JP2014200714A - 排ガス浄化用触媒 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の排ガス浄化用触媒において、前記アルカリ土類金属の含有量は、0.1〜20質量%であることが好ましい。
本発明の排ガス浄化用触媒において、前記第2酸化物粒子は、ジルコニアを含んでいる複合酸化物とすることができる。
本発明の排ガス浄化用触媒において、前記貴金属は、ロジウム、白金、及びパラジウムからなる群から選択される少なくとも1つとすることができる。
第1酸化物粒子11は、酸素貯蔵能(OSC能)を有している。すなわち、第1酸化物粒子11は、排ガス中の酸素を吸蔵及び放出することにより、排ガスの空燃比の変動を緩和する役割を担っている。この第1酸化物粒子11としては、例えば、セリウム(Ce)を含む酸化物を用いることができ、好ましくは、セリウム酸化物とジルコニウム(Zr)酸化物との複合酸化物(すなわち、CeZr系複合酸化物)を使用することができる。
以上のSEM観察を、任意の100箇所について行い、各SEM画像に対応した粒子径の平均値を得る。得られた平均値が、粒度D50となる。但し、この際、第1酸化物粒子11の粒子径の標準偏差は20μm以下とする。
第1酸化物粒子11の表面を被覆している第2酸化物粒子12の数は、1つであってもよく、2つ以上であってもよい。この第2酸化物粒子12の数は、第1酸化物粒子11のOSC能を有効に利用することができるという理由で、多い方が好ましい。
まず、排ガス浄化用触媒10に対して、SEMを用いた表面観察を行う。具体的には、排ガス浄化用触媒10に含まれる第1酸化物粒子11の表面を、SEMにより2500〜50000倍の倍率で観察する。
第2酸化物粒子12は、第1酸化物粒子11と比較してOSC能がより低い。例えば、第1酸化物粒子11がセリウム(Ce)を含んでいる場合、第2酸化物粒子12のセリウム含有量は、第1酸化物粒子11よりも少ない。第2酸化物粒子12は、OSC能を有していなくてもよい。例えば、第2酸化物粒子12は、セリウムを含んでいなくてもよい。
第2酸化物粒子12の第1酸化物粒子11に対するモル比(第2酸化物粒子12/第1酸化物粒子11=S/L)は、例えば、1/30〜20/1の範囲内とし、好ましくは1/1〜10/1とする。この比率を過度に小さくすると、排ガス浄化用触媒10に導入可能な単位質量当たりの貴金属量が少なくなり、その初期性能が低下する可能性がある。この比率を過度に大きくすると、第2酸化物粒子12の凝集が比較的生じ易くなり、排ガス浄化用触媒10の耐久性能が低下する可能性がある。
貴金属粒子13は、HC及びCOの酸化反応並びにNOxの還元反応を触媒する役割を担っている。この貴金属粒子13としては、例えば、白金族元素を使用することができる。より具体的には、貴金属粒子13として、ロジウム(Rh)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、又は、これらの2つ以上の組合せを使用することができる。
アルカリ土類金属粒子14は、触媒として機能する貴金属のHC被毒を抑制し、触媒の排ガス浄化性能を維持するという役割を担っている。より具体的には、アルカリ土類金属粒子14として、バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)、カルシウム(Ca)、又は、これらの2つ以上の組合せを使用することができる。
(Z−Zav)(B/P−Bav/Pav)n=2+… ]
上記の式(3)で得られる相関係数の値が+1に近いほど、アルカリ土類金属と貴金属との接触度合いが高いことを意味する。
続いて、排ガス浄化用触媒10の製造方法の一例について説明する。
先ず、水等の液体中に第2酸化物粒子12を分散させ、その液体に貴金属粒子13の塩を含む水溶液を投入することで、第2酸化物粒子12の表面に貴金属粒子13を吸着担持させる。その後、得られた固体を濾別し、貴金属粒子13が担持された第2酸化物粒子の粉末を得る。
以下の実施例1〜24に記載の方法にしたがって、本発明にかかる排ガス浄化用触媒を製造した。また、本発明の排ガス浄化用触媒と比較するために、以下の比較例1〜4に記載の方法にしたがって排ガス浄化用触媒を製造した。
粒度D50が0.2μmのジルコニウム−イットリウム酸化物(以下ZYという、Zr/Yモル比率=9/1)122.2g(1.00mol)を1000mlのイオン交換水中で分散させ、Pd硝酸塩水溶液を投入し酸化物表面に吸着担持させ、吸引濾過で水溶液を除去した。濾液をICP発光分光で分析したところ、Pd担持効率は100%であった。
〔比較例1〕
粒度D50が20μmのCZ152.6g(1.00mol)をイオン交換水中で分散させ、バリウムジイソプロポキシドをn−プロピルアルコールに溶かした溶液(Baとして5wt%)を添加し、共沈物を得た。得られた共沈物を濾過し、純水で洗浄した後、110℃で乾燥後、大気中600℃で3時間焼成した。Ba担持量は最終製品に対し10wt%とした。
〔比較例2〕
粒度D50が20μmのCZ152.6g(1.00mol)を1000mlのイオン交換水中で分散させ、Pd硝酸塩水溶液を投入し酸化物表面に吸着担持させ、吸引濾過で水溶液を除去した。濾液をICP発光分光で分析したところ、Pd担持効率は100%であった。
〔実施例2〕
実施例1に対して、Pd硝酸塩水溶液の代わりにジニトロジアンミンPt硝酸溶液を用いたこと以外は同様の手順で触媒D10gを得た。Pt担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、Pd硝酸塩水溶液の代わりにRh硝酸塩水溶液を用いたこと以外は同様の手順で触媒E10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が0.05μmのZY122.2g(1.00mol)の代わりに、粒度D50が0.05μmのジルコニウム−ランタン酸化物(以下ZLという、Zr/Laモル比率=9/2)128.0g(1.00mol)を用いたこと以外は同様の手順で、触媒F10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が0.2μmのZY122.2g(1.00mol)の代わりに、粒度D50が0.2μmのジルコニウム−ネオジム酸化物(以下ZNという、Zr/Ndモル比率=9/1)128.5g(1.00mol)を用いたこと以外は同様の手順で、触媒G10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が0.2μmのZY122.2g(1.00mol)の代わりに、粒度D50が0.2μmのジルコニウム−プラセオジム酸化物(以下ZPという、Zr/Prモル比率=9/1)127.9g(1.00mol)を用いたこと以外は同様の手順で、触媒H10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が0.2μmのZY122.2g(1.00mol)の代わりに、粒度D50が0.05μmのZY122.2g(1.00mol)を用いたこと以外は同様の手順で、触媒I10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が0.2μmのZY122.2g(1.00mol)の代わりに、粒度D50が0.1μmのZY122.2g(1.00mol)を用いたこと以外は同様の手順で、触媒J10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が0.2μmのZY122.2g(1.00mol)の代わりに、粒度D50が0.5μmのZY122.2g(1.00mol)を用いたこと以外は同様の手順で、触媒K10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が20μmのCZ152.6g(1.00mol)の代わりに、粒度D50が20μmのセリウム−ジルコニウム−ランタン酸化物(以下CZLという、Ce/Zr/Laモル比率=6/3/1)157.3g(1.00mol)を用いたこと以外は同様の手順で、触媒L10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が20μmのCZ152.6g(1.00mol)の代わりに、粒度D50が20μmのセリウム−ジルコニウム−ランタン−イットリウム酸化物(以下CZLYという、Ce/Zr/La/Yモル比率=6/2/1/1)156.3g(1.00mol)を用いたこと以外は同様の手順で、触媒M10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が20μmのCZ152.6g(1.00mol)の代わりに、粒度D50が1μmのCZ152.6g(1.00mol)を用いたこと以外は同様の手順で、触媒N10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が20μmのCZ152.6g(1.00mol)の代わりに、粒度D50が50μmのCZ152.6g(1.00mol)を用いたこと以外は同様の手順で、触媒O10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が20μmのCZ152.6g(1.00mol)の代わりに、粒度D50が75μmのCZ152.6g(1.00mol)を用いたこと以外は同様の手順で、触媒P10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が20μmのCZ152.6g(1.00mol)の代わりに、粒度D50が95μmのCZ152.6g(1.00mol)を用いたこと以外は同様の手順で、触媒Q10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が0.2μmのZY122.2g(1.00mol)の代わりに粒度D50が0.2μmのZY12.22g(0.10mol)を用いたこと、及び、粒度D50が20μmのCZ152.6g(1.00mol)の代わりに粒度D50が20μmのCZ547.7g(3.00mol)を用いたこと以外は同様の手順で、触媒R10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が0.2μmのZY122.2g(1.00mol)の代わりに粒度D50が0.2μmのZY24.44g(0.20mol)を用いたこと、及び、粒度D50が20μmのCZ152.6g(1.00mol)の代わりに粒度D50が20μmのCZ305.1g(2.00mol)を用いたこと以外は同様の手順で、触媒S10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が0.2μmのZY122.2g(1.00mol)の代わりに粒度D50が0.2μmのZY244.4g(2.00mol)を用いたこと、及び、粒度D50が20μmのCZ152.6g(1.00mol)の代わりに粒度D50が20μmのCZ30.51g(0.20mol)を用いたこと以外は同様の手順で、触媒T10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が0.2μmのZY122.2g(1.00mol)の代わりに粒度D50が0.2μmのZY244.4g(2.00mol)を用いたこと、及び、粒度D50が20μmのCZ152.6g(1.00mol)の代わりに粒度D50が20μmのCZ15.26g(0.10mol)を用いたこと以外は同様の手順で、触媒U10gを得た。Pd担持量は1wt%、Ba担持量は10wt%とした。
粒度D50が0.2μmのZY122.2g(1.00mol)を1000mlのイオン交換水中で分散させ、Pd硝酸塩水溶液を投入し酸化物表面に吸着担持させ、吸引濾過で水溶液を除去した。濾液をICP発光分光で分析したところ、Pd担持効率は100%であった。
〔実施例21〕
粒度D50が0.2μmのZY122.2g(1.00mol)を1000mlのイオン交換水中で分散させ、Pd硝酸塩水溶液を投入し酸化物表面に吸着担持させ、吸引濾過で水溶液を除去した。濾液をICP発光分光で分析したところ、Pd担持効率は100%であった。
〔比較例3〕
粒度D50が0.2μmのZY122.2g(1.00mol)を1000mlのイオン交換水中で分散させ、Pd硝酸塩水溶液を投入し酸化物表面に吸着担持させ、吸引濾過で水溶液を除去した。濾液をICP発光分光で分析したところ、Pd担持効率は100%であった。
〔実施例22〕
実施例1に対して、Ba担持量を最終製品に対し0.1wt%としたこと以外は同様の手順で触媒Y10gを得た。Pd担持量は1wt%とした。
実施例1に対して、Ba担持量を最終製品に対し1wt%としたこと以外は同様の手順で触媒Z10gを得た。Pd担持量は1wt%とした。
実施例1に対して、Ba担持量を最終製品に対し20wt%としたこと以外は同様の手順で触媒AA10gを得た。Pd担持量は1wt%とした。
実施例1に対して、Ba担持量を最終製品に対し30wt%としたこと以外は同様の手順で触媒AB10gを得た。Pd担持量は1wt%とした。
粒度D50が0.2μmのZY122.2g(1.00mol)を1000mlイオン交換水中で分散させ、バリウムジイソプロポキシドをn−プロピルアルコールに溶かした溶液(Baとして5wt%)と、分子量の大きいPVP(K90等)を保護材としたPdコロイド溶液を添加し、共沈物を得た。得られた共沈物を濾過し、純水で洗浄した後、110℃で乾燥後、大気中600℃で3時間焼成した。濾液をICP発光分光で分析したところ、Pd担持効率は100%であった。Pd担持量は最終製品に対し1wt%とし、Ba担持量は最終製品に対し10wt%とした。
(耐久試験)
各実施例及び各比較例において得られたペレット状の排ガス浄化用触媒を、流通式の耐久試験装置に配置した。この装置に、窒素に酸素(O2)を2%加えたリーンガスと、窒素に一酸化炭素(CO)を4%加えたリッチガスとを、触媒床温度950℃において500ml/minの流量で、5分周期で交互に20時間流通させる耐久試験を行った。
各実施例及び各比較例において得られた排ガス浄化用触媒を常圧固定床流通反応装置に配置し、ストイキ相当のモデルガスを流通させながら100℃から500℃まで12℃/分の速度で昇温し、その間のHC、NOx浄化率を連続的に測定した。上記の耐久試験後の50%浄化温度を、表1に示す。
各実施例及び各比較例において得られた排ガス浄化用触媒について、上述した「SEM観察により得られる平均粒子径D50」の算出方法にしたがって、第1酸化物粒子11及び第2酸化物粒子の平均粒子径D50を求めた。
(第1酸化物粒子11の被覆率評価)
各実施例及び各比較例において得られた排ガス浄化用触媒について、上述した「第1酸化物粒子の被覆率」の算出方法にしたがって、第2酸化物粒子12による第1酸化物粒子11の表面の被覆率を求めた。
(アルカリ土類金属と貴金属の接触度合い評価)
アルカリ土類金属と貴金属の接触度合いを評価するために、各実施例及び各比較例において得られた排ガス浄化用触媒について、上述した「アルカリ土類金属と貴金属との相関係数」の算出方法にしたがって、相関係数を求めた。
Claims (8)
- 酸素貯蔵能を有する第1酸化物粒子と、
前記第1酸化物粒子よりも酸素貯蔵能が低く、かつ、前記第1酸化物粒子の表面に担持されている第2酸化物粒子と、
前記第2酸化物粒子に担持されている貴金属と、
前記第2酸化物粒子に担持されており、かつ、前記貴金属と接触しているアルカリ土類金属と、を含むことを特徴とする排ガス浄化用触媒。 - 前記アルカリ土類金属と前記貴金属との相関係数は、0.60以上であることを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化用触媒。
- 前記アルカリ土類金属の含有量は、0.1〜20質量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の排ガス浄化用触媒。
- 前記アルカリ土類金属は、バリウム(Ba)、ストロンチウム(St)、及びカルシウム(Ca)からなる群から選択される少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の排ガス浄化用触媒。
- 前記第1酸化物粒子は、セリウム及びジルコニアを含んでいる複合酸化物であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の排ガス浄化用触媒。
- 前記第2酸化物粒子は、ジルコニアを含んでいる複合酸化物であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の排ガス浄化用触媒。
- 前記第2酸化物粒子の径は、前記第1酸化物粒子の径よりも小さいことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の排ガス浄化用触媒。
- 前記貴金属は、ロジウム、白金、及びパラジウムからなる群から選択される少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の排ガス浄化用触媒。
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