JP2015092811A - 絶縁部材の巻回方法、及び、絶縁部材の巻回装置 - Google Patents

絶縁部材の巻回方法、及び、絶縁部材の巻回装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 整流子に接続される巻線の脱落を防止する固定部材を確実に固定する絶縁部材の巻回方法を提供する。
【解決手段】 S102において、押さえ部材を用いて絶縁材料から形成されるバインドテープの巻始部を接続部に押さえつける。S103において、押さえ部材を用いて巻始部を接続部に押さえつつ、整流子の径方向外側に設けられている案内部材を用いてバインドテープを接続部に巻回する。S104からS105において押さえ部材を用いて巻始部を接続部に押さえつつバインドテープを接続部に巻回した後、S106において、案内部材をバインドテープの巻終部から離間する。最後にS107において、押さえ部材をバインドテープの巻始部から離間する。これにより、バインドテープの径方向外側に設けられるバインドリングは、巻線と絶縁されつつ整流子に接続される巻線の脱落を防止するよう固定することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、回転電機の可動コアに設けられる巻線の端部が接続する整流子の所定の部位に絶縁部材を巻回する巻回方法に関する。
回転電機に用いられる可動コアの製造工程において、可動コアが有するコア部に設けられている巻線と、コア部と一体に設けられる整流子とを電気的に接続する。整流子の径方向外側には、径外方向に開口を有する接続端子が設けられており、コア部に巻回されている巻線の端部を整流子の径外方向から当該開口に挿入し、ヒュージング溶接により巻線の端部と接続端子とを電気的に接続する。このとき、可動コアの回転時における遠心力によって当該開口から巻線の端部が外れることを防止するため、金属製の固定部材を接続端子の径外方向に設ける。また、接続端子及び巻線と固定部材との絶縁を確保するため、固定部材を組み付ける前にテープ状の絶縁部材を接続端子の径方向外側に巻回する。特許文献1には、テープ状の絶縁部材を可動コアに巻回する絶縁部材の巻回装置であって、絶縁部材の残量に応じて絶縁部材の張力を変更する絶縁部材の巻回装置が記載されている。
特開2003−217957号公報
可動コアに巻回される絶縁部材は、上述した接続端子及び巻線と固定部材との絶縁を確保するだけでなく、可動コアに対して固定部材を適切な状態で固定する機能を有する。このため、可動コアに巻回される絶縁部材の形状は、固定部材の固定状態を左右する。特許文献1に記載の絶縁部材の巻回装置では、絶縁部材の張力を変更することにより可動コアへの巻回状態を調整する。このため、巻回工程が行われる周囲の環境によって絶縁部材の特性が変化すると絶縁部材の張力も変化し、絶縁部材の形状が変化するおそれがある。また、巻回工程が行われる周囲の環境、特に温度によって絶縁部材の厚みが変化すると、整流子に巻回されている絶縁部材の形状が変化する。絶縁部材の形状が変化すると、固定部材が確実に固定できないおそれがある。
本発明の目的は、整流子に接続される巻線の脱落を防止する固定部材を確実に固定する絶縁部材の巻回方法を提供することにある。
本発明は、回転電機に用いられる可動コアに巻回されている巻線の端部を可動コアと一体に設けられる整流子の径方向外側の所定の部位に金属から形成される固定部材を用いて固定するとき、整流子と固定部材との間に設けられ整流子に接続される巻線の端部と固定部材との絶縁を確保する絶縁部材を整流子の所定の部位に巻回する絶縁部材の巻回方法であって、絶縁部材の巻始部を巻線の端部が接続されている整流子の所定の部位に径外方向から当接する巻始部当接工程と、巻始部当接工程の後、絶縁部材に当接可能な押さえ部材を用いて整流子の所定の部位に当接している絶縁部材の巻始部を押さえつける巻始部押さえつけ工程と、巻始部押さえつけ工程の後、押さえ部材を用いて絶縁部材の巻始部を整流子の所定の部位に押さえつけたまま、整流子の所定の部位の径外方向に設けられる案内部材を絶縁部材に当接させつつ絶縁部材を整流子の径方向外側に巻回する巻回工程と、巻回工程の後、案内部材を絶縁部材の巻終部から離間する第1終了工程と、巻回工程の後、押さえ部材による絶縁部材の巻始部の押さえつけを解除する第2終了工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の絶縁部材の巻回方法では、整流子に絶縁部材を巻回するとき、押さえ部材によって絶縁部材の巻始部を整流子の所定の部位に押さえつける。押さえ部材は、絶縁部材を整流子に巻回する間、巻線の巻始部を所定の部位に押さえつけたままとなっている。これにより、絶縁部材を巻回している間、巻始部が最初の位置からずれることを防止する。また、押さえ部材によって絶縁部材の巻始部を整流子の所定の部位に押さえつけている間、案内部材を絶縁部材に当接させつつ絶縁部材を整流子の径方向外側に巻回する。案内部材は整流子の所定の部位の径外方向に設けられ、巻回される絶縁部材同士の密着度合いを調整する。
このように、本発明の絶縁部材の巻回方法では、絶縁部材の巻始部を押さえ部材によって所定の部位に留まるよう押さえつけつつ案内部材によって巻回される絶縁部材同士の密着度合いを調整するため、整流子の所定の部位に巻回される絶縁部材を所望の形状とすることができる。これにより、絶縁部材の径方向外側に設けられる金属製の固定部材は、絶縁部材によって整流子に接続される巻線と絶縁されつつ整流子に接続される巻線の端部の脱落を防止するよう固定される。したがって、巻回された絶縁部材の径方向外側に設けられる固定部材を絶縁部材によって確実に固定することができる。
また、本発明は、回転電機に用いられる可動コアに巻回されている巻線の端部を可動コアと一体に設けられる整流子の径方向外側の所定の部位に金属から形成される固定部材を用いて固定するとき、整流子と固定部材との間に設けられ整流子に接続される巻線の端部と固定部材との絶縁を確保する絶縁部材を整流子の所定の部位に巻回する絶縁部材の巻回装置であって、可動コア及び整流子を回転可能に支持するコア支持部と、整流子の所定の部位に当接する絶縁部材の巻始部と当接可能に設けられ絶縁部材の巻始部を押さえつける押さえ部材と、整流子の所定の部位の径外方向に設けられ、整流子の所定の部位に巻回される絶縁部材と当接可能に設けられる案内部材と、を備え、押さえ部材は、可動コア及び整流子と同じ回転方向に回転可能に設けられていることを特徴とする。
本発明の絶縁部材の巻回装置では、押さえ部材によって絶縁部材の巻始部を押さえつつ、案内部材によって絶縁部材を所定の位置に巻回する。これにより、整流子の径方向外側の所定の部位に絶縁部材を所望の形状とすることができる。したがって、巻回された絶縁部材の径方向外側に設けられる固定部材を絶縁部材によって確実に固定することができる。
本発明の第1実施形態による絶縁部材の巻回装置の側面図である。 本発明の第1実施形態による絶縁部材の巻回装置の上面図である。 本発明の第1実施形態による絶縁部材の巻回装置の要部拡大図である。 本発明の第1実施形態による絶縁部材の巻回方法のフローチャートである。 本発明の第1実施形態による絶縁部材の巻回方法における可動コアの外観の変化を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態による絶縁部材の巻回方法におけるバインドテープの巻回状態を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態による絶縁部材の巻回方法におけるバインドテープの巻回状態を説明する模式図であって、図6とは異なる巻回状態を説明する模式図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 図5(c)のIX−IX線断面図である。 本発明の第2実施形態による絶縁部材の巻回装置の上面図である。 本発明の第2実施形態による絶縁部材の巻回方法のフローチャートである。 本発明の第2実施形態による絶縁部材の巻回方法におけるバインドテープの巻回状態を説明する模式図である。 本発明の第3実施形態による絶縁部材の巻回装置の上面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による絶縁部材の巻回方法、及び、絶縁部材の巻回装置について、図1〜図9に基づいて説明する。
最初に、「絶縁部材」としてのバインドテープを整流子に巻回するバインドテープ巻回装置について、図1〜3に基づいて説明する。
「絶縁部材の巻回装置」としてのバインドテープ巻回装置1は、可動コア10を構成する整流子12の所定の部位に絶縁材料から形成されるテープ状の「絶縁部材」としてのバインドテープ15(図3参照)を巻回する装置である。バインドテープ巻回装置1は、ステージ19、コア支持部20、巻回処理部30、ワーク受け部40などから構成されている。コア支持部20、巻回処理部30、ワーク受け部40は、ステージ19上に設けられている。なお、図1では、紙面の上側を「天側」、紙面の下側を「地側」とする。
コア支持部20は、可動コア10を回転可能、かつ、可動コア10の中心軸φ方向に往復運動可能なよう支持する。コア支持部20は、ステージ19の一方の端部上に設けられ、第1支持ベース21、第2支持ベース22、回転部23、モータ部24、連結ベルト25などから構成されている。
第1支持ベース21は、ステージ19に対してコア支持部20に支持されている可動コア10の中心軸φ方向に往復運動可能なよう設けられる。第1支持ベース21のステージ19側とは反対側の端部には、回転部23のスプライン軸231が接続する。
第2支持ベース22は、第1支持ベース21の近傍に設けられ、ステージ19上に固定されている。第2支持ベース22のステージ19側とは反対側の端部には、回転部23のロータリボールスプライン232が設けられる。
回転部23は、スプライン軸231、ロータリボールスプライン232などから構成されている。
スプライン軸231は、一方の端部が第1支持ベース21に接続している。また、他方の端部は、コア支持部材234を介して可動コア10のシャフト14に接続している。コア支持部材234とスプライン軸231との間には、可動コア10を後述する巻回処理部30の方向に付勢する付勢部材235が設けられている。スプライン軸231は、第1支持ベース21の動きに合わせて可動コア10の中心軸φ方向に移動する。
ロータリボールスプライン232は、中央にスプライン軸231が挿通されている。ロータリボールスプライン232は、スプライン軸231を回転可能、かつ、中心軸φ方向に往復移動を可能なよう支持する。
モータ部24は、例えば、サーボモータであって、図2に示すように、回転部23に対して水平方向の位置に設けられる。モータ部24は、外部から供給される電力により回転力を発生する。
連結ベルト25は、モータ部24が発生する回転力が伝達される回転軸241とスプライン軸231に接続する巻掛部233とを連結する。連結ベルト25は、モータ部24が発生する回転をスプライン軸231に伝達する。これにより、スプライン軸231は、ロータリボールスプライン232に対して回転する。
巻回処理部30は、可動コア10にバインドテープ15を巻回するとき、バインドテープ15が可動コア10の所定の部位に所望の形状となるようバインドテープ15を処理する。なお、ここでいう「所望の形状」とは、巻回工程の後、可動コア10に組み付けられる「固定部材」としてのバインドリング17の内側の形状にあわせた形状であって、組み付けられたバインドリング17が脱落しないよう支持可能な形状である。巻回処理部30は、ステージ19の他方の端部上に設けられ、第1処理ベース31、第2処理ベース32、スプライン軸331、ロータリボールスプライン332、押さえ部材36、案内部材37、モータ部34、連結ベルト35などから構成されている。
第1処理ベース31は、ステージ19に対してコア支持部20に支持されている可動コア10の中心軸φ方向に往復運動可能なよう設けられる。第1処理ベース31のステージ19側とは反対側の端部には、スプライン軸331が設けられる。
第2処理ベース32は、第1処理ベース31とは別にステージ19に対してコア支持部20に支持されている可動コア10の中心軸φ方向に往復運動可能なよう設けられる。第2処理ベース32の略中央には、ロータリボールスプライン332が設けられる。また、第2処理ベース32のステージ19側とは反対側の端部には、案内部材37が設けられる。
スプライン軸331は、一方の端部が第1処理ベース31に接続している。また、他方の端部には、押さえ部材36が設けられている。
押さえ部材36は、スプライン軸331の他方の端部のコア支持部20側に設けられている。押さえ部材36は、スプライン軸331と一体となって回転しつつ、コア支持部20に支持されている可動コア10の中心軸φ方向に往復移動を行う。押さえ部材36は、図3に示すように、バインドテープ15の巻始部150を可動コア10の所定の部位に押さえつける。押さえ部材36は、二本の押さえ棒361、センタピン362などを有する。
押さえ棒361は、付勢部材363によって天地方向に移動可能な支持部材364の端部に設けられる。二本の押さえ棒361は、図3に示すように、可動コア10にバインドテープ15を巻回するとき、可動コア10の所定の部位に当接するバインドテープ15の巻始部150に当接可能なよう設けられている。可動コア10にバインドテープ15を巻回するときの押さえ棒361とバインドテープ15との詳細な位置関係は後述する。
センタピン362は、押さえ部材36のコア支持部20側に設けられ、可動コア10にバインドテープ15を巻回するとき、可動コア10の中心出しを行う
ロータリボールスプライン332は、中央にスプライン軸331が挿通されている。ロータリボールスプライン332は、スプライン軸331を回転可能、かつ、中心軸φ方向に往復移動を可能なよう支持する。
案内部材37は、第2処理ベース32のステージ19側とは反対側の端部のコア支持部20側に設けられる。このとき、案内部材37は、押さえ部材36より天側に設けられる。すなわち、コア支持部20に支持されている可動コア10から視て押さえ部材36の径外方向に設けられている。案内部材37は、ローラ371、シリンダ372などを有する。
ローラ371は、シリンダ372によって天地方向に移動可能な支持部材373の一方の端部に回転可能に設けられる。ローラ371は、可動コア10にバインドテープ15を巻回するとき、可動コア10に巻回されるバインドテープ15に当接可能なよう設けられている。可動コア10にバインドテープ15を巻回するときのローラ371とバインドテープ15との詳細な位置関係は後述する。
モータ部34は、例えば、サーボモータであって、図2に示すように、スプライン軸331に対して水平方向の位置に設けられる。モータ部34は、外部から供給される電力により回転力を発生する。
連結ベルト35は、モータ部34が発生する回転力が伝達される回転軸341とスプライン軸331に接続する巻掛部333とを連結する。連結ベルト35は、モータ部34が発生する回転をスプライン軸331に伝達する。これにより、スプライン軸331はロータリボールスプライン332に対して回転する。
ワーク受け部40は、コア支持部20と巻回処理部30との間のステージ19上に設けられる。ワーク受け部40は、可動コア10を載置可能な支持部材41を天地方向に移動する機能を有する。ワーク受け部40は、コア支持部20に可動コア10を取りつけるとき、支持部材41に可動コア10が載置される。
次に、バインドテープ巻回装置1による可動コア10へのバインドテープ15の巻回方法について説明する。図4には、第1実施形態による「絶縁部材の巻回方法」のフローチャートを示す。
最初に、バインドテープ巻回装置1を用いてバインドテープ15が巻回される可動コア10の構成を図5(a)に基づいて説明する。可動コア10は、略円柱状のコア部11、コア部11より外径が小さい本体部121及び本体部121の径方向外側に等間隔に複数設けられる「整流子の径方向外側の所定の部位」としての接続部122から形成されている整流子12、コア部11に設けられ整流子12と電気的に接続する巻線13、コア部11及び整流子12の中心軸上に設けられるシャフト14などから構成されている。
可動コア10は、シャフト14を介してコア部11と整流子12の本体部121とが接続されている。また、巻線13の端部131は、コア部11から整流子12の方向に突出し、整流子12のコア部11側の端部に設けられている接続部122と接続している。ここで、接続部122は、整流子12の径外方向に開口を有するよう形成されており、巻線13の端部131は、整流子12に対して径外方向から当該開口を介して接続部122の内部に挿入される。接続部122の内部に挿入された端部131は、例えば、ヒュージング溶接により端部131を接続部122内に固定される。
バインドテープ巻回装置1を用いて可動コア10にバインドテープ15を巻回するとき、ワーク受け部40を用いて図5(a)に示す可動コア10をコア支持部20に組み付ける。コア支持部20に組み付けられた可動コア10は中心軸φ方向に移動し、巻回処理部30のセンタピン362に当接させる。これにより、巻回処理部30に対する可動コア10の中心出しを行う。
バインドテープ巻回装置1によるバインドテープ15の巻回方法では、「巻始部当接工程」としての最初のステップ(以下、「ステップ」を省略し、単に「S」で示す)101において、バインドテープ15の巻始部150を整流子12の接続部122の径方向外側に当接させる。例えば、別異の部材にロール状に巻回されているバインドテープ15を回転可能に支持する図示しないバインドテープ供給装置がバインドテープ巻回装置1の近傍に設けられている。バインドテープ供給装置が支持するバインドテープ15の先端部を整流子12の接続部122の径方向外側に当接させる。このバインドテープ15の先端部が、整流子12の接続部122に巻回されるバインドテープ15の巻始部150となる。
次に、「巻始部押さえつけ工程」としてのS102において、押さえ部材36の押さえ棒361によって接続部122に当接するバインドテープ15の巻始部150を接続部122に押さえつける。具体的には、図3に示すように、二本の押さえ棒361をバインドテープ15の巻始部150に当接させ、巻始部150がS101において当接した部位からずれないよう接続部122に押さえつける。
次に、「巻回工程」及び「第1工程」としてのS103において、可動コア10及び押さえ部材36を同じ方向に回転しつつ、案内部材37を用いてバインドテープ15を接続部122の径方向外側に巻回する。S103では、押さえ部材36によってバインドテープ15の巻始部150を接続部122に押さえつけたまま、可動コア10及び押さえ部材36を同じ方向に同じ角度ずつ徐々に回転する。例えば、図1のコア支持部20から可動コア10の方向を視て反時計回りに回転する。これにより、バインドテープ供給装置からバインドテープ15が引き出され、接続部122に巻回される。このとき、案内部材37は、図6に示すように、整流子12の天側でローラ371が巻回されるバインドテープ15に当接するようシリンダ372によって地側に移動させ、バインドテープ供給装置から引き出されるバインドテープ15が接続部122の径方向外側に巻回されるよう案内する。可動コア10及び押さえ部材36が270°程度回転すると、押さえ部材36と案内部材37とは、図1に示す側面図と同じ方向から視た可動コア10の周辺を示した図6に示すような位置関係となる。ここでは、巻始部150が巻回されている接続部122以外の接続部122の径方向外側に巻回されるバインドテープ15を巻始部150に接続する第1中間部151とする。第1中間部151は、接続部122の径方向外側に一周程度巻回される(図7、8参照)。
S103において、バインドテープ15の第1中間部151が接続部122の径方向外側に一周程度巻回されると、次に、「巻回工程」及び「第2工程」としてのS104において、案内部材37とバインドテープ15とを離間し、バインドテープ15を巻回する。具体的には、案内部材37をシリンダ372によって天側に移動させる。一方、可動コア10及び押さえ部材36は、S103と同じように同じ方向に同じ角度ずつ徐々に回転させる。これにより、既に巻回されている第1中間部151の径方向外側に第1中間部151に接続する第2中間部152を巻回する(図7、8参照)。第2中間部152は、一周程度巻回される。
S104においてバインドテープ15の第2中間部152が第1中間部151の径方向外側に一周程度巻回されると、次に、「巻回工程」及び「第3工程」としてのS105において、案内部材37とバインドテープ15とを再び当接し、バインドテープ15を巻回する。具体的には、案内部材37をシリンダ372によって地側に移動させる。一方、可動コア10及び押さえ部材36は、S104と同じように同じ方向に同じ角度ずつ徐々に回転させる。これにより、既に巻回されている第2中間部152の径方向外側に第2中間部152に接続する第3中間部153及び巻終部154を巻回する(図7、8参照)。第3中間部153は、一周程度巻回される。また、巻終部154は、バインドテープ供給装置において切断されたバインドテープ15の端部である。
S105においてバインドテープ15の第3中間部153及び巻終部154が第2中間部152の径方向外側に巻回されると、次に「第1終了工程」としてのS106において、案内部材37を巻終部154から離間する。具体的には、案内部材37をシリンダ372によって天側に移動させる。案内部材37が巻終部154から離間したとき、押さえ部材36は巻始部150を押さえつけたままであり、図8のような状態となっている。
最後に、「第2終了工程」としてのS107において、巻回されているバインドテープ15の間から押さえ部材36を抜き出し、押さえ部材36によるバインドテープ15の巻始部150の押さえつけを解除する。このときの可動コア10は、図5(b)に示すような外観となる。
その後、図9に示すように、巻回されているバインドテープ15の径方向外側にバインドリング17が、例えば、軽圧入により、組み付けられる。バインドリング17は、整流子12の接続部122に接続される巻線13の端部131が可動コア10の回転時に遠心力によって接続部122から脱落することを防止する。
このようにして、バインドテープ15及びバインドリング17を有する可動コア10(図5(c)参照)が完成する。
第1実施形態によるバインドテープ15の巻回方法では、最初に、整流子12の接続部122に巻回されるバインドテープ15の巻始部150を押さえ部材36を用いて接続部122に押さえつける。押さえ部材36は、バインドテープ15を可動コア10に巻回している間、巻始部150を接続部122の最初に当接した位置に押さえつけるため、バインドテープ15を巻回しているとき巻始部150のずれがなくなる。
また、押さえ部材36によって巻始部150が接続部122の最初に当接した位置に押さえつけられている間、案内部材37は巻回されるバインドテープ15を案内する。これにより、可動コア10に巻回されるバインドテープ15の巻始部150、第1中間部151、第2中間部152、第3中間部153、及び、巻終部154の密着度合いを調整し、径方向の厚みなどバインドテープ15の形状を所望の形状とすることができる。
このように、第1実施形態によるバインドテープ15の巻回方法では、押さえ部材36を用いて巻始部150が接続部122の最初に当接した位置に留まるよう押さえつけつつ、案内部材37によって巻回されるバインドテープ15同士の密着度合いを調整する。これにより、巻回されるバインドテープ15において、径方向に隣り合うバインドテープ15の間に適度に隙間が形成されるため、バインドテープ15の巻回工程が行われる周囲の環境によってバインドテープ15の特性が変化しても隙間により吸収され、バインドテープ15の形状をバインドリング17が軽圧入可能な形状とすることができる。したがって、巻回されたバインドテープ15の径方向外側に設けられるバインドリング17をバインドテープ15によって確実に固定することができる。
また、第1実施形態によるバインドテープ15の巻回方法では、バインドテープ15の第2中間部152は、案内部材37と当接することなく巻回される。これにより、径方向に隣り合うバインドテープ15の間に適度な隙間を形成することができる。したがって、バインドリング17をバインドテープ15によってさらに確実に固定することができる。
また、第1実施形態によるバインドテープ15の巻回方法では、案内部材37と当接する第1中間部151は一周程度巻回される。一周程度巻回された第1中間部151は、押さえ部材36によって押さえつけられている巻始部150の径方向外側に巻回される。これにより、第1中間部151によっても巻始部150を確実に当初の位置に押さえつけることができる。したがって、バインドリング17をバインドテープ15によってさらに確実に固定することができる。
また、第1実施形態によるバインドテープ15の巻回方法では、巻終部154が巻回されるまで案内部材37が当接する。これにより、巻終部154が確実に可動コア10に巻回されるため、巻回不良によるバインドリング17の組み付け不良がなくなる。したがって、バインドリング17を可動コア10に確実に組み付けることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による絶縁部材の巻回方法、及び、絶縁部材の巻回装置について、図10〜図12に基づいて説明する。第2実施形態は、絶縁部材の巻回方法において絶縁部材を加熱する工程を含む点、及び、絶縁部材の巻回装置に絶縁部材を加熱するヒータが設けられる点が第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態による「絶縁部材の巻回装置」としてのバインドテープ巻回装置2は、ステージ19上の中心軸φとはずれた位置に加熱部50を備えている。加熱部50は、電力供給部51、ヒータ52、レール53などから構成されている。
電力供給部51は、図示しない外部電源と電気的に接続している。当該外部電源は電力供給部51に電力を供給する。電力供給部51に供給された電力は、ヒータ52に供給される。
ヒータ52は、電力供給部51から中心軸φ方向に突出するよう形成されている。ヒータ52の電力供給部51と接続する側とは反対側の端部は、可動コア10に巻回されているバインドテープ15の径方向外側の外壁155に当接可能な先端壁521を有する(図12参照)。
レール53は、中心軸φに略垂直に設けられている。レール53は、電力供給部51及びヒータ52を中心軸φに対して略垂直な方向(図10の矢印F21の方向)に移動するよう支持している。
次に、バインドテープ巻回装置2による可動コア10へのバインドテープ15の巻回方法について説明する。図11には、第2実施形態による「絶縁部材の巻回方法」のフローチャートを示す。
バインドテープ巻回装置2によるバインドテープ15の巻回方法では、「巻始部当接工程」としてのS201において、第1実施形態の巻回方法のS101と同様に、バインドテープ15の巻始部150を整流子12の接続部122の径方向外側に当接させる。
次に、「巻始部押さえつけ工程」としてのS202において、第1実施形態の巻回方法のS102と同様に、押さえ部材36の押さえ棒361によって接続部122に当接するバインドテープ15の巻始部150を接続部122に押さえつける。
次に、「巻回工程」及び「第1工程」としてのS203において、第1実施形態の巻回方法のS103と同様に、可動コア10及び押さえ部材36を同じ方向に回転しつつ、案内部材37を用いてバインドテープ15の第1中間部151を接続部122の径方向外側に巻回する。
次に、「巻回工程」及び「第2工程」としてのS204において、第1実施形態の巻回方法のS104と同様に、案内部材37とバインドテープ15とを離間し、バインドテープ15の第2中間部152を巻回する。
次に、「巻回工程」及び「第3工程」としてのS205において、第1実施形態の巻回方法のS105と同様に、案内部材37とバインドテープ15とを再び当接し、バインドテープ15の第3中間部153を巻回する。
次に、「第2終了工程」としてのS206において、第1実施形態の巻回方法のS107と同様に、押さえ部材36によるバインドテープ15の巻始部150の押さえつけを解除する。
次に、「熱接合工程」としてのS207において、ヒータ52を用いて巻終部154と第2中間部152とを熱接合する。このときのバインドテープ15とヒータ52の位置関係を図12に示す。
図12に示すように、S207において、ヒータ52の先端壁521がバインドテープ15の外壁155に当接するよう加熱部50を移動する。加熱された先端壁521から伝わる熱によってバインドテープ15に塗布されている接着剤が溶融し、巻終部154と第2中間部152とが熱接合する。このとき、バインドテープ15が巻回されている本体部121を、図12に示すように、反時計周り(図12の矢印F22の方向)に、例えば、30°程度回し、巻終部154と第2中間部152とを一定程度の長さにわたって接着させてもよい。
次に「第1終了工程」としてのS208において、第1実施形態の巻回方法のS106と同様に、案内部材37を巻終部154から離間する。これにより、可動コア10へのバインドテープ15の巻回工程が終了する。
第2実施形態によるバインドテープ15の巻回方法では、可動コア10に巻回されるバインドテープ15の巻終部154を加熱によって第2中間部152に熱接合する。これにより、巻終部154から案内部材37が離間した後、バインドテープ15を巻いてからバインドリング17を圧入するまでの間やバインドリング17を圧入しているときに巻終部154が第2中間部152から離間することを防止する。したがって、第2実施形態は、第1実施形態と同じ効果を奏するとともに、バインドテープ15の巻崩れによるバインドリング17の圧入不良を防止することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態による絶縁部材の巻回方法、及び、絶縁部材の巻回装置について、図13に基づいて説明する。第3実施形態は、絶縁部材の巻回方法において可動コアに巻回される絶縁部材の張力を調整する点、及び、絶縁部材の張力を調整可能な張力調整部が設けられる点が第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第3実施形態による「絶縁部材の巻回装置」としてのバインドテープ巻回装置3は、巻回されるバインドテープ15を供給するバインドテープ供給部60を備えている。バインドテープ供給部60は、テープ供給部61、「張力調整部」としての回転速度調整部62、制御部63などから構成されている。
テープ供給部61は、接続部122に巻回される前のバインドテープ15が供給可能なよう設けられている、例えば、筒状の回転可能な部材である。テープ供給部61の中心には、回転速度調整部62が有する回転シャフト621が設けられている。
回転速度調整部62は、上述した回転シャフト621を介してテープ供給部61の回転速度を調整する。これにより、可動コア10にバインドテープ15を巻回するときのバインドテープ15の供給速度及びバインドテープ15の張力が調整される。
制御部63は、回転速度調整部62の駆動を制御する。
第3実施形態によるバインドテープ巻回装置3では、可動コア10に巻回されるバインドテープ15の張力をバインドテープ15の巻回状況に応じて変更する。例えば、巻始部150及び第1中間部151を巻回するときはバインドテープ15の張力を小さくし、押さえ部材36によって接続部122に押さえられている巻始部150が押さえ部材36と接続部122との間から抜けないようにする。また、第2中間部152以降を巻回するときは、バインドテープ15の巻回が終了したときのできあがりを考慮し、バインドテープ15の張力を調整する。これにより、バインドリング17が組み付けられる部位の外径を調整することができる。したがって、第3実施形態は、第1実施形態と同じ効果を奏するとともに、バインドテープ15を巻き終えた後のバインドテープ15の外径を高精度に管理し、圧入されるバインドリング17が脱落することを防止することができる。
(他の実施形態)
(ア)上述の実施形態では、第2中間部が整流子に巻回されるとき、案内部材は第2中間部に当接しないこととした。しかしながら、第2中間部が整流子に巻回されるとき、案内部材は第2中間部に当接してもよい。すなわち、巻始部から巻終部まで案内部材が当接しつつバインドテープを巻回してもよい。
(イ)上述の実施形態では、第1中間部、第2中間部、第3中間部はそれぞれ一周程度巻回されるとした。しかしながら、巻回される長さはこれに限定されない。それぞれ半周程度巻回されてもよいし、一周以上巻回されてもよい。また、可動コアに巻回されるバインドテープの長さは、三周程度でなくてもよい。
(ウ)第1実施形態では、「第1終了工程」において案内部材をバインドテープの巻終部から離間した後、「第2終了工程」において押さえ部材を巻回されているバインドテープの間から抜き出すとした。しかしながら、「第1終了工程」と「第2終了工程」との順序はこれに限定されない。押さえ部材を巻回されているバインドテープの間から抜き出した後、案内部材をバインドテープの巻終部から離間してもよい。
(エ)第2実施形態では、「第2終了工程」において押さえ部材を巻回されているバインドテープの間から抜き出した後、「熱接合工程」においてヒータとバインドテープとが当接するようバインドテープを加熱し、その後、「第1終了工程」において案内部材をバインドテープの巻終部から離間するとした。しかしながら、「第2終了工程」、「熱接合工程」及び「第1終了工程」の順序はこれに限定されない。「第1終了工程」及び「第2終了工程」の後に「熱接合工程」を行ってもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態により実施可能である。
1、2、3 ・・・バインドテープ巻回装置(絶縁部材の巻回装置)、
10 ・・・可動コア、
12 ・・・整流子、
122 ・・・接続部(整流子の径方向外側の所定の部位)、
13 ・・・巻線、
131 ・・・端部、
15 ・・・バインドテープ(絶縁部材)、
151 ・・・巻始部、
17 ・・・バインドリング(固定部材)、
36 ・・・押さえ部材、
37 ・・・案内部材。

Claims (8)

  1. 回転電機に用いられる可動コア(10)に巻回されている巻線(13)の端部(131)を前記可動コアと一体に設けられる整流子(12)の径方向外側の所定の部位(122)に金属から形成される固定部材(17)を用いて固定するとき、前記整流子と前記固定部材との間に設けられ前記整流子に接続される前記巻線の端部と前記固定部材との絶縁を確保する絶縁部材(15)を前記整流子の所定の部位に巻回する絶縁部材の巻回方法であって、
    前記絶縁部材の巻始部(150)を前記巻線の端部が接続されている前記整流子の所定の部位に径外方向から当接する巻始部当接工程と、
    前記巻始部当接工程の後、前記絶縁部材に当接可能な押さえ部材(36)を用いて前記整流子の所定の部位に当接している前記絶縁部材の巻始部を前記整流子の所定の部位に押さえつける巻始部押さえつけ工程と、
    前記巻始部押さえつけ工程の後、前記押さえ部材を用いて前記絶縁部材の巻始部を前記整流子の所定の部位に押さえつけたまま、前記整流子の所定の部位の径外方向に設けられる案内部材(37)を前記絶縁部材に当接させつつ前記絶縁部材を前記整流子の径方向外側に巻回する巻回工程と、
    前記巻回工程の後、前記案内部材を前記絶縁部材の巻終部から離間する第1終了工程と、
    前記巻回工程の後、前記押さえ部材による前記絶縁部材の巻始部の押さえつけを解除する第2終了工程と、
    を含むことを特徴とする絶縁部材の巻回方法。
  2. 前記巻回工程は、
    前記押さえつけ工程の後、前記押さえ部材を用いて前記絶縁部材の巻始部を前記整流子の所定の部位に押さえつけたまま、前記整流子の所定の部位の径外方向に設けられる前記案内部材を前記絶縁部材に当接させつつ前記絶縁部材の巻始部に接続する前記絶縁部材の第1中間部(151)を前記整流子の径方向外側に巻回する第1工程と、
    前記第1工程の後、前記案内部材を前記絶縁部材から離間させ、前記絶縁部材の第1中間部に接続する前記絶縁部材の第2中間部(152)を前記絶縁部材の第1中間部の径方向外側に巻回する第2工程と、
    前記第2工程の後、前記案内部材を前記絶縁部材に当接させつつ前記絶縁部材の第2中間部に接続する前記絶縁部材の第3中間部(153)及び前記第3中間部に接続する巻終部(154)を前記絶縁部材の第2中間部の径方向外側に巻回する第3工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の絶縁部材の巻回方法。
  3. 前記第1工程において、前記第1中間部は前記整流子に対して360°以上巻回されることを特徴とする請求項2に記載の絶縁部材の巻回方法。
  4. 前記第1終了工程の後または前記第1終了工程及び前記第2終了工程の後、前記絶縁部材の巻終部を前記絶縁部材の巻終部の径方向内側に巻回されている前記絶縁部材に熱接合する熱接合工程をさらに含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の絶縁部材の巻回方法。
  5. 前記巻回工程では、前記絶縁部材の張力を調整しつつ前記絶縁部材を前記整流子の径方向外側に巻回することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の絶縁部材の巻回方法。
  6. 回転電機に用いられる可動コア(10)に巻回されている巻線(13)の端部(131)を前記可動コアと一体に設けられる整流子(12)の径方向外側の所定の部位(122)に金属から形成される固定部材(17)を用いて固定するとき、前記整流子と前記固定部材との間に設けられ前記整流子に接続される前記巻線の端部と前記固定部材との絶縁を確保する絶縁部材(15)を前記整流子の所定の部位に巻回する絶縁部材の巻回装置であって、
    前記可動コア及び前記整流子を回転可能に支持するコア支持部(20)と、
    前記整流子の所定の部位に当接する前記絶縁部材の巻始部(151)と当接可能に設けられ、前記絶縁部材の巻始部を押さえつける押さえ部材(36)と、
    前記整流子の所定の部位の径外方向に設けられ、前記整流子の所定の部位に巻回される前記絶縁部材と当接可能に設けられる案内部材(37)と、
    を備え、
    前記押さえ部材は、前記可動コア及び前記整流子と同じ回転方向に回転可能に設けられていることを特徴とする絶縁部材の巻回装置(1、2、3)。
  7. 前記絶縁部材の巻終部を前記絶縁部材の巻終部の径方向内側に巻回されている前記絶縁部材に熱接合する加熱部(50)をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の絶縁部材の巻回装置。
  8. 前記整流子の径方向外側に巻回される前記絶縁部材の張力を調整する張力調整部(62)をさらに備えることを特徴とする請求項6または7に記載の絶縁部材の巻回装置。
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