JP2014201917A - ジャッキおよびジャッキの取付構造 - Google Patents

ジャッキおよびジャッキの取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】従来に比して小型化・軽量化された部材によって重量物に取り付けることができ、これによりコスト低減や重量物自体の軽量化を可能とするジャッキおよびジャッキの取付構造を提供することを目的とする。【解決手段】ジャッキ10が、孔部2aの軸方向に沿って伸縮が可能なシリンダ11と、シリンダ11を孔部2aの軸方向に沿って伸縮させるとともに板状部2の上面に設置されるジャッキ本体12と、ジャッキ本体12を板状部2に固定する固定手段と、を備える。固定手段は、孔部2aの周囲に間隔をあけて配置される複数のインサート部材13と、複数のインサート部材13のネジ孔に螺合する複数のボルト14と、ジャッキ本体12に設けられるとともに複数のインサート部材13の上面に配置され、かつ複数のボルト14がそれぞれ取り付けられる複数のボルト取付部15と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ジャッキおよびジャッキの取付構造に関する。
プレキャストブロック等の重量物を所定の据付地点に据え付ける際、例えば都市部のように建物が密集した場所や交通量の多い場所では据付地点にクレーン等の設置が困難なため、重量物は荷降ろし地点で台車に載せられ、荷降ろし地点から据付地点まで敷設された軌道に沿って移送される場合がある。据付地点への移送後、重量物は、ジャッキによって持ち上げられ、台車が取り払われた後に、ジャッキを短縮させることにより据付地点に据え付けられる(例えば、特許文献1参照)。
ところで、特許文献1に記載の技術においては、据付地点では、ジャッキの操作やジャッキの着脱作業を行うための作業空間として、据付中の重量物と掘削溝の側壁(土留壁)との間に十分な隙間を確保する必要がある。そのためには掘削溝の幅を広げて掘削しておかなければならないし、掘削溝が掘削される土地の広さに制限がある場合には作業空間の確保自体が困難な場合もある。
そこで、本出願人は、特許文献2に記載のように、重量物の下床版に孔部を形成し、当該孔部にジャッキを装着することで作業空間を極力小さくする技術を提案した。また、この孔部は、下床版の下面と据付地点との間の空隙にグラウト材を充填するために当該下床版に設けられるグラウトホールを活用している。
特開平8−144360号公報 特開2013−036295号公報
ところで、重量物の下床版に形成された孔部にジャッキを装着するため、この重量物の下床版には、ジャッキの径よりも大径なインサート部材である筒状金具を予め埋設固定しておき、このインサート部材に直接ジャッキを螺合するとジャッキの重量が大きくなり、人力で対応しなければならない狭隘な作業空間には適さないものとなってしまう。そこで、特許文献2に記載の技術では、インサート部材に螺合する部分とジャッキ部分を分離できる構造とし、施工性を高めている。ただし、インサート部材である筒状金具は下床版に埋め込まれて取り外しができないため使い捨てとなってしまう。また、筒状金具には大きな荷重が作用するため堅固な構造となり、コスト的にも厳しいものであった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、従来に比して小型・軽量化されたインサート部材によってジャッキを重量物に取り付けることができ、これによりコスト低減と、ジャッキの軽量化を可能とするジャッキおよびジャッキの取付構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、据付地点に対して設置される矩形状の板状部を含んで構成され、かつ当該板状部を厚さ方向に貫通する複数の孔部を有する重量物の据付に用いられるジャッキであって、
前記孔部の軸方向に沿って伸縮が可能なシリンダと、
前記シリンダを前記孔部の軸方向に沿って伸縮させるとともに、前記板状部の上面に設置されるジャッキ本体と、
前記ジャッキ本体を前記板状部に固定する固定手段と、を備えており、
前記固定手段は、前記孔部の周囲に間隔をあけて配置されるようにして前記板状部に埋設固定され、かつ前記板状部の上面にネジ孔が露出する複数のインサート部材と、
前記複数のインサート部材のネジ孔に螺合する複数のボルトと、
前記ジャッキ本体に設けられるとともに前記複数のインサート部材の上面に配置され、かつ前記複数のボルトがそれぞれ取り付けられる複数のボルト取付部と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のジャッキが、前記重量物の板状部に取り付けられてなるジャッキの取付構造であって、
前記シリンダが前記孔部に挿入されるとともに、前記ジャッキ本体が前記板状部の上面に設置されており、
前記ジャッキ本体は、前記複数のボルトが前記複数のボルト取付部を介して前記複数のインサート部材に螺合することによって、前記板状部に固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、従来に比して小型・軽量化された部材によってジャッキ本体を重量物に取り付けることができるので、コスト低減と、ジャッキの軽量化が可能となる。
ジャッキを重量物に取り付けた状態を示す部分断面図である。 ジャッキを重量物に取り付ける際の一例を示す平面図である。 重量物を据付地点に据え付ける際の一例を示す平面図である。 ジャッキの他の例およびその取付状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図3において符号1は、重量物を示す。この重量物1はボックスカルバートであり、下床版2と、上床版3と、これら下床版2と上床版3の両端部間に設けられる側壁4,4とを備えており、角筒状に形成されている。
なお、前記下床版2は、この重量物1が据付地点まで移送された後に、この据付地点に対して設置される矩形状の板状部とされている。また、この板状部である下床版2には、この下床版2を厚さ方向に貫通する複数の孔部2a…が形成されている。この孔部2a…は、重量物1を設置した後に、必要に応じて下床版2の下面と前記据付地点との間の空隙にグラウト材を充填するために使用される。また、前記孔部2aは、前記下床版2に対して少なくとも三つ形成されていればよく、本実施の形態では、前記下床版2の四隅にそれぞれ形成されている。
なお、本実施の形態の重量物1はボックスカルバートであるとしたが、これに限られるものではなく、前記下床版2と同様に、重量物が据付地点まで移送された後に、この据付地点に対して設置される矩形状の板状部を少なくとも含んで構成されたものであれば適宜対応可能である。例えば、アーチカルバートや、逆T型擁壁、L型擁壁、三面水路などのU型構造物等でもよい。
重量物1は、輸送車両等によって搬入され、実際に据え付ける地点から離れた場所で荷降ろしされる。この荷降ろし地点から据付地点までは、重量物1が埋設される掘削溝5が掘削されている。
掘削溝5の幅は、重量物の幅(両側壁4,4間の長さ)よりも若干長く設定されている。したがって、掘削溝5の側壁6と重量物1の側壁4との間には若干の隙間しか形成されないように設定されている。
なお、本実施の形態では、重量物1は掘削溝5内に据え付けられるものとしたが、これに限られるものではない。すなわち、例えば工場等の施設内や施設の敷地内等のように、工事現場以外とされる場合もあり、重量物を移送可能なスペースさえあれば場所は特に限定されない。
ここで、掘削溝5の側壁6と重量物1の側壁4との間の若干の隙間とは、前記重量物1が、掘削溝5のカーブを曲がりきれる程度の余裕を持たせた隙間とされている。
また、掘削溝5の底面には基礎コンクリート7が凹凸を極力無くし、平らに施工されている。
重量物1を移送する手段として、本実施の形態においては、ターンテーブル等を有することによって方向転換可能に構成された複数の低車高のチルローラー8が用いられている。これら複数のチルローラー8は、基礎コンクリート7上に、重量物1の四隅に位置するようにして置かれる。そして、その上に重量物1が載置されることになる。また、複数のチルローラー8に載せられた状態の重量物1を掘削溝5に沿って走行させることにより、重量物1を据付地点まで移送することができる。なお、このようなチルローラー8を用いる場合、重量物1を必要以上に高い位置まで持ち上げて移送する必要がないので、移動性や施工性の面で優れる。
本実施の形態のチルローラー8は、例えば60〜140mm程度の高さに設定されている。
なお、重量物1を据付地点まで移送する手段は、以上のようなチルローラー8を用いたものに限られるものではない。例えば、荷降ろし地点から据付地点まで軌道と、当該軌道上を走行する台車とによって重量物1を移送してもよく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。ただし、軌道とこの軌道上を走行する台車を用いる場合は、チルローラー8を使用する場合に比して重量物1を高い位置に持ち上げる必要がある。
図1および図3に示すように、前記重量物1の下床版2の四隅に形成された孔部2a…それぞれには、前記重量物1を据付地点に据え付けるためのジャッキ10…が、前記下床版2の上面側から装着固定される。
このジャッキ10は、図1および図2に示すように、シリンダ11と、ジャッキ本体12と、固定手段と、を備えている。また、このジャッキ10は、油圧式とされている。さらに、上述のように重量物1の移送手段として、重量物1を高く持ち上げる必要のない比較的厚さが小さいチルローラー8を用いるので、このジャッキ10は、シリンダ11の長さ(ストローク)が比較的短いジャッキとされている。このようにストロークの短いジャッキ10であれば、当然、ストロークの長いジャッキに比して小型・軽量であるため、ジャッキの小型・軽量化の面で優れる。
前記シリンダ11は、前記孔部2aに挿入されるとともに、当該孔部2aの軸方向に沿って伸縮が可能なものである。また、このシリンダ11は、重量物1を上方に持ち上げたときに、前記チルローラー8を撤去できる十分な空間を形成するために必要な長さに形成されている。なお、このシリンダ11は、伸びた状態のときに前記下床版2の下方に突出し、縮んだ状態のときには前記下床版2の下方に突出しないように設定されている。また、このシリンダ11は軽量化を目的として中空状に形成されていてもよい。
なお、前記孔部2aの内径は、このシリンダ11の外径よりも若干大きい程度に形成されている。すなわち、本実施の形態においては、前記孔部2aには、シリンダ11以外の部材を挿入する必要が無く、シリンダ11以外に部材は挿入されない構成となっている。これにより、当該孔部2aは、前記シリンダ11の動きを阻害しない範囲で極力細径にすることができる。
本実施の形態においては、前記孔部2aの内径は例えば76mmに設定され、前記シリンダ11の外径は例えば60〜66mmに設定されている。
なお、シリンダ11の外周には、当該シリンダ11と前記孔部2aとの隙間を埋める円筒状のバンド部材18が設けられる。すなわち、このバンド部材18は、前記シリンダ11を外側から取り巻くようにして設けられている。換言すれば、円筒状に形成されたバンド部材18の孔にシリンダ11が挿入され固定された状態となっている。
本実施の形態のバンド部材18は、二部材18a,18aに縦割りされたものであり、前記シリンダ11への装着時には、これら二部材18a,18aによって横方向から前記シリンダ11を挟み込むようにし、さらに、例えば図示しないネジ等の固定材(本実施の形態では例えば六角穴付き止めネジが採用される)によって前記シリンダ11に固定される。なお、このバンド部材18の材質としては例えば硬質ゴムが用いられている。また、外周面には、前記固定材を挿入する穴18bが複数形成されている。
このようなバンド部材18によれば、前記シリンダ11と前記孔部2aとの隙間を埋めることができるので、例えば重量物1のスライド時に前記シリンダ11の先端部に作用する横方向の力によって前記シリンダ11に発生する曲げモーメントの値を抑制することができる。
また、このバンド部材18が設けられる範囲は、前記シリンダ11の長さ方向のうち先端部付近、つまり、前記下床版2の下部(孔部2aの下端部)付近である。先端部付近をバンド部材18によって拘束することによって、前記シリンダ11のブレを抑制できるので、前記シリンダ11の径も抑制でき、ジャッキ10の小型・軽量化に寄与できる。
また、シリンダ11の下端部の下方には、このシリンダ11の下端部が直接当接することにより前記基礎コンクリート7が傷付くことを防ぐため、また、ジャッキ10による重量物1のジャッキアップ時の安定性および移動性確保のためにアンカープレート16が配置される。このアンカープレート16の上面は平滑な面とされている。
また、シリンダ11の下端部は、フッ素樹脂等の低摩擦材11aによってコーティングされており、これによって、シリンダ11が、アンカープレート16の上面をスライドできるように設定されている。すなわち、シリンダ11の下端部に取り付けられた低摩擦材11aはスライド手段とされている。
なお、重量物1の下床版2の厚みが異なる場合には、重量物1を移動させるのに必要な分の高さ(例えばチルローラー8の高さや、後述する据付ブロック17の高さよりも若干高く重量物1を持ち上げられる分の高さ)だけ持ち上げる必要がある。このため、シリンダ11は、前記下床版2の厚みに応じ、例えば下端部に当該シリンダ11と同径のエクステンションロッド(図示せず)を継ぎ足せるような構造を採用するなどして、その長さを延長方向に調節可能に構成されている。また、シリンダ11とエクステンションロッドとの結合方式としては、例えば雄ネジと雌ネジの関係のようなネジ結合方式や、一方を凹型とし、他方を凸型とする単純な嵌合方式等、様々な構造を採用することができ、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
また、このようにエクステンションロッドを継ぎ足してジャッキ10のシリンダ11の長さを長くする方法を採用することで、ジャッキ10そのものの重量の増加を防ぐことができるので好ましい。
また、このようにシリンダ11の長さを延長させた場合には、延長した部分の下端部、すなわちエクステンションロッドの下端部に前記低摩擦材11aが設けられる。
前記ジャッキ本体12は、前記下床版2の上面に設置固定されており、前記シリンダ11を前記孔部2aの軸方向に沿って伸縮できるように構成されている。なお、このジャッキ本体12の外径は例えば105mmに設定されている。また、このジャッキ本体12は、前記孔部2aの上方に、当該孔部2aの中心軸上に配置されている。
このジャッキ本体12によって前記シリンダ11を伸縮させるには、このジャッキ本体12内の油圧を高くしたり緩めたりすることで可能となる。なお、油圧の制御は、図示しない油圧制御装置によって行われる。また、このジャッキ本体12には、図示しない把手等が適宜取り付けられている。
前記固定手段は、前記ジャッキ本体12を前記下床版2に固定するものである。より詳細に説明すると、前記孔部2aから離間した位置においてジャッキ本体12を下床版2に固定するものであり、例えば前記孔部2aに、固定用の部材を嵌め込んで、当該固定部材によってジャッキ本体12を下床版2に固定するものではない。
このような固定手段は、複数のインサート部材13と、複数のボルト14と、複数のボルト取付部15と、を有する。なお、これら部材13,14,15の数は同一であり、本実施の形態においては、各部材13,14,15が3つずつ用いられている。
また、本実施の形態においては、前記複数のボルト14として、所謂M16ボルトと称される規格のボルトが使用されている。
前記複数のインサート部材13は、前記孔部2aの周囲に間隔をあけて配置されるようにして前記下床版2に埋設固定され、かつ前記下床版2の上面にネジ孔が露出するものである。ネジ孔は、M16ボルト用に形成されている。
また、これら複数のインサート部材13は、前記孔部2aの軸方向と直交する方向で、かつ当該孔部2aの周方向に等しい間隔で配置されている。
また、これら複数のインサート部材13の外周面には、当該インサート部材13の下床版2への付着性能を高めるための凸部13aが適宜形成されている。この凸部13aは例えばインサート部材13の下端部にフランジ状に形成されている。
前記複数のボルト14は、本体軸部14aと、頭部14bとを備えており、本体軸部14aにネジが形成されて前記インサート部材13のネジ孔に螺合する。
前記複数のボルト取付部15は、前記ジャッキ本体12に一体形成されるとともに前記複数のインサート部材13の上面に配置され、かつ前記複数のボルト14がそれぞれ取り付けられるものである。また、これら複数のボルト取付部15は、前記ジャッキ本体12の軸方向と直交する方向で、かつ当該ジャッキ本体12の周方向に等しい間隔で配置されている。なお、これら複数のボルト取付部15の間隔は、前記複数のインサート部材13の間隔と略等しくなるように設定されている。
ボルト取付部15は、突出部15aと、先端部15bと、挿通部15cと、を備える。
前記突出部15aは、前記ジャッキ本体12の外周面から外側に突出するようにして当該外周面に一体形成されている。
また、前記先端部15bは、前記突出部15aの先端に一体形成されており、ジャッキ10の取付時において、前記下床版2の上面と前記ボルト14の頭部14bの下面との間に挟み込まれる。本実施の形態において、前記突出部15aの上面は、前記先端部15bに向かって下るように傾斜しており、前記先端部15bは、少なくとも上面が水平に形成されている。
さらに、この先端部15bは、前記インサート部材13の直上に位置するように配置されている。
前記挿通部15cは、前記先端部15bに形成されるとともに、前記ボルト14の本体軸部14aを挿通できる構成となっている。
本実施の形態の挿通部15cとは、前記先端部15bのうち、当該先端部15bを、平面視U字状に切り欠いた部分を指している。すなわち、前記先端部15bは側方に向かって開放された形状となっている(平面視略コ字状)。このような挿通部15cに対しては、前記ボルト14の本体軸部14aを、前記先端部15bの側面側から挿入することが可能となる。したがって、前記ボルト14を、当該ボルト14の頭部14bの下面と前記下床版2の上面との隙間が前記先端部15bの厚みよりも大きくなるような状態で、前記インサート部材13に仮取付しておけば、図2に示すように、前記ボルト取付部15を前記ボルト14に対して側方から回転させて装着できることになる。
また、前記挿通部15cは、前記先端部15bに対して、前記ボルト14を前記先端部15bの中央に配置できるような範囲で形成されている。さらに、この挿通部15cは、前記先端部15bに対して、前記インサート部材13のネジ孔の直上に位置するようにして形成されている。
なお、本実施の形態の挿通部15cは、前記先端部15bを平面視U字状に切欠形成してなる切欠部分を指しているが、これに限られるものではなく、前記先端部15bを貫通する円孔を指すものとしてもよい。この場合、当該円孔の内径は、前記ボルト14の本体軸部14aの外径よりも大きく形成される。
以上のように構成されたジャッキ10は、図1〜図3に示すように、前記重量物1の下床版2に取り付けられている。
すなわち、前記シリンダ11が前記孔部2aに挿入されるとともに、前記ジャッキ本体12が前記下床版2の上面に設置されている。
さらに、前記ジャッキ本体12は、前記複数のボルト14が前記複数のボルト取付部15を介して前記複数のインサート部材13に螺合することによって、前記下床版2に固定されている。
そして、このようなジャッキ10の取付構造によれば、前記複数のボルト14が前記複数のボルト取付部15を介して前記複数のインサート部材13に螺合しているので、従来のように下床版の孔部に設けるような部材を用いなくても、これら各部材によって前記ジャッキ本体12を前記下床版2に確実かつ強固に固定することができる。
また、本実施の形態のジャッキ10を前記重量物1に取り付けるには、まず、前記複数のボルト14を前記複数のインサート部材13に仮取付しておく。
続いて、前記シリンダ11を前記孔部2aに挿通させながら、前記ジャッキ本体12を前記下床版2の上面に設置する。この時、前記先端部15bは前記インサート部材13の直上に配置されていない状態となっている。
続いて、前記シリンダ11を軸にして、ジャッキ10そのものを回転させる。この時、前記先端部15bの側面開放部分を、前記ボルト14の本体軸部14aに向かって進行させるようにして回転させる(図2中の矢印Y)。そして、前記挿通部15cに前記ボルト14の本体軸部14aが完全に嵌まるまで回転させる。この時には、前記先端部15bは前記インサート部材13の直上に配置された状態となっている。
その後、前記ボルト14を締めて、前記先端部15bを前記下床版2に対して強固に固定する。これによって、前記ボルト取付部15を前記下床版2の上面に強固に固定することができる。以上のような作業を、各ボルト取付部15において行うことで、ジャッキ10を前記下床版2に取付固定することができる。また、前記ジャッキ本体12と前記下床版2の間にガタつきがある場合は、必要に応じて両者間にゴムパッキンを挟み込んでもよい。
さらに、以上の作業を、前記下床版2の四隅において行うことで、ジャッキ10を、前記下床版2の四隅に取付固定することができる。
また、ジャッキ10を取り外す際は、前記ボルト14を緩めた後に、ジャッキ10を取付時とは逆の方向に回転させて、前記ボルト取付部15を前記ボルト14から取り外し、前記シリンダ11を前記孔部2aから抜き取るようにしてジャッキ10を上方に持ち上げる。これによって、ジャッキ10を前記下床版2から取り外すことができる。
なお、本実施の形態においては前記ボルト14を予め前記インサート部材13に仮取付しておいたが、前記挿通部15cを前記インサート部材13のネジ孔の直上に配置した後に、前記ボルト14を前記インサート部材13に取り付けるようにしてもよい。前記挿通部15cを円状の貫通孔とした場合には、この方法が採用される。
また、このような方法が採用された場合にジャッキ10を取り外す際は、まず、前記ボルト14を緩めて外し、前記シリンダ11を前記孔部2aから抜き取るようにしてジャッキ10を上方に持ち上げる。
次に、以上のように構成されたジャッキ10を用いた重量物1の据付方法について説明する。
なお、本実施の形態の重量物1は、掘削溝5に設置される複数の重量物のうち、二番目以降に設置される重量物とする。したがって、この重量物1よりも先に施工が行われた重量物があり、本実施の形態においては便宜上、既設の重量物1aと称する。
まず、荷下ろし地点で重量物1を前記チルローラー8に載置し、据付地点まで移送する。また、据付地点の基礎コンクリート7上には、前記孔部2aの下方に位置する箇所に前記アンカープレート16を予め配置しておく。そして、図3に示すように、重量物1,1a同士が接触しない程度の隙間を形成するようにして移送する。
さらに、予め、前記重量物1が実際に据え付けられる据付ブロック17を、前記アンカープレート16と干渉しない位置に複数配置しておく。
続いて、前記下床版2の四隅に形成された孔部2a…それぞれに、前記ジャッキ10を、前記下床版2の上面側から装着固定する。
続いて、四隅のジャッキ10の各シリンダ11を伸長させることによって重量物1を持ち上げてから、この重量物1の下方のチルローラー8を撤去する。この時、シリンダ11は、下端部が前記アンカープレート16の上面に当接するまで伸長させられる。
続いて、持ち上げられた状態の重量物1を、前記下床版2の底面が前記据付ブロック17に接する直前まで下げてから、前記既設の重量物1a側に移動させる。
すなわち、前記シリンダ11の下端部には、スライド手段として前記低摩擦材11aが取り付けられているので、この低摩擦材11aの低摩擦機能を利用して、前記シリンダ11の下端部を前記アンカープレート16上をスライドさせるようにして、前記重量物1を、前記既設の重量物1a側に移動させる。
続いて、前記シリンダ11を短縮させることによって重量物1を徐々に下げて据付地点に据え付ける。すなわち、前記据付ブロック17上に重量物1を載置する。なお、この時、前記下床版2とアンカープレート16との間には、注入されるグラウトが通過する隙間が形成されている。この時、アンカープレート16を、既設の重量物1aの反対側(荷下ろし地点側)から撤去し、重量物1の次に移送される重量物の据付作業に転用してもよいものとする。
その後、前記ジャッキ10…を、前記下床版2から取り外して撤去する。
ジャッキ10…を、前記孔部2a…から撤去した後は、例えば逆止弁付きの器具である注入口(図示せず)を孔部2a…に取り付け、この注入口からグラウト材を注入し、固化させる。
以上のようにして重量物1を、掘削溝5の所定の据付地点に据え付けることができる。
なお、本実施の形態においては、前記孔部2aからグラウト材を注入するものとしたが、ドライモルタルを据付地点に予め設けておく場合は、この限りではない。
本実施の形態によれば、前記ジャッキ本体12を前記下床版2に固定するための前記固定手段が、前記複数のインサート部材13と、前記複数のボルト14と、前記複数のボルト取付部15と、を有するので、前記ジャッキ本体12を前記下床版2に固定する箇所を複数に分散できることになる。これによって、前記ジャッキ10の取付箇所周辺にかかる重量物1の重みを効率良く分散させることができるので、従来のように、下床版2の孔部2aに設けるような部材を用意する必要が無くなる。すなわち、前記ジャッキ本体12を前記下床版2に固定するのに必要な部材(前記複数のインサート部材13、前記複数のボルト14、前記複数のボルト取付部15)の一つ一つを、従来に比して小型・軽量化できることになる。これによって、使い捨てにする部材を小さくすることもできるので、コスト低減と、ジャッキ10の軽量化が可能となる。
なお、本発明を適用可能な実施の形態は、上述した実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。
〔変形例〕
図4(a),(b)に示すように、ジャッキ本体と、固定手段とを別体にしてもよい。
すなわち、本変形例における固定手段は、複数のインサート部材13と、複数のボルト14と、ボルト取付金具19と、を有する。なお、複数のインサート部材13と、複数のボルト14は上述したものと同様の構成であるため、説明を省略する。
また、ジャッキ10を構成するジャッキ本体には、当該ジャッキ本体をボルト取付金具19に装着させるために必要な構造(後述する突片12c,12c)が採用されている。上述のジャッキ本体12との区別のため、本変形例のジャッキ本体を、以下、“ジャッキ本体12a”と称する。
前記ジャッキ本体12aは、下端部が肉厚補強部12bとされており、この肉厚補強部12bの下端部には、当該下端部の周方向の二箇所に突片12c,12cが一体形成されている。これら突片12c,12cは適当な間隔をあけて配置されている。本実施の形態では等間隔に配置されている。
前記ボルト取付金具19は、筒状部20と、フランジ部21と、複数の突出部22と、挿通部23と、を有する。
前記筒状部20は、前記ジャッキ本体12aの肉厚補強部12bよりも大径に形成されている。より詳細には、当該筒状部20の内径は、前記肉厚補強部12bおよび前記突片12c,12cを含むジャッキ本体12aの最大径よりも若干大きくなるように設定されている。
さらに、前記筒状部20は、当該筒状部20の内周面の上端部に一体形成される複数の引掛リブ20a,20aと、内周面の下端部に一体形成される内側フランジ20bと、を備える。
前記引掛リブ20a,20aは、筒状部20の内周面の上端部に沿って円弧状に形成されており、前記突片12c,12cと同様に等間隔に配置されている。これら引掛リブ20a,20aの間隔は、前記突片12c,12cを挿通できる程度の寸法に設定されている。
前記内側フランジ20bは、筒状部20の内周面の下端部に沿って環状に形成されており、前記突片12c,12cが筒状部20内部に挿入された際に当該突片12c,12cの下面が当接される。
前記フランジ部21は、前記筒状部20の外周面の下端部に一体形成されており、前記ボルト取付金具19を前記下床版2の上面に載置した際に、当該下床版2の上面に接することになる。
前記複数の突出部22は、前記フランジ部21の外周部から外側に突出するようにして一体形成されている。また、これら複数の突出部22の間隔は、複数のインサート部材13の間隔と略等しくなるように設定されている。そして、これら複数の突出部22は、前記インサート部材13の直上に位置するように配置される。なお、突出部22は、当該突出部22と前記筒状部20とに固定される補強リブ22aによって補強されている。
前記挿通部23は、前記複数の突出部22それぞれに形成されるとともに、前記ボルト14の本体軸部14aを挿通できる構成となっている。なお、この挿通部23の構成については、前記突出部22に形成されるものである以外は、上述の挿通部15cと同様であるため、説明を省略する。
本変形例におけるジャッキ10を前記重量物1に取り付ける際は、まず、前記複数のボルト14を前記複数のインサート部材13に仮取付しておく。
続いて、前記ボルト取付金具19を、前記孔部2aと同軸上に配置されるように前記下床版2に載せる。この時、前記突出部22は前記インサート部材13の直上に配置されていない状態となっている。
そして、このボルト取付金具19を、前記挿通部23に前記ボルト14の本体軸部14aが完全に嵌まるまで回転させる。この時には、前記突出部22は前記インサート部材13の直上に配置された状態となっている。
その後、前記ボルト14を締めて、図4(a)に示すように、前記突出部22を前記下床版2に対して強固に固定する。これによって、前記ボルト取付金具19を前記下床版2の上面に強固に固定することができる。
引き続き、前記ジャッキ本体12aを、前記ボルト取付金具19に装着させる。その際は、まず、前記シリンダ11を前記筒状部20および前記孔部2aに挿通させながら、ジャッキ本体12aの前記突片12c,12cを、ボルト取付金具19の前記引掛リブ20a,20a同士の隙間から挿入し、続いてジャッキ本体12aを周方向に回転させるようにする。
これによって、前記突片12c,12cが、前記引掛リブ20a,20aと前記内側フランジ20bとの間に差し込まれることになる。このようにして前記ボルト取付金具19を前記ジャッキ本体12aに装着することができる(図4(b)に示す状態)。
以上の作業を、前記下床版2の四隅において行うことで、本変形例の固定手段を備えるジャッキ10を、前記下床版2の四隅に取付固定することができる。
本変形例のような固定手段を採用すれば、前記ジャッキ本体12aおよび前記シリンダ11と切り離して取り扱うことができるので、前記ジャッキ本体12aの取付作業性を向上させることができる。
1 重量物(ボックスカルバート)
2 板状部(下床版)
10 ジャッキ
11 シリンダ
12 ジャッキ本体
13 インサート部材
14 ボルト
15 ボルト取付部

Claims (2)

  1. 据付地点に対して設置される矩形状の板状部を含んで構成され、かつ当該板状部を厚さ方向に貫通する複数の孔部を有する重量物の据付に用いられるジャッキであって、
    前記孔部の軸方向に沿って伸縮が可能なシリンダと、
    前記シリンダを前記孔部の軸方向に沿って伸縮させるとともに、前記板状部の上面に設置されるジャッキ本体と、
    前記ジャッキ本体を前記板状部に固定する固定手段と、を備えており、
    前記固定手段は、前記孔部の周囲に間隔をあけて配置されるようにして前記板状部に埋設固定され、かつ前記板状部の上面にネジ孔が露出する複数のインサート部材と、
    前記複数のインサート部材のネジ孔に螺合する複数のボルトと、
    前記ジャッキ本体に設けられるとともに前記複数のインサート部材の上面に配置され、かつ前記複数のボルトがそれぞれ取り付けられる複数のボルト取付部と、を有することを特徴とするジャッキ。
  2. 請求項1に記載のジャッキが、前記重量物の板状部に取り付けられてなるジャッキの取付構造であって、
    前記シリンダが前記孔部に挿入されるとともに、前記ジャッキ本体が前記板状部の上面に設置されており、
    前記ジャッキ本体は、前記複数のボルトが前記複数のボルト取付部を介して前記複数のインサート部材に螺合することによって、前記板状部に固定されていることを特徴とするジャッキの取付構造。
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