JP2015017733A - 風呂給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】浴槽の排水栓の閉め忘れと誤検出することを防止するとともに、排水栓の閉め忘れの際に排水される湯量を抑えることが可能な風呂給湯装置を提供する。
【解決手段】初回湯張りでは、浴槽内の湯が基準高さを超えるまでの注湯量(初期湯量)を検出して記憶する。以降の通常湯張りでは、初期湯量を注湯した時点で浴槽内の湯が基準高さに達していないことに基づいて浴槽の排水栓の異常と判定し、その場合は、次回の湯張り時に初回湯張りを行って初期湯量を再度検出する。こうすれば、初期湯量が誤っていた(実際よりも少ない)場合でも、誤ったまま使い続けることがなく、通常湯張りを行う度に排水栓の異常と誤検出することを防止できる。また、初期湯量を修正する必要がないので、初期湯量が誤って通常よりも多めに設定されることもなく、排水栓の異常の際に無駄に排水される湯量を抑えることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、浴槽の排水栓の閉め忘れを検出することが可能な風呂給湯装置に関する。
風呂に湯を供給する風呂給湯装置には、浴槽に溜めた湯を再度加熱する追い焚き機能を有するものがあり、追い焚き運転は、浴槽と熱交換器とを結ぶ循環通路に設けた循環ポンプを駆動して浴槽内の湯を循環させることによって行う。こうした風呂給湯装置では、浴槽に初回の湯張りを行う際に、所定量の注湯と循環ポンプの駆動とを繰り返すことにより、浴槽内に開口する循環通路の取水口(循環金具)が水没して循環が可能となる注湯量を検出し、その注湯量(初期湯量)を記憶するものが知られている(例えば、特許文献1)。次回からの湯張り(通常湯張り)では、一度に初期湯量の注湯を行って循環ポンプで循環させることが可能であるかを確認し、循環できる場合は、設定湯量(>初期湯量)に達するまで一気に注湯することで迅速に湯張りを完了する。これに対して、循環できない(循環金具が水没していない)場合は、浴槽の排水栓の閉め忘れと判定して湯張りを停止する。これにより、排水栓を閉め忘れた状態のまま設定湯量の湯の全てが無駄に排水されてしまうことを防止している。尚、排水栓の閉め忘れの際には、初期湯量の湯が排水されてしまうので、無駄に排水される湯量を抑える上で初期湯量は多すぎないのが良い。
特開2000−283557号公報
しかし、特許文献1に開示されている風呂給湯装置では、排水栓の閉め忘れと誤検出することなく迅速に湯張りを行いながら、排水栓の閉め忘れの際に無駄に排水される湯量を抑制することが難しいという問題があった。これは次のような理由による。先ず、初回の湯張り時に浴槽内に残水があるなどの理由で初期湯量を実際よりも少なめに検出すると、次回以降の通常湯張りを行う度に排水栓の閉め忘れと誤検出してしまう。かといって、単純に不足分の湯量を加算して初期湯量を修正したのでは、初期湯量が正しかった場合(不足の原因が通常湯張りにあった場合)に、実際よりも多めに初期湯量が設定されて以降の通常湯張りで使い続けられるので、排水栓の閉め忘れの際に無駄に排水される湯量が多くなる。
この発明は従来の技術における上述した課題に対応してなされたものであり、排水栓の閉め忘れと誤検出することを防止するとともに、排水栓の閉め忘れの際に排水される湯量を抑えることが可能な風呂給湯装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の風呂給湯装置は次の構成を採用した。すなわち、
風呂の浴槽に供給する湯を生成する湯生成部と、前記浴槽内の基準高さに湯があるか否かを検出する湯検出部と、前記浴槽内の湯が前記基準高さを超える初期湯量を注湯した後に設定湯量まで注湯して湯張りを行う湯張り制御部と、前記初期湯量を記憶する記憶部と、前記初期湯量が注湯された時点で前記浴槽内の湯が前記基準高さに達していないことに基づいて該浴槽の排水栓の異常と判定する判定部とを備える風呂給湯装置において、
前記湯張り制御部は、
前記浴槽内の湯が前記基準高さに達したか否かを確認しながら注湯することによって前記初期湯量を検出した後、前記設定湯量まで注湯する初回湯張り実行部と、
前記浴槽内の湯が前記基準高さに達したか否かを確認することなく、前記初回湯張り実行部によって検出された前記初期湯量を注湯した後、前記設定湯量まで注湯する通常湯張り実行部と
を備え、
前記通常湯張り実行部が前記初期湯量を注湯した時点で前記浴槽内の湯が前記基準高さに達していなかった場合には、次回の湯張りを前記初回湯張り実行部が実行する
ことを特徴とする。
ここで、本発明の湯検出部としては、例えば、接点スイッチを用いて、浴槽内の基準高さに湯があるか否かに応じてオン状態とオフ状態とが切り換わるようにしてもよい。また、循環ポンプを備える循環通路の取水口(循環金具)を浴槽の基準高さに設けることとして、循環ポンプで循環可能であるかを確認することで湯があるか否かを検出してもよい。
本発明の風呂給湯装置では、通常湯張り実行部が初期湯量を注湯したのに浴槽内の湯が基準高さに達していなければ、次回の湯張りを初回湯張り実行部が実行して初期湯量を再度検出するようにしたことにより、初期湯量が誤っている(実際よりも少ない)場合でも、その誤った初期湯量を使い続けることがなく、通常湯張り実行部によって湯張りが行われる度に排水栓の異常と誤検出することを防止することができる。また、初期湯量を修正する必要がないので、初期湯量が誤って通常よりも多めに設定されることもなく、排水栓の異常の際に無駄に排水される湯量を抑えることができる。
上述した本発明の風呂給湯装置では、通常湯張り実行部が初期湯量を注湯した時点で浴槽内の湯が基準高さに達していなければ、初期湯量に追加して注湯することとして、追加で所定上限量を注湯しても浴槽内の湯が基準高さに達しなかった場合に、排水栓の異常と判定するようにしてもよい。
このようにすれば、初期湯量が誤っている(実際よりも少ない)ことが原因で、通常湯張り実行部が初期湯量を注湯しても浴槽内の湯が基準高さに達しなかった場合には、所定上限量を最大として不足分の湯量を補って浴槽内の湯が基準高さに達することにより排水栓の異常と誤検出することがないので、既に浴槽に溜まった初期湯量の湯を無駄にすることなく、湯張りを継続することが可能となる。もちろん、この場合でも、次回の湯張りは初回湯張り実行部が実行して初期湯量を再度検出するので、誤った初期湯量が使い続けられることはない。
本実施例の風呂給湯装置1の内部構造を示す説明図である。 コントローラー80が実行する湯張り制御処理を示すフローチャートである。 初回湯張り処理の前半部分を示すフローチャートである。 初回湯張り処理の後半部分を示すフローチャートである。 通常湯張り処理の前半部分を示すフローチャートである。 通常湯張り処理の後半部分を示すフローチャートである。 変形例の通常湯張り処理の前半部分を示すフローチャートである。
図1は、本実施例の風呂給湯装置1の内部構造を示す説明図である。この風呂給湯装置1は、風呂の浴槽10に湯を溜める湯張り機能と、浴槽10内の湯を再度加熱する追い焚き機能とを備えている。図示されるように風呂給湯装置1には、浴槽10に供給する湯を生成する湯生成部として燃焼室20が設けられている。燃焼室20には、給湯用バーナー24と風呂用バーナー26とが収容されており、給湯用バーナー24の上方には給湯用熱交換器40が設けられ、風呂用バーナー26の上方には風呂用熱交換器50が設けられている。また、燃焼室20には、バーナー24,26に燃焼用空気を供給する燃焼ファン38が接続されている。
給湯用バーナー24および風呂用バーナー26に燃料ガスを供給するガス通路28には、ガス通路28を開閉する電磁弁30と、ガス通路28を通過する燃料ガスの流量を制御する比例弁32とが設けられている。また、ガス通路28は、比例弁32よりも下流側で分岐して給湯用バーナー24および風呂用バーナー26に接続されており、各分岐通路を開閉する給湯用電磁弁34および風呂用電磁弁36が設けられている。
給湯用熱交換器40は、一端に給水通路42が接続され、他端に給湯通路44が接続されている。給水通路42には、給水通路42を流れる水の流量を検出する水量センサー46が設けられている。水量センサー46で検出される流量に応じて給湯用バーナー24での燃焼が制御され、給湯用熱交換器40を通過する水が燃焼排気によって加熱されて湯となり、給湯通路44を通ってカラン(図示省略)などに供給される。
風呂用熱交換器50は、浴槽10に開口する循環金具56から風呂用熱交換器50まで湯を導く風呂戻り通路52が一端に接続され、風呂用熱交換器50から循環金具56まで湯を導く風呂往き通路54が他端に接続されている。風呂戻り通路52には、風呂戻り通路52を流れる湯の温度を検出する湯温センサー58と、浴槽10内の湯を吸い出して風呂用熱交換器50へと送る循環ポンプ60と、風呂戻り通路52内の水の流れを検出する水流スイッチ62とが設けられている。追い焚き運転は、循環ポンプ60を駆動して浴槽10内の湯を循環させることによって行う。水流スイッチ62がON状態になると、風呂用バーナー26で燃焼が開始され、風呂用熱交換器50を通過する間に燃焼排気で加熱された湯が風呂往き通路54を通って浴槽10に供給される。
また、風呂戻り通路52は、注湯通路70を介して給湯通路44と接続されている。注湯通路70には、注湯通路70を開閉する注湯電磁弁72と、風呂戻り通路52から給湯通路44への湯の逆流を阻止する逆止弁74と、注湯通路70を流れる湯の流量を検出する湯量センサー76とが設けられている。湯張り運転は、注湯電磁弁72を開いて給湯通路44の湯を風呂戻り通路52に流入させることによって行い、風呂戻り通路52に流入した湯は風呂用熱交換器50および風呂往き通路54を通って浴槽10に供給される。尚、風呂給湯装置1の使用者がリモコン(図示省略)を操作することにより、浴槽10に湯張りする際の設定湯量や設定湯温を変更可能となっている。
さらに、風呂給湯装置1には、装置全体を制御するコントローラー80が搭載されており、電磁弁30、比例弁32、給湯用電磁弁34、風呂用電磁弁36、燃焼ファン38、水量センサー46、湯温センサー58、循環ポンプ60、水流スイッチ62、注湯電磁弁72、湯量センサー76等がコントローラー80と電気的に接続されている。このコントローラー80には、風呂給湯装置1の各種設定を記憶するメモリ82が内蔵されている。
このような風呂給湯装置1では、浴槽10の排水口12を塞ぐ排水栓14が抜けた状態で湯張り運転を実行すると、浴槽10に供給した湯がそのまま排水されて無駄になってしまう。そこで、本実施例の風呂給湯装置1では、コントローラー80が以下のような湯張り制御処理を実行することにより、排水栓14の閉め忘れを検出しながら湯張りを行っている。
図2は、コントローラー80が実行する湯張り制御処理を示すフローチャートである。この処理は、図示しないリモコンの湯張りスイッチが使用者に操作されることによって開始される。
湯張り制御処理では、まず初めに、今回の湯張りが初回湯張りか否かを判断する(STEP100)。本実施例の風呂給湯装置1では、排水栓14の閉め忘れを検出するのに用いる初期湯量を検出しながら行う湯張りを「初回湯張り」と呼び、初期湯量を検出せずに行う湯張りを「通常湯張り」と呼んで区別する。また、本実施例のメモリ82には、初回湯張りであることを示す初回フラグが設定されている。STEP100では、初回フラグを参照し、初回フラグがON状態である場合は、今回の湯張りが初回湯張りであると判断して(STEP100:yes)、初回湯張り処理を実行する(STEP110)。これに対して、初回フラグがOFF状態である場合は、今回の湯張りが通常湯張りであると判断して(STEP100:no)、通常湯張り処理を実行する(STEP150)。以下、初回湯張り処理および通常湯張り処理について詳述する。尚、初回湯張り処理または通常湯張り処理を実行したら、図2の湯張り制御処理を終了する。また、初回湯張り処理または通常湯張り処理を実行する本実施例のコントローラー80は、本発明の「湯張り制御部」に相当している。
図3および図4は、初回湯張り処理を示すフローチャートである。初回湯張り処理を開始すると、まず初めに、循環ポンプ60に水(湯)を満たす呼び水処理を行う(STEP112)。この処理は、注湯電磁弁72を開いて給湯通路44の湯を風呂戻り通路52に流入させることによって行う。
呼び水処理を終了すると、図示しないリモコンの設定湯量を参照して、湯張りの設定湯量が所定量(本実施例では80L)よりも少ないか否かを判断する(STEP114)。設定湯量が所定量以上であった場合は(STEP114:no)、先ず、浴槽10に30Lを注湯する(STEP116)。浴槽10への注湯は、注湯電磁弁72を開いて給湯通路44の湯を風呂戻り通路52に流入させることで行う。また、注湯電磁弁72と風呂戻り通路52との間には湯量センサー76が設けられており、注湯量を測定することができる。
続いて、10Lを追加で浴槽10に注湯したら(STEP118)、循環ポンプ60を駆動する(STEP120)。STEP120では、注湯電磁弁72を閉じた状態であることから給湯通路44の湯が風呂戻り通路52に流入することはなく、浴槽10に開口する循環金具56が水没していなければ、浴槽10内の水(湯)を循環金具56から吸い込めず風呂戻り通路52に水が流れないので、水流スイッチ62はOFF状態となる。一方、循環金具56が水没していれば、浴槽10内の水を循環金具56から吸い込んで風呂戻り通路52に水が流れるので、水流スイッチ62はON状態となる。尚、本実施例の浴槽10に開口する循環金具56の高さは、本発明の「基準高さ」に相当している。また、本実施例の循環ポンプ60および水流スイッチ62は、本発明の「湯検出部」に相当している。
そして、水流スイッチ62がON状態であるか否かを判断し(STEP122)、水流スイッチ62がOFF状態である場合は(STEP122:no)、続いて、注湯量の合計が設定湯量よりも少ないか否かを判断する(STEP124)。注湯量の合計が設定湯量よりも少ない場合は(STEP124:yes)、STEP118の処理に戻って浴槽10への注湯を10Lずつ追加しながら、循環ポンプ60を駆動して水流スイッチ62がON状態になるか否かの判断を繰り返す。そして、注湯量の合計が設定湯量以上になっても水流スイッチ62がON状態とならない場合は(STEP124:no)、浴槽10の排水栓14を閉め忘れているか、あるいは閉め方が不完全であると判定して、湯張り運転を停止する(STEP126)。続いて、図示しないリモコンの表示部にエラー表示を行う等によって排水栓14の異常を報知し(STEP128)、そのまま初回湯張り処理を終了する。
一方、注湯量の合計が設定湯量に達する前に水流スイッチ62がON状態になった場合は(STEP122:yes)、更に20Lを追加で浴槽10に注湯し(STEP130)、注湯量の合計を初期湯量としてメモリ82に記憶する(STEP132)。例えば、STEP118〜124の処理を5回繰り返した場合は、30+10×5+20=100Lを初期湯量として記憶する。尚、20Lを追加で注湯するのは、循環金具56の水没が不十分で水流スイッチ62のON状態とOFF状態とがふらつくような場合を考慮し、循環金具56を確実に水没させるためである。また、本実施例のメモリ82は、本発明の「記憶部」に相当している。
また、初期湯量を記憶したら、初回フラグの設定をOFFにする(STEP134)。こうして初回フラグがOFFに設定された状態で次回の湯張りが行われると、湯張り制御処理(図2)の先頭の判断にて、通常湯張り処理(STEP150)が選択される。
初回フラグの設定をOFFにすると、続いて、循環ポンプ60を駆動し(図4のSTEP136)、水流スイッチ62がON状態であるか否かを判断する(STEP138)。STEP122では水流スイッチ62がON状態であったにも拘らず、STEP138で水流スイッチ62がOFF状態である場合は(STEP138:no)、浴槽10の排水栓14がずれていたり緩んでいたりなど閉め方が不完全であると判定し、湯張り運転を停止する(図3のSTEP126)。そして、排水栓14の異常を報知すると(STEP128)、初回湯張り処理を終了する。
一方、水流スイッチ62がON状態である場合は(STEP138:yes)、図示しないリモコンの設定湯温を参照して、設定湯温になるまで浴槽10内の湯の沸き上げを行う(STEP140)。浴槽10内の湯の沸き上げは、追い焚き運転と同様に、循環ポンプ60を駆動して浴槽10内の湯を循環させながら風呂用バーナー26での燃焼を制御し、風呂用熱交換器50を通過する間に湯を燃焼排気で加熱することによって行う。また、風呂戻り通路52に設けられた湯温センサー58を用いて、浴槽10から風呂戻り通路52に吸い込まれた湯の温度を検出することができる。尚、こうした沸き上げを、風呂戻り通路52に水がない状態で行うと、空焚きとなってしまうので、沸き上げを行う前には風呂戻り通路52内の水の流れを確認することとして、空焚きを防止している。
ここで、図3のSTEP114にて設定湯量が所定量よりも少ない場合は(STEP114:yes)、その設定湯量を浴槽10に注湯しても循環金具56を水没させることができるとは限らないので、初期湯量を検出しないこととして、上述したSTEP116〜140の処理を省略する。
続いて、設定湯量までの残りの湯量を浴槽10に注湯する(STEP142)。例えば、設定湯量が200Lであり、STEP132にて初期湯量として100Lを記憶した場合は、残りの100Lを浴槽10に注湯する。その後、循環ポンプ60を駆動して(STEP144)、水流スイッチ62がON状態であるか否かを判断する(STEP146)。水流スイッチ62がOFF状態である場合は(STEP146:no)、浴槽10の排水栓14の閉め方が不完全であると判定し、湯張り運転を停止する(図3のSTEP126)。そして、排水栓14の異常を報知すると(STEP128)、初回湯張り処理を終了する。
一方、水流スイッチ62がON状態である場合は(STEP146:yes)、設定湯温になるまで浴槽10内の湯の沸き上げを行って(STEP148)、初回湯張り処理を終了する。尚、STEP140およびSTEP148の2段階で沸き上げを行うのは、次のような理由による。先ず、風呂給湯装置1では、湯張りが完了するタイミングを予測して予め報知することが一般的に行われている。この湯張り完了タイミングは、浴槽10の冷え具合などの温度条件の違いによって変動する。そこで、STEP140で一旦沸き上げを行った後に、湯張り完了タイミングの報知を行うことにより、温度条件の違いによる影響が少なくなるので、湯張り完了タイミングの予測精度を向上させることができる。
図5および図6は、通常湯張り処理を示すフローチャートである。通常湯張り処理を開始すると、まず初めに、循環ポンプ60の呼び水処理を行い(STEP152)、続いて、湯張りの設定湯量が所定量(本実施例では80L)よりも少ないか否かを判断する(STEP154)。設定湯量が所定量以上であった場合は(STEP154:no)、メモリ82に記憶されている初期湯量(例えば100L)を浴槽10に注湯する(STEP156)。通常湯張りでは、このように初期湯量を一気に注湯することにより、初回湯張りに比べて、短時間で湯張りを完了することが可能となる。
初期湯量を注湯したら、循環ポンプ60を駆動し(STEP158)、水流スイッチ62がON状態であるか否かを判断する(STEP160)。水流スイッチ62がON状態である場合は(STEP160:yes)、循環金具56が水没しているので、浴槽10の排水栓14は正常に閉まっていると判断し、設定湯温になるまで浴槽10内の湯の沸き上げを行う(STEP178)。
これに対して、水流スイッチ62がOFF状態である場合は(STEP160:no)、初期湯量を浴槽10に注湯したのに循環金具56が水没しておらず、排水栓14を閉め忘れているか、あるいは閉め方が不完全であることが疑われる。ただし、初回湯張りの際に浴槽10内に残水があったなど理由で、検出した初期湯量が誤っている(実際よりも少ない)可能性もあるので、本実施例の風呂給湯装置1では、メモリ82から初期湯量の記憶を消去する(STEP162)。
また、初期湯量の記憶を消去したら、初回フラグの設定をONにする(STEP164)。こうして初回フラグがONに設定された状態で次回の湯張りが行われると、湯張り制御処理(図2)の先頭の判断では、初回湯張り処理(STEP110)が選択されるので、初期湯量を再び検出しながら湯張りを行う。このように本実施例の風呂給湯装置1では、初期湯量を浴槽10に注湯しても循環金具56が水没しなかった場合に、次回の湯張りにて初期湯量を再度検出するようにしたことにより、誤った(少なめの)初期湯量を使い続けることがなく、通常湯張りを行う度に排水栓14の異常と誤検出することを防止することができる。
初回フラグの設定をONにすると、初期湯量が少なめに検出されていた場合を考慮し、不足分を補うために、先ず、初期湯量に追加で10Lを浴槽10に注湯する(STEP166)。そして、循環ポンプ60を駆動し(STEP168)、水流スイッチ62がON状態であるか否かを判断する(STEP170)。水流スイッチ62がOFF状態である場合は(STEP170:no)、続いて、初期湯量に追加した注湯量の合計が上限量(本実施例では50L)よりも少ないか否かを判断する(STEP172)。追加注湯量の合計が上限量よりも少ない場合は(STEP172:yes)、STEP166の処理に戻って浴槽10への注湯を10Lずつ追加しながら、循環ポンプ60を駆動して水流スイッチ62がON状態になるか否かの判断を繰り返す。そして、追加注湯量の合計が上限量以上になっても水流スイッチ62がON状態とならない場合は(STEP172:no)、浴槽10の排水栓14に異常があって湯が溜まらないと判定し、湯張り運転を停止する(STEP174)。さらに、排水栓14の異常を報知すると(STEP176)、通常湯張り処理を終了する。尚、排水栓14の異常と判定して湯張り運転を停止する本実施例のコントローラー80は、本発明の「判定部」に相当している。
一方、追加注湯量の合計が上限量に達する前に水流スイッチ62がON状態になった場合は(STEP170:yes)、浴槽10の排水栓14は正常に閉まっていると判断し、設定湯温になるまで浴槽10内の湯の沸き上げを行う(STEP178)。
ここで、本実施例の風呂給湯装置1では、初期湯量を浴槽10に注湯しても循環金具56が水没しなかった場合に、浴槽10への注湯を追加することとしたが、初期湯量を注湯した時点で循環金具56が水没しなければ、直ちに排水栓14の異常と判定し、湯張り運転を停止してもよい。ただし、本実施例のように上限量まで注湯を追加しても循環金具56が水没しなかった時点で初めて排水栓14の異常と判定することとすれば、初期湯量が誤っていた(実際よりも僅かに少なかった)場合には、不足分の湯量が補われて循環金具56が水没することで排水栓14の異常と誤検出することがないので、既に浴槽10に溜まった初期湯量の湯を無駄にすることなく、湯張り運転を継続することができる。
また、不足分の湯量(追加した注湯量の合計)を加算することで初期湯量を修正することも可能であるが、必ずしも初期湯量が誤っている(少なめである)とは限らない。すなわち、初期湯量を注湯したのに循環金具56が水没しなかった原因として、初回湯張りで検出した初期湯量は正しいけれど、通常湯張りで排水栓14のずれや緩みによって浴槽10内の湯量が減少していた可能性もある。この場合に不足分の湯量を加算すると、誤った(多めの)初期湯量に修正されてしまう。そして、初期湯量が一旦多めに設定されると、水位センサーを有しないタイプの風呂給湯装置1では修正する機会がなく、多めの初期湯量が以降の通常湯張りで使い続けられる。結果として、排水栓14の閉め忘れの際には、初期湯量の湯が排水されてしまうので、無駄に排水される湯量が多くなる。そこで、本実施例では、不足分の湯量を加算して初期湯量を修正するのではなく、敢えて初期湯量を再度検出することとして、初期湯量が多めに設定されるリスクを回避している。
また、通常湯張り処理では、図5のSTEP154にて設定湯量が所定量よりも少ない場合は(STEP154:yes)、初期湯量を用いて排水栓14の閉め忘れを検出することができないので、上述したSTEP156〜178の処理を省略する。
続いて、設定湯量までの残りの湯量を浴槽10に注湯し(図6のSTEP180)、その後、循環ポンプ60を駆動して(STEP182)、水流スイッチ62がON状態であるか否かを判断する(STEP184)。水流スイッチ62がOFF状態である場合は(STEP184:no)、浴槽10の排水栓14に異常があると判定し、湯張り運転を停止する(図5のSTEP174)。そして、排水栓14の異常を報知すると(STEP176)、通常湯張り処理を終了する。
一方、水流スイッチ62がON状態である場合は(STEP184:yes)、設定湯温になるまで浴槽10内の湯の沸き上げを行って(STEP186)、通常湯張り処理を終了する。尚、STEP178およびSTEP186の2段階で沸き上げを行うのは、初回湯張り処理と同様の理由による。
尚、上述の実施例では、通常湯張りにて初期湯量を浴槽10に注湯したのに循環金具56が水没していなければ、メモリ82から初期湯量の記憶を消去していた。しかし、初期湯量の記憶を消去せずに修正することとしてもよい。以下では、初期湯量の修正を行う変形例について説明する。尚、変形例の説明に際しては、上述の実施例と共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
図7は、変形例の通常湯張り処理の前半部分を示すフローチャートである。変形例の通常湯張り処理では、メモリ82に記憶されている初期湯量を浴槽10に注湯した後(STEP156)、循環ポンプ60を駆動して(STEP158)、水流スイッチ62がOFF状態である場合は(STEP160:no)、メモリ82から初期湯量の記憶を消去する処理や、初回フラグの設定をONにする処理(図5のSTEP162,164)を行うことなく、初期湯量に追加で10Lを浴槽10に注湯する(STEP166)。初期湯量を注湯しても循環金具56が水没しなかった原因として、初期湯量が実際より少なめである(僅かに不足している)だけかもしれないので、不足分を補うために10Lの注湯を追加したら、メモリ82に記憶されている初期湯量に10Lを加算して初期湯量の記憶を更新する(STEP167)。
その後、循環ポンプ60を駆動して(STEP168)、水流スイッチ62がON状態であるか否かを判断し(STEP170)、水流スイッチ62がOFF状態である場合は(STEP170:no)、続いて、追加した注湯量の合計が上限量(例えば50L)よりも少ないか否かを判断する(STEP172)。追加注湯量の合計が上限量よりも少ない場合は(STEP172:yes)、STEP166の処理に戻り、浴槽10への注湯を10Lずつ追加しながらメモリ82の初期湯量の記憶を更新するとともに、循環ポンプ60を駆動して水流スイッチ62がON状態になるか否かの判断を繰り返す。そして、追加注湯量の合計が上限量以上になっても水流スイッチ62がON状態とならない場合は(STEP172:no)、浴槽10の排水栓14に異常があると判定し、初期湯量の修正を諦めて初回フラグの設定をONにする(STEP173)。こうして初回フラグがONに設定された状態で次回の湯張りが行われると、初回湯張り処理(STEP110)を実行して初期湯量を再度検出する。
一方、追加注湯量の合計が上限量に達する前に水流スイッチ62がON状態となった場合は(STEP170:yes)、不足分の湯量が補われて循環金具56が水没したと判断し、設定湯温になるまで浴槽10内の湯の沸き上げを行う(STEP178)。こうして初期湯量を修正したら、初回フラグがOFFに設定された状態のまま次回の湯張りが行われるので、メモリ82に記憶されている修正された(更新後の)初期湯量を用いて通常湯張り処理(STEP150)を実行する。
尚、初期湯量を修正した場合でも、初回フラグの設定をONにすることとしてもよい。初回フラグがONに設定された状態で次回の湯張りが行われると、初回湯張り処理(STEP110)を実行するので初期湯量を再度検出する。そして、前回の湯張り時に修正された初期湯量と再度検出した初期湯量とを比較することとして、その差が所定量(例えば10L)未満である場合は、修正された初期湯量および再度検出した初期湯量の何れか一方、あるいは2つの初期湯量の平均値を、以降の通常湯張り処理で用いる初期湯量としてメモリ82に記憶してもよい。一方、差が所定量以上である場合は、修正された初期湯量は多めに設定されている可能性があるので、再度検出した初期湯量を、以降の通常湯張り処理で用いる初期湯量としてメモリ82に記憶してもよい。このように修正された初期湯量と再度検出した初期湯量とを比較することにより、何れか一方だけの場合よりも精度(信頼性)の高い初期湯量を採用することが可能となる。
以上、本実施例および変形例の風呂給湯装置1について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、前述した実施例の風呂給湯装置1では、循環ポンプ60を駆動し、水流スイッチ62がON状態となったかを確認することで、循環金具56の高さまで湯があるか否かを判断していた。しかし、これの代わりに接点スイッチを用いて、浴槽内の基準高さ(例えば、循環金具56の高さ)に湯があるか否かに応じてON/OFF状態が切り換わるようにしてもよい。
1…風呂給湯装置、 10…浴槽、 12…排水口、
14…排水栓、 20…燃焼室、 24…給湯用バーナー、
26…風呂用バーナー、 28…ガス通路、 30…電磁弁、
32…比例弁、 34…給湯用電磁弁、 36…風呂用電磁弁、
38…燃焼ファン、 40…給湯用熱交換器、 42…給水通路、
44…給湯通路、 46…水量センサー、 50…風呂用熱交換器、
52…風呂戻り通路、 54…風呂往き通路、 56…循環金具、
58…湯温センサー、 60…循環ポンプ、 62…水流スイッチ、
70…注湯通路、 72…注湯電磁弁、 74…逆止弁、
76…湯量センサー、 80…コントローラー、 82…メモリ。

Claims (2)

  1. 風呂の浴槽に供給する湯を生成する湯生成部と、前記浴槽内の基準高さに湯があるか否かを検出する湯検出部と、前記浴槽内の湯が前記基準高さを超える初期湯量を注湯した後に設定湯量まで注湯して湯張りを行う湯張り制御部と、前記初期湯量を記憶する記憶部と、前記初期湯量が注湯された時点で前記浴槽内の湯が前記基準高さに達していないことに基づいて該浴槽の排水栓の異常と判定する判定部とを備える風呂給湯装置において、
    前記湯張り制御部は、
    前記浴槽内の湯が前記基準高さに達したか否かを確認しながら注湯することによって前記初期湯量を検出した後、前記設定湯量まで注湯する初回湯張り実行部と、
    前記浴槽内の湯が前記基準高さに達したか否かを確認することなく、前記初回湯張り実行部によって検出された前記初期湯量を注湯した後、前記設定湯量まで注湯する通常湯張り実行部と
    を備え、
    前記通常湯張り実行部が前記初期湯量を注湯した時点で前記浴槽内の湯が前記基準高さに達していなかった場合には、次回の湯張りを前記初回湯張り実行部が実行する
    ことを特徴とする風呂給湯装置。
  2. 請求項1に記載の風呂給湯装置において、
    前記通常湯張り実行部は、前記初期湯量を注湯した時点で前記浴槽内の湯が前記基準高さに達していなかった場合に、該初期湯量に追加して該浴槽に注湯し、
    前記判定部は、前記初期湯量に追加して所定上限量が注湯されても前記浴槽内の湯が前記基準高さに達しなかった場合に、前記排水栓の異常と判定する
    ことを特徴とする風呂給湯装置。
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