JP2014176362A - 家禽用飼料添加物および家禽用飼料添加物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鶏等の家禽が摂食することができる菌床を原材料として使用した家禽用飼料添加物およびかかる家禽用飼料添加物の製造方法を提供する。
【解決手段】S原材料として菌床を使用した飼料であって、該菌床を数mm以下の粒状体となるように粉砕したものである。菌床を所定の大きさ以下の粒状体となるように粉砕することによって鶏などの家禽が摂取し易くなるので、粉砕した菌床を通常使用する飼料と混ぜれば、家禽が摂取する粉砕した菌床の摂取量を増加させることができるから、健康な家禽を生産することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、家禽用飼料添加物および家禽用飼料添加物の製造方法に関する。さらに詳しくは、菌床を利用した家禽用飼料添加物および家禽用飼料添加物の製造方法に関する。
従来、牛や豚などの家畜の餌として、様々な原材料の飼料を所定の割合で配合した配合飼料が利用されている。このような配合飼料の原材料としては、とうもろこしや小麦などの穀類、小麦粉を製造の際のふすまなどの糟糠類、サトウキビの搾りかすや大豆の油かすなどの植物の搾りかす等が利用されている。
ところで、近年、キノコの菌床を原材料として配合した配合飼料が提案されている。原材料として使用する菌床は、基材として、木質粉砕物などのオガクズ(オガコ)の他にトウモロコシの穂軸を荒く砕いたコーンコブミールが使用されているものが多い。
コーンコブミールは、多量のヘミセルロースを含有するものの、そのままの状態(つまり乾燥した状態)では非常に硬いため豚などの家畜に与えても摂食しないし、仮に摂食したとしても栄養源としては殆ど体内に吸収されないというのが実情である。しかし、上記のように菌床に使用されたコーンコブミールはキノコの菌糸によってヘミセルロースがオリゴ糖等まで分解されるので、菌床にする前の状態に比べて硬度は低くなる。このため、かかる菌床を飼料の原材料とすることによって、豚などの家畜が摂取し易くなり、栄養源の高い原材料を配合した飼料を生産することができるという利点がある。
従来、上述したコーンコブミールを含有する菌床を原材料としたもの(以下、菌床由来飼料という)を所定の配合割合で配合した配合飼料が開発されている(例えば、特許文献1〜3)。
例えば、特許文献1には、エノキタケの菌床を原材料とした菌床由来飼料を製造し、この菌床由来飼料を所定の割合で配合飼料に配合することによって豚の肉質を改善することができる旨の記載がある。また、特許文献2または3には、菌床由来飼料を所定の割合で配合飼料に配合し、かかる配合飼料に乳酸菌等を添加して醗酵させたものを肉牛に摂取させることによって、肉牛の肉質を改善することができる旨の記載がある。
特開2009−278895号公報 特開2011−30466号公報 特開2010−94078号公報
しかるに、特許文献1〜3の配合飼料は、家畜のうち牛や豚などの大型家畜の餌として使用されているものであり、鶏等の家禽への使用例は記載されていない。かかる理由としては、豚や牛などの大型の家畜はペレット程度の大きさの配合飼料でも摂取することができるのに対して、鶏などの小さな家禽は小麦程度の大きさまでの飼料しか摂取することができないためである。
仮に、牛や豚などの大型の家畜の餌として使用されていた菌床由来飼料を配合した配合飼料を鶏などの家禽の餌として利用することができれば、大型の家畜と同様の効果が期待される。
本発明は上記事情に鑑み、鶏等の家禽が摂食することができる菌床を原材料として使用した家禽用飼料添加物およびかかる家禽用飼料添加物の製造方法を提供することを目的とする。
第1発明の家禽用飼料添加物は、原材料として菌床を使用した飼料であって、該菌床を数mm以下の粒状体となるように粉砕したものであることを特徴とする。
第2発明の家禽用飼料添加物は、第1発明において、前記菌床は、コーンコブミールが含有されたものであることを特徴とする。
第3発明の家禽用飼料添加物は、第1または第2発明において、前記菌床が、エノキタケの菌床として使用されたものであることを特徴とする。
第4発明の家禽用飼料添加物の製造方法は、原材料として菌床を使用した飼料の製造方法であって、前記菌床を数mm以下の粒状体となるように粉砕することを特徴とする。
第5発明の家禽用飼料添加物の製造方法は、第4発明において、前記粒状体を調製する前に前記菌床を所定の含水率となるように乾燥することを特徴とする。
第6発明の家禽用配合飼料は、請求項1〜請求項3記載のいずれかの家禽用飼料添加物を配合した配合飼料であって、前記家禽用飼料添加物が、0.1〜5重量%混合されていることを特徴とする。
第1発明によれば、菌床を所定の大きさ以下の粒状体となるように粉砕することによって鶏などの家禽が摂取し易くなるので、粉砕した菌床を通常使用する飼料と混ぜれば、家禽が摂取する粉砕した菌床の摂取量を増加させることができるから、健康な家禽を生産することができる。
第2発明および第3発明によれば、コーンコブミールが含有された菌床を使用するので、通常の飼料を与えた場合に比べて家禽の体重を増加させることができる。
第4発明によれば、菌床を所定の大きさ以下の粒状体となるように粉砕した飼料を製造することができる。かかる飼料を通常の飼料と混ぜれば、菌床を鶏などの家禽に摂取させ易くなる。そして、この飼料を家禽に摂取させれば、健康な家禽を生産することができる。
第5発明によれば、菌床が所定の水分量以下となるように乾燥した後、粉砕するので、所定の大きさ以下の粒状体の収率を増加させることができる。しかも、調製した粒状体の含水率を低くできるので、保存性を高めることができる。
第6発明によれば、第1発明〜第3発明のいずれかの禽用飼料添加物を所定の配合割合で含有しているので、本発明の家禽用配合飼料を家禽に摂取させれば健康な家禽を生産することができる。
家禽の飼育状況の概略説明図である。 本実施形態の家禽用飼料添加物の製造方法のフローチャートである。 実施例の実験結果を示した図である。
本発明は、家禽用の飼料添加物(以下、単に家禽用飼料添加物という)に関する発明である。具体的には、本発明の家禽用飼料添加物は、菌床を原材料として使用した飼料添加物であって、所定の大きさの粒状体となるように菌床を粉砕することによって、かかる飼料添加物を家禽が摂取し易くしたことに特徴を有する。
本明細書の飼料添加物とは、家畜等の栄養に供することを目的として使用される餌(飼料)に添加して飼料の品質保持や補助栄養として利用される添加物のことである。
なお、飼料とは、単体飼料や配合飼料、混合飼料も含む概念である。
本発明の家禽用飼料添加物の原材料となる菌床とは、キノコを人工栽培する際の一般的な人工栽培用培地のことをいい、キノコを収穫した後の廃菌床のほか、キノコが生えた状態の菌床なども含む概念であり、菌床の他にキノコの菌糸や40〜70%程度の水分を含有するものである。
かかる菌床に含まれる基材等としては、とくに限定されず、例えば、米糠、コーンコブミール、ビートパルプ、オガコ、ふすま、トウモロコシ粉などが含まれた一般的なキノコの人工栽培の菌床として利用されているもの原材料として使用することができる。
本発明の家禽用飼料添加物の原材料として使用する場合であれば、トウモロコシの穂軸を砕いたコーンコブミールを基材として含有する培地が好ましい。このコーンコブミールの大きさはとくに限定されないが、一般的なキノコの人工栽培用の菌床に使用される程度の大きさであればよく、例えば、粒径分布のピークが約10mm程度のものを挙げることができる。
また、かかる菌床で栽培されるキノコの種類はとくに限定されないが、基材としてコーンコブミールを含む菌床で栽培することができるキノコ(例えば、エノキタケ、エリンギ、ヤマブシタケ、シメジなど)が好ましい。
本発明の家禽用飼料添加物は、上述した大きさのコーンコブミール等や菌糸を含有する菌床を所定の大きさよりも小さくなるように粉砕することによって得られた飼料用添加物である。
具体的には、本発明の家禽用飼料添加物は、原材料となる菌床を所定の大きさ以下の粒状体となるように粉砕したものである。
かかる粒状体は、所定の大きさよりも粒径が小さくなっているので、一般的な鶏等の家禽に与える飼料に混ぜれば、他の飼料とともに本発明の家禽用飼料添加物を家禽に摂取させることができる(図1参照)。
本発明の家禽用飼料添加物は、原材料となる菌床を粉砕したものであり、粉砕した菌床に含まれる粒状体の大きさはとくに限定されない。例えば、基材として使用されたコーンコブミールは、その大きさが数mm程度以下、より好ましくは、1mm程度以下、さらに好ましくは0.5〜1mm以下となるように粉砕されたものが好ましい。この場合、鶏レベルの大きさの家禽であれば、他の飼料とともに摂取し易い大きさの粒状体となるから、単に原材料の菌床を粉砕しただけの場合に比べて食い残しが少なくなる。つまり、かかる大きさの粒状体となるように原材料となる菌床を粉砕し、粉砕した菌床を通常使用する飼料と混ぜるだけで、家禽が菌床を摂取する量を増加させることができる。すると、通常の飼料だけで飼育した場合に比べて健康な家禽を生産することができる。
なお、本発明の家禽用飼料添加物中の粒状体の粒度分布は、数mm以下、より好ましくは1mm以下の粒状体の体積割合が60%以上となっているものが好ましく、0.5〜1mm以下が60〜80%となっているものがより好ましい。かかる粒度分布となっていれば、鶏などに菌床をより確実に摂取させることができ、摂取量も増加させることができる。
また、ヒナの時期に本発明の家禽用飼料添加物を添加した飼料を与えれば、代謝障害等の病気を有しないヒナを育成することができる。すると、成長した家禽の健康状態も改善することができるから、通常の飼料を与えた場合と比べてより平均体重が増加した家禽を生産することができる。
とくに、上述したようにコーンコブミールが含有された菌床を本発明の家禽用飼料添加物の原材料として使用すれば、通常の飼料を与えた場合に比べてより家禽の平均体重を増加させることができる。
(家禽用飼料添加物の製造方法の説明)
本発明の家禽用飼料添加物は、例えば、以下のような方法で製造することができる。
図2に示すように、本発明の家禽用飼料添加物は、原材料となる菌床をある程度の大きさに解砕し(ほぐし工程S1)、ある程度の大きさに砕かれた菌床を所定の大きさにふるい分け(ふるい工程S3)、得られた所定の大きさ以下の塊を粉砕する(粉砕工程S5)ことによって、製造することができる。
以下、各工程を順に説明する。
(ほぐし工程S1の説明)
まず、ほぐし工程S1について説明する。
本発明の家禽用飼料添加物の原材料となる菌床(例えば、キノコを収穫し終えた廃菌床など)を、そのまま、または、所定の場所で所定の間(例えば、廃菌床を原材料として使用する場合、カビ等が発生しない期間)保管したものを、ほぐし工程S1に供給する。すると、菌糸等によって固まった状態の菌床を、所定の大きさよりも小さい塊に砕かれた状態(以下、解砕菌床という)で後述するふるい工程に供給することができる。なお、ほぐし工程S1において、菌床を解砕する方法はとくに限定されない。例えば、菌床をある程度の大きさの塊に砕くことができる機能を有する、例えば、一般的な解砕機等の解砕手段によって解砕することができる。
(ふるい工程S3の説明)
図2に示すように、ほぐし工程S1によって得られた解砕菌床を、そのまま、または、乾燥させて、篩などの分別手段を有するふるい工程S3に供給する。
このふるい工程S3では、分別手段によって、ほぐし工程S1の解砕手段によって砕かれた後の解砕菌床を所定の大きさ以下のものとそれよりも大きい粒状体とに分別する。分別手段は上記機能を有するものであれば、とくに限定されない。例えば、所定の形状の枠に細いひも状部材を網状の張った篩状の篩部材などを挙げることができる。かかる篩部材を使用する場合、この篩部材の網目の大きさ(いわゆるメッシュ)を任意の大きさのものとすれば、所定の大きさまたは粒径以下のものだけが混在した状態のもの(以下、分別菌床という)とすることができる。
なお、分別手段として篩部材を使用する場合、メッシュの大きさはとくに限定されない。例えば、メッシュの大きさを5mm程度とすれば粒径が約5mm以下の大きさものだけが混在した分別菌床を作成することができるし、メッシュの大きさを3mm程度とすれば粒径が約3mm以下の大きさものだけが混在した分別菌床を作成することができる。本発明の家禽用飼料添加物を製造する場合であれば、メッシュの大きさが5mm程度以下のものが好ましい。なぜなら、原材料の菌床中に含まれた後述する粉砕工程の粉砕手段では粉砕し難い大きさの混合物(5mm以上)を事前に除去することができるし、ある程度の大きさの粒状体を存在させた状態とすることができるので家禽に摂取させやすくなる。
(粉砕工程の説明)
ふるい工程S3の分別手段によって得られた所定の大きさ以下の粒径が混在した状態の分別菌床を、そのまま、または、乾燥させて、粉砕工程S5に供給する。粉砕工程S5では、粉砕手段によって粒径が所定の大きさ以下となるように分別菌床が粉砕される。
粉砕工程S5の粉砕手段は、分別菌床が所定の粒径よりも小さくなるように粉砕することができるものであれば、とくに限定されない。例えば、挽臼やグラインダー、ミル等などの磨砕式または回転式の粉砕機を採用することができる。
以上のごとき工程で本発明の家禽用飼料添加物を製造すれば、以下のごとき効果が得られる。
まず、ほぐし工程S1に設けられた解砕機によって、解砕機に供給されたものをよりも小さな塊の解砕菌床として次工程へ供給することがきる。このため、ほぐし工程S1後の処理工程、例えば、ふるい工程S3において、供給された菌床がそのまま供給された場合に比べてスムースに処理することができる。
具体的には、ほぐし工程S1によって所定の大きさに形成した解砕菌床をふるい工程S3に供給する。すると、解砕菌床が所定の大きさに形成されているので、解砕菌床同士が凝集等するのを抑制でき、ふるい(分別)作業を効率よく行うことができるし、ふるい工程S3後の残渣も少なくすることができる。
しかも、ふるい工程S3では、任意の大きさよりも大きい解砕菌床(残渣としてのこる解砕菌床)と小さい解砕菌床(ふるい工程を通過する解砕菌床、以下、分別菌床という)とに分別することができる。すると、ふるい工程S3によって得られた分別菌床は、所定の粒径よりも小さくある程度均質化した状態の粒状体とすることができるのである。
上述したような分別菌床を粉砕工程S5に供給して粉砕手段を作動させると、分別菌床内において菌床の基材(例えば、コーンコブミール等の粒径の大きなもの)などは、粉砕手段(例えば、ミル等に設けられたカッター)と直接接触して砕かれたり、廃菌床同士が干渉して砕かれたりする。しかも、供給された分別菌床が所定の大きさ以下であるので、粉砕工程S5における処理効率を向上させることができる。具体的には、粉砕工程に供給された分別菌床を粉砕手段(例えば、ミル)によって粉砕するので、分別菌床を所定の大きさ以下の粒状体まで粉砕することができる。例えば、ミルの粉砕条件を調製することによって、粒状体の粒度分布が所定の状態(例えば、粒径1mm程度以下の粒状体の体積割合が60%の状態)の粒状体を生成することができる。
なお、かかる粉砕粒度となるように生成された粒状体が、本発明の家禽用飼料添加物に相当する。
とくに、硬度の高いコーンコブミールを含有する菌床を原材料として使用した場合、粒径が10mm前後のものも多数含まれているが、ふるい工程S3によって粒径が所定の大きさ以上(例えば、メッシュの大きさを5mm程度とすれば、5mm以上のもの)を事前に除去することができる。つまり、粉砕手段によって粉砕し難い大きさのコーンコブミールを事前に除去することができるので、硬度が高い粒径のコーンコブミールに起因する粉砕工程S5における粉砕手段の不具合を防止することができる。また、粉砕工程S5に供給されたコーンコブミールは所定の粒径以下のものであるので、粉砕手段にかかる抵抗も小さくできるので、供給されたコーンコブミールを均質かつ容易に所定の粒度の粒状体に粉砕することができる。
したがって、コーンコブミールを含有する菌床を原材料として使用することによって、菌糸およびコーンコブミール等が所定の粒径以下の粒状体がほぼ均質に混在した状態(例えば、粒状体の粒度分布は、1mm以下の粒状体の体積割合が60%以上の状態となるように、粒径の異なる粒状体が混在した飼料添加物を製造することができる。
そして、かかる粒度分布の粒状体を有する飼料添加物を通常の飼料に混ぜて鶏程度の大きさの家禽に与えれば、与えた飼料中に混ぜた飼料添加物をほぼ食い残すことなく家禽に摂取させることができる。
しかも、かかる飼料添加物には菌床中の菌糸と基材等とが均質に混合されているので、かかる状態の家禽用飼料添加物を通常の飼料に混合した配合飼料を家禽に摂取させれば、健康な家禽を生産することができる。
(乾燥工程S2、S4の説明)
図2に示すように、ほぐし工程S1後の解砕菌床をふるい工程S3に供給する前に、解砕菌床を乾燥する機能を有する乾燥手段を備えた乾燥工程S2を設けてもよい。この乾燥工程S2では、解砕菌床を所定の水分率以下(例えば、20%程度以下)となるように乾燥する。乾燥工程S2使用する乾燥機は、とくに限定されず、例えば、熱風を利用した気流式や間接加熱式の乾燥機を採用することができる。
一般的に廃菌床は、多量の水分を含有している。かかる廃菌床を本発明の家禽用飼料添加物の原材料の菌床として使用した場合、せっかく所定の大きさに砕いた解砕菌床同士が含有する水分の影響によって凝集等を起こし所定の大きさよりも大きな塊になってしまう可能性がある。すると、後続の処理工程の処理作業に不具合を発生させたり、均質な粒状体を生成しにくいなどの品質の低下を引き起こしたりする可能性がある。
しかし、ほぐし工程S1の後に上述した乾燥工程S2を設ければ、水分含有率の高い菌床を原材料として使用した場合であっても、解砕菌床の水分含有率を乾燥工程によって所定の値以下まで低くすることができるので、解砕菌床同士の凝集等を防止することができる。しかも、解砕菌床の水分含有率を所定の値よりも低くできるので、解砕菌床をより細かくした状態でふるい工程S3へ供給することができる。すると、ふるい工程S3の分別手段の分別作業の作業効率をより向上させることができる。つまり、より少ないエネルギーでふるい工程における分別作業を行うことができる。
また、図2に示すように、ふるい工程S3と粉砕工程S5の間にも乾燥工程S4を設けてもよい。かかる場合、上記のほぐし工程S1とふるい工程S3の間に設けた場合と同様の効果を奏し、しかも、ふるい工程S3後の分別菌床の水分含有率を所定の濃度以下(例えば、水分含有率が15〜20%以下)となるように調製することができる。すると、粉砕手段による分別菌床を粉砕する際の粉砕抵抗をより小さくすることができるから、より少ないエネルギーで、しかも、より粒径が揃った粒状体を生成することができる。
したがって、ほぐし工程S1とふるい工程S3および/またはふるい工程S3と粉砕工程S5の間に乾燥工程S2、S4を設けることによって、乾燥工程S2、S5を設けない場合に比べて本発明の家禽用飼料添加物の生成効率(つまり、回収率)を向上させることができる。具体的には、本発明の家禽用飼料添加物の製造段階における粉砕工程S5よりも上流側の工程に乾燥工程をS2、S4設けることによって、粉砕工程S5に供給される分別菌床の粒径を均質な状態とすることができるので、粉砕工程S5によって生成する所定の粒度を有する粒状体の収率を増加させることができる。
しかも、乾燥工程S2、S5によって粒状体に含まれる含水率をより低くできるので、製造した飼料添加物の保存性をも高めることができる。
なお、乾燥工程S2、S5の乾燥手段は、原材料とする菌床を乾燥することができる機能を有するものであればとくに限定されない。例えば、上述した気流式の乾燥手段以外のものであっても採用することができる。また、乾燥工程S2、S5を設ける位置もとくに限定されず、上述した粉砕工程S2、S5よりも上流側であれば、どの工程の間または各工程の直前に設けても良いのは言うまでもない。
なお、上記例では、ほぐし工程、ふるい工程、粉砕工程の順に各工程を行う場合について説明したが、必ずしもほぐし工程やふるい工程を設けなくても本発明の家禽用飼料添加物を生成することは可能である。例えば、粉砕工程の粉砕手段としてミルを使用する場合、ミル内に原材料となる菌床を直接供給しても、ある程度の粒径の揃った粒状体を生成することが可能である。
つまり、本発明の家禽用飼料添加物の原材料の菌床を粉砕工程に供給して粉砕手段によって粉砕するだけで、菌床中に蔓延した菌糸と菌床を形成する基材等が所定の粒度分布を有する微細化した粒状体である本発明の家禽用飼料添加物を簡単に製造することができる。
(家禽用飼料添加物を含有した家禽用配合飼料Fの説明)
上述した本発明の家禽用飼料添加物を所定の割合で添加された配合飼料(以下、家禽用配合飼料という)を調製する。そして、かかる家禽用配合飼料を家禽に摂取させれば健康な家禽を生産することができる。
図1において、符号Fは家禽用配合飼料を、符号FDは家禽用配合飼料Fを入れて家禽に与えるための給餌器を示している。
図1に示すように、本発明の家禽用配合飼料Fを給餌器FDに入れて家禽を飼育することによって、健康な家禽を育成することができるので、家禽の飼料摂取量や飼料効率を向上させることができる。
家禽用配合飼料F中に混合される本発明の家禽用飼料添加物の配合率はとくに限定されない。例えば、鶏程度の大きさの家禽の餌として供給される配合飼料であれば、その配合率が0.1〜5重量%となるように混合されているのが好ましく、0.5〜1.0重量%となるように混合するのがより好ましい。かかる配合比率となるように調製された家禽用配合飼料Fを家禽に与えれば、他の餌とともに本発明の家禽用配合飼料を家禽に摂取させることができるので、健康は家禽を育成することができるから、通常の混合飼料だけを与えた場合に比べて平均体重が重い家禽を生産することができる。
本発明の家禽用飼料添加物を所定の割合で添加した本発明の家禽用配合飼料を調製して、その家禽用飼料添加物およびこの家禽用配合飼料の有効性を確認した。
実験に使用した原材料となる菌床は、表1に示す構成物を含有したものでエノキタケを生産し、エノキタケを刈り取った後の廃菌床を使用した。
実験では、本発明の家禽用飼料添加物を、上記菌床を原材料として、I)ほぐし工程→II)ふるい工程→III)乾燥工程→IV)粉砕工程の順で製造した。
実験に使用した機器および条件は、以下のとおりである。
I)ほぐし工程:解砕機
II)ふるい工程:振動式篩機(〜5mm)
III)乾燥工程:気流式乾燥機(280℃、菌床温度100℃以下)
IV)粉砕工程:回転式粉砕機
なお、粉砕工程では、回転式粉砕機の粉砕粒度を0.5mm以下に設定して粉砕した。かかる設定で粉砕すると、粉砕された粒状体における粒径が0.5mm以下のものの体積割合が60〜80%となった。
実験では、上記工程順で製造した本発明の家禽用飼料添加物を0.5%、1%、10%の配合割合となるように一般的な家禽用の配合飼料に添加し調製した。
なお、本発明の家禽用飼料添加物を全く添加しない上記配合飼料をコントロール飼料として使用した。
また、実験に使用した家禽は、一般的なブロイラーを使用して、入雛7日〜49日まで上記配合飼料を与えながら育成した。
実験結果を図3に示す。
図3に示すように、本発明の家禽用飼料添加物を0.5%、1%添加した場合のブロイラーの平均体重が、コントロール飼料だけを与えた場合と比較して増加していることが確認できた。
一方、本発明の家禽用飼料添加物を10%添加した場合には、ブロイラーの平均体重がコントロールのブロイラーの平均体重と比較して優位に減少していることが確認できた。
以上の結果から、本発明の家禽用飼料添加物を所定の割合で一般的な家禽用の配合飼料に添加して、かかる配合飼料を家禽に与えるだけで、通常の配合飼料で育成した場合と比較して平均体重が増加した家禽を生産することができることが確認できた。
本発明の菌床を原材料とする家禽用飼料添加物は、家禽を育成する際の餌(混合飼料、配合飼料等)に添加するだけで家禽の体重を増加させることができるので、家禽の飼料用添加物として適している。
F 家禽用配合飼料
FD 給餌器
S1 ほぐし工程
S2 乾燥工程
S3 ふるい工程
S4 乾燥工程
S5 粉砕工程

Claims (6)

  1. 原材料として菌床を使用した飼料であって、
    該菌床を数mm以下の粒状体となるように粉砕したものである
    ことを特徴とする家禽用飼料添加物。
  2. 前記菌床は、
    コーンコブミールが含有されたものである
    ことを特徴とする請求項1記載の家禽用飼料添加物。
  3. 前記菌床が、
    エノキタケの菌床として使用されたものである
    ことを特徴とする請求項1または2記載の家禽用飼料添加物。
  4. 原材料として菌床を使用した飼料の製造方法であって、
    前記菌床を数mm以下の粒状体となるように粉砕する
    ことを特徴とする家禽用飼料添加物の製造方法。
  5. 前記粒状体を調製する前に前記菌床を所定の含水率となるように乾燥する
    ことを特徴とする請求項4記載の家禽用飼料添加物の製造方法。
  6. 請求項1〜請求項3記載のいずれかの家禽用飼料添加物を配合した配合飼料であって、
    前記家禽用飼料添加物が、
    0.1〜5重量%混合されている
    ことを特徴とする家禽用配合飼料。
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