JP2014109109A - 弾性舗装とその施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
弾性舗装の主体となる弾性舗装層4を、少なくとも透明ゴムチップ5を含む骨材をバインダ6で結合して構成する。前記透明ゴムチップ5としては、透明廃ポリウレタン硬化物の粉砕物が好ましい。またバインダは、バインダ樹脂として、難黄変型でかつ硬化性のポリウレタンを含み、顔料によって着色されているのが好ましい。
【選択図】図1
Description
ゴムチップとしては、例えば資源再利用の観点やコスト面等を考慮して、廃タイヤや廃ウレタンバンパの粉砕物等を用いる場合がある(特許文献1、2等)。
そこで弾性舗装をカラフルなものとするため、前記バインダに顔料等を配合して任意の色に着色したり、あらかじめゴムチップの表面を着色層で覆って着色したり、さらには施工した弾性舗装層の表面に、着色されたトップコート層を積層したりするのが一般的である。
ゴムチップそれ自体を内部まで任意の色に着色しておけば、前記色の問題は生じない。またトップコート層は不要になる。
しかしそのためには、何らかの廃品を再利用するのではなく、全く新たにゴムチップを製造しなければならない上、遊歩道などを弾性舗装化するためにはきわめて多量のゴムチップが必要である。
しかも、バインダは、例えばあらかじめ調製しておいたものに顔料等を配合するだけで任意の色に着色できるのに対し、ゴムチップは、未加硫のゴムに着色剤を練り込んで加硫し、さらに粉砕して製造しなければならず、製造に手間がかかるため、あらかじめ着色したものを複数色用意しておく必要があり、在庫の保管場所を広く取っておく必要があったり、在庫管理が煩雑になったりするという問題もある。
本発明によれば、前記摩耗や劣化による剥離等によって透明ゴムチップが表面に露出しても、当該透明ゴムチップの下側やさらにその下の弾性舗装層の内部の、同色のバインダの色が、前記透明ゴムチップや、あるいはチップ間の空隙等を通して見えることになり、弾性舗装の全体では元の色調を維持して、見た目が見苦しくなるのを防止することができる。
また透明ゴムチップを用いると、黒などの有色のゴムチップを含む弾性舗装層を着色する場合のように、前記ゴムチップの色を隠すための多量の顔料を必要とせず、高価な顔料の量を少なくできるという利点もある。
なお透明ゴムチップとしては、種々の透明ゴムからなるチップが使用可能であるが、例えば静電式複写機のトナーブレード等の、透明でかつ硬化性のポリウレタンの硬化物からなる製品の廃品を粉砕して得られる、透明廃ポリウレタン硬化物の粉砕物を用いるのが好ましい。
また前記バインダとしては、ゴムチップを用いた弾性舗装に一般的に使用されている種々のバインダが使用可能であるが、バインダ樹脂として、難黄変型でかつ硬化性のポリウレタンを含むものが好ましい。またバインダは、ゴムチップを用いた弾性舗装で一般的に使用されている屋外用グレードの顔料等の着色剤によって着色されているのが好ましい。これらの材料は、いずれも通常のバインダ樹脂や他の着色剤等に比べて耐光性、耐候性等に優れている。
前記弾性舗装層は、下地上に、プライマ層を介して積層するのが好ましい。
本発明は、前記本発明の弾性舗装の施工方法であって、少なくとも透明ゴムチップを含む骨材とバインダとの混合物を打設したのち、前記バインダを固化または硬化反応させて弾性舗装層を形成する工程を含むことを特徴とするものである。
図2を参照して、この例の弾性舗装1は、下地2上に順に積層された、プライマ層3、および弾性舗装層4を備えている。
プライマ層3は、従来同様に構成される。すなわちプライマ層3は、前記下地2上に、プライマを塗布したのち硬化させることによって形成される。
前記プライマ層3の厚みは、下地2の種類や表面状態等によって任意に変更できる。例えば前記各種のコンクリート等からなり、通常どおりに仕上げられた下地2の場合、プライマ層3の厚みは、プライマの塗布厚みで表して50g/m2以上、500g/m2以下程度であるのが好ましい。
これにより、例えば弾性舗装層4の表面7を覆うバインダ6の薄い膜8が摩耗したり劣化して剥離したりして、その直下の透明ゴムチップ5が前記表面7において露出したとしても、前記透明ゴムチップ5やチップ間の空隙9等を通して、当該透明ゴムチップ5の下側やさらにその下の弾性舗装層4の内部の、同色のバインダ6の色が見えることになり、弾性舗装層4の、ひいては弾性舗装1の全体では元の色調を維持して、見た目が見苦しくなるのを防止することができる。
前記透明ゴムチップ5としては、硬化性または熱可塑性の種々のゴムや樹脂からなり、なおかつ透明なゴムチップがいずれも使用可能である。
また透明な熱可塑性ゴムまたは樹脂としては、例えば熱可塑性ポリウレタン(ゴムまたは樹脂)、エチレンプロピレンゴム(EPM)、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、S−B−Sトリブロック共重合体、S−EB−Sトリブロック共重合体等の1種または2種以上が挙げられる。
前記透明ゴムチップ5は、そのゴム硬さ(硬化性のゴムまたは樹脂からなるものは硬化後のゴム硬さ)が、日本工業規格JIS K6253−3:2006「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第3部:デュロメータ硬さ」において規定された、23℃でのタイプAデュロメータ硬さで表して80以下であるのが好ましい。
ただし柔らかすぎると、クッション性が強くなり過ぎて却って歩行やジョギング等をしにくくなるため、透明ゴムチップ5のゴム硬さは、前記タイプAデュロメータ硬さで表して40以上であるのが好ましい。
(1) 金属等の光を透過しない材料からなる板に形成した、直径1mm程度の孔をふさぐように、前記板上にゴムチップを載せる。
(3) 光が透過してゴムチップ自体が光って見えたものを透明、穴との隙間で若干の光漏れ等があっても、ゴムチップ自体は光が透過せず光って見えなかったものを不透明と判定する。
透明ゴムチップ5としては、例えば静電式複写機のトナーブレード等の、透明でかつ硬化性のポリウレタンの硬化物からなる製品の廃品を粉砕またはカッティングして得られる、透明廃ポリウレタン硬化物の粉砕物を用いるのが好ましい。
透明ゴムチップ5としては、前記のように粉砕物が好適に使用される。かかる粉砕物は、図1、図2に示したように不定形で、舗装として充填した際に、チップ間の間隔を広くとって、舗装としてのクッション性を向上する効果に優れている。また弾性舗装層4に適度な透水性を付与して、弾性舗装1の水はけを良くすることもできる。
なお粉砕物は、ふるい分けして製品化されるため、どうしても目標外のサイズのものが混入するが、その割合を10質量%以下に抑えるようにするのが好ましい。
特に弾性舗装層4の耐摩耗性や耐久性、あるいは夏場の日中などに高温にさらされても軟化したりしない耐熱性等を向上することを考慮すると、硬化性のバインダ樹脂を含むものが好ましい。
また前記1液湿気硬化型のポリウレタン等は、特に先に説明したように、長期間に亘って直射日光に晒されても黄変にくい難黄変性を有しているのが好ましい。
前記着色剤としては、これも先に説明したように、長期間に亘って直射日光に晒されても変色したり退色したりしにくい顔料、例えばゴムチップを用いた弾性舗装で一般的に使用されている屋外用グレードの顔料が好適に使用される。特に無機顔料が好ましい。例えば赤色の無機顔料としては、ベンガラ(酸化第二鉄)等が挙げられる。
また、少なくとも透明ゴムチップ5を含む骨材の配合割合は、前記混合物の総量の70質量%以上であるのが好ましく、90質量%以下であるのが好ましい。
バインダの配合割合は、前記顔料および骨材の残量である。すなわち所定量の顔料および骨材に、さらにバインダ樹脂を加えて総量が100質量%となるように、バインダの配合割合を設定すればよい。
すなわち前記所定の割合で、少なくとも透明ゴムチップを含む骨材と、バインダと、顔料とを配合し、攪拌機で混合して混合物を調製し、前記混合物を前記プライマ層3上に打設したのち養生させて、前記バインダを、例えば硬化性のバインダ樹脂を含む場合は硬化反応させることによって弾性舗装層4が形成される。
弾性舗装層4の厚みは、当該弾性舗装層4を、例えば図1に示すように各種コンクリートからなる下地2上に、プライマ層3を介して形成する場合、その用途等にもよるが、5mm以上、150mm以下程度であるのが好ましい。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を施すことができる。
(弾性舗装層用の混合物の調製)
透明でかつ硬化性のポリウレタンの硬化物からなり、23℃でのタイプAデュロメータ硬さが73である静電式複写機のトナーブレードの廃品を、(株)ホーライ製の粉砕機を用いて粉砕し、さらにふるい分けして、粒径1〜5mmの透明ゴムチップを作製した。
またバインダとしては、HDI系で難黄変性の1液湿気硬化型ウレタンプレポリマを主成分とする、住友ゴム工業(株)製のグリップコート(登録商標)C−948を、顔料としての、山陽色素(株)製の塗料用ベンガラ顔料で赤色に着色したものを用意した。
各成分の、前記混合物の総量中の配合割合は、透明ゴムチップ:79質量%、顔料:1質量%、バインダ:20質量%とした。
(プライマ層の形成)
下地のモデルとして厚み5mmのベニヤ板を用意し、その表面に、プライマとして、前記バインダとして使用したのと同じ住友ゴム工業(株)製のグリップコート(登録商標)C−948を、塗布厚みが300g/m2となるように塗布してプライマ層を形成した。
前記プライマ層の上に、先に調製した混合物を、打設量が8kg/m2となるように打設し、次いで厚みが1cmとなるように成形した後、23℃で1週間養生させてバインダを硬化反応させて、弾性舗装のモデルを作製した。
〈比較例1〉
透明ゴムチップに代えて、廃タイヤ粉砕ゴムチップ〔村岡ゴム工業(株)製のMH3、黒色、粒径:1〜5mm〕を同量用いたこと以外は実施例1と同様にして混合物を調製し、弾性舗装のモデルを作製した。
〈摩耗後の外観評価〉
前記実施例1、比較例1で作製した弾性舗装のモデルを、それぞれ内接円の直径が10cmとなる正八角形に切り出して、テーバー試験体を作製した。
その結果、比較例1のものは、試験前には、わずかに黒みがかっているものの赤一色であったものが、試験後は黒い廃タイヤ粉砕ゴムチップが点々と露出し、赤と黒のまだらになって見苦しくなっているのが確認された。
2 下地
3 プライマ層
4 弾性舗装層
5 透明ゴムチップ
6 バインダ
7 表面
8 膜
9 空隙
Claims (5)
- 少なくとも透明ゴムチップを含む骨材をバインダで結合してなる弾性舗装層を備えることを特徴とする弾性舗装。
- 前記透明ゴムチップは、透明廃ポリウレタン硬化物の粉砕物である請求項1に記載の弾性舗装。
- 前記バインダは、バインダ樹脂として、難黄変型でかつ硬化性のポリウレタンを含み、顔料によって着色されている請求項1または2に記載の弾性舗装。
- 下地上に、プライマ層を介して前記弾性舗装層が積層されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の弾性舗装。
- 前記請求項1ないし4のいずれか1項に記載の弾性舗装の施工方法であって、少なくとも透明ゴムチップを含む骨材とバインダとの混合物を打設したのち、前記バインダを固化または硬化反応させて弾性舗装層を形成する工程を含むことを特徴とする弾性舗装の施工方法。
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