JP2015100868A - ロボットシステム - Google Patents

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智紀 原田
Tomonori Harada
智紀 原田
橋本 浩一
Koichi Hashimoto
浩一 橋本
慎吾 鏡
Shingo Kagami
慎吾 鏡
祐仁 安達
Masahito Adachi
祐仁 安達
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Abstract

【課題】物体の三次元空間における位置及び姿勢の推定に必要な時間を短縮してロボットを制御することができるロボットシステムを提供する。
【解決手段】ロボットと、物体を撮像する撮像部と、ロボットを動作させる制御部と、を含み、撮像部は、第1撮像素子と第2撮像素子とを含む複数の撮像素子を備え、制御部は、第1撮像素子により第1方向から物体を撮像することと、第2撮像素子により第1方向とは異なる第2方向から物体を撮像することによって、ロボットを動作させる、ロボットシステムである。
【選択図】図3

Description

この発明は、ロボットシステムに関する。
現在、産業用ロボットによって作業が行われる際、産業用ロボットが扱う対象となる物体の位置は、治具を用いる等の工夫によって、事前に決定されている必要がある。一方で、事前に物体の位置を固定できないような作業であり、産業用ロボットを活用したい作業は多い。物体の位置を固定できないような作業とは、例えば、物体同士の組み付けや、物体へのラベル貼り等である。これらの作業を産業用ロボットが行うためには、産業用ロボットが物体の三次元空間における位置及び姿勢を、正確且つ高速に認識する必要がある。近年、このような必要性から、カメラによって撮像された画像を用いることで、物体の三次元空間における位置及び姿勢を認識するシステムの研究・開発が盛んに行われている。
これに関連し、空間中に配置された指標を含む画像を撮像し、撮像画像に含まれる指標に基づいて、その指標の分布範囲を導出し、導出された分布範囲の大きさに応じたアルゴリズムに基づいて、三次元空間における物体の位置及び姿勢を推定する位置姿勢計測装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2006−242943号公報
しかしながら、従来の位置姿勢計測装置等では、三次元空間における位置及び姿勢を計測するための非線形最適化の手法として、多くの反復計算を必要とするニュートン法等を用いる例が挙げられている。しかしながら、ニュートン法を利用した手法では、短時間で物体の三次元空間における位置及び姿勢を推定することができない場合がある。
そこで本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、物体の三次元空間における位置及び姿勢の推定に必要な時間を短縮してロボットを制御することができるロボットシステムを提供する。
[1]本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ロボットと、物体を撮像する撮像部と、前記ロボットを動作させる制御部と、を含み、前記撮像部は、第1撮像素子と第2撮像素子とを含む複数の撮像素子を備え、前記制御部は、前記第1撮像素子により第1方向から前記物体を撮像することと、前記第2撮像素子により前記第1方向とは異なる第2方向から前記物体を撮像することによって、前記ロボットを動作させる、ロボットシステムである。
この構成により、ロボットシステムは、第1撮像素子と第2撮像素子とを含む複数の撮像素子を備える撮像部を備え、第1撮像素子により第1方向から物体を撮像することと、第2撮像素子により第1方向とは異なる第2方向から物体を撮像することによって、ロボットを動作させるため、物体の三次元空間における位置及び姿勢の推定に必要な時間を短縮してロボットを制御することができる。
[2]また、本発明は、[1]に記載のロボットシステムであって、前記制御部は、前記撮像部により撮像された複数の撮像画像に基づいて、前記物体の三次元ヤコビ行列を算出し、前記算出された三次元ヤコビ行列と、基準となる基準三次元ヤコビ行列とを比較して、前記物体の位置及び姿勢を推定し、前記推定された位置及び姿勢に基づいて、前記ロボットを動作させる、ロボットシステムである。
この構成により、ロボットシステムは、制御部は、撮像部により撮像された複数の撮像画像に基づいて、物体の三次元ヤコビ行列を算出し、算出された三次元ヤコビ行列と、基準となる基準三次元ヤコビ行列とを比較して、物体の位置及び姿勢を推定し、推定された位置及び姿勢に基づいて、ロボットを動作させるため、例えば、ESM(Efficient Second−order Minimization Method)法を用いた推定方法によって物体の位置及び姿勢を推定し、従来のニュートン法等の非線形最小化手法を用いた推定法に比べて、物体の位置及び姿勢の推定に必要な時間を短縮してロボットを制御することができる。
[3]また、本発明は、[1]又は[2]に記載のロボットシステムであって、前記撮像部は、ハーフミラーと、複数のミラーを更に備え、前記ハーフミラーと前記複数のミラーとによって、前記第1方向と前記第2方向とから入射する前記物体からの光を前記第1撮像素子と前記第2撮像素子に集める、ロボットシステムである。
この構成により、ロボットシステムは、撮像部が、ハーフミラーと複数のミラーとによって、第1方向と第2方向とから入射する物体からの光を第1撮像素子と第2撮像素子に集めるため、撮像部の位置を変えることなく、異なる方向から撮像された複数の画像を取得することができ、その結果として、物体の位置及び姿勢の推定に必要な時間を短縮することができる。また、撮像画像にぶれが生じることが無く、推定の精度を向上させることができる。
[4]また、本発明は、[3]に記載のロボットシステムであって、前記撮像部は、前記ハーフミラーにより前記第1方向と前記第2方向とから入射する前記物体からの光を分岐させることで、前記第1方向と前記第2方向とから入射する前記物体からの光を前記第1撮像素子と前記第2撮像素子に集める、ロボットシステムである。
この構成により、ロボットシステムは、撮像部が、ハーフミラーにより第1方向と第2方向とから入射する物体からの光を分岐させることで、第1方向と第2方向とから入射する物体からの光を第1撮像素子と第2撮像素子に集めるため、1台の撮像部によって同時に異なる方向から物体を撮像することができ、物体の位置及び姿勢の推定をより短時間で行うことができる。
[5]また、本発明は、[3]に記載のロボットシステムであって、前記撮像部は、撮像素子の面に平行な面上に配列された、互いに異なる焦点を有する複数のレンズを更に備え、前記複数のレンズによって得られる奥行き方向の情報を含む画像を撮像する、ロボットシステムである。
この構成により、ロボットシステムは、撮像部が、撮像素子の面に平行な面上に配列された、互いに異なる焦点を有する複数のレンズを更に備え、複数のレンズによって得られる奥行き方向の情報を含む画像を撮像するため、ハーフミラーや複数のミラーにより構成される光学系を必要とせず、物体の位置及び姿勢の推定をより短時間で行うことができる。
第1の実施形態におけるロボットシステム1の利用状況の一例を示す図である。 物体位置姿勢推定装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。 物体位置姿勢推定装置30の機能構成の一例を示す図である。 撮像部10が備える専用の光学系optの一例を表す図である。 図4で示した専用の光学系optを備えた撮像部10によって、異なる方向から撮像された物体の画像pic1〜pic4が撮像される状況の一例を説明する図である。 物体位置姿勢推定装置30の動作の流れの一例を説明するフローチャートである。 第2の実施形態におけるロボットシステム1の利用状況の一例を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1の実施形態におけるロボットシステム1の利用状況の一例を示す図である。第1の実施形態におけるロボットシステム1は、例えば、撮像部10と、物体位置姿勢推定装置30と、ロボット本体50とを具備する。撮像部10は、例えば、集光された光を電気信号に変換する撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を備えたカメラである。撮像部10は、静止画像や動画像を撮像する。以下では、説明を簡略化するため、撮像部10は、静止画像を撮像するものとする。
撮像部10は、ケーブルCblによって、物体位置姿勢推定装置30と通信可能に接続されている。ケーブルCblを介した有線通信は、例えば、HDMI(High−Definition Multimedia Interface、登録商標)、USB(Universal Serial Bus)等の規格によって行われる。なお、撮像部10と物体位置姿勢推定装置30とは、Wi−Fi(登録商標)等の通信規格により行われる無線通信によって接続されてもよい。撮像部10は、テーブルtbl上に置かれた対象物体bxを互いに異なる方向から撮像し、撮像した画像を、ケーブルCblを介して物体位置姿勢推定装置30へ出力する。異なる方向から撮像する方法についての詳細は、後述する。なお、それぞれの方向から撮像された画像は、それぞれの方向(例えば、第1方向と、第1方向とは異なる第2方向)に対応した複数の画像でもよく、異なる方向に対応した複数の画像が1つの撮像素子によりまとめて撮像された1つの画像でもよい。また、複数の画像が結合されて1つの画像として扱われるものであってもよい。特許請求の範囲における「複数の撮像画像」とは、これらのいずれであってもよい。以下では、説明を簡略化するため、それぞれの方向から撮像された画像が、それぞれの方向に対応した複数の画像であるものとして説明する。
物体位置姿勢推定装置30は、ケーブルEthによって、ロボット本体50と通信可能に接続されている。ケーブルEthを介した有線通信は、例えば、イーサネット(登録商標)等の通信規格によって行われる。なお、物体位置姿勢推定装置30とロボット本体50とは、Wi−Fi(登録商標)等の通信規格により行われる無線通信によって接続されてもよい。また、図1において、物体位置姿勢推定装置30は、ロボット本体50の外部に設置されているが、ロボット本体50の内部に搭載されてもよい。物体位置姿勢推定装置30は、撮像部10から取得した撮像画像に基づいて、ロボット本体50に取り付けられた把持部hndの位置及び姿勢を制御し、把持部hndによって対象物体bxを予め決められた移動先へ移動させる。
ロボット本体50は、例えば、把持部hndを可動に備えた6軸垂直多関節ロボットであり、支持台とアーム部と把持部hndとの連携した動作によって、6軸の自由度の動作を行うことができる。把持部hndは、物体を把持又は挟持可能な爪部を備える。なお、ロボット本体50は、5自由度以下で動作するものであってもよく、7自由度以上で動作するものであってもよい。
次に、図2を参照することで、物体位置姿勢推定装置30のハードウェア構成について説明する。図2は、物体位置姿勢推定装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。物体位置姿勢推定装置30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)31と、記憶部32と、入力受付部33と、通信部34とを備え、通信部34を介して他の撮像部10、ロボット本体50と通信を行う。CPU31は、記憶部32に格納された各種プログラムを実行する。記憶部32は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含み、物体位置姿勢推定装置30が処理する情報やプログラムを格納する。なお、記憶部32は、物体位置姿勢推定装置30に内蔵されるものに代えて、外付け型の記憶装置でもよい。
入力受付部33は、キーボードやマウス、タッチパッド、その他の入力装置である。なお、入力受付部33は、表示部として機能してもよく、さらに、タッチパネルとして構成されてもよい。通信部34は、HDMIやUSB等のデジタル入出力ポートとともに、イーサネット(登録商標)ポートを含んで構成される。
次に、図3を参照することで、物体位置姿勢推定装置30の機能構成について説明する。図3は、物体位置姿勢推定装置30の機能構成の一例を示す図である。物体位置姿勢推定装置30は、例えば、記憶部32と、入力受付部33と、画像取得部35と、制御部36とを備える。画像取得部35は、撮像部10によって対象物体bxが異なる方向から撮像された画像を取得し、取得した画像を、後述する画像記憶部321に記憶させる。これらのうち、画像取得部35、ヤコビ行列算出部37、位置姿勢推定部41は、例えば、CPU31が記憶部32に格納されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。また、これらのうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
記憶部32は、例えば、画像記憶部321と、モデル記憶部322とを備える。画像記憶部321は、画像取得部35が取得した画像を記憶する。モデル記憶部322は、対象物体bx又は対象物体bxの形状、色彩、模様等を三次元モデル化して得られた三次元モデルデータ(以下、リファレンスモデルと称する)を予め記憶する。リファレンスモデルは、撮像部10により撮像された対象物体bxとの比較対象となるものであり、例えば、
三次元コンピューターグラフィックス(Computer Graphics;CG)で表現される。この三次元CGは、例えば、ポリゴンデータの集合として表される。
制御部36は、例えば、ヤコビ行列算出部37と、位置姿勢推定部41と、駆動制御部43とを備える。ヤコビ行列算出部37は、画像記憶部321に記憶された画像(対象物体bxが異なる方向から撮像された画像)に基づいて、対象物体bxの三次元ヤコビ行列を算出する。三次元ヤコビ行列は、例えば、対象物体bxの位置及び姿勢を推定するために利用される非線形最小化手法に必要なパラメーターを含む行列である。非線形最小化手法とは、例えば、ESM(Efficient Second−order Minimization Method)法やレーベンバーグ・マルカート法、ニュートン法、ガウス・ニュートン法等である。これらの非線形最小化手法のうち、ESM法は、他の手法に比べて反復計算の回数が少ないため、対象物体bxの位置及び姿勢をより高速に推定したい場合に、好適に用いることができる。そこで、以下では、非線形最小化手法としてESM法を採用し、算出した三次元ヤコビ行列は、ESM法に用いるパラメーターであるものとして説明する。
また、ヤコビ行列算出部37は、ロボット本体50によって対象物体bxを移動させた後の位置及び姿勢(リファレンスモデルの仮想的な位置及び姿勢)を、ユーザーからの入力として入力受付部33から取得する。ヤコビ行列算出部37は、例えば、一時的な記憶領域を備えており、ユーザーからの入力を記憶する。そして、ヤコビ行列算出部37は、モデル記憶部322に記憶されたリファレンスモデルと、ユーザーからの入力に基づいて、対象物体bxの位置及び姿勢をESM法によって推定するための基準となる三次元ヤコビ行列(特許請求の範囲における基準三次元ヤコビ行列の一例)を算出する。また、ヤコビ行列算出部37は、画像から算出した三次元ヤコビ行列と、リファレンスモデルから算出した基準となる三次元ヤコビ行列とを、位置姿勢推定部41へ出力する。
位置姿勢推定部41は、取得した画像から算出した三次元ヤコビ行列と、リファレンスモデルから算出した基準となる三次元ヤコビ行列とに基づいて、ESM法によって対象物体bxのカメラ座標系における位置及び姿勢を推定する。ESM法による位置及び姿勢の推定についての詳細は、後述する。カメラ座標系とは、位置姿勢推定部41が仮想空間上に設ける座標系のことであり、例えば、撮像部10によって撮像される画像内における位置を表すために用いられる座標系である。位置姿勢推定部41は、推定した対象物体bxのカメラ座標系における位置及び姿勢を表す情報を、駆動制御部43へ出力する。
駆動制御部43は、取得した対象物体bxのカメラ座標系における位置及び姿勢を表す情報に基づいて、対象物体bxのロボット座標系における位置及び姿勢を算出する。ロボット座標系とは、ロボット本体50が稼働する際に、把持部の位置を表すために用いられる座標系である。駆動制御部43は、位置姿勢推定部41に適用するカメラ座標系と、ロボット本体50に適用するロボット座標系とのキャリブレーション(較正)処理を行う。
駆動制御部43は、算出した対象物体bxのロボット座標系における位置及び姿勢に基づいて、ロボット本体50が備える把持部hndの位置及び姿勢を計算する。そして、駆動制御部43は、この計算結果に基づいて、ロボット本体50の各可動部の動作を制御する。
次に、図4と図5とを参照することで、異なる方向から対象物体bxを撮像する方法の一例について説明する。図4は、撮像部10が備える専用の光学系optの一例を表す図である。対象物体bxからの反射光は、光学系optを介して、撮像素子ccd1、ccd2に入射する。なお、撮像素子ccd1は、第1撮像素子の一例である。また、撮像素子ccd2は、第2撮像素子の一例である。対象物体bxからの反射光は、まずハーフミラーhmrへと入射する。ハーフミラーhmrは、入射光の約50%を透過させ、残りの50%を透過光とは直交する方向へ反射させる。図4において、実線の矢印は、入射光ll1の光路を表し、一点鎖線の矢印は、入射光ll2の光路を表している。なお、入射光ll1がハーフミラーhmrに入射する方向は、第1方向の一例である。また、入射光ll2がハーフミラーhmrに入射する方向は、第2方向の一例である。ハーフミラーhmrにより反射された入射光ll1は、ミラーmr1、mr2によって反射され、撮像素子ccd1へと到達する。一方、ハーフミラーhmrを透過した入射光ll2は、ミラーmr3、mr4によって反射され、撮像素子ccd2へと到達する。このとき、mr3の反射面の傾きによって、入射光ll1と、入射光ll2とのそれぞれによって撮像される対象物体bxの像は、単純に反転しているわけではなく、微小変化量分だけ対象物体bxを移動させてから撮像したような像となっている。なお、ミラーmr1〜4は、複数のミラーの一例である。
ここで、ミラーmr1、mr2、及び撮像素子ccd1によって構成される撮像系と、ミラーmr3、mr4、及び撮像素子ccd2によって構成される撮像系とは、ヤコビ行列算出部37は、この微小変化量に基づいて、三次元ヤコビ行列を算出することができる。具体的には、三次元ヤコビ行列の各要素は、対象物体bxを撮像する方向を微小変化させた場合に、その変化させた方向への微小変化に対する対象物体bxを表す画像中のピクセルの輝度が変化する時の変化率を表す値である。ヤコビ行列算出部37は、対象物体bx自体を動かすのに代えて、異なる方向から撮像した対象物体bxの画像を比較し、差分を求めることによって、上記変化率を算出し、この変化率に基づいて三次元ヤコビ行列の各要素を決定する。
なお、図4において、画像pic1、pic2はそれぞれ、撮像素子ccd1、ccd2に入射したそれぞれの入射光ll1、ll2による像である。ここで、図4において、画像pic1と、画像pic2とが、専用の光学系optを通過した際に反転してしまうことを明確に示すため、対象物体bxには、矢印arを描いている。撮像部10は、このような専用の光学系optを、左右方向に対して対象物体bxを反転させるものと、上下方向に対して対象物体bxを反転させるものとの2つを備えることで、ヤコビ行列算出部37が三次元ヤコビ行列を算出するために必要な情報を、画像として提供することができる。
図5は、図4で示した光学系optを備えた撮像部10によって、異なる方向から撮像された物体の画像pic1〜pic4が撮像される状況の一例を説明する図である。対象物体bxからの反射光は、入射光ll1〜ll4として、専用の光学系optへ入射する。専用の光学系optに入射した入射光ll1〜ll4は、それぞれの光路を通過し、レンズlnsを介して、撮像素子snsrに入射する。撮像素子snsrは、4つの撮像素子が格子状に並べられたものである。画像pic1〜pic4は、それぞれの撮像素子で撮像された画像である。
次に、図6を参照することで、物体位置姿勢推定装置30の動作の流れを説明する。図6は、物体位置姿勢推定装置30の動作の流れの一例を説明するフローチャートである。
(ステップS100)まず、入力受付部33は、ユーザーからの入力を受け付けることで、リファレンスモデルの仮想的な位置及び姿勢を表す情報を、ヤコビ行列算出部37に出力して設定する。
(ステップS120)次に、モデル記憶部322は、入力受付部33を介して、リファレンスモデルを記憶する。
(ステップS140)次に、ヤコビ行列算出部37は、リファレンスモデルの三次元ヤコビ行列を算出する。ヤコビ行列算出部37は、リファレンスモデルの三次元ヤコビ行列の各要素を、ステップS100で設定されたリファレンスモデルの位置及び姿勢から、リファレンスモデルを仮想的に微小量分だけ動かすシミュレーションに基づいて決定する。なお、ステップS100〜S140の処理は、ステップS160以下の処理の直前に行われる必要はなく、予めリファレンスモデルの三次元ヤコビ行列が記憶部32に格納されていてよい。
(ステップS160)次に、画像取得部35は、撮像部10から、異なる方向から撮像された対象物体bxの画像を取得し、取得した画像を画像記憶部321に記憶させる。
(ステップS180)次に、ヤコビ行列算出部37は、画像記憶部321に記憶された異なる方向から撮像された対象物体bxの画像に基づいて、前述した方法により各方向からの画像を比較することで、対象物体bxの三次元ヤコビ行列の各要素を決定する。
(ステップS200)次に、ヤコビ行列算出部37は、ステップS180で三次元ヤコビ行列の全ての要素が決定できたか否かを判定する。ヤコビ行列算出部37により、三次元ヤコビ行列の全ての要素が決定できていないと判定された場合(ステップS200−No)、画像取得部35は、ステップS160へ戻り、撮像部10から再び対象物体bxの画像を取得する。ヤコビ行列算出部37により、三次元ヤコビ行列の全ての要素が決定できたと判定された場合(ステップS200−Yes)、ヤコビ行列算出部37は、算出したリファレンスモデルの三次元ヤコビ行列と、対象物体bxの三次元ヤコビ行列とを、位置姿勢推定部41へ出力する。そして、位置姿勢推定部41は、取得したリファレンスモデルの三次元ヤコビ行列と、対象物体bxの三次元ヤコビ行列とに基づいて、ESM法を利用してカメラ座標系における対象物体bxの位置及び姿勢を推定する(ステップS220)。
ここで、ESM法を利用したカメラ座標系における対象物体bxの位置及び姿勢の推定方法について、簡単に説明する。ESM法を用いた推定方法とは、例えば、対象物体bxの画像(以下、実画像と称する)を表す輝度マップと、リファレンスモデルを利用した画像であって、対象物体bxを移動先に移動させた場合の画像(以下、テンプレート画像と称する)の輝度マップとの差分が最小となるような移動量(6自由度の移動量、すなわち3軸方向の並進と、3軸まわりの回転角)を導出する方法である。実画像の輝度マップを表す関数(例えば、画像の各ピクセルの輝度を表す値を要素に持つベクトル)をSとし、テンプレート画像の輝度マップを表す関数をSとすると、上記移動量Δz(ボールド体)は、以下の(1)〜(3)式で表すことができる。なお、(ボールド体)は、カッコの前の文字がボールド体で表されるベクトル、あるいは、行列であることを表すものとする。
Figure 2015100868
Figure 2015100868
Figure 2015100868
ここで、J(ボールド体)は、対象物体bxの三次元ヤコビ行列であり、J(ボールド体)*は、リファレンスモデルの三次元ヤコビ行列である。対象物体bxの移動先における位置及び姿勢は、予めユーザーから入力されているため、既知である。それ故、位置姿勢推定部41は、上記(1)式から移動量Δz(ボールド体)を求め、求めた移動量Δzと、対象物体bxの移動先における位置及び姿勢とに基づいて、移動前の対象物体bxの位置及び姿勢を推定することができる。位置姿勢推定部41は、推定した対象物体bxの位置及び姿勢を、駆動制御部43へ出力する。
(ステップS240)次に、駆動制御部43は、取得した対象物体bxの位置及び姿勢の座標を、カメラ座標系の座標からロボット座標系の座標へと変換し、変換した座標に基づいて、ロボット本体50の把持部により対象物体bxを、移動先へと移動させる。
以上説明したように、第1の実施形態におけるロボットシステム1は、撮像素子ccd1と撮像素子ccd2とを含む複数の撮像素子を備える撮像部10を備え、撮像素子ccd1によりハーフミラーhmrに入射する方向から対象物体bxを撮像することと、撮像素子ccd2により入射光ll2がハーフミラーhmrに入射する方向から対象物体bxを撮像することによって、ロボット本体50を動作させるため、対象物体bxの三次元空間における位置及び姿勢の推定に必要な時間を短縮してロボット本体50を制御することができる。
また、ロボットシステム1は、制御部36が、撮像部10により撮像された複数の撮像画像に基づいて、対象物体bxの三次元ヤコビ行列を算出し、算出された三次元ヤコビ行列と、基準となる基準三次元ヤコビ行列とを比較して、対象物体bxの位置及び姿勢を推定し、推定された位置及び姿勢に基づいて、ロボット本体50を動作させるため、例えば、ESM法を用いた推定方法によって対象物体bxの位置及び姿勢を推定し、従来のニュートン法等の非線形最小化手法を用いた推定法に比べて、対象物体bxの位置及び姿勢の推定に必要な時間を短縮してロボット本体50を制御することができる。
また、ロボットシステム1は、撮像部10が、ハーフミラーhmrとミラーmr1〜4とによって、入射光ll1がハーフミラーhmrに入射する方向と、入射光ll2がハーフミラーhmrに入射する方向とから入射する対象物体bxからの光を撮像素子ccd1と撮像素子ccd2に集めるため、撮像部10の位置を変えることなく、異なる方向から撮像された複数の画像を取得することができ、その結果として、対象物体bxの位置及び姿勢の推定に必要な時間を短縮することができる。また、撮像画像にぶれが生じることが無く、推定の精度を向上させることができる。
また、ロボットシステム1は、撮像部10が、ハーフミラーhmrにより入射光ll1がハーフミラーhmrに入射する方向と、入射光ll2がハーフミラーhmrに入射する方向とから入射する対象物体bxからの光を分岐させることで、入射光ll1がハーフミラーhmrに入射する方向と入射光ll2がハーフミラーhmrに入射する方向とから入射する対象物体bxからの光を撮像素子ccd1と撮像素子ccd2に集めるため、1台の撮像部10によって同時に異なる方向から対象物体bxを撮像することができ、対象物体bxの位置及び姿勢の推定をより短時間で行うことができる。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について説明する。構成については、図2、3を援用し、同じ機能部に対して同一の符号を付して説明する。図7は、第2の実施形態におけるロボットシステム1の利用状況の一例を示す図である。第2の実施形態におけるロボットシステム1は、撮像部10が、ロボット本体50の把持部付近に設置され、ロボット本体50の把持部とともに移動する。第2の実施形態の撮像部10は、第1の実施形態で備えていた専用の光学系optを備えることに代えて、ロボット本体50の把持部が微小変化量分だけ移動しながら対象物体bxを、異なる方向から撮像する。
以上説明したように、第2の実施形態におけるロボットシステム1は、撮像部10がロボット本体50の把持部とともに移動し、異なる方向から対象物体bxを撮像することで、異なる方向から撮像可能な撮像部10により撮像された物体の二次元画像を取得し、取得した画像に基づいて対象物体bxの三次元ヤコビ行列を算出し、算出された三次元ヤコビ行列と、リファレンスモデルの三次元ヤコビ行列とを比較して、対象物体bxの位置及び姿勢をESM法を用いた推定法によって推定するため、対象物体bxの位置及び姿勢の推定に必要な時間を、従来のニュートン法等の非線形最小化手法を用いた推定法に比べて短縮してロボット本体50を制御することができる。
<第3の実施形態>
以下、第3の実施形態について説明する。構成については、図2、3を援用し、同じ機能部に対して同一の符号を付して説明する。第3の実施形態におけるロボットシステム1は、撮像部10がライトフィールドカメラであり、第2の実施形態と同様に、第1の実施形態で備えていた専用の光学系optを備えていない。ライトフィールドカメラとは、撮像素子の手前に、異なる焦点を持つマイクロレンズが、撮像素子の面に平行な面上で配列されており、この構成によって得られる奥行き方向の情報を含む画像を利用することで、1台でステレオ撮像を行うことが可能なカメラである。従って、第3の実施形態におけるヤコビ行列算出部37は、ライトフィールドカメラである撮像部10によってステレオ撮像された三次元画像に基づいて、対象物体bxの三次元ヤコビ行列を算出する。
以上説明したように、第3の実施形態におけるロボットシステム1は、撮像部10がライトフィールドカメラを撮像部10として備え、撮像部10がステレオ撮像することで得られる三次元画像に基づいて、ヤコビ行列算出部37が対象物体bxの三次元ヤコビ行列を算出するため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、ロボットシステム1は、撮像部10が、撮像素子の面に平行な面上に配列された、互いに異なる焦点を有する複数のレンズを更に備え、複数のレンズによって得られる奥行き方向の情報を含む画像を撮像するため、ハーフミラーhmrや複数のミラーmr1〜4により構成される光学系を必要とせず、物体の位置及び姿勢の推定をより短時間で行うことができる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない限り、変更、置換、削除等されてもよい。
1 ロボットシステム、10 撮像部、30 物体位置姿勢推定装置、31 CPU、32 記憶部、33 入力受付部、34 通信部、35 画像取得部、37 ヤコビ行列算出部、41 位置姿勢推定部、43 駆動制御部、50 ロボット本体、321 画像記憶部、322 モデル記憶部

Claims (5)

  1. ロボットと、
    物体を撮像する撮像部と、
    前記ロボットを動作させる制御部と、
    を含み、
    前記撮像部は、第1撮像素子と第2撮像素子とを含む複数の撮像素子を備え、
    前記制御部は、前記第1撮像素子により第1方向から前記物体を撮像することと、前記第2撮像素子により前記第1方向とは異なる第2方向から前記物体を撮像することによって、前記ロボットを動作させる、
    ロボットシステム。
  2. 請求項1に記載のロボットシステムであって、
    前記制御部は、前記撮像部により撮像された複数の撮像画像に基づいて、前記物体の三次元ヤコビ行列を算出し、前記算出された三次元ヤコビ行列と、基準となる基準三次元ヤコビ行列とを比較して、前記物体の位置及び姿勢を推定し、前記推定された位置及び姿勢に基づいて、前記ロボットを動作させる、
    ロボットシステム。
  3. 請求項1又は2に記載のロボットシステムであって、
    前記撮像部は、ハーフミラーと、複数のミラーを更に備え、前記ハーフミラーと前記複数のミラーとによって、前記第1方向と前記第2方向とから入射する前記物体からの光を前記第1撮像素子と前記第2撮像素子に集める、
    ロボットシステム。
  4. 請求項3に記載のロボットシステムであって、
    前記撮像部は、前記ハーフミラーにより前記第1方向と前記第2方向とから入射する前記物体からの光を分岐させることで、前記第1方向と前記第2方向とから入射する前記物体からの光を前記第1撮像素子と前記第2撮像素子に集める、
    ロボットシステム。
  5. 請求項3に記載のロボットシステムであって、
    前記撮像部は、撮像素子の面に平行な面上に配列された、互いに異なる焦点を有する複数のレンズを更に備え、前記複数のレンズによって得られる奥行き方向の情報を含む画像を撮像する、
    ロボットシステム。
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