JP2014519476A - 二価酸の合成 - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は米国特許仮出願第61/468,494号より優先権を主張し、その内容は相互引用により本明細書に包含される。
(a)第一触媒システムの存在下でラクトンを加熱し、アルケン酸を製造する工程;および
(b)該アルケン酸を一酸化炭素、水および第二触媒システムと接触させ、かかる第二触媒システムとジカルボン酸を含む反応組成物を製造する工程
を含む、方法を提供する。
Xは結合基であり、
R1、R2、R5およびR6はそれぞれ独立して、置換されてよい有機基であるか、または、
R1とR2および/またはR5とR6はともに、それらが結合するP原子と一緒になって、環式基を形成する。]
を有してよい。
Arは置換されてよい芳香族基であり;
R1およびR2は同一か異なっており、三級アルキルを表すか、または、
ともにそれらが結合しているP原子と一緒になって、式(III)
を有する、ホスファトリオキサアダマンタン基を形成し、
R3およびR4はそれぞれ独立して、置換されてよいアルキレン基を表し、そして、
R5およびR6はそれぞれ独立して、置換されてよい有機基を表すか、またはともにそれらが結合しているP原子と一緒になって環式基を形成する。]
を有しうる。
(a)第一触媒システムの存在下でラクトンを加熱して、アルケン酸を製造する工程;および
(b)該アルケン酸を一酸化炭素、水および第二触媒システムと接触させて、第二触媒システムとジカルボン酸とを含む反応組成物を、製造する工程
を含み、ここで、工程(a)は実質的に水の非存在下で行われる、
製造方法を提供する。
(a)第一触媒システムの存在下でラクトンを加熱し、アルケン酸を製造する工程;および
(b)該アルケン酸を一酸化炭素、水および第二触媒システムと接触させて、第二触媒システムとジカルボン酸とを含む反応組成物を製造する工程
を含み、ここで、工程(a)は実質的に水の非存在下で行い、工程(a)におけるラクトンの加熱は、反応蒸留を含み、それによりアルケン酸を含む留出物を提供する、
製造方法を提供する。
(a)第一触媒システムの存在下でラクトンを加熱してアルケン酸を製造する工程であって、該第一触媒システムは酸触媒を含む工程;および
(b)該アルケン酸を一酸化炭素、水および第二触媒システムと接触させて、第二触媒システムとジカルボン酸とを含む反応組成物を製造する工程であって、該第二触媒システムはパラジウム触媒を含む工程、
を含み、ここで、工程(a)は実質的に水の非存在下で行い、工程(a)におけるラクトンの加熱は反応蒸留を含み、それによりアルケン酸を含む留出物を提供する、
製造方法を提供する。
(a)第一触媒システムの存在下でラクトンを加熱して、アルケン酸を製造する工程であって、該第一触媒システムは酸触媒を含む工程;および
(b)該アルケン酸を一酸化炭素、水および第二触媒システムと接触させて、第二触媒システムおよびジカルボン酸を含む反応組成物を製造する工程であって、該第二触媒システムはパラジウム触媒を含む工程
を含み、ここで、
工程(a)は実質的に水の非存在下で行い、工程(a)におけるラクトンの加熱は、反応蒸留を含み、それによってアルケン酸を含む留出物を提供し、
該パラジウム触媒は、酢酸パラジウム、1,2−ビス[ジ(t−ブチル)ホスフィノメチル]ベンゼンおよびメタンスルホン酸を結合させることで製造する、
製造方法を提供する。
(a)第一触媒システムの存在下でγ−バレロラクトンを加熱して、ペンテン酸を製造する工程であって、かかる第一触媒システムは酸触媒を含む工程;および
(b)該ペンテン酸を一酸化炭素、水および第二触媒システムと接触させて、第二触媒システムとアジピン酸とを含む反応組成物を製造する工程であって、かかる第二触媒システムはパラジウム触媒を含む工程
を含み、ここで、
工程(a)は実質的に水の非存在下で行い、工程(a)におけるγ−バレロラクトンの加熱は反応蒸留を含み、それによりペンテン酸を含む留出物を提供し、ここで、
該パラジウム触媒は、酢酸パラジウム、1,2−ビス[ジ(t−ブチル)ホスフィノメチル]ベンゼンおよびメタンスルホン酸を結合させることで製造する、
製造方法を提供する。
(a)第一触媒システムの存在下でγ−バレロラクトンを加熱して、ペンテン酸を製造する工程であって、かかる第一触媒システムはアルミナとシリカの混合物を含む工程;および
(b)ペンテン酸を一酸化炭素、水および第二触媒システムと反応させて第二触媒システムとアジピン酸を含む反応組成物を製造する工程であって、かかる第二触媒システムはパラジウム触媒を含む工程
を含み、ここで、
工程(a)は実質的に水の非存在下で行い、工程(a)におけるγ−バレロラクトンの加熱は、反応蒸留を含み、それによりペンテン酸を含む留出物を提供し、ここで
該パラジウム触媒は、酢酸パラジウム、1,2−ビス[ジ(t−ブチル)ホスフィノメチル]ベンゼンおよびメタンスルホン酸を結合させることで製造する、
製造方法を提供する。
(a)第一触媒システムの存在下で、γ−バレロラクトンを約1〜40barの圧力にて、200〜350℃に加熱してペンテン酸を製造する工程であって、かかる第一触媒システムは、アルミナとシリカとの混合物を含む工程;および
(b)80〜120℃の温度および1〜80barの圧力で、該ペンテン酸を、一酸化炭素、水および第二触媒システムと接触させて、第二触媒システムとアジピン酸とを含む反応組成物を製造する工程であって、かかる第二触媒システムはパラジウム触媒を含む工程を含み、ここで、
工程(a)は実質的に水の非存在下で行い、工程(a)におけるγ−バレロラクトンの加熱は反応蒸留を含み、それによりペンテン酸を含む留出物を提供し、ここで、
該パラジウム触媒は酢酸パラジウム、1,2−ビス[ジ(t−ブチル)ホスフィノメチル]ベンゼンおよびメタンスルホン酸を結合させることで製造する、
製造方法を提供する。
(a)第一触媒システムとしての、アルミナとシリカの混合物の存在下で、200〜350℃の温度および約1barの圧力にて、実質的に水の非存在下で1〜3時間、γ−バレロラクトンを還流して、ペンテン酸を含む組成物を製造する工程;
(a’)工程(a)による組成物を蒸留して、ペンテン酸を含む留出物を製造する工程;
(b)該留出物を脱気し、脱気した留出物を脱気した非イオン水および脱気した溶媒(例えば、ジグリム)と組み合わせる工程;
(b’)酢酸パラジウム、1,2−ビス[ジ(t−ブチル)ホスフィノメチル]ベンゼンおよびメタンスルホン酸を結合させ、第二触媒システムを形成する工程;
(b’’)第二触媒システムを、アルゴンガス流下で、留出物、水および溶媒を組み合わせたものに添加し、一酸化炭素でフラッシュする工程;
(b’’’)80〜120℃の温度および、1〜80barの一酸化炭素圧で2〜10時間加熱し、第二触媒システムおよびアジピン酸を含む反応組成物を製造する工程
を含む製造方法を提供する。
本発明の方法の工程(a)において、ペンテン酸異性体の混合物は、酸触媒の存在下でγ−バレロラクトンを加熱して、ラクトンとアルケン酸の間の平衡をアルケン酸の形成に向かわせることによって、高い選択性で得ることができる。
本発明の方法の工程(b)において、製造されるジカルボンは、用いるアルケン酸および、したがって、工程(a)で用いるラクトンによって決定される。例えば、工程(a)で用いるラクトンがγ−バレロラクトンである場合、工程(a)で製造されるアルケン酸はペンテン酸であり、工程(b)で製造されるジカルボン酸はアジピン酸である。
Xは結合基であり、
R1、R2、R5およびR6はそれぞれ独立して、置換されてよい有機基であってよいか、または、
R1とR2および/またはR5とR6はともに、それらが結合しているP原子と一緒になって環式基を形成してよい。]
で表されるパラジウム触媒を含んでよい。
R7、R8、R9およびR10はそれぞれ独立して、置換されてよいヒドロカルビル基を表していてよい。]
のホスファトリオキサアダマンタン基を形成してよい。
Arは置換されてよい芳香族基であり;
R1およびR2は、同一であっても異なっていてもよく、三級アルキルを表しているか、またはともにそれらが結合しているP原子と一緒になって式(III):
R3およびR4はそれぞれ独立して、置換されてよいアルキレン基を表し;そして
R5およびR6はそれぞれ独立して、置換されてよい有機基を表すか、またはともにそれらが結合しているP原子と一緒になって環式基を形成する。]
を有してよい。
本発明の方法はアジピン酸の製造に用いうる。アジピン酸の製造に用いる場合、本発明の方法は:酸触媒の存在下でγ−バレロラクトンを加熱し、ペンテン酸異性体の混合物を製造する工程(a)およびパラジウム触媒および水の存在下で、ペンテン酸異性体の混合物をアジピン酸にカルボニル化し、高い選択性でアジピン酸を製造する工程(b)を含んでよい(スキーム2)。
(a)第一触媒システムの存在下でγ−バレロラクトンを加熱し、ペンテン酸異性体と、任意で、未反応のγ−バレロラクトンとの混合物を製造する工程を含み;
(a1)未反応のγ−バレロラクトンを一部または実質的に全てペンテン酸から分離する工程を含んでよく;
(a2)工程(a1)より分離した未反応のγ−バレロラクトンを工程(a)に再利用する工程を含んでよく;
(b)ペンテン酸を一酸化炭素、水および第二触媒システムに接触させ、第二触媒システム、アジピン酸を含み、未反応のγ−バレロラクトンおよび/または未反応のペンテン酸および/または未反応の一酸化炭素および/または未反応の水を含んでよい、反応組成物を製造する工程を含み;
(b1)一部または実質的に全ての未反応のγ−バレロラクトンをアジピン酸から分離する工程を含んでよく;
(b2)分離した未反応のγ−バレロラクトンを工程(a)および/または工程(b)に再利用する工程を含んでよく;
(b3)一部または実質的に全ての未反応のペンテン酸をアジピン酸から分離する工程を含んでよく;
(b4)分離した未反応のペンテン酸を工程(a)および/または工程(b)に再利用する工程を含んでよく;
(c)反応組成物の残りからアジピン酸を分離し、アジピン酸を含む第一の部分と第二触媒システムを含む第二の部分を製造する工程を含んでよく;そして
(d)第二触媒システムを含む第二の部分を工程(b)に再利用する工程を含んでよい。
γ−バレロラクトン200mlとシリカ−アルミナ(グレード 135)10gとの混合物を、ACE Glassの、1200mmのステンレススチールPRO−Pak(登録商標)パッキングで充填した分留カラム(24mm I.D.)を備えた蒸留装置内で、120分間還流させた。その後、該混合物を、底面温度約210℃で蒸留し、200分間かけて留出物20mlを得た。ガスクロマトグラフィー(GC)分析により、該留出物は、γ−バレロラクトン52.6%、2−ペンテン酸21.1%、3−ペンテン酸16.0%、4−ペンテン酸 9.9%および他の不純物0.3%を含有していることがわかった。
γ−バレロラクトン400mlとシリカ−アルミナ(グレード 135)40gの混合物を、ACE Glassの、1200mmのステンレススチールPRO−Pak(登録商標)パッキングで充填した分留カラム(24mm I.D.)を備えた蒸留装置内で、120分間還流させた。その後、該混合物を底面温度約210℃で蒸留し、240分間かけて留出物35mlを得た。GC−分析により、該留出物は、γ−バレロラクトン3.3%、2−ペンテン酸24.3%、3−ペンテン酸40.5%、4−ペンテン酸31.1%および他の不純物0.8%を含有していることがわかった。
実施例2の方法を繰り返し、留出物45mlを採取した。GC−分析により、該留出物は、γ−バレロラクトン14.8%、2−ペンテン酸32.2%、3−ペンテン酸35.4%、4−ペンテン酸17.1%および他の不純物0.5%を含有していることがわかった。
γ−バレロラクトン400mlとアルミノケイ酸塩ゼオライト触媒(ZSM−5)40gの混合物を、ACE Glassの、1200mmのステンレススチールPRO−Pak(登録商標)パッキングで充填した分留カラム(24mm I.D.)を備えた蒸留装置内で、120分間還流させた。その後、該混合物を、底面温度約210℃で蒸留し、240分間かけて留出物35mlを得た。GC−分析により、該留出物は、γ−バレロラクトン23.8%、2−ペンテン酸27.6%、3−ペンテン酸32.6%、4−ペンテン酸15.3%および他の不純物 0.7%を含有していることがわかった。
ステンレススチールの、300mlのParr反応装置を、アルゴン気体の流動下で、脱気したジグリム(40ml)、脱気した非イオン水(5.0ml、228mmol)および脱気した、実施例1に記載の方法で製造した留出物(13.6ml、61.6mmol ペンテン酸異性体:GC−分析による留出物の組成:2−ペンテン酸12%、3−ペンテン酸20%、4−ペンテン酸 14%およびγ−バレロラクトン54%)で満たした。該Parr反応装置を排気し、CO(2bar)で再び満たした。酢酸パラジウム(30.5mg、0.14mmol)、1,2−ビス[ジ(t−ブチル)ホスフィノメチル]ベンゼン(108.2 mg、0.27mmol)、およびメタンスルホン酸(0.1mL、1.5mmol)からなる触媒(ペンテン酸異性体総量に対して0.2mol% Pd)のジグリム(10ml)中の黄色溶液を、CO気体の流動下で、該反応装置内に注入した。その後、該Parr反応装置をCO(60bar)で加圧した。該反応混合物を1000rpmで撹拌した。該Parr反応装置を105℃で5時間加熱した。5時間後、該反応装置を冷却し、開孔し、空気に対して開放した。黄色の反応混合物を得、これを冷蔵庫に静置し、形成したアジピン酸を結晶化させた。粗製アジピン酸を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、60℃、真空下で乾燥させてアジピン酸結晶1.999g(13.7mmol、m.p. 151.4℃〜154.8℃)を得た。粗製反応混合物の13C NMRおよびGC分析により、アジピン酸が唯一の生成物として存在し、留出物から未反応のγ−バレロラクトンも存在していることがわかった。
ステンレススチールの300ml Parr反応装置を、アルゴン気体の流動下で、脱気したジグリム(40ml)、脱気した非イオン水(5.0ml、228mmol)および、脱気した、実施例1に記載の方法で製造した留出物(15.0ml、84.2mmol ペンテン酸異性体:1H NMRによる留出物の組成:2−ペンテン酸9%、3−ペンテン酸29%、4−ペンテン酸19%および;γ−バレロラクトン43%)で満たした。その後、酢酸パラジウム(39.9mg、0.18mmol)、1,2−ビス[ジ(t−ブチル)ホスフィノメチル]ベンゼン(133.0mg、0.34mmol)およびメタンスルホン酸(0.1ml、1.5mmol)からなる触媒(ペンテン酸異性体の総量に対して0.2mol% Pd)の、ジグリム(14ml)中の黄色溶液を、アルゴン気体の流動下で、該反応装置内に注入した。その後、該Parr反応装置をCO(60bar)で加圧した。該反応混合物を、1000rpmで撹拌した。該Parr反応装置を、105℃で5時間加熱した。5時間後、該反応装置を冷却し、開孔し、空気に対して開放した。黄色の反応混合物を得、ここから白色のアジピン酸結晶を分離し、アセトニトリルで洗浄した。黄色の母液を冷蔵庫内に静置し、残りのアジピン酸をさらに晶出させた。粗製アジピン酸を濾過し、アセトニトリルで洗浄した。合わせたアジピン酸画分を真空下、60℃で乾燥させ、アジピン酸結晶5.855g(40.1mmol、m.p. 151.5℃〜155.8℃)を得た。粗製反応混合物を13C NMRにより分析し、唯一の生成物としてアジピン酸が存在し、留出物からの未反応のγ−バレロラクトンも存在していることがわかった。
ペンテン酸異性体混合物の代わりに、脱気した2−ペンテン酸(15.0ml、148mmol)を用いて、実施例6の方法を繰り返した。酢酸パラジウム(66.7mg、0.30mmol)、1,2−ビス[ジ(t−ブチル)ホスフィノメチル]ベンゼン(234.8mg、0.60mmol)およびメタンスルホン酸(0.1mL、1.5mmol)からなる触媒(2−ペンテン酸に対して0.2mol% Pd)の、ジグリム(18ml)中の溶液を、アルゴン気体の流動下で、該反応装置内に注入した。5時間後、反応装置を冷却し、開孔し、空気に対して開放した。黄色の反応混合物を得、ここから白色のアジピン酸結晶を分離し、アセトニトリルで洗浄した。黄色の母液を冷蔵庫内に静置し、残りのアジピン酸をさらに晶出させた。粗製アジピン酸を濾過し、アセトニトリルで洗浄した。合わせたアジピン酸画分を真空下、60℃で乾燥させ、アジピン酸結晶12.16g(85.5mmol)を得た。粗製反応混合物の13C NMRによる分析により、アジピン酸ならびに未反応の2−ペンテン酸が存在していることがわかった。
ペンテン酸の異性体混合物の代わりに、脱気した3−ペンテン酸(15.0ml、148mmol)を用いて、実施例6の方法を繰り返した。酢酸パラジウム(58.6mg、0.26mmol)、1,2−ビス[ジ(t−ブチル)ホスフィノメチル]ベンゼン(198.9mg、0.50mmol)およびメタンスルホン酸(0.1mL、1.5mmol)からなる触媒(3−ペンテン酸に対して0.2mol% Pd)の、ジグリム(18ml)中の黄色溶液を、CO気体の流動下で該反応装置に注入した。5時間後、該反応装置を冷却し、開孔し、空気に対して開放した。黄色反応混合物中に白色のアジピン酸結晶を得た。粗製アジピン酸を濾過し、メタノールで洗浄し、真空下、60℃で乾燥させ、アジピン酸結晶9.452g(64.7mmol)を得た。粗製反応混合物のGC分析により、アジピン酸に加えて2−ペンテン酸が存在していることがわかった。
ペンテン酸の異性体混合物の代わりに、脱気した4−ペンテン酸(14.0ml、137mmol)を用いて、実施例6の方法を繰り返した。酢酸パラジウム(62.1mg、0.28mmol)、1,2−ビス[ジ(t−ブチル)ホスフィノメチル]ベンゼン(216.9mg、0.55mmol)およびメタンスルホン酸(0.1mL、1.5mmol)からなる触媒(4−ペンテン酸に対して0.2mol% Pd)の、ジグリム(15ml)中の黄色溶液を、アルゴン気体の流動下で該反応装置に注入した。5時間後、該反応装置を冷却し、開孔し、空気に対して開放した。黄色反応混合物中に、白色アジピン酸結晶を得た。該白色アジピン酸結晶を黄色反応混合物から分離し、アセトニトリルで洗浄した。該黄色母液を冷蔵庫内に静置し、さらにアジピン酸を晶出させた。粗製アジピン酸を濾過し、アセトニトリルで洗浄した。合わせたアジピン酸画分を真空下、60℃で乾燥させ、アジピン酸結晶14.093g(96.4mmol)を得た。粗製反応混合物の13C NMRによる分析より、アジピン酸および副生成物の2−メチルグルタル酸がいくらか存在していることがわかった。
ハステロイの300ml Parr反応装置を、アルゴン気体の流動下で、脱気したジグリム(50ml)、脱気した非イオン水(5.0ml、228mmol)および脱気した3−ペンテン酸(15.0ml、148mmol)で満たした。その後、酢酸パラジウム(69.9mg、0.31mmol)、1,2−ビス[ジ(t−ブチル)ホスフィノメチル]ベンゼン(236.6mg、0.60mmol)およびメタンスルホン酸(0.1mL、1.5mmol)からなる触媒(3−ペンテン酸に対して0.2mol% Pd)の、ジグリム(18ml)中の黄色溶液を、アルゴン気体の流動下で反応装置内に注入した。その後、Parr装置をCO(60bar)で加圧した。該反応混合物を1000rpmで撹拌した。該Parr反応装置を105℃で5時間加熱した。5時間後、アルゴン気体の流動下で、該反応装置を冷却し、開孔し、カニューレを用いて、母液をSchienkフラスコに移した。黄色母液を、冷蔵庫内に静置し、さらにアジピン酸を晶出させた。その後、該反応装置を空気に対して開放した。得られたアジピン酸を濾過し、アセトニトリルで洗浄し、真空下60℃で乾燥させ、白色アジピン酸結晶10.061g(68.9mmol)を得た。粗製反応混合物の13C NMRによる分析によって、アジピン酸に加えて、2−ペンテン酸および他の副生成物が存在していることがわかった。
ハステロイ(登録商標)の300ml Parr反応装置を、アルゴン気体の流動下で、脱気した3−ペンテン酸(15.0ml、148mmol)および実施例10からの母液で満たした。その後、該Parr反応装置をCO(60bar)で加圧した。反応混合物を1000rpmで撹拌した。該Parr反応装置を105℃で5時間加熱した。5時間後、アルゴン気体の流動下で、該反応装置を冷却し、開孔し、カニューレを用いて、母液をSchienkフラスコに移した。黄色の母液を冷蔵庫内に静置し、アジピン酸をさらに晶出させた。その後、該反応容器を空気に対して開放した。得られたアジピン酸を濾過し、アセトニトリルで洗浄し、真空下、60℃で乾燥させ、白色アジピン酸結晶11.243g(76.9mmol)を得た。粗製反応混合物のGCおよびNMRによる分析より、アジピン酸に加え、ペンテン酸の異性体およびγ−バレロラクトンが存在していることがわかった。
Claims (31)
- 以下の工程を含む、ジカルボン酸の製造方法:
(a)第一触媒システムの存在下でラクトンを加熱し、アルケン酸を製造する工程;および
(b)該アルケン酸を一酸化炭素、水および第二触媒システムと接触させ、第二触媒システムおよびジカルボン酸を含む反応組成物を製造する工程。 - 工程(a)を実質的に水の非存在下で行う、請求項1に記載の方法。
- 工程(a)におけるラクトンの加熱が、反応蒸留を含み、それによりアルケン酸を含む留出物が提供される、請求項1または2に記載の方法。
- 工程(a)をラクトンの通常の沸点以上の温度で行う、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 第一触媒システムが酸触媒を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 第一触媒システムが均質な触媒を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
- 第一触媒システムが不均質の触媒を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
- 第一触媒システムが、アルミナ、シリカ、ゼオライト、粘土、硫酸、p−トルエンスルホン酸およびメタンスルホン酸のうち、1つ以上を含む、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
- 第一触媒システムがアルミナとシリカの混合物を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
- アルケン酸が複数の異性体を含む、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
- 工程(b)を実質的に酸素の非存在下で行う、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
- 工程(b)を約80℃〜約120℃の温度で行う、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
- 工程(b)を約3bar〜約80barの圧力で行う、請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
- 第二触媒システムがパラジウム触媒を含む、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
- 第二触媒が、パラジウム化合物、二座配位ジホスフィンおよび酸を結合させることで製造される、請求項1〜15のいずれかに記載の方法。
- 二座配位ジホスフィンが、式(II):
[式中、
Arは置換されてよい芳香族基であり;
R1およびR2は同一であっても異なっていてもよく、三級アルキルを表しているか、または、
ともにそれらが結合しているP原子と一緒になって式(III):
[式中、R7、R8、R9およびR10は、それぞれ独立して、置換されてよいヒドロカルビル基を表す。]
を有するホスファトリオキサアダマンタン基を形成し;
R3およびR4はそれぞれ独立して、置換されてよいアルキレン基を表し;そして
R5およびR6はそれぞれ独立して、置換されてよい有機基を表すか、または
ともにそれらが結合しているP原子と一緒になって、環式基を形成する。]
を有する、請求項16に記載の方法。 - パラジウム触媒が、酢酸パラジウム、1,2−ビス[ジ(t−ブチル)ホスフィノメチル]ベンゼンおよびメタンスルホン酸を結合させることで製造される、請求項16または17に記載の方法。
- ラクトンの一部が、工程(a)の後で未反応であり、以下の工程をさらに含む、請求項1〜18のいずれかに記載の方法:
(a1)一部または実質的に全ての未反応のラクトンをアルケン酸から分離する工程;および
(a2)工程(a1)より分離した未反応のラクトンの一部または実質的に全てを工程(a)に再利用する工程。 - ラクトンの一部が、工程(a)の後で未反応であり、工程(b)の反応組成物が工程(a)による未反応のラクトンの一部または実質的に全てを含み、以下の工程をさらに含む、請求項1〜19のいずれかに記載の方法:
(b1)未反応のラクトンを一部または実質的に全て、ジカルボン酸から分離する工程;および
(b2)工程(b1)より分離した未反応のラクトンを一部または実質的に全て、工程(a)に再利用する工程。 - 工程(b)の反応組成物が未反応のアルケン酸を含み、以下の工程をさらに含む、請求項1〜20のいずれかに記載の方法:
(b3)未反応のアルケン酸の一部または実質的に全てを、ジカルボン酸から分離する工程;および
(b4)工程(b3)より分離した未反応のアルケン酸の一部または実質的に全てを工程(a)に、および/または工程(b3)より、分離した未反応のアルケン酸の一部または実質的に全てを工程(b)に再利用する工程。 - さらに以下の工程を含む、請求項1〜21のいずれかに記載の方法:
(c)工程(b)の反応組成物の残りからジカルボン酸を分離し、ジカルボン酸を含む第一の部分および第二触媒システムを含む第二の部分を製造する工程;および
(d)第二触媒システムを含む、かかる第二の部分を工程(b)に再利用する工程。 - ラクトンがγ−バレロラクトンであり、したがって、アルケン酸がペンテン酸であり、そしてジカルボン酸がアジピン酸である、請求項1〜22のいずれかに記載の方法。
- ペンテン酸が、2−ペンテン酸、3−ペンテン酸および4−ペンテン酸の1つ以上を含むか、またはこれら全てを含んでよい、請求項23に記載の方法。
- レブリン酸の水素化によりγ−バレロラクトンを製造する工程をさらに含む、請求項24に記載の方法。
- セルロースの酸接触加水分解によりレブリン酸を製造する工程をさらに含む、請求項25に記載の方法。
- リグノセルロースを分解することによってセルロースを製造する工程をさらに含む、請求項26に記載の方法。
- 請求項1〜27のいずれかに記載の方法にしたがって製造されたジカルボン酸。
- 約99%よりも純度が高い、請求項28に記載のジカルボン酸。
- ジカルボン酸がアジピン酸である、請求項28または29に記載のジカルボン酸。
- 請求項30に記載のアジピン酸を、ヘキサメチレンジアミンと共重合させ、それによりナイロン6−6を形成する工程を含む、ナイロン6−6の製造方法。
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