JP2014104468A - 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より鋳造速度が速く生産性に優れる引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様に係る引上式連続鋳造装置は、溶湯M1を保持する保持炉101と、保持炉101に保持された溶湯M1の湯面近傍に設置され、溶湯が通過することにより、鋳造する鋳物の断面形状を規定する形状規定部材102と、形状規定部材102を通過した溶湯M2を冷却し、凝固させる冷却部106と、形状規定部材を通過した溶湯M2に対し、空気よりも酸素濃度が高い高酸素ガスを供給するノズル107と、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の一態様に係る引上式連続鋳造装置は、溶湯M1を保持する保持炉101と、保持炉101に保持された溶湯M1の湯面近傍に設置され、溶湯が通過することにより、鋳造する鋳物の断面形状を規定する形状規定部材102と、形状規定部材102を通過した溶湯M2を冷却し、凝固させる冷却部106と、形状規定部材を通過した溶湯M2に対し、空気よりも酸素濃度が高い高酸素ガスを供給するノズル107と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法に関する。
特許文献1には、鋳型を要しない画期的な引上式連続鋳造方法として、自由鋳造方法が提案されている。特許文献1に示したように、溶融金属(溶湯)の表面(すなわち湯面)にスタータを浸漬させた後、当該スタータを引き上げると、溶湯の表面膜や表面張力によりスタータに追従して溶湯も導出される。ここで、湯面近傍に設置された形状規定部材を介して、溶湯を導出し、冷却することにより、所望の断面形状を有する鋳物を連続鋳造することができる。
通常の連続鋳造方法では、鋳型によって断面形状とともに長手方向の形状も規定される。とりわけ、連続鋳造方法では、鋳型内を凝固した金属(すなわち鋳物)が通り抜ける必要があるため、鋳造された鋳物は長手方向に直線状に延びた形状となる。
これに対し、自由鋳造方法における形状規定部材は、鋳物の断面形状のみを規定し、長手方向の形状は規定しない。そして、形状規定部材は、湯面に平行な方向(すなわち水平方向)に移動可能であるから、長手方向の形状が様々な鋳物が得られる。例えば、特許文献1には、長手方向に直線状でなく、ジグザグ状あるいは螺旋状に形成された中空鋳物(すなわちパイプ)が開示されている。
これに対し、自由鋳造方法における形状規定部材は、鋳物の断面形状のみを規定し、長手方向の形状は規定しない。そして、形状規定部材は、湯面に平行な方向(すなわち水平方向)に移動可能であるから、長手方向の形状が様々な鋳物が得られる。例えば、特許文献1には、長手方向に直線状でなく、ジグザグ状あるいは螺旋状に形成された中空鋳物(すなわちパイプ)が開示されている。
発明者は以下の課題を見出した。
特許文献1に記載の自由鋳造方法では、鋳造速度を上昇させると、鋳物の寸法ばらつきが大きくなる。そのため、鋳造速度を上げることができず、生産性に劣る問題があった。
特許文献1に記載の自由鋳造方法では、鋳造速度を上昇させると、鋳物の寸法ばらつきが大きくなる。そのため、鋳造速度を上げることができず、生産性に劣る問題があった。
本発明は、上記を鑑みなされたものであって、より鋳造速度が速く生産性に優れる引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る引上式連続鋳造装置は、
前記保持炉に保持された前記溶湯の湯面近傍に設置され、前記溶湯が通過することにより、鋳造する鋳物の断面形状を規定する形状規定部材と、
前記形状規定部材を通過した前記溶湯を冷却し、凝固させる冷却部と、
前記形状規定部材を通過した前記溶湯に対し、空気よりも酸素濃度が高い高酸素ガスを供給するノズルと、を備えているものである。このような構成により、鋳造速度を速め、生産性を向上させることができる。
前記保持炉に保持された前記溶湯の湯面近傍に設置され、前記溶湯が通過することにより、鋳造する鋳物の断面形状を規定する形状規定部材と、
前記形状規定部材を通過した前記溶湯を冷却し、凝固させる冷却部と、
前記形状規定部材を通過した前記溶湯に対し、空気よりも酸素濃度が高い高酸素ガスを供給するノズルと、を備えているものである。このような構成により、鋳造速度を速め、生産性を向上させることができる。
前記ノズルは、前記形状規定部材を通過した前記溶湯の周囲に複数設けられていることが好ましい。これにより、より確実に鋳造速度を速めることができる。
また、前記ノズルは、前記高酸素ガスの供給を停止するための開閉弁を備えていることが好ましい。
また、前記ノズルは、前記高酸素ガスの供給を停止するための開閉弁を備えていることが好ましい。
本発明の一態様に係る引上式連続鋳造方法は、
保持炉に保持された溶湯を、スタータにより前記溶湯の表面から導出し、鋳造する鋳物の断面形状を規定する形状規定部材を介して引き上げるステップと、
前記形状規定部材を通過して引き上げられた前記溶湯を冷却し、凝固させるステップと、を備え、
前記形状規定部材を通過した前記溶湯に対し、空気よりも酸素濃度が高い高酸素ガスを供給するものである。このような構成により、鋳造速度を速め、生産性を向上させることができる。
保持炉に保持された溶湯を、スタータにより前記溶湯の表面から導出し、鋳造する鋳物の断面形状を規定する形状規定部材を介して引き上げるステップと、
前記形状規定部材を通過して引き上げられた前記溶湯を冷却し、凝固させるステップと、を備え、
前記形状規定部材を通過した前記溶湯に対し、空気よりも酸素濃度が高い高酸素ガスを供給するものである。このような構成により、鋳造速度を速め、生産性を向上させることができる。
鋳造を終了する際、前記高酸素ガスの供給を停止した後、前記形状規定部材を通過した前記溶湯と前記鋳物とを切り離すことが好ましい。あるいは、鋳造を終了する際、前記高酸素ガスから非酸化ガスの供給に切り換えた後、前記形状規定部材を通過した前記溶湯と前記鋳物とを切り離すことが好ましい。
本発明により、より鋳造速度が速く生産性に優れる引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法を提供することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(実施の形態1)
まず、図1を参照して、実施の形態1に係る自由鋳造装置(引上式連続鋳造装置)について説明する。図1は、実施の形態1に係る自由鋳造装置の断面図である。図1に示すように、実施の形態1に係る自由鋳造装置は、溶湯保持炉101、内部形状規定部材102a、外部形状規定部材102b、二重ガスノズル103、支持ロッド104、アクチュエータ105、外部冷却ガスノズル106、外部酸化ガスノズル107を備えている。ここで、二重ガスノズル103は、内部冷却ガスノズル103a及び内部酸化ガスノズル103bを備えている。
まず、図1を参照して、実施の形態1に係る自由鋳造装置(引上式連続鋳造装置)について説明する。図1は、実施の形態1に係る自由鋳造装置の断面図である。図1に示すように、実施の形態1に係る自由鋳造装置は、溶湯保持炉101、内部形状規定部材102a、外部形状規定部材102b、二重ガスノズル103、支持ロッド104、アクチュエータ105、外部冷却ガスノズル106、外部酸化ガスノズル107を備えている。ここで、二重ガスノズル103は、内部冷却ガスノズル103a及び内部酸化ガスノズル103bを備えている。
溶湯保持炉101は、例えばアルミニウムやその合金などの溶湯M1を収容し、所定の温度に保持する。図1の例では、鋳造中に溶湯保持炉101へ溶湯を補充しないため、鋳造の進行とともに溶湯M1の表面(つまり湯面)は低下する。他方、鋳造中に溶湯保持炉101へ溶湯を随時補充し、湯面を一定に保持するような構成としてもよい。なお、当然のことながら、溶湯M1は他のアルミニウム以外の金属や合金であってもよい。
内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bは、例えばセラミックスやステンレスなどからなり、湯面近傍に配置されている。図1の例では、内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bが湯面に接触するように配置されている。内部形状規定部材102aは、鋳造する鋳物M3の内部形状を規定し、外部形状規定部材102bは、鋳造する鋳物M3の外部形状を規定する。また、外部形状規定部材102bは、溶湯M1の表面に形成される酸化膜や溶湯M1の表面に浮遊する異物の鋳物M3への混入を防止する。
図1に示した鋳物M3は、水平方向の断面(以下、横断面と称す)の形状が管状の中空鋳物(つまりパイプ)である。すなわち、より具体的には、内部形状規定部材102aは、鋳物M3の横断面の内径を規定し、外部形状規定部材102bは、鋳物M3の横断面の外径を規定する。
図2は、内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bの平面図である。ここで、図1の内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bの断面図は、図2のI−I断面図に相当する。図2に示すように、外部形状規定部材102bは、例えば矩形状の平面形状を有し、中央部に円形状の開口部を有している。内部形状規定部材102aは、円形状の平面形状を有し、外部形状規定部材102bの開口部の中央部に配置されている。内部形状規定部材102aと外部形状規定部材102bとの間の間隙が、溶湯が通過する溶湯通過部102cとなる。このように、内部形状規定部材102a、外部形状規定部材102b、溶湯通過部102cから形状規定部材102が構成されている。なお、内部形状規定部材102aの中央部には、二重ガスノズル103が配置されている。
図1に示すように、溶湯M1は、その表面膜や表面張力により鋳物M3に追従して引き上げられ、形状規定部材102の溶湯通過部102cを通過する。すなわち、溶湯M1が形状規定部材102の溶湯通過部103を通過することにより、溶湯M1に対し形状規定部材102(内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102b)から外力が印加され、鋳物M3の断面形状が規定される。ここで、溶湯の表面膜や表面張力によって、鋳物M3に追従して湯面から引き上げられた溶湯を保持溶湯M2と呼ぶ。また、鋳物M3と保持溶湯M2との界面が凝固界面である。
二重ガスノズル103は、内部形状規定部材102aの中央部に接続され、内部形状規定部材102aを支持している。ここで、二重ガスノズル103の内側に設けられた小径の内部冷却ガスノズル103aは、鋳物M3の中央部から鋳物M3に冷却ガス(空気、窒素、アルゴンなど)を吹き付け、鋳物M3を内部から冷却している。
一方、二重ガスノズル103の外側に設けられた大径の内部酸化ガスノズル103bは、空気よりも酸素濃度の高いガス(以下、単に「高酸素ガス」ともいう)を低流速で導入している。これにより、鋳物M3内側の保持溶湯M2の表面における酸化膜の形成が促進され、保持溶湯M2を保持する力が高まる。そのため、鋳造速度を上げた場合の鋳物M3の寸法精度が向上する。すなわち、鋳造速度を上げることができ、生産性が向上する。なお、この高酸素ガスは冷却を意図するものではない。
また、鋳造を終了する際、高酸素ガスの供給を止めると、保持溶湯M2の表面における酸化膜の形成が促進されなくなり、保持溶湯M2と鋳物M3とを切り離し易くなり好ましい。内部酸化ガスノズル103bに開閉弁を設ければよい。あるいは、鋳造終了直前に、高酸素ガスから非酸化ガス(例えば、窒素、アルゴンなど)に切り換えると、逆に保持溶湯M2の表面における酸化膜の形成が抑制され、保持溶湯M2と鋳物M3とをさらに切り離し易くなる。
支持ロッド104は、外部形状規定部材102bを支持する。二重ガスノズル103、支持ロッド104により、内部形状規定部材102aと外部形状規定部材102bとの位置関係を維持することができる。
アクチュエータ105には、二重ガスノズル103及び支持ロッド104が連結されている。アクチュエータ105によって、二重ガスノズル103及び支持ロッド104は、内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bの位置関係を維持したまま、上下方向(鉛直方向)及び水平方向に移動可能である。このような構成により、鋳造の進行による湯面の低下とともに、内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bを下方向に移動させることができる。また、内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bを水平方向に移動させることができるため、鋳物M3の長手方向の形状を自由に変化させることができる。
外部冷却ガスノズル(外部冷却部)106は、鋳物M3の外部から鋳物M3に冷却ガス(空気、窒素、アルゴンなど)を吹き付け、冷却するためのものである。スタータSTに連結された引上機(不図示)により鋳物M3を引き上げつつ、冷却ガスにより鋳物M3を冷却することにより、凝固界面近傍の保持溶湯M2が順次凝固し、鋳物M3が形成されていく。
外部酸化ガスノズル107は、高酸素ガスを低流速で導入している。これにより、鋳物M3外側の保持溶湯M2の表面における酸化膜の形成が促進され、保持溶湯M2を保持する力が高まる。そのため、鋳造速度を上げた場合の鋳物M3の寸法精度が向上する。すなわち、鋳造速度を上げることができ、生産性が向上する。なお、この高酸素ガスは冷却を意図するものではない。
また、鋳造終了直前に、高酸素ガスの供給を止めると、保持溶湯M2の表面における酸化膜の形成が促進されなくなり、保持溶湯M2と鋳物M3とを切り離し易くなり好ましい。外部酸化ガスノズル107に開閉弁を設ければよい。あるいは、鋳造終了直前に、高酸素ガスから非酸化ガス(例えば、窒素、アルゴンなど)に切り換えると、逆に保持溶湯M2の表面における酸化膜の形成が抑制され、保持溶湯M2と鋳物M3とをさらに切り離し易くなる。
図3は、外部冷却ガスノズル106及び外部酸化ガスノズル107の平面配置関係の一例を示す平面図である。図3の例では、8本の外部冷却ガスノズル106が鋳物M3の周囲を45°間隔で放射状に取り囲むように配置されている。また、8本の外部酸化ガスノズル107も鋳物M3の周囲を45°間隔で放射状に取り囲むように配置されている。全体として、8本の外部冷却ガスノズル106と8本の外部酸化ガスノズル107とが交互に略等間隔(22.5°間隔)に放射状に配置されている。
次に、図1を参照して、実施の形態1に係る自由鋳造方法について説明する。
まず、スタータSTを降下させ、内部形状規定部材102aと外部形状規定部材102bとの間の溶湯通過部102cを通して、スタータSTの先端部を溶湯M1に浸漬させる。スタータSTとしては鋳物M3と同じ断面形状を有し、長手方向に直線状に延びたものを用いることが好ましい。
まず、スタータSTを降下させ、内部形状規定部材102aと外部形状規定部材102bとの間の溶湯通過部102cを通して、スタータSTの先端部を溶湯M1に浸漬させる。スタータSTとしては鋳物M3と同じ断面形状を有し、長手方向に直線状に延びたものを用いることが好ましい。
次に、所定の速度でスタータSTの引き上げを開始する。ここで、スタータSTが湯面から離間しても、表面膜や表面張力によって、スタータSTに追従して湯面から引き上げられた保持溶湯M2が形成される。図1に示すように、保持溶湯M2は、内部形状規定部材102aと外部形状規定部材102bとの間の溶湯通過部102cに形成される。つまり、内部形状規定部材102aと外部形状規定部材102bとにより、保持溶湯M2に形状が付与される。実施の形態1に係る自由鋳造方法では、内部酸化ガスノズル103b及び外部酸化ガスノズル107により、高酸素ガスを低流速で導入している。そのため、保持溶湯M2の表面における酸化膜の形成が促進され、保持溶湯M2を保持する力が高まっている。
次に、スタータSTは、内部冷却ガスノズル103a及び外部冷却ガスノズル106から吹き出される冷却ガスにより冷却されているため、保持溶湯M2が上側から下側に向かって順に凝固し、鋳物M3が成長していく。このようにして、鋳物M3を連続鋳造することができる。また、内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bを水平方向に移動させることにより、鋳物M3に屈曲部を付与することができる。なお、内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bを水平方向に移動させる代わりに、引上機に固定されたスタータSTを水平方向に移動させてもよい。あるいは、内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bと、スタータSTとを水平面内において反対方向に移動させてもよい。
(実施例)
次に、実施の形態1に係る具体的な実施例について説明する。
外径30mmφ、内径24mmφ、厚さ3mmの設計寸法を有し、アルミニウム合金A6063からなるパイプを図1に示した自由鋳造装置を用いて鋳造した。溶湯温度は705±5℃とした。内部冷却ガスノズル103aにおける冷却ガス(空気)流量は2L/min、8本の外部冷却ガスノズル106における冷却ガス流量は合計8L/minとした。また、内部酸化ガスノズル103bにおける酸素ガス流量は0.5L/min、8本の外部酸化ガスノズル107における酸素ガス流量は合計0.5L/minとした。外部冷却ガスノズル106の先端部の外部形状規定部材102bからの高さH1=30mm、鋳物M3との距離L1=10mmとした。外部酸化ガスノズル107の先端部の外部形状規定部材102bからの高さH2=5mm、保持溶湯M2との距離L2=20mmとした。引上速度は50mm/minと100mm/minとの2種類とした。2種類の引上速度で鋳造した長さ200mmパイプについて、円周方向4箇所×長手方向20箇所=80箇所における厚さのばらつきを調査した。
次に、実施の形態1に係る具体的な実施例について説明する。
外径30mmφ、内径24mmφ、厚さ3mmの設計寸法を有し、アルミニウム合金A6063からなるパイプを図1に示した自由鋳造装置を用いて鋳造した。溶湯温度は705±5℃とした。内部冷却ガスノズル103aにおける冷却ガス(空気)流量は2L/min、8本の外部冷却ガスノズル106における冷却ガス流量は合計8L/minとした。また、内部酸化ガスノズル103bにおける酸素ガス流量は0.5L/min、8本の外部酸化ガスノズル107における酸素ガス流量は合計0.5L/minとした。外部冷却ガスノズル106の先端部の外部形状規定部材102bからの高さH1=30mm、鋳物M3との距離L1=10mmとした。外部酸化ガスノズル107の先端部の外部形状規定部材102bからの高さH2=5mm、保持溶湯M2との距離L2=20mmとした。引上速度は50mm/minと100mm/minとの2種類とした。2種類の引上速度で鋳造した長さ200mmパイプについて、円周方向4箇所×長手方向20箇所=80箇所における厚さのばらつきを調査した。
(比較例)
内部酸化ガスノズル103b及び8本の外部酸化ガスノズル107において酸素ガスを流さなかったこと以外は実施例と同様の条件で鋳造したパイプについて、厚さのばらつきを調査した。
内部酸化ガスノズル103b及び8本の外部酸化ガスノズル107において酸素ガスを流さなかったこと以外は実施例と同様の条件で鋳造したパイプについて、厚さのばらつきを調査した。
図4は、実施例及び比較例における厚さのばらつきを比較して示すグラフである。図4に示すように、引上速度50mm/min、100mm/minのいずれにおいても、実施例では比較例に比べ、パイプ厚さのばらつきが小さかった。特に、引上速度100mm/minの場合、比較例におけるパイプ厚さのばらつきが大きい(特に薄肉化してしまう)のに対し、実施例では比較例における引上速度50mm/minの場合と同程度の値及びばらつきであった。このように、保持溶湯M2の周囲を酸化雰囲気とすることにより、鋳造速度を上げることが可能となり、生産性を向上させることができた。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
101 溶湯保持炉
102 形状規定部材
102a 内部形状規定部材
102b 外部形状規定部材
102c 溶湯通過部
103 二重ガスノズル
103a 内部冷却ガスノズル
103b 内部酸化ガスノズル
104 支持ロッド
105 アクチュエータ
106 外部冷却ガスノズル
107 外部酸化ガスノズル
M1 溶湯
M2 保持溶湯
M3 鋳物
ST スタータ
102 形状規定部材
102a 内部形状規定部材
102b 外部形状規定部材
102c 溶湯通過部
103 二重ガスノズル
103a 内部冷却ガスノズル
103b 内部酸化ガスノズル
104 支持ロッド
105 アクチュエータ
106 外部冷却ガスノズル
107 外部酸化ガスノズル
M1 溶湯
M2 保持溶湯
M3 鋳物
ST スタータ
Claims (6)
- 溶湯を保持する保持炉と、
前記保持炉に保持された前記溶湯の湯面近傍に設置され、前記溶湯が通過することにより、鋳造する鋳物の断面形状を規定する形状規定部材と、
前記形状規定部材を通過した前記溶湯を冷却し、凝固させる冷却部と、
前記形状規定部材を通過した前記溶湯に対し、空気よりも酸素濃度が高い高酸素ガスを供給するノズルと、を備えている、引上式連続鋳造装置。 - 前記ノズルは、前記形状規定部材を通過した前記溶湯の周囲に複数設けられている、
請求項1に記載の引上式連続鋳造装置。 - 前記ノズルは、前記高酸素ガスの供給を停止するための開閉弁を備えている、
請求項1又は2に記載の引上式連続鋳造装置。 - 保持炉に保持された溶湯を、スタータにより前記溶湯の表面から導出し、鋳造する鋳物の断面形状を規定する形状規定部材を介して引き上げるステップと、
前記形状規定部材を通過して引き上げられた前記溶湯を冷却し、凝固させるステップと、を備え、
前記形状規定部材を通過した前記溶湯に対し、空気よりも酸素濃度が高い高酸素ガスを供給する、引上式連続鋳造方法。 - 鋳造を終了する際、前記高酸素ガスの供給を停止した後、前記形状規定部材を通過した前記溶湯と前記鋳物とを切り離す、
請求項4に記載の引上式連続鋳造方法。 - 鋳造を終了する際、前記高酸素ガスから非酸化ガスの供給に切り換えた後、前記形状規定部材を通過した前記溶湯と前記鋳物とを切り離す、
請求項4に記載の引上式連続鋳造方法。
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|---|---|---|---|---|
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| EP3106246A1 (en) * | 2015-06-15 | 2016-12-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Pulling-up-type continuous casting apparatus and pulling-up-type continuous casting method |
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