JP2014185706A - ライニング工法、それに用いるコイル成形体敷設装置、およびコイルカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【構成】 既設管200内に更生管路(12)を形成するライニング工法であり、縮径させた状態のコイル成形体16を保持したコイルカートリッジ14を作成しておき、コイル成形体敷設装置10に装着するコイルカートリッジ14を順次交換しつつ、既設管200内にコイル成形体16を敷設する。
【効果】 コイル成形体を既設管内へ敷設する作業をより簡単に行えるようになる。
【選択図】図1
【効果】 コイル成形体を既設管内へ敷設する作業をより簡単に行えるようになる。
【選択図】図1
Description
この発明は、ライニング工法、それに用いるコイル成形体敷設装置、およびコイルカートリッジに関し、特にたとえば、老朽化した既設管内に更生管路を形成する、ライニング工法、それに用いるコイル成形体敷設装置、およびコイルカートリッジに関する。
従来のライニング工法の一例が、特許文献1に開示されている。この特許文献1の技術では、ライナパイプ(ライニング管)の周方向の一部が径方向の内側に向かって押し込まれて、断面略ハート形に縮径された形状となる。そして、ライナパイプを既設管に挿入した状態で、ライナパイプの内側に所定の圧力の加熱蒸気を供給して、断面形状を略円形に復元させることにより、既設管の補修が行われる。
また、特許文献2には、管(既設管)内に鉄筋を螺旋状に配置し、その上からライナーストリップを螺旋状に巻回してライナー(ライニング管)を形成し、その後、ライナーの背面に裏込め材を充填するライニング工法が開示されている。
さらに、本願発明者らは、コイル成形体を利用したライニング工法を特許文献3に提案している。特許文献3では、既設管内に縮径させたコイル成形体を挿入して、そのコイル成形体を既設管内で元の径に復元し、その後、コイル成形体内に挿入したライニング材によって既設管内でライニング管を形成するようにしている。
特開2011−158087号[F16L 16/34]
特開平8−277992号[F16L 55/16]
特開2011−15887号[F16L 1/00]
特許文献1の技術では、復元後のライナパイプに埋設の土圧等に耐えることができるだけの扁平強度をもたせようとすると、ライナパイプの管壁の厚みを厚く形成しなければならない。しかしながら、ライナパイプの管壁の厚みを厚く形成すると、ライナパイプを既設管内で加熱して拡径させたり、冷却したり等の一連の工程に時間がかかってしまう。
また、特許文献2の技術では、鉄筋が補強材として機能するので、ライナー自体に扁平強度をもたせなくてもよいが、作業者が管内に入って螺旋状に線材を配置する必要があるため、その施工に手間がかかってしまう。
一方、特許文献3の技術では、コイル成形体に埋設土圧に対する耐外圧強度をもたせることで、ライニング材の管壁の厚みを薄くすることができるので、ライニング管を形成するための時間を短縮することができ、また、コイル成形体を縮径させて、それを既設管内に挿入するだけでよいので、管内で作業者が線材を螺旋状に配置する場合と比較して、施工にも手間がかからない。しかしながら、既設管の全長に亘るように連結等したコイル成形体を施工現場で縮径させながら、そのコイル成形体を牽引して既設管内に引き込む作業は煩雑であるため、作業員の技量(スキル)に依存しなければならないのが現状であり、施工のより簡単化ならびに効率化が求められていた。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、ライニング工法、それに用いるコイル成形体敷設装置、およびコイルカートリッジを提供することである。
この発明の他の目的は、施工性に優れる、ライニング工法、それに用いるコイル成形体敷設装置、およびコイルカートリッジを提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明などは、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、コイル成形体敷設装置を用いて既設管内にコイル成形体を敷設し、そのコイル成形体内にライニング材を挿入することによって更生管路を形成するライニング工法であって、(a)縮径させた状態のコイル成形体を保持したコイルカートリッジをコイル成形体敷設装置に装着するステップ、(b)コイルカートリッジを装着したコイル成形体敷設装置を既設管内の所定位置に移動させ、その所定位置でコイルカートリッジからコイル成形体を解放し、コイル成形体を縮径させた状態から復元させるステップ、(c)ステップ(b)の後、コイル成形体敷設装置を既設管の外部に戻し、コイル成形体敷設装置からコイルカートリッジを取り外すとともに、新しいコイルカートリッジに交換するステップ、(d)ステップ(b)および(c)を必要に応じて繰り返し行い、施工区間の全長に亘って既設管内にコイル成形体を敷設するステップを含む、ライニング工法である。
第1の発明では、縮径させた状態のコイル成形体(14)を保持したコイルカートリッジ(16)を既設管(200)の外部などで作成しておき、ステップ(a)において、コイルカートリッジをコイル成形体敷設装置(10)に装着する。続いて、ステップ(b)において、コイルカートリッジを装着したコイル成形体敷設装置を既設管内に移動させ、コイルカートリッジからコイル成形体を解放する。すると、コイル成形体が縮径させた状態から復元し、既設管内のその位置に敷設される。それから、ステップ(c)において、コイル成形体敷設装置を既設管の外部に戻し、コイル成形体敷設装置からコイルカートリッジを取り外すとともに、新しいコイルカートリッジに交換する。そして、コイル成形体敷設装置を用いて既設管内にコイル成形体を設置するとともに、コイル成形体を取り外した後のコイルカートリッジを新しいものに交換する作業を繰り返し行い、施工区間の全長に亘って既設管内にコイル成形体を敷設する。その後、コイル成形体内にライニング材(18)を挿入することによって更生管路(12)を形成する。
第1の発明によれば、既設管内にコイル成形体を敷設する作業を簡単かつ効率的に行うことができるようになるので、ライニング工法の施工性が向上する。
第2の発明は、第1の発明のライニング工法に用いられるコイル成形体敷設装置であって、既設管内の所定位置に移動するための移動手段が設けられた装置本体、縮径させた状態のコイル成形体を保持したコイルカートリッジを装置本体に着脱可能に装着する装着手段、およびコイルカートリッジからコイル成形体を解放して、コイル成形体を復元させる解放手段を備える、コイル成形体敷設装置である。
第2の発明では、コイル成形体敷設装置(10)は、既設管(200)内に更生管路(12)を形成するライニング工法において、既設管内にコイル成形体(16)を敷設するために用いられるものである。コイル成形体敷設装置は、既設管(200)内を移動するための移動手段(28,44,46)が設けられた装置本体(20)を備えている。装置本体には、縮径させた状態のコイル成形体を保持したコイルカートリッジ(14)が装着手段(26,42,122,124,134)によって着脱可能に装着される。また、たとえば装置本体には、既設管内の所定位置などでコイルカートリッジからコイル成形体を解放して、コイル成形体を復元させる解放手段(78,98,100,132)が設けられている。
第2の発明によれば、このコイル成形体敷設装置を利用して、コイルカートリッジを順次交換しつつ、既設管内にコイル成形体を敷設する作業を行うようにすれば、既設管内にコイル成形体を敷設する作業を簡単かつ効率的に行うことができるようになる。
第3の発明は、第2の発明に従属し、装着手段は、装置本体とコイルカートリッジとを連結する連結手段を含んでいる。
第3の発明では、コイル成形体敷設装置(10)の装置本体(20)には、縮径させた状態のコイル成形体(16)を保持したコイルカートリッジ(14)が連結手段(26,42,122,124)によって連結される。
第4の発明は、第3の発明に従属し、装置本体は、前後に離間して設けられた第1本体部および第2本体部を有し、コイルカートリッジの一端と第1本体部とを連結手段によって連結するとともに、コイルカートリッジの他端とを第2本体部とを連結手段によって連結する。
第4の発明では、装置本体(20)は、前後に離間して設けられた第1本体部(22)および第2本体部(24)を有し、この第1本体部と第2本体部との間にコイルカートリッジ(14)を連結させることによって構成される。すなわち、コイルカートリッジの一端と第1本体部とが第1の連結手段(26,122)によって連結されるとともに、コイルカートリッジの他端と第2本体部とが第2の連結手段(42,124)によって連結される。
第5の発明は、第2の発明に従属し、装着手段は、装置本体に設けられかつコイルカートリッジが外嵌される外嵌部を含んでいる。
第5の発明では、装置本体(20)には、外嵌部(134)が設けられる。そして、この外嵌部にコイルカートリッジ(14)が外嵌される。
第6の発明は、第1ないし5のいずれかの発明に従属し、解放手段によって復元させたコイル成形体の隣接する線材間の隙間を詰める押圧手段をさらに備える。
第6の発明では、たとえば装置本体(20)には、押圧手段としてアシストユニット(80)が設けられる。そして、解放手段(78,98,100,132)によって既設管(200)内の所定位置などでコイルカートリッジ(14)からコイル成形体(16)を解放した後、このアシストユニットによって復元させたコイル成形体(16)を押圧して、隣接する線材間の隙間を詰めることによって、コイル成形体の配置ずれや乱れなどを修正する。
第6の発明によれば、既設管内に規則的にコイル成形体を敷設することができるようになるので、コイル成形体によって安定的に耐外圧強度を確保することが可能になる。
第7の発明は、第1の発明のライニング工法に用いられるコイルカートリッジであって、コイル成形体を縮径させた状態のまま保持する保持手段を備える、コイルカートリッジである。
第7の発明では、コイルカートリッジ(14)は、コイル成形体敷設装置(10)に対し交換可能なように装着されるものであり、たとえばカートリッジ部品(96)の外面にコイル成形体(16)を外嵌させるとともに、そのコイル成形体を保持手段(98,100)によって縮径させた状態に保持することによって構成される。
第8の発明は、コイル成形体敷設装置を用いて、マンホールに接続された既設管内にコイル成形体を敷設し、そのコイル成形体内にライニング材を挿入することによって更生管路を形成するライニング工法であって、(a)縮径させた状態のコイル成形体を保持したコイルカートリッジをマンホール内でコイル成形体敷設装置に装着するステップ、および(b)ステップ(a)でコイルカートリッジを装着したコイル成形体敷設装置をマンホールから既設管内の所定位置に移動させ、その所定位置でコイルカートリッジから縮径させた状態のコイル成形体を解放するステップを含む、ライニング工法である。
第8の発明では、ステップ(a)において、既設管(200)の端部に設置されたマンホール(206)において、縮径させた状態のコイル成形体(16)を保持したコイルカートリッジ(14)をコイル成形体敷設装置(10)に装着する。そして、ステップ(b)において、そのコイル成形体敷設装置をマンホールから既設管内に移動させて、既設管内でコイル成形体を縮径させた状態から復元して、その位置にコイル成形体を敷設する。
第8の発明によれば、既設管内にコイル成形体を敷設する作業を簡単かつ効率的に行うことができるようになるので、ライニング工法の施工性が向上する。
この発明によれば、縮径させた状態のコイル成形体を保持したコイルカートリッジを予め準備しておき、コイルカートリッジを装着したコイル成形体敷設装置によって既設管内にコイル成形体を敷設するようにしているので、施工のより簡単化ならびに効率化を実現することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1および図2を参照して、この発明の一実施例であるコイル成形体敷設装置10は、老朽化した既設管200内に更生管路12を形成するライニング工法に用いられるものである。詳細は後に説明するように、このライニング工法では、縮径させた状態のコイル成形体16を保持したコイルカートリッジ14を準備しておき、コイル成形体敷設装置10に装着したコイルカートリッジ14を順次交換しつつ、既設管200内にコイル成形体16を敷設するようにしている。そして、既設管200内に敷設したコイル成形体16内にライニング材18を挿入することによって、更生管路12を形成する。
なお、既設管200の用途および構成材料には、種々のものが適用され得るが、たとえば、上下水道、ガス、通信ケーブル保護または電力ケーブル保護等の用途であってよいし、また、鉄筋コンクリート管、陶管、鋳鉄管、鋼管ならびに塩ビ管のような合成樹脂管等から構成される管路であってよい。
先ず、コイル成形体敷設装置10の具体的な説明に先立って、ライニング工法に用いられるコイル成形体16、ならびにライニング材18の概要について以下に説明する。
図3に示すように、コイル成形体16は、十分な剛性を有する材料、たとえばアルミニウム合金、鋼またはステンレス鋼などの金属、合成樹脂、ならびにGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)やCFRP(炭素繊維強化プラスチック)などの繊維強化プラスチックを素材として、略円筒状に形成される。
たとえば、この実施例では、コイル成形体16の素材としてGFRPを使用し、断面が横長の長方形状の線材を巻き芯(図示せず)などに巻回することによって、コイル成形体16を形成するようにしている。コイル成形体16の呼び径は、既設管200の内径とほぼ等しいサイズに設定され、たとえば、300−700mmであり、その軸方向の長さは、300−700mmである。
ただし、コイル成形体16の成形方法は特に限定されず、繊維強化プラスチック管に螺旋状に切り込みを入れることによってコイル成形体16を形成するようにしてもよいし、専用の金型に樹脂等を流し込んで成形するようにしてもよい。
このようなコイル成形体16は、その形状特性により、巻回(されている)方向へ回転させたり、伸長方向に引っ張ったりすると、その回転力や引張力に応じて縮径される。また、コイル成形体16は、屈曲性を有しており、既設管200への挿入時には、図4に示すように、直線状に配管されている直管部202のみならず、段差が形成されている段差部204などにも滑らかに追従させることが可能である。
続いて、ライニング材18は、図5に示すように、縮径加工により周方向の一部が押し込まれた断面略ハート形状を有する縮径管である。ライニング材18の構成材料は、合成樹脂(ポリエチレン、ポリブテン、ポリプロピレン、ナイロン、塩化ビニル等)や繊維強化プラスチックなどであるが、ここでは、ポリエチレンの実施例を示す。
ライニング材18は、所定の温度に加熱しかつ加圧されることによって元の形状、つまり円筒形に復元される。ライニング材18は、復元されたときの外径がコイル成形体16の内径と略等しいサイズとなるようにされており、コイル成形体16の内面に略密着して、コイル成形体16と共に図2に示すような更生管路12を形成する。
このようなライニング材18は、従来公知の方法(特許文献1等)によって製造することができるので、その製造方法の詳細な説明は省略するが、簡単に言えば、所定の径で押出成形された直管に対して、軟化点以上融点以下の範囲における所定の温度(この実施例では、たとえば約100℃程度)に加熱して、押し板やローラ等を用いて略U字状の押し込み部分を形成することによって製造される。したがって、ライニング材18を再び軟化点以上融点以下の温度に加熱し加圧することにより、押し込み部分を外面側へ戻して、ライニング材18を所定形状(円筒形等)に復元させることが可能である。
以上で、ライニング工法に用いられるコイル成形体16、ならびにライニング材18について説明した。以下に、それらを前提にして、必要に応じてそれらを援用しながら、本発明の実施例または実施形態について説明する。
図6に示すように、コイル成形体敷設装置10は、既設管200内を移動するための移動手段(後述する車輪ユニット28,44,46)が設けられた装置本体20を備えている。装置本体20は、前後に離間して設けられた第1および第2本体部22,24を有し、この第1本体部22と第2本体部24との間に上述したコイルカートリッジ14を連結させることによって、図7に示すように、全体として細長い円筒状に形成される。すなわち、この実施例では、コイルカートリッジ14が装置本体20の形状を構成する要素の一部として兼用されているとも言える。各本体部22,24とコイルカートリッジ14とは着脱可能な連結方法によって連結されている。
以下、この実施例における「前」とは、コイル成形体16の挿入方向を意味し、「後」とは、その反対方向を意味する。
図7と共に図8を適宜参照して、第1本体部22について説明する。第1本体部22は、鉄やSUSなどの金属または合成樹脂などを素材として、短円筒状に形成される。第1本体部22の外径は、縮径時のコイル成形体16の内径よりも小さく設定され、たとえば200−600mmであり、その軸方向の長さは、たとえば100−200mmである。
第1本体部22の周方向の所定位置には、複数(この実施例では3つ)の係合部26が形成されている。係合部26は、第1本体部22を厚み方向に貫通する切り欠きであって、後方への抜け防止効果を発揮する返りが形成された略J字形状(または略鉤形状等)に形成されており、その後方端が入口として開放されている。そして、この係合部26に、後述するコイルカートリッジ14のカートリッジ部品96の係合突起部122を係合させることによって、第1本体部22とコイルカートリッジ14とが着脱可能に連結される。
また、第1本体部22には、周方向に所定間隔を隔てて複数(この実施例では6つ)の前方車輪ユニット28が設けられている。
各前方車輪ユニット28は、図9に示すように、ボルト30によって第1本体部22の内面に固定された支持部32を含む。支持部32は、鉄やSUSなどの金属によって平板状に形成され、第1本体部22よりも前方で内方に(つまり、第1本体部22の中心側に向けて)略く字状に屈曲する。支持部32の先端には、軸受け34が設けられる。軸受け34は、鉄やSUSなどの金属からなり、支持部32に固着される底面の両側縁から直角に側面が立ち上がった断面コ字形状に形成され、この2つの側面によって回転軸36を支承している。そして、回転軸36には、前後左右に転がることが可能な複合車輪38が取り付けられている。複合車輪38としては、たとえばオムニホイール(商品名)などを利用し得る。
複合車輪38は、金属や合成樹脂などからなり、回転軸36によって既設管200の管軸方向に回動自在に支持される第1車輪38aを含む。第1車輪38aの外周には、周方向に間隔を隔てて複数(この実施例では3つ)の補助車輪38bが設けられる。補助車輪38bは、金属や合成樹脂などからなり、図示は省略する回転軸によって既設管200の周方向に回動自在に支持されている。
さらに、支持部32とボルト30の頭部30aとの間には、スプリング40が介挿されている。このため、コイル成形体敷設装置10が既設管200の段差部204を通過する際などにも、スプリング40の弾性力によって複合車輪38を既設管200の内面に密着させた状態で回動させることが可能となる。
続いて、図6と共に図10を適宜参照して、第2本体部24について説明する。
第2本体部24は、第鉄やSUSなどの金属または合成樹脂などを素材として、第1本体部22とほぼ同径の円筒状に形成され、上述したコイルカートリッジ14を挟んで第1本体部22の後方に設けられる。第2本体部24の外径は、たとえば200−600mmであり、その軸方向の長さは、たとえば300−500mmである。
第2本体部24の前方側は段差状に縮径しており、その先端部の所定位置には、複数(この実施例では2つ)の係合部42が形成されている。係合部42は、第2本体部24を厚み方向に貫通する切り欠きであって、前方への抜け防止効果を発揮する返りが形成されたJ字形状(または略鉤形状等)に形成されており、その前方端が入口として開放されている。そして、この係合部42に、後述するコイルカートリッジ14のカートリッジ部品96の係合突起部124を係合させることによって、コイルカートリッジ14と第2本体部24とが着脱可能に連結される。
また、第2本体部24の前後方向の中間付近には、周方向に所定間隔を隔てて複数(この実施例では6つ)の中間車輪ユニット44が設けられ、それよりも後方側には、周方向に所定間隔を隔てて複数(この実施例では6つ)の後方車輪ユニット46が設けられる。そして、これら中間車輪ユニット44および後方車輪ユニット46が上述した前方車輪ユニット28と協働して、施工時に既設管200内でコイル成形体敷設装置10を車輪移動させる移動手段として機能する。
具体的には、図11に示すように、第2本体部24の前後方向の中間付近には、第2本体部24を厚み方向に貫通する複数(この実施例では6つ)の開口48が形成され、各開口48から外方に突き出すように中間車輪ユニット44が設けられる。
各中間車輪ユニット44は、開口48の後方側において、ボルト50を用いて第2本体部24の内面に固定された支持部52を含む。支持部52は、鉄やSUSなどの金属によって平板状に形成され、開口48の位置で内方にほぼ直角に屈曲する。そして、支持部52の先端には、軸受け54が設けられる。軸受け54は、鉄やSUSなどの金属からなり、支持部52に固着される底面の両側縁から直角に側面が立ち上がった断面コ字形状に形成され、この2つの側面によって回転軸56を支承している。回転軸56には、硬質ゴムなどを用いて形成される第2車輪58が設けられる。そして、この第2車輪58が、回転軸56によって既設管200の管軸方向に回動自在に支持されている。また、支持部52とボルト50の頭部50aとの間には、スプリング60が介挿されている。このため、コイル成形体敷設装置10が既設管200の段差部204を通過する際などにも、スプリング60の弾性力によって第2車輪58を既設管200の内面に密着させた状態で回動させることが可能となる。
さらに、第2本体部24の後方端部には、周方向に所定間隔を隔てて、第2本体部24を厚み方向に貫通する複数(この実施例では6つ)の開口62が形成され、各開口62から外方に突き出すように後方車輪ユニット46が設けられる。
各後方車輪ユニット46は、開口62の前方側において、ボルト64を用いて第2本体部24の内面に固定された支持部66を含む。支持部66は、鉄やSUSなどの金属によって平板状に形成され、開口62の位置で内方に(つまり、第2本体部24の中心側に向けて)略く字状に屈曲する。そして、支持部66の先端には、軸受け68が設けられる。軸受け68は、鉄やSUSなどの金属からなり、支持部66に固着される底面の両側縁から直角に側面が立ち上がった断面コ字形状に形成され、この2つの側面によって回転軸70を支承している。回転軸70には、硬質ゴムなどを用いて形成される第3車輪72が既設管200の管軸方向に回動自在に支持されている。また、支持部66とボルト64の頭部64aとの間には、スプリング74が介挿されている。このため、コイル成形体敷設装置10が既設管200の段差部204を通過する際などに、スプリング74の弾性力によって第3車輪72を既設管200の内面に密着させた状態で回動させることが可能となる。
図7および図10に戻って、第2本体部24の内部には、溶接などの適宜の接合方法によって固定板76が固定される。固定板76は、鉄やSUSなどの金属からなる略十字形状の板状体であり、その中央部には、後述するコイルカートリッジ14のカートリッジ部品96のフレキシブルシャフト132を周方向に回転駆動せしめる2つの回転モータ78が設けられる。一例として、回転モータ78には、明友エアマチック株式会社のマイクロエアモータ等の汎用品を使用することができる。なお、図面の簡素化のため、この回転モータ78や後述するシリンダ類にエアや電気を供給するためのホースやケーブルについては図示を省略するようにしている。他の図面においても同様である。
さらに、第2本体部24の前方端部には、コイル成形体16の配置ずれや隙間、乱れ等を抑制・修正するためのアシストユニット80が設けられている。
図12に示すように、アシストユニット80は、移動用シリンダ82、押し付け用シリンダ84、および押し付けアーム86を含む。移動用シリンダ82は、固定板76の前方側の面の所定位置に固定され、その内部には、油圧や空気圧によって昇降可能なロッド82aが収納される。移動用シリンダ82は、固定板76の前方側でロッド82aが前後方向に昇降するように固定板76に固定されており、このロッド82aの先端に押し付け用シリンダ84が設けられている。押し付け用シリンダ84内には、油圧や空気圧によって昇降可能(変位可能)なロッド84aが収納されている。押し付け用シリンダ84は、ロッド84aが径方向の内外に変位するように固定されており、ロッド84aの先端には、押し付けアーム86が設けられる。押し付けアーム86は、鉄やSUSなどの金属によって直方体状に形成され、その先端面には、図示は省略するローラが設けられており、このローラによって既設管200の管軸方向への動きがスムーズにされる。
すなわち、アシストユニット80では、図12(a)に示すように、押し付けアーム86は、押し付け用シリンダ84内のロッド84aが上昇することによって径方向の外側、つまり矢印A方向に変位する。また、図12(b)に示すように、押し付けアーム86を上昇させた状態で移動用シリンダ82を作動させると、第2本体部24から前方に向けて移動用シリンダ82内のロッド82aが上昇し、押し付けアーム86はその力によって前方、つまり矢印B方向に変位する。
さらに、図10に戻って、第2本体部24の後方端は、図示しないボルトおよびナット等で固定された円板部材88によって封止されている。そして、円板部材88の後方側の面の所定位置には、2つの支持ユニット90が設けられる。支持ユニット90は、施工時にコイル成形体敷設装置10が既設管200に対して回転したり(転んだり)しないように支持するものであり、シリンダ92および固定アーム94を含む。
たとえば、この実施例では、2つの支持ユニット90が、各々の固定アーム94を既設管200の内面の互いに対向する位置に押し当てることができるように円板部材126に固定されている。シリンダ92内には、油圧や空気圧によって昇降可能なロッド92aが収納されている。そして、シリンダ92は、ロッド92aが径方向の内外に変位するように円板部材88に固定されている。ロッド92aの先端には、固定アーム94が設けられる。すなわち、支持ユニット90では、図13(a)および(b)に示すように、シリンダ92内のロッド92aが上昇することによって固定アーム94が径方向の外側、つまり矢印C方向に変位する。固定アーム94は、既設管200の内面などに押し付けられる部位であり、鉄やSUSなどの金属によって直方体状に形成され、その先端面は、既設管200の内面などに沿うように曲面状に形成されている。
次に、このライニング工法に使用するコイルカートリッジ14について説明する。
図14に示すように、コイルカートリッジ14は、縮径させた状態のコイル成形体16をカートリッジ部品96に保持したものであり、コイル成形体敷設装置10に対し交換可能なように装着される(図6参照)。詳細は後に説明するように、この実施例では、カートリッジ部品96の外面にコイル成形体16を外嵌させるとともに、そのコイル成形体16の前後方向の各端部をチャックユニット98および100に固定することによって、コイルカートリッジ14を構成している。
図7と共に図15を適宜参照して、カートリッジ部品96は、コイルカートリッジ14を構成する部品であり、鉄やSUSなどの金属または合成樹脂などを素材として円筒状に形成され、第1本体部22と第2本体部24との間に着脱可能なように連結される。カートリッジ部品96の外径は、最適なだけ縮径させたコイル成形体16の内径とほぼ等しく設定され、たとえば200−600mmであり、その軸方向の長さは、縮径前のコイル成形体16の長さよりも大きくなるように設定され、たとえば500−900mmである。
カートリッジ部品96は、同径の円筒状に形成された第1筒部102および第2筒部104を前後に連結することによって構成される。そして、第1筒部102と第2筒部104とは、第1接続部106および第2接続部108を螺合させることにより、互いに逆方向に回転可能かつ前後に接離可能なように連結されている。
具体的には、第1筒部102内の中心部には、第1接続部106が設けられており、第1筒部102は、第1接続部106を中心に周方向、つまり管軸周りに回転する。また、第1接続部106の内面には、第1ねじ部110が形成されている。第1接続部106の外面には、平面視Y字形状に外方へ、つまり3方へ拡がって第1筒部102の内面に溶接などの適宜の接合方法によって固着される固定板112が設けられている。さらに、固定板112の前方側には、複数のアイナット114が取り付けられている。詳細は後で説明するように、施工時には、このアイナット114にコイル成形体敷設装置10を既設管200内に引き込む時に利用する牽引ロープ210が締結される。
一方、第2筒部104内の中心部には、第1接続部106の内部に挿入される第2接続部108が設けられており、第2筒部104は、第2接続部108を中心に周方向、つまり管軸周りに回転する。また、第2接続部108の前方側の外面には、上述した第1ねじ部110と螺合する第2ねじ部116が形成されており、そのさらに端部側には、径方向の外側にフランジ状に拡がったストッパ118が形成されている。第2接続部108の後方側の外面には、平面視Y字形状に外方へ、つまり3方へ拡がって第2筒部104の内面に溶接などの適宜の接合方法によって固着される固定板120が設けられている。
すなわち、第1接続部106の第1ねじ部110および第2接続部108の第2ねじ部116が螺合していることにより、第1筒部102と第2筒部104とを互いに逆方向に回転させることが可能となる。そして、第1筒部102と第2筒部104とを互いに逆方向に回転させると、第1接続部106および第2接続部108が回転移動することにより、それに連動した第1筒部102と第1筒部104とが互いに近接するないし離間する方向に摺動することとなる。
さらに、第1筒部102の前方端部はその内面が窪んだ受口形状を有しており、周方向の所定位置には、複数(この実施例では3つ)の係合突起部122が形成されている。係合突起部122は、上述した第1本体部22の係合部26と係合する部位であり、内方に向けて突出する円柱状に形成され、先端に抜け防止効果を発揮する返りが形成された断面T字形状を有している。
また、第2筒部104の後方側は段差状に縮径しており、その先端部の外面の所定位置には、複数(この実施例では2つ)の係合突起部124が形成されている。係合突起部124は、上述した第2本体部24の係合部42と係合する部位であり、外方に向けて突出する円柱状に形成され、先端に抜け防止効果を発揮する返りが形成された断面T字形状を有している。また、第2筒部104の後方側の一部は、第2本体部24のアシストユニット80の押し付けアーム86の可動範囲に合わせて、押し付けアーム86に干渉することがないように、部分的に切り欠いた形状に形成されている。
さらにまた、カートリッジ部品96の前後方向の両端部の所定位置には、それぞれチャックユニット98および100が設けられている。
チャックユニット98および100は、カートリッジ部品96の外面に配置したコイル成形体16の前後方向の各端部の線材を固定する固定手段であって、コイル成形体16を縮径させた状態のまま保持するために用いられる。たとえば、この実施例では、第1筒部102の前方端部に前方チャックユニット98が設けられ、図14からよく分かるように、コイルカートリッジ14の構成時には、この前方チャックユニット98によってコイル成形体16の一方端部の線材が固定される。また、第2筒部104の後方端部には、後方チャックユニット100が設けられ、コイルカートリッジ14の構成時には、この後方チャックユニット100によってコイル成形体16の他方端部の線材が固定される。
以下に、前方チャックユニット98の構成について説明するが、後方チャックユニット100の構成については前方チャックユニット98と同様であるため説明を省略する。
図7および図15に示すように、第1筒部102の前方端部には、第1筒部102を厚み方向に貫通する開口126が形成され、この開口126の位置に前方チャックユニット98が設けられる。前方チャックユニット98は、開口126に挿通されるチャック本体128および受け部材130を含み、コイルカートリッジ14の構成時には、このチャック本体128とカートリッジ部品96(各筒部102,104)の外面との間にコイル成形体16の端部の線材が挟持される。
チャック本体128は、鉄やSUSなどの金属によって形成され、ねじ部128aとその上端に形成された押さえ部128bとを有している。ねじ部128aは、側壁にねじ溝が形成された円柱形状を有し、開口126に挿通される。押さえ部128bは、ねじ部128aと一体的に形成され、たとえば開口126より大きな径を有した円形または矩形の平板状に形成される。
受け部材130は、チャック本体128のねじ部128aと螺合する部材であり、鉄やSUSなどの金属によって形成され、第1筒部102の内面に溶接などの適宜の接合方法によって固着される。たとえば、受け部材130には、汎用のナットなどが用いられる。
さらに、チャック本体128のねじ部128aの下端部には、チャック本体128のねじ部128aを回転させてチャック本体128と受け部材130との螺合を制御するフレキシブルシャフト132が接続されている。フレキシブルシャフト132は、その一端が前方チャックユニット98のチャック本体128のねじ部128aの下端部に接続されるとともに、第1接続部106および第2接続部108の内部を通ってカートリッジ部品96の後方に延び、その他端のジョイント部132aが第2本体部24の一方の回転モータ78に接続される。また、後方チャックユニット100に接続されたフレキシブルシャフト132の他端のジョイント部132aは、もう一方の回転モータ78に接続される。そして、施工時には、フレキシブルシャフト132は、回転モータ78からの動力によってチャック本体128のねじ部128aを回転させて、チャックユニット98および100に固定したコイル成形体16の各端部をチャックユニット98および100から取り外し、コイル成形体16を縮径させた状態から解放させる解放手段として用いられる。
このようなコイルカートリッジ14を構成する際には、先ず、カートリッジ部品96の外面に外嵌させるようにコイル成形体16を配置し、図16(a)に示すように、コイル成形体16の各端部をチャックユニット98および100のチャック本体128とカートリッジ部品96の外面との間に配置する。それから、フレキシブルシャフト132(およびそれに接続した回転モータ等)によってチャック本体128を正方向(螺合方向)に回転させる。すると、チャック本体128のねじ部128aと受け部材130とが螺合して、ねじ部128aが開口126を通って徐々に下降する。そして、図16(b)に示すように、チャック本体128の押さえ部128bがコイル成形体16の端部の線材の上面に接触して、その線材をカートリッジ部品96の外面との間に押さえ込む。これによって、図17に示すように、縮径前のコイル成形体16の各端部の線材がチャックユニット98および100に固定された状態となる。
次に、カートリッジ部品96の第1筒部102および第2筒部104を、それぞれコイル成形体16の巻回方向に回転させる。すると、チャックユニット98および100が互いに逆方向に旋回し、これによってチャックユニット98および100に各端部が固定されたコイル成形体16に巻回方向への回転力が付与されて、コイル成形体16が縮径する。
そうして、第1接続部106が第2接続部108のストッパ118に当たるまでコイル成形体16を縮径させて、それから、コイル成形体16の復元力によって第1筒部102と第2筒部104とが回転しないように適宜の仮固定手段(図示せず)によって仮固定することにより、図13に示すようなコイルカートリッジ14が構成される。
ここで、コイル成形体16は縮径することによってその軸方向の長さが大きくなるが、図18(a)および(b)に示すように、第1接続部106および第2接続部108が回転移動することにより、それに連動した第1筒部102と第1筒部104とが離間する方向に摺動するため、カートリッジ部品96もコイル成形体16に追随するようにしてその軸方向の長さが大きくなる。カートリッジ部品96の長さ寸法は、第1筒部102と第2筒部104とが接触した状態で、チャックユニット98および100間の距離が縮径前のコイル成形体16の軸方向長さに対応し、かつ第1接続部106が第2接続部108のストッパ118に当たるまで第1筒部102と第2筒部104とを離間させた状態で、チャックユニット98および100間の距離が最適なだけ(カートリッジ部品96の外面上に接触するまで)縮径させたコイル成形体16の軸方向長さ+伸び代に対応するように設定している。
また、この実施例においては、第1接続部106の第1ねじ部110および第2接続部108の第2ねじ部116のねじ山(またはねじ溝)のピッチを、コイル成形体16の線材の幅方向の長さに合わせて設定している。したがって、第1ねじ部110と第2ねじ部116とを相対的に1回転させると、チャックユニット98および100がコイル成形体16の線材の幅方向の長さ分だけ離間する。すなわち、第1ねじ部110と第2ねじ部116とを相対的に1回転させると、コイル成形体16の線材の幅方向の長さ分だけカートリッジ部品96の軸方向の長さが大きくなるので、チャックユニット98および100が1周分旋回することにより巻き数が1つ増えたコイル成形体16の軸方向の長さに適切に追随させことが可能である。
このようなコイル成形体敷設装置10およびコイルカートリッジ14を用いて、既設管200内に更生管路12を形成するライニング工法の手順を以下に説明する。
先ず、施工現場に所定数のコイルカートリッジ14を準備する。なお、コイルカートリッジ14は、予め施工前に工場や施工現場などで作成しておくようにしてもよいし、敷設作業と並行して現場で作成するようにしてもよい。
そして、コイル成形体敷設装置10の装置本体12にコイルカートリッジ14を装着する。すなわち、図6からよく分かるように、コイルカートリッジ14のカートリッジ部品96の前方端部に第1本体部22を差し込んで、カートリッジ部品96の内面に形成された係合突起部122を第1本体部22に形成された係合部26に係合させることによって、第1本体部22とコイルカートリッジ14とを連結するとともに、第2本体部24の前方端部にカートリッジ部品96の後方端部を差し込んで、カートリッジ部品96の外面に形成された係合突起部124を第2本体部24に形成された係合部42と係合させることによって、第2本体部24とコイルカートリッジ14とを連結する。
それから、図19に示すように、タワークレーン等の作業車によって、更生管路12の施工区間の起点部分のマンホール102の内部にコイル成形体敷設装置10を搬入し、マンホール206のインバート208上に設置する。
次に、コイル成形体敷設装置10を既設管200の端部開口である挿入口から既設管200内に引き込む(挿入する)。具体的には、カートリッジ部品96のアイナット114に牽引ロープ210を締結し、その牽引ロープ210を既設管200の端部開口である引出口側から牽引することによって、既設管200内でコイル成形体敷設装置10を車輪ユニット28,44,46によって車輪移動させる(図1および図7参照)。なお、図1以外では、図面の簡単化のため、牽引ロープ210の図示を省略していることに留意されたい。
そして、コイル成形体敷設装置10の先端が既設管内の所定位置(この場合には、更生管路12の施工区間の終点部分)まで到達すると、支持ユニット90を作動させる。すなわち、各支持ユニット90のシリンダ92内のロッド92aを上昇させて、固定アーム94をそれぞれ既設管200の内面の対向する位置に押し当て、コイル成形体敷設装置10が既設管200に対して回転したりしないように、その場所に固定的に支持する(図13参照)。
続いて、アシストユニット80の押し付け用シリンダ84を作動してロッド84aを上昇させ、押し付けアーム86を径方向の外側に動かして、押し付けアーム86を既設管200の内面に押し付ける(図12(a)参照)。
それから、コイル成形体16の後方側の端部の線材を後方チャックユニット100から取り外す。すなわち、回転モータ78を駆動させて、フレキシブルシャフト132によってチャック本体128を上昇する方向に回転させ、後方チャックユニット100によって固定していたコイル成形体16の後方側の端部の線材を解放する。
すると、コイル成形体16に付与している回転力が解放され、コイル成形体16の前方側の端部の線材を除いた残りの部分が元の径に復元される(元の径に戻る)ので、回転モータ78を停止させる。一例として、回転モータ78にエアを供給するホースに電磁弁などを設けておき、この電磁弁を既設管200の外部から操作することにより、回転モータ78の駆動・停止を制御するとよい。
また、このとき、押し付けアーム86を既設管200の内面に押し付けていることにより、コイル成形体16は押し付けアーム86よりも前方の範囲で復元するようになり、その結果、コイル成形体16の後方側の端部の線材が押し付けアーム86のやや前方に位置することとなる。
続いて、アシストユニット80の移動用シリンダ82を作動してロッド82aを上昇させることによって、押し付けアーム120を前方向に移動させる(図12(b)参照)。すると、押し付けアーム86によってコイル成形体16の後方側の端部の線材が前方向に押圧され、コイル成形体16の線材が順々に前に詰まって隣り合う線材どうしの隙間がなくなり(つまり、線材の巻回ピッチが小さくなり)、コイル成形体16の配置ずれや乱れ等が修正される。
こうすることにより、既設管200内に規則的にコイル成形体14を敷設することができるので、コイル成形体14によって安定的に耐外圧強度を確保できるようになる。なお、このとき、既設管200の内面に合成樹脂製のシート等を敷設しておくなどして、既設管200の内面とコイル成形体16の外面との間の摩擦低減処理を行うようにしてもよい。
それから、既設管200の内面に押し付けている押し付けアーム86を元の位置に戻し、上述と同じ要領で、前方チャックユニット98からコイル成形体16の前方側の端部の線材を取り外す。すると、図20(a)に示すように、コイル成形体16の全体が復元されて、コイル成形体16が既設管200内に設置される。
そして、支持ユニット90によるコイル成形体敷設装置10の既設管200への支持を解除し、図20(b)に示すように、コイル成形体16を取り外したコイルカートリッジ14(つまり、カートリッジ部品96のみ)を装着したコイル成形体敷設装置10をマンホール206まで引き戻す。
それから、図21(a)に示すように、マンホール206内でコイル成形体敷設装置10に装着したコイルカートリッジ14を新しいコイルカートリッジ14に交換する(付け替える)。具体的には、コイル成形体敷設装置10の第1本体部22および第2本体部24とカートリッジ部品96との連結を取り外し、新しいコイルカートリッジ14のカートリッジ部品96を第1本体部22および第2本体部24に連結する。
そして、図21(b)に示すように、新しいコイルカートリッジ14を装着したコイル成形体敷設装置10を、マンホール206から既設管200内に再び引き込んで、上述と同じ要領で、先に既設管200内に敷設したコイル成形体16の後方に次のコイル成形体16を設置する。
なお、2つ目以降のコイル成形体16を設置する際には、管内カメラなどで適宜確認しながら、後続するコイル成形体16の前方端の位置を、先行するコイル成形体16の後方端の位置に合わせるようにし、隣り合うコイル成形体16どうしを可能な限り近接させて、コイル成形体16どうしの間に隙間を小さくすると好適である。
そして、コイル成形体敷設装置10を用いて既設管200内の所定位置にコイル成形体16を設置するとともに、コイル成形体敷設装置10をマンホール206まで引き戻し、マンホール206内でコイル成形体敷設装置10に装着したコイルカートリッジ14を新しいものに交換する作業を繰り返し行うことによって、所要個数のコイル成形体16を管軸方向に順次連続させ、コイル成形体16を既設管200の全長に亘って敷設する。
コイル成形体16を既設管200の全長に亘って敷設する作業が終了すると、次に、そのコイル成形体16の連続体の内部にライニング材18を挿入する。
具体的には、図示は省略するが、ライニング材18に接続した牽引ワイヤをウインチ等で巻き取って、ライニング材18をその先端が既設管200の引出口に到達するまで挿入する。それから、ライニング材18内に蒸気や温水を供給した後、所定圧力に加圧して、コイル成形体16内にライニング管12を形成する。具体的には、ライニング材18は、加熱されるとともに内圧がかけられることで、その断面形状が真円または真円に十分に近い略真円形に復元する。そうして、復元したライニング材18の外周面の全体をコイル成形体16の内面の全体に密着させることにより、既設管200内にその全長に亘ってライニング管を形成して、作業を終了する。
このようにして、図2に示すような、既設管200の内面をライニングする更生管路12が形成される。
以上のように、この実施例では、縮径させた状態のコイル成形体16を保持したコイルカートリッジ14を準備しておき、そのコイルカートリッジ14をコイル成形体敷設装置10に装着して、既設管200内の所定位置にコイル成形体16を設置するとともに、コイル成形体16を取り外した後のコイルカートリッジ14を新しいものに交換する作業を繰り返し行うことによって、既設管200の施工区間の全長に亘ってコイル成形体16を敷設するようにしている。
このため、上述した特許文献のように、コイル成形体16を施工現場で縮径させながら既設管内に引き込む場合と比較して、コイル成形体16をより簡単に敷設することができ、しかも、その作業をコイル成形体敷設装置10を用いて行うことにより、作業者のスキル(技量)に依存する必要がなくなるので、施工性が向上する。
さらに、所定数のコイルカートリッジ14を予め準備しておくことによって、一連の施工工程を連続して行うことができるので、施工のより効率化を実現することができる。
したがって、この実施例によれば、既設管200内にコイル成形体16を敷設する作業を簡単かつ効率的に行うことができるようになり、ライニング工法の施工性が向上する。
なお、上述の実施例では、チャックユニット98および100をフレキシブルシャフト132および回転モータ78を用いて制御するようにしたが、これに限定される必要はない。コイル成形体敷設装置10を既設管200内の所定位置に移動させた時に、チャック本体128と受け部材130との螺合を遠隔操作によって制御してコイル成形体16の端部の線材を解放させることができるのであれば、他の手段を採用するようにしてもよい。
また、縮径させたコイル成形体16を保持しかつ自在に解放する手段として、必ずしもチャック本体128とカートリッジ部品96との間にコイル成形体16の端部の線材を挟み込む構造のチャックユニットを利用する必要もなく、コイル成形体16の各端部の固定と解放を自在に行うことができるのであれば、チャックユニットの仕様は適宜変更するようにしてもよい。
さらに、上述の実施例では、2つの支持ユニット90をシリンダ92の作動によって固定アーム94が第2本体部24の上方と下方とに突き出すように配置したが、これに限定される必要もなく、支持ユニット90の数や仕様は適宜変更するようにしてもよい。
さらにまた、上述の実施例では、カートリッジ部品96の固定板112に取り付けたアイナット114に牽引ロープ210を締結し、その牽引ロープ210を牽引することによってコイル成形体敷設装置10を既設管200内に引き込んだが、これに限定される必要はない。たとえば、牽引ロープ210を締結するためのアイナットを、カートリッジ部品96でなく第1本体部22に設けるようにしてもよい。
また、コイル成形体敷設装置10を移動させるときに、必ずしもアイナット114に連結した牽引ロープ212を牽引して移動させる必要もなく、前方車輪ユニット28、中間車輪ユニット44および後方車輪ユニット46の少なくともいずれか1つを駆動させるモータを装置本体12に設置して、自走式のコイル成形体敷設装置10としてもよい。
さらに、必ずしもコイル成形体敷設装置10を車輪ユニット24,26,28によって車輪移動させる必要もなく、コイル成形体敷設装置10を既設管200内の所定位置まで移動させることが可能な適宜の移動手段を採用することができる。
また、上述の実施例では、アシストユニット80の押し付け用シリンダ84を作動して押し付けアーム86を既設管200の内面に押し付けるとともに、移動用シリンダ82を作動して押し付けアーム86を前方に移動させることによってコイル成形体16の配置ずれや隙間、乱れ等を抑制・修正したが、これに限定される必要はなく、アシストユニット80の数や仕様は適宜変更するようにしてもよい。
さらにまた、アシストユニット80を第1本体部22の前方端部に設置するようにしてもよい。この場合には、先行して既設管200内に設置したコイル成形体16の後方側の端部を、後続するコイル成形体16の設置時に押し付けアーム86によって押圧してコイル成形体16の配置ずれや隙間、乱れ等を抑制・修正するようにする。
また、押し付け用シリンダ84および押し付けアーム86のみを第1本体部22にも設けるようにしてもよい。この場合には、コイル成形体16を押し付けアーム86よりも後方の範囲で拡径させる(元の径に戻す)ことが可能になるので、たとえば既設管200に勾配が付いている場合などであっても、コイル成形体16の前方側の端部が押し付けアーム86よりも前方に飛び出してしまうことを防止することができる。
さらにまた、コイル成形体敷設装置10にコイル成形体16との接触を検出するための検出手段を設けるようにしてもよい。こうすることにより、先行するコイル成形体16の後ろ側に後続するコイル成形体16を敷設する際に、管内カメラによって既設管200の内部の状況を確認することに代えて、またはそれに加えて、検出手段の検出結果に基づいて後続するコイル成形体16の前方端の位置を位置決めすることが可能になる。
さらに、上述の実施例では、第1接続部106の第1ねじ部110および第2接続部108の第2ねじ部116のねじ山(またはねじ溝)のピッチを、コイル成形体16の線材の幅方向の長さに合わせて設定することによって、縮径時にカートリッジ部品96の軸方向の長さをコイル成形体16の軸方向の長さの変化に対応させたが、これに限定される必要はない。第1接続部106および第2接続部108のいずれか一方にガイド溝を形成するとともに、他方にそのガイド溝に嵌まり合う凸部を形成し、ガイド溝のピッチをコイル成形体16の線材の幅方向の長さに合わせて設定するようにしてもよい。
さらに、上述の実施例では、コイルカートリッジ14のカートリッジ部品96の係合突起部122を第1本体部22の係合部26に係合させることによって、第1本体部22とコイルカートリッジ14とを連結し、カートリッジ部品96の係合突起部124を第2本体部24の係合部42に係合させることによって、第2本体部24とコイルカートリッジ14とを連結したが、これに限定される必要はない。
第1本体部22および第2本体部24とコイルカートリッジ14とは着脱可能な方法によって連結されるのであれば、連結させる機構は特に問わない。たとえば、カートリッジ部品96と第1および第2本体部22,24とに対応したねじ孔を形成しておき、それぞれのねじ孔に挿通させたねじによって連結するようにしてもよいし、従来公知のワンタッチ式のジョイント構造を採用してもよい。
さらにまた、上述の実施例では、カートリッジ部品96の外面にコイル成形体16を外嵌させるとともに、そのコイル成形体16の前後方向の各端部をチャックユニット98,100に固定することによって、コイルカートリッジ14を構成したが、これに限定される必要はない。コイル成形体敷設装置10に対し交換可能なように装着されるものであって、縮径させたコイル成形体16を保持することができるのであれば、コイルカートリッジ14の形状や仕様は適宜変更することができる。
さらに、上述の実施例では、装置本体12の第1本体部22と第2本体部24との間にコイルカートリッジ14を連結させるようにしたが、これに限定される必要はない。コイルカートリッジ14を装置本体12に着脱可能に装着し、かつそのコイルカートリッジ14からコイル成形体16を自在に解放することができるのであれば、装置本体12にコイルカートリッジ14を装着する方法は特に問わない。
たとえば、図22に示すこの発明の他の実施例のコイル成形体敷設装置10のように、装置本体12に設けた外嵌部134にコイルカートリッジ14を装着するようにしてもよい。以下、図1の実施例と同様の部分については、同じ参照番号を用い、その説明を省略或いは簡略化する。
図22および図23に示すように、第2本体部24には、第2本体部24から前方に向けて突き出す外嵌部134が設けられ、この外嵌部134の先端部が第1本体部22と適宜の連結方法によって着脱可能に連結されている。
外嵌部134は、コイルカートリッジ14を外嵌させる部位であり、鉄やSUSなどの金属によって、コイルカートリッジ14のカートリッジ部品96の内径と等しいかそれよりもやや小さい外径を有する円筒状に形成される。外嵌部134には、その先端から後端部まで軸方向に延びる切り欠き136が形成されている。そして、コイルカートリッジ14を外嵌部134の外面上に外嵌させた時に、この切り欠き136にコイルカートリッジ14のフレキシブルシャフト132を通して、フレキシブルシャフト132を第2本体部24の回転モータ78に接続する。
また、第2本体部22の前方側の端部には、1または複数の係合部138が形成されている。係合部136は、前方への抜け防止効果を発揮する返りが形成された略J字形状(または略鉤形状等)の窪みであり、その前方端が入口として開放されている。そして、この係合部138に、コイルカートリッジ14のカートリッジ部品96の係合突起部140を係合させることにより、外嵌部134の外面上に外嵌させたコイルカートリッジ14が回転等しないように保持される。
また、図24に示すように、コイルカートリッジ14のカートリッジ部品96は、円筒状に形成され、その内径は、外嵌部134とほぼ等しいかそれよりもやや大きくなるように設定される。カートリッジ部品96の後方端部はその内面が窪んだ受口形状を有しており、その周方向の所定位置には、1または複数の係合突起部140が形成される。係合突起部140は、上述した第2本体部24の係合部138と係合する部位であり、内方に突き出す円柱状に形成されている。
図23および図25を参照して、このようなコイル成形体敷設装置10にコイルカートリッジ14を装着する時には、装置本体20を第1本体部22と外嵌部134の先端部との連結を解除して、外嵌部134にコイルカートリッジ14を外嵌させる。すなわち、図25(a)に示すように、コイルカートリッジ14を外嵌部134の先端側から差し込んで、フレキシブルシャフト132を切り欠き136に通しつつ奥まで押し込む。そして、コイルカートリッジ14が第2本体部24の付近まで到達すると、フレキシブルシャフト132のジョイント部132aを第2本体部24に設けられた回転モータ78に接続し、カートリッジ部品96の係合突起部140を第2本体部24の係合部138に係合させる。それから、図25(b)に示すように、第1本体部22と外嵌部134の先端部とを再び連結する。
この実施例においても、上述と同じように、既設管200内にコイル成形体16を敷設する作業を簡単かつ効率的に行うことができる。
なお、この実施例では、第2本体部24に外嵌部134を設け、第1本体部22と外嵌部134の先端部とを着脱可能に連結するようにしたが、これに限定される必要はない。第1本体部22に外嵌部を設け、その外嵌部と第2本体部24とを着脱可能に連結するようにしてもよい。
また、この実施例では、カートリッジ部品96の係合突起部140を第2本体部24の係合部138に係合させることによって、外嵌部134の外面上に外嵌させたコイルカートリッジ14が回転等しないように保持したが、これに限定される必要はない。外嵌部134の外面上に外嵌させたコイルカートリッジ14が回転等しないように保持することができるのであれば、適宜他の手段を採用するようにしてもよい。たとえば、外嵌部134の外面およびカートリッジ部品96の内面に対応する条溝と突条を設け、それらを嵌合させつつ外嵌部134の外面上にコイルカートリッジ14を外嵌させるようにしてもよい。
ところで、上述の各実施例ではいずれも、断面が横長の長方形状の線材を巻回させたコイル成形体16を利用したが、これに限定される必要はない。この発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意の断面形状の線材を巻回させたコイル成形体を利用することが可能である。
たとえば、コイル成形体の線材の幅を大きく設定するようにすれば、その分だけ線材を巻回する回数が減るため、コイル成形体を製造するときの作業性を向上させることができるようになり、一方、コイル成形体の線材の厚みを大きく設定するようにすれば、その分だけコイル成形体の耐外圧強度を向上させることができるようになると言える。
さらに、コイル成形体16の呼び径を既設管200の内径とほぼ等しく設定したが、これに限定される必要もない。たとえば、コイル成形体16の呼び径を既設管200の内径よりも小さく設定し、ライニング材18を復元するときにそのライニング材18によってコイル成形体16に内圧をかけることで、コイル成形体16を既設管200の内面の全体に密着させるようにしてもよい。また、コイル成形体16の呼び径を既設管200の内径よりもやや大きく設定し、元の径に戻ったコイル成形体16が既設管200の内面に密着させるようにしてもよい。
さらにまた、縮径させる前のコイル成形体16の線材の巻回ピッチは、線材の幅(軸方向の長さ)と略等しい長さに設定されており、互いに隣接する線材どうしがほぼ隙間なく密着していたが、これに限定される必要はなく、コイル成形体16の線材の巻回ピッチを、線材の幅よりも大きく設定しておき、コイル成形体16を既設管200内で元の径に復元した後で、アシストユニット80によって線材の巻回ピッチを詰めるようにしもよい。
さらに、上述の実施例では、既設管200内にその全長に亘って更生管路10を形成したが、これに限定される必要はなく、本発明のライニング工法によって既設管200を部分的に更生(補修、改築)するようにしてもよい。
なお、更生する部分の面積が小さい場合には、当然、コイル成形体敷設装置10によって縮径状態を保持したコイル成形体16を既設管200内に移動させ、既設管200内で縮径状態から復元させる作業を繰り返し行う必要はないので、その作業を必要に応じて施工区間の長さに合わせて1回以上行えばよい。
さらにまた、ライニング材18として、縮径加工により周方向の一部が押し込まれたまたは折畳まれて扁平化された縮径管を使用したが、これに限定される必要もなく、断面略円形等の直管をそのままの形状で縮径した縮径管でもよいし、長尺の帯状部材を螺旋状に巻回したライニング管や、板状部材を周方向や長手方向に貼り付けたライニング管など、種々のライニング管を適用可能である。また、樹脂材料以外のライニング管を適用するようにしてもよい。
また、上で挙げた寸法などの具体的数値はいずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …コイル成形体敷設装置
12 …更生管路
14 …コイルカートリッジ
16 …コイル成形体
18 …ライニング材
20 …装置本体
22 …第1本体部
24 …第2本体部
28,44,46 …車輪ユニット
80 …アシストユニット
90 …支持ユニット
96 …カートリッジ部
98,100 …チャックユニット
134 …外嵌部
200 …既設管
12 …更生管路
14 …コイルカートリッジ
16 …コイル成形体
18 …ライニング材
20 …装置本体
22 …第1本体部
24 …第2本体部
28,44,46 …車輪ユニット
80 …アシストユニット
90 …支持ユニット
96 …カートリッジ部
98,100 …チャックユニット
134 …外嵌部
200 …既設管
Claims (8)
- コイル成形体敷設装置を用いて既設管内にコイル成形体を敷設し、そのコイル成形体内にライニング材を挿入することによって更生管路を形成するライニング工法であって、
(a)縮径させた状態のコイル成形体を保持したコイルカートリッジをコイル成形体敷設装置に装着するステップ、
(b)コイルカートリッジを装着したコイル成形体敷設装置を既設管内の所定位置に移動させ、その所定位置で前記コイルカートリッジからコイル成形体を解放し、コイル成形体を縮径させた状態から復元させるステップ、
(c)前記ステップ(b)の後、前記コイル成形体敷設装置を前記既設管の外部に戻し、前記コイル成形体敷設装置から前記コイルカートリッジを取り外すとともに、新しいコイルカートリッジに交換するステップ、
(d)前記ステップ(b)および(c)を必要に応じて繰り返し行い、施工区間の全長に亘って前記既設管内にコイル成形体を敷設するステップを含む、ライニング工法。 - 請求項1記載のライニング工法に用いられるコイル成形体敷設装置であって、
既設管内の所定位置に移動するための移動手段が設けられた装置本体、
縮径させた状態のコイル成形体を保持したコイルカートリッジを前記装置本体に着脱可能に装着する装着手段、および
前記コイルカートリッジからコイル成形体を解放して、コイル成形体を復元させる解放手段を備える、コイル成形体敷設装置。 - 前記装着手段は、前記装置本体と前記コイルカートリッジとを連結する連結手段を含む、請求項2記載のコイル成形体敷設装置。
- 前記装置本体は、前後に離間して設けられた第1本体部および第2本体部を有し、
前記コイルカートリッジの一端と前記第1本体部とを前記連結手段によって連結するとともに、前記コイルカートリッジの他端と前記第2本体部とを前記連結手段によって連結する、請求項3記載のコイル成形体敷設装置。 - 前記装着手段は、前記装置本体に設けられかつ前記コイルカートリッジが外嵌される外嵌部を含む、請求項2記載のコイル成形体敷設装置。
- 前記解放手段によって復元させたコイル成形体の隣接する線材間の隙間を詰める押圧手段をさらに備える、請求項2ないし5のいずれかに記載のコイル成形体敷設装置。
- 請求項1記載のライニング工法に用いられるコイルカートリッジであって、
コイル成形体を縮径させた状態のまま保持する保持手段を備える、コイルカートリッジ。 - コイル成形体敷設装置を用いて、マンホールに接続された既設管内にコイル成形体を敷設し、そのコイル成形体内にライニング材を挿入することによって更生管路を形成するライニング工法であって、
(a)縮径させた状態のコイル成形体を保持したコイルカートリッジを前記マンホール内でコイル成形体敷設装置に装着するステップ、および
(b)前記ステップ(a)でコイルカートリッジを装着したコイル成形体敷設装置を前記マンホールから前記既設管内の所定位置に移動させ、その所定位置で前記コイルカートリッジから縮径させた状態のコイル成形体を解放するステップを含む、ライニング工法。
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