JP2014118317A - サファイア単結晶製造装置 - Google Patents

サファイア単結晶製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014118317A
JP2014118317A JP2012273705A JP2012273705A JP2014118317A JP 2014118317 A JP2014118317 A JP 2014118317A JP 2012273705 A JP2012273705 A JP 2012273705A JP 2012273705 A JP2012273705 A JP 2012273705A JP 2014118317 A JP2014118317 A JP 2014118317A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crucible
shield
sapphire
single crystal
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012273705A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Okazaki
真也 岡崎
Yasuhiro Tanaka
康裕 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2012273705A priority Critical patent/JP2014118317A/ja
Publication of JP2014118317A publication Critical patent/JP2014118317A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Abstract

【課題】垂直ブリッジマン法において、坩堝に遮蔽体を設置することで、カーボン系化合物の坩堝内への混入を抑制し、良質のサファイアインゴットを提供する。
【解決手段】坩堝13にサファイア原料21を収容し、サファイア原料21を融解した後にサファイア原料21を凝固させてサファイア単結晶を結晶成長させるサファイア単結晶製造装置10であって、坩堝13には、坩堝13を遮蔽し、坩堝13に収容されたサファイア原料に外部からの異物の混入を防ぐ第一遮蔽体16と、前記第一遮蔽体上に載置された第二遮蔽体17とを備える。第一遮蔽体16により、加熱部12や断熱材14を構成する黒鉛や炭素繊維等のカーボン材料から発生するカーボン系化合物の混入を抑制できる。また、第二遮蔽体17は、輻射率が0.8〜0.9と高い材料であるため、第一遮蔽体16に熱を効率的に伝えることができ、坩堝13の温度を結晶成長に最適な温度に保つことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、サファイア単結晶製造装置に関する。
サファイアは種々の用途に用いられているが、最近、LED(Light Emitting Diode)向けの基板材料としての需要が増加している。従って、LEDチップの生産性をあげるために、高品質なインゴットを効率よく安定的に生産できるサファイア単結晶の製造方法、製造装置が求められている。
サファイア単結晶の作製方法としては、エッジデファインドフィルムフェド成長法(EFG(Edge Defined Film Fed Growth)法)、キロプロス法(KP(Kyropoulos)法)、チョクラルスキー法(CZ(Czochralski)法)、および垂直ブリッジマン法などが知られている。
上記垂直ブリッジマン法は、サファイア原料を坩堝の中で融解させ、上部が高温であり下部が低温である温度分布を有する縦型炉の中でその坩堝を降下させてサファイア原料の融液を下方から順次固化させて結晶成長させる、という一方向凝固法である。この垂直ブリッジマン法では、他の作成方法に比べて、低温度勾配下での結晶成長が可能であり、欠陥密度の低い良質の結晶を得ることができる。よって、垂直ブリッジマン法が特に注目されている。
垂直ブリッジマン法によるサファイア単結晶製造装置に関して、断熱材の材料としては、CIP材、押出材などの黒鉛、カーボンフェルトなどの炭素繊維などを組み合わせて用いており、坩堝構成材料としては、タングステン、タングステン−モリブデン合金、モリブデンを用いる技術が開示されている(特許文献1)。
特開2011−057482号公報
垂直ブリッジマン法によるサファイア単結晶製造装置の断熱材として用いられるカーボン材料は、高温(2100〜2400℃)になると昇華し、カーボンガスの放出や、カーボン粒子の飛散が発生する。
本発明者らが鋭意研究を行った結果、これらカーボン系化合物が、坩堝内のサファイア融液に混入した状態で結晶成長させると、ボイドなどの結晶欠陥になったり、結晶を着色させたりする原因となり、良品インゴットの歩留まりを低下させることがわかった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、垂直ブリッジマン法において、坩堝に遮蔽体を設置することで、カーボン系化合物の坩堝内への混入を抑制し、良質のサファイアインゴットを提供することにある。
本発明に係るサファイア単結晶製造装置は、坩堝にサファイア原料を収容し、前記サファイア原料を融解した後に該サファイア原料を凝固させてサファイア単結晶を結晶成長させるサファイア単結晶製造装置であって、前記坩堝には、該坩堝を遮蔽し、該坩堝に収容された前記サファイア原料に外部からの異物の混入を防ぐ第一遮蔽体が備えられていることを特徴とする。
このような特定事項により、第一遮蔽体によって坩堝が遮蔽されているため、坩堝に収容されたサファイア原料に外部からの異物の混入を防ぐことができる。これにより、サファイア原料を融解した後に凝固させ、良質なサファイア単結晶を製造するサファイア単結晶製造装置を提供することができる。
上記のサファイア単結晶製造装置であって、前記第一遮蔽体には、前記坩堝と接する側と反対面に第二遮蔽体が載置されており、前記第一遮蔽体の材料は、前記サファイア原料よりも融点が高い材料とし、前記第二遮蔽体の材料は、前記第一遮蔽体よりも輻射率が高い材料とすることとする。
また、上記のサファイア単結晶製造装置であって、前記第一遮蔽体は、タングステン、モリブデン、又はこれらを含む合金を主成分とし、前記第二遮蔽体は、炭素を主成分とすることとする。
このような特定事項により、第一遮蔽体はサファイア原料よりも融点が高いため、坩堝が加熱されても、確実に坩堝を遮蔽することができる。これとともに、第二遮蔽体は第一遮蔽体よりも輻射率が高い材料であるため、第二遮蔽体から第一遮蔽体に熱を効率的に伝えることができ、坩堝の温度を結晶成長に最適な温度に保つことができる。
上記のサファイア単結晶製造装置であって、前記第二遮蔽体は、同心円状の複数の遮蔽部材であることとする。
このような特定事項により、第二遮蔽体は同心円状の複数の遮蔽部材であるため、第二遮蔽体が第一遮蔽体に熱を伝えても、坩堝内の温度分布を均一にすることができる。
上記のサファイア単結晶製造装置であって、前記第一遮蔽体は、炭化タングステン、炭化モリブデン、又は、これらを含む合金を主成分とすることとする。
このような特定事項により、第一遮蔽体は、サファイア原料よりも融点が高く、輻射率も高いため、第一遮蔽体に第二遮蔽体を載置しなくとも、確実に坩堝を遮蔽し、さらに坩堝内の温度を均一にすることができる。
本発明によれば、垂直ブリッジマン法において、坩堝に遮蔽体を設置することで、カーボン系化合物の坩堝内への混入を抑制し、良質のサファイアインゴットを提供できる。
本発明の第一実施形態に係る単結晶製造装置の縦断面を模式的に示す図である。 本発明の第二実施形態に係る単結晶製造装置の縦断面を模式的に示す図である。 本発明の第三実施形態に係る単結晶製造装置の縦断面を模式的に示す図である。 本発明の単結晶製造装置の坩堝の平面図であり、(a)は、第一実施形態に係る坩堝の平面図、(b)は、図2のA−A線に沿う横断面図である。
[第一実施形態]
以下、本発明のサファイア単結晶製造装置、サファイア単結晶について図面を参照して説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表すものである。また、長さ、幅、厚さ、深さなどの寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更されており、実際の寸法関係を表すものではない。
<サファイア単結晶製造装置の構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係る単結晶製造装置10の縦断面を模式的に示す図、図4(a)は、第一実施形態に係る坩堝の平面図である。以下、図1及び図4(a)を参照しながら、所定の温度勾配が付与されたチャンバ11内において原料21が収容された坩堝13を結晶成長方向に摺動させることにより、サファイア単結晶の成長を行う場合について説明する。
図1に示す単結晶製造装置10は、垂直ブリッジマン法により単結晶(以下、インゴットともいう。)を成長させる装置であり、加熱部12と坩堝13と断熱材14とがチャンバ11内に設けられて構成されている。
チャンバ11には開口(不図示)が形成されており、必要に応じてチャンバ11内へガスを供給できる。チャンバ11の材料は特に限定されないが、原料21の加熱溶融時においても軟化、溶融、分解または蒸発しない材料であれば良い。また、必要に応じて、チャンバ11は、水冷パイプなどを巻きつけるなどして冷却してもよい。
加熱部12は、チャンバ11内の上方に位置し、かつ、坩堝13の側方に配置されており、制御部(図示せず)を通じた通電制御により発熱量をコントロールできる(図1参照)。加熱部12は、融点が3500℃以上と高い耐熱性を有することから、黒鉛等のカーボン製が好ましい。
断熱材14は、加熱部12の周囲に配されており、断熱材14の形状、断熱性能等を適宜調整することによって、チャンバ11内の上下方向に温度勾配が形成されている。断熱材14は、少なくとも3500℃以上の融点を必要とすることから、炭素繊維等のカーボン製が好ましい。
坩堝13は、アルミナの原料21の融点よりも100℃以上高い融点を持つ材料からなることが好ましく、たとえばタングステン、モリブデン、またはこれらを含む合金などからなれば良い。これにより、原料21の加熱溶融時における軟化、溶融、分解または蒸発を防止できる。
また、坩堝13は、少なくとも原料21が収容可能で、上方に向かって開口する形状を有していれば、形状を特に限定しない。例えば、4インチインゴットを育成する場合は直径110mmの円柱型、6インチインゴットを育成する場合は直径150mmの円柱型の坩堝13を用いることができる。この坩堝13の底部には坩堝13を支持する支持部材15が連結されており、支持部材15が結晶成長方向に沿って上下に動くことにより、坩堝13が上昇または下降する。また、坩堝13の上方には、坩堝13を遮蔽する第一遮蔽体16と、第一遮蔽体16上に載置された第二遮蔽体17とを備える。
第一遮蔽体16は、少なくとも坩堝13の開口の全体を覆うことが可能であり、かつ坩堝13の上下動時に加熱部12と干渉しないような大きさ及び形状とする。第一遮蔽体16の厚みは特に指定されないが、5〜20mmが好ましい。5mmより薄いと特に高温での剛性に問題があり、20mmより厚いと重量面、コスト面で問題がある。
また、第一遮蔽体16は、坩堝13に投入された原料21の融点付近の温度(サファイアの場合は、2050℃)において、溶解しないこと(安定であること)が好ましい。このような観点から、第一遮蔽体16は、タングステン、モリブデン、又はこれらを含む合金を主成分とする材料が用いられる。
第二遮蔽体17は、第一遮蔽体16の全体または一部を覆うことが可能であり、かつ坩堝13の上下動時に加熱部12と干渉しないような大きさ及び形状とされる。また、第一遮蔽体16に載置された第二遮蔽体17からの輻射により、第一遮蔽体16に熱が伝わるため、第二遮蔽体17は第一遮蔽体16より輻射率が大きいものが好ましい。このような観点から、第二遮蔽体17は、炭素を主成分とし、輻射率が0.8〜0.9と高い材料が用いられる。
また、第一遮蔽体16及び第二遮蔽体17には、これらの両方を貫通する穴を設けることが好ましい。この穴を介して原料21の融解中に坩堝13内で発生したアルミナ蒸発物を坩堝13外に排出することができる。このアルミナ蒸発物を坩堝13外に排出せずに、坩堝13内に蓄積すると、アルミナ蒸発物が凝固してインゴット内に取り込まれ、ボイド等の欠陥原因となりうる。穴の大きさは特に指定されないが、直径1〜20mmが好ましい。5mmより小さいと穴がアルミナ蒸発物で閉塞されうる。また20mmより大きいと、カーボン系化合物混入抑制の効果が小さくなる。
<サファイア単結晶製造装置の動作>
まず、原料21を坩堝13内に収容した後、その坩堝13をチャンバ11内に導入する。その後、支持部材15を稼働して坩堝13を適切な速度で上昇させ、加熱部12に導入する。なお、チャンバ11内には、チャンバ11内の上部から下部に向けて適切な温度勾配を付与した領域が設けられている。これにより、坩堝13内の原料21は、加熱部12により一旦溶解する。なお、原料21の主成分であるアルミナ(A123)の融解温度が約2050℃であるので、チャンバ11内の最高温度をアルミナの溶解温度よりも高い2060〜2100℃程度とすることが好適である。つまり、加熱部12の設定温度を2060〜2100℃に設定する。
ここで、加熱部12や断熱材14を構成する黒鉛や炭素繊維等のカーボン材料は、高温(2100〜2400℃)になると昇華し、カーボンガスや、カーボン粒子が発生する。これらカーボン系化合物が、坩堝13内のサファイア融液に混入した状態で結晶化すると、ボイドなどの結晶欠陥や、結晶着色の原因となる。
しかし、坩堝13には、第一遮蔽体16と、第一遮蔽体16上に設置された第二遮蔽体17とを備えるため、第一遮蔽体16によりカーボン系化合物混入を抑制できる。また、第二遮蔽体17は、輻射率が0.8〜0.9と高い材料であるため、第一遮蔽体16に熱を効率的に伝えることができ、坩堝13の温度を結晶成長に最適な温度に保つことができる。その後、この領域内において、原料21が収容された坩堝13をチャンバ11内の上部から下部に向けて適切な速度で移動させる。これにより、坩堝13内の原料21は、加熱部12により一旦溶解したのち、一方向に凝固してサファイアインゴットが製造される。
以上説明したとおり、本実施形態においては、第一遮蔽体16と、第一遮蔽体16上に載置された第二遮蔽体17とを備えるている。ここで、第一遮蔽体16のみを備える場合には、カーボン系化合物混入は抑制できるものの、第一遮蔽体16を構成する材料の赤外域における輻射率が0.1〜0.3と低いため、第一遮蔽体16がない場合に比べて坩堝13内の温度が低下する。その結果、融解に必要な電源電力が増加し、装置コスト、ランニングコストの増大をもたらす。
一方、第二遮蔽体17のみを備える場合には、第二遮蔽体17自体が輻射熱により加熱され、カーボン系化合物の発生源となり得るので、坩堝13内へのカーボン系化合物混入の抑制効果は小さい。
これに対し、本実施形態には上記したように、第一遮蔽体16と第二遮蔽体とを備えるため、第一遮蔽体16によりカーボン系化合物混入を抑制できるとともに、輻射率が0.8〜0.9と高い材料である第二遮蔽体17からの熱伝導により第一遮蔽体16及び第一遮蔽体16に接する坩堝13に熱が伝わるため、第一遮蔽体16のみの場合に起こる必要電源電力の増加は起こらずに、坩堝13の温度を結晶成長に最適な温度に保つことができる。
これにより、坩堝13の開口を第一遮蔽体16で遮蔽し、第一遮蔽体16上に第二遮蔽体17を載置することにより、カーボン系化合物の坩堝13内への混入を抑制し、良質のサファイアインゴットを提供することができる。
なお、本実施形態において、坩堝13に収容する収容物は、原料21のみとして説明したが、製造されるサファイアインゴットの結晶軸を制御するために、適切な方位の種結晶を坩堝13内に配置しておくことが好ましい。例えば、上下方向(坩堝移動方向)にc軸配向した種結晶を坩堝13に収容した後に、種結晶上に原料21を収容し、この種結晶及び原料21を融解し冷却することで、サファイア単結晶の成長方位をc軸に沿うように調整することができる。
また、坩堝13の降下速度は、0.1mm/h以上50mm/h程度とすることが好ましい。坩堝13の降下速度が0.1mm/hに満たなければ、単結晶の育成は可能であるが、単結晶の生産性が著しく低下することがある。一方、坩堝13の降下速度が50mm/hを超えると、坩堝13の径方向中央付近から坩堝13の側壁へ向かう方向の成長が十分に完了しない状態で凝固されるため、内部応力が大きくなって欠陥を多く含んだり、多結晶化しやすくなる。
また、サファイア単結晶の結晶成長を行う際、高温環境下(たとえば2060℃〜2100℃)における坩堝13の軟化や融解以外にも坩堝13の分解や蒸発を抑制すべく、成長時の雰囲気を制御することも非常に重要である。特に、本発明においては、酸素による坩堝13の変質を抑制するため、アルゴン、窒素、あるいはヘリウム等の不活性ガス雰囲気で結晶成長を行うことが好ましい。これらのガスはチャンバ11に形成された開口(上述)から供給されれば良い。一方、雰囲気内の酸素濃度が低すぎると、成長したサファイア単結晶内において、酸素空孔(酸素の格子空孔)による欠陥が発生する虞がある。そのため、坩堝13の変質などに影響が及ばない程度の分圧で、微量の酸素を添加してもよい。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
本実施形態では、第一実施形態のサファイア単結晶製造装置と比較して、第二遮蔽体の形状のみが異なるため、以下、その相違点について図2及び図4(b)を参照しながら説明し、同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
図2は、本発明の第二実施形態に係る単結晶製造装置10の縦断面を模式的に示す図、図4(b)は、図2のA−A線に沿う横断面図である。
元来、垂直ブリッジマン法では、坩堝13の側壁と加熱されて液化した原料21とが直接接するため、原料21を凝固した際に、坩堝13の側壁に接する部分でサファイアインゴットの欠陥等が生じやすい。
サファイアインゴットの欠陥等の抑制には、坩堝13の温度分布を欠陥を抑制する温度分布とすることが要求される。つまり、坩堝13の径方向における温度を坩堝13の中央から側壁に亘って緩やかに高くする必要がある。
ここで、坩堝13の径方向における温度が坩堝13の中央よりも側壁側が高くなりすぎた場合は、坩堝13の中央から坩堝13の側壁に向かう方向の成長速度が速くなりすぎて、内部応力の増加をもたらす。この内部応力を緩和させる方向にサファイアインゴット内で力が働くために、サファイアインゴット内に転位などの欠陥等が発生する。
一方、坩堝13の径方向における温度が坩堝13の中央と坩堝13の側壁とで変わらない場合(温度分布がフラットな場合)は、坩堝13の中央から坩堝13の側壁に向かう方向の成長速度が遅くなり、坩堝13の側壁付近で核生成が起こるため、サファイアインゴットの欠陥等が発生する。
そこで、本実施形態では、第一実施形態の第二遮蔽体17と形状を異なるものとしている(図4(a)参照)。すなわち、本実施形態では、第二遮蔽体は第一遮蔽体16の上に一体に形成され、同心円状の複数の遮蔽部材18で構成されている(図4(b)参照)。
これにより、遮蔽部材18が同心円状に配置されているため、遮蔽部材18から第一遮蔽体16に均一に温度が伝わることとなり、欠陥を発生させない適度な温度分布を実現させることができる。
なお、遮蔽部材18の形状及び配置は適宜調整することが可能である。つまり、坩堝13内の温度分布の観点から、遮蔽部材18は同心円状の配置が最適な配置であるが、この配置・形状に限られない。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
本実施形態では、第一実施形態のサファイア単結晶製造装置と比較して、第二遮蔽体の有無のみが異なるため、以下、その相違点について図3を参照しながら説明し、同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
図3は、本発明の第三実施形態に係る単結晶製造装置10の縦断面を模式的に示す図である。
坩堝13の上方に第一遮蔽体16のみを備える。ここで、坩堝13の遮蔽を第一遮蔽体16のみで行う場合、カーボン系化合物混入は抑制できるものの、第一遮蔽体16を構成する材料がモリブデン、タングステン等の炭素を含まない材料である場合は、赤外域における輻射率が0.1〜0.3と低いため、熱が効率的に坩堝13に伝わらず、坩堝13内の温度が低下する。その結果、原料21の融解に必要な電源電力が増加し、装置コスト、ランニングコストの増大をもたらす。
しかし、本実施形態では、第一遮蔽体16には、炭化タングステン、炭化モリブデン、又はこれらを含む合金が用いられており、これらの材料の輻射率は0.6程度と炭素より小さいものの、タングステンよりは十分大きく、第一遮蔽体16としてタングステン、モリブデン、またはこれらを含む合金を主成分とする材料を用いた場合に生じる必要電源電力の増加は起こらない。
また、炭化タングステン、炭化モリブデン、またはこれらを含む合金は高温での特性安定性が高く、第一遮蔽体16としてタングステン、モリブデン、またはこれらを含む合金を主成分とする材料を用いた場合と同程度の、坩堝13内へのカーボン系化合物混入の抑制効果がある。
従って、第一遮蔽体16として炭化タングステン、炭化モリブデン、またはこれらを含む合金を主成分とする材料を用いれば、第一実施形態や第二実施形態に記載した、第二遮蔽体17を載置する必要がなくなり、部材コストダウンが可能である。
以上説明したとおり、坩堝13の開口に第一遮蔽体16を備え、第一遮蔽体16に、炭化タングステン、炭化モリブデン、またはこれらを含む合金を主成分とする材料を用いることで、カーボン系化合物の坩堝13内への混入を抑制し、良質のサファイアインゴットを提供することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 サファイア単結晶製造装置
11 チャンバ
12 加熱部
13 坩堝
14 断熱材
15 支持部材
16 第一遮蔽体
17 第二遮蔽体
18 遮蔽部材
21 原料

Claims (5)

  1. 坩堝にサファイア原料を収容し、前記サファイア原料を融解した後に該サファイア原料を凝固させてサファイア単結晶を結晶成長させるサファイア単結晶製造装置であって、
    前記坩堝には、該坩堝を遮蔽し、該坩堝に収容された前記サファイア原料に外部からの異物の混入を防ぐ第一遮蔽体
    が備えられていることを特徴とするサファイア単結晶製造装置。
  2. 請求項1に記載のサファイア単結晶製造装置であって、
    前記第一遮蔽体には、前記坩堝と接する側と反対面に第二遮蔽体が載置されており、
    前記第一遮蔽体の材料は、前記サファイア原料よりも融点が高い材料とし、
    前記第二遮蔽体の材料は、前記第一遮蔽体よりも輻射率が高い材料とすること
    を特徴とするサファイア単結晶製造装置。
  3. 請求項2に記載のサファイア単結晶製造装置であって、
    前記第二遮蔽体は、同心円状の複数の遮蔽部材であること
    を特徴とするサファイア単結晶製造装置。
  4. 請求項2又は3に記載のサファイア単結晶製造装置であって、
    前記第一遮蔽体は、タングステン、モリブデン、又はこれらを含む合金を主成分とし、
    前記第二遮蔽体は、炭素を主成分とすること
    を特徴とするサファイア単結晶製造装置。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載のサファイア単結晶製造装置であって、
    前記第一遮蔽体は、炭化タングステン、炭化モリブデン、又は、これらを含む合金を主成分とすることを特徴とするサファイア単結晶製造装置。
JP2012273705A 2012-12-14 2012-12-14 サファイア単結晶製造装置 Pending JP2014118317A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012273705A JP2014118317A (ja) 2012-12-14 2012-12-14 サファイア単結晶製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012273705A JP2014118317A (ja) 2012-12-14 2012-12-14 サファイア単結晶製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014118317A true JP2014118317A (ja) 2014-06-30

Family

ID=51173485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012273705A Pending JP2014118317A (ja) 2012-12-14 2012-12-14 サファイア単結晶製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014118317A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6111873B2 (ja) 炭化珪素単結晶インゴットの製造方法
JP6338439B2 (ja) 炭化珪素単結晶インゴットの製造方法
JP2004099340A (ja) 炭化珪素単結晶育成用種結晶と炭化珪素単結晶インゴット及びその製造方法
US20180347071A1 (en) Systems and methods for low-oxygen crystal growth using a double-layer continuous czochralski process
JP2008247706A (ja) コランダム単結晶の育成方法、コランダム単結晶およびコランダム単結晶ウェーハ
JP2008105896A (ja) SiC単結晶の製造方法
JP5370394B2 (ja) 化合物半導体単結晶基板
JP4830312B2 (ja) 化合物半導体単結晶とその製造方法
KR20130007354A (ko) 실리콘 결정 성장장치 및 그를 이용한 실리콘 결정 성장방법
JP2017065969A (ja) 炭化珪素単結晶インゴット製造用の黒鉛坩堝及び炭化珪素単結晶インゴットの製造方法
JP2014118317A (ja) サファイア単結晶製造装置
JP2010248003A (ja) SiC単結晶の製造方法
JP5370393B2 (ja) 化合物半導体単結晶基板
JP2009190914A (ja) 半導体結晶製造方法
JP5172881B2 (ja) 化合物半導体単結晶の製造装置及びその製造方法
JP2010030868A (ja) 半導体単結晶の製造方法
JP2014162668A (ja) 単結晶製造装置
JP2734820B2 (ja) 化合物半導体単結晶の製造方法
JP5698171B2 (ja) 単結晶製造方法及び単結晶製造装置
JP2006188403A (ja) 化合物半導体単結晶とその製造方法および製造装置
JP2014156373A (ja) サファイア単結晶の製造装置
RU2534103C1 (ru) Устройство для выращивания монокристаллов из расплава методом чохральского
KR20110042433A (ko) 사파이어 단결정 잉곳 수율 증대를 위한 그라파이트 링 장치
RU2531514C1 (ru) Нагреватель устройства для выращивания монокристаллов из расплава методом чохральского
JPS6090897A (ja) 化合物半導体単結晶の製造方法および製造装置