、外側の部分11cの内側面に、中央部挟圧部分11aの内側面に形成された溝29と同様の溝を形成して第2のロール11の弾性を高めてもよい。
第1のロール10の端部挟圧部分10bの外径は、第1のロール10の外周面に形成された、第1のロール10の円周方向に延びる溝32によって中央部挟圧部分10cよりも小さくされている。すなわち、第1のロール10の、端部挟圧部分10bよりも軸方向に関して外側の部分10cの外径は、第1のロール10の中央部挟圧部分10aの外径と等しい。
また、本実施形態では、中央部挟圧部分10aと端部挟圧部分10bとの間の境界から溝32の底面までの部分は、第1のロール10の軸方向に沿って中央部挟圧部分11aから離れるにつれて外径が小さくなるテーパ形状を有する。また、溝32の底面から端部挟圧部分10bと外側の部分10cとの間の境界までの部分は、第1のロール10の軸方向に沿って中央部挟圧部分10aから離れるにつれて外径が大きくなるテーパ形状を有する。
溝32の深さは0.3mm程度である。中央部挟圧部分10aや外側の部分10cとテーパ形状を有する部分との間、および溝32の底面となっている部分とテーパ形状を有する部分との間は面取り加工により曲面形状に丸められている。
なお、端部挟圧部分10bは、段差であってもよい。
第1の実施形態の場合、第2のロール11の外セル15が薄肉であり、外セル15の一部の外径を小さくすることに限界があった。その結果、シート8の端部をより厚くすることができないことがあった。
本実施形態によれば、第1のロール10の肉厚は比較的厚いため、第1のロール10の一部の外径をより小さくすることができる。その結果、シート8の端部をより厚くすることができる。
(第3の実施形態)
続いて、本発明の第3の実施形態を、図11を用いて説明する。なお、シート成形装置の概略図は図1に示される図と同じであるため、シート成形装置の概略図については省略する。また、第1の実施形態の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明については省略する。
図11は、本実施形態に係るシート成形用ロール対の概略図である。図11に示すように、本実施形態では、端部挟圧部分10bは中央部挟圧部分10aから第1のロール10の端までの部分とされており、端部挟圧部分11bは中央部挟圧部分11aから第2のロール11の端までの部分とされている。第1のロール10の端部挟圧部分10bの外径は中央部挟圧部分10aの外径とほぼ等しい。
第2のロール11の端部挟圧部分11bの外径は、中央部挟圧部分11aの外径よりも小さい。したがって、第1および第2のロール10,11がシート8を挟圧している状態では、端部挟圧部分10b,11bの間の間隔は、中央部挟圧部分10a,11aの間の間隔よりも大きい。
第1および第2のロール10,11に挟圧される前のシート8の端部の厚みは、ネックイン現象によりシート8の中央部よりも厚い。そして、端部挟圧部分10b,11bの間の間隔は、中央部挟圧部分10a,11aの間の間隔よりも大きい。したがって、第1および第2のロール10,11に挟圧された後のシート8の端部の厚みは、シート8の中央部よりも厚くなる。
また、シート成形用ロール対10,11による挟圧によってシート8に線圧が加えられるため、シート8の厚さや形状が整えられるとともにシート8の表裏面に第1および第2のロール10,11の表面粗度に対応した粗度が付与される。
本実施形態では、端部挟圧部分11bは、第2のロール11の軸方向に沿って中央部挟圧部分11aから離れるにつれて外径が小さくなるテーパ部分11baと、外径が一定の平坦部分11bbと、を含む。端部狭圧部分11bの内径は中央部挟圧部分11aの内径よりも小さくなっており、外セル15の厚さがほぼ一定になっている。したがって、外セル15の部分的な強度の低下が防止されており、第2のロール11の強度が充分に確保されている。
7 シート成形装置
8 シート
9 Tダイ
10 第1のシート成形用ロール
10a 中央部挟圧部分
10b 端部狭圧部分
11 第2のシート成形用ロール
11a 中央部挟圧部分
11b 端部狭圧部分
12 アーム
13 加圧手段
14 ガイドロール
15 外セル
16 内セル
17a,17b,17c,17d,17e,17f 流路
18 端面フランジ
19 ロール軸
20 軸受
21 モータ
22 クリップ
23 ベース部材
24 クリップレバー
25 溝
26 円管
27 円管
28 ロータリジョイント
29 溝
30 不完全溝
31 エアナイフ
32 溝

Claims (13)

  1. 隙間をおいて配置された第1および第2のロールを備え、前記隙間に導かれたシートを前記第1および第2のロールで挟圧して該シートの形状を整えるシート成形用ロール対において、
    前記第1および第2のロールが、シートの中央部を挟圧する中央部挟圧部分と、シートの端部を挟圧する端部挟圧部分と、を含み、
    前記第1および第2のロールのうちの少なくとも一方のロールの前記端部挟圧部分の外径が、前記少なくとも一方のロールの前記中央部挟圧部分の外径よりも小さく、
    前記第1および第2のロールが前記シートを挟圧している状態において、前記第1および第2のロールの前記端部挟圧部分の間の隙間が、前記第1および第2のロールの前記中央部挟圧部分の間の隙間よりも大きいことを特徴とする、シート成形用ロール対。
  2. 前記第2のロールを前記第1のロールへ押し付ける加圧手段をさらに備えたことを特徴とする、請求項1に記載のシート成形用ロール対。
  3. 前記少なくとも一方のロールの前記中央部挟圧部分と前記端部挟圧部分が円筒形状を有し、
    前記少なくとも一方のロールの前記端部挟圧部分の内径が、前記少なくとも一方のロールの前記中央部挟圧部分よりも小さいことを特徴とする、請求項1または2に記載のシート成形用ロール対。
  4. 前記少なくとも一方のロールの前記中央部挟圧部分と前記端部挟圧部分が円筒形状を有し、
    前記少なくとも一方のロールは、前記中央部挟圧部分および前記端部挟圧部分の内側に配置された円筒形状を有する内セルを備え、
    前記少なくとも一方のロールは、前記中央部挟圧部分および前記端部挟圧部分の内側面と、前記内セルの外側面とで形成された温調液用の流路を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のシート成形用ロール対。
  5. 前記少なくとも一方のロールの前記端部挟圧部分の内径が、前記少なくとも一方のロールの前記中央部挟圧部分よりも小さいことを特徴とする、請求項4に記載のシート成形用ロール対。
  6. 前記少なくとも一方のロールの前記中央部挟圧部分の内側面に、前記少なくとも一方のロールの円周方向に沿って延びる溝が形成されていることを特徴とする、請求項3ないし5のいずれか1項に記載のシート成形用ロール対。
  7. 前記少なくとも一方のロールの前記中央部挟圧部分はクラウン形状を有することを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のシート成形用ロール対。
  8. 前記第1および第2のロールの前記中央部挟圧部分および前記端部挟圧部分が鋼製の部材からなることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のシート成形用ロール対。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のシート成形用ロール対と、
    前記第1のロールの上方に配置され、溶融状態の熱可塑性材料を押し出して前記シートを形成するTダイと、を備えた、シート成形装置。
  10. 前記シートの端部を冷却する冷却手段をさらに備えた、請求項9に記載のシート成形装置。
  11. 前記第1のロールの中心軸および前記第2のロールの中心軸を結ぶ直線と、前記第1のロールの中心軸から水平に前記シートが下方へ搬送される側へ延びる水平軸と、の間の角度αが、該水平軸から上側へ向かう方を正の値として、0°以上135°以下である、請求項9または10に記載のシート成形装置。
  12. シートを製造する方法であって、
    隙間をおいて配置された第1および第2のロールを備え、前記第1および第2のロールが、シートの中央部を挟圧する中央部挟圧部分と、シートの端部を挟圧する端部挟圧部分と、を含み、前記第1および第2のロールのうちの少なくとも一方のロールの前記端部挟圧部分の外径が、前記一方のロールの前記中央部挟圧部分の外径よりも小さく、前記第1および第2のロールが前記シートを挟圧している状態において、前記第1および第2のロールの前記端部挟圧部分の間の隙間が、前記第1および第2のロールの前記中央部挟圧部分の間の隙間よりも大きいシート成形用ロール対を用意する工程と、
    前記第1および第2のロールの前記中央部挟圧部分の間の隙間に前記シートの中央部を導くとともに、前記第1および第2のロールの前記端部挟圧部分の間の隙間に前記シートの端部を導いて前記シートを挟圧する工程と、を含む、シート製造方法。
  13. 前記シートを挟圧する工程の後に、前記シートの端部を把持して前記シートをシート幅方向に引っ張る横延伸工程をさらに含む、請求項12に記載のシート製造方法。
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