JP2014020005A - ウィンドレギュレータのガイドプーリ支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイドプーリを有孔軸部材とガイドプーリ支承部材に支持するウィンドレギュレータのガイドプーリ支持構造において、ガイドプーリ支承部材と有孔軸部材を、ガイドプーリを支持した状態で強固に結合できるガイドプーリの支持構造を得る。
【解決手段】有孔軸部材の一端面に環状溝を形成し、この環状溝内に、ガイドプーリ支承部材に穿設した穿設孔の内周縁を塑性変形させて形成した接続縁を進入させて、有孔軸部材とガイドプーリ支承部材とを結合したウィンドレギュレータのガイドプーリ支持構造。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のドアガラスを昇降させるウィンドレギュレータに関し、特にそのガイドプーリの支持構造に関する。
ウィンドレギュレータは、一般に、ドアガラスに固定されるスライダベース、このスライダベースに固定されて上下に延出されるワイヤ(駆動ワイヤ)、この上下に延出されたワイヤをガイドするドアパネル内の上下に位置するワイヤガイド部材(ガイドプーリ)、及びこのガイド部材で方向を変換されたワイヤを一方で繰り出し他方で巻き取る駆動機構を有する駆動部を備えている。スライダベースは、ドアパネル内に配置されるスライダガイド(パネル部材、ガイドレール)にガイドされるタイプと、このようなスライダガイドを持たないガイドレスタイプとに大別される。スライダガイドを有するタイプにも、同ガイドを一対設けるダブルガイドと、一つのみ設けるシングルガイドがある。また、ワイヤガイド部材は、通常は上下とも回転自在なガイドプーリが用いられるが、上下の一方を駆動機構のワイヤドラムとし、あるいは回転しないスライドタイプとすることもある。駆動部駆動機構は電動、手動の双方が可能である。
これらの各種タイプのウィンドレギュレータにおいて、少なくとも一つの回転自在なガイドプーリは、必須の部材であり、従来、ガイドプーリの回動中心孔に挿通した有孔軸部材を、金属製のプーリ支承部材に固定して支持されていた。有孔軸部材はその軸部に軸孔を備えており、この軸孔に挿通した中心軸部材を、最終的にドアパネル(内の強度部材)に固定して、ガイドプーリが回転可能に支持される。プーリ支承部材としては、スライダベースのガイド部材とは別部材からなり、後にドアパネル内に固定されるプーリブラケットや、スライダベースをガイドする金属製のガイドレールがある。プーリブラケット(ガイドプーリ、軸部材)は、その一態様では、樹脂製のパネル部材に駆動部と一緒にサブアッシしておき、ドアパネル内に組み込んだ後、有孔軸部材の軸孔に挿通した中心軸部材をドアパネルに支持することでドア内に組み付けられる。
WO2011/095414号公報 特開平7-238915号公報
この従来のウィンドレギュレータのガイドプーリの支持構造では、ガイドプーリ支承部材はその有孔軸部材に挿通した中心軸部材によって最終的にドアパネルに固定(支持)される。このため、ガイドプーリ支承部材をドアパネルへ固定する前には、ガイドプーリ支承部材と有孔軸部材との固定は仮固定で足りることから、従来例えばセレーション結合によって両者を結合していた。しかし、セレーション結合は強度的に十分でなく(特に軸方向の抜け力に対して弱く)、ガイドプーリ支承部材をドアパネルに組み立てる前に、ガイドプーリ支承部材から有孔軸部材が離脱してしまうという懸念があった。
また、従来のウィンドレギュレータのガイドプーリの支持構造では、組立工程上は、まず、ガイドプーリを有孔軸部材とガイドプーリ支承部材に支持してプーリユニットを形成する前段階と、このプーリユニットをドアパネル内に組み込んで有孔軸部材の軸孔に中心軸部材を挿通し、該中心軸部材をドアパネルに支持(固定)する後段階とが存在する。しかしながら、従来のガイドプーリ支承部材は、この組立の前段階と後段階で、特別な役割を果たしていない。
本発明は、従来のガイドプーリの支持構造についての以上の問題意識に基づき、ガイドプーリ支承部材と有孔軸部材を、ガイドプーリを支持した状態で強固に結合できるガイドプーリの支持構造を得ることを目的とする。
また本発明は、ガイドプーリを有孔軸部材とガイドプーリ支承部材に支持してプーリユニットを形成する前段階と、このプーリユニットの有孔軸部材に中心軸部材を挿通して該プーリユニットをドアパネルに支持(固定)する後段階とにおいて、ガイドプーリ支承部材がその位置決めに役立つ支持構造を得ることを目的とする。
本発明は、ガイドプーリ支承部材と有孔軸部材とを高強度で固定するため、有孔軸部材の一端面に環状溝を形成し、この環状溝内に、ガイドプーリ支承部材に穿設した穿設孔の内周縁を塑性変形させて形成した接続縁を進入させて、有孔軸部材とガイドプーリ支承部材とを結合するという着眼に基づいてなされたものである。
すなわち本発明のウィンドレギュレータのガイドプーリ支持構造は、ドアガラスに固定されるスライダベース、このスライダベースに固定された駆動ワイヤ、この駆動ワイヤを案内するガイドプーリ、及び駆動ワイヤを駆動する駆動部を有し、上記ガイドプーリは、その軸孔に挿通した有孔軸部材をガイドプーリ支承部材に固定して支持されているウィンドレギュレータであって、上記有孔軸部材の一端面に環状溝を形成し、この環状溝内に、上記ガイドプーリ支承部材に穿設した穿設孔の内周縁を塑性変形させて形成した接続縁を進入させて、該有孔軸部材とガイドプーリ支承部材とを結合したことを特徴としている。
有孔軸部材とガイドプーリ支承部材との結合には、ピアスかしめの手法を用いることができる。ピアスかしめ加工の手法は、ピアスナットの形成方法として一般に知られている。本発明では、有孔軸部材は、好ましい実施形態では内周面に雌ねじを有するナットであるが、必ずしもナットでなくてもよい。つまり、本発明の有孔軸部材は、軸孔が雌ねじを備えない単純孔(ばか孔)でもよい。有孔軸部材がナットの場合、中心軸部材はその雌ねじに螺合するボルトとなる。ナットを含む有孔軸部材のピアスかしめ加工は、有孔軸部材の一端面に環状溝を形成し、プレス加工により、ガイドプーリ支承部材にこの有孔軸部材の環状溝の内周縁に対応する孔を穿設すると同時に該穿設孔の内周縁を環状溝内に塑性変形させて行うかしめ方法である。
ガイドプーリ支承部材には、このピアスかしめ加工における同支承部材の位置決めに用いる貫通孔を形成することができる。ガイドプーリ支承部材の貫通孔はまた、プーリユニットをドアパネルまたはドアパネルに固定されるサブパネルに固定する際にも、位置決め手段として用いることができる。
ガイドプーリ支承部材は、本発明の一態様では、スライダベースをガイドするガイド部を有し、駆動部を同時に支持するサブパネルに支持されており、このサブパネルを上記有孔軸部材の軸孔に挿通した中心軸部材を介してドアパネルに固定することができる。
有孔軸部材は、一実施形態では、軸孔の内周面に雌ねじを形成したピアスナットであり、上記中心軸部材は該ピアスナットの雌ねじに螺合するボルトである。
サブパネルは樹脂パネルとすることができる。
本発明は、ガイドプーリのドアパネルへの支持方法の態様では、ガイドプーリ支承部材に、ガイドプーリの軸孔に相対回転自在に挿通した有孔軸部材を固定してプーリユニットを形成する前段階と、このプーリユニットをドアパネルまたはドアパネルに固定されるサブパネルに固定する後段階とを有するウィンドレギュレータの組立方法において、上記ガイドプーリ支承部材に、上記前段階及び後段階において、ともに該ガイドプーリ支承部材の位置決めの役割を果たす位置決め手段(位置決め貫通孔)を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、有孔軸部材の一端面に環状溝を形成し、この環状溝内に、ガイドプーリ支承部材に穿設した穿設孔の内周縁を塑性変形させて形成した接続縁を進入させて、有孔軸部材とガイドプーリ支承部材とを結合するため、ガイドプーリ支承部材と有孔軸部材との結合強度を飛躍的に高めることができる。
本発明によるウィンドレギュレータのガイドプーリ支持構造の一実施形態を示す、樹脂パネル(サブパネルアッセンブリ)への組立状態を示す正面図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 図1のIII-III線に沿う断面図であって、樹脂パネル(サブパネルアッセンブリ)をドアフレーム(インナパネル)に結合した状態の断面図である。 図1のガイドプーリ支承部材(ブラケット)と、ガイドプーリ及び有孔軸部材の分解状態の斜視図である。 同組立状態の斜視図である。 同組立状態の正面図である。 ピアスかしめ加工の例を示す図6のVII-VII線に沿う断面図である。
図1は、本発明を適用したワイヤ式パワーウィンドレギュレータのサブパネルアッセンブリ100を示している。このサブパネルアッセンブリ100は、樹脂製のサブパネル(樹脂パネル)10上に、前後一対のスライダベース21、22と、電動駆動ユニット30と、4つのプーリユニット40とを支持している。スライダベース21、22は、サブパネル10に上下方向に向けて形成したガイドレール11、12に摺動自在に支持されており、このスライダベース21と22にウィンドガラス(図示せず)が固定される。スライダベース21、22から上下に延びる駆動ワイヤ31は、各プーリユニット40のガイドプーリ41を経て電動駆動ユニット30に導かれ、電動駆動ユニット30に回転自在に支持されているワイヤドラム(駆動部)32に巻回されている。ワイヤドラム32はモータ(駆動部)によって正逆に回転駆動され、その結果、スライダベース21、22(ウィンドガラス)が昇降する。
プーリユニット40の詳細構造を図2以下で説明する。ガイドプーリ41は、軸孔41aと、周面の環状溝41bを有する樹脂製の環状部材である。環状溝41bを構成する環状壁部の一部には、駆動ワイヤ31の環状溝41bへの導入を容易にする切欠41cが形成されている。このガイドプーリ41は、軸孔41aに挿通するナット部材(ピアスナット、有孔軸部材)42と、ナット部材42の先端を固定するプーリブラケット(ガイドプーリ支承部材)43によって支持されている。
ナット部材42は、一方の端面にフランジ部42aを有し、他方の端面に環状溝42b(図2、図3、図7)を有し、軸孔に雌ねじ部42cを有する金属製の軸部材である。軸部のフランジ部42a側の端部には、雌ねじ部42cより大径の段部42dが形成されている。プーリブラケット43は、このナット部材42の環状溝42bにピアスかしめ工程によって結合固定されるもので、筒状部43aを有し、この筒状部43aは、ナット部材42に結合される前に底壁43a’ (図4、図7)を備えている。また、プーリブラケット43は、筒状部43aから放射方向反対側に延びる一対の径方向腕(平面部)43bを有し、この一対の径方向腕43bの先端に、環状溝41bの外方に位置するプーリ抜止壁43cがそれぞれ形成されている。一対の径方向腕43bにはそれぞれ、位置決め手段としての貫通孔43dが形成されている。
以上のガイドプーリ41、ナット部材42、プーリブラケット43からなるプーリユニット40は、図7に示すピアスかしめ加工により結合され、プーリユニットとなる。すなわち、図7の左端に示すように、ガイドプーリ41の軸孔41aにナット部材42を挿入し、フランジ部42aをガイドプーリ41の一端面に当接(対向)させ、環状溝42bをプーリブラケット43の筒状部43aの底壁43a’に当接(対向)させる。ピアスかしめ加工は、以上のようにセットされたガイドプーリ41、ナット部材42、プーリブラケット43を、上下の型51、52により挟着してプレスするもので、上型51には、段部42d内に嵌まる円筒状突部51aと、フランジ部42aを受け入れる環状溝51bが備えられている。一方、下型52には、環状溝42b内に入り込む環状刃52aと、その外周の環状凹部52bと、一対のプーリブラケット43の貫通孔43dに入り込む位置決め突起52cとが備えられている。下型52とプーリブラケット43の位置は、この突起52cと貫通孔43dとの嵌合関係によって定まる。そして、上型51と下型52を接近させると、下型52の環状刃52aが環状溝42b内に入り込み、そのときプーリブラケット43の底壁43a’の中心部に穿孔され、穿設孔の内周縁(接続縁)43a”が環状溝42b内に塑性変形する。環状溝42bは奥部の断面積が入口部の断面積より大きいアンダーカット形状をしており、プーリブラケット43の穿設孔の内周縁43a”が塑性変形して径方向腕43b内に入り込むとナット部材42とプーリブラケット43が強固に結合される。
以上のようにピアスかしめ加工されてユニット化されたプーリユニット40は、そのプーリブラケット43の筒状部43aを、サブパネル10に成形した貫通孔13に嵌め、貫通孔43dをサブパネル10に成形した位置決め突起14に嵌めることでサブパネル10との位置決めがされる(図2)。
サブパネル10に、スライダベース21、22、電動駆動ユニット30及びプーリユニット40をセットしたサブパネルアッセンブリ100は、車両のドアパネル内に固定される。図3はその固定態様を示しており、ドアパネル内の強度部材(例えばインナパネル)60には、プーリユニット40の位置及び数に対応させて、固定孔61が形成されている。各固定孔61に、固定ボルト62を挿通し、ナット部材42の雌ねじ部42cに螺合することで、サブパネルアッセンブリ100のドアパネル内への固定が終了する。
以上は、金属製のプーリプラケット43にガイドプーリ41を回転自在に支承する実施形態であるが、本発明は、金属製のガイドレール(ガイドプーリ支承部材)にガイドプーリ41を支持する態様も可能である。この態様では、ガイドレールに形成した位置決め貫通孔を、ピアスかしめ加工における該ガイドレールの位置決め、及び該ガイドレールをドアパネルに固定する際の位置決めに用いることができる。
10 サブパネル(樹脂パネル)
11 ガイドレール
21 スライダベース
30 電動駆動ユニット
31 駆動ワイヤ
32 ワイヤドラム(駆動部)
40 プーリユニット
41 ガイドプーリ
41a 軸孔
41b 環状溝
41c 切欠
42 ナット部材(ピアスナット、有孔軸部材)
42a フランジ部
42b 環状溝
42c 雌ねじ部
42d 段部
43 プーリブラケット(ガイドプーリ支承部材)
43a 筒状部
43a’ 底壁
43a” 内周縁(接続縁)
43b 径方向腕
43c プーリ抜止壁
43d 貫通孔
51 上型
52 下型
60 強度部材(インナパネル)
61 固定孔
62 固定ボルト
100 サブパネルアッセンブリ

Claims (6)

  1. ドアガラスに固定されるスライダベース、このスライダベースに固定された駆動ワイヤ、この駆動ワイヤを案内するガイドプーリ、及び駆動ワイヤを駆動する駆動部を有し、上記ガイドプーリは、その軸孔に挿通した有孔軸部材をガイドプーリ支承部材に固定して支持されているウィンドレギュレータであって、
    上記有孔軸部材の一端面に環状溝を形成し、この環状溝内に、上記ガイドプーリ支承部材に穿設した穿設孔の内周縁を塑性変形させて形成した接続縁を進入させて、該有孔軸部材とガイドプーリ支承部材とを結合したことを特徴とするウィンドレギュレータのガイドプーリ支持構造。
  2. 請求項1記載のウィンドレギュレータのガイドプーリ支持構造において、上記ガイドプーリ支承部材には、上記ガイドプーリ支承部材と有孔軸部材を結合する際の位置決めに用いる貫通孔が形成されているウィンドレギュレータのガイドプーリ支持構造。
  3. 請求項2記載のウィンドレギュレータのガイドプーリ支持構造において、上記ガイドプーリ支承部材の貫通孔は、該ガイドプーリ支承部材をドアパネルまたはドアパネルに固定されるサブパネルに固定する際の位置決め手段としても機能するウィンドレギュレータのガイドプーリ支持構造。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載のウィンドレギュレータのガイドプーリ支持構造において、上記ガイドプーリ支承部材は、上記スライダベースをガイドするガイド部を有し、上記駆動部を同時に支持するサブパネルに支持されており、このサブパネルが上記有孔軸部材の軸孔に挿通した中心軸部材を介してドアパネルに固定されているウィンドレギュレータのガイドプーリ支持構造。
  5. 請求項4記載のウィンドレギュレータのガイドプーリ支持構造において、上記有孔軸部材は、軸孔の内周面に雌ねじを形成したピアスナットであり、上記中心軸部材は該ピアスナットの雌ねじに螺合するボルトであるウィンドレギュレータのガイドプーリ支持構造。
  6. 請求項4または5記載のウィンドレギュレータのガイドプーリ支持構造において、上記サブパネルは樹脂パネルであるウィンドレギュレータのガイドプーリ支持構造。
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