JP2014190893A - 原子炉圧力容器内部の調査方法及び装置 - Google Patents

原子炉圧力容器内部の調査方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】原子炉施設の事故発生により、通常の調査、保全作業手順を実施することが困難な場合であっても、RPV内部の調査作業を効率的に行なうことが可能な原子炉圧力容器内部の調査方法を提供するものである。
【解決手段】本発明の課題を解決するための手段は、原子力プラントにおける原子炉圧力容器内部の調査方法において、原子炉圧力容器内部へ至るまでの構造物に貫通加工を行うステップと、前記貫通加工された構造物内にアクセス経路を確保するステップと、前記アクセス経路を用いて機器を挿入するステップを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原子炉圧力容器外部から原子炉圧力容器内部の環境を把握するための調査方法及び装置に関する。
原子炉施設における通常の定期検査においては、シールドプラグ、原子炉格納容器蓋、原子炉圧力容器蓋を順次取外し、更に原子炉圧力容器の上部に位置する原子炉ウェルに水を満たした状態で、炉内機器を順次取り出し、原子炉圧力容器(RPV:Reactor Pressure Vessel)内部の調査、保全作業等を行う。特許文献1では、これら構造物を取外した後に、ガイドパイプを炉内に設置し、ガイドパイプ内を通じてRPV内へ保全装置を搬入することにより、RPV内部の保全作業を短縮化させる工法が記載されている。
WO02/011151
万が一、原子炉建屋の全体的な機能が喪失するような非常事態が発生した場合には、これら構造物の取り外し装置が作動しない等の理由により、RPV内部の通常の調査、保全作業手順を実施することが困難となる場合が考えられる。このような状況に至った場合、RPV内部の調査に至るまでに多大な時間を要する可能性がある。
本発明は、原子炉施設の事故発生により、通常の調査、保全作業手順を実施することが困難な場合であっても、RPV内部の調査作業を効率的に行なうことが可能な原子炉圧力容器内部の調査方法を提供するものである。
本発明の課題を解決するための手段は、原子力プラントにおける原子炉圧力容器内部の調査方法において、原子炉圧力容器内部へ至るまでの構造物に貫通加工を行うステップと、前記貫通加工された構造物内にアクセス経路を確保するステップと、前記アクセス経路を用いて機器を挿入するステップを有することを特徴とする。
前記手段により、通常の調査手順を実施することが困難な場合であっても、RPV内部の調査、保全作業を効率的に行なうことが可能となる。
本発明の実施例1における沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)のRPV内調査に適用した作業ステップのフローチャートである。 本発明の実施例1におけるBWRのRPV内部へアクセス経路確保装置を適用した断面概略図を示す説明図である。 本発明の実施例1におけるアクセス経路確保装置を示す説明図である。 本発明の実施例1におけるアクセス経路確保装置の詳細を示す説明図である。 図1のステップS2の作業を示す説明図である。 図1のステップS2の作業を示す説明図である。 図1のステップS3の作業を示す説明図である。 図1のステップS3の作業を示す説明図である。 図1のステップS3の作業を示す説明図である。 図1のステップS3の作業を示す説明図である。 図1のステップS3の作業を示す説明図である。 図1のステップS3の作業を示す説明図である。 図1のステップS3の作業を示す説明図である。 図1のステップS3の作業を示す説明図である。 図1のステップS4の作業を示す説明図である。 図1のステップS5の作業を示す説明図である。 図1のステップS6の作業を示す説明図である。 図1のステップS7の作業を示す説明図である。 図1のステップS8の作業を示す説明図である。 図1のステップS9の作業を示す説明図である。 図1のステップS10の作業を示す説明図である。 本発明の実施例2における断面概略図を示す説明図である。 本発明の実施例2におけるアクセス経路確保装置を示す説明図である。
本発明を沸騰水型原子炉(BWR)における原子炉圧力容器(RPV)内の調査を例に取り、図面を用いて説明する。
図1は本発明におけるRPV内調査に適用した作業ステップのフローチャートである。
図2はBWRの原子炉建屋及びRPVの概略断面図である。通常の定期検査においては、シールドプラグ1、原子炉格納容器蓋2、原子炉圧力容器蓋3を順次取外し、更に原子炉圧力容器の上部に位置する原子炉ウェル4に水を満たした状態で、炉内機器5(蒸気乾燥器101、気水分離器102等)を順次取り出し、原子炉圧力容器内部の調査、保全作業等を行うのが一般的である。然しながら、万が一、原子炉建屋の全体的な機能が喪失するような非常事態が発生した場合には、これら構造物の取り外し装置(図示せず)が作動しない場合が考えられる。
このような場合に、例えば、図2に示した原子炉圧力容器100内部の箇所Aの調査を実施するためには、シールドプラグ1の箇所E、原子炉格納容器蓋2の箇所D、原子炉圧力容器蓋3の箇所C、蒸気乾燥器101と気水分離器102での箇所B(必要に応じて蒸気乾燥器及び気水分離器)へ貫通孔を設ける必要がある。ただし、貫通孔を設ける際には、予め薄い部材を選ぶ、又は、既に設けられている貫通孔を利用することで効率的に調査箇所まで到達できる。例えば、同一軸上に垂直に貫通孔を設ける場合には、厚い部材に貫通孔を設ける必要が生じる為効率ではない。そこで、図2では効率的に貫通孔を設けられる経路の一例を記載した。
図3及び図4に原子炉圧力容器100内部へ調査装置を出し入れする際に利用する、アクセス経路確保のためのアクセス経路確保装置21を示す。アクセス経路確保装置21は貫通加工用機材6(例えばウォータジェット切断用ノズル、レーザ切断用ノズル)を先端部に内包したガイドパイプ7、及び貫通加工機材の付帯設備8(例えばウォータジェット切断装置本体、レーザ切断装置本体、)ガイドパイプ7を操作するためのガイドパイプ操作機構22、及びガイドパイプ送り機構9を有する。
図4に示すようにガイドパイプ7を操作するためのガイドパイプ操作機構22は、複数本のワイヤ13のそれぞれのテンションを調整できるように、複数個のワイヤ調整機構23を有している。ガイドパイプ7の周囲には、複数本のワイヤ13がフック24を通して設けられている。各ワイヤ13の長さは予め決められた箇所でガイドパイプ7の動きを制御可能にできるように、異なる長さにして設けられている。さらに、ガイドパイプ7の周囲には、挿入の際、外部にワイヤ13が引っかからないように、外筒カバー25を備えている。外筒カバー25は不要としても良い。
本実施例では図1に示したフローチャートに示す方法によって、RPV内の調査作業を実施する。以下作業ステップ毎に説明をする。
ステップS1において貫通加工用機材6を先端部に内包したガイドパイプ7、及び貫通加工機材の付帯設備8、及びガイドパイプ送り機構9を原子炉建屋内に搬入し、据付を行う。図2はこれら設備をフロア10上に設置した図である。
以下の説明では、図2の箇所Bの作業を代表として、図5以降に説明する。貫通加工用機材6としてはウォータジェット切断を用いた場合を説明する。なお、説明は省略するが基本的には箇所C、箇所D、及び箇所Eも同様の作業ステップである。
次に、ステップS2においてガイドパイプ送り機構9によりガイドパイプ7全体がRPV内へ送り込まれる。
図5に示すように、ガイドパイプ7の先端には貫通加工用機材6のほかに、固定治具11にて固定されたカメラ12が内包されており、このカメラ12により送り込みの際にガイドパイプ先端部より先の状況確認を行う。またガイドパイプ7外側には、フロア10にてテンションの調整が可能な複数本のワイヤ13がガイドパイプ先端及び中間の位置からフロア10に設けられたガイドパイプ操作機構22にかけて取り付けられ、またガイドパイプ7には全長にわたり複数箇所の可変する節14が設けられている。カメラ12の機能と、ワイヤ13のテンションを変えることによる節の機能により、ガイドパイプヘッドを任意の場所へ可動させることが可能となり、構造物15上にガイドパイプ7先端を設置することが可能となる(図6)。
図7〜14に、次のステップS3における、貫通加工用機材6による構造物の貫通作業を説明する。
まず、貫通加工を始める前の準備作業を説明する。高圧ホース26へポンプにて昇圧した水を注入する。なお、高圧ホース26とは別に研磨材を注入するための研磨材注入ホース27を有しても良い。これは、ウォータジェット切断の切削効率を上げるため高圧水に研磨材を混合させる場合があり、その混合材を注入するためである。また、混合材を回収させるための回収装置(図示せず)へ接続され、かつ固定治具11にて固定された回収ノズル16がガイドパイプ7先端に取り付けられており、適宜混合材の回収を行なう。このほかに、ガイドパイプ7外側へ研磨材の飛散を防止するため、エア供給チューブにより任意に大きさが変えられる混合水飛散防止カバー17がガイドパイプ7先端の外側に取り付けられている。エア供給により混合水飛散防止カバー17を膨らまし、ウォータジェット切断装置、及び研磨材回収装置の起動を行う(図7)。
次に加工のためにウォータジェット切断装置を作動させる。高圧水と研磨材の混合水による切断効果で構造物15に穴を開ける(図8)。ここで、このまま加工を進行し、構造物15に貫通口を開け、次に貫通口を外側に広げる加工をしても問題ないが、貫通口を開けると切断側と反対側の空間18に混合水が流出してしまうため、流出量を抑えたい場合は、構造物15の厚みを考慮して穴あけ加工を途中で中断し、貫通部の残りの厚み19を蓋の役割とし、穴を外側に拡大する手法も考えられる。以降はこの手法の説明を行う。
カメラ12、ワイヤ13、及び節14の機能により図8で開けた穴を基準として同心円状に順次穴を開けていき、全体として穴を拡大していく(図9)。ガイドパイプ7に設けられた各ワイヤ7のテンションをワイヤ調整機構23により調整することで、ガイドパイプ7の各節14を利用してガイドパイプを目的とする場所へ移動し、カメラ12でガイドパイプの位置を観察しながら、順次、穴の大きさを確認し、穴を拡大していく。更に同様の手順を続けガイドパイプ7全体が貫通口を通る大きさまで穴を拡大していく(図10)。この際、混合水飛散防止カバー17を膨らませていることにより最外周の穴開け加工の際にも、ガイドパイプ7外側へ混合水の飛散を防止することが可能となっている。
ガイドパイプ7全体が貫通口を通る大きさまで穴を拡大させたのち、再びカメラ12、ワイヤ13、及び節14の機能により最初に穴を開けた位置に戻し(図11)、蓋の役割をしていた構造物15の貫通加工を行うため、貫通加工用機材6を降下させ、貫通加工を行う。その後は図9、図10に示した手順と同様の方法にて貫通加工を行い(図12、図13)、ガイドパイプ7全体が貫通口を通る大きさまで貫通口を拡大した後、貫通加工用機材6を当初の位置に戻し、ウォータジェット切断装置、及び研磨材回収装置の停止を行い、エア供給を停止し混合水飛散防止カバー17を収縮させる(図14)。
次に、ステップS4においてガイドパイプ送り機構9により更にガイドパイプ7全体をRPV内へ送り込みを行う(図15)。
次に、ステップS5においてステップS3とS4の手順を繰返しながら、RPV内の調査位置(本実施例では箇所A)までガイドパイプ7先端を送り込む(図16)。この際に、ガイドパイプ7に設けられた各ワイヤ7のテンションをワイヤ調整機構23により調整することで、ガイドパイプ7の各節14を利用してガイドパイプを目的とする場所へ移動させながら穿孔作業が実施できる。
調査箇所となる目的の位置までの穿孔作業が終了したら、次に、ステップS6において、貫通加工用機材6、カメラ12、回収ノズル16、及び固定治具11を取外し、フロア10まで回収を行う(図17)。なお、ガイドパイプは現状の位置に据付けたままとする。図示しないが、固定治具11にはロック機構が設けられており、固定治具11はロック機構によりガイドパイプ7の先端へ取り付けられている。ロック機構を解除することで、固定治具11へ設けられた貫通加工用機材6、カメラ12、回収ノズル16は回収可能となる。ガイドパイプ7を回収せずに残しておくことで、この後の作業において、効率的に各種装置を調査箇所まで挿入することが出来る。
次に、ステップS7において、フロア10上に設置されたガイドパイプ送り機構9、付帯設備8をガイドパイプ7から取外す(図18)。最終的に形成された調査装置を挿入するための経路は図18に示す通りである。
次に、ステップS8において、フロア10上のガイドパイプ7の開口部から調査用機材20をガイドパイプ7内へ挿入し、ガイドパイプ7のガイド機能にてRPV内部の開口部に出し、RPV内の調査を行う(図19)。
次に、ステップS9において、調査終了後にガイドパイプ7のガイド機能にて調査用機材20の回収を行う(図20)。ステップS8とS9を繰返すことにより、複数の調査用機材をRPV側への開口部に出せ、RPV内の様々な調査をすることが可能となる。
このように調査の際に、ガイドパイプ7を用いることで、効率的に装置の出し入れが可能となり、従って、全体の作業効率も大幅に向上する。
次に、ステップS10において、節14の機能により、ガイドパイプ7のフロア10上まで回収を行う(図21)。
本実施例では、ガイドパイプ7を予めRPV内部にまで貫通させておくことで、万が一、原子炉施設の事故発生により、通常の調査、保全作業手順を実施することが困難な場合であっても、RPV内部の調査、保全作業を効率的に行なうことが可能となる。
本発明の実施例2について、図面を用いて説明する。作業ステップは実施例1と同じであるため説明は省略する。
実施例2では、図22に示す通り、密閉室28及びフィルタ29を備えている。これにより、RPV内の放射性物質を外部に漏洩することなく作業が可能となる。また、図23に示すように、ガイドパイプ7の移動にはワイヤではなく、油圧またエア調整機構30、ダンパー31及び調整機構30とダンパー31を接続する複数のホース32によって構成しても良い。このような構成とすることで、ガイドパイプ7のより細かな制御が可能となる。
1・・・シールドプラグ
2・・・原子炉格納容器蓋
3・・・原子炉圧力容器蓋
4・・・原子炉ウェル
5・・・炉内機器
6・・・貫通加工用機材
7・・・ガイドパイプ
8・・・付帯設備
9・・・ガイドパイプ送り機構
10・・・フロア
11・・・固定治具
12・・・カメラ
13・・・ワイヤ
14・・・節
15・・・構造物
16・・・回収ノズル
17・・・混合水飛散防止カバー
18・・・空間
19・・・厚み
20・・・調査用機材
21・・・アクセス経路確保装置
22・・・ガイドパイプ操作機構
23・・・ワイヤ調整機構
24・・・フック
25・・・外筒カバー
26・・・高圧ホース
27・・・研磨材注入ホース
28・・・密閉室
29・・・フィルタ
30・・・調整機構
31・・・ダンパー
32・・・ホース
100・・・原子炉圧力容器
101・・・蒸気乾燥器
102・・・気水分離器

Claims (9)

  1. 原子力プラントにおける原子炉圧力容器内部の調査方法において、
    原子炉圧力容器内部へ至るまでの構造物に貫通加工を行うステップと、
    前記貫通加工された構造物内にアクセス経路を確保するステップと、
    前記アクセス経路を用いて機器を挿入するステップを有することを特徴とする原子炉圧力容器内部の調査方法。
  2. 請求項1に記載の原子炉圧力容器内部の調査方法において、
    前記アクセス経路の確保は、前記貫通加工の際に用いた外筒を利用することを特徴とする原子炉圧力容器内部の調査方法。
  3. 請求項1に記載の原子炉圧力容器内部の調査方法において、
    前記貫通加工を行うと同時に調査経路上にガイドパイプを施設することを特徴とする原子炉圧力容器内部の調査方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の原子炉圧力容器内部の調査方法において、
    前記貫通加工は、所定の深さまで穿孔し,前記所定の深さまで穿孔した孔の幅方向の大きさを拡げ,その後,前記孔が形成された構造物の残りの部材に貫通孔を設けることを特徴とする原子炉圧力容器内部の調査方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の原子炉圧力容器内部の調査方法において、
    前記アクセス経路を用いて機器を挿入するステップは、複数の調査機器を挿入及び取出しすることを特徴とする原子炉圧力容器内部の調査方法。
  6. 原子力プラントにおける原子炉圧力容器内部の調査装置において、
    複数の節を有するガイドパイプと、
    前記ガイドパイプを操作する操作機構と、
    前記ガイドパイプの先端に設けられた貫通加工用機器と、
    前記ガイドパイプの先端に設けられたカメラを有することを特徴とする原子炉圧力容器内部の調査装置。
  7. 請求項6における原子炉圧力容器内部の調査装置において、
    前記操作機構は、前記ガイドパイプに設けられた複数のワイヤと,前記ワイヤを調整するワイヤ調整機構であることを特徴とする原子炉圧力容器内部の調査装置。
  8. 請求項6における原子炉圧力容器内部の調査装置において、
    前記操作機構は、前記ガイドパイプに設けられた複数のダンパーと,前記ダンパーを調整する調整機構であることを特徴とする原子炉圧力容器内部の調査装置。
  9. 請求項6〜8のいずれか一項に記載の原子炉圧力容器内部の調査装置において、
    前記貫通加工用機器はウォータジェット切断装置であって、前記ガイドパイプの先端外周には飛散防止カバーを設けたことを特徴とする原子炉圧力容器内部の調査装置。
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