JP2014202015A - 笠木施工用部材および笠木施工方法 - Google Patents
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笠木の配設方法としては、例えば樹脂材料や金属材料、コンクリート等で予め形成された笠木を、ブラケットやセメント等を介して塀の上部に固定して配設する方法や、現場で職人がモルタルにより塀の上部に笠木を形成して配設する方法がある。
ここで、笠木および塀の多様なデザインに対応する場合、職人の手作業により笠木が配設されることが多い。
まず、角材等の幅木を塀の上端面に固定して、笠木形成領域に対応した型枠を形成する。続いて、型枠内にモルタルを充填し、コテ等を用いてモルタルの表面を仕上げる。そして、モルタルが硬化した後、型枠を取り外すことで笠木が形成される。
さらに、特許文献1に記載の笠木の施工方法については、具体的に開示されていない。とりわけ、特許文献1に記載の笠木を現場で形成する際には、上面が所定の傾斜角度となるように施工する必要があるため、煩雑な工程が必要となるおそれがある。
また、天板部と側板部とにより隅部が形成されるので、この隅部と、塀本体の上端縁部とを合わせ、塀本体の上端縁部に沿って天板部を配置することにより、塀本体の上端面において塀本体の上端縁部に沿うように笠木施工用部材を簡単に設置できる。また、塀本体の上端縁部に沿うように笠木施工用部材を設置することにより、笠木施工用部材の壁部によって笠木材料を充填する領域を画成できる。したがって、型枠を設置することなく笠木材料を充填して、笠木を施工できる。さらに、笠木施工用部材は、除去されることなくそのまま笠木材料に埋設されるので、笠木の強度が確保できるとともに、従来のように型枠を取り外す工程が不要となる。したがって、簡単な施工作業で笠木を配設できる。
また、天板部と側板部とにより隅部が形成されるので、この隅部と、塀本体の上端縁部とを合わせ、塀本体の上端縁部に沿って天板部を配置することにより、塀本体の上端面において塀本体の上端縁部に沿うように笠木施工用部材を簡単に設置できる。また、塀本体の上端縁部に沿うように笠木施工用部材を設置することにより、笠木施工用部材の壁部によって笠木材料を充填する領域を画成できる。したがって、型枠を設置することなく笠木材料を充填して、笠木を施工できる。さらに、笠木施工用部材は、除去されることなくそのまま笠木材料に埋設されるので、笠木の強度が確保できるとともに、従来のように型枠を取り外す工程が不要となる。したがって、簡単な施工作業で笠木を配設できる。
図1は、本実施形態の笠木施工用部材により施工された笠木5を備えた塀2の斜視図である。なお、以下では、塀2の幅方向を単に幅方向という。また、上下方向は、鉛直上下方向に相当する。
図1に示すように、塀2は、例えば建物1の外構に用いられるものであって、建物1を囲うように設けられている。
図2に示すように、塀2は、塀本体3と、塀本体3の側面3aを覆って塀2の側面2aを形成する仕上材6と、塀本体3の上部に設置された笠木5とにより構成されている。なお、以下の説明では、塀2の幅方向の中央において塀2に沿う面を仮想面Oとし、塀本体3の側面3aから見て、仮想面O側を内側といい、仮想面Oとは反対側を外側という。
塀本体3の側面3aを覆う仕上材6は、例えばモルタルからなり、吹き付け塗装やコテ等により塗布することで形成される。仕上材6の厚さは、例えば10mm程度であり、後述する笠木施工用部材10の側板部15を埋設しつつ配設される。
天板部11は、平板状に形成されており、塀本体3の上端縁部3cに対応する延設方向沿って塀本体3の上端面3bに延設されている。図3に示すように、天板部11の上面には、凹凸が形成されており、断面視で例えば略波型形状に形成されている。また、天板部11の内側端部は、上方に立ち上がるように形成されている。このように、天板部11の上面を略波型形状に形成するとともに、天板部11の内側端部を上方に立ち上がるように形成することで、天板部11の上面の表面積を増加させることができる。これにより、天板部11の上方に上部笠木材料8aを配設したときに、天板部11の上面と上部笠木材料8aとの密着面積を増大させることができる。したがって、上部笠木材料8aが固化したときに、天板部11と上部笠木材料8aとが互いに良好に密着できる。
また、笠部13には、上下方向に貫通する排水孔13aが複数形成されている。排水孔13aは、例えば延設方向を長軸方向とし、幅方向を短軸方向とする長円形状に形成されている。排水孔13aを設けることにより、笠木材料8に浸透した水分を排出できるようになっている。
笠側部16は、笠部13の外側端部から下方に向かって立設されている。笠側部16は、笠部13と側板部15とともに、下方に開口を有する凹部10aを形成している。この凹部10aにより、雨水等が笠側部16および笠部13を伝搬して塀2に到達するのを抑制している。
図3に示すように、傾斜片17aには、貫通孔17cが形成されている。貫通孔17cは、例えば延設方向に沿って等間隔に、かつ幅方向に2列に並んで設けられている。貫通孔17cを形成することにより、笠木施工用部材10に笠木材料8を充填した際に、貫通孔17cに笠木材料8が食い込むので、笠木材料8が固化した後に壁部17から剥離するのを抑制できる。
笠木材料受部19の外側端部は、上方に突出した鉤部19aとなっている。鉤部19aは断面視でクランク形状に形成されている。鉤部19aは、施工後の側部笠木材料8bに埋設されることにより、側部笠木材料8bが固化した後に、側部笠木材料8bが笠木材料受部19から剥離するのを抑制している。
ここで、前述した排水孔13aは、水返し板21と壁部17との間であって、水返し板21よりも外側に設けられている。これにより、水返し板21により内側への浸透が妨げられた水分は、排水孔13aから排出される。
副水切り板24の先端部24aは、上方から下方に向かって塀2から漸次離れる傾斜面となっている。したがって、副水切り板24は、先端部24aのうち塀2から離間した位置において、雨水等を落下させることができる。
図4は、笠木施工方法のフローチャートである。
次に、上記のように形成された本実施形態の笠木施工用部材10を用いた笠木施工方法について説明をする。
図4に示すように、笠木施工用部材10を用いた笠木施工方法は、笠木施工用部材設置工程S101と、笠木材料充填工程S103と、整形工程S105とを備えている。以下に、各工程について説明する。
笠木施工用部材設置工程S101は、第一設置工程S101Aと、切断工程S101Bと、第二設置工程S101Cとを備えている。
まず、図5に示すように、第一設置工程S101Aを行う。第一設置工程S101Aでは、塀本体3の上端面3bに第一の笠木施工用部材10Aと、第二の笠木施工用部材10Bとを延設方向に離間して設置する。このとき、例えばコンクリートボンド等の接着剤を用いて、塀本体3の上端面3bに第一の笠木施工用部材10Aおよび第二の笠木施工用部材10Bの天板部11(図2参照)を接着することにより、第一の笠木施工用部材10Aと第二の笠木施工用部材10Bとを設置する。
まず、上部笠木材料充填工程S103Aを行う。上部笠木材料充填工程S103Aでは、複数の笠木施工用部材10の壁部17により画成された充填領域に、上部笠木材料8a(図2参照)を充填する。
続いて、側部笠木材料充填工程S103Bを行う。側部笠木材料充填工程S103Bでは、複数の笠木施工用部材10の壁部17と、笠木材料受部19との間に、側部笠木材料8b(図2参照)を充填する。
ここで、笠木材料充填工程S103では、上部笠木材料充填工程S103Aを行った後で側部笠木材料充填工程S103Bを行う。仮に、側部笠木材料充填工程S103Bを先に行った場合には、側部笠木材料8b(図2参照)の重量により、笠木施工用部材10が塀本体3の上端部から脱落するおそれがあるためである。
また、充填された側部笠木材料8b(図2参照)の側面をコテ等で均して笠木5の側面を形成する。このとき、複数の笠木施工用部材10の壁部17の先端部17bおよび笠木材料受部19の鉤部19aの先端部にコテを当接させて移動させる。これにより、充填された側部笠木材料8bの側面は、複数の笠木施工用部材10の壁部17の先端部および笠木材料受部19の鉤部19aの先端部を接続して形成される仮想面に沿って平坦に形成される(図2参照)。
そして、複数の笠木施工用部材10を埋設した状態で、上部笠木材料8aおよび側部笠木材料8bが固化することにより、笠木5が形成される。
また、天板部11と側板部15とにより隅部が形成されるので、この隅部と、塀本体3の上端縁部3cとを合わせ、塀本体3の上端縁部3cに沿って天板部11を配置することにより、塀本体3の上端面3bにおいて塀本体の上端縁部3cに沿うように笠木施工用部材10を簡単に設置できる。また、塀本体3の上端縁部3cに沿うように笠木施工用部材10を設置することにより、笠木施工用部材10の壁部17によって笠木材料8を充填する領域を画成できる。したがって、型枠を設置することなく笠木材料8を充填して、笠木を施工できる。さらに、笠木施工用部材10は、除去されることなくそのまま笠木材料8に埋設されるので、笠木5の強度が確保できるとともに、従来のように型枠を取り外す工程が不要となる。したがって、簡単な施工作業で笠木5を配設できる。
また、塀2が屈曲している場合についても同様に、屈曲した塀本体3の上端縁部3cに沿って、塀本体3の内側隅部(入隅)および外側角部(出隅)に笠木施工用部材10を設置してもよい。
また、仕上材6により塀本体3の側面3aを覆って塀2を形成していたが、仕上材6により塀本体3の側面3aを覆うことなく塀2を形成してもよい。この場合は、塀本体3の側面3aが塀2の側面2aに相当する。
また、実施形態では、副水切り板24を一枚形成していたが、枚数は一枚に限られることはなく、複数枚であってもよい。
3b 上端面
3c 上端縁部
5 笠木
8 笠木材料
10 笠木施工用部材
10A 第一の笠木施工用部材
10B 第二の笠木施工用部材
10C 第三の笠木施工用部材
11 天板部
11a 貫通孔
13 笠部
13a 排水孔
15 側板部
16 笠側部
17 壁部
17a 傾斜片
19 笠木材料受部
21 水返し板
23 主水切り板
24 副水切り板
25 クリップ(係止部)
S101A 第一設置工程
S101B 切断工程
S101C 第二設置工程
Claims (7)
- 塀の上部の笠木を配設するために、塀本体の上端縁部に対応する延設方向に沿って設置される笠木施工用部材であって、
前記延設方向に沿って前記塀本体の上端面に配置され、上方に笠木材料が配設される天板部と、
前記天板部から前記塀本体の外側に向かって張り出し形成され、上方に前記笠木材料が配設される笠部と、
前記天板部と前記笠部との境界部分において、前記塀本体の側面に沿って下方に向かって立設された側板部と、
前記笠部の外側端部から下方に向かって立設された笠側部と、
前記笠部の外側端部から上方に向かって立設され、下方から上方に向かって前記塀本体の外側に漸次傾斜する傾斜片を有する壁部と、
前記壁部の下方において、前記塀本体の外側に向かって張り出し形成され、上方に前記笠木材料が配設される笠木材料受部と、
前記笠側部の下方において、前記延設方向に沿って延在するとともに、下方に向かって立設された主水切り板と、
を備え、
前記主水切り板は、上方から下方に向かって、前記塀の側面から離れるように外側に傾斜していることを特徴とする笠木施工用部材。 - 請求項1に記載の笠木施工用部材であって、
前記天板部には、貫通孔が形成されていることを特徴とする笠木施工用部材。 - 請求項1または2に記載の笠木施工用部材であって、
前記笠部には、前記延設方向に沿って延在する水返し板が上方に向かって立設され、
前記水返し板は、前記塀本体の外側に配置されていることを特徴とする笠木施工用部材。 - 請求項3に記載の笠木施工用部材であって、
前記笠部には、前記水返し板と前記壁部との間に、前記笠部を貫通する排水孔が形成されていることを特徴とする笠木施工用部材。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の笠木施工用部材であって、
前記壁部の端部には、他の前記笠木施工用部材の前記壁部と係止可能な係止部を設けたことを特徴とする笠木施工用部材。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の笠木施工用部材であって、
前記笠部における前記主水切り板と前記側板部との間には、前記延設方向に沿って延在する少なくとも一枚の副水切り板が、下方に向かって立設されていることを特徴とする笠木施工用部材。 - 請求項1に記載の笠木施工用部材を複数用いた笠木施工方法であって、
前記塀本体の上端面に第一の前記笠木施工用部材と、第二の前記笠木施工用部材とを前記延設方向に離間して設置する第一設置工程と、
第一の前記笠木施工用部材と、第二の前記笠木施工用部材との離間距離に対応して第三の前記笠木施工用部材を切断する切断工程と、
第一の前記笠木施工用部材と、第二の前記笠木施工用部材との間に、切断した第三の前記笠木施工用部材を設置する第二設置工程と、
を備えたことを特徴とする笠木施工方法。
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