JP2014210122A - 洗濯機 - Google Patents

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裕之 小池
Hiroyuki Koike
裕之 小池
平山 亮二
Ryoji Hirayama
亮二 平山
翔太 橋本
Shota Hashimoto
翔太 橋本
吉田 哲士
Tetsushi Yoshida
哲士 吉田
幹夫 黒澤
Mikio Kurosawa
幹夫 黒澤
静夫 山岡
Shizuo Yamaoka
静夫 山岡
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Abstract

【課題】回転シャワーすすぎで散布された水を洗濯物に浸透させ、少ない水でもすすぎ性能を向上させた洗濯機を提供する。
【解決手段】筐体と、外槽と、洗濯兼脱水槽と、駆動装置と、散水手段と、排水弁を備えた洗濯機において、排水弁を開いた状態で駆動装置により洗濯兼脱水槽を回転させながら散水手段でシャワーを供給するシャワーすすぎ運転が終了した後、排水弁を開いた状態のまま散水手段によるシャワーの供給を停止して洗濯兼脱水槽を所定の回転速度で所定時間回転させる浸透すすぎ運転を行うことを特徴とする洗濯機。
【選択図】図7

Description

本発明は、洗濯を行う洗濯機や、洗濯から乾燥まで行う洗濯乾燥機に関し、特に、すすぎ工程時の制御に係るものである。
一般的に洗濯機は洗い、すすぎ、脱水の工程を有している。そして、すすぎ工程においては、洗濯槽内に水を溜めて洗濯物をすすぐ、所謂ためすすぎ運転や、洗濯槽内に水を溜めた状態で更に注水しながら洗濯物をすすぐ、所謂注水すすぎ運転や、洗濯槽を回転させながら洗濯物に水をかけて含水させる、所謂シャワーすすぎ運転が行われる。ここで、シャワーすすぎ運転は、ためすすぎ運転や注水すすぎ運転に比べ、すすぎ工程で使用する水量を少なくできる特徴がある。
例えば、下記特許文献1には、回転軸が略鉛直方向の縦型式洗濯機において、洗い運転の後、排水弁を開けて排水し高速で洗濯槽を回す高速脱水運転を行い、その後、高速の4〜6割の中速で洗濯槽を回しながらシャワーすすぎするシャワー散水脱水運転を行うことが開示されている。
また、下記特許文献2には、ドラム式洗濯機において、中間脱水時の回転速度より遅く、かつ、ためすすぎ時の回転速度よりも速い回転速度でドラムを回しながら、シャワーを供給してすすぐことが開示されている。
特開2011−15714号公報 特開2008−54825号公報
上記特許文献1および2に記載の技術では、すすぎ工程において、洗濯兼脱水槽を回転させながら散水する回転シャワーすすぎが終了すると、直ちに洗濯兼脱水槽の回転速度を高速化させて脱水を行っている。このため、回転シャワーすすぎで散布された水が、洗濯兼脱水槽内の洗濯物全体に対して、あるいは各洗濯物の全体に対して、浸透し切る前に、脱水運転へ移行する場合がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、回転シャワーすすぎで散布された水を洗濯物に浸透させ、少ない水でもすすぎ性能を向上させた洗濯機を提供することにある。
本発明は、筺体と、この筺体内に支持され内部に洗濯水を溜める外槽と、この外槽内に回転自在に支持され洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽を回転駆動する駆動装置と、前記洗濯兼脱水槽内にシャワーを供給する散水手段と、前記洗濯兼脱水槽内の洗濯水を排出する排水弁を備えた洗濯機において、前記排水弁を開いた状態で前記駆動装置により前記洗濯兼脱水槽を回転させながら前記散水手段でシャワーを供給するシャワーすすぎ運転が終了した後、前記排水弁を開いた状態まま前記散水手段によるシャワーの供給を停止して前記洗濯兼脱水槽を所定の回転速度で所定時間回転させる浸透すすぎ運転を行う。
本発明によれば、回転シャワーすすぎで散布された水を洗濯物に浸透させ、少ない水でもすすぎ性能を向上させた洗濯機が提供できる。
本実施形態に係る洗濯乾燥機の外観斜視図である。 本実施形態に係る洗濯乾燥機の内部構造を示すために筐体の一部および外槽を切断して示した右側断面図である。 本実施形態に係る洗濯乾燥機の給水ユニットの斜視図である。 本実施形態に係る洗濯乾燥機の機能構成図である。 本実施形態に係る洗濯乾燥機の洗濯コースの工程図である。 従来の洗濯乾燥機の洗濯コースの工程図である。 本実施形態に係るシャワーすすぎ運転のタイムチャート図である。 本実施形態に係るシャワーすすぎ運転の変形例のタイムチャート図である。 従来のシャワーすすぎ運転のタイムチャート図である。 すすぎと洗剤濃度の関係を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本説明において、同一の構成要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態に係る洗濯機(洗濯乾燥機)の外観斜視図である。
洗濯乾燥機1は、洗濯兼脱水槽8(図2参照)の回転軸が略鉛直方向の縦型式洗濯機(縦型式洗濯乾燥機)である。洗濯乾燥機1の筐体2の上部には上面カバー2aが設けられており、上面カバー2aには外蓋3が設けられている。外蓋3は、山型に折れ曲がりながら後ろ側に開くことにより、開口部2b(図2参照)を開口し、洗濯兼脱水槽8(図2参照)に衣類(洗濯物)が出し入れ可能になっている。上面カバー2aの背面側には、水道栓からの給水ホース接続口4および風呂の残り湯の吸水ホース接続口5が設けられている。上面カバー2aの正面側には、電源スイッチ6が設けられ、外蓋3の正面側には、操作スイッチ7aおよび表示器7bからなる操作表示パネル7が設けられている。
図2は、本実施形態に係る洗濯乾燥機の内部構造を示すために筐体の一部および外槽を切断して示した右側断面図である。
有底円筒状の洗濯兼脱水槽8は、回転可能に外槽9に支持されており、その外周壁に通水および通風のための多数の貫通孔8bを有し、上側が開口している。外槽9は、円盤状の底壁部9cと円筒状の周壁部9dとを有して有底円筒状に形成され、洗濯兼脱水槽8を同軸上に内包し、上側が開口している。また、外槽9の上部には、内蓋9aが設けられている。洗濯乾燥機1の使用者は、外蓋3および内蓋9aを開くことにより、開口部2bから洗濯兼脱水槽8内に衣類の出し入れを行うことができる。
洗濯兼脱水槽8の内側底面に回転翼8aを備える。また、外槽9の底面の外側中央に駆動装置10を備える。駆動装置10は、モータ10aとクラッチ機構10bとを有し、駆動装置10の回転軸10cは外槽9を貫通し、洗濯兼脱水槽8および回転翼8aと結合している。クラッチ機構10bは、モータ10aの回転動力を洗濯兼脱水槽8および/または回転翼8aに伝達する。モータ10aは、その回転を検出するホール素子あるいはフォトインタラプタなどで構成される回転検出装置28と、モータ10aに流れる電流を検出するモータ電流検出装置29を備える。
洗剤・仕上剤の投入装置11は、上面カバー2aの前側に備えられる。洗剤、仕上剤の投入は投入ホース11aにより、外槽9と洗濯兼脱水槽8の間に行われる。給水ユニット12は、上面カバー2aの背面側に設けられる。給水ユニット12は、給水ホース接続口4からの水道水を洗剤・仕上剤の投入装置11、後述する水冷除湿機構(図示せず)へ給水する。また、給水ユニット12は、給水ホース接続口4からの水道水や吸水ホース接続口5(図1参照)からの風呂水を、注水ホース11bを介して、外槽9と洗濯兼脱水槽8の間から外槽9内に注水することができる。
外槽9の底面に設けられた落込部9bは、下部連通管13と連通するように接続されている。下部連通管13は、排水弁14を介して、洗濯水排水路15と連通するように接続されている。排水弁14を閉弁することにより、外槽9内に洗い水やすすぎ水を貯水可能となる。また、排水弁14を開弁することにより、外槽9内の水を、洗濯水排水路15を介して、洗濯乾燥機1の機外へ排水することができる。
また、下部連通管13は、筐体2の下部に設置された異物除去装置16および循環ポンプ17を介して洗濯水循環水路18と連通するように接続されている。また、洗濯水循環水路18は、洗濯兼脱水槽8より上側に設けられた糸くず除去装置19と連通するように接続されている。循環ポンプ17を駆動すると、外槽9内の水が、落込部9bおよび下部連通管13を介して異物除去装置16に流入し異物が除去され、循環ポンプ17の吸込口に流入する。循環ポンプ17の吐出口から吐出された水は、洗濯水循環水路18を介して糸くず除去装置19に流入し糸くずが除去され、糸くずが除去された水(循環水)は糸くず除去装置19から洗濯兼脱水槽8内に散布するように注水される。
乾燥ダクト20は、筐体2の背面内側に縦方向に設置され、ダクト下部は外槽9の落込部9bとゴム製の蛇腹管20aで接続される。乾燥ダクト20内には、水冷除湿機構(図示せず)を内蔵しており、給水ユニット12から水冷除湿機構へ冷却水を供給する。冷却水は乾燥ダクト20の壁面を伝わって流下して落込部9bに入り、下部連通管13、洗濯水排水路15を通り機外へ排出される。乾燥ダクト20の出口はファン21の吸気口と接続され、ファン21の吐出口はヒータ22と接続されている。ヒータ22の出口は、送風ダクト23およびゴム製の蛇腹管23aを介して、吹出ノズル24と接続されている。このように、乾燥工程においては、外槽9内の空気を乾燥ダクト20で水冷除湿してファン21の吸込口から吸込し、ファン21の吐出口から吐出された空気をヒータ22で加熱して、高温低湿の風を吹出ノズル24から洗濯兼脱水槽8内に向けて吹き出すことができる。
外槽9には、空圧チャンバ25aが設けられており、その上側には、外槽9に溜められた洗濯水の水位を検出する水位センサ25を備えている。送風ダクト23には、乾燥運転中に洗濯兼脱水槽8内に向けて吹き出される風の温度を検出する温度センサ26aを備えている。外槽9の落込部9bには、洗濯水の温度や、乾燥運転中に乾燥ダクト20に吸い込まれる空気の温度を検出する温度センサ26bを備えている。下部連通管13と排水弁14の間には、洗濯水の温度や、乾燥運転中に洗濯水排水路15から機外に排出される空気の温度を検出する温度センサ26cを備えている。外槽9の側面上部には、外槽9の振動による振動加速度を検知する加速度センサ27を備えている。なお、水位センサ25、温度センサ26a,26b,26c、加速度センサ27で検出された信号は、制御装置100に送信される。
次に、給水ユニット12について、図3を用いて更に説明する。
図3は、本実施形態に係る洗濯乾燥機の給水ユニットの斜視図である。
給水ユニット12は、洗剤給水電磁弁12aと、仕上剤給水電磁弁12bと、冷却水給水電磁弁12cと、槽内給水電磁弁12dと、給水切替電磁弁12eと、風呂水ポンプ12fと、給水経路ユニット30と、を備えている。
洗剤給水電磁弁12aは、給水ホース接続口4からの水道水を、入水口31から給水経路ユニット30内を通り、出水口32に接続されるホース12i(図2参照)を介して、投入装置11(図2参照)の洗剤投入室(図示せず)に給水する。洗剤投入室に注水された水道水は、投入された洗剤とともに、投入ホース11a(図2参照)を介して、外槽9内に注水される。
仕上剤給水電磁弁12bは、給水ホース接続口4からの水道水を、入水口33から給水経路ユニット30内を通り、出水口34に接続されるホース12j(図2参照)を介して、投入装置11(図2参照)の仕上剤投入室(図示せず)に給水する。仕上剤投入室に注水された水道水は、投入された仕上剤とともに、投入ホース11a(図2参照)を介して、外槽9内に注水される。
冷却水給水電磁弁12cは、給水ホース接続口4からの水道水を、流路12gに接続されるホースを介して、乾燥ダクト20(図2参照)の水冷除湿機構(図示せず)に給水する。
槽内給水電磁弁12dは、給水ホース接続口4からの水道水を、流路12hに接続される注水ホース11b(図2参照)から洗濯兼脱水槽8内に給水する。
給水切替電磁弁12eは、槽内給水電磁弁12dによる給水を洗濯兼脱水槽8に行うか、外槽9と洗濯兼脱水槽8の間に行うかを切替える。
図4は、本実施形態に係る洗濯乾燥機の制御装置の構成を説明する機能ブロック図である。
制御装置100は、マイコン110を中心に構成される。
マイコン110は、運転パターンデータベース111と、工程制御部112と、回転速度算出部113と、衣類重量算出部114と、水質測定部115と、洗剤量・洗い時間決定部116とを備える。
マイコン110は、操作スイッチ7aから入力された運転コースにあった運転パターンを運転パターンデータベース111から呼び出し、洗濯または/および乾燥を開始する機能を有する。工程制御部112は、運転パターンデータベース111から呼び出された運転パターンに基づき、洗い工程,すすぎ工程,脱水工程,乾燥工程の各工程を運転制御する機能を有する。各工程では、工程制御部112は、給水ユニット12,排水弁14を制御する機能を有する。また、工程制御部112は、モータ駆動回路121を介して駆動装置10のモータ10aを駆動制御し、クラッチ制御回路122を介してクラッチ機構10bを切り替え、ヒータスイッチ123のON/OFFを制御することによりヒータ22の通電を制御し、ファン駆動回路124を介してファン21を制御し、循環ポンプ駆動回路125を介して循環ポンプ17を駆動制御する機能を有する。
回転速度算出部113は、モータ10aの回転を検出する回転検出装置28からの検出値に基づき、モータ10aの回転速度を算出する機能を有する。衣類重量算出部114は、回転速度算出部113で算出された回転速度と、モータ電流検出装置29の検出値に基づいて、洗濯兼脱水槽8内の衣類の重量を算出する機能を有する。衣類の重量が増加することにより洗濯兼脱水槽8を回転させるための負荷が大きくなり、モータ10aに流れるモータ電流が多く必要になることから、モータ10aのモータ電流と回転速度により衣類の重量を算出することができる。
次に、図5と図7を基に本実施形態の洗濯コースについて説明する。
図5は、本実施形態に係る洗濯乾燥機の洗濯コースの工程図であり、図7は、本実施形態に係るシャワーすすぎ運転のタイムチャート図である。
この洗濯コースは、給水(ステップS501)、洗い撹拌(ステップS502)による洗い運転と、排水(ステップS503)、高速脱水(ステップS504)、回転シャワー(ステップS505)、浸透すすぎ(ステップS506)、高速脱水(ステップS507)によるシャワーすすぎ運転と、給水(ステップS508)、すすぎ撹拌(ステップS509)によるためすすぎ運転と、排水(ステップS510)、最終脱水(ステップS511)による脱水運転で1コースの洗濯運転が行われる。
給水(ステップS501)では、給水ユニット12の洗剤給水電磁弁12aを開弁して、外槽9に沿って洗剤と水を供給する。そして、循環ポンプ17(または洗濯兼脱水槽8、または回転翼8a)を駆動して洗剤を溶かし、高濃度の洗剤溶液を生成する。洗濯に必要な水が槽内給水電磁弁12d、または洗剤給水電磁弁12aにより供給された後、洗い撹拌(ステップS502)により洗い運転が開始される。
洗い撹拌(ステップS502)が終了すると、排水(ステップS503)で排水弁14を開弁し、外槽9内の洗い水を排水する。排水終了後、高速脱水(ステップS504)へと移行する。洗濯兼脱水槽8の高速回転に伴う遠心力により洗濯物に含まれた洗剤分を含む水は洗濯兼脱水槽8に設けられた貫通孔8bから排出される。高速脱水(ステップS504)では、共振点通過時の振動を抑制するための加速が行われるが、洗濯兼脱水槽8の回転速度を急激に加速し過ぎると、洗濯物から排出される洗剤分を含んだ水の排出が追い付かずに外槽9内に溜まり、洗濯兼脱水槽8の回転により泡立てられて発泡する可能性がある。そこで、高速脱水において排水が確実に行われるように、通常、モータ10aの回転数を段階的に上昇させる動作を行っている(図7参照)。
洗濯物に含まれている水が十分に脱水(脱水率は約55〜60%)された後の洗濯物は、洗濯兼脱水槽8の内周に均一に押し付けられた状態となっており、洗濯兼脱水槽8の回転を停止させずに、約35r/minの回転数まで減速し、給水切替電磁弁12eを切替え、槽内給水電磁弁12dを開弁して、洗濯兼脱水槽8内の洗濯物にすすぎ水を散布する回転シャワー(ステップS505)を実施する。
回転シャワーすすぎの方式については、洗濯物の状況(量・偏り)に応じてシャワーの形状を変えたり、散水する向きや場所を変えたりしても良いが、構造が複雑になるので、本実施形態では、後述する浸透すすぎにより、すすぎ効果を高めている。ここで、回転シャワーすすぎにおける回転速度は、一般的に高い程大きなすすぎ効果があるとされる。しかし、実際の運転においては、散布した水が、洗濯物の表面にある凸凹に弾かれたり、洗濯物の一部だけを伝わって脱水されたりする。そこで、本実施形態では、洗濯兼脱水槽8の回転速度は、一次共振が発生しない低い回転速度(例えば10〜130r/min)、望ましくは略35r/minとし、洗濯兼脱水槽8が大きく振れることを抑制し、安全のために脱水を中断する処理が実行されることも防止している。高い回転速度で洗濯兼脱水槽8が回転しているときにシャワーを散水すると、洗濯物に当たった水が回転の勢いで弾かれて洗濯物のない場所へ飛んで行く可能性があるが、本実施形態のような低い回転速度で洗濯兼脱水槽8を回転することにより、水跳ねを抑えて洗濯物に満遍なく水を当てることができ、少ない水であってもすすぎ効果が向上する。
回転シャワー(ステップS505)を行った後、槽内給水電磁弁12dを閉弁し、洗濯物の内部まで散布した水を洗濯物の奥まで十分に浸み込ませる浸透すすぎ(ステップS506)を実施する。この浸透すすぎでは、排水弁14を開弁したまま、洗濯兼脱水槽8を停止せず、回転シャワー(ステップS505)と同じ回転速度または一次共振より低い回転速度で回転させる。仮に、浸透すすぎの際に、洗濯兼脱水槽8を停止させていると、一部の洗濯物だけに集中して水が浸み込んで局所的に重くなり、アンバランスを生じさせ、脱水の中断処理が働く可能性があるが、本実施形態のように、10〜130r/min程度の回転速度で洗濯兼脱水槽8を回転させることで、そのようなアンバランスの発生を抑制できる。なお、この浸透すすぎ(ステップS506)の詳細は後述する。
浸透すすぎ(ステップS506)の終了後、高速脱水(ステップS507)により洗濯兼脱水槽8を高速回転させ、洗濯物に含まれた水分を脱水する。
シャワーすすぎ運転における高速脱水(ステップS507)が終了した後は、ためすすぎ運転に移行する。
ためすすぎ運転の給水(ステップS508)では、排水弁14を閉弁し、給水切替電磁弁12eを切替え、槽内給水電磁弁12dを開弁して、すすぎに必要なすすぎ水を外槽9および洗濯兼脱水槽8に供給する。
その後、すすぎ水を溜めた状態で回転翼8a(または、洗濯兼脱水槽8)を回転させて洗濯物を撹拌するすすぎ撹拌(ステップS509)を実施する。このとき、仕上剤給水弁12bを開弁して、洗濯兼脱水槽8内に仕上剤を投入する。
ためすすぎ運転が終了した後、排水弁14を開弁し、外槽9内のすすぎ水を排水(ステップS410)する。排水(ステップS510)では、脱水時の起動を安定させるため、ある一定量のすすぎ水が残った状態で最終脱水(ステップS511)に移行する場合もある。最終脱水(ステップS511)では、洗濯兼脱水槽8を高速で回転させて洗濯物に含まれる水を脱水する。
ここで、図5から図9を用いて、本実施形態のシャワーすすぎ運転で浸透すすぎ(ステップS506)のすすぎ効果について、本実施形態によるシャワーすすぎ運転(図7参照)と、本実施形態によるシャワーすすぎ運転の浸透すすぎ(ステップS506)をスキップさせた場合(図8参照)と、従来のシャワーすすぎ運転(図9参照)とを比較して説明する。
図6は、従来の洗濯乾燥機の洗濯コースの工程図であり、高速脱水(ステップS604およびステップS607)と回転シャワー(ステップS605およびステップS608)を2回実施している。
図7は、本実施形態に係るシャワーすすぎ運転のタイムチャート図であり、シャワーすすぎ運転におけるモータ10aの回転数と、槽内給水電磁弁12dおよび排水弁14の開閉状態を示している。
図8は本実施形態に係るシャワーすすぎ運転の比較例のタイムチャート図であり、本実施例における浸透すすぎ(ステップS506)の効果を確認するため、浸透すすぎ(ステップS506)をスキップさせたシャワーすすぎ運転である。
図9は、従来のシャワーすすぎ運転のタイムチャート図であり、高速脱水(ステップS604、およびステップS607)の終了後、モータ10aの回転を停止して、排水弁14を閉弁し、回転シャワー(ステップS605、およびステップS608)を実施する。
図10は、すすぎと洗剤濃度の関係を示すグラフであり、洗剤濃度が低ければすすぎ効果が高いことを意味している。
一般的には、洗濯サイクルが終了した後の洗濯物に残留する洗剤濃度(界面活性剤濃度)は300ppm以下であれば実使用上支障のないレベルとされている。
洗いで使用した水の量は35リットルであり、洗い終了時の洗濯物に含まれている洗剤濃度は、約880ppmとなっている。
本実施形態によるシャワーすすぎ運転での回転シャワー(ステップS505)時間を40秒とし、従来のシャワーすすぎ運転の回転シャワー(ステップS605、およびステップS608)時間を20秒間とし、シャワーすすぎで使用した水の量を全て10リットルとした。
本実施形態によるシャワーすすぎ運転の洗剤濃度は約370ppm、本実施形態のシャワーすすぎ運転で浸透すすぎ(ステップS506)をスキップさせた場合の洗剤濃度は約450ppm、従来のシャワーすすぎ運転の洗剤濃度は約420ppmとなっている。
ためすすぎ運転で使用した水の量は30リットルであり、本実施形態によるシャワーすすぎ運転の洗剤濃度は約190ppm、本実施形態のシャワーすすぎで浸透すすぎ(ステップS506)をスキップさせた場合の洗剤濃度は約290ppm、従来のシャワーすすぎ運転の洗剤濃度は約250ppmとなっている。
本実施形態の浸透すすぎ(ステップS506)は20秒間実施したが、浸透すすぎ(ステップS506)をスキップさせた場合に比べ、洗剤濃度を約100ppm低くすることができ、従来のシャワーすすぎ運転より洗剤濃度を約60ppm低くすることが可能である。
本実施形態のシャワーすすぎ運転は、従来のシャワーすすぎ運転よりすすぎ効果が高くできるため、使用する水の量を減らして節水することが可能となる。また、従来のシャワーすすぎ運転と比べて、回転シャワーの回数と高速脱水の回数が少ない(回転シャワー1回、高速脱水2回)ため、シャワーすすぎ運転の時間が短縮でき、消費する電力量を減らすことが可能となる。
本実施形態の浸透すすぎは、洗濯物に散布した水を直ぐに脱水せず、洗濯物の繊維の内部まで散布した水を十分に行き渡らせるとともに、洗濯物の繊維の内部に含まれている洗剤分を散布した水に溶けださせる効果があると言える。
以上説明したように、本実施形態に係る洗濯乾燥機では、洗い運転が終了した後、排水弁14を開弁し、外槽9内の洗い水を排水する。その後、洗濯兼脱水槽8を高速(例えば900〜1100r/min)で回転させ洗濯物を脱水し、その後、洗濯兼脱水槽8を停止することなく減速し、低速(例えば35〜130r/min)で回転させながら、給水切替電磁弁12eを切替え、槽内給水電磁弁12dを開弁して、洗濯兼脱水槽8内の洗濯物にすすぎ水を散布し、その後、槽内給水電磁弁12dを閉弁して、洗濯兼脱水槽8の回転を低速(例えば35〜130r/min)で例えば20秒間回転させ、その後、洗濯兼脱水槽8を高速(例えば900〜1100r/min)で回転させることで、シャワーすすぎ運転で使用する水を節約することができ、シャワーすすぎ運転の時間を短縮でき、消費する電気量を低減することが可能になる。
また、本実施形態による洗濯乾燥機では、シャワーすすぎ運転における高速脱水(ステップS504)から高速脱水(ステップS507)までを、洗濯兼脱水槽8の回転を停止させることなく連続で運転するため、洗濯物のバランスが崩れることもなく、安全のために脱水運転を中断させる処理が実行してしまうこともない。
更に、回転シャワー(ステップS505)と、浸透すすぎ(ステップS506)における洗濯兼脱水槽8の回転数を一次共振が発生しない低い回転数(例えば35〜130r/min)にすることで、外槽9が異常な振動を起こしてしまうこともなく、安全のために途中で脱水を中断させる処理が実行してしまうこともない。
そして、回転シャワー(ステップS505)と浸透すすぎ(ステップS506)においても、排水弁14を開弁した状態としているので、その後に行われる高速脱水(ステップS507)において洗濯兼脱水槽8の回転速度を直ぐに高速化できるので、全体の運転時間の短縮に繋がる。また、回転シャワーと浸透すすぎにおいて、洗濯兼脱水槽8を停止させずに連続して回転させることも、運転時間の短縮に寄与する。
また、回転シャワー(ステップS505)と、浸透すすぎ(ステップS506)における洗濯兼脱水槽8の回転数を同じ回転数(例えば35r/min)にすることで、シャワーすすぎ運転で使用する水の量を、従来のシャワーすすぎ運転と同じにしても、より高いすすぎ効果を得ることが可能である。
なお、本実施形態では、回転シャワー(ステップS505)の時間を40秒、浸透すすぎ(ステップS506)の時間を20秒としたが、これに限られず、浸透すすぎの時間を少なくとも10秒以上設ければ、縦型式洗濯機内の上にある洗濯物から下にある洗濯物まで水が浸み渡り、しかも各洗濯物の繊維の中まで水が浸み渡るので、すすぎ効果が高まる。
以上、本実施形態に係る洗濯機として、洗濯兼脱水槽の回転軸が略鉛直方向の縦型式洗濯乾燥機を用いて説明したが、これに限られるものではなく、回転ドラム(洗濯兼脱水槽)の回転軸が略水平方向のドラム式洗濯乾燥機であってもよく、乾燥機能を有しない縦型式洗濯機、ドラム式洗濯機であってもよい。
1 洗濯乾燥機
2 筐体
4 給水ホース接続口
5 吸水ホース接続口
7 操作表示パネル
8 洗濯兼脱水槽(洗剤溶解手段)
8a 回転翼(洗剤溶解手段)
8b 貫通孔
9 外槽
9b 落込部
9c 底壁部
9d 周壁部(周壁面)
10 駆動装置(駆動手段)
10a モータ
10b クラッチ機構
10c 回転軸
11 投入装置
12 給水ユニット(散水手段)
12a 洗剤給水電磁弁(洗剤供給手段)
12b 仕上剤給水電磁弁
12c 冷却水給水電磁弁
12d 槽内給水電磁弁
12e 給水切替電磁弁
12f 風呂水ポンプ
12g 流路
12h 流路
13 下部連通管
14 排水弁
15 洗濯水排水路
17 循環ポンプ(洗剤溶解手段)
25 水圧センサ
26a,26b,26c 温度センサ(温度検出手段)
27 加速度センサ
28 回転検出装置
29 モータ電流検出装置
30 給水経路ユニット
100 制御装置(運転制御手段)
110 マイクロコンピュータ
111 運転パターンデータベース
112 工程制御部(運転制御手段)
113 回転速度算出部
114 衣類重量算出部(洗濯物量判定手段)
115 電導度測定部(電導度検出手段)
116 洗剤量・洗い時間決定部(運転制御手段)
117 洗剤状態判定部
118 すすぎ回数・時間決定部
S 径方向

Claims (5)

  1. 筺体と、この筺体内に支持され内部に洗濯水を溜める外槽と、この外槽内に回転自在に支持され洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽を回転駆動する駆動装置と、前記洗濯兼脱水槽内にシャワーを供給する散水手段と、前記洗濯兼脱水槽内の洗濯水を排出する排水弁を備えた洗濯機において、
    前記排水弁を開いた状態で前記駆動装置により前記洗濯兼脱水槽を回転させながら前記散水手段でシャワーを供給するシャワーすすぎ運転が終了した後、前記排水弁を開いた状態まま前記散水手段によるシャワーの供給を停止して前記洗濯兼脱水槽を所定の回転速度で所定時間回転させる浸透すすぎ運転を行うことを特徴とする洗濯機。
  2. 筺体と、この筺体内に支持され内部に洗濯水を溜める外槽と、この外槽内に回転自在に支持され洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽を回転駆動する駆動装置と、前記洗濯兼脱水槽内にシャワーを供給する散水手段を備えた洗濯機において、
    前記駆動装置で前記洗濯兼脱水槽を回転させながら前記散水手段によりシャワーを供給するシャワーすすぎ運転が終了した後に、前記シャワーの供給を停止して前記洗濯兼脱水槽を所定時間回転させる浸透すすぎ運転を行い、その後、前記洗濯兼脱水槽を高速回転して脱水してから、前記洗濯兼脱水槽に水を溜めた状態ですすぐためすすぎ運転を行うことを特徴とする洗濯機。
  3. 請求項1又は2において、
    前記シャワーすすぎ運転時および前記浸透すすぎ運転時に、前記洗濯兼脱水槽を10〜130r/minの回転速度で回転させることを特徴とする洗濯機。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記シャワーすすぎ運転の前に行われる脱水運転から、前記浸透すすぎ運転の後に行われる脱水運転まで、前記洗濯兼脱水槽を停止させずに連続して回転することを特徴とする洗濯機。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記洗濯兼脱水槽の回転軸が略鉛直方向であることを特徴とする縦型式洗濯機。
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