JP6377355B2 - 延伸フィルムの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、延伸フィルムの製造方法に関する。
延伸フィルムを製造する際には、材料となるフィルムを準備し、準備したフィルムを延伸する方法が用いられ、フィルムを延伸する方法としては、フィルムの両端部をクリップで把持しながら加熱炉内に搬送し、加熱炉内にて、フィルムの両端部を把持しているクリップにより長さ方向および幅方向に同時に加熱延伸を行う同時二軸延伸法などが知られている。
このような同時二軸延伸法においては、加熱炉内にて、フィルムを長さ方向および幅方向に引っ張ることで、必要な延伸倍率まで加熱延伸させるものであるが、フィルムを延伸させる際には、クリップにより把持される部分であるフィルムの両端部に大きな応力が加わることで、フィルムの両端部や、フィルムにおける厚みが薄くなっている部分に裂け目が生じてしまい、これをきっかけとしてフィルム全体が破断してしまうことがある。
これに対し、たとえば、特許文献1では、同時二軸延伸による加熱延伸時におけるフィルムの破断を防止するために、加熱延伸前のフィルムについて、クリップにより把持される両端部を、中央部よりも厚くすることで補強する技術が開示されている。
特開平11−105131号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、加熱延伸するためのフィルムは、成形用ダイスによる熱可塑性樹脂の溶融押出により形成されるものであるため、溶融押出時にフィルムの一部の厚みが薄くなってしまい、そのため、加熱延伸を行う際にこの薄くなった部分が裂けてフィルム全体が破断してしまうという問題がある。
すなわち、成形用ダイスから溶融押出された熱可塑性樹脂のフィルムにおいては、溶融押出されてから冷却ロールなどによって引取られるまでの間に、長さ方向に伸長するとともにフィルム幅が狭くなるネックインと呼ばれる現象が発生する。このようなネックインは、次のようにして発生すると考えられている。すなわち、成形用ダイスから溶融押出された熱可塑性樹脂は、フィルムの幅方向中央となる部分では、熱可塑性樹脂同士が隣接して存在するため、熱可塑性樹脂の流動方向が制限されることで、熱可塑性樹脂内部の所定の面に沿って平面伸長することとなり、これにより、幅方向の収縮は抑制され、主に厚み方向に収縮する。一方、成形用ダイスから溶融押出された熱可塑性樹脂は、フィルムの幅方向両端となる部分では、外側の側面には隣接する熱可塑性樹脂が存在しないため、熱可塑性樹脂が自由に流動することで、熱可塑性樹脂内部の所定の軸を中心に一軸伸長することとなり、これにより、厚み方向に加えて幅方向にも収縮する。そのため、形成されたフィルムにおいては、幅方向中央部と幅方向両端部との間の境界部は、熱可塑性樹脂の収縮形態の差異により、厚み方向に凹んでしまい、厚みが薄くなってしまう。そして、このようなフィルムを加熱延伸する際には、厚みが薄い境界部に亀裂が発生し、これによりフィルム全体が破断し易くなってしまうという問題がある。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであり、フィルムを加熱延伸して延伸フィルムを製造する際において、フィルムの破断を防止することができ、生産性および品質に優れた延伸フィルムを得ることができる延伸フィルムの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、加熱延伸する前のフィルムについて、フィルムの中央部の平均厚みに対して、フィルムの中央部と両端部との間に形成された境界部の厚みを調整することにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明によれば、アクリル樹脂のみを単独で、成形用ダイスから溶融押出しした後に、ロールによって引取ることで冷却して固化させ、アクリル樹脂のみからなる延伸前フィルムを形成する延伸前フィルム形成工程と、前記延伸前フィルムを、少なくとも一方向に加熱延伸することにより、延伸フィルムを形成する延伸工程と、を有する延伸フィルムの製造方法であって、前記延伸前フィルム形成工程において、前記延伸前フィルムの中央部が、前記延伸前フィルムの厚み方向の中央位置または中央位置近傍に位置する特定の面に沿って伸長する平面伸長により、前記特定の面に向かって収縮し、かつ、前記延伸前フィルムの両端部が、前記両端部の中心または中心位置近傍を通る特定の軸を中心として伸長する一軸伸長により、前記特定の軸を中心として収縮することで、前記中央部と前記両端部との間に形成される境界部の極小厚みをtbとし、前記中央部の平均厚みをtcとした場合に、前記境界部の極小厚みtbと前記中央部の平均厚みtcとの比「tb/tc」が、0.75以上となるように、前記延伸前フィルムの形成を行うことを特徴とする延伸フィルムの製造方法が提供される。
本発明の製造方法において、前記両端部の最大厚みをteとした場合に、前記両端部の最大厚みteと前記中央部の平均厚みtcとの比「te/tc」が、1.0〜2.0の範囲となるように、前記延伸前フィルム形成工程における前記延伸前フィルムの形成を行うことが好ましい。
本発明の製造方法において、前記成形用ダイスの出口のスリット幅をtsとした場合に、前記成形用ダイスの出口のスリット幅tsと前記中央部の平均厚みtcとの比「ts/tc」が、8.0以下となるように、前記延伸前フィルム形成工程における前記延伸前フィルムの形成を行うことが好ましい。
本発明の製造方法において、前記延伸工程における前記延伸前フィルムの加熱延伸を、前記延伸前フィルムの長さ方向および幅方向に同時に延伸する同時二軸延伸により行うことが好ましい。
本発明の製造方法において、前記延伸工程における前記延伸前フィルムの加熱延伸の延伸方向に対する延伸倍率を、3倍以内とすることが好ましい。
本発明の製造方法において、前記延伸工程における前記延伸前フィルムの加熱延伸を、加熱延伸後の前記延伸フィルムの中央部の厚みが15〜50μmの範囲となるように行うことが好ましい。
本発明によれば、フィルムを加熱延伸して延伸フィルムを製造する際において、適切に加熱延伸を行うことができ、生産性および品質に優れた延伸フィルムを得ることができる延伸フィルムの製造方法を提供することができる。
図1は、延伸前フィルムを作製する方法を説明するための図である。 図2は、溶融押出された熱可塑性樹脂のネックインについて説明するための図である。 図3は、溶融押出された熱可塑性樹脂の収縮について説明するための図である。 図4は、延伸前フィルムの幅方向位置に対する厚みの一例を示す図である。 図5は、延伸工程において同時二軸延伸法により延伸前フィルムを延伸する方法を説明するための図である。 図6は、実施例および比較例で作製した延伸前フィルムおよび延伸フィルムの幅方向位置に対する厚みを測定した結果を示すグラフである。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係る延伸フィルムの製造方法は、熱可塑性樹脂を成形用のTダイスによって溶融押出しすることにより延伸前フィルムを形成する延伸前フィルム形成工程と、この延伸前フィルムを、長さ方向および幅方向に加熱延伸する延伸工程と、を備える。
<延伸前フィルム形成工程>
延伸前フィルム形成工程は、熱可塑性樹脂をTダイスから溶融押出しすることで、延伸前フィルム100を得る工程である。ここで、図1は、延伸前フィルム形成工程を説明するための図である。
延伸前フィルム形成工程においては、まず、熱可塑性樹脂を、加熱溶融させた状態で、フィードブロック210を通じてTダイス220に供給する。
本実施形態においては、フィードブロック210には、熱可塑性樹脂を溶融押出するための溶融押出機(不図示)が連結されている。溶融押出機としては、特に限定されず、単軸押出機、二軸押出機のいずれも用いることができる。そして、本実施形態においては、熱可塑性樹脂を、溶融押出機により融点(溶融)温度以上の温度で溶融押出することで、フィードブロック210に供給する。
なお、本実施形態においては、熱可塑性樹脂としては、必要とする延伸フィルムの用途などに応じて選択すればよく、たとえば、アクリル樹脂(PMMA)、環状オレフィンコポリマー(COC)、ポリカーボネート(PC)、ポリエステルテレフタレート(PET)などのうち1種を単独で使用、または2種以上を混合した混合樹脂を用いることができる。
そして、Tダイス220において、フィードブロック210から供給された熱可塑性樹脂が、Tダイス220内に設けられたマニホールド221により幅方向に拡幅し、これにより、ダイスリップ222からシート形状に押出しされる。
次いで、押出したシート状の熱可塑性樹脂を、図1に示すように、連続的にタッチロール230および冷却ロール240によって引取り、挟圧して冷却および固化させることにより、延伸前フィルム100を得る。
そして、本実施形態においては、作製した延伸前フィルム100は、延伸前フィルム巻取りロール(不図示)によって巻き取られるようになっており、これにより延伸前フィルム100を連続的に得ることができる。
なお、このようにして得られる延伸前フィルム100においては、Tダイス220のダイスリップ222から溶融押出されてから冷却ロール240によって引取られるまでの間に、幅方向に収縮するネックインと呼ばれる現象が発生する。
ここで、図2は、Tダイス220のダイスリップ222、および本実施形態において形成される延伸前フィルム100の断面を示す図であり、ダイスリップ222の幅方向の寸法と、形成される延伸前フィルム100の幅との関係を表している。本実施形態においては、延伸前フィルム100を形成する際には、熱可塑性樹脂は、Tダイス220によりダイスリップ222の幅で溶融押出されるが、溶融押出されてから冷却ロール240によって引取られるまでの間に、図2に示す矢印のとおり、幅方向に収縮するネックインが発生し、得られる延伸前フィルム100の幅は、ダイスリップ222の幅方向の寸法より小さくなる。
なお、このようなネックインは、Tダイス220から溶融押出された熱可塑性樹脂が、図2に示す矢印の向きに収縮する、すなわち、延伸前フィルム100の中央となる部分が矢印で示す向き(厚み方向)に収縮し、延伸前フィルム100の両端となる部分が矢印で示す向き(厚み方向および幅方向)に収縮することによって発生する。そして、Tダイス220から溶融押出された熱可塑性樹脂は、ネックインによって収縮することにより、断面形状が図2示すようなものとなる。
ここで、図3は、溶融押出された熱可塑性樹脂の収縮について説明するための図である。本実施形態においては、Tダイス220から溶融押出された熱可塑性樹脂は、図3に示すように、延伸前フィルム100の中央部110となる部分では、隣接する熱可塑性樹脂の存在により熱可塑性樹脂の流動方向が制限され、これにより、熱可塑性樹脂が、厚み方向中央位置または中央位置近傍に位置する面αに沿って伸長する平面伸長により、矢印で示すとおり厚み方向に収縮する。一方、Tダイス220から溶融押出された熱可塑性樹脂は、延伸前フィルム100の両端部120となる部分では、図3に示すように、両端部120の外側の側面には隣接する熱可塑性樹脂が存在しないため、熱可塑性樹脂が比較的自由に流動し、これにより、両端部120の中心または中心位置近傍を通る軸βを中心として伸長する一軸伸長により、矢印で示すとおり厚み方向に加えて幅方向にも収縮する。これにより、中央部110と両端部120との間には、熱可塑性樹脂の収縮形態の差異により、厚み方向に凹んだ形状の境界部130が形成される。
そのため、図1に示す方法により形成される延伸前フィルム100は、図4に示すように、中央部110と両端部120との間の境界部130が、特に厚みが薄くなってしまう。なお、図4は、延伸前フィルム100について、幅方向の位置に対する厚みを測定した結果の一例を示す図である。
ここで、形成した延伸前フィルム100について、境界部130の厚みが、中央部110の厚みに対して薄くなりすぎると、延伸工程にて延伸前フィルム100を加熱延伸する際に、厚みが薄い境界部130に亀裂が発生し易くなり、適切に加熱延伸を行うことができなくなってしまうという問題がある。
これに対し、本実施形態においては、Tダイス220により溶融押出しし、冷却ロール240によって引取ることにより形成した延伸前フィルム100について、図4に示すように、中央部110の平均厚みをtcとし、境界部130の極小厚みをtbとした場合に、これらの厚みの比「tb/tc」を0.75以上に調整することにより、後述するように、延伸前フィルム100を加熱延伸する際における、境界部130の亀裂を有効に防止することができ、延伸フィルムの生産性を向上させることができる。
なお、図4に示す中央部110の平均厚みtcとしては、中央部110の厚みが安定している部分の厚みの平均値とし、たとえば、中央部110の中心を基準として、厚みが±5〜10%以内の領域における厚みの平均値とすることができる。また、境界部130の極小厚みtbとしては、延伸前フィルム100における2か所の境界部130の極小厚みのうち、より薄い方の厚みとする。
<延伸工程>
延伸工程は、延伸前フィルム形成工程により得られた延伸前フィルム100を、長さ方向および幅方向に加熱延伸する工程である。ここで、図5は、延伸工程を説明するための図である。本実施形態においては、延伸工程では、上述した延伸前フィルム巻取りロールから延伸前フィルム100を送り出し、図5に示すように、延伸前フィルム100をクリップ310で把持しながら長さ方向および幅方向に同時に延伸する同時二軸延伸法により、延伸前フィルム100の加熱延伸を行う。
具体的には、延伸工程では、延伸前フィルム巻取りロールから延伸前フィルム100を連続的に送り出し、複数のクリップを用いて延伸前フィルム100を一定間隔ごとに把持し、各クリップ310により延伸前フィルム100を延伸炉320内に搬送し、延伸炉320内において、各クリップ310により延伸前フィルム100を長さ方向および幅方向に引っ張って延伸する。この際においては、延伸前フィルム100は、クリップ310により把持された状態のまま搬送されることで、延伸炉320内を通過するようになっており、延伸炉320内の予熱帯にて、延伸前フィルム100は、これを構成する熱可塑性樹脂のガラス転移温度よりも10〜30℃程度高い温度まで予備加熱された後、延伸炉320内の延伸帯にて、保熱されたままクリップ310により長さ方向および幅方向に引っ張られて、長さ方向および幅方向に延伸される。そして、これに続く、冷却熱固定帯において冷却および固化されることにより、延伸フィルムを得ることができる。そして、クリップ310を開放し、ロールにて巻き取られることで、連続的に延伸フィルムを得ることができる。
なお、本実施形態においては、延伸炉320内を通過するようにして、クリップ310が移動するための一対のガイドレールが設置されている。一対のガイドレールは、図5に示す延伸前フィルム100の上側を把持するクリップ310の位置と、下側を把持するクリップ310の位置にそれぞれ設置されており、延伸炉320内の予熱帯では互いに平行であり、延伸帯では互いに延伸前フィルム100の幅方向に離れていき、冷却熱固定帯ではまた互いに平行となっている。あるいは、冷却熱固定帯においては、延伸帯にて加熱延伸された延伸フィルムの固化時の収縮分を考慮して、冷却熱固定帯内で、一対のガイドレール同士の距離を、延伸帯の出側における延伸フィルムの幅を基準として、幅方向に数%程度近づけるようにしてもよい。本実施形態においては、延伸前フィルム100を把持したクリップ310が、このようなガイドレールに沿って移動することで、延伸前フィルム100を搬送および延伸できるようになっている。
本実施形態においては、このようなガイドレールに沿って移動するクリップ310を用いて、延伸炉320内の延伸帯にて、延伸前フィルム100を延伸する。すなわち、延伸炉320内の延伸帯にて、延伸前フィルム100を把持したクリップ310を、ガイドレールに沿って幅方向に広がるようにして移動させ、併せてクリップ310同士の間隔を広げる制御を行うことで、延伸前フィルム100を、図5に示す矢印のように、長さ方向および幅方向に引っ張る。これにより、延伸前フィルム100が、長さ方向および幅方向に必要な延伸倍率となるまで加熱延伸される。そして、延伸前フィルム100は、加熱延伸された後、延伸炉320内の冷却熱固定帯において冷却および固化され、延伸炉320の外に設置されたロールによって巻き取られるようになっており、これにより連続的に延伸フィルムを得ることができる。
なお、本実施形態においては、延伸工程と、延伸前フィルム形成工程とを一貫した連続ライン(工程)とし、延伸フィルムを得ることも可能である。
また、本実施形態においては、延伸前フィルム100を加熱延伸する際には、延伸方向に対する延伸倍率は、好ましくは3倍以内、より好ましくは2.5倍以内、さらに好ましくは2倍以内である。これにより、加熱延伸中における延伸前フィルム100の破断をより有効に防止し、延伸前フィルム100の加熱延伸を適切に行うことができる。
また、本実施形態においては、延伸前フィルム100を加熱延伸して得られる延伸フィルムは、中央部110の部分の厚みが、好ましくは15〜50μm、より好ましくは20〜40μmである。延伸フィルムにおける中央部110の部分の厚みを上記範囲に制御することにより、加熱延伸中における延伸前フィルム100の破断をより有効に防止し、延伸前フィルム100の加熱延伸を適切に行うことができる。
さらに、本実施形態においては、延伸前フィルム100を加熱延伸して得られた延伸フィルムについて、必要に応じて両端部120の部分を切断して除去してもよい。これにより、延伸フィルムにおける特に厚みが厚い両端部120の部分を除去することができ、延伸フィルム全体の厚みを均一化することができる。
以上のようにして、本実施形態においては、延伸前フィルム形成工程により、熱可塑性樹脂からなる延伸前フィルム100を形成し、延伸工程により延伸前フィルム100を加熱延伸することにより、延伸フィルムを得ることができる。
ここで、本実施形態においては、延伸前フィルム形成工程により延伸前フィルム100を形成する際には、中央部110の平均厚みtcと、境界部130の極小厚みtbとの比「tb/tc」が0.75以上となるように延伸前フィルム100の厚みを調整する。これにより、延伸工程にて延伸前フィルム100を加熱延伸する際に、厚みが薄い境界部130における亀裂の発生を有効に防止することができ、延伸フィルムの生産性を向上させることができる。
なお、延伸前フィルム100を加熱延伸する際においては、延伸前フィルム100のうち境界部130は、厚みが薄いことにより延伸に必要な延伸応力が低く、優先的に延伸されることとなる。そして、境界部130において延伸が進むことにより、境界部130の延伸応力が徐々に増加し、中央部110の延伸に必要な延伸応力に達すると、境界部130に続いて中央部110も延伸されるようになる。この際において、中央部110に対して境界部130の厚みが薄すぎると、境界部130が延伸されている間に、中央部110の延伸が開始される前に、境界部130が破断してしまう。また、中央部110に対して境界部130の厚みが薄すぎると、図5に示すように加熱延伸した後、延伸前フィルム100をクリップ310から解放する際の衝撃や、得られた延伸フィルムをロールに巻き取る際の応力によっても、境界部130に亀裂が発生してしまう。
ここで、従来より、同時二軸延伸により加熱延伸する際におけるフィルムの破断を防止する方法として、加熱延伸前のフィルムの両端部を中央部に比べて厚く形成する方法が知られている。しかしながら、延伸するためのフィルムをTダイス220による溶融押出により作製する場合には、上述したようにフィルムの両端部を厚くしたとしても、フィルムの中央部と両端部との間に形成される境界部については、図3に示すように、厚みが薄くなってしまい、フィルムを加熱延伸する際において、このような境界部に亀裂が発生してしまうという問題がある。
これに対し、本実施形態によれば、Tダイス220により溶融押出した後、冷却ロール240によって引取ることにより形成する延伸前フィルム100について、中央部110の平均厚みtcと境界部130の極小厚みtbとの比「tb/tc」を上記範囲に調整することにより、延伸前フィルム100を加熱延伸する際に、境界部130における亀裂の発生を有効に防止することができ、延伸フィルムの生産性を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、中央部110の平均厚みtcと境界部130の極小厚みtbとの比「tb/tc」は、上述したように0.75以上であればよいが、好ましくは0.8以上、より好ましくは0.9以上である。
また、本実施形態においては、形成する延伸前フィルム100について、上述した中央部110の平均厚みtcと境界部130の極小厚みtbとの比「tb/tc」を上記範囲に調整する方法としては、特に限定されないが、たとえば、熱可塑性樹脂として伸長粘度がより低い樹脂を用いる方法、Tダイス220のダイスリップ222のスリット幅を調整する方法、Tダイス220と冷却ロール240との距離を小さくする方法、冷却ロール240による延伸前フィルム100の引取り速度を低下させる方法などを、単独または組合せて用いることができる。
なお、本実施形態においては、これらの方法のうち、適用可能な熱可塑性樹脂の種類が限定されず、また延伸前フィルム100の作製効率を低下させないという観点より、ダイスリップ222のスリット幅を調整する方法を用いることが好ましい。この際には、ダイスリップ222のスリット幅をtsとした場合に、ダイスリップ222のスリット幅tsと中央部110の平均厚みtcとの比「ts/tc」を、好ましくは8.0以下、より好ましくは6.0以下、さらに好ましくは5.0以下となるように調整する。これにより、Tダイス220により溶融押出して得られる延伸前フィルム100の厚みをより均一化することができ、中央部110の平均厚みtcと境界部130の極小厚みtbとの比「tb/tc」を適切に上記範囲に調整することができる。
また、本実施形態においては、形成する延伸前フィルム100については、上述したように中央部110の平均厚みtcと境界部130の極小厚みtbとの比「tb/tc」を上記範囲に調整することに加えて、両端部120の最大厚みを適度なものとなるように調整することにより、加熱延伸時における延伸前フィルム100の破断をより有効に防止することができる。
具体的には、延伸前フィルム100を形成する際において、図4に示すように、両端部120の最大厚みをteとした場合に、両端部120の最大厚みteと中央部110の平均厚みtcとの比「te/tc」を、好ましくは1.0〜3.0、より好ましくは1.0〜2.0、さらに好ましくは1.0〜1.5に調整する。ここで、両端部120の最大厚みteとしては、延伸前フィルム100の両端部120(幅方向における一方の端部および他方の端部)の厚みのうち、より厚い方の厚みとする。なお、中央部110の平均厚みtcに対して、両端部120の最大厚みteが厚すぎる場合には、Tダイス220により溶融押出して得た延伸前フィルム100を、タッチロール230および冷却ロール240によって挟圧する際に、両端部120が厚すぎることで、両端部120に圧力が集中して延伸前フィルム100全体に圧力が均一に伝わらず、延伸前フィルム100の厚みがばらつき、これを加熱延伸して得られる延伸フィルムの厚みもばらついてしまう傾向にある。一方、中央部110の平均厚みtcに対して、両端部120の最大厚みteが薄すぎる場合には、Tダイス220により溶融押出された延伸前フィルム100がネックインする際において、両端部120が熱可塑性樹脂を引っ張る力が強くなる傾向にあり、これにより、境界部130の厚みがより薄くなり、加熱延伸時に延伸前フィルム100が破断し易くなってしまう。
なお、本実施形態においては、延伸前フィルム形成工程により形成した延伸前フィルム100について、加熱延伸する前に、両端部120の側面を平滑化することが好ましい。延伸前フィルム100の両端部120の側面を平滑化することによれば、延伸工程において延伸前フィルム100の両端部120を引っ張って延伸前フィルム100を加熱延伸する際に、両端部120の側面の粗さに起因する局所的な応力の集中を防止し、両端部120での裂け目の発生を防止することができ、延伸フィルムの生産性を向上させることができる。
延伸前フィルム100の両端部120の側面を平滑化する方法としては、特に限定されないが、両端部120の両側面から所定幅をカッターによりトリミングする方法、両端部120の端部を研磨する方法、両端部120の端部を加熱押圧成形する方法などを用いることができる。なお、両端部120の側面の平滑化は、両端部120の側面の凹凸を低減させ、延伸前フィルム100を長さ方向に引っ張った際に、両端部120の一部に応力が集中しなくなる程度に行えばよい。
延伸前フィルム100の両端部120をカッターによりトリミングする場合には、カッターとしては、トリミングによって両端部120の側面を良好に平滑化できるものであれば何でもよく、たとえば、レザー刃や、円形の上刃と下刃とを擦り合わせながら連続回転させて剪断により切断を行うロータリーシェアカッターや、固体レーザー、半導体レーザー、液体レーザーまたは気体レーザーなどを使用したレーザーカッターなどを用いることができるが、トリミング時に延伸前フィルム100に加わる応力を低減することができ、トリミング時における延伸前フィルム100への亀裂の発生を防止することができるという観点より、レーザーカッターが好ましい。
なお、延伸前フィルム100の両端部120をトリミングする際には、両端部120を加熱しながらトリミングすることが好ましい。これにより、両端部120の側面をより平滑なものとすることができ、延伸前フィルム100を加熱延伸する際における延伸前フィルム100の破断をより適切に防止することができる。
また、上述した例においては、延伸前フィルム100を加熱延伸する方法として、図5に示すように、延伸前フィルム100を、長さ方向および幅方向の両方向に加熱延伸する同時二軸延伸法を用いる例を示したが、本実施形態においては、延伸前フィルム100を、長さ方向のみに一軸延伸する方法を用いてもよい。
この際においては、延伸前フィルム100の長さ方向への加熱延伸は、図5に示す同時二軸延伸法と同様にして行うことができる。すなわち、延伸前フィルム100をクリップ310で把持しながら加熱炉320内に搬送し、その後、加熱炉320内にて、延伸前フィルム100を把持しているクリップ310により、長さ方向のみに加熱延伸を行う方法を用いることができる。
本実施形態においては、長さ方向および幅方向に同時二軸延伸を行う場合や、長さ方向のみに一軸延伸を行う場合のいずれにおいても、図5に示すように延伸前フィルム100をクリップ310で把持しながら延伸を行うことにより、従来より用いられている逐次二軸延伸法と比較して、延伸フィルムの生産性を向上させることができ、さらに得られる延伸フィルムを品質に優れたものとすることができる。
なお、従来の逐次二軸延伸法は、図1に示す方法により作製された延伸前フィルム100を、まず長さ方向に加熱延伸し、その後、幅方向に加熱延伸を行う方法である。逐次二軸延伸法においては、延伸前フィルム100を複数のロールによって搬送することで長さ方向に加熱延伸した後、図5に示すようにして、延伸前フィルム100をクリップ310で把持しながら幅方向に加熱延伸する。
ここで、逐次二軸延伸法における延伸前フィルム100の長さ方向への延伸は、具体的には次のようにして行われる。すなわち、逐次二軸延伸法によれば、延伸前フィルム100を予め加熱された複数の予熱ロールにより搬送しながら、延伸前フィルム100を構成する熱可塑性樹脂のガラス転移温度程度まで予備加熱し、予備加熱した延伸前フィルム100を、赤外線ヒータなどにより保熱しながら、連続的に冷却ロールにより搬送する。この際において、冷却ロールによる搬送速度を、予熱帯ロールによる搬送速度よりも速くすることで、予熱帯ロールと冷却ロールとの間で張力が発生し、この張力を利用して、延伸前フィルム100を長さ方向に必要な延伸倍率まで延伸させる。
ここで、逐次二軸延伸法においては、延伸前フィルム100を長さ方向に延伸する際に、延伸前フィルム100の表面が、予熱ロールおよび冷却ロールに触れることとなるため、延伸前フィルム100の表面に擦り傷が発生してしまい、得られる延伸フィルムの外観品質が低下してしまうおそれがある。また、逐次二軸延伸法においては、延伸前フィルム100を長さ方向に加熱延伸する際に、延伸前フィルム100の両端部120がクリップなどで固定されていないため、延伸前フィルム100が熱により幅方向に収縮してしまい、延伸フィルムの生産性が低下してしまうおそれがある。
これに対し、本実施形態によれば、延伸前フィルム100について、長さ方向への延伸を、上述した同時二軸延伸法、または上述した長さ方向のみに一軸延伸する方法を用いて行うことにより(すなわち、図5に示すように、延伸前フィルム100をクリップ310で把持しながら、長さ方向に延伸を行う方法を用いて行うことにより)、ロールとの接触を回避することができるため、延伸前フィルム100を加熱延伸して得られる延伸フィルムについて、表面の擦り傷を低減することで外観品質を向上させることができ、特に、外観品質の要求が厳しい光学フィルムなどに好適に用いることができる。さらに、本実施形態によれば、延伸前フィルム100を長さ方向に延伸する際に、延伸前フィルム100をクリップ310で把持しているため、延伸前フィルム100について、熱による幅方向の収縮を防止することができ、延伸フィルムの生産性を向上させることができる。
以下に、実施例を挙げて、本発明についてより具体的に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
<実施例1>
延伸前フィルム100を形成するための熱可塑性樹脂として、アクリル樹脂(ガラス転移温度Tg1:123℃、常温における破断伸び率:5%)を準備した。
ここで、準備した熱可塑性樹脂については、ガラス転移温度は示差走査熱量測定(DSC)により測定し、破断伸び率は引張試験機(株式会社オリエンテック製、型番:RTC−1210A)により測定した。以下の実施例2および比較例1についても同様とした。
次いで、準備した熱可塑性樹脂を用いて、図1に示すようにして、以下の条件にて延伸前フィルム100を作製した。ここで、作製した延伸前フィルム100は、全体幅が約310mmであった。そして、作製した延伸前フィルム100について厚みの測定を行ったところ、中央部110の平均厚みtcが160μm、境界部130の極小厚みtbが128μm、両端部120の最大厚みteが290μmであり、これらの厚みの比「tb/tc」が0.8、「te/tc」が1.81、「ts/tc」が5.0であった。結果を図6(A)に示す。ここで、図6(A)および後述する図6(B)、図6(C)においては、延伸前フィルム100の幅方向の位置に対応した厚みを示している。なお、図6(A)に示すように、延伸前フィルム100の境界部130は、延伸前フィルム100の幅方向の端部から各約40mmの位置に形成されていた。
Tダイス220出口の幅方向寸法:380mm
ダイスリップ222のスリット幅ts:0.8mm
Tダイス220と冷却ロール240との距離:60mm
冷却ロール240の引取速度:5mpm
次いで、得られた延伸前フィルム100を、クリップ310により把持し、図5に示すように、同時二軸延伸法により、以下の条件にて長さ方向および幅方向に加熱延伸し、その後ロールによって巻き取ることにより、延伸フィルムを得た。なお、本実施例では、延伸前フィルム100を加熱延伸している間において、延伸前フィルム100の破断は発生しなかった。さらに、得られた延伸フィルムについて厚みを測定したところ、境界部130に相当する部分の厚みは30μm以上と比較的厚く、また、製品有効幅(中央部110における厚み40μm以上の領域)が390mmと比較的広く確保された延伸フィルムを得ることができた。結果を図6(A)に示す。
延伸機の入側速度:1mpm
延伸機の出側速度:2mpm
延伸倍率:長さ方向100%×幅方向100%(長さ方向2倍×幅方向2倍)
クリップ310把持位置:延伸前フィルム100の端部から15mmの位置
予熱帯温度、距離:140℃、350mm
延伸帯温度、距離:140℃、500mm
冷却熱固定温度、距離:90℃、700mm
<実施例2>
延伸前フィルム100を作製する際において、ダイスリップ222のスリット幅tsを1.2mmに拡大させた以外は、実施例1と同様にして延伸前フィルム100および延伸フィルムを得て、厚みを測定した。延伸前フィルム100および延伸フィルムについて厚みを測定した結果を図6(B)に示す。
実施例2においては、作製した延伸前フィルム100は、中央部110の平均厚みtcが160μm、境界部130の極小厚みtbが120μmであり、これらの厚みの比「tb/tc」が0.75、「ts/tc」が7.5であった。また、実施例2では、上述した実施例1と比較して、加熱延伸前の延伸前フィルム100の境界部130が薄くなり、これにより、加熱延伸後の延伸フィルムは、図6(B)に示すように、製品有効幅(中央部110における厚み40μm以上の領域)が減少していた。
しかしながら、実施例2においても、実施例1と同様に、延伸前フィルム100を加熱延伸している間において、延伸前フィルム100の破断が発生せず、品質に優れた延伸フィルムを連続的に製造することができた。
<比較例1>
Tダイス220による熱可塑性樹脂の押出量を増加させるとともに、冷却ロール240の引取速度を15mpmに増加させた以外は、実施例1と同様にして延伸前フィルム100および延伸フィルムを得て、厚みを測定した。延伸前フィルム100および延伸フィルムについて厚みを測定した結果を図6(C)に示す。
比較例1においては、作製した延伸前フィルム100は、中央部110の平均厚みtcが158μm、境界部130の極小厚みtbが110μmであり、これらの厚みの比「tb/tc」が0.70であった。
比較例1では、作製した延伸前フィルム100において、境界部130の極小厚みtbが、中央部110の平均厚みtcに対して薄すぎたため、延伸前フィルム100を加熱延伸する際に、延伸前フィルム100の境界部130に亀裂が発生して、延伸前フィルム100の破断が多発してしまい、延伸フィルムの生産性が低下してしまった。ここで、比較例1においては、加熱延伸を行う際の予熱帯および延伸帯の温度を、140℃から150℃に変更することで、加熱延伸時における延伸前フィルム100の破断の発生頻度を低下させることができたが、得られた延伸フィルムは、境界部130に相当する部分の極小厚みが8μm程度と非常に薄くなってしまい、加熱延伸後の延伸フィルムからクリップ310を開放する際の応力や、得られた延伸フィルムをロールに巻き取る際の応力により、境界部130に相当する部分に亀裂が発生し、延伸フィルムが破断してしまった。
上述したように、加熱延伸を行う前の延伸前フィルム100について、中央部110の平均厚みtcに対する、境界部130の極小厚みtbの比「tb/tc」を0.75以上とした実施例1,2は、延伸前フィルム100を加熱延伸した際において、延伸前フィルム100の破断を抑制することができたため、品質に優れた延伸フィルムを得ることができ、また延伸フィルムの生産性を向上させることができた。特に、実施例1,2は、中央部110の平均厚みtcに対する、ダイスリップ222のスリット幅tsの比「ts/tc」を8.0以下としたため、図6(A)に示すように、得られた延伸フィルムは厚みが均一であり、品質に優れたものであった。
一方、上述したように、加熱延伸を行う前の延伸前フィルム100について、中央部110の平均厚みtcに対する、境界部130の極小厚みtbの比「tb/tc」が0.75未満であった比較例1は、延伸前フィルム100の加熱延伸時に、延伸前フィルム100の破断が多発してしまい、延伸フィルムの生産性に劣るものであった。
100…延伸前フィルム
110…中央部
120…両端部
130…境界部
210…フィードブロック
220…Tダイス
230…タッチロール
240…冷却ロール
310…クリップ
320…延伸炉

Claims (6)

  1. アクリル樹脂のみを単独で、成形用ダイスから溶融押出しした後に、ロールによって引取ることで冷却して固化させ、アクリル樹脂のみから構成される延伸前フィルムを形成する延伸前フィルム形成工程と、
    前記延伸前フィルムを、少なくとも一方向に加熱延伸することにより、延伸フィルムを形成する延伸工程と、を有する延伸フィルムの製造方法であって、
    前記延伸前フィルム形成工程において、前記延伸前フィルムの中央部が、前記延伸前フィルムの厚み方向の中央位置または中央位置近傍に位置する特定の面に沿って伸長する平面伸長により、前記特定の面に向かって収縮し、かつ、前記延伸前フィルムの両端部が、前記両端部の中心または中心位置近傍を通る特定の軸を中心として伸長する一軸伸長により、前記特定の軸を中心として収縮することで、前記中央部と前記両端部との間に形成される境界部の極小厚みをtbとし、前記中央部の平均厚みをtcとした場合に、
    前記境界部の極小厚みtbと前記中央部の平均厚みtcとの比「tb/tc」が、0.75以上となるように、前記延伸前フィルムの形成を行うことを特徴とする延伸フィルムの製造方法。
  2. 前記両端部の最大厚みをteとした場合に、前記両端部の最大厚みteと前記中央部の平均厚みtcとの比「te/tc」が、1.0〜2.0の範囲となるように、前記延伸前フィルム形成工程における前記延伸前フィルムの形成を行うことを特徴とする請求項1に記載の延伸フィルムの製造方法。
  3. 前記成形用ダイスの出口のスリット幅をtsとした場合に、前記成形用ダイスの出口のスリット幅tsと前記中央部の平均厚みtcとの比「ts/tc」が、8.0以下となるように、前記延伸前フィルム形成工程における前記延伸前フィルムの形成を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の延伸フィルムの製造方法。
  4. 前記延伸工程における前記延伸前フィルムの加熱延伸を、前記延伸前フィルムの長さ方向および幅方向に同時に延伸する同時二軸延伸により行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法。
  5. 前記延伸工程における前記延伸前フィルムの加熱延伸の延伸方向に対する延伸倍率を、3倍以内とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法。
  6. 前記延伸工程における前記延伸前フィルムの加熱延伸を、加熱延伸後の前記延伸フィルムの中央部の厚みが15〜50μmの範囲となるように行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の延伸フィルムの製造方法。
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