JP2014196407A - ゴム組成物及びゴム組成物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明における「平均凝集アグリゲート面積」とは、下記の方法で測定された面積をいうものとする。すなわち、加硫後のゴム組成物試料の上面を、集束イオンビームを用いて、該試料の上面に対し角度38°をなす方向に切削した後、切削により形成された該試料の平滑面を、該平滑面に対し垂直な方向から走査型電子顕微鏡を用いて、加速電圧5kVで撮影する。得られた画像を、Otsu法により該試料のゴム部分と充填材であるシリカ部分との2値化像に変換して得られた2値化像に基づき、シリカ部分の凝集アグリゲート面積を求め、シリカ部分の全表面積と凝集アグリゲートの個数とから、単位面積(3μm×3μm)あたりのシリカ部分の平均凝集アグリゲート面積を数平均(相加平均)により算出する。算出に当たり、画像の端(辺)に接している粒子はカウントせず、20ピクセル以下の粒子は、ノイズと見なしカウントしない。
本発明におけるゴム組成物は、それぞれ異なるガラス転移点を有する2相以上に分かれ、−50℃以上の高いガラス転移点を有する相(以下、「高Tg相」と表記する)にシリカが偏在する。一般に高Tg相は、−50℃未満の低いガラス転移点を有する相(以下、「低Tg相」と表記する)と比して、高速の引張力がかかる状態でその硬度を増し、その耐摩耗性が向上しやすいという性質を有する。本発明では、高Tg相にさらにシリカを偏在させることで、当該相をより高い耐摩耗性を有する相としている。一方、低Tg相は、高Tg相と比して柔軟性が高く、タイヤに使用した場合に、その転がり抵抗を低下させる、という性質を有する。
このように、本発明のゴム組成物は、前記高Tg相と前記低Tg相とがブレンドされることで、それぞれの特性を損なうことなく構成されたものであり、これが使用されるタイヤの耐摩耗性と低発熱性の向上を同時に達成するものである。特に少なくとも一方の相を連続構造とすることで、該相の特性が効率よく発揮されるものである。
しかし、このようにシリカを高Tg相に偏在させた場合、高Tg相に歪みが集中する、という問題が生じることが分かった。この問題について、この領域に存在するシリカの凝集塊を小さくすることで、すなわち、シリカ部分の平均凝集アグリゲート面積を2000nm2以下とすることで、該歪みを低減し、該組ゴム組成物を使用したタイヤの耐摩耗性と低発熱性が顕著に改善されることが分かった。
<ゴム組成物>
本発明のゴム組成物は、本発明のゴム組成物は、2種以上のジエン系ゴムを含むゴム成分合計100重量部に対し、0重量部超100重量部以下のシリカを含み、前記ジエン系ゴムがそれぞれガラス転移温度の異なる2相以上に分かれ、そのうち少なくとも1相が連続構造を有し、配合されたシリカの80重量%以上が、−50℃以上のガラス転移点を有する1相以上のうちの1相に含まれ、該相に含まれるシリカの平均凝集アグリゲート面積が2000nm2以下である、ことを特徴とする。
FIB−SEMとしては、FEI社製、商品名「NOVA200」(登録商標)、SII Nano Technology Inc.製、商品名「SMI-3050MS2」(登録商標)などが挙げられ、FEI社製、商品名「NOVA200」(登録商標)が好ましい。
2値化像への変換は、Otsu法による画像処理装置を用いる。
次に、Otsu法を用いて、得られた画像の2値化の閾値を決定する。これによる該試料のゴム部分と充填材であるシリカ部分との2値化像に変換して得られた2値化像に基づき、シリカ部分の凝集アグリゲート面積を求め、シリカ部分の全表面積と凝集アグリゲートの個数とから、単位面積(3μm×3μm)あたりのシリカ部分の平均凝集アグリゲート面積を数平均(相加平均)により算出する。算出に当たり、画像の端(辺)に接している粒子はカウントせず、20ピクセル以下の粒子は、ノイズと見做しカウントしない。
本発明における凝集アグリゲートは、通常数十ミクロンから数百ミクロンの大きさと考えられているアグロメレート(二次凝集体)と比較してはるかに小さく、両者は全く異なる概念である。
本発明のゴム組成物は、ゴム成分として、全体として2種類以上のジエン系ゴムを含み、それぞれガラス転移点の異なる2相以上のゴム相に分かれる。本明細書において、ガラス転移点が−50℃以上のゴム相を高Tg相、−50℃未満の相を低Tg相と表記する。
このアニオン重合に使用する重合開始剤は、アルカリ金属化合物であるが、リチウム化合物が好ましい。リチウム化合物としては、ヒドロカルビルリチウムが好ましい。ヒドロカルビルリチウムを用いることにより、重合開始末端がヒドロカルビル基であるSBRが得られる。
ヒドロカルビルリチウムとしては、炭素数2〜20のヒドロカルビル基を有するものが良く、例えば、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、イソプロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、tert−オクチルリチウム、n−デシルリチウム、フェニルリチウム、2−ナフチルリチウム、2−ブチル−フェニルリチウム、4−フェニル−ブチルリチウム、シクロヘキシルリチウム、シクロペンチルリチウム、ジイソプロペニルベンジエンとブチルリチウムとの反応生成物などが挙げられる。
また、所望により、ランダマイザーとして、一般に使用されている公知の化合物の中から任意のものを適宜選択して用いることができる。具体的には、ジメトキシベンゼン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、2,2−ビス(2−テトラヒドロフリル)−プロパン、トリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、1,2−ジピぺリジノエタンなどのエーテル類及び第3アミン類などを挙げることができる。また、カリウム−tert−アミレート、カリウム−tert−ブトキシドなどのカリウム塩類、ナトリウム−tert−アミレートなどのナトリウム塩類も用いることができる。
また、末端変性SBRは、アニオン重合の開始剤として上記極性基を有する有機リチウム化合物を用いても得られる。
また、末端スズ変性SBRは、アニオン重合の開始剤としてスズ原子を有するリチウム化合物を用いても得られる。スズ原子を有するリチウム化合物としては、トリブチルスズリチウム,トリオクチルスズリチウムなどのトリオルガノスズリチウム化合物が挙げられる。
本発明のゴム組成物に用いられるシリカとしては市販のあらゆるものが使用でき、なかでも湿式シリカ、乾式シリカ、コロイダルシリカを用いるのが好ましく、湿式シリカを用いるのがさらに好ましい。湿式シリカは、沈降法シリカとゲル法シリカに類別されるが、混練のせん断によりゴム組成物中に分散されやすく、分散後の表面反応による補強性に優れる沈降法シリカが特に好ましい。
また、シリカのCTAB吸着比表面積(JIS K6217法に準拠して測定)としては、140m2/g未満であることが好ましく、60m2/g以上かつ140m2/g未満であることがより好ましい。
CTAB吸着比表面積がこの範囲内である沈降法シリカとしては、Rhodia(株)製、商品名「Zeosil 1115」(登録商標)(CTAB吸着比表面積=110m2/g)、商品名「Zeosil 115」(登録商標)(CTAB吸着比表面積=110m2/g)、商品名「Zeosil 125」(登録商標)(CTAB吸着比表面積=115m2/g)等が好適に挙げられる。
前記充填材中、シリカが40重量%以上であることが耐摩耗性と低発熱性の両立の観点から好ましく、50重量%以上であることがさらに好ましい。
本発明のゴム組成物に用いられるシランカップリング剤としては、公知のシランカップリング剤をいずれも使用可能であるが、ポリスルフィド化合物及びチオエステル化合物から少なくとも1種選ばれるシランカップリング剤であることが好ましい。ポリスルフィド化合物及びチオエステル化合物は、混練中のやけ(スコーチ)が起こりにくく、加工性を良好にできるため好ましい。シランカップリング剤は一種を単独で用いても良く、二種以上を組み合わせて用いても良い。
本発明のゴム組成物のシランカップリング剤の配合量は、シリカの1〜20重量%であることが好ましい。1重量%未満ではゴム組成物の低発熱性向上の効果が発揮しにくくなり、20重量%を超えると、ゴム組成物のコストが過大となり、経済性が低下するからである。更にはシリカの5〜15重量%であることがより好ましく、シリカの5〜10重量%であることが特に好ましい。
本発明のゴム組成物に好適に用いられる加硫促進剤としては、グアニジン類、スルフェンアミド類、チアゾール類、チウラム類、ジチオカルバミン酸塩類、チオウレア類及びキサントゲン酸塩類が挙げられる。
本発明のゴム組成物に用いられるグアニジン類としては、1,3−ジフェニルグアニジン、1,3−ジ−o−トリルグアニジン、1−o−トリルビグアニド、ジカテコールボレートのジ−o−トリルグアニジン塩、1,3−ジ−o−クメニルグアニジン、1,3−ジ−o−ビフェニルグアニジン、1,3−ジ−o−クメニル−2−プロピオニルグアニジン等が挙げられ、1,3−ジフェニルグアニジン、1,3−ジ−o−トリルグアニジン及び1−o−トリルビグアニドは、反応性が高いので好ましい。
本発明のゴム組成物には、有機酸化合物が配合されていてもよい。配合される有機酸化合物としては、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、カプリン酸、ペラルゴン酸、カプリル酸、エナント酸、カプロン酸、オレイン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレン酸、ネルボン酸等の飽和脂肪酸及び不飽和脂肪酸並びにロジン酸や変性ロジン酸等の樹脂酸などから選ばれる有機酸、前記有機酸の金属塩又はエステル、フェノール誘導体などが挙げられる。
本発明においては、加硫促進助剤としての機能を十分に発揮する必要があることから有機酸化合物中の50モル%以上がステアリン酸であることが好ましい。
本発明のゴム組成物における2相以上のゴム成分は、その少なくとも一相が連続構造を有することを要する。連続構造とは例えば、数μm四方のゴムサンプルを測定した際に、連続的に配置されていることをいう。2相以上のゴム成分は、実質的に高Tg相及び低Tg相を1相ずつ有する2相構造であることが好ましい。特に、高Tg相が連続構造を有することが好ましい。高Tg相が組成物全体に連続的に配されることにより、ゴム組成物全体の耐摩耗性を効率よく向上させることが可能となる。
さらに、高Tg相に加えて低Tg相も連続構造を有する、共連続構造をとることがより好ましい。両相がいずれも連続構造を有することで、両相の特性(耐摩耗性、低発熱性)がより発揮されやすい。
本発明のゴム組成物における、2種以上のジエン系ゴム合計100重量部に対し、0重量部超100重量部以下のシリカを含み、前記ジエン系ゴムがそれぞれガラス転移温度の異なる2相以上に分かれ、そのうち少なくとも1相が連続構造を有し、配合されたシリカの80重量%以上が、−50℃以上のガラス転移点を有する1相以上の相に含まれ、該相に含まれるシリカの平均凝集アグリゲート面積が2000nm2以下であるゴム組成物の製造方法には、何ら制限は無く、どのような混練方法で製造しても良いが、以下の製造方法が、効率よく当該ゴム組成物を生成できるため好ましい。
あるいは、加硫促進剤は、使用する種類によって、第1段階で添加しても、第2段階で添加してもよい。
通常、ゴム組成物に配合される亜鉛華等の加硫活性剤、老化防止剤等の各種配合剤は、必要に応じ、混練の第1段階又は第2段階、あるいは第1段階と第2段階の中間段階において混練される。
また、架橋に関わる薬品(加硫剤、加硫促進剤)を配合して混練する加硫工程におけるゴム組成物の最高温度は60〜140℃であることが好ましく、70〜140℃であることがより好ましく、70〜120℃であることがさらに好ましい。なお、混練時間は0.5〜15分であることが好ましく、0.5〜10分であることがより好ましく、0.5〜5分であることがさらに好ましい。
本発明のゴム組成物は、上記の混練条件、加硫条件を適宜組み合わせることにより製造可能となるものである。
なお、加硫ゴム組成物の平均凝集アグリゲート面積及び低発熱性(tanδ指数)を下記の方法により評価した。
加硫後のゴム組成物試料として、加硫ゴムシートをカミソリでカットすることにより作製した。その形状は5mm×5mm×厚み1mmであった。
FIB−SEM(FEI社製、NOVA200)を用いて、該試料の上面を、電圧30kVの条件で集束イオンビームを用いて、該試料の上面に対し角度38°をなす方向に切削した。切削により形成された該試料の平滑面を、該平滑面に対し垂直な方向からSEMを用いて、加速電圧5kVで撮影した。得られた画像を、Otsu法により該試料のゴム部分と充填材であるシリカ部分との2値化像に変換して得られた2値化像に基づき、シリカ部分の凝集アグリゲート面積を求め、シリカ部分の全表面積と凝集アグリゲートの個数とから、単位面積(3μm×3μm)あたりのシリカ部分の平均凝集アグリゲート面積を数平均(相加平均)により算出した。算出に当たり、画像の端(辺)に接している粒子はカウントせず、20ピクセル以下の粒子は、ノイズと見做しカウントしなかった。
ミクロトームにより切削された試料の平滑面をAFM(ASYLUM RESEARCH社製MFP-3D)を用いて、測定範囲2μm×2μmで測定した。得られた画像をヒストグラムより2種のポリマーとシリカ部分に3値化像に変換して得られた3値化像に基づき、2種のポリマーそれぞれに含まれるシリカ面積を求め、シリカ総量からシリカの分配率を算出した。2種のポリマー境界面にある場合は、そのシリカがより多く接しているポリマー側に含まれるとした。算出に当たり、画像の端(辺)に接している粒子はカウントせず、9ピクセル以下の粒子は、ノイズと見做しカウントしなかった。
粘弾性測定装置(レオメトリックス社製)を使用し、温度60℃、動歪み5%、周波数15Hzでtanδを測定した。比較例2のtanδの逆数を100として下記式にて指数表示した。指数値が大きい程、低発熱性であり、ヒステリシスロスが小さいことを示す。
低発熱性指数={(比較例1の加硫ゴム組成物のtanδ)/(供試加硫ゴム組成物のtanδ)}×100
調製した各加硫ゴムから円板状(直径16.2mm×厚さ6mm)に切り抜いた試験片を用い、JIS−K6264−2:2005に準じて、DIN摩耗試験を行った。室温でDIN摩耗試験を行った際の摩耗量(mm3)を測定した。比較例2の摩耗量の逆数を100とした場合の各摩耗量の逆数を指数として示す。指数値が大きい程、耐摩耗性が良好であることを示す。
(1)イソプレンゴム:JSR(株)製、商品名「IR2200」
(2)未変性SBR:JSR(株)製、溶液重合スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、商品名「SBR1500」
(3)末端変性SBR:JSR(株)製、商品名「HPR355」
(4)シリカ:東ソー・シリカ(株)製、商品名「AQ」、BET法による窒素吸着比表面積(N2SA)=220m2/g)
(5)シランカップリング剤:ビス(3−トリエトシキシリルプロピル)ジスルフィド)、ダイソー(株)製シランカップリング剤、商品名「CABRUS」
(6)アロマ油:プロセスオイル、出光興産(株)製、商品名「ダイアナプロセスオイル」
(7)老化防止剤:N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、大内新興化学工業株式会社製、商品名「ノクラック6C」
(8)加硫促進剤:ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、三新化学工業株式会社製、商品名「サンセラーDM」
第1段階として、配合表にある硫黄、加硫促進剤以外を萬バリーミキサーで混練し、次いで第1段階と第2段階の間の中間段階として、160℃で40分間混練した。さらに、第2段階として、上記に硫黄、加硫促進剤を添加し、混練した。その後、145℃で40分間混練することで、加硫ゴム組成物を得た。
このゴム組成物から得られた加硫ゴム組成物のシリカ平均凝集アグリゲート面積、シリカ分配率、tanδ指数及び耐摩耗性を上記の方法により評価した。結果を表1に示す。
イソプレンゴム及び末端変性SBRの配合量をそれぞれ50重量部、50重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして実施例2のゴム組成物を得た。このゴム組成物から得られた加硫ゴム組成物のシリカ平均凝集アグリゲート面積、シリカ分配率、tanδ指数及び耐摩耗性を上記の方法により評価した。結果を表1に示す。
イソプレンゴム及び末端変性SBRの配合量をそれぞれ30重量部、70重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして実施例3のゴム組成物を得た。このゴム組成物から得られた加硫ゴム組成物のシリカ平均凝集アグリゲート面積、シリカ分配率、tanδ指数及び耐摩耗性を上記の方法により評価した。結果を表1に示す。
イソプレンゴム及び末端変性SBRの配合量をそれぞれ20重量部、80重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして実施例5のゴム組成物を得た。このゴム組成物から得られた加硫ゴム組成物のシリカ平均凝集アグリゲート面積、シリカ分配率、tanδ指数及び耐摩耗性を上記の方法により評価した。結果を表1に示す。
シリカ及びシランカップリングの配合量をそれぞれ40重量部及び4.0重量部に変更し、中間段階に相当する練りを行わず、第2段階として上記に硫黄、加硫促進剤を添加し、かつ、加硫条件を190℃10分間とした以外は、実施例1と同様にして比較例1のゴム組成物を得た。このゴム組成物から得られた加硫ゴム組成物のシリカ平均凝集アグリゲート面積、シリカ分配率、tanδ指数及び耐摩耗性を上記の方法により評価した。結果を表2に示す。
加硫条件を190℃10分とした以外は、実施例1と同様にして比較例2のゴム組成物を得た。このゴム組成物から得られた加硫ゴム組成物のシリカ平均凝集アグリゲート面積、シリカ分配率、tanδ指数及び耐摩耗性を上記の方法により評価した。結果を表2に示す。
中間段階に相当する練りを行わず、第2段階として硫黄、加硫促進剤を添加し、加硫条件を190℃10分間とした以外は、実施例1と同様にして比較例3のゴム組成物を得た。このゴム組成物から得られた加硫ゴム組成物のシリカ平均凝集アグリゲート面積、シリカ分配率、tanδ指数及び耐摩耗性を上記の方法により評価した。結果を表2に示す。
末端変性SBRの代わりに未変性SBRを使用し、加硫条件を190℃10分とした以外は、実施例1と同様にして比較例4のゴム組成物を得た。このゴム組成物から得られた加硫ゴム組成物のシリカ平均凝集アグリゲート面積、シリカ分配率、tanδ指数及び耐摩耗性を上記の方法により評価した。結果を表2に示す。
イソプレンゴム及び末端変性SBRの配合量をそれぞれ50重量部、50重量部に変更し、中間段階に相当する練りを行わず、第2段階として上記に硫黄、加硫促進剤を添加し、加硫条件を190℃10分間とした以外は、実施例1と同様にして比較例5のゴム組成物を得た。このゴム組成物から得られた加硫ゴム組成物のシリカ平均凝集アグリゲート面積、シリカ分配率、tanδ指数及び耐摩耗性を上記の方法により評価した。結果を表2に示す。
イソプレンゴム及び末端変性SBRの配合量をそれぞれ30重量部、70重量部に変更し、中間段階に相当する練りを行わず、第2段階として上記に硫黄、加硫促進剤を添加し、加硫条件を190℃10分とした以外は、実施例1と同様にして比較例6のゴム組成物を得た。このゴム組成物から得られた加硫ゴム組成物のシリカ平均凝集アグリゲート面積、シリカ分配率、tanδ指数及び耐摩耗性を上記の方法により評価した。結果を表2に示す。
Claims (8)
- 2種以上のジエン系ゴムを含むゴム成分合計100重量部に対し、0重量部超100重量部以下のシリカを含み、
前記ジエン系ゴムがそれぞれガラス転移温度の異なる2相以上に分かれ、そのうち少なくとも1相が連続構造を有し、また、少なくとも1相が−50℃以上のガラス転移点を有する相であり、
配合されたゴムの単位体積あたりのシリカ全量の80重量%以上が、−50℃以上のガラス転移点を有する少なくとも1相の相に含まれ、該相に含まれるシリカの平均凝集アグリゲート面積が2000nm2以下である、ことを特徴とするゴム組成物。 - シリカの80重量%以上を含む相が、未変性及び末端変性スチレン−ブタジエン共重合体のうち少なくとも1つを含む、請求項1記載のゴム組成物。
- 前記2相以上の相のうち少なくとも1相のガラス転移点が−50℃未満であり、該相がイソプレンゴム、天然ゴム、ブタジエンゴム、シリコーンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴムからなる群のうち少なくとも1つを含む、請求項1記載のゴム組成物。
- 前記ジエン系ゴムが、2相以上の共連続構造を有する、請求項1記載のゴム組成物。
- ゴム組成物全体に占める、−50℃以上のガラス転移点を有する相の配合量が30〜75重量%である、請求項1記載のゴム組成物
- ゴム組成物全体に占める、−50℃以上のガラス転移点を有する相の配合量が30〜65重量%である、請求項5記載のゴム組成物
- ポリスルフィド化合物及びチオエステル化合物から選択される少なくとも1種のシランカップリング剤及び加硫促進剤をさらに含む、請求項1記載のゴム組成物。
- 2種以上のジエン系ゴムを含むゴム成分合計100重量部に対し、0重量部超100重量部以下のシリカを配合し、
前記ジエン系ゴムがそれぞれガラス転移温度の異なる2相以上に分かれ、そのうち少なくとも1相が連続構造を有し、かつ、
配合されたシリカの80%以上が−50℃以上のガラス転移点を有する1相以上のうちの1相に含まれ、該相に含まれるシリカの平均凝集アグリゲート面積が2000nm2以下となるようにする、ことを特徴とするゴム組成物の製造方法。
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