JP2014118917A - 手持ち式エンジン作業機 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却ファンからの冷却風をシリンダの冷却ファン側とは反対となる側へ捲込ませて放熱フィンの付け根付近に導くことができ、シリンダの冷却効率の向上が図れる手持ち式エンジン作業機を提供する。
【解決手段】エンジン3を駆動源とする手持ち式エンジン作業機1であって、エンジン3のクランク軸4の一端側に設けられ、冷却風8を前記エンジン3の放熱フィン5dを有するシリンダ5の周囲に送り込む冷却ファン6と、シリンダ5に取り付けられたマフラ7と、シリンダ5とマフラ7の間に配置され、冷却ファン6からの冷却風8をクランク軸4と平行な方向に案内する導風板9と、シリンダ5を挟んで冷却ファン6が設けられている側とは反対側に設けられ、冷却風8の流れを放熱フィン5dの付け根側に向けて案内するようにシリンダ5側へ折り込まれた折り込み部20とを有している。
【選択図】図2
【解決手段】エンジン3を駆動源とする手持ち式エンジン作業機1であって、エンジン3のクランク軸4の一端側に設けられ、冷却風8を前記エンジン3の放熱フィン5dを有するシリンダ5の周囲に送り込む冷却ファン6と、シリンダ5に取り付けられたマフラ7と、シリンダ5とマフラ7の間に配置され、冷却ファン6からの冷却風8をクランク軸4と平行な方向に案内する導風板9と、シリンダ5を挟んで冷却ファン6が設けられている側とは反対側に設けられ、冷却風8の流れを放熱フィン5dの付け根側に向けて案内するようにシリンダ5側へ折り込まれた折り込み部20とを有している。
【選択図】図2
Description
本発明は、エンジンカッター、刈払い機、エンジンチェーンソー等の手持ち式エンジン作業機に係り、特にエンジンのシリンダを冷却風により強制的に冷却する技術に関するものである。
エンジンカッター等の手持ち式エンジン作業機においては、エンジンのオーバーヒートを防止するために、エンジンのクランク軸に冷却ファンを設け、冷却ファンによりエンジンのシリンダの周囲に冷却風を送ってシリンダを強制的に冷却している。
しかるに、手持ち式エンジン作業機においては、エンジンのシリンダを挟んで冷却ファンを有する側とは反対側の部位で、シリンダが送風の障害物となり、冷却風が行き渡りにくくなるという課題があった。なお、エンジンのオーバーヒートを防止する方法として、シリンダの放熱フィンを大きくして放熱面積を増やしたり、冷却ファンを大きくして全体的な風量を増やしたりする方法が知られている。しかし、これらの方法はエンジンの大型化や重量の増大を招くため、手持ち式エンジン作業機に適用することが難しい。
一方、冷却風をシリンダの冷却ファンを有する側とは反対側に送り込むために、導風板を用いるようにしたエンジンの冷却構造が提案されている(例えば特許文献1参照)。このエンジンの冷却構造によれば、一定の効果を得ることが可能となる。
しかしながら、前記エンジンの冷却構造においては、導風板により導かれる冷却風が導風板に沿ってそのまま流れてしまうため、シリンダを挟んで冷却ファンを有する側とは反対側の部位では冷却風をシリンダの放熱フィンの付け根付近まで導くことが難しく、放熱フィンの先端付近しか冷却することができなかった。放熱フィンは、シリンダ側の付け根付近がより高温となりやすいため、付け根付近に冷却風を送り込むことができれば、効果的であるが、前記エンジンの冷却構造では、シリンダを挟んで冷却ファンを有する側とは反対側の部位において放熱フィンの付け根付近まで冷却風を送り込むことは難しい。
そこで、本発明は、前述した従来の技術の有する課題を解決すべくなされたものであり、冷却ファンからの冷却風をシリンダの冷却ファンを有する側とは反対側の部位へ捲込ませて放熱フィンの付け根付近まで導くことができ、シリンダの冷却効率の向上が図れる手持ち式エンジン作業機を提供することを目的としている。
本発明は、エンジンを駆動源とする手持ち式エンジン作業機であって、前記エンジンのクランク軸の一端側に設けられ、冷却風を前記エンジンの放熱フィンを有するシリンダの周囲に送り込む冷却ファンと、前記シリンダに取り付けられたマフラと、前記シリンダと前記マフラの間に配置され、前記冷却ファンからの冷却風を前記クランク軸と平行な方向に案内する導風板と、前記シリンダを挟んで前記冷却ファンが設けられている側とは反対側に設けられ、前記冷却風を前記クランク軸と交差する方向に案内する捲込み板と、前記捲込み板によって案内された前記冷却風を前記放熱フィンの付け根側に向けて案内するように前記シリンダ側へ折り込まれた折り込み部とを有している。
前記折り込み部は、前記捲込み板に対して鈍角をなすように形成されていることが好ましい。
前記折り込み部の端点は、前記シリンダの中心線を通り前記クランク軸に平行な直線上に位置していることが好ましい。
前記シリンダの周囲に設けられたケーシング、前記導風板および前記捲込み板により形成される冷却風路が前記シリンダの周方向に沿って形成されていることが好ましい。
前記捲込み板の少なくとも一部は、前記ケーシングまたは前記導風板に接していることが好ましい。
前記捲込み板は、前記作業機の本体部に一体に形成されていることが好ましい。
前記捲込み板は、前記導風板と一体に形成されていることが好ましい。
前記捲込み板は、前記ケーシングと一体に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、冷却ファンからの冷却風をシリンダの冷却ファン側とは反対側の部位へ捲込ませて放熱フィンの付け根付近まで導くことができ、シリンダの冷却効率の向上が図れる手持ち式エンジン作業機を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基いて説明する。
本発明を手持ち式エンジン作業機の一つであるエンジンカッターに適用した第1実施形態を図1および図2に示している。図1および図2に示すようにエンジンカッター1は、作業機である円板状のカッター2を回転駆動する駆動原として例えば2サイクルエンジンからなるエンジン3を備えている。エンジン3のクランク軸4の一端には、冷却風をエンジン3のシリンダ(シリンダ筒部)5の周囲に送り込む冷却ファン6が設けられ、シリンダ5の排気口にはマフラ7が取付けられている。シリンダ5とマフラ7の間には、冷却ファン6からの冷却風8をクランク軸4と平行な方向に案内する導風板9が設けられている。また、エンジンカッター1は、エンジン3を支持する本体部であるアーム10を有している。
エンジン3は、ピストンを摺動可能に収容したシリンダ5を有するシリンダブロック5aと、シリンダブロック5aの下部に設けられ、ピストンの往復動によって回転駆動されるクランク軸4を支持するクランクケース11とを有している。シリンダブロック5aは、シリンダボア5bを含むシリンダ5と、シリンダ5のヘッド部5cを含む周囲に形成された放熱フィン5dとを有している。
シリンダブロック5aを挟んでクランク軸4と直交する方向の一側にシリンダ5の吸気口に通じる吸気管12が接続され、他側にシリンダ5の排気口に通じるマフラ7が接続されている。また、シリンダブロック5aを挟んでクランク軸4の一端側に冷却ファン6が設けられ、クランク軸4の他端側に遠心クラッチを介して駆動プーリが設けられている(図示省略)。
さらに、シリンダブロック5aを挟んでクランク軸4の軸方向の一側に冷却ファン6を含むシリンダブロック5aの周囲を覆うケーシング13が設けられ、他側には前方(図2の右側)に延出したアーム10が設けられ、このアーム10の基端部にはクランク軸4の他端に取付けられた駆動プーリが配置され、アームの先端部にカッター2の回転軸が軸受を介して回転自在に設けられている(図示省略)。カッター2の回転軸には従動プーリが設けられ、従動プーリと駆動プーリとの間に無端ベルトが巻き掛けられている(図示省略)。アーム10にはこれら駆動プーリ、従動プーリ、無端ベルト等を覆うカバー14が取付けられている。アーム10の基端部にはエンジンを停止するストップスイッチや、エンジン3の出力を調整するスロットルトリガ16が配置されたリアハンドル17が設けられていると共に、フロントハンドル18が設けられている。
ケーシング13は、冷却ファン6の外側に位置する第1側板部13aと、第1側板部13aの前端から導風板9に向って傾斜した第2側板部13bと、第1側板部13aの後端から吸気管12を横断してアーム10に接続された第3側板部13cとを有している。第3側板部13cは、吸気管12を通す開口部を有し、導風板9も排気口とマフラの接続部を通す開口部を有している(図示省略)。導風板9は、アーム10のカバー14の上方まで延びている。
冷却ファン6により送風される冷却風8は、ケーシング13の第1側板部13aと第3側板部13cとの間のコーナー部からシリンダ5に向って流れ、シリンダ5の側面に当たって両側の第1冷却風8aと第2冷却風8bとに分流され、第1冷却風8aは導風板9に沿って流れ、第2冷却風8bは第3側板部13cに沿って流れる。この場合、従来のエンジンカッターでは、第1冷却風8aおよび第2冷却風8bは、何れも平行な導風板9と第3側板部13cに沿って流れてしまうため、シリンダ5を挟んで冷却ファン6を有する側とは反対側の部位(図2のシリンダの右下側の側面)に向って流れることがなかった。
そこで、第1実施形態では、シリンダ5を挟んで冷却ファン6を有する側とは反対側の部位に、冷却風である第1冷却風8aの流れをシリンダ5側へと曲げるための捲込み板19が設けられている。そして、この捲込み板19は、第1冷却風8aを放熱フィン5dの付け根側に向って流すべくシリンダ5側へと折り込まれた折り込み部20を有している。
捲込み板19は、アーム10の長手方向に延びると共にカバー14の上面から垂直に立ち上がっている。捲込み板19は、下部に直角に曲げられた取付け板部19aを有し、この取付け板部19aがカバー14の上面にネジ21で固定されている。捲込み板19は、長手方向の一端(図2の右側)が導風板9の先端部に位置されている。第1冷却風8aが隙間から漏れ出ないようにするために、捲込み板19は導風板9に接していることが好ましい。また、導風板9は第2側板部13bに接していることが好ましい。
シリンダ5の周囲に設けられたケーシング13、導風板9および捲込み板19により形成される冷却風路8rがシリンダ5の周方向に沿って形成されている。捲込み板19は、長手方向の他端(図2の左端)に折り込み部20を有している。図示例では、折り込み部20は捲込み板19に対して直角に形成されている。また、折り込み部20は、シリンダ5の中心線を通り且つクランク軸4に平行な直線22よりも導風板9側に位置している。折り込み部20の先端は、シリンダブロック5aに近接されている。
以上の構成からなるエンジンカッター1によれば、シリンダ5を挟んで冷却ファン6を有する側とは反対側の部位に、冷却風の流れをシリンダ5側へと曲げるための捲込みを設け、捲込み板19に冷却風が放熱フィン5dの付け根側に向うようにシリンダ5側へ折り込まれた折り込み部20を設けているため、この折り込み部20により発生する動圧により、冷却ファン6からの冷却風のうちマフラ側の右回りの第1冷却風8aをシリンダ5の冷却ファン6側とは反対となる側へ捲込ませて放熱フィン5dの付け根付近に導くことができ、シリンダ5の冷却効率の向上が図れる。すなわち、冷却風がシリンダ5付近を流れることにより従来のエンジンカッター1のエンジンよりも効果的にシリンダ5を冷却できるため、シリンダの冷却ファンの小型化および軽量化を図ることができる。
図3から図9は、第2から第8実施形態を示している。第2実施形態では、図3に示すように捲込み板19が、導風板9側でなく、第3側板部13c側のカバー14上に配置されている。捲込み板19は、長手方向の一端(図2の左側)が第3側板部13cの先端部に位置され、捲込み板19の長手方向の他端(図2の右端)に折り込み部20を有している。
第2実施形態によれば、冷却ファン6からの冷却風のうち吸気管12側の左回りの第2冷却風8bをシリンダ5の冷却ファン6側とは反対となる側の部位へ捲込ませて放熱フィン5dの付け根付近に押し込むように導くことができる。これにより、シリンダ5の冷却性能が改善されて冷却効率が向上し、焼き付きやノッキングなどのシリンダ温度に起因するエンジン3のオーバーヒートによるトラブルを回避でき、エンジンカッター1の高寿命化が図れる。また、シリンダ5の冷却効率が向上することで、シリンダ5や冷却ファン6を小型化することが可能となり、エンジンカッター1の小型化および軽量化を図ることができる。
第3実施形態では、図2の実施の形態と基本的には同じであるが、図4に示すように折り込み部20が捲込み板19に対して鈍角(90度より大きく、180度より小さい角度)、好ましくは例えば120〜150度程度を成すように形成されている。これにより、折り込み部20に発生する動圧を小さくして風量の低下を防ぐと共に円滑な流れを形成することができるため、冷却ファン6からの第1冷却風8aの損失を低減し、より冷却効率の向上が可能となり、シリンダや冷却ファンの更なる小型化および軽量化が可能となる。また、捲込み板および折り込み部をガスケット等で作製すれば、容易かつ低コストで冷却性能の向上が図れる。
第4実施形態では、基本的には第3実施形態と同様であるが、図5に示すように折り込み部20の端点(先端部)がシリンダ5の中心線を通り且つクランク軸に平行な直線22上に位置するように構成されている。これにより、風路抵抗による冷却風の損失を最小限に抑えつつ、第1冷却風8aの放熱フィン5dの付け根付近への押し込みを大きくすることができる。
第5実施形態では、基本的には第3実施形態と同様であるが、図6に示すように捲込み板19の導風板9側の端部19bがシリンダ5の外周面と同様に円弧状に曲げられている。これによりシリンダ5の放熱フィン5dと、捲込み板19および導風板9との間の隙間が小さくなり、より効果的に第1冷却風8aを放熱フィン5dの付け根付近へ押し込むことができる。
第6実施形態では、基本的な構成は第5実施形態と同様であるが、図7に示すように捲込み板19の導風板9側の端部がL字の曲面状に形成されたコーナー部19cを有し、このコーナー部19cが導風板9に押し付けられている。これにより捲込み板19と導風板9の隙間から冷却風が漏れるのを防ぎ、より冷却効率を向上させることができる。
第7実施形態では、基本的な構成は第5実施形態と同様であるが、図8に示すように捲込み板19は、導風板9と一体に形成されていると共にアーム10のカバー14に溶接等により固着されている。これにより、部品点数の削減および組み立て工数の低減が図れると共に、捲込み板19の振動による騒音の発生を防ぐことができる。また、捲込み板19と導風板9の隙間から冷却風が漏れるのを防ぐことができ、より冷却効率を向上させることができる。
第8実施形態では、基本的な構成は第6実施形態と同様であるが、図9に示すように捲込み板19のマフラ7側の一端が導風板9に当接されていると共にネジ21でアーム10のカバー14に取付けられている。これにより捲込み板19と導風板9の隙間から冷却風が漏れるのを防ぐことができ、より冷却効率を向上させることができる。また、図7の第6実施形態では取付け板部19aが捲込み板19の長手方向に沿って形成されているのに対し、図9の第8実施形態では取付け板部19aが捲込み板19の一端に形成されているため、構造の簡素化が図れる。
図10、図11は、本発明を手持ち式エンジン作業機の一つである刈払機に適用した第9実施形態を示している。本実施形態において、前記実施形態と同一部分は同一参照符号を付して説明を簡略化する。刈払機1Aは、図示しない操作ハンドルを有する本体部であるパイプ状の操作アーム25と、この操作アーム25の基端部に取付けられたエンジン3と、操作アーム25の先端部に回転可能に設けられ、カッターを取付けるためのカッター取付け部と、このカッター取付け部にエンジンからの動力を伝達するために操作アーム25の内部に回転自在に支持された回転軸とを備えている(図示省略)。
エンジン3は、ピストンを摺動可能に収容したシリンダ5を有するシリンダブロック5aと、シリンダブロック5aの下部に設けられ、ピストンの往復動によって回転駆動されるクランク軸4を支持するクランクケース11とを有している。シリンダブロック5aは、シリンダボア5bを含むシリンダ5と、シリンダ5の周囲に形成された放熱フィン5dとを有している。
シリンダブロック5aを挟んでクランク軸4と直交する方向の一側にシリンダ5の吸気口に通じる吸気管12が接続され、他側にシリンダ5の排気口に通じるマフラ7が接続されている。シリンダブロック5aとマフラ7の間にクランク軸4と平行に導風板9が取付けられている。クランク軸4の一端に冷却ファン6が取付けられ、冷却ファン6により送風される冷却風8は、ケーシング13の第1側板部13aと第3側板部13cとの間のコーナー部からシリンダ5に向って流れ、シリンダ5の側面に当たって両側の第1冷却風8aと第2冷却風8bとに分流され、第1冷却風8aは導風板9に沿って流れ、第2冷却風8bは第3側板部13cに沿って流れる。
シリンダ5を挟んで冷却ファン6を有する側とは反対側の部位に、冷却風である第1冷却風8aの流れをシリンダ5側へと曲げるための捲込み板19が設けられている。この捲込み板19に、第1冷却風8aが放熱フィン5dの付け根側に向うようにシリンダ5側へと折り込まれた折り込み部20が設けられている。捲込み板19は、導風板9の端部に湾曲部19dを介して直交するように導風板9に一体形成されている。折り込み部20は、捲込み板19に対して鈍角に形成されている。なお、図11において、26は冷却ファン6の上方に配置されたイグニッションコイルである。
以上の構成からなる刈払機1Aによれば、シリンダ5を挟んで冷却ファン6を有する側とは反対側の部位に、冷却風の流れをシリンダ5側へと曲げるための捲込み板19を設け、捲込み板19に冷却風が放熱フィン5dの付け根側に向うようにシリンダ5側へと折り込まれた折り込み部20を有しているため、この折り込み部20により発生する動圧により、冷却ファン6からの冷却風のうちマフラ側の右回りの第1冷却風8aをシリンダ5の冷却ファン6側とは反対となる側へ捲込ませて放熱フィン5dの付け根付近に導いて押し込むことができ、シリンダ5の冷却効率の向上が図れる。
図12、図13は本発明を手持ち式エンジン作業機の一つであるチェーンソー1Bに適用した第10実施形態を示している。チェーンソー1Bは、本体部であるケーシング13内にエンジン3が取付けられている。ケーシング13にはエンジン3の出力を調整するスロットルトリガ16が配置されたリアハンドル17が設けられていると共に、フロントハンドル18が設けられている。ケーシング13にはガイドバー28の基端部が固定され、ガイドバー28にはソーチェーン29が巻き掛けられている。エンジン3のクランク軸4の一端には遠心クラッチを介して駆動スプロケットが取付けられ(図示省略)、この駆動スプロケットにソーチェーン29が巻き掛けられている。
エンジン3は、ピストンを摺動可能に収容したシリンダ5を有するシリンダブロック5aと、シリンダブロック5aの下部に設けられ、ピストンの往復動によって回転駆動されるクランク軸4を支持するクランクケース11とを有している。シリンダブロック5aは、シリンダボア5bを含むシリンダ5と、シリンダ5の周囲に形成された放熱フィン5dとを有している。
シリンダブロック5aを挟んでクランク軸4と直交する方向の一側にシリンダ5の吸気口に通じる吸気管12が接続され、他側にシリンダ5の排気口に通じるマフラ7が接続されている。シリンダブロック5aとマフラ7の間にクランク軸4と平行に導風板9が取付けられている。クランク軸4の一端に冷却ファン6が取付けられ、冷却ファン6により送風される冷却風8は、ケーシング13の主側板部13xと副側板部13yとの間のコーナー部からシリンダ5に向って流れ、シリンダ5の側面に当たって第1冷却風8aと第2冷却風8bとに分流され、第1冷却風8aは導風板9に沿って流れ、第2冷却風8bは副側板部13yに沿って流れる。
シリンダ5を挟んで冷却ファン6を有する側とは反対側の部位に冷却風である第2冷却風8bの流れをシリンダ5側へと曲げるために、副側板部13y側に捲込み板19が設けられている。この捲込み板19は、第2冷却風8bを放熱フィン5dの付け根付近に押し込むべくシリンダ5側へと折り込まれた折り込み部20を有している。捲込み板19は、副側板部13yの端部側のフレーム(本体部であるケーシング13の一部)13zに一体形成されている。折り込み部20は、捲込み板19に対して鈍角に形成されている。なお、図13において、26は冷却ファン6の近傍に配置されたイグニッションコイルである。
以上の構成からなるチェーンソー1Bによれば、シリンダ5を挟んで冷却ファン6を有する側とは反対側の部位に、冷却風8の流れをシリンダ5側へと曲げるための捲込み板19を設け、捲込み板19に第2冷却風8bが放熱フィン5dの付け根付近に向うようにシリンダ側へと折り込まれた折り込み部20を設けているため、この折り込み部20により発生する動圧により、冷却ファン6からの冷却風8のうち吸気管12側の左回りの第2冷却風8bをシリンダ5の冷却ファン6側とは反対となる側へ捲込ませて放熱フィン5dの付け根付近まで導くことができ、シリンダ5の冷却効率の向上が図れる。
なお、本発明は、エンジンカッター、刈払機、チェーンソー以外の手持ち式エンジン作業機例えばヘッジトリマー等にも適用可能である。
1 エンジンカッター(手持ち式エンジン作業機)
2 カッター
3 エンジン
4 クランク軸
5 シリンダ
5d 放熱フィン
6 冷却ファン
7 マフラ
8 冷却風
8r 冷却風路
9 導風板
13 ケーシング
19 捲込み板
20 折り込み部
1A 刈払機(手持ち式エンジン作業機)
1B チェーンソー(手持ち式エンジン作業機)
2 カッター
3 エンジン
4 クランク軸
5 シリンダ
5d 放熱フィン
6 冷却ファン
7 マフラ
8 冷却風
8r 冷却風路
9 導風板
13 ケーシング
19 捲込み板
20 折り込み部
1A 刈払機(手持ち式エンジン作業機)
1B チェーンソー(手持ち式エンジン作業機)
Claims (8)
- エンジンを駆動源とする手持ち式エンジン作業機であって、
前記エンジンのクランク軸の一端側に設けられ、冷却風を前記エンジンの放熱フィンを有するシリンダの周囲に送り込む冷却ファンと、
前記シリンダに取り付けられたマフラと、
前記シリンダと前記マフラの間に配置され、前記冷却ファンからの冷却風を前記クランク軸と平行な方向に案内する導風板と、
前記シリンダを挟んで前記冷却ファンが設けられている側とは反対側に設けられ、前記冷却風を前記クランク軸と交差する方向に案内する捲込み板と、
前記捲込み板によって案内された前記冷却風を前記放熱フィンの付け根側に向けて案内するように前記シリンダ側へ折り込まれた折り込み部と、を有する手持ち式エンジン作業機。 - 前記折り込み部が前記捲込み板に対して鈍角をなすように形成されている請求項1に記載の手持ち式エンジン作業機。
- 前記折り込み部の端点が前記シリンダの中心線を通り前記クランク軸に平行な直線上に位置している請求項1または請求項2に記載の手持ち式エンジン作業機。
- 前記シリンダの周囲に設けられたケーシング、前記導風板および前記捲込み板により形成される冷却風路が前記シリンダの周方向に沿って形成されている請求項1から請求項3の何れかに記載の手持ち式エンジン作業機。
- 前記捲込み板の少なくとも一部が前記ケーシングまたは前記導風板に接している請求項1から請求項4の何れかに記載の手持ち式エンジン作業機。
- 前記捲込み板が前記作業機の本体部に一体に形成されている請求項1から請求項5の何れかに記載の手持ち式エンジン作業機。
- 前記捲込み板が前記導風板と一体に形成されている請求項1から請求項5の何れかに記載の手持ち式エンジン作業機。
- 前記捲込み板が前記ケーシングと一体に形成されている請求項1から請求項5の何れかに記載の手持ち式エンジン作業機。
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